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2014年8月10日08:59
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今まで通り給水を 要望署名5306筆提出 ...
丹波市青垣町東芦田の新水源の原水のマンガン値が国の基準値より高い問題で、 給水される予定の青垣地域や、 氷上町幸世地区の住民らでつくる 「丹波市の水道水を考える会」 (足立幸信代表) が8月6日、 今まで通りの水源地の水を給水することを求めた要望署名5306筆を、 市水道部に提出した。
同会のメンバーら10人が市水道部を訪れ、 足立代表が、 細見滋樹公営企業管理者に要望署名を提出。 足立代表は、 「市は自治振興会だけを窓口にし、 我々市民団体の声を聞かない。 (給水予定地域の) 多くの住民は新水源が使われることに反対だ。 早く覚悟を決めてほしい」 と訴えた。 細見公営企業管理者は、 「市長につなぐ」 と応じた。
同会は昨年11月に発足し、 署名活動を始めた。 以降、 水道部が水質検査結果を隠ぺいしていたことが判明するなど、 水道事業に対する不信感が増したこともあり、 同会によると、 関係する自治振興会 (協議会)、 自治会の多くが新水源の使用に反対し、 これまで通りの給水体制を求める意思表示をしているという。
同会は、 安定した水源のない春日地域への対策として、 ▽今後も人口減少が見込まれるため、 既存水源のままか、 既存水源の給水増量で融通する▽新たな水源を確保―をあげ、 東芦田新水源の使用を反対している。 足立代表は、 「市長との懇談を再開してほしい。 今後も署名は継続する」 と話している。
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2014年8月10日08:59
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スポーツ楽しむ環境を ミニグラウンド整...
ジュニアサッカークラブ、 春日FC (=フットボールクラブ。 臼井尚樹代表) の指導者らが、 春日町黒井に約400平方メートルのミニグラウンドを整備。 非営利の一般社団法人 「丹波スポーツクラブ」 を設立し、 運営にあたる。 サッカー指導のノウハウを活かし、 主にまだスポーツクラブに入っていない4年生以下を対象にした運動教室を開催。 サッカーにこだわらず、 さまざまな遊びやスポーツを通して地域の活性化につなげたい考え。
同法人を設立したのは、 いずれも春日FCの指導者の臼井代表 (52) =同町平松=、 田村雅典さん (同) =同町中山=、 由良淑宏さん(30)=同町小多利=。 臼井代表が、 同法人の代表理事を務める。
グラウンドは、 臼井代表の兄、 隆夫さん (63) 宅の畑をつぶして整地。 周囲をネットで囲み、 照明を取り付けたり、 ミニゴールを置いたりした。 今年2月ごろから、 春日FCのスタッフが協力し、 自分たちでできることはこつこつと手作業で整備した。
春日FCでの指導を通し、 子どもたちと地域との関わりが希薄になっていることに気付いたという臼井代表。 スポーツを通じて何か地域に貢献できないかと、 法人の立ち上げと、 拠点となるミニグラウンドの整備を思い立った。
主にボールを使った遊びを指導するほか、 グラウンドと隣接する車庫の2階には囲碁や将棋、 絵本なども置いており、 雨の日はスポーツ以外のことで遊ぶこともできる。 地域の人たちにグラウンドゴルフ場やフットサル場として利用してもらい、 子どもたちと交流することも考えている。
臼井代表は、 「この小さなグラウンドが出発点。 ここから活動を大きくしていき、 地域の人たちや、 サッカー以外のスポーツ団体の方々との関わりが持てるようになりたい。 市サッカー協会の運動に協力し、 多目的に利用できる芝生グラウンドが整備され、 いろんな人がよい環境でスポーツが楽しめるまちになれば」 と話している。
運動教室は、 秋ごろのスタートをめざし、 準備を進めている。 月、 木曜の週2回、 午後5時半―7時。 市内の子どもなら誰でも入会できる。 クラブ登録費5000円。 年会費3000円、 1回500円。 問い合わせは臼井代表 (090・9091・5123)。
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2014年8月10日08:25
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農家の仕事を体験 小中生の参加募る N...
