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2014年7月24日08:41
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国際審査会で評価 “最高”“3ツ星”獲...
西山酒造場 (丹波市市島町中竹田、 西山周三社長) の商品が、 国際的な食のコンクール 「モンドセレクション2014」 で3年連続最高金賞を受賞した。 また、 世界各地の味覚に優れた食品や飲料品を審査する 「iTQi (国際味覚審査機構)」 の審査会で、 2年連続“3ツ星”を獲得した。
モンドセレクションは、 健康を中心とした製品の技術的水準が審査され、 iTQiは味を審査。 ともにベルギーのブリュッセルに本部を置き、 毎年それぞれ品評会を開催している。
モンドセレクションで最高金賞に輝いたのは、 純米大吟醸酒 「小鼓 路上有花 (ろじょうはなあり)」 シリーズの 「葵」。 酒米・山田錦を使用しており、 あとに残らない繊細な甘みが特徴のお酒。 「葵」 は、 3年連続で最高金賞を受賞した。 同時出品したリキュール 「泡梅上 (ほうばいしゃん)」 も金賞に選ばれた。
iTQiで“3ツ星”を獲得したのは、 同じく 「小鼓 路上有花」 シリーズの 「葵」 と 「桃花」 の2商品。 「桃花」 は兵庫北錦を使用し、 女性でも飲みやすい甘口に仕上げており、 海外でも人気を集めている。 「葵」 は昨年に続く受賞。
同社は 「第三者から高い評価を受けたのを機会に多くの人にお酒を知ってもらいたい。 『小鼓』 を広げていくきっかけになれば」 と話している。
「葵」 は5000円、 「桃花」 は2000円。 両商品とも720ミリリットル。 同社などで購入できる。 同社 (0795・86・0331)。
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2014年7月24日08:38
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「舞鶴若狭」が全線開通 西紀SAで記念...
7月20日に舞鶴若狭自動車道が全線開通したことを受け、 21日、 西紀サービスエリア (SA) 上り線 (篠山市西木之部) で、 記念イベントが開かれた。 同SA上り線を運営する 「アイランドフューチャーコーポレーション株式会社」 の主催。 福井県の海の幸の実演販売や踊りと演奏のステージがあったほか、 沿線6市の“ご当地ゆるキャラ”が集合し、 家族連れら利用客を楽しませた。
ご当地ゆるキャラのまるいの (篠山市) や丹波竜ちーたん (丹波市) をはじめ、 三木市のよかピー、 三田市のキッピー、 福知山市のドッコちゃん、 小浜市のさばトラななちゃんの計6体が登場。 小さな子どもたちはすぐさま、 お気に入りのゆるキャラのもとに駆け寄り、 握手をしたり抱きついたりして記念写真を撮っていた。
開通記念メニューとして31日まで、 越前風かき揚げおろしそば (680円) や越前風冷やしそばと福井のミニソースカツ丼 (1280円) を販売するほか、 8月末まで、 福井、 石川、 富山、 新潟の北陸4県の特産品コーナーを開設している。
舞鶴若狭自動車道は20日午後3時、 福井県の小浜インターチェンジ (IC) ―敦賀ジャンクション (JCT) 間の約39キロが開通し、 三木市の吉川JCTからの約162キロが全線開通した。
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2014年7月24日08:38
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「科学の祭典」37ブース出展 7月27日、...
「青少年のための科学の祭典2014丹波会場大会」 (実行委員会主催) が7月27日、 ゆめタウンポップアップホール (丹波市氷上町本郷) で開かれる。 午前10時―午後4時半。 科学実験が体験できる37のブースが出展する。 入場無料。
出展者は、 県内高校の理科系クラブの生徒や先生、 小学校教諭ら。 丹波地域からも多くの出展があり、 篠山鳳鳴高校、 柏原高校、 氷上高校の生徒らも約100人がスタッフとして参加する。
問い合わせは実行委員会事務局の新井小の細見教諭 (0795・72・0346)。
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2014年7月24日08:37
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「アナと雪の女王」も上映 夏休み映画会...
