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2014年6月8日08:49
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小畠晴次氏訃報
小畠晴次氏 (こはた・せいじ=作家・江上剛氏の父。 江上氏の本名は小畠晴喜氏) 5日死去、 88歳。 自宅は丹波市山南町小畑134。 葬儀は7日おこなわれた。
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2014年6月8日08:46
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「たんばわらべの詩」
今月号のこども新聞 (5日号5・6面) から始まった新連載 「たんばわらべの詩 (うた)」。 作者は丹波市在住の吉住愛さんで、 ほっこりする漫画に味のある文章を添えていただいている。
連載のお願いに行くと、 二つ返事で受けて下さり、 「子どもたちが、 丹波で育ってよかったと思えるようなものにしたい。 できれば子どもも大人も楽しめて、 大人と子どもをつなぐことができるようなものに」 と熱くおっしゃっていただいた。 いろいろと企画案が出たなかで、 吉住さんの子ども時代の面白かった思い出を中心に、 漫画を描いてもらうことに決まった。
吉住さんいわく、 「人は思い出話をする時、 アーティストとか芸術家に近い感覚になれているらしい」。 「わらべの詩」 には、 読んだ人が、 少しでも自分の幼いころを思い返してもらえたら…という思いも込められている。
驚いたことに、 「丹波新聞に漫画掲載するのが夢やったんですよね~」 と言って下さった。 全国紙ではなく、 地元の新聞だからと。 地元愛いっぱいの漫画、 お楽しみいただければうれしいです。(古西 純)
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2014年6月8日08:45
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“河童の芋銭”から179通 泊雲(3代目蔵...
「河童の芋銭」 として知られる日本画家、 小川芋銭 (1868―1938) が、 親交のあった西山酒造場 (丹波市市島町中竹田) の3代目蔵主、 西山泊雲 (1877―1944) に送った手紙179通の内容がこのほど、 小川芋銭研究センター (茨城県) の調査で明らかになった。 泊雲の体調を気遣ったり、 近況を報告するなど、 親交の深さが感じられる内容という。 西山周三社長は 「多くの人に見てもらえるように検討している」 と話している。
手紙は1918年 (大正7) ―37年 (昭和12) に送られたもの。 封筒には 「丹波国氷上郡竹田 西山亮三様」 と、 泊雲の本名が書かれている。 同社の西山裕三会長が、 書庫を整理していたときに手紙を見つけ、 内容を調査してもらおうと2年半ほど前に同研究センターに送っていた。
手紙を調べた同研究センター首席学芸員の北畠健さんは、 「芋銭から泊雲への手紙はこれまでに多く確認されているが、 今回の手紙で2人の関係がより詳しくわかり、 貴重なもの」 と話す。 「手紙の中には、 『厳しい経済状況だが、 気を確かに持つように』 と泊雲を激励するような内容もあり、 熱い友情が見て取れる。 中国の老子や荘子などの言葉を引用している部分も見られ、 ともに文化人として教養が高かったことがうかがえる」 と話している。
泊雲は酒造業の傍ら、 俳句に傾倒。 弟の野村泊月とともに 「丹波二泊」 と称された。 河童の絵を多く描き、 「河童の芋銭」 として有名な芋銭とは、 16年 (大正5)、 短冊に描く絵を依頼したことから親交が始まった。 その後、 芋銭は西山家や石像寺 (同町中竹田) に長期滞在して創作活動をするなど、 親交を深めた。 泊雲の長女と芋銭の三男、 泊雲の長男と芋銭の次女が結婚するなど、 公私ともに親しい間柄になった。
同酒造場では、 今後、 蔵見学者に手紙を見せたり、 額に入れて飾ることも検討している。 西山社長は 「丹波の自然を愛した2人の手紙から、 新しい丹波の魅力を発見してもらえればうれしい」 と話している。
【小川芋銭】おがわ・うせん。 日本画家。 東京生まれ。 本名、 小川茂吉 (しげきち)。 本多錦吉郎に洋画を学び、 独学で日本画も習得。 茨城県牛久に移り住み、 農業の傍ら、 新聞などに挿絵や漫画を描いた。 雅号は 「自分の絵が芋を買う銭になれば」 という思いからつけた。 働く農民の姿や田園風景を主題にした作品や、 水辺の生き物や不思議な生物などを描いた。 河童の絵を多く描いたことから、 「河童の芋銭」 として知られている。
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2014年6月8日08:45
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自生のササユリ再生 シカ柵が奏功 青垣...