NPO法人たんばぐみが、 農作物を生産する楽しさを体験する 「丹波農業人Jr育成プロジェクト」 の参加者を募っている。 丹波地域の小学4年―中学3年生が対象。 作物を育てて販売するところまで経験し、 ゆくゆくは農家として活躍する人材を育てるのがねらい。
作物の栽培は、 婦木農場 (丹波市春日町野村) の畑で体験。 秋ジャガイモの植え付けや草引きなどを行い、 収穫したジャガイモは丹波市内のスーパーなどで販売、 売上金は参加者のお小遣いになる。 26日を1回目に、 秋までに計3回の体験講座を開く。
先着15人。 参加無料。 同法人 (0795・85・4850)。
スケジュールは次の通り。
▽8月26日 (午前9時―) =帳簿のつけ方、 畝作り、 秋ジャガイモの植え付け
▽9月28日 (午後1時―) =草引き、 肥料やり
▽11月24日 (午前9時―) =収穫、 販売、 コロッケ作り、 売上代金精算
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2014年8月10日08:24
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「紙ひこうき教室」参加者募集
8月18日午前9時―正午、 城東小学校体育館で開く「紙ひこうき教室」の参加者を募集している。
「ささやまの空に飛行機を飛ばそう会」 代表の大森和也さんの指導で紙飛行機を折り、 飛ばす。 対象は小学生とその保護者 (4年生以下は保護者同伴)。 無料。
申し込みは15日までに、 主催の城東ライオンズクラブ幹事の向井さん (090・8210・3177)。
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2014年8月10日08:23
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校章・歌詞を募集 4校統合の「青垣小」
青垣地域市立小学校統合準備委員会は、 「市立青垣小学校」 の校歌の歌詞と、 校章デザインを募集している。 同校は、 同地域の芦田、 佐治、 神楽、 遠阪の4小学校が統合して2017年4月に開校する。 応募締め切りはいずれも9月30日。
校歌の歌詞は、 子どもたちにもわかりやすく、 自然の情景や子どもの心、 子どもや学校への期待が込められているもので、 「青垣小学校」または 「青垣」 の文字を含むこと。
校章デザインは、 10センチ×10センチ程度で、 単色。 グラデーションは不可。 子どもたちにも親しみやすく、 子どもや学校への期待が込められているもの。
いずれも未発表の自作に限る。 同地域の4小学校、 市役所、 支所などに置いてある応募用紙 (市ホームページからダウンロード可) を使用すること。 入賞作品1点には10万円が贈られる。 同準備委員会で選考し、 市教育委員会で決定される。 12月の発表予定。 市教委教育総務課 (0795・70・0810)。
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2014年8月10日08:23
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浴衣
篠山の夏の風物詩、デカンショ祭に行くため、 年に1回は浴衣を着る。 こざっぱりとした美しさがある浴衣だが、 もともとは入浴用の衣類だった。 昔の上流貴族は浴衣を着て、 蒸し風呂に入った。 時代がくだって、 入浴後に着るようになったのだが、 いずれにしろ風呂と結びついた衣類だった。 ▼ 「西洋の風呂は事務的で、 日本の風呂は享楽的だ」 と言ったのは哲学者の和辻哲郎だ。 日本人にとって風呂は、 心身をのびやかにさせ、 人生を楽しむためのもの。 そんな文化の中で生まれた浴衣は今、 風呂よりも夏祭りを彩る衣類となった。 ▼浴衣を着て踊る。 「おどる」 は 「躍る」 とも 「跳る」 とも書く。 生きている喜びが実感できる時には心が躍る。 元気よく跳びはねている子どもの姿からは、 生きている喜びが伝わる。 「おどる」 とは生の歓喜の表現に他ならない。 ▼デカンショ祭で夜空の下、 多数の人々が幾重にも輪をつくって踊る総踊りには高揚感がある。 日常の拘束から解き放たれた奔放な明るさがある。 生の歓喜に加えて、 踊る人、 見る人も一体となった、 生の交歓がある。 ▼夏祭りの踊りも、 風呂と同様に心身がのびやかになり、 人生を謳歌するもの。 だからこそ踊りには浴衣がよく似合う。 年に1回ではなく、 着る機会が増えれば、 より愉快な人生になるかもしれない。(Y)
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2014年8月10日08:19