丹波市は、 8月に2作品を上映する夏休み映画会を開く。 2日午後2時からやまなみホール (丹波市山南町谷川) で 「ウォーキングwithダイナソー」 を、 10日午後2時から春日文化ホール (同市春日町黒井) で 「アナと雪の女王」 を上映する。 ともに日本語吹き替え版。
「ウォーキング―」 は、 子どもの恐竜パッチが様々な困難を乗り越え成長していくストーリー。 「アナと―」 は今年の大ヒット映画。 触れたものを凍結させてしまう力を持つ姉エルサが、 真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、 姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る物語。
「ウォーキング―」 は先着300人、 「アナと―」 は500人。 入場無料。 市まちづくり部生涯学習センター芸術文化係 (0795・74・1050)。
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2014年7月24日08:36
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寸劇ありで楽しく 「混声合唱団パストラ...
氷上混声合唱団パストラール (三方正明団長、 33人) の 「第33回リサイタル」 が、 7月26日午後7時から丹波の森公苑で行われる。 本格的な合唱曲からテレビでおなじみの曲を寸劇を交えて披露するなど、 楽しいステージを繰り広げる。 「客席と一緒に楽しみたい」 と来場を呼びかけている。
3部構成。 第1ステージでは、 同合唱団オリジナルの愛唱曲集 (2002年発行) から 「汽車ぽっぽ」 「七つの子」 のほか、 震災復興支援ソングでもある 「こころようたえ」 など5曲を演奏。 第2ステージでは、 「いっしょに」 「秋のまんなかで」 など本格的な合唱曲5曲を聞かせる。
お楽しみは第3ステージ。 「ひょうたん島のふしぎな音楽会」 と題し、 テレビ局スタッフの夢の中という設定で、 NHKドラマの主題歌などを集めたステージを披露。 寸劇をまじえながら 「ひょっこりひょうたん島」 「あまちゃんのテーマ」 「春よ、 来い」 など7曲構成で楽しいステージを繰り広げる。
三方団長は、 「前回の公演よりもまとまった声になってきた。 みんなで楽しんで歌っているところを見てもらえれば」 と話している。 チケットは800円。 前売りは町家ギャラリーるり (0795・72・1608)。
同合唱団は、 植田克己さん (川西市、 篠山鳳鳴高教諭) の指導で、 毎週水曜夜に練習している。 団員を随時募集中 (八木さん0795・72・0654)。
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2014年7月24日08:35
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スペインタイル制作体験
7月27日、 NPO法人おおやアート村ビッグラボ (養父市大屋町加保7、 079・669・2449) で、スペインタイルの制作体験を開く。 午前10時半、 午後1時半の2回。参加費はタイルのサイズで異なる (1枚1000円、 2500円、 3000円)。 当日参加も可能。 弁当は予約制で1個1000円。
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2014年7月24日08:34
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天然素材で家つくる 土壁、漆喰に曲線の...
「奥村左官店」 (篠山市沢田) の奥村勝哉さん (31) が、 土壁や漆喰などの天然素材を使い、 日本の伝統的な 「在来工法」 で自宅をつくり上げた。 上から見ると3つの丸い屋根がつながっているように見えたり、 廊下がS字になっているなど、 さまざまな個所に曲線を多用した意匠。 左官の道に入って5年の奥村さんは、 「まだまだ修業中の身だけれど、 自由な発想でこんな家もつくれるのかということをたくさんの人に知ってもらいたい。 ぜひ気軽に見に来てほしい」 と笑顔で話している。
写真・完成した自宅と奥村さん夫妻。外見も室内も曲線が多用されている=篠山市沢田で
自宅の建坪は約30坪。 4メートル、 6メートル、 8メートルの円が串だんごのようにつながった形状で、 漆喰の外壁も左官業ならではのきれいな曲線を描く。
内壁は竹を縦横に編んだ 「木舞 (こまい) 下地」 に土壁を施し、 断熱材には石灰を混ぜたもみがらを使うなど、 天然素材にこだわっている。
玄関、 リビング、 寝室、 子ども部屋、 トイレ、 風呂、 物置を備え、 どの部屋にも角がなく、 圧迫感がない上に、 建坪以上に広く感じる。
父、 功さん (57) の跡を継ぐため、 2010年に会社員から左官職人に転身した勝哉さん。 功さんの案内で、 「カリスマ左官」 と呼ばれる職人、 久住章さん (京丹波町) 宅を訪ね、 左官の技を駆使した意匠に衝撃を受け、 「いつか自分も家を建てるなら久住さんの家のようにしたい」 と憧れたという。
勝哉さんのイメージを岡田工務店 (日置) が図面化。 土壁や漆喰は功さんや職人仲間とともにこつこつと仕上げ、 約1年かけて念願の自宅が完成した。
今年3月には芽久見さん (28) と結婚。 一風変わった新居に、 芽久見さんは、 「最初は 『丸?』 と思ったが、 夢があると思った。 これからこの家のようなあたたかい家庭を築きたい」 と笑顔。 功さんは、 「大変だったが、 息子は自分でつくったことで充実感を感じているのでは」 と目を細める。
奥村さんは、 「在来工法の家はすっかり少なくなったが、 発想次第で、 デザインも機能も持たせることができる。 この家が左官や建築にも新しい風を吹き込むきっかけになれば」 と期待を寄せていた。
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2014年7月24日08:33
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自宅で丹精30種「高い質めざす」 障がい...
