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2014年5月29日09:29
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電車の中で
土曜の午後、 篠山に向かう電車内でのこと。 谷川駅で乗り込もうとした老夫婦がドアを開けられないで立ち往生しているので、 内側から開けて上げた。 老夫婦は礼を言いながら、 筆者の通路向こうのボックス席に座る。 ▼2人の真向かいには男子高校生2人がイヤホーンで音楽を聴いている様子だったが、 話好きそうな奥さんは構わずに 「あんたら、 どこまで行ってん?」 「何年生や?」 などと話しかける。 高校生は初め面倒そうだったが、 菓子まで勧められて観念したのか、応じ始めた。▼「孫娘がジャニーズの話ばっかししとるんや」「僕もめっちゃ好きです」 といった調子で、 筆者の知らない名前が飛び交う。 そのうち、 終始寡黙だった主人の携帯電話が鳴って、 大きな声で話し始めようとした。 すると高校生が 「車内で携帯は駄目ですよ」と遮る。「そうけ?ごめんね。 電話を受けるんはええと思とったんやけど」 ▼こちら側で聞くともなく聞いていた筆者も思わず、「やあ、高校生がお年寄りをたしなめているのは初めて見たよ。 偉い!」 と声をかけてしまった。 ▼数日後、 今度は市内で車を運転中、 横断歩道を渡れずにまごまごしている小学生に 「早く渡りなさい」 と手で促すと、 渡り終えてからさっと帽子をとってぺこりとお辞儀をした。 近頃の子供たち、 なかなかやるではないか。 (E)
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2014年5月29日09:27
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グラウンド整備は緊急か
市民が選んだ市長と、 市民が選んだ議会がGOサインを出した事業に、 市長が設置した市民らでつくる委員会がNOを出した。 市長はそれを受けて 「一から再考する」 と判断した。
篠山市日置の城東グラウンドの施設整備事業についての動き。 市は2014年度当初予算で1200万円の同グラウンドの設計監理費を計上。 議会は承認した。 4月末に 「スポーツ振興くじ (TOTO) 助成金」 の交付が内定したことで、 市は6月補正予算で約1億680万円の工事費を提案することにし、 市民や有識者でつくる 「篠山再生計画推進委員会」 に意見を求めると、 「投資的事業の選定に適合しない」 とされた。 それを受けて、 酒井隆明市長は6月補正予算への提案を取り下げ、 今後、 市民ミーティングを開き、 広く意見を聞くことにしている。
悪化した財政を立て直そうと、 市は2008年、 「篠山再生計画」 を策定。 それ以降、 その進捗状況を篠山再生計画推進委員会が市民目線でチェックし、 毎年、 意見書を提出している。 また、 同委員会は予定事業費が1億円以上の 「投資的事業」 を選定する役割も持っている。 その事業が 「必要性、 緊急性、 優先性があるか」 などを審議する。 これまでに防災関連の3事業が審議され、 いずれも 「選定基準に適合する」とした。適合しないとされた事業は今回が初めて。
グラウンド改修に要する市の実質的な負担額は約7000万円。 今後の維持費もかかる。 再生計画策定時にはさまざまな分野で事業が縮小されたり、 市民団体への補助金が縮減された。 今なお厳しい市の財政。 市民には相当の説明が必要と考える。 (坂井謙介)
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2014年5月29日09:27
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澤瀉さんが3連覇 265人...
