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2014年6月26日13:14
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21年ぶり全国大会へ 簿記・団体で県2位...
氷上高校がこのほど 「県高校簿記競技大会」 の団体の部で21年ぶりの準優勝を果たし、 7月に東京都で行われる全国大会に出場する。 全国出場も21年ぶり。 出場する石田満里奈さん (3年) は、 「入賞となる17位以上を目指す」と話している。
県大会には、 11校91人が出場し、 帳簿の書き方や伝票集計、 決算精算表の作成などに取り組んだ。 同校は商業科の2、 3年生9人が出場。 個人戦上位3人の結果が団体成績に反映された。 個人4位の石田さんのほか、 8位の細見太一君 (同)、 12位の岸田昌幸君 (同) の3人の合計が全体の2番目になった。
簿記の全国レベルを知るため、 石田さんと細見君、 岸田君の3人は4月以降、 山口県と岐阜県の強豪校に出向き、 合同練習会を行った。 放課後も遅くまで取り組み、 「遅いときで午後9時ごろまで学校に残って問題を解いたこともあった」 と岸田君。 現在は、 他府県で出題された問題を解いて全国大会に備えている。
全国大会は、 各校3人で争われる。 県大会に出場した山本菜摘さん (同) も帯同する。 大会前日の夜、 体調などを考慮して出場メンバーを選ぶという。 石田さんは 「計算問題が苦手なので、 大会までに克服したい。 一人ひとりがベストを尽くしたい」 と意気込んでいた。
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2014年6月26日13:14
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8年ぶりの交換留学...
柏原高校3年の畑祐希さん (山南中出身) が、 丹波市と友好関係にあるワシントン州ケント市の公立高校に交換留学生として派遣されることが決まった。 交換留学生の派遣は8年ぶりで、 畑さんは8月から来年6月までの約10カ月間、 現地でホームステイする。 「語学力を身につけ、 日本の文化も伝えたい」 とはりきっている。
同校とケント市との交換留学は1966年から毎年続いていたが、 2007年を最後に、 希望者がなかったり、 受け入れ側の条件が合わないなどを理由に途絶えていた。
洋楽や映画を通じて海外にひかれていた畑さん。 中学時代にケント市への短期留学を経験したり、 高校では修学旅行で台湾へ行ったことが、 さらに憧れを強くした。 早くから交換留学を希望する意思表示をしていたところ、 交換相手との調整がつき、 実現した。
将来は、 外国人に日本語を教える教師になるのが夢。 「短期留学では、 よいところしか見られない。 高校時代を海外で過ごせば、 教師になる上でプラスになる」 と、 留学を決意した。
短期留学した際、 食事の前に 「いただきます」 と手を合わせると、 ホームステイの受け入れ家族から 「宗教か?」 と聞かれた。 「手を合わせることがあたり前に育ってきたし、 誇りにも思っていたが、 うまく説明できなかった」 のが心残りという。 今は現地で伝えようと浴衣の着付けを修業中で、 「海外と日本との共通点と相違点を客観的に見てみるのも楽しみ」 と目を輝かせている。
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2014年6月26日13:14
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パッチワークは「夢」 仲間得て創作に意...