丹波市春日町多田の細見正彦さん (64) は、 小児まひや脳梗塞などを患った影響で体が不自由ながら、 自宅横の農場で30種類の果樹を栽培し、 収穫した果物を知人に送り届けている。 販売はしないが、 店に並んでいるくらいの質の高い出来を目指して栽培に励んでいる。 細見さんは 「手間をかけた分、 収穫できたときに喜びを感じる。 送った人が喜んでくれるのでうれしい」 と話している。
写真・自宅で30種類の果樹を栽培している細見さん=春日町多田で
広さ130平方メートルほどの農場には、 ブドウやナシ、 リンゴなど多くの果樹が植わっている。 収穫まで数年かかるというナシやカキなどは、 「接ぎ木」 をすることで収穫までの時間が短縮できるため、 1つの木に2品種を接ぎ木して栽培している果樹もある。 「とにかく観察することを大事に栽培している。 葉の裏に虫の卵がないかなど、 普段との違いに気づくことが大切」 と話す。
毎年、 ブドウは400房ほど、 洋ナシのラフランスは約250房など、 どの果樹も数多く収穫している。 多くは知人に送り、 「 『孫が喜んで食べていたよ』 とお礼の手紙をもらうことがある。 頑張って育てようという励みになっている」 と話す細見さん。 近所の人にも農園を開放し、 果物狩りを楽しんでもらうこともあるという。
細見さんは幼いころに患った小児まひの影響で、 右足が思うように動かせない。 55歳のときには脳梗塞にかかり、 30年ほど勤めた福知山市の日本料理店を退職。 4年前からは2日に一度、 透析のために通院している。
高校卒業後、 趣味になればとブドウを植えたが、 ほとんど収穫できなかった。 その後も数種類の果樹を植えたものの、 なかなか本格的に果樹栽培に取り組めなかった。 10年ほど前、 春日町主催で行われた果樹講座を受講。 基本的な栽培方法や接ぎ木の技術を学び、 少しずつ栽培する数を増やした。
体が思うように動かせないことから、 果樹はいすに座って作業ができる高さに剪定。 リンゴやナシなど、 背が高くなる木は甥や姪に作業を手伝ってもらっている。 草取りをさせる目的で、 冬場は、 ニワトリを果樹園に放す。 フンが肥料にもなるという。 春になると、 日本料理店に勤務した腕前を生かし、 ニワトリを解体して食べるという。
細見さんは 「栽培するからには、 店に並んでいる果物のように立派に育てたい。 これからは人があまり作っていない果樹を栽培したい」 と話している。
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2014年7月24日08:31
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「手軽にお茶飲んで」 ティーバッグ商品...
