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2014年9月4日10:58
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若者に発表の場を 11月に丹南フェスティ...
丹南生涯学習フェスティバル実行委員会は11月3日午後1―5時、 四季の森生涯学習センター (篠山市網掛) で開く同フェスティバル 「ミュージック&ダンス エキシビジョン」 の出演者を募集している。 9月12日まで。
若者たちに歌や踊りの発表の場を設けようと、 一昨年から開催している。 出演資格は、 丹南地区在住、 在勤、 在学者、 出身、 活動者。 「ミュージック」 (午後1時15分―3時) と 「ダンス」 (午後3時15分―5時) の2部門がある。
「ミュージック」 部門は、 楽器を使用した演奏、 アカペラ、 弾き語り、 インストゥルメンタルなどジャンルは問わない。 ただし、 ドラムなどセッティングに時間を要する楽器は使用できない (ドラム使用の場合は要相談)。
「ダンス部門」 は、 CDなどを音源として踊る。 ジャンルは問わない。
両部門とも、 1組あたりの所要時間は8分間 (出入り時間含む)。 出演は10組まで (応募多数の場合は抽選)。
問い合わせや申し込みは、 同実行委事務局の中央公民館 (079・594・1180)。
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2014年9月4日10:56
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チャレンジ部門に改称 11月末まで作品募...
来年2月1日、 たんば田園交響ホール (篠山市北新町) で決勝大会を開催する、 全国アマチュアビデオコンテスト 「第26回丹波篠山ビデオ大賞」 の作品を、 主催の同実行委員会が募集している。 昨年の 「ショート部門」 を 「気軽にチャレンジ部門」 と改称し、 自由としていたテーマを 「私の○○映像」 とした。
気軽にチャレンジ部門は2分以内の作品。 「私の趣味映像」 や 「私のほんわか映像」 「私の元気になる映像」 など、 どんな映像でもよい。 スマートフォンや携帯電話で撮影した作品も受け付けている。 審査は、 実行委員会が予備審査し、 決勝大会で来場者による投票で入賞者を決める。 優秀賞 (3点以内)に副賞と1万円。 ナイスチャレンジ賞 (5点以内)に副賞を贈る。
グランプリ部門 (7分以内) のテーマは 「生きる」。 ビデオ大賞には、 特製丹波焼のオブジェと賞金20万円が贈られる。
応募は11月30日までに、 出品票をメディアケースに貼付し、 応募用紙を同封して 「丹波篠山ビデオ大賞実行委員会事務局」 (篠山市視聴覚ライブラリー内) に郵送か、 持ち込む。 同事務局 (079・590・1301)。
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2014年9月4日10:54
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水の民
「古池やかわず飛びこむ水の音」。 誰しもが知っている芭蕉の句だ。 では、 なぜ誰もが知っているのか。 評論家の森本哲郎氏は、「日本人は“水の民”」 だからだという (『日本語・表と裏』)。 続けてこうも言う。 「日本人は水の音に限りない親しみを抱き、 安らぎを覚え、 懐かしさを感じる」。 ▼水の民だからだろう、 「天災は忘れた頃にやって来る」 の言葉で知られる寺田寅彦は、 雨の降り方にさまざまな表現がある点で日本はおそらく世界中随一であろうとした。 春雨、 五月雨、 時雨などがすぐに浮かぶが、 ほかにもさまざまな言葉がある。 ▼秋雨もその一つだが、 この言葉は古くにはなく、 江戸時代中ごろ、 「春雨」 に対する言葉として生まれたという。 時の文人たちは、 秋雨という言葉の出現に眉をひそめたらしいが、 立派に市民権を得た。 雨の表現が豊富な文化であることの証明とも言える。 ▼現代にも新たな表現が生まれた。 2008年の新語・流行語大賞に選ばれたゲリラ豪雨だ。 それほどに局地的な豪雨が目立つようになった。今、雨と言えば、春雨や五月雨のような情感のある言葉よりも、 局地的豪雨や集中豪雨という言葉が真っ先に浮かぶのではないか。 ▼水の民であることに変わりはなくても、 雨の音に心が穏やかになるよりも、 不安や恐怖を感じる今は、 悲しき水の民だ。(Y)
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2014年9月4日10:53
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判断材料になる冷静な議論を
篠山市の2つのハード事業について熱い議論が交わされている。
一つは、 城東グラウンド改修整備。 市合併時より野球の公式大会に使えるようなグラウンドに整備してほしいという要望などがあり、 観覧席やフェンス設置など総事業費約1億800万円を見込み、 今年度当初予算に設計監理費のみを計上。 議会は3月定例会で可決した。 その後5月に、 1億円以上の事業を審査する市民らの 「篠山再生計画推進委員会」 が満場一致で 「投資的事業の選定に適合しない」 と酒井隆明市長に答申し、 「白紙に」。 市は公開ミーティングを開くなどして市民の意見を聞き、 事業を約1000万円縮小して3日からの9月定例会に予算計上している。
