-
2014年9月28日09:00
-
塩津峠は29日ごろ判断 規制解除 天王坂1...
8月16日豪雨災害で通行止めが続いている国道175号塩津峠の仮復旧工事が近く終わる。 丹波市側は完了、 福知山市側で残る1カ所の工事が月末完了をめざし進んでいる。 また、 通行止めの県道賀茂春日線 「天王坂」 は10月10日をめどに復旧工事を進めている。
塩津峠の福知山側で続く工事は、 丹波市へ向かう車線で一部崩落している路肩の復旧。 京都府中丹西土木事務所は 「29日ごろに開通時期を判断したい」 としている。
ただ、 仮復旧後も同個所で1車線の片側交互通行になる見通しという。
天王坂は、 氷上町側で1カ所、 春日町側で2カ所で、 谷からの水が路面を走り、 路肩の舗装の下の土を洗い流した。 氷上の1カ所 (延長24㍍)、 春日町側の山頂近く (延長16㍍) はH鋼を打ち、 矢板を打ち込む復旧を終え、 春日町長王に近い個所 (延長10㍍) で、 布団かごを階段状に積む復旧作業が進んでいる。
県道沼市島線の市島町上鴨阪と、 県道絹山市島線の市島町戸坂は26日付けで規制が解除された。
-
2014年9月28日09:00
-
黒枝豆の解禁は5日 セレモニー関連イベ...
丹波篠山黒枝豆の販売解禁日が例年の10月5日に決まった。 丹波篠山特産物PR戦略委員会 (委員長=稲山建男・JA丹波ささやま組合長) は、 篠山、 大阪、 神戸、 東京で関連イベントを行う。
10月5日午前11時―正午、 大正ロマン館 (篠山市北新町) で解禁セレモニーを行う。 解禁宣言後、 黒枝豆の樽開き、 黒枝豆のふるまい、 販売などを行う。 8、 9の両日、 午前10時―午後4時、 JR大阪駅構内の砂時計広場跡地で、 同日午後4―7時、 JR京橋駅改札内で、 8―10日、 午前10時―午後4時、 そごう神戸店新館ひょうごふるさと館で、 それぞれキャラバン隊が篠山の秋の味覚をPRする。 8―14日、 阪神百貨店梅田本店と西宮店で黒枝豆を販売する。
11月6、 7の両日、 午前11時―午後8時、 JR新橋駅前SL広場 (東京都港区) で黒枝豆のPRと販売、 地酒の販売を行う。 12月16、 17の両日、 農業・農村ギャラリー (東京都千代田区) で年末年始商品のPRと販売を行う。
-
2014年9月28日09:00
-
若手大工の全国大会で銀 油井の園田雄一...
東京都で9月20―22日に開かれた、 全国の若手大工が伝統技術を駆使して腕を競う大会 「第30回青年技能競技大会」 (全建総連主催) に、 兵庫県代表として出場した園田雄一さん (31) =油井、 園田工務店=が、 第3位にあたる銀賞に輝いた。 また小林俊文さん (35) =黒田、 小林工務店=は7位入賞。 ともに30年の歴史を持つ大会で篠山市から出場した大工として最上位の成績となり、 関係者らは喜びにわいている。
大会は満35歳以下の若手大工が対象。 「四方転び踏み台」 という木製の脚立をつくり上げるのが課題で、 図面作製から木材の削り、 墨付け、 組み立てまでを6時間以内で行う。
さしがねを使った規矩 (きく) 術を駆使。 機械を使わない伝統的な大工技術と時間内に仕上げる集中力が試される。
大会には全国47都道府県から68人が出場。 2日間で図面と制作に分けて行われた都道府県大会と違い、 1日で両方を行った。
県大会3位で2度目の全国を迎えた園田さんは、 ダークホース的な存在。 多くの観客から注目を集めた全国常連の猛者と違い、 のびのびと作業をこなした。
作品の出来上がりは 「全然納得のいくものではなかった」 と振り返った園田さん。 優秀賞にも呼ばれず、 「手ぶらで帰るのか」 と思っていたところ、 銀賞で名が告げられ、 本人や支援者も含めて驚きの雄叫びが上がった。
園田さんは、 「まさかの受賞。 図面が評価されたのでは」 と目を丸くしながらも、 「もう来年の大会が楽しみ。 1番を狙うというよりも、 本番で自分の納得のいく仕事ができれば。 結果は後からついてくるはず」 と意気込む。
一方の小林さんは4回目の全国出場。 「集中力が切れてしまって、 いい出来ではなかった」 というものの、 自己ベストを上回る7位入賞。 年齢制限で今回が最後の出場となったが、 「大会出場を通して、 いろんな人と出会えて、 とても感謝している。 いい経験になった」 と有終の美を飾った。
2人が所属し、 東京まで応援に駆けつけた兵庫土建一般労働組合篠山支部の源信司支部長は、 「2人とも見事にやってくれた。 喜びの瞬間をともに分かち合えたし、 誇りに思う」 と満面の笑み。
同じく東京まで赴いた全国大会先輩の西家幸男さん。 小林さんには、 「連続で出場し、 みんなの目標になってくれた。 この経験は人生の宝物になったと思うし、 ご苦労様でしたという思い」 とねぎらい、 来年からは追われる身になる園田さんに対しては、 「プレッシャーもかかるが、 それをはねのけて全国のつわものと肩を並べ、 金賞を目指してほしい」 とさらなる高みを期待している。
全国大会銀賞に輝いた園田さん (右から2人目) と7位入賞の小林さん (左から2人目)。源支部長 (左) と西家さん (右) も東京まで応援に駆けつけた=篠山市河原町の兵庫土建一般労働組合篠山支部で
-
2014年9月28日09:00
-
農作物被害2.7億円 30%以上の被害 小豆...