ファインキッズトライアスロンin丹波大会兼県高校トライアスロン選手権 (同実行委員会主催、 丹波新聞社など後援) が25日、 グリーンベル青垣 (丹波市青垣町田井縄) を発着点とするコースで行われた。 小学1年生から69歳までの265人が、 スイム、 バイク、 ランに挑み、 一般男子の部で地元柏原の澤瀉大樹さん (24) が、 大会3連覇を達成した。
西は愛媛、 北は青森から参加があり、 昨年より20人ほど出場者が増えた。 大会事務局で県トライアスロン協会常任理事の大原安太郎さん (青垣町東芦田) によると、 昨今のトライアスロンブームを受け、 コースの安全性が高いことなどから一般ビギナーの参加が多くなっているという。
一般男子 (スイム400メートル、 バイク20キロ、 ラン5キロ) で53分48秒と、 2位に2分以上の大差をつけ優勝した澤瀉さんは、 「きつくなっても足が自然と前に出た。 強化に取り組んできたランの進化が実感できた」 と喜びを語った。
昨年度は県代表として国体に出場。 プロ選手のトップ集団に残れず、 第2集団に甘んじたことに発奮。 10月以降、 「毎日、 何があっても走る」 と1日も休まず走り込みを続けている。 スイムもPSKの選手コースに入会し、 ジュニアの強豪に交じって週4―5回トレーニングを積んでいる。 「国体で8位入賞をめざす」 と意欲を燃やしている。
PSKの選手コースの先輩の池田悠馬君と谷水輝一郎君 (共に氷上中2年) が澤瀉さんに刺激されてジュニアA (スイム200メートル、 バイク10キロ、 ラン2キロ) に初出場。 池田君はバイクで落車し棄権。 「くやしい。 もう1度出たい」 と言い、 完走した谷水君 (11位) は、 「何が何だか訳が分からないくらい、 バイクの後のランがむちゃくちゃしんどい」 と話した。
キッズ (小学生) から同大会に出場を重ね、 今回からジュニアの部に移った山田穣君 (青垣中1年・7位) は、 「バイクの速さが全然違った」 と振り返った。
会場には、 シドニー、 アテネ両五輪日本代表で、 2014年宮古島トライアスロン大会総合2位、 日本人1位の西内洋行さんも駆け付け、 応援した。
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2014年5月29日09:23
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病院で野鳥写真展
地域医療支援グループ 「ささゆり」 (松本正義代表) が、 ささやま医療センター (篠山市黒岡) で野鳥写真展を開いている。 養父市のアマチュア写真家、 塚本正昭さんが撮影したもので、 30点が展示されている。 6月6日まで。
青空を背景に飛翔するオオワシやミサゴ、 松の枝から飛び立つクマタカなど、 大型猛禽類の躍動感あふれるシーンを捉えた写真が目を引く。 また、 メタリックブルーの体に朱色のくちばしのブッポウソウや、 頭部の長い冠羽 (かんう) が美しいヤツガシラ、 桜の幹にあいた洞 (うろ) から顔をのぞかせるオオコノハズクなど、 人生で一度は出会ってみたい珍鳥が、 鮮やかな色彩とブレひとつないシャープな写真で紹介されており、 思わず感嘆のため息が出た。
いずれの写真も和紙に印刷されており、 落ち着いた雰囲気を醸し出している。 どの写真も簡単に撮れたものなどないだろう。 作品からは撮影者の苦労が偲ばれるとともに、 決定的瞬間を捉えることができた喜びが伝わってくる。
「ささゆり」 では、 患者や医療スタッフの心をいやす作品を随時募集している。(太治庄三)
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2014年5月29日09:23
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子どもの病気を侮る無かれ
侮る無かれ、 子どもの病気―。 麻疹、 風疹、 おたふく、 とびひに水疱瘡なんかは知っていたが、 子どもができてから、 正直何じゃそりゃ?てな病気を耳にするようになった。 手足口病、 プール熱、 ヘルパンギーナ、 アデノウイルス感染症にヒトメタニューモウイルス。 あぁ、 カタカナの多いこと。 そして、 この2週間で猛威を振るったのがロタウイルスこと乳児嘔吐下痢症の通称 「腸風邪」。
ゴールデンウィーク明けからチビ太君の体調がアップダウンし、 どうもおかしいと思ったら腸風邪。 お腹が痛い、 痛いの連発でようやく復活と思いきや、 しっかりお姉ちゃんに伝染。 意外と長期軽症で、 家でご機嫌でいた彼女からとうとう母ちゃんに。 家庭内感染をさせないなんて無理ですっ!子どもたちと並んで寝ている上に、 いまだチビ太君はオムツ&オッパイ星人。
特効薬は無いようで、 水分補給をしてとにかく菌を出すこと。 だから病院ではむかつき止めは貰えたが、 下痢止めは無し。 ムカムカ、 悶々と夜中を過ごし、 とうとうお腹の中で太鼓が暴れ出した。 そりゃあ賑やかなこと賑やかなこと。 布団を抜け出し、 一人トイレ側の部屋でのた打ち回る。 思い出したのが陣痛。 あの痛さに負けず劣らずの痛さ。 そして 「もう3人目は無理」 と。 どうして苦しんでいるのに頭の片隅で冷静にそんなことを考えているのか自分でも馬鹿らしく感じながら。 嵐が過ぎ、 ダイエットも出来たが、 やっぱりもう、 あの痛さを体験するのは懲り懲りだ。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2014年5月29日09:23
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「丹波人物伝」発行 34人の生涯わかりや...