野球関係者らは野球の振興を、 再生計画の委員らは今の財政状況下での優先性の低さを指摘している。
もう一つは、 市内で最も人口増加率が高い、 味間地区の認定こども園の一体施設の整備。 現在、 味間こども園は国道を挟み、 約500㍍離れた2カ所に設置されている。 市は一体施設を、 篠山口駅西側の市有地に新設する案と、 地域住民が里山整備を進める、 こども園に隣接する民有地で増築する案を昨年12月に表明。 いずれも事業費は約4億円規模。 住民や保護者に説明を繰り返し、 市は先月中旬までに、 議員や地元に新設案に絞ったことを表明。 しかし、 先月26日に新設候補地が未完成の調整池だったことが判明し、 白紙になった。
これから熱い議論が交わされる両事業だが、 市、 議会は論点を整理し、 冷静な議論を交わし、 市民に分かりやすい判断材料を与えてほしい。(坂井謙介)
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2014年9月4日10:48
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新たな恐竜化石発見 上久下住民ら周辺試...
新属新種の大型草食恐竜、 丹波竜 (タンバティタニス・アミキティアエ) 発見現場 (山南町上滝) 近くで新たな恐竜化石が見つかり、 8月29―31日にかけて公開試掘調査が行われた。 恐竜と見られる化石のほか、 小動物と見られる化石を含んだ地層の塊などの収穫があった。 県立人と自然の博物館 (三田市) で詳しく調べる。
写真上・丹波竜発見現場のすぐ近くで新たに恐竜と見られる化石が見つかった地層を掘るボランティアたち=山南町上滝で
写真下・村上さんが新たに発見した恐竜化石(丹波市提供)
4月に丹波竜発見者で上久下地域自治協議会長の村上茂さん (69) =山南町上滝=が、 丹波竜発見現場から10㍍ほど上流の篠山層群で別の恐竜と見られる化石 (長さ12㌢、 幅2・5㌢、 厚み0・4㌢) を見つけた。 同博物館の三枝春生主任研究員によると、 恐竜のろっ骨と見られるという。 首のろっ骨かあばら骨かは詳しく調べる必要があり、 丹波竜より数万年後の地層から見つかっていることから、 同竜とは別の個体と見られるという。
再度の村上さんの発見を受け、 地元で恐竜熱や、 化石や地層への関心を再度盛り上げようと、 同地域自治協議会が発掘ボランティアチーム 「元気村かみくげ化石調査隊」 を組織。 同隊のメンバーや同博物館の研究者らがボランティアで試掘調査を行った。
縦1・2㍍×幅7㍍×深さ0・6㍍を掘る予定だったが、 密集して化石を含んでいる可能性がある層が見つかり、 時間を割いたため、 予定範囲を終えることができなかった。
ボランティアの1人、 中塚達子さん (68) =同町太田=は、 「発掘したいな、 したいなと思っていたら声がかかった。 楽しくてうきうきしています」 と久しぶりの作業を楽しんでいた。
三枝主任研究員は、 「村上さんは、 『化石に気づく力』 がある」 と言い、 「発見現場付近にさらに化石が埋もれている可能性が広がった」 と言う。 また、 「篠山層群からはカエルやトカゲといった小動物が万遍なく見つかっている。 恐竜に限らず、 当時の生態系を知るうえで貴重な化石が見つかれば」 と期待を寄せた。 村上さんは、 「恐竜化石を生かしたまちづくりのPRで取り組んだ。 小動物などの化石も出ており、 学術的にもおもしろいのでは。 研究成果を待ちたい」 と言い、 「掘り残しがあるので、 改めて機会を設け公開試掘調査を行うなど、 夢をつないでいきたい」 と話した。
恐竜化石の発見現場では、 県教育委員会らが2012年1月まで6回にわたる発掘調査を行った。
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2014年9月4日10:46
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需要喚起の一私案
「8月16日豪雨災害」 の被害が大きい市島地域。 災害発生から20日近くになり、 丹波市災害ボランティアセンターへの要請が減ってきた。
床下、 床上に堆積した泥のかき出しを必要とする人が残っている。 その作業は終え、 柱や床板をふいたり、 建具や農機具を洗いたい人もいる。 日ごとに赤みを増す稲が気になっている人もいる。 側溝や水路にたまった泥のかき出しなど、 公の部分の復旧に手がつけられていない自治会もある。
「被災者が気づいていない部分で支援が必要なことがあるのではないか」 と考えることが、 潜在ニーズをすくいあげることにつながる。 「困っていることはありませんか。 何でもやります」 より、 「こんな支援も、 こんな支援もできる」 と具体的に水を向ける方が需要を喚起できる。
「支援可能リスト」、 「メニュー表」 を作って被災者に周知すれば、 困っている人の力に、 今以上になれるのではないか。 力仕事だから、 自分ひとりではと二の足を踏んでいた人の活躍の場も作れるのではないかと考える。 「自分ができないことを助けてくれる1人」 が必要なこともある。(足立智和)
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2014年9月4日10:46
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がんばれ、前山!