丹波市市島町梶原の荒木す美子さん (86) が、 趣味で創作しているパッチワークを丹寿荘 (同町上竹田) 内ギャラリーで展示している。 60歳代後半から始めたパッチワーク。 同施設のデイサービスに通うようになり、 同じ趣味の職員と出会ったことで、 さらに創作意欲がわき、 「夢を持たせてくれた」 と精力的に作品づくりに取り組んでいる。 展示は7月末まで。
何カ月もかけて制作した縦横1・2メートルほどのタペストリーや、 いろんな柄の小さなもんぺを散りばめた作品、 「すーちゃん」 というおばあちゃんの日常を描いた作品、 ステンドグラスのような仕上がりの作品など、 それぞれに工夫を凝らした15点ほどを展示している。
病気が原因で、 若いころから足が不自由だった荒木さん。 洋裁や和裁など針仕事で生計を立ててきた。 60歳代後半で仕事を辞め、 何か趣味を持とうと始めたのがパッチワーク。 「針を持つことがてっとりばやかった」 と笑う。 春日町黒井の教室に2年ほど通った後は、 本などを見ながら自分なりに作品づくりを楽しんでいた。
3年ほど前からデイサービスに通うようになり、 同じ趣味を持つ職員と出会ったことで仲間ができたのがうれしかった。 パッチワークを通じて話が弾み、 作品を見せ合うことで刺激にもなった。 毎日、 今日はここまで、 と計画的に針を動かす。
元プロだけあって縫うこと自体は苦にならないが、 「配色やデザイン、 柄を考えるのが本当に難しい。 職員さんに 『こんなの作ってみたら』 とアドバイスがもらえる。 それが楽しみ」 と話す。
これまで作った作品は、 親戚や知人らにあげた。 「喜んでくれることがうれしくて」 と笑顔。 今回の展示は、 職員にすすめられて実現した。 改めて自分の作品を見て、 「作品も喜んでいると思う。 自分の生きた証です」 と充実した笑顔を見せた。
同施設 (0795・85・3251) は、 施設内ギャラリーを地域に開放しており、 市民の利用を歓迎している。
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2014年6月26日13:13
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「地域包括ケア」って? 柏原日赤が催し...
柏原赤十字病院 (片山覚院長、 0795・72・0555) は、 6月29日午後1時から丹波の森公苑で 「赤十字ふれあい広場in丹 (まごころ) の里」 を開く。 「地域包括ケアとは―最後まで地域で暮らすということ」 をキーワードに講演やパネルディスカッションがある。
県立柏原病院の板倉崇泰内科医長が 「地域で看取るということ」、 丹波市福祉部の大森友子部長が 「丹波市の高齢者の現状と認知症対策」、 丹波健康福祉事務所の田所昌也所長が 「地域包括ケアの国と県の動向」 と題してそれぞれ講演。 片山院長がコーディネーターを務め、 3氏とパネルディスカッションを行う。
このほか、 会場では生活習慣病総合健診や安心療養ネットワークなどに関する展示、 相談コーナーなどもある。
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2014年6月26日13:13
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五台山でまつり登山や生き物観察 6月29...
前山地区自治振興会 (0795・85・1092) は6月29日、 恒例の 「五台山まつり」 を開く。 雨天の場合は、 同地区コミセンでカラオケなどを楽しむ。
午前9時45分に山麓に集合。 10時から、 「ふるさと兵庫の50山」 にも選定されている五台山 (655メートル) に登る。 山頂にある文殊菩薩像など、 2つのポイントを回るスタンプラリーも行う。
9時に同地区コミセンに集合して行うノルディックウォーキングでは、 たんばエヌウォーカー倶楽部の余田幸美さんの指導で、 山麓まで3キロほどを歩く。 11時からは、 NPO法人森の都研究所の宮川五十雄さんを講師に、 五台山の植物や生き物の観察会を開く。
山麓では、 山菜弁当やうどん、 飲み物などを販売。 午後1時から豪華景品が当たる抽選会を行う。
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2014年6月26日13:12
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「県民陶芸大学―応用コース」...
兵庫陶芸美術館 (篠山市今田町上立杭) が、「県民陶芸大学―応用コース」 の受講者を募集している。 募集は7月1日まで。 電動ロクロを使って作陶ができる人を対象に、 窯元が指導する。
開講日は7月19、 20、 26、 27日、 8月2、 3、 10、 17日の計8日間。 時間はいずれも午前10時―午後4時半。 定員20人。 受講料は2万4000円。 同美術館 (電079・597・3961、 http://www.mcart.jp)。
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2014年6月26日13:12
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「なみきみちマルシェ」
6月29日午前10時―午後3時半、 丹波並木道中央公園 (篠山市西古佐) で「なみきみちマルシェ」が開かれる。 雨天の場合は7月6日に順延。 こだわりのコーヒーやアボカド丼、 米粉のたこ焼き、 かき氷などを販売。 手作りのポーチや帽子、 かばん、 木工などの雑貨店も軒を連ねる。 ほかに、 多肉植物や生花の鉢植えなどのグリーンガーデン雑貨や洋服も販売する。 午後2時から、 飴や菓子をまくキャンディシャワーもある。
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2014年6月26日13:11
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国道429号榎峠トンネル化 青垣―福知山の...