◆小中高校などに寄贈 希望者に無料で配布
丹波新聞社では、 丹波市と篠山市にゆかりのある人物を紹介した本 「丹波人物伝」 を企画・制作し、 氷上育英会から発行しました。 34人の伝記を収録したもので、 子どもにも読めるようわかりやすい表現で書いています。 丹波地方とゆかりのある多彩な人物の存在を知ることで、 ふるさとを再発見し、 郷土愛をはぐくむ資料になれば、 との願いから発行しました。
写真・丹波地方にゆかりのある人物34人を紹介した 「丹波人物伝」
取り上げている人物は、 次のとおりです。
▽下中弥三郎 (篠山市今田町出身) = 「平凡社」 の創業者▽小島省斎 (青垣町出身) = 「丹波聖人」 ▽芦田恵之助 (市島町出身) =国語教育界の巨人▽市原清兵衛 (今田町出身) = 「丹波杜氏」 の恩人▽佐々井信太郎 (氷上町出身) =二宮尊徳の研究家▽木戸静斎 (篠山市出身) =碁盤づくりの名人▽初代磯尾柏里 (柏原町出身) =彫刻家▽田艇吉 (柏原町出身) = 「丹波開発の父」 ▽吉見伝左衛門 (市島町出身) = 「丹波の農聖」 ▽青山忠誠=篠山鳳鳴高校を創設▽井上秀 (春日町出身) =日本女子大学の校長▽丹波佐吉 (柏原町出身) =石工▽田ステ女 (柏原町出身) =俳人▽大野唯四郎 (市島町出身) =児童福祉の先覚者▽法貴発 (篠山市出身) =自由民権家▽上野理一 (篠山市出身) =朝日新聞社社長▽亘理章三郎 (篠山市出身) =倫理教育学者▽万尾時春 (篠山市出身) =江戸時代の数学者▽安藤広太郎 (柏原町出身) =農学者▽赤井若太郎 (氷上町出身) =稲畑人形の創始者▽松井拳堂 (柏原町出身) =郷土史家▽片山桃史 (春日町出身) =俳人▽西山泊雲・野村泊月兄弟 (市島町出身) =俳人▽内藤豊昌 (篠山市出身) =彫物師▽芦田均 (福知山市出身) =内閣総理大臣▽田健治郎 (柏原町出身) =政治家▽三浦圭三 (春日町出身) =国文学者▽長澤芦雪 (篠山市出身) =画家▽春日局 (春日町出身) =徳川家光の乳母▽大江礒吉 (長野県飯田市出身) =教育者▽深尾須磨子 (春日町出身) =詩人▽細見綾子 (青垣町出身) =俳人▽上田要 (春日町出身) =上田短資の創業者
2001年7月に第1号を出した 「丹波こども新聞」 のコーナー 「丹波のひと」 で掲載したものを、 ほぼそのまま転載。 本を発行するに当たり、 新たに2人を書き加えました。 子ども時代のエピソードも織り交ぜながら、 どのような人生を歩み、 どのような業績をあげたかなどを紹介しています。
B5判で約140ページ。 2000部を発行。 両市内の小中学校、 高校、 図書館などに寄贈しますが、 希望者にも無料で配布します。 丹波新聞社本社 (丹波市柏原町柏原、 0795・72・0530) に取りに来て下さい。 日曜日は休みです。 郵送希望の場合は郵送料が必要です。
発行を担った氷上育英会は、 丹波新聞社の初代社長、 小田嘉市郎が発案し創設したもので、 経済的に恵まれない若者に奨学資金を支給する活動を行ってきた組織です。
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2014年5月29日09:17
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足立康子邸を公開 「丹波布の里」で催し...
