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2014年8月31日08:34
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味間幼稚園教諭1人を市が募集
篠山市 (職員課079・552・5113) は、 任用期間が来年3月までの臨時的任用職員 (幼稚園教諭) 1人を募集している。
業務は味間認定こども園味間幼稚園でのクラス担任。 幼稚園教諭の免許が必要。 選考方法は面接。 応募は随時、 所定の申込書を同課に提出する。
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2014年8月31日08:33
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ICTパソコン講習会の受講生募集
四季の森生涯学習センター (篠山市網掛) でパソコン講習会を開催する。 受講生を募集している。
初心者向けで、 基本操作をはじめ、 年賀状作りなどを学ぶ。 全10回講座。 木曜日午後コース (午後1時半―4時。 初回は9月25日) と、 土曜日午後コース (同。 初回は9月27日) がある。 定員は各コース15人。 受講費は5000円 (テキスト代別途)。 パソコン活用などを支援する相談窓口 「ICTふれあいサロン」 のサポートスタッフが講師。
9月2―12日の期間、 各支所や公民館、 市教委社会教育・文化財課に備え付けの所定の用紙で申し込む。 視聴覚ライブラリー (079・590・1301)。
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2014年8月31日08:31
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夏休みの終る頃
お盆が過ぎ、 蝉の声も大分弱くなり、 法師蝉の 「オーシツクツク」 と間延びした声を聞く頃になると、 夏休みもそろそろ終わりだ。 「もう宿題しちゃったんか?なにごろごろしとってんや」 と親の方も夏休み疲れでいささか声もとがりがち。 そんなはるか昔が、 母の声とともによみがえる。 まあ今も昔と同じような光景や会話がかわされているのではないだろうか。
老夫婦二人の我が家には別に夏休みはないのだが、 長女が下の子二人を連れて五泊した。 最後の日は次女とその子も来て、 久しぶりに七人でにぎやかに夕飯をかこんだ。ピザ、チャーシュウ、 ゴーヤチャンプルー、 夫の採れたてトマトサラダ、 煮物などがあっという間になくなる。 高一になったユウジンも中二のトキオも私の背をはるかに超え、 小五のアイリーンにも、 もう少しで抜かされそうな勢いだ。 みんなが集まると必ず始まる我が家定番の坊主めくりに興じる笑顔は、 私の眼からみればまだまだあどけない。 まあいつものように一番はしゃいでいたのは私だが。 今年は九月一日が月曜日、 二学期の始まりとしてはなかなかいいスタートだ。 夏休みの初めには張りきって何ページも書いた絵日記も、 最後の方は空白だらけ。 自由研究も意気込んだ割にはお粗末。 やや足取り重く登校しても、 友達に会うと、 みんな似たりよったりでほっとしたりする。 台風が長く居座り、 豪雨災害、 海外では政情不安、 伝染病とあまりいいニュースはなかった夏だったが、 新学期を迎える子どもたちが、 心身共に健やかで、 安全が守られるように祈りたい。
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2014年8月31日08:30
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「ジュニア五輪夏季水泳大会」200㍍自由形...