丹波県民局は、 今年度から10年で行う道路や河川などの整備の方向性を示す 「社会基盤整備プログラム」 を6年ぶりに改定した。 事業予定数は66。 目玉は、 丹波市青垣町中佐治と福知山市を結ぶ交通難所の国道429号榎峠にトンネルを掘りバイパス化する 「榎バイパス」。 「2019―23年度に着手」 と初めて時期を明記して計画に盛り込まれた。
写真・一部トンネルを含むバイパス化の事業着手時期が初めて明記された国道429号榎峠。 現道は狭く、 民家の軒先をかすめるように走っている=丹波市青垣町中佐治で
前期 (14―18年度) と後期 (19―23年度) に分け、 着手時期や完了時期を記している。 新規着手は、 前期が20。 後期が4。
内訳は、 ▽道路=4▽交通安全施設 (歩道) =7▽道路保全=1▽河川=1▽砂防 (えん堤工) =1 (15カ所) ▽急傾斜地崩壊対策=1 (6カ所) ▽県営住宅=1▽ため池=8―。
榎バイパスは、 2車線で、 計画延長2065メートル (トンネルを含む)。
同トンネルは08年度のプログラム改定時に 「情勢変化に応じて整備をはかる」 とされるなど、 02年の最初のプログラム策定以来、 プログラムに掲載されてはいるものの、 時期が未定だった。
丹波土木事務所では、 「兵庫県と京都府の意識が近づき、 足並みがそろいつつある」 と話している。
同トンネル以外の新規道路は、 前期に県道西脇篠山線の味間北―味間南のバイパス化を計画。 味間奥工区 (1780メートル) は完了済みで、 国道176号との接続地点までを改良する。
このほか、 後期着手では、 丹波市市島町東勅使の国道175号の拡幅を行う。 一部、 規格より狭い所があり、 規格に合わす。
県道追入市島線は、 同市春日町国領のまちなかを避けるバイパスを整備する。
河川の新規では、 波賀野川 (篠山市波賀野) で、 直角に近い川の形を変え、 流下能力を上げる。
丹波市柏原町南多田の県営住宅を建て替える。
ため池の新規は、 真南条宮ノ奥池 (篠山市真南条中)、 フレ谷池と大谷池 (同市春日江)、 大内池 (同市草ノ上)、 四十九池 (同市曽地中)、 奥の池谷古池 (丹波市春日町多利)、 竹ノ下古池と皿池 (同市春日町野上野)。
一方、 篠山市不来坂の国道372号丹南バイパスは、 近くの波賀野で行っている工事の整備効果を見てからとして具体時期が示されない 「事業調整箇所」 に。 同事業調整箇所は、 県道篠山山南線の篠山市黒田の改良工事 (同一県道で掘削が始まる川代トンネルに集中するため)、 など計6路線ある。
同プログラムは1億円以上の事業が対象。 県全体の投資規模は、 10年間で1兆1000億円。
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2014年6月26日13:10
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屋外広告物条例施行へ 篠山市が7月1日...