丹波市青垣町佐治の来楽館周辺で6月1日午前10時から、 「丹波布の里まつり」 (同実行委員会主催) が開かれる。 丹波布工房めぐりやスタンプラリー、 空き店舗で展示販売や体験講座が開かれる。
工房は5つ見学できる。 うち一つは、 丹波布の復興に従事し、 今年亡くなった足立康子さんの自宅を特別公開。 「再生復興の原点」 と題し、 足立さんの家族の許可を得て、 作品や実際に織りに使っていた道具類を展示する。
工房などを7カ所めぐるスタンプラリーは、 午前10時―午後1時に来楽館前で受け付け。 無料。 大人には丹波布グッズ、 子どもにはお菓子の景品がある。
このほか、 革細工や紙粘土人形、 手芸雑貨品などの販売や、 絵画などの展示もある。 食のお店も7軒出店する。
正午から、 たんばコミュニティネットワークのFM模擬放送がある。 午後1時半からは、 来楽館前でアンデス音楽コンサートも。 出演は、 ナスカとマエストロ足立。
中川さん (090・1907・0057)。
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2014年5月29日09:17
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「水無月会」作品展 絵画25点並ぶ 6月...
絵画研究会 「水無月会」 (木寺明さん主宰) の作品展が、 町家ギャラリーるり (柏原町柏原、 0795・72・1608) で開かれている。 会員10人がさまざまなジャンルの絵画約25点を出展している。 6月1日まで。
風景、 静物を描いた水彩画、 油彩画、 日本画、 版画を出展。 風景画では、 先月、 会のスケッチ旅行で訪れた家島 (姫路市) の港や、 景勝地として知られる志摩半島・大王埼 (三重県) の断崖を描いたものなどが並ぶ。
水無月会は、 年に1回、 ヌードモデルを招いて絵画を制作している研究会。 木寺さんは 「みんな気合を入れて描いた力作を持ち寄っており、 充実した作品展になっている。 ぜひ見に来てほしい」 と呼びかけている。
出展者は次のみなさん。
足立均 (青垣) 井徳千恵子 (氷上) 植村八郎 (青垣) 上田範子 (柏原) 臼井邦昭 (氷上) 大木豊(同)木寺明 (市島) 高見馨(春日)能勢敬一(市島)原ちとせ (氷上)
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2014年5月29日09:16
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展覧会にちなんだ二胡コンサートも 5月...
丹波市立植野記念美術館 (丹波市氷上町西中) で5月31日から始まる展覧会 「植野藤次郎のコレクションから」 にちなみ、 同日午後2時から 「二胡コンサート」 が開かれる。 二胡奏者の姜暁艶 (ジャン・ショウイェン) さんが出演。 倉田香織さんのピアノ演奏もある。 演奏曲は、 中国民族音楽、 日本歌謡・唱歌。 先着100人。
展覧会は、 「同美術館20年のあゆみ」 として、 展覧会ポスター展もある。 6月29日まで。 コンサートは無料 (展覧会は入館料が必要)。 予約、 問い合わせは同館 (0795・82・5945)。
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2014年5月29日09:11
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丹波地域の34軒でオープンガーデン 6月...