青垣いきものふれあいの里 (丹波市青垣町山垣、 0795・88・0888) のフィールドでササユリが開花した。 同施設開設前から自生していたが、 シカの食害に遭い、 一時姿を消し、 鳥獣防護柵の設置で再生した。 猛烈な暑さで散った株もあるが、 斜面下部はまだつぼみで、 今月中旬に見頃を迎えそうだ。
同施設の宮前香陽子さんによると、 5月30日にフィールドの観察小屋近くで、 昨年より多い100個ほどの花を見たという。 しかし、 月始めの強い日差しで、 花の命が尽きたという。
シカの食害から里山の自然を守るため、 2年半前に防護柵を設置。 着実に自然が復元されつつある。 「若い株もあり、 来年は今年以上に花が増えるだろう」 と宮前さんは話している。
写真・再び姿を現したフィールドに自生するササユリ=青垣町山垣で
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2014年6月8日08:44
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第382問
このほど丹波市に移住してきた能楽師の上田敦史さんが演奏している楽器は?
1.小鼓
2.大鼓
3.太鼓
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2014年6月8日08:43
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酒井義己水彩画展
丹波市山南町岩屋の酒井義己さんが、 旧来住 (きし) 家住宅 (西脇市西脇394―1、0795・23・9119) で6月15日まで水彩画展を開催している。月曜休館。 2月の丹波新聞社ホールに続いて21回目の個展。 3号―50号の風景画を中心に33点。 柏原八幡神社、 篠山魚屋町ほか、 西脇近辺や京都、 奈良の町屋などが描かれている。
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2014年6月8日08:43
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サクランボ開園「例年以上の味に」 フル...
丹波市春日町稲塚の 「フルーツファーム春日」 (駒谷幸正代表) で、 サクランボ園が開園した。 駒谷代表は 「例年以上に生育が良い。 ぜひ一度大粒のさくらんぼを味わってほしい」 と呼びかけている。
同園では、 肉質が柔らかくて甘い 「香夏錦 (こうかにしき)」、 深い味わいの 「山形美人」 など4品種を計200本栽培している。 今年は4月の天候が良く、 ミツバチが多く飛び交って交配を進めたため、 ここ数年で一番の味になっているという。
「1000円コース」 では、 100グラムを収穫し持ち帰ることができる。 「食べ放題コース」 は、 30分間食べ放題。 小学生以上2500円、 小学生未満1500円。 同ファーム (0795・74・3089)。
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2014年6月8日08:40
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健診結果をスマホで閲覧 柏原日赤が全国...
柏原赤十字病院 (片山覚院長) が6月から、 健診受診者が、 自身の健診結果をスマートフォンやパソコンを使って閲覧できる 「電子版健診手帳」 サービスを始めた。 情報を受診者自身が容易に取り出せるようにすることで、 健康への関心を高め、 疾病予防の意識づけや、 すでに疾患を持っている人が悪化しないよう注意を払う参考にしてもらう。 サービス利用は無料で、 通信料のみ自己負担。 同病院によると、 個人が個人の情報を管理し、 活用できるサービス運用開始病院としては、 全国初となる。
写真・柏原赤十字が運用を始めた 「ポケットカルテ」。 背景画面に映っているのが、 スマートフォンで閲覧できる泉さんのデータ=柏原町柏原で
6月1日以降、 同病院の健診センターで受けた健診結果が自動で蓄積される。 従来通り、 健診結果報告書の郵送も継続。 電子情報と紙と2つの形で記録が見られるようにした。
同志社大大学院 (京都市) 内に事務局があるNPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センターが運営するサイト 「ポケットカルテ」 を利用する。 データは、 同センターのサーバーに蓄積される。
健診結果を通知する際に、 受診者のIDと仮パスワードを同封。 利用希望者は、 同サイトにアクセスしてログインして使う仕組み。
結果表に記載されている、 血液や尿の分析数値、 医師のコメントなど、 全てのデータが閲覧できる。
過去のデータも自動で蓄積し、 定期的に受診することで、 変化が見てとれる。
安全上の配慮から、 半年間利用がないと、 ログインができなくなる。 一方、 翌年健診を受診すると、 データが復活し、 再び利用が可能になる。
従来の結果用紙ではありがちな、 紛失のおそれがなくなる。 例えば、 同病院以外の医療機関を受診したり、 出張先や旅先で具合が悪くなった時に、 スマートフォンでデータを見せることで、 スムーズな診察につながるという。
これまでに、 同サイトの 「お薬手帳」 「透析手帳」 を使う医療機関はあったが、 「健診手帳」 は同病院が初めて。
「ポケットカルテ運営協議会」 の委員を務める同病院企画情報課の泉恒光課長は、 「健診結果が手元に届くころにはデータの準備ができている。 医療機関だけでなく、 個人が情報を見られるようになるので、 健康づくりに役立ててもらえれば」 と言い、 片山院長は、 「将来は健診から生活習慣病予防、 病気に管理にも広げていきたい」 と話している。
同病院 (0795・72・0555)。
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2014年6月8日08:39
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草木染め「ふんどし」いかが? 7月から...