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夜の秋
立秋を過ぎ暦の上では秋、 しかし暑い。 土用の頃と違うのは日が少し短くなったこと。 夜になると虫の声もして、 なんとはなしに秋を感じる。
こうした季節に最もふさわしい季語が 「夜の秋」。 俳句では晩夏の季語なのだが、 実際の季節感としては、 ちょうど今頃。 この季語の初出は大正のはじめで、 原石鼎 (はらせきてい) の〈粥すゝる杣 (そま) の胃の腑や夜の秋〉で、 晩夏の季題として定めたのは、 その師である高浜虚子。 これには反対説もあり、 「古人の夜の秋と詠ひたるものは、 すべて秋の夜のものなり」 と同時代の俳人青木月斗は書いた。 また、 ある気象学者も 「暦通りに夜の気温が下がり始めるのは立秋以降だから、 夜の秋の季語は秋とした方が合理的だ」 と言っている。
これに対して、 文芸評論家で俳句に造詣の深かった山本健吉は 「科学的な厳密さをたてまえとしている人たちは、 こういう気分を主とした季語にはなじめないであろう。 しかし、 夜の秋を夏の季語とすればこそ面白いのであって、 秋の季語なら何の変てつもないはずだ。 秋を感じるのは温度計ではなく気分であり主観なのだ」 と論じている。
日本人の暑さ対策は世界でも比類のないものだと思う。 例えば風鈴、 耳から感じる涼しさだ。 私と前後十歳くらいの年の差の人なら、 蚊帳とか陶枕 (とうちん) の記憶がおありだろう。 田舎なら明け放して寝ることもできたし、 今より三度は低かったのでは。 社会の不安などもあり、 閉め切ってエアコンをつける時代、 こうした味のある言葉は消えてゆく。 せめて俳句でとどめたい。
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2014年8月9日16:22
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化粧筆、画筆の製造販売 栗住野工房
品質第一でシェア拡大
≪工場所在地≫丹波市柏原町田路114-3
0795・78・9503
写真・化粧筆や画筆を手作りする従業員。細かい作業が続く=柏原町田路で
化粧筆や画筆を生産する。 14年前、 丹波市青垣町栗住野で工場を借りたのが縁で、 会社名に使う。
最初の工程は、 筆の一番大切な毛の原料の選別。 次は、 太さの異なる1ミリ以下の化繊を原料としたナイロン毛、 ヨーロッパ精製の動物の毛など自然毛を使って筆に仕上げる工程に続く。 穂先が命の筆作りには、 逆毛・すれ毛を取り除き、 それぞれの毛の長所を生かし、 用途に応じた筆づくりがポイント。 「ほとんどを人の手に頼る細かい作業で、 丁寧に仕上げている」 と西田篤哉社長は話す。
ネイル筆のシェアは60%。 従業員にもネイリストが2人いるほか、 トップネイリストを招き、 商品開発も行っている。 「従業員はすべて女性。 作ったものを、 実際に使い、 使いやすさを試しながら技術向上をはかっている」 と西田社長。 女性の視点でものづくりを進める。 「化粧筆は、 1本1万円以上する高級品もある。 ファッション性やデザイン性を高めたい」 と力を込める。 国内外のトップネイリストが同社の筆を使いネイルコンテストに出場することで、 ブランドを売り込む。 材料のイタチの毛は、 ヨーロッパから輸入、 ナイロンは大手繊維メーカーから購入する。「良い材料を選ぶことも大切」 という。
化粧筆、 画筆をトータルした生産額は、 月産20万本。 ネイル筆は、 ヨーロッパやブラジルにもシェアを広げる。 画筆の市場は、 少子化の影響などで厳しいが、 品質の良い筆のニーズは高い。 1階の画材専門店は、 近隣に少なく、 愛好者に好評。
【設立】2001年【社長】西田篤哉【資本金】2000万円【売上げ】3億5000万円 (2013年12月期決算) 【事業所】本社 (神戸市垂水区)、 工場兼販売店舗 (丹波市柏原町)、 東京オフィス (東京都港区南青山) 【従業員】50人【業務】化粧筆及び画筆生産、 販売、 輸出。 化粧粧材開発。 画材販売。 ネイルサロン
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2014年8月9日16:14
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カフェ「花紅(はなはくれない)」
自家製酵母パンが自慢
給食関係で調理業務を担当していた横山満正さん (62) =市島町上竹田=と、 妻の直子さん (44) が、 古民家を改修し7月末にオープンさせた。 店内には、 個展を開いた経験を持つ直子さんの油絵が飾られており、 希望者にはギャラリーとして貸し出す。