屋外広告物に関して篠山市独自の規制をかける 「篠山市屋外広告物条例」 が7月1日から施行される。 屋外広告に関しては、 県内の政令指定都市の神戸市や、 姫路、 尼崎、 西宮の各中核市以外の市町村で独自に条例を施行するのは篠山が第1号で、 田園風景など篠山らしい景観を守りながら、 適正な広告掲出に取り組みたい考え。 市は、 「市民のみなさんにも条例を知ってもらい、 よりよい景観と広告をつくっていきたい」 と呼びかけている。
屋外広告物は、 常時または一定期間継続して公衆に表示される広告板など。 店の宣伝や誘導などのために設置される屋外広告は現在、 県の条例で規制されているが、 乱立を防ぎ、 篠山にふさわしいまちなみにするため、 独自の条例を設けた。
条例では許可を受けることで広告物を表示できる 「許可地域」 と、 原則表示してはならない 「禁止地域」 を設定。 禁止地域は森林や国宝、 重要文化財に指定されている建造物の周囲、 河原町や福住の伝統的建造物群保存地区などで、 4種類の地域に分けている。
また国道372号線沿いなど9カ所を 「田園沿道区域」 に指定。 原則、 自分の敷地外に直接地面に広告物を設置することなどを禁じた。
設置できる広告物にも、 位置や形状、 面積、 色彩など、 「景観との調和」 のために多岐にわたる基準を設けている。
市長による回収、 移転、 除却などに応じなかった場合や無許可で掲出したとき、 禁止地域に掲出したときなどには罰金もある。
一方で、 これまでの県条例期間中においては適正であっても、 7月以降は適正でなくなる広告もあるため、 3―5年間の経過措置を設けており、 条例の規定に合うように改修や撤去を行う場合は、 費用の一部を補助する制度を設けた。
制定には独自に屋外広告物に規制をかけられる 「景観行政団体」 となる必要があり、 市は2011年1月に同団体に指定。 今年3月に同条例を制定し、 7月の施行に向けて、 説明会や広報などで周知を図ってきた。
今月17日には、 業務で広告物を掲出する機会のある市職員を対象に説明会を実施。 市まちづくり部景観室は、 「条例で、 『市は先導的な役割を果たす』 と掲げている」 と説明し、 条例の遵守を呼びかけた。
梶村徳全同部長は、 「上質な屋外広告物を創出して、 景観を守っていきたい」 と話している。
問い合わせは同景観室 (079・552・1118)。
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2014年6月23日08:25
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SF漫画の巨匠・松本零士さん秘蔵展 セ...
丹波市立植野記念美術館 (丹波市氷上町西中、 0795・82・5945) が、 夏休み企画として、 「宇宙戦艦ヤマト」 「銀河鉄道999」 などを手掛けたSF漫画の巨匠、 松本零士さんの画業60周年記念秘蔵コレクション展を、 7月12日から8月31日まで開く。 7月12日午後3時から、 「画業60年を振り返って」 をテーマにした松本さんの講演会もある。
1938年、 福岡県久留米市生まれ。 「男おいどん」 で講談社出版文化賞を受賞。「銀河鉄道999」 などでアニメブームを巻き起こした。 旭日小綬章やフランス芸術文化勲章の 「シュバリエ章」 などを受章。 宝塚大学特任教授。 15歳で漫画家としてデビューして以来、 地球環境や文明の行方に警鐘を鳴らしながら、 見る人に希望とロマンを与えている。
同展では、 これまでの作品の原画の一部を紹介するほか、 プロフィール写真、 執筆用の各種資料、 草稿、 直筆原稿、 アニメ作品のセル画、 初期作品掲載誌など約150点の秘蔵品を展示する。
12日、 講演に先立って午後2時半から松本さんの原作を映画化した、 命のはかなさや戦争の愚かさを描いた 「コックピット」 の上映会を開く。 映画は、 講演会入場券を持参した人が入場できる。 午後4時から松本さんのサイン会を開く。 当日午後4時までに、 図録を買った人にサイン会参加入場券を渡す (先着70人)。
講演会の参加希望者は、 往復はがきの往信欄に、 郵便番号、 住所、 氏名、 電話番号、 参加人数 (はがき1枚につき2人まで可、 友の会会員は会員番号を明記) を記入し、 30日までに同美術館 (〒669―3603丹波市氷上町西中615―4)。 先着100人。
入館料は一般600円、 高校・大学生400円、 小・中学生200円。
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2014年6月23日08:25
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並木道公園でマルシェ 雑貨や食べ物販売...