篠山市曽地口の草木染め作家、 丸山貴史さん (37) が、 麻を素材に草木染めした 「ふんどし」 の販売を計画している。 日本の伝統的な下着でありながら、 文明開化やそれに伴う洋装の普及とともに廃れていったふんどし。 近年は新たなファッションとして注目を集めつつあるが、 丸山さんは、 「ふんどしほど人間に合い、 男女問わず健康的で機能的な下着はない。 ふんどしの良さをたくさんの人に知ってもらえらば」 と本質の理解を呼びかけている。
写真・草木染めのふんどしの販売を計画している丸山さん。 手に持っているのはサンプル=篠山市曽地口で
販売予定のふんどしは、 染めていない 「生成 (きな) り」 のもので1000円程度、 藍染めなどを施したものは2000円程度を想定している。
7月上旬の販売を目指して準備を進めており、 都市部のほかに篠山市内でも販売したい考え。 インターネットでの販売も考えたが、 「実際に見てもらい、 触ってもらって良さを実感してほしい」 と、 対面での販売にこだわる。
美容整体の経験もある丸山さんによると、 ふんどしは洋装の下着に比べて開放感があり、 リンパや大腿部の付け根に当たる鼠蹊部 (そけいぶ) を圧迫しないため、 健康増進に効果を発揮。 また麻を使うことで、 保温や保湿などの効果も期待できるという。
西脇市出身の丸山さん。 播州織など、 繊維産業が盛んな地元で草木染めの技術を習得し、 その後、 染物に欠かせないきれいな水のある土地を求めて昨年12月に篠山に移住した。
ふんどし製作については、 草木染めの技術を生かして衣食住の 「衣」 を追求しようとする中で、 人間の体に一番近い下着に注目。 「こんなに理にかなっている下着はない」 と、 製作に取り組むことにした。
「最近、 ファッションとして注目されだしているが、 それ以前に着ていて楽で体に良い。 着てもらえる人たちの健康が少しでも保てれば」 と語った。
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2014年6月7日15:58
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ステンレス鋼板の加工「大和特殊鋼・大和...