8月16日丹波市豪雨災害の農作物被害が確定した。 30%以上の被害を受けたほ場の被害額は市内全域で2億7429万円に達した。
最も被害が大きいのが水稲で1億6569万円。 市内の水田2925㌶の5・9%が被害を受けた。 最も被害が大きかった市島地域は100%被害の水田が50・2㌶に達した。 市島を除く市全域は27・6㌶。
特産の丹波大納言小豆は市の耕作面積295㌶の20・6%が被害に。 冠水によって根が弱ったのが原因で、 生育不良や枯れが生じている。
氷上町稲畑のどろこんこ会が栽培する5㌶は、 加古川の水位上昇で樋門を閉めたため、 内水がはけなくなり水没。 山南町奥の篠倉範久さん栽培の3㌶は、 加古川の水位が上がって畑に流れ込み、 一面が冠水した。
丹波黒大豆は耕作面積134㌶のうち8・2%。 氷上、 市島、 柏原などで被害が出ている。 丹波農業改良普及センターによると、 水没したのがちょうど開花時期で、 花が落ち、 さや数が少なかったり、 茎疫病にかかったりしているという。
市島特産の太ネギは耕作面積の35%、 有機野菜は34%が被害に。 新しい特産の黒ごまは市内全域で46%が被害を受けた。
市が同普及センター、 JA丹波ひかみの協力を得てまとめた。
共済があるのは水稲と黒大豆のみ。
冠水で成長が遅れた大納言小豆
-
2014年9月28日09:00
-
バイクカスタムショップ「RAY FACTORY」
カスタマイズに自信
氷上町のバイクショップで修理や車検などを担当した経験を生かし、 楠大二郎さん (29) =氷上町市辺=が今年2月にオープンさせた。 「バイクのことなら、 どんなことでも」 との思いから、 バイクの販売や車検、 出張修理なども請け負う。
力を入れているのは、 バイクのカスタマイズ。 マフラーやタンクのほか、 シートやステップなど、 客のニーズに合わせて店内でオリジナルパーツを作る。 カスタムバイクの展示会で受賞した経験があり、 「カスタムには自信がある。 この店でしかできないカスタマイズを提供したい」 と楠代表。 パーツを塗装する 「カスタムペイント」 も依頼できる。
「バイク好きは、 とことんこだわる人が多く、 その要望に応えたい。 バイクに関することなら何でも相談に乗る。 地元の人に気軽に利用してほしい」 と話している。
【メモ】国道175号線沿いのテナント。 営業時間は、 午前10時―午後7時。 不定休。 電0795・74・0088。
-
2014年9月28日09:00
-
市民が「教育」参画を 有志が4日フォー...
有志企画の 「丹波地域教育フォーラム」 が、 10月4日午後零時半から午後5時、 氷上住民センターで開かれる。 教育を学校任せにするのでなく、 地域で担っていこうという思いから、 地域教育の先進実践者をゲストスピーカーに迎え、 講演と参加者による話し合いを行う。
丹波市制10周年記念事業として、 株式会社みんなの家 (山南町) のメンバーらでつくる実行委員会が企画した。
ゲストは、 島根県雲南市の土江博昭教育長と、 岐阜県立可児高校の浦崎太郎教諭。 第1部はゲストの講演、 第2部は、 2氏に、 丹波市教育委員長ら3人を交えたパネルディスッカッション。 第3部は参加者全員で、 「丹波に残る人材を育てるためにはどういう教育にしていったらいいか」 をテーマに話し合う。
前川進介実行委員長は 「教科を教えるのだけが教育ではない。 市民一人ひとりが教育に参画でき、 子どもたちもそれを望んでいるような丹波にしていきたい」 と話している。
参加無料。 要事前申込。 問い合わせは横田さん (080・4983・1562)、 メール (tamba_eduself@yahoo.co.jp)。
-
2014年9月28日09:00
-
経営相談会
日程と会場は、 ▽10月6日=丹波市商工会市島支所▽7日=同春日支所▽8日=同本所。 時間はいずれも午前10時―午後4時。 申し込みは市商工会第一経営支援課 (0795・82・3476)。
-
2014年9月28日09:00
-
子ども奉納相撲を復活 ちゃんこ鍋の振る...