丹波並木道中央公園 (篠山市西古佐) で6月29日午前10時―午後3時半、 雑貨や食べ物販売や、 いやしのイベントを催す 「なみきみちマルシェ」 (同実行委員会主催) が開かれる。 雨天の場合は7月6日に順延。
移動販売車がずらりと並び、 こだわりのコーヒーやロコモコ、 アボカド丼、 ケバブサンド、 米粉のたこ焼き、 かき氷などを販売する。 また、 手作りのポーチや帽子、かばん、木工などの雑貨店も軒を連ねる。
ほかに、 多肉植物や生花の鉢植えなどのグリーンガーデン雑貨や洋服も販売する。 カラーセラピーや耳つぼジュエリー、 ハンドマッサージ、 タロット占いのブースもある。 子ども向けのイベントとして、 午後2時から、 飴や菓子をまくキャンディシャワーもある。
問い合わせは、 寺さん (050・3703・1528)。
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2014年6月22日08:41
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県有地一般競争入札
丹波市柏原町北中字西ノ下534番2ほか。 面積591平方メートル。 宅地。 入札は7月7日午後2時から、 柏原総合庁舎内会議室で (詳細は入札参加申込者に別途連絡)。 問い合わせは、 県企画県民部管理局管財課財産・車両班 (078・341・7711)。
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2014年6月22日08:41
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体力年齢知ろう 2カ所で測定会 7月5日
篠山市スポーツ推進委員会は7月5日、 篠山総合スポーツセンター (篠山市郡家) とB&G海洋センター (同市日置) の2カ所で、 「体力年齢測定会」 を開く。 参加無料。 篠山総合スポーツセンターは午前10時から、 B&G海洋センターは午後2時から。
健康状態のチェックや握力、 上体起こしなどを行う。 64歳以下と65歳以上で測定項目が分かれる。 対象は20歳以上。 当日、 会場で申し込む。
篠山市教育委員会 (079・552・5769)。
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2014年6月22日08:40
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「まことの威厳」
本紙5面でも大きく取り上げるなど、 今ちょっとしたブームになっている黒田官兵衛。 希代の軍師として知られるが、 家臣に対する物腰は柔らかかったらしい。 ▼官兵衛は常々、 「威厳と高慢は違う。 威張り散らすのは、 威厳ではない。 家臣にも礼譲の心で接すれば、 自然と敬われる。 それがまことの威厳というものだ」 と語っていたという。 同じく戦国武将の一人、 前田利家にも似たようなエピソードがある。 ▼利家より23歳も年下で、 地位も低かった福島正則から2匹の鯉が、 利家の館におくられてきた。 利家から礼状を書くように命じられた家臣は、 「鯉二尾到来、 満足せしむ」 と書いた。 差し出す前に礼状をチェックした利家は、 家臣をしかりつけた。 「目下の者に対する手紙ほど、 丁寧に書くべき。 見下した書き方は高慢であり、 高慢なふるまいは愚か者がすることだ」。 ▼威圧的な言葉遣いや態度は、 人を従わせることはできても、 人の敬愛は得られない。 戦国時代だけでなく、 現代にも通じる教えだ。 権力を行使できる座にある者は、 よくよく心しなければならない。 ▼心理学者の河合隼雄氏は 「権力を棄 (す) てることによって内的権威が磨かれる」 と説いた。 官兵衛も利家も、 高慢にふるまうという権力を棄てることで、 人がおのずと従う権威を得ようとしたのかもしれない。 (Y)
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2014年6月22日08:39
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販促用品の企画・製造・販売 アシダコー...