「たんばオープンガーデン」 が6月1、 2の両日、 篠山、 丹波両市で開かれる。 両市の各17軒が庭を一般公開する。 今年で12回目の開催。 今年は4月20、 21の両日にも開催した。 両市の愛好家でつくる丹波の森花くらぶ (松本ひとみ・世話人代表) の主催。
入園時間帯は午前10時―正午、 午後1時―同5時。 ガイドマップは丹波の森公苑と篠山市民センターで入手できるほか、 同イベントのホームページ (http://garden.tamba.tv/) で紹介している。
丹波土木事務所まちづくり建築課 (0795・72・0500)。
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2014年5月29日09:10
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観光農業体験事業説明会
5月30日午後7時半から春日住民センター (丹波市春日町黒井) で、観光農業体験事業説明会が開かれる。
補助対象は、 観光農業体験を取り入れた活動を展開する自治会、 営農組合、 若者会、 女性会など市内に活動拠点のあるNPO法人、 市内で活動する5人以上のグループ、 実行委員会組織など。
対象事業は、▽農業、 食育体験旅行などの受け入れ、 体制整備などのための事業 (農業体験をするために農家が耕作地を提供し、 食育指導する事業) ▽地域資源発見などの企画に関するための事業 (農業体験を通じ、 地域で産出される特産品などの広報宣伝するための事業) ―。
6月20日までに、 同協会 (0795・72・2340)。
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2014年5月29日09:10
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吉住工務店の家づくり講座
6月7日午後1時から吉住工務店のこだま館 (丹波市春日町七日市) で「家づくり講座」が開かれる。 住宅ローンの種類や返済方法などを学ぶ。 先着10組。 参加無料。 こだま館 (0795・74・2785)。
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2014年5月29日09:09
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「もっと野菜を食べよう!!」親子対象に講...
食を通して幸せな生活を送ってもらおうと、 氷上高校の課題研究班 「丹波ハッピーライフ班」 が、 野菜の大切さを伝える取り組みを行っている。 25日には、 同校で 「高校生によるベジタブル講座」 を開き、 丹波市内の親子14組が参加した。 クイズや調理実習などを通して、 野菜が体に与える影響や、 おいしく食べる方法などを伝えた。
写真・氷上高校生にサポートを受けながら、 料理に取り組む子どもたち=同校で
野菜クイズでは、 「にんじんの働きは何でしょう」 などと参加者に質問。 「答えは風邪の予防。 皮膚のほか、 のどや消化管の粘膜を正常に保つ働きもある」 と解説した。 「野菜を食べないと、 病気にかかりやすくなり、 集中力が続かずイライラする。 収穫や調理を通して、 家族みんなで食べることが大切」 などと話した。
このあと、 7つの班に分かれ、 「ベビーリーフの生春巻き」 「中華風ミネストローネ」 「野菜たっぷりカレービビンバ丼」 を作る調理実習に取り組んだ。 参加者の古河栄さん (44) =春日町東中=は、 「楽しく取り組めた。 家でも野菜を出すように気を付けているが、 今後も野菜を使った料理を作りたい」 と話し、 娘の優奈さん (7) は 「野菜を切ったり、 味付けをするのが楽しかった」 とほほ笑んでいた。
「丹波ハッピー―」 のメンバーは、 同校3年生の生活科、 営農科の10人。 同班は昨年、 調べ学習の中で、 県が過去に調査、 発表した丹波地域住民の野菜摂取量が、 目標値に達していないことに着目。 「家で野菜料理があまり出てこないから、 摂取する機会が少ないのでは」 という意見もあり、 親子を対象に野菜講座を開くことを決めた。 市内の幼稚園と小学校に呼びかけ、 参加者を募った。 調理実習のメニューは、 同班で育てているベビーリーフを使った生春巻きを作ることにし、 それに合うメニューを考えた。
6月14日午前10時から柏原八幡神社近くで開かれる 「丹波ハピネスマーケット」 に出店する予定。 野菜スープなどを販売し、 野菜摂取の大切さを呼びかける。 同班の高井杏樹さん (生活科3年) は、 「準備は大変だったけど、 みんな楽しんでくれて良かった。 ハピネスマーケットでも頑張りたい」 と話していた。
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2014年5月29日09:08
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学生の視点で活性探る 4人居住しながら...