味間小学校6年生の井上真帆さん (12) =ピュアスポーツ柏原所属=が27、 28の両日、 東京辰巳国際水泳場 (長水路) で行われた 「全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会」 の11・12歳区分200㍍自由形でそれまでの日本学童記録 (2010年) を0秒36上回る、 2分6秒14のタイムで、 日本学童新記録を出した。
同大会は、 国内最高峰の大会の一つで、 25㍍プール (短水路) で行われる春季大会と50㍍プール (長水路)で行われる夏季大会がある。 井上さんが11歳だった春季は同種目で4位、 200㍍個人メドレーで4位、 100㍍バタフライで5位だった。
今回は200㍍自由形 (28人出場) で学童新を出したものの、 京都の中学1年生が大会新で優勝。 井上さんは2位だった。 200㍍個人メドレー (43人出場) は2分22秒44の県学童新で2位、 100㍍バタフライ (40人出場) は1分3秒26で優勝した。 いずれも自己ベストを更新した。
今大会は、 ▽金メダルをとる▽出場の全3種目で表彰台にあがる―の目標を掲げ、 すべて成し遂げた。 200㍍自由形では、 「朝から体が良く動き調子が良かった。 前半の100㍍を全力で泳ぎ、 後半もペースが落ちなかった」 と振り返った。 PSKの三藤豪大 (ごうた) コーチは、 「8月10日からの岡山遠征で50㍍の屋外プールのハードな環境下で、 朝6時から泳ぐ練習が実を結んだのでは」 と話した。
200㍍自由形は、 6月の大会で、 2分8秒50を出し20年ぶりに県学童記録を塗り替えた。 今大会の予選では2分7秒54で自身の県学童記録を塗り替え、 決勝でさらに日本学童記録を更新した。 井上さんは 「自己ベストを狙っていたのでうれしい。 スピードをさらに伸ばし、 来春のJOCで一つでも多く金メダルをとりたい」、 三藤コーチは 「来年中学生になり、 環境や体などが変わっていくので、 目先の学童新だけでなく、 長い目で指導していきたい」 と話していた。
同大会は30日まで開催。 友武涼君 (丹南中)、 野々口慎也君 (篠山東中出身、 報徳学園高) も出場している。
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2014年8月31日08:29
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夏の終わりに
「子どもたちの絵日記が真っ白のまま。 いい加減、 どこかに連れて行ってやってよ」 といつもに増して強い口調の妻。 「忙しい」 が口癖となり、 そのせりふを念仏のように唱え続けていたら8月も下旬になっていた。 確かにどこにも連れて行ってやれてはいない。 さすがに申し訳なく思い、 重たい腰を上げた。
目的地を日本海側にある水族館に設定し、 車をひたすら北へと走らせた。 2時間半ほどで到着。 イルカやアシカのショー、 巨大水槽の中を悠然と泳ぐ海の生きものたちに興奮し、 「すげー」 を連発。 そんな声をあげていたのは、 どうやら我々大人だけのようで、 子どもたちはそれよりも海の生きものに触れるコーナーに夢中。 ヤドカリやアメフラシをわしづかみして喜んでいた。 「それならば」 と、 きれいな砂浜が広がる竹野浜へ寄り道。 期待していた生きものの姿は見られなかったが、 子どもたちは引いては寄せる波に延々と戯れ、 歓声をあげていた。 大した夏の思い出にはならなかったかもしれないが、 こうして家族が平穏に過ごせていること自体が何より喜ぶべきことと心の底から感じられる今年の夏であった。(太治庄三)
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2014年8月31日08:28
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福知山線の年表作成 600ほどの出来事記載...
丹波市氷上町氷上の司法書士、 谷垣昭吉さん (68) が、 「福知山線115年のあゆみ」 と題した年表を作成した。 谷垣さんは福知山線の歴史について調査研究し、 本を出すべく原稿執筆に取り組んでおり、 そのかたわらで年表をつくった。 篠山軽便鉄道、 加古川線など、 丹波地域と関連している線区の出来事も織り交ぜ、 およそ600の項目を取り上げている。
谷垣さんは2005年に法務局を退職。 それまでから関心のあった福知山線 (前身・阪鶴鉄道) の歴史研究に打ち込み始めた。 地元図書館をはじめ国立国会図書館、 大阪府立図書館などを訪ね、 資料を収集。 福知山線の各駅を訪ね、 それぞれの駅の設備を一つひとつ調べたり、 ホームの長さを測るなど、 実地調査にも励んでいる。
年表には、 「明治34年=水了軒 阪鶴鉄道線全線で車内販売を開始」 「明治40年5月11日=皇太子殿下 (後の大正天皇) 山陰方面へ行啓のため阪鶴鉄道線御通過」 「明治40年8月1日=阪鶴鉄道が買収により国有化」 「明治45年3月1日=阪鶴線は福知山線、 山陰本線、 舞鶴線に分割、 阪鶴線の部廃止」 などの事項が並び、 最後に 「平成26年7月15日=福知山線全線開通115周年を迎える」 とある。
谷垣さんはこれまでにも 「時刻表に見る福知山線110年の歩み」 や 「福知山線施設・設備一覧」 などの小冊子を作成している。 研究の集大成となる本の執筆は、 「おおよそ9割方完成」 しているそうで、 「本にすると300ページを超えそう。 脱稿するまでに2年ほどかかりそうです」 と話している。
年表がほしい人は谷垣さん (0795・82・5524) へ。
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2014年8月31日08:27
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丹波焼の販路拡大へ 神戸のホテルの食器...