新しい分野に幅広げる
≪本社所在地≫丹波市青垣町東芦田494
0795・87・0306
http://www.asida.co.jp
最新の機械を導入し、 自動車店、 飲食店、 パチンコ業界などで販売促進に使うのぼり旗のほか、 トレーナー、 キーホルダーなど特殊印刷物の企画、 製造、 販売を手がける。 本社には、 印刷した紙から転写する印刷機、 ダイレクト印刷機計20台を設置、 注文先の要望に合わせて製品に仕上げている。
同社の独自製品を生み出すための技の1つがカット技術。 曲線や複雑な形状でもカットや切り抜きが可能で、 顧客のあらゆる注文に対応できる。 事業の柱は、 のぼりバナーの製作。 最近、 飛び出すように見える視覚効果をねらった 「変形カットのぼり」 (実用新案登録済み) を考案し、 新しいレーザーカッターも導入。 激しい業界の競争を勝ち抜くために知恵を絞る。
色々な注文に対応するためには、 デザイン力が物をいうため、 社員に多数のデザイナーを採用している。 「毎日当日出荷の注文が入るため、 即納生産体制を構築し、 輸送手段も工夫しながら、 期日内に確実に届くようにしている。 信用が次の仕事につながる」 と芦田社長。
機械設備や様々な要望に対応できる人材をそろえ、 業界をリードする。 西日本、 名古屋、 関東方面から注文を受ける。 芦田社長は、 縫製業を営む父親のあとを継ぎ、 大学時代にこの業界へ。 「飛び込み営業で、 近畿、 四国の自動車関連会社に足を伸ばした。 その時、 注文を受けたつなぎ服をずっと手がけている」 という。
凹凸のある板、 パネル印刷など新しい分野にも幅を広げる。 業務拡張に伴い、 従業員を増やすなど意欲的。
【設立】1991年 (平成3) 【資本金】1500万円【社長】芦田喜三郎【売り上げ】4億円 (2014年8月期決算見込み) 【本社】丹波市青垣町【東京オフィス】 千葉県市川市【従業員】32人【業務】のぼり旗、 懸垂幕、 チラシ、 Tシャツ、 キーホルダー、 つなぎ服、 ハッピなどの企画・製造・販売
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2014年6月22日08:38
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掃除ロボット
猫が二匹、 それも白いのと、 その子で白茶の猫。 眼鏡をかけてフローリングを見れば、 白い毛がいつも散らばっている。 いちいち掃除機を出すのも疲れるので、 フローリング用のシートや床にくっつかない粘着シートで除去する。 今頃というのは丁度冬毛が夏毛に生え変わる頃らしく、 きりなく白毛が落ちている。 そこで前から欲しかった掃除ロボットを購入することに決めた。
掃除ロボットの代名詞ともなっているアメリカ製のRを買うつもりでいたが、 夫はネットで口コミなど色々と検索。 その結果、 あまり有名でない国産メーカーのがいいと言う。 確かに軽量で小回りが利きそう。 でも何だかチャチな感じがしないでもない。
試運転開始。 親猫は悠然としているが、 子猫はあわててベランダへ逃げた。 十八畳のリビングだが、 ダイニングセットに長椅子、 その他健康器具など物だらけだ。 ごつごつとぶつかっては方向転換するロボットが何だか可哀想で、 後をつけては物を除けてやったりする。 留守の間に部屋を綺麗にしておくために買ったのだが、 これではロボットのために人間が右往左往していることに。 そこでリビングの椅子や邪魔になりそうな物はできるだけ片づけてロボットにおまかせと出かけた。
夕方帰宅するといつもより部屋がきれいだ。 ロボットは充電器にちゃんと納まっている。 何というお利巧なこと。 本当に猫よりまし、 いやいやへたすると人間よりよく働いてくれるかも。 一九八五年につくば万博で登場した掃除ロボット。 今後は高齢化家庭の必需品になるかもしれない。
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2014年6月22日08:28
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ビームライフル近畿へ 県記録会2位の好...