ランチタイム (午前11時―午後2時) には、 焼きたての自家製酵母パンが自慢のトーストセット (800円) のほか、 地域住民が育てた野菜を使ったサラダに一品が付くランチプレートセット (1000円) などを提供。 2時以降は日替わりケーキセット (600円) や季節のフルーツを添えたホットケーキセット (1000円) などが味わえる。
2年前に鳥取県からIターンした横山夫妻は、 「ゆっくりした時間を過ごしてほしい。 地域の憩いの場になれば」 と話している。
【メモ】営業時間は午前11時―午後5時。 毎週水、 木曜休。 電0795・78・9303。 丹波市市島町上竹田630-2
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2014年8月7日10:44
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くぬぎの森夏休みこども自然体験イベント
8月10日午前10時―正午、 神楽っ子くぬぎの森 (丹波市青垣町大名草) で、子どもを対象とした自然体験イベントが開かれる。 カブトムシ探し、 竹笛づくり、 スズムシのプレゼント、 マエストロ足立のミニコンサートなど。 カブトムシを入れる容器、 飲み物、 軍手持参。 神楽自治振興会 (0795・87・5808)。
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2014年8月7日10:44
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夏休みラジオ製作教室
8月24日午後2時半から、 成美大学 (福知山市堀) で、同大学経営情報学部の神谷達夫教授を講師にラジオの仕組みを学ぶ。 はんだごてを使用しプリント基板上にラジオを作る体験も。 小学生以上が対象で、 先着10人。 材料費1500円が必要。 同大学地域活性化センター (0773・24・7100)。
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2014年8月7日10:44
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紅茶づくりや盆栽講座も 多彩なイベント...
県立丹波並木道中央公園 (篠山市西古佐、 079・594・0990)は8月中、紅茶づくりや菊の小品盆栽講座など、 多彩なプログラムを企画。 参加者を募集している。 プログラムの詳細は次の通り。
▽三角竹馬づくり=9日午前10―11時。 間伐材を使った木の竹馬を作る。 参加費は大700円、 小500円
▽紅茶づくり=10日午前10時―午後3時。 味間地区産の丹波茶で紅茶をつくる。 参加費1000円。 定員10人 (先着順、 8日までに申し込む)。 汚れてもよい服装で。 弁当持参
▽ノルディックウオーキング=17日午前10時―正午。 2本のポールを使って歩く。 対象は小学生以上。 参加費1000円 (ポールレンタル代500円は別途)
▽こどもクラフト=20日午前10時半―正午、 午後1時半―3時の2回。 間伐材で立方体の貯金箱のキットを組み立てる。 対象は幼稚園―中学生 (小学3年生以下は保護者同伴)。 参加費500円。 定員16人。 前日までに申し込む
▽アイの葉のたたき染め=23日午前10―11時。 藍の葉をたたいてエコバッグを染める。 対象は小学生以上。 参加費は300円。 定員10人。 前日までに申し込む
▽こどもクラフト=23日午後1時半―3時。 鉛筆立てや万華鏡などのキットを組み立てる。 対象は幼稚園―中学生 (小学3年生以下は保護者同伴)。 参加費は300―500円。 定員10人。 前日までに申し込む
▽森のギターづくり=24日午前10時―午後3時。 間伐材を使って小さな2線のギターをつくる。 対象は小学生以上 (小学3年生未満は保護者同伴)。 定員は5人 (先着順)。 弁当持参、 汚れてもよい服装で。 参加費4000円
▽菊の小品盆栽講座=27日、 9月24日、 10月22日、 11月26日、 12月24日と続き、 来年11月ごろに完成する。 時間はいずれも午後1時半―3時。 育て方やせん定の仕方を学ぶ。 定員10人。 参加費は1回につき200円と材料費
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2014年8月7日10:42
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昆虫標本づくり参加者を募る 青垣ふれあ...
