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2017年9月28日09:07
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掃除の効用
久しぶりに家族4人が集まった。この日をずいぶん前から指折り数えて待っていた。家をピカピカにしておこうと、休みのたび、家中にワックスをかけていたら、夫に「ワックスをそんなに層にしてどうするんだ」と、「一度塗ったら磨くんだよ」と教えてもらい、ひとつ賢くなった。
お店には便利そうな掃除道具が並んでいて実に興味深い。最初に購入したのは良く落ちるというスプレー。1000円ちょっとと少々値は張るがたっぷり使えて、ほんとに壁から家具まで汚れ落ちが素晴らしく、家中磨きあげるのに2本を空にしたが、その価値は十分にあった。網戸は雑巾で拭くとビヨンビヨンと頼りなくへこみ、汚れが落ちているんだか落ちていないんだかわからないが、凸凹が網戸の目の汚れを捕まえるという網戸拭きがあって、これも大変良く落ちる。かがんでの床拭きは体力的にしんどいが、シートを用途に合わせて代えられ、立ったまま楽に床拭きできる至極便利なモップがあり、ワックスかけもこのモップを使うと苦にならない。モップに装着するシートは多種多様にあり、ワックス付き、から拭き、水拭き用となんでもござれで、ほこり取りの短いモップまであって、まさに現代は掃除に関して至れり尽くせりの時代なのだ。
家中磨きあげて娘たちが来るその日を迎えたが、ワックスのかけ過ぎか、滞在中、全員鼻水が止まらない家族団らんと相成った。「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」ほら、またひとつ賢くなった。
(土性里花・グループPEN代表)
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2017年9月28日08:59
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10月1日、三の丸広場でイベント ステー...
写真・「ジョイナス!丹波篠山バザール」への来場を呼びかける実行委員ら=兵庫県篠山市二階町で
ダンスに歌、食に物販と、さまざまな“篠山の良さ”が感じられるイベント「ジョイナス!丹波篠山バザール」が10月1日午前11時―午後7時、篠山城跡三の丸広場(兵庫県篠山市北新町)で開かれる。市商工会青年部の主催。ステージイベントのほか、約60ブースが軒を連ねる。今回で4回目となるイベントを開く部員らは、「どの世代でも楽しめるイベント。良い気候の時期なので、秋の篠山で、篠山の人と物が集まるイベントを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
物販ブースは、エスニック料理や鶏料理、たこ焼き、お好み焼き、クレープ、みたらし団子などの飲食から手作り雑貨、フリーマーケットなどと多種多様。お得感満載の「丹波焼のビアマグ付きビール」(1000円、おかわり300円)は昨年も好評を博し、今年も250個を売り出す。
また、青年部が売り出してきた猪肉のパテを使ったハンバーガー「丹波ーガー」の豪華版「極」(1000円)も100個限定で販売する。
ステージではエイサーやダンス、太鼓、バンドなど、“フェス”さながらの舞台を披露。篠山ゆかりの兄弟デュオ「ちめいど」や出身者らでつくるバンド「IQ20」も出演する。
また、誰でも参加できるダンスステップの一種「ランニングマン」のコンテストも開催。入賞者にはトロフィーなどが贈られる。
イベント中、くじ付きの腕輪(500円)も販売。人気ゲーム機「ニンテンドースイッチ」やテレビなど豪華景品が当たる抽選会も行う。
100円で参加できる手裏剣投げや射的、ストラックアウトなどもあり、飲みたいお父さん、食べたいお母さんから遊びたい子どもたちまでが楽しめる内容になっている。
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2017年9月27日09:00
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ちるみゅー名誉館長 故・河合隼雄氏顕彰...