篠山チルドレンズミュージアム (小田中) が、 近くの小田中清五郎稲荷神社で2008年まで行われていた子ども奉納相撲を復活させようと、 10月11日正午から、 同館で 「こどもすもう・ちるみゅー場所」 を開く。 垣内敬造館長は 「わたしも子どもの頃に奉納相撲に出たことがあり、 ぜひ子どもたちに体験してほしい。 稲荷神社の祭りの賑わいになれば」 と話している。
小田中清五郎は、 「まけきらい」 伝説に登場する8力士の一人。 毎年稲荷神社の祭りで氏子らによる子ども奉納相撲が行われてきたが、 少子化のため、 行われなくなった。
由緒ある相撲を復活させようと、 地域の協力を得て企画。 神社の土俵は利用できる状態にないので、 同館に土俵をつくる。
正午から同館でちゃんこ鍋が振る舞われ、 午後1時に神社で安全祈願。 神酒の代わりのスポーツドリンクをいただき、 午後2時から相撲を始める。
幼児 (3歳から)、 低学年、 高学年の3つの部に分け、 さらに男子と女子に分け、 女子は体操服か、 動きやすい服装で 「押し相撲」 を行う。 男子は短パンか体操服でまわしをつけて相撲をとる。
定員は各部10人。 参加無料 (保護者2人は無料)。 参加賞・賞品あり。 ちゃんこ鍋は入館者にも振る舞われ、 相撲出場者、 保護者以外は午前11時から配布する整理券が必要。
相撲の申し込みは、 同館 (079・554・6000、 月・火曜休館)。
同館は11―13の3日間、 入館料を半額にする (市内中学生以下は無料)。 12、 13の両日は 「ちるみゅーマルシェ」 と題し、 市内の農家が新鮮な野菜を販売。 12日は巨大鍋パエリア、 13日は黒豆ごはんとしし汁を振る舞う。 いずれも正午から。 午前11時から整理券を配布する。
-
2014年9月28日09:00
-
10月4、5日 丹波の森公苑 「椎の実...
柏原町を拠点に活動している劇団 「劇研・椎の実」 (荻野祐一代表) がこの秋、 地元や秋田県で計3回の公演を行う。 10月4日午後7時から丹波の森公苑で開催の 「丹波の森演劇祭」 で上演し、 翌5日午後2時から同公苑で定期公演を開くのに続いて、 11月2日には、 秋田県小坂町で開催される国民文化祭・演劇フェスティバルで公演をする。
いずれの公演も、 オリジナル脚本 「廃屋の春」 を上演する。 母親との二人きりの生活ながら、 母親の強引な勧めで山里に山村留学した女子中学生を主人公に、 親子の情愛を描いた作品。 団員の女子高校生2人を含め、 計11人が出演する。 公演に向けて4月から練習に入った。
主人公を演じる福知山淑徳高校2年の武田里佳さん (柏原町柏原) は、 「椎の実に入って2年目で主役をすることになり、 少しとまどいましたが、 椎の実ファミリーの一員として若い力で舞台を盛り上げたい」 と話している。
1948年に旗揚げし、 昨年、 65周年公演を催した椎の実。 これまでに愛媛、 岩手、 山口、 兵庫県で開催された国民文化祭に出演しており、 今回で5回目になる。 秋田県での演劇フェスティバルの会場は、 明治43年 (1910年) にできた木造の芝居小屋で、 桟敷や回り舞台なども整い、 国重要文化財に指定されている。 めったに立てない舞台だけに、 団員たちは気を引き締めて練習に励んでいる。
4日の丹波の森演劇祭は、 入場料500円が必要 (高校生以下無料)。 5日の定期公演は入場無料。 前川豊市さん (0795・72・0021)。
本番に向けて練習に打ち込む 「椎の実」 =柏原町柏原で
-
2014年9月27日15:39
-
ちーたん出演但馬でイベント
9月28日午前10時から道の駅・但馬のまほろば (朝来市山東町、 079・676・5121) で開催の 「ロードサイドステーションフェスタ5」。 ゆるきゃら13体が集合、 人気投票がある。
-
2014年9月25日14:02
-
温泉寺(豊岡市城崎町湯島)
聖武天皇の勅願により天平10年 (738年) に創建された古刹である。 この寺の山麓にある薬師堂に中井一統の彫り物がある。 この御堂は文化年間 (1804年頃から) に再建され、 1809年から5年かけて彫刻が完成した。 文化10年の棟札が残っており、 中井丈五郎 (1818年没) の銘が書かれている。