「丹波篠山茶生産組合」 (篠山市味間奥、 約70人) が、 丹波篠山茶をもっと手軽に楽しんでもらおうと、 ティーバッグ加工した緑茶やほうじ茶の製造販売に力を入れている。 栁澤廣明組合長は、 「手軽で便利なティーバッグ。 でも味は本格派です」 といい、 「100%丹波篠山産の安全安心なお茶を楽しんでもらえたら。 これからが夏本番。 熱中症対策の水分補給にもぜひ」 と話している。
写真・ 「手軽で便利なティーバッグ。 しかし味は本格派です」 =篠山市味間奥で
急須を使わなくてもティーバッグをコップの中に入れ、 熱湯を注ぐだけですぐに飲める。 水出しも可能で、 冷水に5時間程度浸ければ飲みごろになるという。
緑茶は、 さわやかな風味で、 渋みとほのかな甘味を楽しめる。 ほうじ茶は、 緑茶を焙煎したもので、 独特の香ばしさがあり、 苦みや渋みはほとんどなく、 口当たりはあっさり。 カフェインが少なく、 胃への負担が小さいため、 「子どもやお年寄りにもおすすめ」 としている。
緑茶、 ほうじ茶のティーバッグ商品の価格はともに、 3グラム20袋入りで400円 (税別)。 味土里館 (同市東吹)、 特産館ささやま (同市黒岡)、 大正ロマン館 (同市北新町)、 ぬくもりの郷 (同市今田町今田新田)、 東部特産センター (同市細工所) などで販売している。
一昨年12月に製茶工場を竣工し、 昨春から本格稼働を開始。 工場竣工前までは、 商品として扱われる一つ手前の 「荒茶」 の状態で問屋に卸していたが、 製茶工場の新しい設備によって、 煎茶やほうじ茶などの仕上げ茶にまで加工できるようになり、 これまで以上に付加価値がアップ。 さらにティーバッグ加工も可能となり、 現在約15種類の商品をそろえている。
問い合わせは、 同組合 (079・594・2210)。
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2014年7月20日08:52
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國里茂氏訃報
國里茂氏 (くにさと・しげる=國里修久・篠山市議会議員の父) 7月18日死去、 79歳。 自宅は篠山市宮代335。 葬儀は20日午後1時半から、 篠山市沢田336ノ1のJAホールささゆりで。
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2014年7月20日08:51
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「恋チュン」踊りませんか 7月26日、水...
生郷自治振興会は、 7月26日に氷上町石生の水分れ公園で開かれる 「生郷水分れまつり」 の企画 「みんなで踊ろうコンテスト」 の参加チームを募集している。 野外ステージでAKB48の 「恋するフォーチュンクッキー」 を踊る。 時間は午後7時10分から。 優勝チームには賞品がおくられる。
まつりは、 午後5時40分からの東小児童鼓笛隊演奏に始まり、 よさこい、 太極拳、 ダンス、 花火打ち上げ、 丹波市音頭、 抽選会などがある。
同振興会 (0795・82・2666)。
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2014年7月20日08:50
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気概
明治32年、 市島町下竹田に生まれ、 日商岩井の初代社長や日本バレーボール協会会長を務めた西川政一の著書 「伸びゆく葦」 を最近読んだ。 日本経済新聞に連載した 「私の履歴書」 などを収録したものだ。 ▼印象に残った一つが竹田小学校時代の思い出。 「思い出は尽きないが」 と断りながら、 思い出の筆頭に 「絶対に忘れ得ぬ人」 の名前を挙げている。 3年間、 西川らの担任を務めた吉見伝左衛門だ。 伝左衛門の下宿先をたびたび訪ね、 「先生の人格に直接触れていろいろ教えを請うた」 とある。 ▼伝左衛門は市島町の鴨庄の生まれ。 小学校教諭のあと鴨庄村長を務め、「丹波の農聖」とたたえられるほどの大事業を成し遂げた。 大規模なため池の築造もその一つだ。 村人らの猛烈な反対にあいながらも、 日照りの困窮から村を救うため難事業を敢行した。「断じて行えば、 鬼神もこれを避く」 の気概で臨んだとされる。 ▼一方の西川は、 小学校高等科卒業で鈴木商店に奉公に出る。 それが人生航路の船出で、 幾多の荒波を経験しつつ世界貿易に情熱を注ぐ生涯を送った。 ▼西川の信条の一つは、 常に前向きにチャレンジし、「仏に会えば仏を殺す」 の気概を持つことだった。 恩師の伝左衛門の気概と通じるところがある。 この師にしてこの弟子あり。 師弟の人間的なつながりを感じさせる。(Y)
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2014年7月20日08:49
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学士会館
台風一過の翌日、 東京の学士会館で開催された柏原高校柏陵同窓会東京支部総会に出席、 久しぶりに関東方面の友人たちと再会、 楽しい時間を過ごした。