都市部の住民が移り住んで地域に入り込み、 活性化への貢献を目指す取り組み、 「地域おこし協力隊」 が、 今年度から篠山市内で始まっている。 これまでにも篠山での活動経験がある 「篠山好き」 の4人の大学・大学院生が協力隊員として▽大芋▽畑▽大山▽西紀北―の各地区で活動中。 このほど、 それぞれが取り組むテーマも決まった。 協力隊は全国で展開している事業だが、 現役の学生だけで構成しているのはほとんどなく、 学生ならではの視点で 「活性化とは何か」 を考えながら汗を流している。
写真・活動を始めた地域おこし協力隊のメンバーら=篠山市東新町で
隊員は神戸大の瀬戸大喜さん (22) =大芋担当、 菅原将太さん (21) =畑担当、 同大大学院の長井拓馬さん (24) =西紀北担当、 立命館大大学院の野口陽平さん (30) =大山担当。 活動の情報発信や相談などを行うコーディネーターとして、 神戸大篠山フィールドステーションの髙田晋史さん (31) が加わる。
篠山での活動中は瀬戸さんと長井さんが福住に、 菅原さんと野口さんは栗柄地区に居住。 週3日程度は担当地域へと足を運びながら、 残りは大学に通うというスケジュールをこなしている。
4月から活動をスタートした協力隊では、 各地区のまちづくり協議会らと相談しながら、 それぞれのテーマを固めた。
瀬戸さんは川が多い大芋地区の特色を生かし、 「水車を使った小水力発電」。 経済学部の菅原さんは、 「農産物の移動販売やマーケティング」 と 「多世代交流の空間演出」。 6次産業化プロジェクトが専門の野口さんは、 「竹林里山整備や農産物のブランド化」。 自身で田畑を借り、 農業にも取り組みだした長井さんは、 「生物多様性を生かした農業」。 それぞれの専門分野と個性が詰め込まれたテーマで、 個々の目標の実現を通して、 地域づくりにつなげたい考えだ。
長井さんは、 「地域の人たちが自分たちがしたいことをし、 過ごしやすい地域になることが、 地域おこしでは。 そういう雰囲気になってもらえるように、 地域に入り込んでいけたら」。 野口さんは、 「どんな地域おこしでも、 経済的な要素は必要。 篠山の資源に高付加価値をつけて、 組織がちゃんと回っていけるような仕組みづくりを考えていきたい」 と語る。
4者4様の地域起こし論を持ちながら、 互いに刺激しあって活動に励んでおり、 地域住民からも期待が集まる。
協力隊の活動は最長でも3年。 時間が区切られた中の活動だが、 高田さんは、 「 『ゆっくりやればいい』 と言う声もいただいているが、 コーディネーターとしてはスピード感も重視したい。 1年ごとになんらかの成果が出せれば」 と先を見据えている。
【地域おこし協力隊】総務省が2009年に創設した制度で、 今年度は全国207の自治体で617人が活動中。 自治体が受け入れているが、 隊員の給料や経費は国からの支援を受けることができる。
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2014年5月29日09:07
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出来高不足は認識 検査時「書類あった」...