篠山チルドレンズミュージアム(=ちるみゅー、兵庫県篠山市小田中)内に9月24日、同館名誉館長を務めた篠山市出身の心理学者、故・河合隼雄氏を顕彰する記念館「河合隼雄の子ども部屋」(約35平方メートル)がオープンする。京都大名誉教授、文化庁長官などを務め、臨床心理学などの分野で数々の功績を残した足跡を、子どもたちにも分かるような表現や仕掛けで紹介。同館は、「篠山には、“心”を研究した人がいるということを子どもたちにも知ってほしい」としている。
河合氏の年譜に加え、河合氏の兄、雅雄さん、廸雄さんや、長男で河合隼雄財団代表理事の俊雄さんらが隼雄さんとの思い出を語る様子を描いたイラストを添えた。
スイスで学んだ隼雄氏が日本に初めて紹介した心理療法「箱庭療法」を説明するパネルや、実際の箱庭を展示。箱庭で使用している砂に触れられるコーナー「サンドタッチ」もある。河合氏が箱庭療法を学んだスイスのドラ・カルフ氏から贈られた貴重な箱庭療法用のオブジェも展示する。
河合氏が勧めていた子ども向けの本などを並べた「河合隼雄文庫」を設けたほか、「家庭画報」に連載中で遺作となった自伝的作品「泣き虫ハァちゃん」をダイジェストにした紙芝居も展示。ボランティアスタッフと交流したり、講演する様子を撮影した写真や、その生涯をまとめたスライドショーも見られる。ストーブにかけたやかんの取手を押すと、河合氏の講演音声が流れる「しゃべるやかん」のコーナーは、ジョーク好きだった河合氏を偲び、遊び心のある演出にした。
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2017年9月25日09:28
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無料休憩所「Miku...
“生餅”だんご人気
築150年の古民家を改装して、今年3月オープン。店主は原未夏さん。店内は、無料休憩所、喫茶コーナー、リラクゼーションコーナーに分かれ、飲食物の持ち込みやトイレだけの利用も可能。Wi―Fiも完備している。
喫茶コーナーでは、生餅(もち米)でこしらえた「みくまりだんご」(130円)が人気。黒豆きな粉を練り込んだタレにたっぷりとからめてほおばると、やさしい甘さと香ばしさの豊かな風味が口の中に広がる。
リラクゼーションコーナーでは、庭園を眺めながらの揉みほぐし、エステなどが好評。10分1000円から。要予約。
篠山市魚屋町4-1
tel.079・550・1167
ホームページ https://ameno43.wixsite.com/mikumari
営業時間/10:00~19:00(冬期は18時まで。リラクゼーションコーナーの最終受付は20時まで)
火曜日定休(祝日の場合は翌日)
店斜め向かいに駐車場2台分完備
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2017年9月25日09:25
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市島町の吉見よしゑさん 全国俳句大会選...
「折り鶴の一羽一羽や日脚伸ぶ」―。
俳句に長年親しんでいる市島町中竹田の吉見よしゑさん(93)が、「全国俳句大会」(公益社団法人俳人協会主催)で選者特選に輝いた。同協会で会長を務める大串章さんが、吉見さんの作品を選んだ。吉見さんは「とにかくびっくりしたけど、光栄なことです」と喜んでいる。
全国から1万3788句の応募があった。39人の選者が選考に当たった。
吉見さんは現在、居宅介護支援施設「厚ニコニコハウス」(福知山市厚中町)で生活している。選者特選に入った句は、今年2月の作品。同じ施設で生活する100歳近くの女性が折り鶴作りを日課としており、丁寧に鶴を折る女性の姿と、春に向かって伸びる日脚の長さを重ね合わせた。
福知山市出身で、結婚を機に市島町に嫁いだ。1958年、地域の同年代の女性とともに、日々の思いを表現する場として、俳句に親しむ「ほほえみ句会」を作った。同町にある西山酒造場を経営し、俳人としても有名な西山泊雲の子・西山小鼓子(謙三)さんを講師に迎え、月に一度、俳句を学んだ。「それまで俳句なんて作ったことがありませんでした」と笑う。
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2017年9月25日09:24
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色鍋島
篠山の兵庫陶芸美術館で開催中の「今右衛門の色鍋島」展を見に行った。「日本磁器の最高峰」とも言われ、370年の歴史を受け継いでいる色鍋島。精緻な絵付けと精巧な作り、気品をとどめた品々に感嘆した。
色鍋島は、佐賀・鍋島藩の藩窯だったという。もともとは徳川将軍家への献上品や諸大名らへの贈答品として作られたものらしい。展覧会を見た翌日、偶然にも買って読んだ磯田道史氏の『日本人の叡智』に、鍋島藩の藩祖と言われる鍋島直茂の言葉が紹介されていた。いわく「わが気にいらぬことが、わがためになるものなり」。
直茂の子、勝茂ははじめ石田三成の率いる西軍に味方し、徳川方の伏見城を襲い、手柄をあげた。そこへ国元の直茂から急使が来た。この戦は徳川方が勝利するのは必定、「よく考えろ」と勝茂に伝えた。
勝茂は不本意だったが、父の教えに従った。三成らが関ヶ原に集結せよ、と言ってきたのを断り、関ヶ原の本戦への参加を見合わせた。これがよかった。勝茂は切腹寸前までいったが、父のおかげで不問にふされた。自分の気に入らないことが、自分のためになるものだという直茂の言葉のおかげで、佐賀藩鍋島家は幕末まで存続した。