現代のライフスタイルに合わせた新たな丹波焼の可能性を探る活動 「Tanba Style (丹波スタイル)」 を展開している丹波焼陶芸家の8人が創作した洋食器が、 「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」 (神戸市) 内のラウンジ&バー 「グラン・ブルー」 で提供されるケーキセットの食器として、 9月1日から期間限定で使用されることが決まった。 丹波スタイル委員長の市野秀之さんは、 「丹波焼産地の活性化、 後継者育成のためにも販路開拓は欠かせない。 新規の顧客を獲得するためにも、 ホテルとのコラボは絶好のPRのステージ」 と話している。
同ホテルでは2008年の開業以来、 1年を5つのシーズンに分け、 兵庫五国 (但馬、 播磨、 摂津、 淡路、 丹波) を一つずつめぐる地産地消のグルメフェア 「兵庫のテロワール五国の味めぐり」 を開催している。 9月1日から11月30日までの期間を 「丹波フェア」 とし、 そのイベントの一部として、 丹波スタイルの洋食器を使った 「丹波スタイル スペシャルケーキセット」 の提供を企画した。 カップとその受け皿、 ケーキ皿の3点を1セットとして、 8人の陶芸家がそれぞれの感性と技術を生かして創作している。
同ホテルの総料理長、 鎌田雅之さんは 「器は、 盛り付けられてこそ生きてくる。 丹波焼は日常使いができる器でありながら、 作家の個性があふれている魅力がある。 お客さんの反応が楽しみです」 と期待している。
丹波スタイルの活動は、 「丹波焼をもっと外へ発信していかなくては」 と、 一昨年12月、 丹波焼陶芸家の有志6人でスタート。 昨年からは、 県商工会連合会の 「県地域活力増進事業」 の助成を受けながら、 「丹波焼の伝統や技法など 『和』 の部分を生かしつつ、 新しい切り口 『洋』 のスタイルを盛り込むことで、 日本独特の洋食文化を生み出し、 『和のわびさび』 を洋食業界に提案していこう」 と、 本格的に活動を開始した。 今年、 2人がメンバーに加わり、 現在35―56歳の8人で構成している。
今年2月、 活動の第1弾として大阪・茶屋町の飲食店で丹波焼の器で食事ができるイベントや作品展などを開催。 翌3月にはグランフロント大阪で丹波食材を使った料理セミナーやレセプションパーティーなどを催し好評を博した。
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2014年8月31日08:27
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第393問
篠山市の一般男子チーム 「SRSブラックビーンズ」 が、 県大会で優勝し、 全国大会に進みました。 競技は?
1.バスケットボール
2.バレーボール
3.ソフトボール
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2014年8月31日08:26
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フォークライブ開催 丹波市内5人が出演...
丹波市山南町草部の古民家カフェ 「恐竜樂樂舎」 (太田誠代表) で9月6日午後6時から、 「秋のフォークソングライブ」 が行われる。 丹波市内在住の5人が出演し、 中島みゆきさんやかぐや姫、 アリスなどの名曲を歌う。
今年6月に同じ内容でライブを開催したところ、 盛況だったため2回目を開くことにした。 出演するのは、 男女30―50歳代の音楽好き。 1人5曲ほどを弾き語りする。
長渕剛さんや吉田拓郎さんの名曲を歌う田中幸治さん (58) =同町谷川=は、 「自分自身もライブを楽しみたい」 と話し、 中島みゆきさんらの曲を歌う森本秀昭さん (46) =同=は、 「音楽を通じて、 人とのつながりを広げていければ」 と話している。 中野孝司さん (55) =同町北和田=は、 オリジナル曲を披露するという。
太田代表は 「災害で大変な状況だが、 イベントを通じて地域を元気付けできれば」 と来場を呼び掛けている。
先着30人。 参加費500円 (ワンドリンク付き)。 同店 (0795・76・1535)。
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2014年8月31日08:25
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ボート10隻購入・来春から篠山城跡北堀で...