私は東海支部に所属しているのだが、 毎年九月の総会には、 関東、 関西から多数駆けつけて下さる。 その数は、 東海三県の出席者より多い。 六十代後半ともなると、 いつどんなことで行けなくなるかもしれない。 みんなが会える時に会わなくてはという気持ちになるようだ。 今回の会場は東京神保町にある学士会館。 東大といえば駒場や赤門を連想するが、 実はここが東大発祥の地で、 卒業生たちが親睦の場として、 関東大震災後の昭和三年に建てた。 また新島襄の生誕地でもあるとか。
学士とは本来、 旧帝国大学七校の卒業資格のある者に付けられた学位だが、 現在では広く国公立、 私立を問わず大学を卒業すれば学士が付く (今では大して値打もないが)。 この学士会館の会員になれるのは今でも、 東大、 京大をはじめとする全国七つの国立大学の卒業者に限られている。 しかし会議場、 宴会場、 宿泊施設、 レストランは誰でも利用できる。
昨年、 高い視聴率を記録したドラマ 「半沢直樹」 のクライマックス、 土下座シーンは、 この建物のある部屋で撮影され、 一躍来館者が増えたとか。 リニューアルされているが、 重厚な天井、 窓枠、 絨毯、 シャンゼリアなど、 昭和初期の雰囲気がたっぷり。 「白洲次郎」 や 「吉田茂」 の生涯を描いたNHKのドラマの舞台としても何度か使われた。 歴史ある場所での懐かしい人たちとの再会、 なかなか得難い時間だった。
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2014年7月20日08:43
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まだ見ぬ神事求めて
先日から縁あって、 篠山・大山地区の一風変わった神事を連続して取材した。 二宮神社の 「湯立て」 と、 蛭子神社の 「村祈祷」―。
「湯立て」 は、 釜で沸かした湯を浴びて、 家内安全や無病息災を祈る神事。 結界内に3つの釜を設置し、 薪を燃やして湯を煮えたぎらせる。 宮司がその釜の湯に浸した熊笹の束を大きく左右に振って、 居並ぶ氏子たちに飛沫を浴びせるというもの。
「村祈祷」は、神殿に110本のろうそくをともし、 ろうそくの炎を見つめながら、 村内安全や五穀豊穣を祈る神事。氏子たちは、ろうそくが燃え尽きるまでの約30分間、 その場に直立して炎を見守った。
いずれの神事も神秘的で魅力的だった。 古いたたずまいの神殿に巨木が立ち並ぶという、 鎮守の森のロケーションとも相まって、 日頃はみじんも感じることのない神の存在を意識できたひと時でもあった。
「人の住むところに歴史あり」。 歴史とともに伝わる神事を今もなお、 ひっそりと継承している集落が篠山市内にはまだまだあると思う。 そんなまだ見ぬ神事を求めて、 取材をしていきたい。(太治庄三)
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2014年7月20日08:43
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太鼓織り交ぜ群読劇 8月の県国語研修大...
岡野小学校 (伊勢三十六校長) の3、 4年生66人が8月7日、 神戸市の県立文化体育館で開かれる 「第57回夏季国語教育研修大会」 で、 絵本 「モチモチの木」 を群読上演する。 単なる群読ではなく、 校区で行われている 「岡野太鼓」 のメンバーから指導を受け、 太鼓の演奏も織り交ぜた発表。 時に勇壮に、 時に厳かな太鼓の音色に乗せ、 丹波地域の代表校として、 来場者約1000人の前で学んだことを精いっぱい表現する。
あらすじは、 家の前にあるトチの木を 「モチモチの木」 と名付けた臆病者の豆太が、 病の祖父を助けるために、 勇気を振り絞って夜の闇の中を医者を呼びに走るもの。
同校では研修大会への出場に合わせて、 作品の理解を進めながら、 地域にある伝統芸能 「岡野太鼓」 とのコラボレーションを計画。 メンバーの協力を受け、 劇風の群読をしながら、 合間に太鼓やそれに乗せて歌を歌うステージをつくり上げた。
4年生の松本竜馬君は、 「劇は難しいところもあるけれど、 たくさんの人に感動してほしい」 とにっこり。 太鼓を指導する松本ますみさんは、 「地域の子どもたちが伝統芸能に関心を抱いてくれるきっかけにもなれば」 と笑顔で話す。
テーマは、 「集団で輝く表現活動」。 担当する崎田真宏教諭は、 「一人ひとりが主役になり、 一生懸命上演することで、 達成感を感じ、 一回り大きくなってくれたら」 と期待を寄せている。
研修大会は6、 7の両日午前9時40分から開催。 6日は俳人の宇多喜代子さんや奈良学園大学教授の伊崎一夫さんが講演。 7日は同校の発表 (午後1時から) のほか、 絵本作家のきむらゆういちさんの講演もある。
一般の人も参加可能。 資料代として3500円が必要。 同施設 (078・631・1701)。
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2014年7月20日08:42
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第388問
8月24日に凱旋公演を行う、 丹波市出身のシンガーソングライター、 小南泰葉さんがメジャーデビューした年は?