氷上西高校ライフル射撃部の足立祐基主将 (2年) が6月22日に能勢町国体記念スポーツセンターライフル射撃場 (大阪府能勢町) で開かれる 「近畿高等学校春季ライフル射撃選手権大会」 のビームライフル競技に初出場する。 県の記録会で2位の好成績を収めるなどして近畿の切符をつかんだ。 「自己ベストを出したい」 と意気込んでいる。
昨年、 同好会が発足、 今春、 部に昇格した。 同好会だった昨年は、 同大会のビームピストル競技にオープン参加。 足立君は、 1年の練習を重ね、 3度開かれた県の記録会では、 612点 (2位)、 607点 (3位)、 600点の成績で、 出場権を得た。
月―土曜、 1時間半ほど銃を持って練習するほか、 3―4キロある重い銃を長時間持つため、 構えた時に体がブレないよう、 筋力トレーニングにも励んでいる。
「構える時の形、 型が毎回同じになるように気をつけている」 と言い、 何も考えず、 照準をのぞき、 中心に合ったら撃つ、 を繰り返している。
「走りこんだら記録が上がるマラソンなどと違って、 何かをしても、 必ずしも結果に反映されない、 簡単に結果が出ないところがおもしろい」 と話す。
足立君の目標は、 国体出場。 同大会は兵庫県の国体代表の選考会も兼ねている。 「他校の3年生に強い選手がいて、 今年は届かないかもしれないが、 来年は必ず代表に。 精神面が非常に大きな競技で、 大会では緊張もあるだろうが、 自己記録を更新したい」 と語った。
同校で月2回ほど指導に当たっている県ライフル射撃協会の西田公也理事は、 「国体や全国大会を意識してモチベーションを高く保ち、 1年でここまで成長できたのは素晴らしい。 今の実力は兵庫県2位。 2年生ではトップ。 決勝に残ることをめざしてがんばってほしい」 とエールを送る。
同部の山田秀平君 (2年) も、 ビームピストル競技に予選免除で出場する。
昨年の同大会には、 近畿21校が参加。 うち県内は、 同校と明石西、 千種の3高校。
【ビームライフル競技】射撃用の光線銃を使い、 10メートル先の直径35ミリの的をねらう。 45分間で60発を射つ。 的の中心の 「10点」 は、 直径1ミリ。 直径1ミリの的の中でも芯に近いほど点数が高く、 1発で最大10・9点になり、 満点は654点。 国体の少年種目。
写真・競技に使われる的。 10メートル先から狙う
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2014年6月22日08:27
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絞り込めない3つの理由
山南、 和田両中学校の統合校舎の位置を 「山南中央公園一帯」 「井原付近」 2案にまで絞った山南地域市立中学校統合準備委員会の協議が3月を最後にストップ、 暗礁に乗り上げている。
「これ以上絞り込むことはできない」 ところまで議論を尽くした。 候補地選定の意見交換の中で、 険悪な空気になることもあった。 真摯に向き合い、 子どもの将来を考えるほど、 住民どうしが角を突き合わすことになる。 委員は心苦しい思いをしている。
絞り込めない理由は3つあると見る。 1つは、 市長の諮問機関でなく、 条例上の位置づけもない任意機関という準備委の性格。 住民どうしの話し合いの場でしかなく、 一方の意見をもう一方が押さえ込むことはしづらい。
2つは、 市と市教育委員会の姿勢。 事務局の市教委は、 「裏方」 の立場をとり、 矢面に立つのは委員。 このやり方に、 委員が疑問を抱いている。
3つは、 住民の関心の低さ。 住民が、 何が問題になっているのかを知った上で選定を委員に任す合意形成がなければ、 決められないと考えている。
今後の展開を注視している。(足立智和)
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2014年6月22日08:27
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困難をプラスに生かす 自分史を発刊 自...