写真・来春復活のための予算が計上される、 1970年代前半まで行われていた北堀でのボート遊覧(篠山市提供)
篠山市は3日開会の定例会で、 篠山城跡北堀にボートを浮かべる 「北堀貸出ボート事業」 に約628万円を提案する。 桟橋を整備し、 ボート10隻などを購入する。 サクラの開花時期に合わせて来年3月28日からの事業開始を目指す。
昨年度の庁内プロジェクトチームの一つ 「お堀にハスの花を復活させよう」 (押田健一リーダー、 6人) がハスの復活とともに、 1970年代前半まで行われていたという北堀のボート遊覧の復活を提案していた。
提案では、 「お堀にボートを浮かべることは、 篠山城の石垣整備によって生じたお城と市民との距離を近づけるための一つの方法。 北堀水面から眺められる篠山城や四季は、 新たな篠山の魅力創出にもつながる」 とした。
全長3・6㍍、 幅1・1㍍の3人乗りのボート10隻を購入。 市役所前に桟橋を整備する。 桟橋はポリウレタン製のフロート4基を連結させる幅2㍍、 長さ8㍍の浮き桟橋。 管理や受付を行う簡易テントを設置する。 救命具や浮き輪も購入する。
計画では、 遊覧期間は3月28日―5月24日。 料金は30分500円。 58日間の営業で約90万円の収入を見込む。
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2014年8月31日08:24
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味間認定こども園「一から検討」 整備地...
2016年度オープンを目指して篠山市がこのほど、 味間認定こども園の一体施設の整備場所として方針を明らかにした市営篠山口駅西駐車場には、 下流への洪水負担を軽減する、 未完成のままの 「調整池」 の計画があることが判明。 28日、 味間地区で開かれた地元への説明会で酒井隆明市長は 「整備への大きな障害が判明した。 市全体をあげて、 市民を含む検討委員会を立ち上げ、 一から検討し、 速やかに整備できるよう取り組みたい」 と話した。 この日は、 市が駅西での整備方針などを説明する予定だったが、 参加者らは急きょ示された発表に驚き、 怒りの声を上げた。
写真・参加者らに説明する酒井隆明市長=篠山市味間新公会堂で
市は8月8日、 味間地区の4自治会を対象にした説明会を開いた。 その翌日、 参加者から駅西駐車場は調整池である可能性があることを指摘され、 市内部で資料などを確認したが見つからず、 26日、 丹波土木事務所に確認を求めたところ、 1996年、 旧丹南町が旧柏原土木事務所に提出していた調整池の設置申請が見つかった。 申請書には導水管の図面もあった。
市によると、 導水管の設置には約10億円かかると言い、 導水管の事業主体だった 「篠山口駅西土地区画整理組合」 は2001年に解散していることや、 仮に、 駅西で市が整備をするにしても、 多額の費用をかけて導水管を整備する可能性があること、 さらに、 駅西が土砂災害警戒区域で、 昨今の土砂災害で公共施設を建設する条件が厳しくなることを踏まえ、 酒井市長は 「再度、 旧丹南町の担当者に経緯を確認し、 丹波土木事務所と協議したい」 としている。
この日は、 味間新公会堂で4自治会、 味間地区まちづくり協議会、 音羽谷子育て広場運営委員会の計約30人が参加。 市が駅西の整備方針と、 もう一つの整備場所として示されていた 「おとわ園跡」 案の 「子育てプラザ」 としての利活用の方針を示すはずだった。
参加住民らは、 「市が整備可能な2案を示したのだから、 駅西案が整備できなければ、 おとわ園跡案を選ぶべきだ」 との意見に、 前川修哉教育長は 「おとわ園跡は、 まだ道路や用地の課題がクリアできていない」 と言い、 「提案する前に市がしっかりと調べるべき」 などの意見には、 酒井市長が 「調整池の看板もなく、 機能も果たしておらず、 調整池とは分からなかった」 などと回答した。
酒井市長は、 丹波新聞社の取材に 「駅西案、 おとわ園跡案、 その他の案を含め、 篠山小学校校舎検討委員会のような、 住民や保護者を含めた検討委員会を立ち上げたい」 と話した。
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2014年8月31日08:23
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女子プロ野球初開催 9月2・3日、春日...