1.2012年
2.2009年
3.2014年
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2014年7月20日08:42
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丹波竜化石の解説と現場見学 7月26日、...
NPO法人北近機みらい主催の 「北近畿みらい塾」 が7月26日、 「夢とロマンの丹波竜」 をテーマに山南住民センター (丹波市山南町谷川) などで開かれる。
午前11時半から受け付け。 午後1時から丹波竜化石工房 「ちーたんの館」 で 「海洋堂恐竜ジオラマワールド」 を見学後、 1時半から山南住民センターで講演会。 丹波竜化石発見者の一人、 村上茂さんがやさしく解説する。 続いて恐竜化石発見現場、 元気村かみくげを見学。
参加費1500円。 希望者には地元の食材を生かした弁当 (700円) も準備。 22日までに同法人 (電0773・40・2211、 FAX0773・40・2244、 info@k-mirai.net)。
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2014年7月20日08:40
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春日でバンドフェス、14組出演 初心者・...
春日文化ホール (丹波市春日町黒井) で7月27日午後零時半から開かれる 「バンドフェスタinKASUGA」 (アマチュアアーティスト育成支援事業実行委員会など主催、 0795・74・1050) に、 ギター初心者の高校生2人を含む総勢12人からなる 「Mr. Moonlight Band」 が出演する。 ギターを始めて2カ月の初心者から、 バンド暦20年以上のベテランが同じ舞台で共演。 「こんなスタイルも可能なんだと感じてもらえれば」 と話している。
元は20年ほど前に足立博人さん (青垣)、 待場昌幸さん (山南) が職場仲間で結成したバンド。 2人を含む平均年齢40歳代の社会人8人と、 柏原高校1年生の4人が同じ舞台に立つ。 高校生4人のうち3人は同校ギター部で、 うち2人は初心者。 高校生の親世代が喜びそうな、 スピッツの 「空も飛べるはず」 など4曲を演奏する。
高校入学後、 部に入り、 ギターを始めた土田明奈さん (1年) は、 「不安もあったけれど、 挑戦したいという気持ちが強かった。 ギターは難しいけれど、 ちょっとずつでも弾けるようになるとうれしい。 友人と励ましあいながら練習し、 とにかく初舞台を楽しみたい」 と意気込んでいる。 入場無料。 14組が出演する。
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2014年7月20日08:39
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桧皮採取...
全国の国宝や重要文化財建造物の屋根に用いられている桧皮 (ひわだ) の採取が 「選定保存技術」 に選定され、 この技術を持つ原皮師 (もとかわし) の大野浩二さん (49) =丹波市山南町上滝=が 「保持者」 に認定される。 また、 同市山南町太田の慧日寺を含む166件の建造物が新たに国登録有形文化財となる。 いずれも18日に行われた文化審議会文化財分科会で議決され、 文部科学大臣に答申。 近く官報告示される。
写真・国の有形文化財に登録される慧日寺の本殿、庫裏、鐘楼 (左から)=丹波市山南町太田で
大野さんの亡父、 豊氏も同選定保存技術の保持者だった。 桧皮採取は、 ヒノキの立木から桧皮を剥ぎ取る技術。 縄をたくみに使って足掛りとして木に登り、 木製のヘラを用いて皮を剥ぐ。 剥いだ皮は一定の長さに切りそろえ結束。 屋根葺用の製品として整形される。
大野さんは高校卒業後、 父・豊氏に師事すると同時に、 地元山南町にある文化財屋根葺士養成研修所に入所し、 桧皮葺の技術も習得した。 大野さんの採取した桧皮は、 国宝の明通寺三重塔、 善光寺本堂など、 全国の国宝や重要文化財の修理に用いられた。
代表取締役を務める大野檜皮工業で若手技術者を育てるかたわら、 全国社寺等屋根工事技術保存会が主催する研修会でも指導員を務め、 後進の指導、 育成に尽力している。
また、 慧日寺で国の有形文化財に登録されたのは、 ▽方丈 (本殿) =木造平屋、 茅葺、 江戸時代後期▽庫裏=同▽経蔵=木造2階、 桟瓦葺、 江戸時代後期▽鐘楼=木造2階、 桧皮葺、 慶応3年▽裏門=木造平屋、 銅板葺、 江戸時代後期―の5棟。 いずれも大規模な改修や増築はされていない。
門脇靖巌住職 (65) は、 「見学やお参りで来られ、 茅葺屋根を見てびっくりされる方は多い。 登録を受けた以上、 これからも大切に保存していかなくては」 と話している。
同市内ではこれまでに、 蘆田家住宅 (青垣町東芦田)、 西山酒造場 (市島中竹田)、 旧上久下村営上滝発電所 (山南町上滝) が国の文化財に登録されている。
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2014年7月20日08:38
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丹波を「世界農業遺産」に 登録めざし地...