S、 M、 Lサイズの白地に黒く 「がんばれ 前山」 と力強く書かれたTシャツが何枚も重なって置いてある。 その中からひとつ選んで着用した。 ここは物資配布などを行っている、 被害のひどかった前山地域のコミュニティセンターである。
今回の集中豪雨災害で被災された市島町の知人宅で、 何かできることはないかと前山地区を訪れた。 ここまで来る間でも、 道路は交通規制がかかっている所が数カ所あり、 自然災害の恐ろしさを初めて身近に感じていた。
その日集まったボランティア4人で、 泥かきの道具と共に知人宅まで車で3分ほど走る。 平穏な時ならば、 山を背負い、 目の前には川があり、 田んぼに囲まれた風光明媚な田園地帯であるが、 今、 目の前に広がる光景は、 山が流れ出して土砂に埋まりかけている集落だ。
泥をすくいながら、 ふと横を見ると、 車が積み上がり、 家を囲んだ土砂の中からバイクが出てくる。 山から流れ出してきた大きな岩が玄関のすぐ前でうずくまっている。 この岩が玄関に直撃していたらと考えると、 ゾッとする。 集落前の道にはユンボなどの重機が何台も唸りを上げて作業する中、 様々な人たちが活動している。 涼しい風を頬に感じて、 汗を拭き腰を伸ばしながら空を見上げると、 白雲の散る中に爽やかな秋の空が広がっている。 地上の出来事とは関係なく、 いつものように赤とんぼが空を舞う。
篠山でも1200カ所以上の土砂災害警戒区域があるという。 我が家も警戒区域に入っている。 決して人ごとではない。
(土性里花・グループPEN代表)
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2014年9月4日10:46
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旧店舗で陶芸教室 商店街のスペース活用...
丹波市春日町黒井に工房を構える陶芸家、 芥川清さん (52) ・啓子さん (57) 夫妻が、 今年4月から毎月1回、 昨年末に閉店した黒井商店街の雑貨店 「善積」 の旧店舗スペースを利用し、 陶芸教室を開いている。 陶芸を楽しんでもらうとともに、 交流の場をつくりたいと企画。 芥川さんは 「気軽に立ち寄ってほしい」 と話している。
湯飲みや皿、 マグカップなどを基本に、 夫妻の指導を受けながら、 参加者が作りたいものを作製できる。 用意された土を思い思いの形に整え、 後日、 芥川さんが自身の窯で焼き上げる。 絵付け体験もでき、 絵付師の啓子さんからアドバイスを受ける。 完成した作品は、 基本的に翌月の教室開催時に渡す。 1回だけの参加も可能。
以前から、 商店街の人通りの少なさが気になっていたという芥川さん。 参加型のイベントを商店街の空きスペースで開催できればという思いで、 啓子さんが同店に協力を依頼。 快諾を得て教室を開いている。
芥川さんは京都市出身。 約10年間、 清水焼の修業を積み、 啓子さんの実家がある丹波市へ移住。 市島町で創作活動を行い、 2004年に春日町黒井に移り住み、 家の近くに工房 「渓水工房」 を構えた。
芥川さんは 「要望がある限りは、 今後もずっと教室を開きたい。 商店街が今より賑わっていたころの姿を、 少しでも再現できればうれしい」 と話している。
次回は11日午後1時半から。 先着10人ほど。 参加費2500円、 陶芸に加え、 絵付け体験をする場合は別途料金が必要。 旧 「善積」 は黒井郵便局近く。 芥川さん (0795・74・1400)。
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2014年9月4日10:43
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城下町で古民家巡り 9月19日、フォーラ...