大型切断機で鋼材加工
≪春日工場所在地≫丹波市春日町野山301-1
0795・70・3511
http://www.susdaiwa.co.jp
大和特殊鋼は丸棒、 各種パイプ用ステンレス鋼を扱う。 併設の子会社大和シャーリングは鋼板を切断加工する。
春日工場は、 操業14年。 顧客の注文に対応し、 コンピューターで図面を作成、 鋼板を切断加工し、 出荷する。 切断機は、 プラズマとレーザーの2種類。 製品の用途や厚み、 顧客の要求に応じ、 コスト面もにらみながら切断機を使い分ける。
特に5キロワットのドイツ製レーザー切断機は、 国内で第1号の導入。 厚さ0・5ミリから8ミリまで様々な鋼材を加工する。 同じくドイツ製で、 国内に2台しかない7キロワットのレーザー切断機は、 0・8ミリから25ミリまでの鋼材を切断。 プラズマは、 水中で切断し、 粉じん散逸を防ぐ。
「品質と納期がすべて。 従業員は技術の向上を常に意識して仕事を行っており、 チームワークも良い」 と松江重雄工場長。 製品は、 薬品、 食品、 輸送機器など大手メーカーに納入。 厚い信頼に支えられている。 同工場の4月の出荷量は、 321トン。
技術を支える人間関係の円滑化も重視し、 声のかけあいを徹底。 改善提案制導入で、 社員の良い提案を表彰するなど意欲を引き出す。 同工場の在庫は、 常時2000㌧。 二相鋼 (特殊ハガネ)、 ニッケル高合金の在庫拡充のため、 8月完成めざし、 工場棟と事務所などの増築を進めており、 増加する需要に対応する。
【設立】1951年 (昭和26) 【社長】今井隆 (大和特殊鋼) 山本正廣 (大和シャーリング) 【資本金】8350万円 (大和特殊鋼) 1000万円 (大和シャーリング) 【売り上げ】170億円 (2013年5月期) 【従業員】150人 (うち春日工場23人) 【本社・工場など】本社 (大阪市西区)、 名古屋支店 (愛知県稲沢市)、 春日工場 (丹波市春日町)、 滋賀営業所 (滋賀県大津市)、 東大阪商品センター (大阪府東大阪市) 【業務】レーザー切断機によるステンレス鋼、 高合金、 チタンの加工販売
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2014年6月7日15:53
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ヘアーサロン「 l i e n 」
癒しと寛ぎの空間に
宮城県仙台市で10年、 東京で4年間、 ヘアーサロンで技術を磨いてきた北山満梨 (まり) さんが念願の店を5月18日にオープンさせた。 夫で木工作家の北山栄太さん (篠山市河原町出身) が 「フランスの田舎風」 に空き工場を改装した。
店内はフランス漆喰の白壁で明るく、 広々とし、 BGMとアロマでいやしを演出。 シャンプーやカラーリング、 パーマ液などはオーガニックにこだわる。
メニューは、 「カット」 (4000円)、 「カット&カラー」 (8000円から)、 「カット&パーマ」 (7000円から)、 「シャンプー&ブロー」 (3000円) など。
満梨さんは 「オーガニックの良さを感じてもらえ、 アットホームな雰囲気で気軽にご来店いただけるような店にしたい」 と話す。
【メモ】尾根橋北詰から城南小学校方面へ約300メートルの東側。 営業は午前10時―午後6時半。 木曜と第2・4水曜が休み。 予約優先制。 電079・506・4890。篠山市野中422
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2014年6月5日10:03
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行政書士会無料相談会
6月7日午後1時半ー4時、 篠山市民センター(黒岡) で行政書士会無料相談会が開かれる。 県行政書士会摂丹支部篠山地区 (上田さん079・556・2250) が相続書類作成、 農地転売・転用、 農振区域除外などの手続きの相続にのる。 予約不要。
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2014年6月5日10:03
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10月味まつり出店者を募集 6月20日まで
10月11―13の3日間、 篠山城跡 (篠山市北新町) 周辺で開かれる 「丹波篠山味まつり」 の出店者を同実行委員会が募集している。 大手前北駐車場の 「味わい会場」 (商工会員、 観光協会員、 農協組合員対象13ブース、 3日間6万円) と、 同南駐車場、 たんば田園交響ホール西駐車場の 「農の地域おこし会場」 (非営利団体など対象19ブース、 3日間3万円) の2会場ごとに募集している。
申し込みは6月20日までに、 同実行委員会事務局の市商工観光課 (079・552・6907) に所定の書類を持参か郵送、 ファクスで。
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2014年6月5日10:02
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板心大学開講 受講生を募集 6月10日か...