丹波市で初めて女子プロ野球の公式戦が9月2、 3日、 春日スタジアム (丹波市春日町下三井庄) で行われる。 対戦カードはともに、 ウエスト・フローラ対サウス・ディオーネで、 午後6時に試合開始 (4時半開場)。 2日の試合は当初、 スポーツピアいちじまで開催される予定だったが、 豪雨災害を受け、 同スタジアムに一本化。 入場料を無料にしたほか、会場でのグッズ販売などの売り上げを、 市に全額寄付する。
日本女子プロ野球機構は、 「わかさ生活」 (角谷建耀知社長=丹波市出身) を筆頭株主として2009年に創設。 翌年、 2チームによるシーズンが開幕した。 昨年から4チームとなり、 2チームずつ東・西地区に所属している。
地区ごとに前後期制で戦うシーズン戦 「ヴィクトリアシリーズ」 (年間22試合) のほか、 4チームによるトーナメント戦 「ティアラカップ」 (同8試合) を開催。 シーズンとトーナメントの成績を含めた結果で、 各地区優勝チームを決定し、 東西の優勝チーム同士で年間女王決定戦を行う。 試合は7回制、 指名打者制 (DH制)を採用している。
今年から、 4球団に所属する全選手は 「わかさ生活」 の社員扱いになった。 試合がない午前中は練習に取り組み、 午後は企業などを回って広報活動を行い、 女子プロ野球の普及に努めている。
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2014年8月31日08:22
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不安増す2次災害 丹波市「まず避難を」...
丹波市豪雨災害から2週間が経過した。 甚大な被害を受けた市島町前山地区ではライフラインを中心に復旧が進んでいるが、 家屋や倉庫、 自動車などをなぎ倒した林地崩壊の跡は生々しく残ったまま。 災害後も2度にわたって避難勧告が出されるなど気候は安定せず、 強い雨が降るたびに被災地では2次災害への不安が増している。
写真・自宅のすぐ裏に土砂が迫る岩垣さん宅。 土砂を取り除く作業が始まったが、 今も雨が降るたびに、 2次災害におびえる日々が続く=市島町徳尾で
災害発生時に土砂で生き埋めになった男性宅からほど近い、 市島町徳尾の岩垣辰男さん (74) 宅も裏山が崩れ、 家屋は原形をとどめたものの山側の外壁を覆うように土砂が押し寄せた。 災害後も雨が降るたびに、 窓枠から泥水がしみ込んだ。
土砂や割れた窓ガラスの処理を自分のできる範囲でしながら自宅で暮らすが、 2次災害への不安は消えない。 避難命令が出れば、 地元公民館へ避難する。 「埋まってしもたら、 みんなに迷惑かける」。 災害発生から1週間ほどして、 ようやく土砂を取り除く重機を入れてもらった。 「こないだの半分ほどの雨が降ったら、 (裏山は) もうもたんやろな」 と力なく笑う。
市が 「土砂崩れ」 ではなく、 「林地崩壊」 と改めたほど、 土砂で被災した地域では山の中腹から滝のように土砂が流れ、 床上、 床下に堆積した。 市の発表では、 116カ所 (28日現在) に及ぶ。
市は、 2次災害を警戒し、 山際の民家などを調査、 民家に迫っている土砂をかきだす作業を順に進めている。 担当課は 「不用意にかきだすと、 地形によっては逆に崩れやすい状況を作ってしまう。 慎重に進めている」 という。
ライフライン、 道路、 河川、 排水路など、 「通常の暮らしができる状態」 をめざして復旧が進められているが、 土砂への対策は、 規模が大きく、 対策が必要な場所も多いため、 特に危険度が高い所以外は、 手がつけられていないのが現状だ。
県は9月定例会で災害復旧経費を補正予算で計上する予定。 被害個所を把握し、 どの事業メニューに乗せて復旧工事を行うか、 優先順位も含めて調整中。 砂防事業などでは地元や地権者の同意が必要で、 市が地元交渉を担い、 手続きを進めている。
災害復旧にかかる国の査定が10―11月ごろとみられており、 柏原土木事務所は、 「本格復旧工事の着手は査定以降となるが、 年度内も難しい」 としている。
柏原農林振興事務所砂防課は、 「補正通過後に仮に順調に進捗したとしても、 着手は11月ごろ。 林地崩壊だけでなく、 道路、 農地なども一緒に復旧が進む。 測量、 設計業者や建築業者などのマンパワー不足も心配しており、 今後の課題」 としている。
市現地対策本部も 「山が怖いという認識は十分にもっている。 通常なら何でもない20㍉ほどの雨が今は重い。 『避難準備』 を早めに出す。 財産はともかく、 命を守るためにまず避難をしてほしい」 と話している。
台風シーズンが迫る―。