青垣いきものふれあいの里 (丹波市青垣町山垣) で、 8月10日から計3回、 昆虫教室が開かれる。 好きな昆虫を標本化し、 プラスチックに閉じ込め、 持ち帰る。
24日、 30日にも行う。 時間はいずれも午前9時半―午後3時。
同施設 (0795・88・0888) に申し込むこと。
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2014年8月7日10:41
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3次行革プラン策定委3人公募 8月20日...
丹波市は、 行財政改革プラン策定委員3人を公募している。
行政運営に関心を持ち、 積極的に意見を言える、 市内在住、 在勤者で今年4月1日時点で20歳以上の人が条件。
9月から来年3月までの間に7回程度 (平日昼間)、 開催予定。 1回 (半日) に3500円を支払う。
「第3次行政改革プランの基本方向に対する提案」(800字程度) のレポートと、市役所、各支所に置かれ、 ウェブからダウンロードもできる応募用紙で8月20日までに市行革推進係 (0795・82・1001) に応募する。
今年度が2次プランの最終年度となることから10人程度の委員会を設け、 年度内に策定する。
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2014年8月7日10:41
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論語の精神
子(し)日(のたまわ)く。 学んで而(しこう)して之(これ)を時習(じしゅう)す。 亦(また)説(よろこ)ばしからずや。 朋(とも)あり遠方より来たる。 亦(また)楽しからずや。 人知らずして而して愠(うん)せず。 亦君子ならずや。 ▼ 「親子で楽しむ庄内論語」 の冒頭の1節。 「先生がおっしゃいました。 『学んだことをいつもおさらいして身につけていくことは、 なんとうれしいことではないか……たとえほかの人が認めてくれなくても不満に思わないで、 自分の信じる道を歩んでいく。 なんとすぐれた人物ではないか。』」 ▼山形県鶴岡市の元庄内藩校 「致道館」 で販売されていた。 江戸末期に藩主酒井忠徳候が創設、 明治に廃校になった後も建物が保存されただけでなく、 ここを拠点に 「個性尊重、 自学自習」 を旨とする、 萩生徂徠の徂徠学の教学が今日まで引き継がれている。 ▼地元のIさんは 「夏休みなどに素読の会が開かれ、 その時は意味がきちんとわからなかったが、 言葉は頭に染みついていて、 大人になってから色々と思い当たることがある」 と話した。 ▼同藩は官軍と戦った維新期、 領民たちがこぞって民兵として参加。 敗れて新政府から賠償金の支払いを命じられた際も、 寄付金を集めて賄おうと行動し、 感心した西郷隆盛が寛大な措置ですませたという。 月山を望む雄大な自然のもと、 こうした歴史を経ながら論語の精神が今に生き続けているようだ。(E)
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2014年8月7日10:41
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きっと無理じゃない
我が子を含め子どもたちが発する言葉で嫌いなのが 「無理!」 だ。 一種の流行語のようなニュアンスがあるのは分かっているが、 「ほんまに無理やし」 と続けられると、 「無理とか言わんと、 とにかく一度やってみればよいのに」 と思う。 それも私自身がやるべき時にやってこなかった後悔から、 余計に子どもたちには自分の可能性を広げてほしいと願うからだ。
上久下小学校の3・4年生を対象に、 地元の体育振興会が主催する 「水泳教室」 を取材した。 もう30年以上は続いているという。 自分の命を守ることを目的にフォームの美しさや泳ぐ速さよりも、 どれだけ長く泳ぎ、 浮いていられるか―に重点を置いている。