「板心 (はんしん) 健康大学」 がKOSUGI彩華ビル (篠山市大沢) を拠点に6月10日から開講する。 全7回で、 健康をテーマに多彩な体験講座を開く。 受講生を募集している。 同ビルで彩華スポーツクラブを運営する古杉企画の主催。
第1回目は10日午前10時―午後1時半、 同ビルを発着点にウオーキング講座を開く。 専門のトレーナーの指導のもと、 大国寺 (味間奥) まで歩く。 同寺で昼食。 栄養士による手作り弁当を提供する。 参加費は1100円 (税込)。 「板心」 は 「いつも心を躍らせ、 好奇心を持つこと」 を意味する仏教用語。
申し込みや問い合わせは、 同大学事務局 (古杉企画) の藤田さん (079・594・5245)。
2回目以降の講座日程は次の通り (日程や内容が変更になる場合もある)。
②7月1日=調理実習 「夏を乗り切る健康料理」
③8月5日=うきうき講座
④11月5日=ハイキング
⑤12月8日=調理実習 「ワイワイ楽しくパーティー料理」
⑥来年1月21日=わくわく講座
⑦2月10日=話し合い講座修了式
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2014年6月5日10:02
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観光キャッチフレーズを募集
丹波篠山をイメージさせ、「行ってみたい」と思ってもらえる、観光キャッチフレーズを募集している。25文字以内。 応募は7月31日までに、 所定の応募用紙 (観光情報サイト http://tourism.sasayama.jp/からも入手可能) を持参、 郵送、 Eメールで。 1人3点まで。
篠山市商工観光課 (079・552・6907)。
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2014年6月5日10:00
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チベット
中国のチベットでは 「元」 (1元=約16円) のコインが使えない。 中心都市ラサのポタラ宮や寺に詣でる巡礼者らに重いコインは不都合なので、「角」 (10角=1元)に至るまで紙幣しか通用しなくなったという。 たくさん並ぶ金ぴかの仏像の前に、 いずこもおびただしい数のお札の賽銭 (ほとんどは角)の山が出来ていた。▼チベットの人たちは皆温厚だが、 信仰心は熱烈だ。 両手両足を地に付け 「五体投地」で礼拝しながら少しずつ前進する。 ラサの聖地に向かって何百キロ、 時には千キロ以上の道を、 リヤカーに食料や夜着を積んでやって来る人も。 ▼大昭寺という最大の寺に着いた時の喜びは想像を絶することだろう。 志を貫徹できず途中で亡くなった人は、 仲間が歯を抜き取って携行し、 寺の柱の隙間に埋め込む。 ▼日本の仏教の源流でもあるチベットに明治期、 初めて入った日本人は黄檗宗の僧、河口慧海(えかい)。厳重な鎖国の壁をくぐり抜けるためネパールから中国人と偽って4年がかりでラサに到達。 チベット人学僧に身をやつして仏典を集め、 6年ぶりに日本に持ち帰った。 その模様は「チベット旅行記」に残る。 ▼インドに亡命しなければならなかったダライ・ラマ14世を今なお敬服し続けるチベットの多くの人たちには、 ポタラ宮最上階にへんぽんと翻る「五星紅旗」を見るのは辛かろう。 (E)
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2014年6月5日10:00
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すき間をそろりと歩く
急な暑さにたじろぐ。 「夏本番になったらどうなるんやろ」 と心配する声を聞く。 「体がとろけることはないだろうから、 心配御無用」。 こんなユーモアで返す精神も時には必要かもしれない。
社内のスピーチで、 「『さかな』 のように泳げたらいいのに」 と話をした。 「さ (さわやかに) か (かろやかに) な (なごやかに)」 ともじってみた。 日々暮らすなかには、 様々なことがある。 悩んだとき、 苦しい時、 「さかな」 と口ずさんでみてはいかが。
「世の中は、 上り下りの繰り返し、 人間関係も良い時もあり、 灰色にもなるが、 1日を終えると自分をほめ、 小さな希望を夢に見て眠りたい」 と思う。 自分らしさを失った時が、 一番つらい。 無理をせず、 回り道でもいい。 下手だろうが、 気にせずに生きたい。
こんなことばかり、 書いていると、 「何かしんどいことでもあるの」 と言われそうだが、 「真夏を先取りしたような暑さ。 しんどさも先取りして、 夏本番を快適に過ごしたい」 と返せばどうだろうか。
大上段に構えると、 振りおろす場に困る。 中段か下段に構えて、 そろりと歩くのもいいだろう。 「すき間 (すきま) を生きる」。 最近、 こんなことを感じる機会が多くなった。 「風の吹くまま、 気の向くままに。 ちょっぴり面白さを醸 (かも) し出す。 いいすき間 (空間) を見つけて、 そろりと歩く」 という生き方に憧れる。 若い時より減量したので、 入りやすくなった。 隠れた宝石も見つかるかも知れない。