丹波市が2010年度に発注した市島地域水道事業の実施設計委託業務において、 全体の4・7%しかできていないのに業者に全額を支払った不正事務処理について調査している市会100条委員会が26日、 行われた。 業者と水道部の担当者との打ち合わせ議事録 (11年3月15日) に 「仮成果で検査に臨む」 との記述があるなど、 出来高不足が分かりながら検査を受けたことが裏づけられたが、 検査を担当した市事業監理課主査 (当時) は、 「はっきりとした記憶はないが、 そろえるべき項目の書類があったので合格にしたと思う」 と述べ、 食い違いをみせた。
当時の水道部工務係主査、 同係長、 事業監理課主査の3人を証人喚問した。
当時の工務係主査は、 成果物が上がってこないために何度か業者に督促もし、 上司である係長にも相談したと話し、 支払いについては 「一個人では判断できないこと」 と述べた。 係長は、 「成果が4・7%という認識はなく、 ほとんどできていると思い込みがあった。 業者にはとにかく工事の完了届けを出すよう指示した」 と話した。
なお、 議事録の 「仮成果で検査に臨む」 との記述は、 見える程度に線で消されている。
検査した事業監理課主査は、 「通常、 検査に回ってきた時点で、 工事や事業は完了しているものと考え、 仕様書などに基づき必要な書類を検査する。 検査当時の書類の中身がどんなものだったかは覚えていないが、 成果品がなければ検査はできない。 見ていないものを見たとする検査はしていない」 と述べた。
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2014年5月29日09:06
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氷上が離脱...
丹波市連合婦人会 (荻野洋子会長) の今年度の総会が25日、 氷上住民センターで開かれた。 新たに個人会員を入会資格とするなどの規約改正や予算案などを承認した。 氷上地区婦人会が、 今年度から市連合婦人会を離脱。 地区婦人会として市連合婦人会に加わるのは、 市島と柏原になった。 会員は前年度から半減する。
会員減少に伴い、 これまで各地区婦人会の会員でなければ市の婦人会員になれなかったが、 会員資格を 「各地区婦人会及び個人会員で組織する」 とし、 市内全域から入会できるようにした。 氷上地区婦人会のうち10人以上が、 「個人会員」 として、 引き続き市連合婦人会に加わる。 氷上は、 地域の婦人会 (氷上フレンドネットワーク) として引き続き活動を継続する。
昨年度で60人と最も人数の多かった氷上の離脱と柏原の会員減少で、 昨年度決算で115人だった会員は、 今年度予算ベースで54人への減少を見込む。
また、 各地区婦人会長、 副会長、 理事らから選ぶとしていた理事、 評議員も会員の中から選ぶなどと規約を改正、 役員任期も1年とした。 会長の荻野洋子さん、 副会長 (会計) の荒木恵子さんは再任。
事業計画では、 福祉梅林事業、 くらしの安全・安心推進事業、 三世代交流事業などに取り組む。
荻野会長は、 「ほんの一握りの会員になったが、 残ってくれた人は宝石のように輝いている。 個人会員で市内のどこからでも入会できるようにした。 この1年も大変楽しい、 忙しい1年に」 とあいさつした。
また、 計画している 「福祉梅林」 の記念碑設置にめどがついたことを報告。 「個人400人以上、 11の団体から寄付があり、 予定金額が集まった。 10月5日に予定している 『つどい』 で除幕式をしたい」 などと述べた。
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2014年5月29日09:06
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農場水路内に小水力発電 伏見工業高校が...