日程3日目の最終日には、 教室の成果を試す記録会が行われた。 泳ぎ方が途中でクロールから平泳ぎにかわったり、 犬かきになってもよいというルール。 取材中に4年生の男子児童が1キロを泳いだ。 昨年の記録は39メートルだったという。 「今の5年生で、 3年生の時に17メートルだったのに4年生で1キロ泳いだ子がいて、 その子みたい泳げるようになりたいと思った」 と話してくれた。
貴重な地層があることで知られる川代渓谷を有する上久下地区。 昔から川で遊ぶ子どもたちが多かったのだろうと想像する。 おぼれそうになった時、 もしくはそうならないために自分の命をいかに守るかを伝えてきた地域力に感心した。 そして、 教室生の中から目標となる先輩のがんばりがあり、 それを見た後輩が、 次の年には 「自分も」 とがんばれたことがすばらしいと感じた。 この経験が自信になり、 きっと何事もやる前から 「無理!」 とは言わないだろう。(芦田安生)
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2014年8月7日10:40
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三段跳び...
春日中学校陸上部の細見洸太君 (3年) が、 このほど加古川運動公園陸上競技場で行われた 「県中学校総体陸上競技大会」 の三段跳び競技で準優勝に輝き、 6日に神戸市で開幕した 「近畿中学校総体陸上競技大会」 に出場している。 細見君は 「近畿大会に出場できなかった部員の分も頑張りたい」 と意気込んでいる。
県大会は100メートルと三段跳びの2競技に出場。 100メートルは惜しくも準決勝で敗れたが、 三段跳びでは、 予選で12メートル53センチを跳んで決勝に進んだ。 決勝では、 周りの選手が記録を上げる中、 自身最後の跳躍で13メートル25センチを記録し2位。 1位とは4センチ差で涙をのんだものの、 自己ベストを大きく更新する跳躍を見せた。 「優勝できず悔しかった。 でも、 13メートルの壁を越えたことがなかったのでうれしかった」 と細見君。 3位までが得られる近畿大会への出場権を手にした。
2年生の夏までは、 100メートルの選手。 県大会にも出場するほどの実力者だったが、 「三段跳びに挑戦してみないか」 と顧問に勧められた。 その後は100メートルの傍ら、 三段跳びや走り幅跳びなど跳躍にも挑戦。 「三段跳びを始めたころは、 慣れないこともあって足が痛かった。 その影響で100メートルのタイムも伸びなかった」 と振り返る。 それでも 「先生に 『お前のスピードなら三段跳びに生かせる』 と言われたことが自信になった」 と話す。
丹波市総体では、 走り幅跳びと三段跳びで優勝。 丹有総体では、 100メートルは11秒60で準優勝、 三段跳びは12メートル60センチで優勝に輝いた。
近畿大会の三段跳び競技は7日に行われる。 細見君は 「先生のアドバイスや自分で気づいた改善点が修正できるまで練習することを心掛けてやってきた。 近畿大会では県大会の記録を上回り、 3位以上に入りたい」 と力を込めた。
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2014年8月7日10:38
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大石さんからの「喝」
先日、 ドキュメンタリー写真家、 大石芳野さん (東京都) が講師を務める子ども対象の写真教室が篠山で開かれた。 大石さんは、 写真界の直木賞と呼ばれる土門拳賞をはじめ、 紫綬褒章などを受賞した屈指の実力者。 ベトナムやカンボジア、 チェルノブイリなどで女性や子どもらにレンズを向け、 平和であることの大切さを訴え続けている。
写真教室では、 「ふるさと篠山」 をテーマにカメラを構える子どもたちに撮影のノウハウを伝えながら、 しきりに 「なぜこの写真を撮ったの」 と、 問いかけられていた。 大石さん曰く、 「カメラの性能が向上した今、 誰でも簡単に写真が撮れるようになった。 だからこそ、 『何となく撮った』 ではなく、 なぜこの被写体を撮りたくなったのかを考えるようにしてから撮らないと上達は難しい」 と話されていた。