たまの料理で、 味付けで苦労する。 生活も同じ。 酸いや甘い、 辛味、 苦味も併せ持つ味が出せるように。 「味付けにひとひねりする夏料理」。(臼井 学)
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2014年6月5日10:00
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23年ぶりの自転車
就職後、 初めて自転車を買った。 遠い昔、 片道24キロを漕いで高校まで通っており、 自転車を漕ぎながら英単語を覚え、 マンガを読み、 車が少ない道では自転車に乗りながらおはしを使って弁当を食べたりもした。 「高校時代に一生分乗った」 と、 昨今の自転車ブームも無縁と思っていたが、 ひょんなことから気が変わった。
タイヤは、 「メイド・イン・丹波」。 丹波市氷上町石生のパナソニック・ポリテクノロジーが製造する 「パナレーサー」 を履いている。 自分には競技用の車体は荷が重い気がして、 手軽なまち乗りタイプにした。
自転車の性能を試そうと、 「青垣峠」 と 「播州峠」 を連日走った。 国道429号を青垣町大名草から朝来市生野町へ抜ける青垣峠は、 車でも年に1、 2度しか通らない狭い山道。 上り坂が延々続く悪路。 必死で頑張ったが、 半分ほどで漕げなくなり、 車体を押して歩いた。 ヘトヘトになった。 多可町加美区へ抜ける播州峠は、 越えることができた。
会社から自宅まで約24キロ。 1度自転車で帰ってみよう。 高校時代は1時間半ぐらいかかっていた。 41歳の今は何時間かかるだろう。(足立智和)
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2014年6月5日09:59
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婆的思考
出勤時によく見かける光景で、 気になっていることがある。 幼稚園の送迎バスを待っている親子なのだが、 たいてい親御さんの目線はわが子ではなくスマートフォンをじっと見つめている。 お子さんのほうは、 時々、 親御さんを見上げたりして、 何かを話したそうなそぶりを見せているのだが、 スマホと向き合っている親御さんは、 そんなことには全く気がついていない様子。
子育て中は、 時間のやり繰りも大変で、 少しでも子どもと離れる時間がほしいと思う時もあるだろう。 でも、 バスを待つそんな短い時間ぐらい、 スマホを置いてこられないものだろうか。 子どもと一緒にバスを待つ、 その限りある時間の中で四季を感じながら、 子どもとの会話を楽しめないものだろうか。
私自身も子育ての大切さを本当に認識したのはつい最近のことなので、 偉そうに言うつもりはさらさらないが、 傍から見ていてちょっと、 いや、 かなり心配になるのである。 2人しかいないのに、 自分を見ずにスマホを見る親を子どもはどう見ているのだろうか。 携帯電話、 インターネット、 様々な目に見えないものでがんじがらめに縛られている昨今、 近い未来、 子どもたちは、 どんな大人に成長していくのだろう。
最近よく考える。 「当たって砕けろ!」 的な野性的、 本能的な生き方よりも、 この情報過多社会の中で、 架空現実の住人としてひっそりとおとなしく暮らしていたほうが、 当たり障りなく環境に順応して生きていけるのかもしれないな、 と。
(土性里花・グループPEN代表)
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2014年6月5日09:59
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大相撲丹波場所・方角別に入場券販売 6...
大相撲丹波場所実行委員会 (0795・82・7500) は6月6―8日の3日間、 1階マス席などを市内4カ所で販売する。 売れ残りが出た1階タマリ席Aも合わせて販売する。 「販売会場が方角によって異なるので注意を」 と同実行委員会は呼びかけている。 午前8時半開場、 同9時販売開始。 午後5時まで。 現金のみ。
▽西側席=市島農村環境改善センター (市島町上田、 市島支所の隣)
▽東側席=市商工会青垣支所 (青垣町佐治)
▽向正面席=市商工会柏原支所 (柏原町柏原)
▽正面席=市商工会本所 (氷上町成松)
1階マス席S (464席、 1万1000円)、 同A席 (184席、 1万円)、 いす席 (190席、 9000円)、 車いす席 (16席、 7000円、 付添人同額)。
2階いす席は、 正面席と東側席のみ (市島と柏原は販売なし)。 正面A席 (44席、 1万3000円)、 同C席 (55席、 1万1000円)、 東側S席 (101席、 1万4000円)、 同A席 (24席、 1万3000円)、 同B席(12席、1万2000円)。
1階タマリ席A (1万3000円) は、 完売した正面席を除き、 約200席を販売する。 全席弁当、 飲み物付き。
5月30―6月1日にタマリ席S、 正面いす席Sは完売。 30日に765人、 31日が77人、 6月1日は33人が入場券を購入した。