この言葉がなければ、色鍋島も生まれていなかった。ひとつの言葉が歴史を変えた。(Y)
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2017年9月25日09:24
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マリンバアート
九月十日、名古屋市で恒例の「柏陵同窓会東海支部総会・懇親会」が開催された。柏陵同窓会本部からの要請で、東海支部が設立されてから今年で早十一年目となる。すでに東京支部、京滋支部、阪神支部、篠山支部が毎年、活発に活動している中、東海支部は東海地区在住の同窓生がなかなか集まらず、年に一度の総会・懇親会には他支部からの参加に助けられている。他支部といっても、別に一線を画しているわけではなく、同じ学び舎を出た者同士。何処に住んでいるかは関係なく、会えば懐かしく、すぐに打ち解けられる。最近では、これが東海支部のカラーだと、自他ともに認められるようになった。
はるばる他支部から駆けつけて下さる方々をアトラクションでおもてなししたいというのも、東海支部が続けてきたことの一つ。
今年は「マリンバアート」という聞き慣れない名前。マリンバは誰にでもわかる、いわゆる木琴の大きなものの下側に管をつけ、さらに響きをよくしたもの。今まで知らなかった「セラモフォン」という瓦の管を組み合わせたものの演奏も聞くことができた。愛知県の高浜市は瓦産地、そこの職人さんたちと試行錯誤して、ようやくできたものだとか。マリンバよりも優しく、まるでせせらぎのような音色だった。二人の女性が実に楽しげに「運動会」を音と体で、始めから終わりまでをマリンバで表現、聞く方も運動会に参加している気分で、まさにマリンバアートだった。
私の同級生も他支部から十三人が参加、東海支部を盛り上げてくれた。
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2017年9月25日09:23
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多くのイベント運営 足立健さん(丹波市...
イベントで郷土愛育む
ここ数年で丹波市内の有志が企画したイベントの多くに携わっている。100人で登山をしたり、100人でギターを奏でた催しでは、それぞれ実行委員長を務めた。若者を中心に運営を進め、幅広い世代の人が楽しめる企画を考えている。
青垣町出身で、市内の企業に就職。ずっと地元にいながらも、20歳代のころまで故郷に愛着はなく、遊びに行くのはもっぱら神戸や大阪だった。都市部の人から出身を問われても、「説明してもわかってもらえないだろうから、氷上郡から来たと言えなかった」と話す。
そんな思いが変わったのは、丹波市にIターンした人と出会ったこと。丹波の良さを熱く語る姿に驚いたという。「ほとんど地元のことを知らない自分に気づいた」と振り返る。
人口減少問題が取りざたされていることに加え、母校を含む青垣4小学校の統合による各校閉校も控えていた時期、このままでは故郷がさびれてしまう不安を感じたという。さらに、2014年8月には、未曽有の豪雨災害が丹波市を襲った。消防団活動で被災地入りすると、多くのボランティアが丹波市のために汗を流す姿に心打たれたという。
災害からしばらくして、初めて黒井城跡に登った。眼下には見事な雲海が広がっており、「地元には、こんな素晴らしい場所があることに感動した。地元は面白いと思えるきっかけになった」と語る。
イベントを運営するとき、必ず地元の若者を誘うという。「進学や就職で、都市部に出ても良いと思う。ただ、イベント運営を通じ、若い子が地元の魅力を知り、帰郷が選択肢の一つになればうれしい」。37歳。
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2017年9月25日09:21
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街中、妖怪だらけ
鳥取・境港市へ家族旅行に出掛けた。境港は「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとする妖怪まんがの先駆者、水木しげるさんの出身地。私も、小学生のわが子2人も妖怪好きということで、旅の目的地を妖怪をテーマにした商店街「水木しげるロード」に設定した。
高速道をひた走ること約3時間で目的地に到着。約800メートル続く水木ロードをそぞろ歩くと、水木さんが描いてきた妖怪たちが171体の銅像となって賑やかに出迎えてくれた。
この場所はもともと、観光客誘致が目的ではなく、シャッター通り解消に向けた地元商店街の活性化のため、1993年に整備したのだという。しかし、いまや鳥取砂丘と肩を並べる一大観光地にまで成長。そうでありながら、がちゃがちゃとせず、ひなびた風情をとどめているところに好感が持てた。さらには、軒を連ねる土産物屋いずれもが鬼太郎をコンセプトにした商品を扱い、交番、郵便局、マンホール、自動販売機、街灯など街中のあらゆるものに妖怪のデザインが施され、右も左も妖怪だらけ。その徹底したまちづくりに感心させられた。(太治庄三)
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2017年9月25日09:21
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第537問
今月15日、篠山市の料理旅館「丹波篠山 近又」に地元産の初マツタケがお目見えしました。キロ単価はいくらだったでしょう?