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2014年8月30日16:50
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りぼん
喫茶、お好み焼き提供
喫茶店とお好み焼き店の店舗を隣接して構える。
喫茶店では、 各種の軽食のほかに、 ランチパスタやディナーコースがあるイタリアン料理なども提供。 食パンは自家製。 サイフォンでたてたコーヒーや、 エスプレッソコーヒーもあり、 お好み焼き店で平日の昼間、 食事をした人にはドリップコーヒーをサービスしている。 喫茶店のメニューは、 飲み物や食べ物を合わせて100種類を超える。
お好み焼きは、 丹波産の山の芋 (霧芋) を使っており、 「外はパリッ、 中はふんわり」 の味わいが楽しめる。 豚肉、 牛肉、 コロ、 イカなど6種類の具を使った 「りぼん焼き」 や、 ミックスやシーフードなど3種類をそろえた 「東京モンジャ焼き」 が人気だそう。 焼きそばや各種の一品料理、 蒸し料理などもあり、 喫茶店同様にメニューが豊富。
【メモ】営業時間は、 喫茶が午前8時半―午後10時、 お好み焼きが午前11時―午後2時、 午後5時―10時。 第1、 第3水曜日休み。 電0795・72・3370。丹波市柏原町北中39-29
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2014年8月30日16:24
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救援物資8月31日で受け入れ終了 配布は...
丹波市災害救援物資センター (市島農村環境改善センター、 0795・85・1001) は8月31日をもって救援物資の受け付けを終了する。 物資の量が増え、 受け入れを続けると、 「余り」 が生じ、 全国から寄せられた厚意を無駄にしかねないと判断した。 被災者が必要物資を調達する場として、 センターは引き続き開設する。
品物は豊富にあるものの、 し好が分かれる衣類 (上着、 ずぼん、 下着、 子ども用服、 くつ) のマッチングを31日午後1―4時、 ライプピアいちじまで行う。 センターは手狭で選びにくいことから、 衣類に特化して並べ、 持ち帰ってもらう。 おむつも大量にある。 できれば、 持ち帰り用袋の持参を。
併せて、 物資と一緒に寄せられた激励の手紙などをパネル展示する。
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2014年8月28日13:57
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行政書士による無料相談
9月6日午後1時半―4時、 柏原住民センターで、行政書士による無料相談が開かれる。 相続、 遺言、 契約、 届け出、 許認可その他困り事の相談に県行政書士会摂丹支部の会員が乗る。 予約不要。 木下さん (0795・77・0126)。
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2014年8月28日13:57
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火曜午後に皮膚科外来を開設 青垣診療所
丹波市国保青垣診療所 (丹波市青垣町沢野) は、 9月から毎週火曜午後に皮膚科外来を開設する。
受け付けは午後1時―4時半、 診療時間は同2―5時。 林ちさ医師 (47) =神戸市=が担当する。 林医師は川崎医大を卒業後、 阪神間の病院で皮膚科医師として勤務した。
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2014年8月28日13:57
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「共助」と「共苦」
先日、 弊社社員有志と一緒に豪雨災害被災地へボランティアに行った。 丹波市災害ボランティアセンターから指示された場所は春日町山田。 水路を埋めた土砂のかき出し作業に励んだ。 途中、 雨が降ったため作業をやめざるを得ず、 地元の人から感謝されたものの心苦しかった。 ▼阪神大震災を機に 「共助」 という言葉が注目されたと言われる。 さらには東日本大震災を機に 「共苦」 という倫理が芽生えたともされる。 苦しみを分かち合おうと務め、 苦しんでいる人たちの支えに少しでもなれれば、 とする連帯感。 全国レベルでは人々の絆が結ばれつつあるが、 ひるがえって市民レベルではどうか。 ▼氷上郡6町が合併して誕生した丹波市。 それぞれの町に個性があり、 一体感がなかなか生まれないと言われてきた。 たとえば、 世界的にも貴重な恐竜化石が発見されても、 市全体での盛り上がりには欠けた。 ▼今年は丹波市制10周年。 奇しくもその年に豪雨災害が発生し、 市民意識の熟成度が問われることになった。 「共助」 「共苦」 の精神を伴う市民意識を発揮するときが来た。 それぞれにできることをしたいものだ。 ▼被災地でコオロギを見つけた。 秋がそこまでやって来た。 いつもなら、 うれしく思う秋の気配だが、 台風シーズン到来が真っ先に浮かび、 不安な思いにかられた。(Y)