京都市伏見区の伏見工業高校・工業探求コースの生徒らが23日、 篠山東雲高校 (丹後政俊校長) を訪れ、 校内にある農場水路に同コースで取り組んでいる小水力発電の水車を設置した。 同じ発表大会への出場が縁で、 府県を越えた交流が実現。 「農」 と 「工」 の違いはあるが、 ともに自分たちが定めた研究テーマの追究に励む両校交流の証しとなる水車が回り始めた。
写真・水路の水車を設置する伏見工業高校の生徒たち (右) と作業を見守る篠山東雲高校の生徒ら=篠山市福住で
水車は20インチの車輪に付けられた羽が水流で回転して発電する仕組み。 発電状況がわかるように、 LEDのライトが取り付けてある。
交流のきっかけは昨年10月に行われた高校生の研究発表大会 「みんなDE笑顔プロジェクト」 の中日本大会。 東雲はふるさと特産類型の生徒たちが黒豆などについて発表し準優勝、 伏見は小水力発電で優勝に輝き、 両校が中日本代表として11月の全国大会に進んだ。 全国では伏見が準優勝、 東雲は敢闘賞だった。
大会中、 発表や交流会などを通して、 両校の生徒らが意気投合。 その中で農業高校と工業高校のコラボレーションが話題に上がった。
伏見ではこれまでにも地域づくりの一環で小水力発電を使ったライトアップ事業などに取り組んできたが、 同じ場所に水車を設置して定点観測を行う機会は少なかった。
そこで東雲が水路の場所を提供。 伏見は時期や天候で発電にどのような変化が出るのかを研究し、 東雲は将来的に獣害の電気柵などの電力に使用できないかと計画している。
東雲の常山敏希君 (3年) は、 「環境に優しい電力。 どんどん導入していってもらえれば」 と期待。 伏見の田中慎也君 (3年) は、 「実際に農業の中で運用してもらうことで生きたデータが取れる」 と笑顔で話していた。
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2014年5月25日08:47
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健康福祉に意見 審議会委員募る 丹波市
丹波市 (健康課0795・82・4567) は、 市健康福祉推進協議会委員1人を募っている。 市民の健康づくりや福祉の向上について意見を述べるのが役割。 任期は2年。 会議は年2―4回、 平日昼間に開催予定。
必要事項を記入した応募用紙と、 応募動機や健康福祉のまちづくりについての意見 (500字程度) をまとめて、 6月12日までに同課 (〒669―3602氷上町常楽211) へ郵送、 持参する。
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2014年5月25日08:46
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傾聴ボランティア6月から開講 受講者を...
篠山市社会福祉協議会 (篠山市網掛、 079・590・1112) は、 高齢者の不安や悩みなどに耳を傾け、 心に寄り添う 「傾聴ボランティア」 の養成講座を開く。 傾聴に必要な心構えや技術を学ぶ。 6月6日まで、 受講者を募集している。
募集定員は40人。 受講料は無料。 開催時間と場所は、 いずれも午後1時半―3時半、 丹南健康福祉センター (網掛) で。 講師は、 傾聴ネットワークまど代表の粟野真造氏。
4回講座で、 日程と内容は次のとおり。
①6月16日=傾聴もおしゃべりも大切
②6月23日=助けあいのコミュニケーションの基本
③6月30日=喪失体験と受容・共感の方法
④7月7日=認知症ってなに。 共に生きることと地域づくり
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2014年5月25日08:44
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凡事徹底
「野球がうまくなりたければ、 宿題をちゃんとすること」。 野球少年にそうアドバイスしたのは、 かのイチロー選手だ。 野球の上達と宿題。 関係がないように思えるが、 イチローによると、 そうではない。 宿題は普通、 嫌なもの。 嫌なことをしっかりするのも能力であり、 その能力は必ず後で生きてくるという。 ▼前号に載った柏原高校サッカー部の記事が興味深かった。 同部では整理整頓をする、 遅刻をしないなど、 日常生活の規律を重んじているという。 強豪の市立尼崎を破った試合後、 主将が部員に語ったのは 「近く始まる中間テストで恥ずかしい点を取るのはやめよう」 だったとか。 ▼整理整頓をし、 遅刻をせず、 勉強をおろそかにしない。 これはイチローの言う宿題と合わせて、 学生にとって当たり前のこと。 当たり前のことに決して手を抜かず、 見事なまでにこなす。 「凡事徹底」 という教えそのものだ。 凡事徹底は、 人としての根っこを強くする。 ▼試合に出場する選手は、 監督ではなく、 部員たちが決めるという同部の方針も興味深い。 それが実行できるのも、 部員たちが、 部員それぞれの特徴や力を見極めているからだろう。 ▼孫子の有名な兵法 「彼れを知り己れを知らば、 百戦してあやうからず」 の 「己を知らば」 を実践している。 同部の今後に目が離せなくなった。(Y)