1.50万円
2.10万円
3.100万円
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2017年9月25日09:14
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甲南女子大のゼミ生 篠山テーマにカフェ...
写真・一日限定で篠山をテーマにした店を開業する学生たち=兵庫県篠山市北新町で
甲南女子大学(神戸市)の「写真・視覚文化研究ゼミ」のメンバーらが、同市東灘区の岡本商店街で10月22日の一日限定で、篠山市の飲食をPRするカフェ&バー「オトナササヤマ」を開設する。ゼミメンバーの中に、元丹波篠山観光大使の松浦由奈さん(21)=同市住吉台=がいたことから実現。篠山の風景を撮影した写真をちりばめた店内で、郷土の逸品を提供する。“開業”を目指す学生らは、「神戸で篠山の魅力を発信したい」と意気込んでいる。
昼の部(午後2―5時)には、栗や黒豆などを使ったスイーツやコーヒーを提供。夜の部(同6―9時)では、地場産の日本酒や地ビールに加え、黒枝豆や山の芋を使ったおつまみを提供する。ターゲットを若い世代よりも大人にしていることから「オトナササヤマ」と名付けた。
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2017年9月25日09:11
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「劇研・椎の実」が公演 10月7、8日 ...
写真・本番が迫り、練習にも熱が入る椎の実の団員=兵庫県柏原町柏原で
兵庫県丹波市柏原町を拠点にする「劇研・椎の実」(荻野祐一代表)の公演が10月7、8日、丹波の森公苑ホール(同町柏原)で開かれる。7日は午後7時、8日は午後2時の開演。荻野代表の作、演出で「恋の神様」を上演する。同劇団は1948年に旗揚げし、来年、70周年を迎える。団員たちは、「70周年を前にした公演を成功させよう」と張り切っている。入場無料。
ある町で結婚相談所を営んでいる夫婦がいた。亭主は、うだつの上がらない男。一方の女房は、亭主に対して暴君のように振る舞う悪妻。そんな夫婦の間に入って、結婚相談所の今後を心配している息子のアイデアで、「恋の神様」のほこらが祭られている所で婚活パーティーを開くことになった。パーティーでは、すったもんだの騒動が繰り広げられる、というコメディタッチのストーリー。
柏原には、「おさん・茂兵衛」の悲恋の伝承を伝え、恋の神様とも言われている「おさんの森」があり、その名所から脚本の着想を得た。
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2017年9月25日09:00
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植野記念美術館で原田泰治展 11月12日まで
丹波市立植野記念美術館(兵庫県丹波市氷上町西中、0795・82・5945)で「原田泰治が描くにっぽんの童謡・唱歌展」が開かれている。原田さんは日本の素朴画家の第一人者。童謡・唱歌の中に歌い込まれた全国各地の風景のほか、同市内の風景画の新作1点も展示されている。11月12日まで。
90点を展示。新作の風景画は、原田さんが5月の連休中に、市内を回って構想を練り、青垣町大稗でスケッチした40号の「静寂な集落」。「茅葺き民家を偲ばせるトタン屋根、コイノボリ、川のせせらぎが聞こえる懐かしい日本の風景が手つかずのまま残る」と解説。原田さんは、足の不自由な少年時代、山の高台から下界を眺め「鳥の目」をもらう一方、友だちが自由に遊びまわるのを切り株に座って待つ間に花や虫を観察し「虫の目」を養ったという。そんな少年時代に見た動物や昆虫をユーモアに表現した絵や、「切り抜き重ね絵」という新しいテクニックを駆使した作品も展示している。
同美術館は、「思わず歌が口から出てくるような、ふるさとの風景を描いた作品をゆっくり見てほしい」と話している。
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2017年9月19日09:00
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市島・前山の男性ら ピザ窯作りに一肌脱...