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2014年8月28日13:56
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心と体の健康願う
「ため息しかでんわ」 ―。 玄関先でしゃがみこんでいた男性が話しかけてくれた。 丹波市豪雨災害で甚大な被害を受けた市島町徳尾で取材していた時のこと。 この男性宅内は土砂でほぼ埋まっている状態。 返す言葉がなかった。
市島地域の被災地には、 疲労感が漂い始めた。 10日以上が経つ今も土砂と格闘している住民は多い。 大きな爪跡を残した災害の後も、 時おり容赦なく強い雨が降る。 2次災害を恐れて気持ちが休まらない。 晴れれば、 夏の暑さが被災者やボランティアの体力を奪っていく。
復旧作業は長期戦となるだろう。 高齢者や障がい者などの災害弱者はもちろんのこと、 先行きの見えない現実に、 誰もが心のダメージを受けている。 気力と体力がある間はまだしも、 ふと気持ちが切れてしまわないか心配だ。 誰もが弱者になりうる可能性がある。
市は保健師を中心に、 心のケアや健康相談にあたろうと、 被災地を回りながらバランスのよい食事と、 十分な睡眠を呼びかけている。 市の保健師は、 「大変な時に怠けていると思わないで、 十分に休んで」 と話す。
今後の課題は、 まだまだたくさん山積しているが、 ボランティアや、 近所の人たちとの心の通ったつながりを栄養にして、 心と体の健康が続くことを、 ただただ願う。 どうか、 心のケアや健康相談を上手に活用してほしい。
これまで各地で大きな災害が起きるたびに支援する側に回り、 「災害の少ない地域」 とも言われてきた丹波市が、 被災地となった。 人の心に寄り添い、ため息から一歩踏み出せるような活動は、 同じ市民、 近所の力が求められている。(芦田安生)
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2014年8月28日13:56
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支援関連情報
◆丹波市災害ボランティアセンター
〈本部〉ハートフルかすが内 (春日町黒井、 電0795・74・0999、 FAX0795・74・0992)
〈市島サテライト〉市島農村環境改善センター内 (市役所市島支所隣、市島町上田)
9月6日まで (予定) の午前8時半―午後4時受付。 市内外、 団体、 個人問わず受け入れる。 活動時間は、 各日午前9時―正午と、 午後1―3時。 半日も可。 活動時、 ボランティア保険に加入する。 昼食、 飲み物などは持参。 スコップなどの資材は借りられる。 団体は事前予約が望ましい。 当日受付けは午前中のみ。
災害派遣等従事車両の証明書で、 兵庫県、 京都府、 大阪府内の有料道路が無料に。 丹波市社協ホームページで活動確認書のダウンロードができる。 帰りについては、 ボランティアセンターで証明書の発行が受けられる。
◆救援物資
「災害救援物資センター」 で受付。 場所は市役所市島支所隣、 市島農村環境改善センター (〒669-4322 市島町上田448-1、 電0795・85・1001)。 男女Tシャツ (新品)、 下着 (同)、 作業用ズボン、 ほうき、 ハケなどの掃除用具、 わりばし、 紙皿、 紙コップ、 その他生活用品、 食料品、 資材など受付。 午前8時半―午後5時15分。 土日も開設。
◆義援金
振り込み先は 「丹波市豪雨災害義援金 (タンバシゴウウサイガイギエンキン)」。 口座番号は▽丹波ひかみ農協本店=普通0001290▽中兵庫信用金庫本店営業部=普通0788048▽みなと銀行柏原支店=普通3495108▽ゆうちょ銀行=00970-6-203171。
持参は、 市役所本庁舎市民課と市春日庁舎生活支援課、 各支所市民福祉係で受け付ける。 午前8時半―午後5時15分 (土日、 祝日除く)。 現金書留による郵送は、 郵送料無料。 10月31日まで受付。