「篠山の暮らし」 を素材に、 さまざまな団体と連携して、 交流や体験プログラムを企画している一般社団法人 「ROOT (ルート)」 (篠山市河原町) が出版部門を立ち上げ、 その第1弾書籍の出版を記念して9月19日午後零時半―6時、 篠山市民センター (黒田) 周辺でイベントを行う。 参加者を募集している。
午後零時半―2時、 同センターで、 福岡県八女市福島地区の重要伝統的建造物群保存地区での住民による町並み保存活動を撮ったドキュメンタリー映画 「まちや紳士録」 の上映会を開く。 定員200人。
「古民家再生まち歩き」 は午後2時20分―3時50分、 篠山市民センターから出発し、 篠山城下町エリアを歩く。 午後4―6時、 下河原町集会所でフォ
ーラム 「少年たち大いに語る」 を開く。 八女文化遺産保存・活用ネットワ
ーク事務局長の北島力さん、 NPO法人町なみ屋なみ研究所の酒井宏一代表理事、 才本建築事務所の才本謙二さん、 ノオトの金野幸雄代表理事の4人が語る。 午後6時半―9時、 ベジワンフーズ (河原町) で懇親会。 当日受付。 料金は2000円 (ワンドリンク付き)。
参加費は、 映画のみが1000円。 まち歩きとフォーラムのセットが3500円。 映画、 まち歩き、 フォーラムのセット (発売の書籍代込み) は5000円。 イベント当日の補助の学生ボランティア (10人) が1000円。
上映会、 まち歩き、 フォーラムは予約優先制。 申し込み、 問い合わせはルート (079・552・3988)。
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2014年9月4日10:42
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福住の山車2基を大改修 だんじりの本場...
福住地区の住吉神社 (篠山市川原) 例祭 「水無月祭」 に毎年登場する山車2基が大阪府岸和田市に運ばれ、 同市内の工務店でつくる 「関西地車 (じぐるま) 製作事業協同組合」 によって大規模な修復が行われている。 勇壮で迫力ある 「だんじり」 の本場で他地域の山車が修復されるのは稀なこと。 250年間に渡って受け継がれてきた福住のシンボルが、 岸和田で注目を集めている。 修復に携わる職人らは、 「だんじり以外の山車を修復できるのは、 職人にとってもうれしいこと」 と腕を振るっている。
写真・解体されて荷台に積み込まれる福住上の 「鶴寿山」=篠山市福住で
修復されているのは、 福住上地区の 「鶴寿山」 と、 川原地区の 「菊水山」。 巨大な両山車は約250年前に制作されたとされ、 大規模な改修は今回が初めてになるという。 菊水山は一昨年、 昨年と改修を行っており、 今回は金箔などの装飾部分を、 鶴寿山は車輪も含めて全体的な改修を行う。
同組合は岸和田の古参工務店4社で昨年夏に発足。 400年にわたって毎年9、 10月に行われている祭りで曳行 (えいこう) されるだんじりの修復を手がけてきたが、 事業として、 また人口減が進む地域のみこしなどの活性化にもつなげようと、 市外にも受注対象を拡大させており、 現在、 福住だけでなく、 岡山や滋賀、 静岡と全国各地から依頼を受けている。
費用には文化庁の地域活性化事業を活用している。
20日には菊水山が、 27日には鶴寿山が大型トラックに載せられて岸和田へ出発。 祈祷を行った後、 パーツごとに解体されて荷台に積み込まれる様子を住民らは固唾を呑んで見守っていた。
福住上地区の北尾長彦自治会長は、 「山車の修復はそうそう行われるものではなく、 次はひ孫がその先かわからないけれど、 伝統文化を後世に残すため」 と言い、 「だんじりの本場でどのように修復されて戻ってくるか、 とても楽しみ」 とほほ笑む。
同組合の大下孝治理事長は、 「だんじりと違うものを扱うことで、 私たちにとっても技術を伝えていくことができる。 祭りの活性化にもつなげられたら」 と話している。
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2014年9月4日10:41
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激甚災害指定見込み 国庫補助率93%に ...