写真の主流がフィルムからデジタルに移行してからというもの、 瞬時に写真の仕上がりを確認できる利便性の上にあぐらをかき、 写真の質が停滞している私。 この言葉は、 そんな今の私に 「喝」 を入れてくださったようにも聞こえ、 ドキッとした。 (太治庄三)
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2014年8月7日10:37
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夏、彼女から教わったこと
「Nさん、 今日の晩御飯なに?」 「えっ?紗也花ちゃん1年生やろ?主婦みたいやね」 「Tさん、 あんな、 学校でな」 「紗也花ちゃん、 こっちの方がたくさんあるし、 こっち採り」 と可愛い会話がゴニョゴニョと遠くで続いている。
これ、 初の夏休みの初アルバイト中の娘と、 摘み採りの手伝いに来て下さっているオバチャンたちとの会話。 聞くとは無しに聞こえてくる会話に思わず笑ってしまう。
数日前にあるカフェと一緒に畑でイベントをし、 ブルーベリーを一切食べない彼女もかなり楽しかったよう。 その尾を引いてか、 やたら畑に遊びに来るのでバイトする?と冗談で言うと、 本当に日除けの帽子を被って本格的にオバチャンたちと並んで摘み出した。 数日後に地元の川裾祭の小遣い稼ぎも兼ねてだったようだが、 親から見るとこれが結構良い勉強になったような気がする。
蒸し暑い中、 一粒ずつ摘み取る作業。 子どもにとって一カ所にジッと立つこと自体が結構大変。 完熟を見極めながらの手作業は集中力もいる。 量を取るのも時間がかかる。 そうやって頑張って摘んで下さっているオバチャンたちの凄さと、 暑さにへこたれない元気のよさ。 摘み取り園に来て下さったお客様の歓声と笑顔。 彼女がどんなことを感じ取ったかは分からないが、 きっと目に見えないものを心の中に蓄えてくれたのではないだろうか。
お祭の最中、 自分の財布を覗き、 手にしたお金が減っていくのを寂しそうに見た彼女の顔に、 なぜか涙が出そうになった。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2014年8月7日10:37
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「三相園」を移転新築 来年7月末に施設...
社会福祉法人 「三相園福祉会」 (小椎尾隆理事長) は、 丹波市春日町黒井で運営している養護老人ホーム 「三相園」 を、 同会運営の特別養護老人ホーム 「おかの花」 (春日町山田) の北側に移転新築する。 9月に着工、 来年7月末の完成予定。 定員は50人、 三相園入所者がそのまま移る。
鉄筋コンクリート造3階建てで、 延べ床面積約2400平方メートル。 傾斜地を利用して建設するため、 エントランスから緩やかなスロープを設ける。 中庭には、 サクラなど花が咲く木を植え、 散歩が楽しめるよう整備する。
1階に多目的ホールをつくり、 入所者が集う場にする。 2、 3階にはトイレ付きの個室を設け、 それぞれの階に食堂兼デイルームを設置。 2階の浴室は、 車いすのまま入浴できる 「機械浴」 にも対応する。
三相園は、 1953年に 「丹波養老院三相園」 として開設。 現在の建物は81年に建設された。 老朽化や耐震性の問題、 2人部屋であることなどから、 新施設の建設を検討。 施設が完成し入所者の移動が終わると、 現在の建物は取り壊す。
同会は96年、 同町山田に 「おかの花」 とケアハウス 「保月の郷」 を、 2006年にユニット型 (小規模生活単位型) 施設を開設。 同じエリア内に三相園を移転させることで、 入所者同士の交流や職員間の連携強化をはじめ、 総合的な介護サービスの提供をめざす。
小椎尾理事長は 「これまで以上に、 地域と密接にかかわりあって運営していきたい」 と話している。