ギフトと葬祭業の 「キクヤ株式会社」 (本部・篠山市網掛) の社長をこのほど退任し、 会長に就任した遠山満さん (63) =篠山市南新町=が、 自分史 「だから良かった」 (丹波新聞社印刷) を発行した=写真。 中学校卒業で社会に出て、 会社をおこし、 成長させた遠山さん。 「社員に創業の精神を伝えるとともに、 丹波地方の若者たちに参考になるところがあればうれしいと思い、 本にしました」 と話している。
同市福住に生まれ、 福住中学校を卒業後、 「やがては社長になる」 との志を胸に京都市の自動車整備会社に入社した。 両親の願いもあって帰郷し、 自動車の営業所で勤務。 販売の仕事に懸命に打ち込んだが、 社長になる夢をかなえるため退社し、 スポーツ店を開業。 その後、 ギフト業を始め、 葬祭業にも乗り出した。
自分史にはさまざまなエピソードを載せた。 小学生のころ、 子ども用の自転車がほしく、 新聞や牛乳、 乳酸菌飲料を配達。 夜、 集金にも回ったが、 代金が1回でもらえないことがたびたびあり、 この苦い経験がのちの商売に生かされたという。
ギフト業でのエピソードも多彩。 出産の内祝いの商談にお客の家に行くと、 赤ん坊の命が危なくなったことを知らされ、 家を後にした。 赤ん坊を助けたいと、 神社で御守りをいただき、 届けた。 数日後、 子どもの回復を知り、 喜びがこみあげたという。
タイトルの 「だから良かった」 は、 困難はプラスに生かすことができるという考えを表わしたもの。 たとえば、 遠山さんの両親は身体障がい者であったことから、 親を楽にしてあげたいという思いが人一倍強くなり、 「だから良かった」 としている。
希望者には無料で進呈する。 ただし数には限りがある。 キクヤ (079・594・2535)。
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2014年6月22日08:26
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環境大臣表彰を受賞「篠山市サギソウ保存...
サギソウの自生地保護や増殖に熱心に取り組んでいる 「篠山市サギソウ保存会」 が、 環境大臣から 「地域環境保全功労者表彰」 を受けた。 同保存会会長の谷口次男さん (76) =篠山市西新町=は、 「これからはサギソウだけでなく、 サギソウをはじめとした絶滅危惧種の多い湿地植物全般を保全する活動を展開していけたら」 と話している。
全国の26人31団体が受賞。 11日、 東京都内のホテルで表彰式が行われ、 18日には、 谷口会長と同保存会理事の檜皮悦司さん(71)=同市今田町辰巳=が篠山市役所に行き、 酒井隆明市長を表敬訪問した。
同保存会は、 1992年に 「今田町サギソウ保存会」 として発足。 4町合併に伴い、 「篠山市サギソウ保存会」 に改称した。 現在、 市内の50―80歳代の54人で構成。 サギソウの自生地保護と増殖を活動の大きな柱にしている。
毎年、 自生地の雑草の草刈りや清掃活動を行っているほか、 啓蒙活動の一環として、 サギソウの球根を用いた栽培講習会を開いている。 また、 自生地から採集した種を、 篠山東雲高校や今田小学校と連携して、 無菌環境下の寒天培地に種をまき、 発芽・育苗する 「無菌播種」 を実施。 2年越しで育てた球根を自生地に戻す取り組みを行っている。
サギソウはラン科の多年草。 開発による湿地の減少や盗掘などで個体数が減少し、 環境省の準絶滅危惧種に指定されているほか、 県レッドデータブックではBランクに記載されている。 丹波地域では篠山市今田町内の3カ所に自生するのみ。 自生地の総面積は2000平方メートル程度という。
茎を高さ15―50センチほどに伸ばし、 8月下旬から9月上旬にかけて先端近くに1―3輪の白い花を咲かせる。 花の径は約3センチで、 シラサギが翼を広げた様に見えることからこの名前が付いた。
同保存会は、 2008年に県の 「ともしび賞」、 10年には県知事から 「環境保全功労者表彰」 を受けている。