谷公一復興副大臣 (兵庫5区選出) が8月29日、 丹波市市島支所の災害現地対策本部を激励に訪れ、 8月16日豪雨災害が激甚災害に指定見込みであることを市に伝えた。
農地などの復旧事業に係る査定見込み額が、 全国を対象とする激甚災害の指定基準に達する見込みになった。
内閣府によると、 今回適用する措置は、 農地、 農業用施設、 林道の災害復旧事業等にかかる国庫補助率のかさ上げ。 通常の災害では84% (過去5年間の平均) が激甚に指定されると93%になるという。
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2014年9月4日10:41
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被災乗り越え始業式 当面はバスで通学 ...
写真・始業式で、 田野校長の話を聞く子どもたち=前山小学校で
豪雨災害で床上浸水などの被害を受けた前山小学校 (田野悟校長、 85人) で1日、 始業式が行われた。 自宅が被害を受けた児童もいるが、 けがをした児童はなく、 新学期をめざして復旧作業にあたってきた教職員らも、 児童たちの元気な姿にほっとした様子だった。
市教委は、 通学路の安全が確保できないとして、 今月いっぱいをめどに、 通学バスを運行。 85人中、 74人が利用している。 また、 土ぼこりや騒音で窓が開けられないため、 各教室にエアコンを設置した。 9月の運動会は延期が決まっている。
始業式には児童82人が出席。 田野校長は 「自然の力も大きいが、 少しずつ復興させていく人の力も大きい。 みんなで支えあって、 1日も早く元気な前山小を取り戻しましょう」 と子どもたちに伝えた。
同小は、 運動場など校舎の外側に約30㌢の泥がたまり、 職員室や校長室などが床上浸水。 体育館も床下浸水し、 プールもえぐられて大きく壊れた。 被災直後から、 市内教職員の応援を得て、 約1週間で土砂を撤去し、 運動場とプール以外は使えるようになった。
家が大きく壊れたり、 浸水被害を受けた家庭は18軒。 仮の住宅から通う児童も数人いるという。
自宅が床上浸水の被害を受けた酒井永遠 (とわ) さん (6年)。 17日未明、 家族と一緒にパソコンや学校関係のものなど、 大切なものを1階から2階に運んだ。「1階はまっ茶色の泥水が入ってきてしまった。 命を守るには2階の方が安全と分かった。 もしまた災害が起こったらどう行動したらいいか分かったのは、 貴重な体験だった」 と話していた。
市教委によると、 市島地域で、 小学生3人、 中学生3人が新しい教科書の支給を受けた。 また小学生6人、 中学生8人が学用品などの支給を受け、 制服やランドセル、 自転車などは民間会社の寄付で配布された。 市島中学生も、 前山校区の一部の生徒がバス通学している。
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2014年9月4日10:40
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独自のセンター開設 地元ならではの支援...
JR丹波竹田駅前のスーパー跡の建物 (丹波市市島町中竹田) に9月1日、 竹田小学校区独自のボランティアセンター (080・2502・3542) が立ち上がった。 被害のひどかった同町水西地区の住民が、 同地区公民館を復旧活動の拠点としていたが、 小学校区に範囲を広げ、 住民ならではのネットワークで必要な支援ニーズをつかみ、 ボランティアの派遣につなげる。 午前9時―午後5時。
竹田川に通じる水上川に土砂が堆積して水があふれ、 水西、 大森、 新道貝など、 国道175号沿いの集落で床上、 床下に水や泥が入る被害が出た。
水西に住む災害支援団体 「チーム神戸」 の丹波支部リーダー、 高橋典子さんが、 同団体に支援を要請。 建物は竹田地区自治振興会が、 資材などは市が提供した。 市社会福祉協議会が運営している市災害ボランティアセンターとも連携をとり、 ボランティアの要請と派遣のマッチングをはかる。
特に一人暮らしの高齢者、 高齢者世帯の被災者のニーズが伝わりづらい実態があるといい、 顔見知りの住民ならではのサポートにつなげる。
丹波支部リーダーの高橋さんは、 「佐用町で災害が起きた際、 1カ月以上も泥が入ったままの高齢者宅があった。 高齢者には見知らぬボランティアが家に入ることに抵抗を感じる方もおられる。 地元だからこそできることをやる」 と話している。
同日、 水西にボランティアに入った奈良県商工会議所青年部連合会長の吉崎芳哉さん (43) は、 「溝の泥をかき出し、 土のう袋に入れる作業をしたが、 いまだ手がつけられていないところもかなりあった」 と汗をぬぐい、 ボランティアセンターで休憩をとった。
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2014年9月3日19:06
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災害ボランティアセンター、16日まで延期
市島農村環境改善センターにある災害ボランティアセンターが、16日まで延期されることが3日、決まった。当初は6日までの予定だった。
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2014年9月1日13:49