写真・可動式のピザ窯を手作りした前山地区の男性やボランティア、学生たち=兵庫県丹波市市島町上竹田で
兵庫県丹波市市島町前山地区の男性らが協力し、移動が可能な本格的なピザ窯を手作りした。耐火レンガを積み上げ、子どもや地域住民らが絵を描いた陶器のタイルも貼り付け、オリジナリティあふれる窯に仕上げた。今後は細部を調整したあと、10月上旬に火入れのテストを行い、11月26日に同地区で開く文化祭「前山好流文化祭」で住民にお披露目し、焼いたピザを販売する予定にしている。
同地区自治振興会の事業。山南町岩屋で「閑心窯」を開く陶芸家・大杉康伸さん(40)を講師に、地域の男性3人に加え、市島町の男性ボランティアグループ「きずな」のメンバー5人も協力して取り組んだ。
奥行き1・5メートル、幅1メートル、高さ1・5メートルほどで、台車の上に作った。耐火レンガ200個ほどを使用し、火を入れる部分と、ピザを焼く部分が分かれている2層式。窯の外側表面に陶器タイル150枚ほどを貼った。
同自治振興会は、2014年3月末に閉園した前山保育園舎を改装し、「オアシスいつせ」と名付けて地域住民の交流の場としている。改装の際、ピザ窯作りの話もあったが、当時は製作まで至らなかった。その後、地域住民らが親睦を兼ねて舞鶴市の「赤れんが博物館」を訪れたとき、可動式のピザ窯が展示してあり、これをモデルにいつか窯作りをしようとアイデアを温めてきた。
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2017年9月18日09:00
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篠山市東吹の青山産業 「こはぜ」をドレ...
写真・パリのファッション専門学校で披露するこはぜドレスやアクセサリーと久保社長
足袋や脚絆などの留め金具のコハゼを製造している青山産業研究所(兵庫県篠山市東吹、久保佳代社長)がフランス・パリにある世界的なファッション専門学校「サンディカ・パリクチュール校」を訪問し、「こはぜドレス」を披露する。久保社長は「日本の伝統文化をヨーロッパに紹介したい」と意気込んでいる。
久保社長と青山佳司会長が9月17日から23日の予定で渡仏。ドレスは、コルセットに縫い付けた網状の布に、金、銀、黒、グレーなど7色のこはぜ(長さ2・5センチ)700個を散りばめた。きらびやかで、立体感あふれるデザイン。神戸ファッション専門学校出身の新進気鋭のデザイナー、塚原達也さんのデザインで、すべて手づくり。構想から完成まで約3カ月をかけた。特に、こはぜを1個1個縫い付けるのに1カ月を要したという労作。こはぜを並べてハート型のデザインにするなど、おしゃれ感覚にもこだわった。
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2017年9月17日09:00
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ALS(筋委縮性側索硬化症)
ALSは、一年間に十万人に一人~二人が発症するという難病。四十代から六十代の男性に多く、女性はその半数。筋肉の萎縮と筋力低下が極めて速く進み、発症後三年から五年で呼吸筋麻痺により死に至る。意識は最後まで鮮明なため、本人はもちろん、介護者にもつらい病だ。
先日、息子が代表をしている「ワーキングスペースチガラボ」でのことを書いた。その演奏の間に、元写真家でALSの治療中の弟について、自己紹介を兼ねて話された女性がいた。病気について、もっと多くの人々に理解や支援をしてほしいことを、そして彼が元気だった頃に撮った写真を演奏のバックのスクリーンに映した。空や海や山が表情豊かに撮られていて、音楽にぴったりだった。チガラボは会員が楽しむだけではなく、相互の体験を学び合うという方針、美しい音楽を聴きつつ、今も難病で前向きに戦っている人々に想いをはせ、時間を無駄に生きてはいけないと思った。
日本でALSが難病指定されたのは一九七四年で、比較的新しい。それ以前にもあったが風土病とされていた。原因として、タンパク質の異常凝縮集、異常タンパク質の分解系の異常、染色体上に突然変異があるなど、まだ解明中。治療法も確立されていない。人工呼吸器の装着、胃ろうが唯一の延命措置となる。元アメフトで活躍した選手がALSを発症。家族と共に前向きに病と闘うドキュメンタリー映画「ギフト 僕がきみに残せるもの」が世界的に大ヒット、日本でも順次公開中、生きる意味を教えてくれる。
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2017年9月17日09:00
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株式会社「みずほ」代表取締役社長 山中...