柏原高校 「知の探究コース」 の1年生 (38人) が、 「丹波の里山」 をテーマに丹波市の農業システム、 土地利用、 生態系、 伝統文化などについて研究して、 その価値を明確にし、 国際連合食糧農業機関 (FAO) が認定する 「世界農業遺産 (GIAHS)」 への登録をめざした学習活動を始めている。 その過程において、 コミュニケーション能力や問題解決力を身につけた、 国際的に通用する人材を育成するのがねらい。
写真・自分が住む中学校区の特産、 観光地、 自然などを書き出し、 発表する生徒たち=柏原高校内、 柏陵会館で
生徒たちはこの1学期、 クラス数の減からも見て取れる少子化、 過疎・高齢化、 医療不安などの市が抱える課題を踏まえた上で、 人材、 自然、 地域資源などの“財産”を、 どのように課題解決に結び付けていけるかを考えた。 その中で、 同遺産登録は世界に強いインパクトを発信するものとして目標に位置づけている。
16日に行われた授業 「探究Ⅰ」 では、 出身中学校区別の班に分かれ、 それぞれの地域の特産、 観光地、 祭り、 気候、 著名人などを出し合うなどした。 同授業は教諭が6人体制でサポートし、 一方的な座学ではなく討論、 発表を中心に展開しているのが特徴。
夏休み中に、 生徒たちは地域に入り、 特色ある場所に出向いたり、 特産農家や地域活性化に取り組む人たちを“取材”し、 2学期からの研究でさらに理解を深める。 取材活動をきっかけに地域住民、 特色ある人材、 卒業生、 さらには市、 県などの機関も巻き込みながら同遺産登録に向けた動きをリードしたい考え。
また、 里山を研究している兵庫県立大学の熊谷哲教授のもとへ校外研修に行くほか、 希望者数人が、 協力校として交流している韓国の金海外国語高校を訪問。 2学期以降には、 テレビ会議で農業問題について論じ合うなどして国際感覚を身につけていく。
同クラスの瀬川智明君は、 「丹波は自然が豊かで、 世界農業遺産に登録されている他の場所との共通点もある。 個人的には青垣と山南では気候に差があり、 農業の様子を比較すればおもしろいのではないかと思っている」 と話していた。
同校は今年度、 文部科学省の新規事業 「スーパーグローバルハイスクール」 (SGH) のアソシエイト校に選定された。 同事業の中で 「世界農業遺産」 に 「丹波の里山」 を申請する取り組みを行う。
【世界農業遺産(GIAHS)】食糧の安定確保をめざす国際組織 「国際連合食糧農業機関 (FAO)」 (本部=イタリア・ローマ) が始めたプロジェクト。 近代化の中で失われつつある、 その土地の環境を生かした伝統的な農業、 農法、 農村文化、 景観などを 「地域システム」 として認定し、 保全へつなげようという取り組み。 世界11カ国25地域が認定されている。 日本では、 ▽能登の里山里海 (石川県能登半島) ▽トキと共生する佐渡の里山 (新潟県佐渡市) ▽静岡の茶草場農法 (静岡県) ▽阿蘇の草原の維持と持続的農業 (熊本県) ▽クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環 (大分県)。 登録を受けるには、 まず政府の承認が必要。 このため、 専門的な評価を行うことを目的に、 農林水産省内に 「専門家会議」 が設置されている。 政府の承認を得た上でFAOに申請、 審査を受ける。 現状では2年に一度、 審査が行われている。