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災害ボランティアセンターを市島に集約
丹波市災害ボランティアセンターは、9月1日から、ハートフルかすが内の本部を、市島農村環境改善センターに移転した。同センター(0795・74・0999)。詳細は同社協ホームページ(http://tambawel.jp/)参照。
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2014年9月1日13:37
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丹波市災害対策本部の救援物資受付終了
丹波市災害救援物資センター(市島農村環境改善センター、0795・85・1001)は、救援物資の受付を8月31日で終了した。センターは引き続き開設し、配布を行っている。
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2014年9月1日13:31
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ボランティア当日受付時間変更
丹波市災害ボランティアセンターは、ボランティアの当日受付時間を午前8時半―9時半までに変更した。5人以上の団体は前日の午後5時までに予約する。受付用紙は同社協ホームページ(http://tambawel.jp/)からダウンロードし、ファクス(0795・74・0992)する。同センター(0795・74・0999)。
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2014年9月1日13:04
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9月3日から通常ダイヤに―JR福知山線―
JR西日本は9月3日の始発から、福知山発の丹波路快速を通常ダイヤに戻す。すべて大阪行きとして運行し、篠山口での乗換はなくなる。
線路復旧後の経過が良好で、黒井―福知山間の一部で行っていた徐行運転が1カ所に減りダイヤに影響がないと判断した。
黒井駅発になっていた「こうのとり2号」も、福知山駅発(午前5時51分発)に戻る。
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2014年8月31日08:36
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自分のこととして
広島の土砂災害現場の航空写真を丹波市前山地区のと見比べると、 山の形も崩れ方も驚くほど似ている。 山頂に近い所に多数の崩れ跡が見られる点もそっくり。 こちらの地質は広島の崩れ易い真砂土とは異なると言っても、 あれだけの集中豪雨の前には同じ事。 違うのは山麓の住宅の密集度だけである。 ▼ボランティアに出かけ水路の土砂を掘ったり、 床下の泥水をすくい出した。 多くの人が仲間にいるのは心強い。 「数年前の台風の時助けてもらったので」 という人もいた。 県内一円はもとより愛知や福井、 宮城県からも。▼来月初、春日スタジアムでの試合を控えている女子プロ野球の選手も練習を取りやめて連日入っている。 低い床下に潜り込み這いつくばって、 茶色の絵の具のようにどろどろの水をスポンジで掻い出す若者には感動した。 ▼宮城の知人が 「大震災で随分支援を受けたので」 と多額の義援金を筆者を通じて寄せて下さった。 岩手からは老人会のつながりで支援物資が届いている。 ▼家中泥に覆われた市島の人が 「これまで他人事のように思っていた事が、 自分の問題だということをつくづく実感した」 と話した。局地的な被害は、ほんの少しはずれた場所の人の目にも触れ難い。 これからは、 いつその立場に自分がなるかも知れぬということを肝に銘じておきたい。(E)
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2014年8月31日08:34
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丹波市豪雨災害・関連情報
◆災害時の雇用保険制度の特別措置 災害で事業所が休業し、 一時的に離職せざるを得なくなった人に、 雇用保険の失業給付の基本手当を支給するほか、 申し出によって、 失業給付受給者の認定日の変更などの措置などがある。 ハローワーク柏原 (0795・72・1070)。
◆申告・納付等の期限延長、 納税猶予や国税の軽減・免除 所得税の軽減免除は、 予定納税や源泉徴収の段階でも減額または徴収猶予を受けることがあるほか、 災害で住宅や家財に損害を受けた場合は、 確定申告を行うことで、 所得税法の雑損控除または災害減免法の適用を受けることができる。 相続税・贈与税、 酒税なども税額が免除されるなどの取り扱いがある。 柏原税務署 (0795・72・1130)。
◆丹波市議会定例会の日程を再延期 丹波市議会運営委員会は、 9月16日に開会予定だった市会定例会を、 30日を初日とする日程に再延期することを決めた。 当初は同1日開会予定だったが、 豪雨災害対応に配慮し、 16日開会に延期していた。
◆ 「豪雨災害義援金」 の募金箱を設置 丹波市観光協会が9月1日から市内の観光案内所6カ所に設置する。
◆ 「生郷音楽祭2014」 が延期 30日に東小学校体育館で予定されていた同音楽祭 (生郷元気な地域づくり実行委員会など主催) は、 12月21日に延期された。