妹の“贈り物”を実感
家族とともに障がいのある人の短期入所施設「おかえりみずほの家」(兵庫県篠山市北新町)や福祉タクシー事業を運営。「利用者のみんなの笑顔が見られることが楽しい。こちらが元気をもらっています」とほほ笑む。
大学卒業後、大手旅行代理店に就職。家業の旅行代理店を継ぐため篠山に戻った。
旅行業から障がい者福祉への転身には理由がある。重度の脳性麻痺を抱え、24歳の若さで亡くなった妹、瑞穂さんだ。短期入所施設は障がい者施設の中でも数が少なく、瑞穂さんと共に過ごした経験から、「障がい者も家族も息抜きできる場所を」と考えた。
自宅を改装した施設からは、施設と思えない会話が聞こえる。「ただいま」と「おかえり」。利用者が本当の自分の家のようにくつろぎ、受け入れる側も肩ひじを張らない。「妹と一緒にいたから、福祉業にすっと入れた。近所の人が応援してくださっているのも瑞穂がいたおかげだと思う」。最愛の妹が置いていってくれた“贈り物”の素晴らしさを実感する日々だ。
とはいえ、受け入れる利用者は、精神、知的、身体と多岐にわたる。気持ちは十分でも事業を始めたばかり。家族やスタッフとともに仕事に研修にと忙しい日々を送る。
障がい者への理解はまだまだ。「『ハンディキャップを持っているからかわいそう』という声もあるけれど、すごい才能のある人もいるし、暮らしにくいところもあるけれど、とても幸せそう。みんなが当たり前に暮らせて、元気と笑顔を振りまいてくれる場所をつくり、発信していきたい」
33歳。2人の子育てにも奮闘中。
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2017年9月17日09:00
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老いと円熟
柏原出身の日本舞踊家、西﨑祥さんの舞踊公演が9月24日、丹波の森公苑ホールで催される。これまでの公演と同様に今回も、あでやかで美しい舞いが披露されることだろう。
舞踊生活70年と聞く。実年齢は存じ上げないが、決して若くない。しかし、世阿弥は「老骨に残りし花」と言った。老いには、余分なものをそぎ落とした一輪の花の美しさがある。世阿弥は、気力も体力も充実した青年期や壮年期に芸が完成するわけではなく、老いてこそ芸は完成に近づくとした。
円熟という言葉を思う。円熟の裏には相応の時間がある。短日月に仕上がった芸は、目を見張るものがあったとしても円熟とは言わない。たゆまず、ひたむきに精進を重ねた歳月の流れがあってこその円熟である。円熟の境地に達するのは老年になってからと言える。
75歳で「富嶽百景」の初編を刊行した葛飾北斎は、その跋文に、70歳前までの作品にいいものはないと書いた。73歳になってようやく鳥獣の骨格や草木のことが悟れるようになったといい、90歳で奥意をきわめ、百歳で神技に入れるだろうとした。まさに円熟の要諦である。
日本の芸能の研究家でもある白洲正子は、「人間は老人になればなるほど美しくなっていいはずです」と書いた。円熟の美に他ならない。あすは「敬老の日」。(Y)
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2017年9月17日09:00
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横山義胤氏訃報
横山義胤氏(よこやま・よしたね=元山南町議会議員、元丹波発明研究会会長)9月13日午後8時、老衰のため自宅で死去、99歳。自宅は兵庫県丹波市山南町奥36。葬儀は16日におこなわれた。喪主は次男、吉夫(よしお)氏。
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2017年9月17日09:00
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第536問
丹波市の柏原八幡宮を参考にして建てられた可能性があるとされる福井県の大瀧神社があるのは何市?
1.越前市
2.敦賀市
3.福井市