棟札と質、 量のすばらしさから、 5代正忠、 6代正貞、 その弟清次良の合作と考えていい。 向拝の竜と天女の彫刻、 木鼻の唐獅子と獏(ばく)、 梁の片隅の竜、 籠彫(かごぼり)と称する多彩な華、 また御堂の周りの彫刻には、 唐獅子、 馬や中国の伝説の仙人たちのものが多い。 本殿の中にも、 木鼻のところに色鮮やかな象の彫り物、 その他多数の彫り物が満ち満ちている。
これほどの質、 量ともにすぐれた作品は、 中井一統のもののうちでも最高傑作のひとつと言っていい。
元高校教諭 岸名経夫
-
2014年9月25日14:00
-
八幡神社(篠山市泉)
創建年代は不詳と言われている。 明治維新までは、 神仏習合で、 近くに龍泉寺という寺もあったそうである。
篠山市沢田地区から東へ少し行ったところを右折して行くと、 左手の小高い山のふもとに社があり、 新しい鳥居が目につく。 地域のお祭りのある日には、 総舞や、 伊勢神宮の太神楽、 剣三番叟なども行われるそうである。
石段を上がって本殿にたどり着く。 向拝に、 あたりをにらみつける立派な竜の彫刻が見える。 6代目中井正貞の銘がある。 木鼻にも唐獅子や獏 (ばく) の彫り物が見える。 なかでも、 よそではなかなか見られない 「麒麟」 の彫刻には、 あっと驚くところがある。 正貞の力量が見て取れる。 このようなすぐれた彫り物がしつらえられているのは、 地域の人々の信仰心の篤さを表わしているのではなかろうか。
元高校教諭 岸名経夫
-
2014年9月25日13:38
-
「神経」「救急」6科新設 県立柏原、柏...
県立柏原、 柏原赤十字の両病院を統合し、 2018年度の開院をめざす新病院の統合再編基本計画を策定するにあたり、 新病院の機能のあり方や整備地の選定について地元関係者や有識者、 医療関係者の意見を聞く、 「統合再編検討懇話会」 の初会合が22日、 丹波市役所柏原支所であった。 事務局 (県病院局と日赤県支部) が、 現在の両病院より6科多い24科とするなど診療機能の素案を示し、 4つの病院整備候補地を提示した。 2度目の懇話会を来月下旬に開き、 県と赤十字で基本計画案をまとめ、 パブリックコメントを経て、 年内に基本計画を策定する。
素案によると、 診療機能と診療科=表1=は、 神経内科、 血液内科、 リウマチ膠原病内科、 腎臓内科を新設。 常勤医不在が続いている脳神経外科の常勤医を招へいするとした。 救急科と病理診断科の新設も盛り込んだ。
整備場所は、 18年度の開院を目指すため円滑に確保できる県有地などから候補地を選定。 必要面積が確保できること、 受診アクセスの利便性と救急患者の迅速な搬送経路の確保、 大規模災害リスクなどの観点から、 氷上工業団地 (氷上町石生) と柏原駅南 (柏原町柏原)、 両病院の現地建て替えの4案を提示した。
事務局が示した評価シートでは、 同工業団地を最も高評価。 JR駅から遠いものの、 面積が広い (5・15㌶)、 インターチェンジに近い、 ヘリコプター搬送がしやすい、 大規模災害リスクが少ない、 建築工事期間が短い、 工事に伴う患者への影響がない―とした。 次いで高評価の柏原駅南 (2・36㌶) は、 JR駅に近い点が工業団地より高評価なものの、 看護学校などを併設するには面積不足、 インターチェンジからやや遠い―などの点が、 工業団地より低く評価された。
現地建て替えは、 柏原赤十字 (1・05㌶) は面積が狭い、 県立柏原 (6・08㌶) は、 看護宿舎、 看護専門学校、 駐車場などの撤去が必要で現地建て替えは困難―と共に低評価。
病床数は、 高齢化に伴う患者の動向、 圏域外に流出している患者の動向などを勘案し、「300床程度」 とし、 「290―330床」 と幅を持たせた。 このうち、 急性期は190―210床とし、 回復期病床を100―120床とした。
新病院に引き継ぐ県立の緩和ケア病床 (20床) と赤十字の感染症病床 (4床)を除いた両病院の病床のほぼ全てが急性期対応の一般病床 (2病院合計で265床)。急性期から回復期まで対応する新病院では、 現行の 「急性期病床」 を、 「急性期」 「回復期リハビリ」 「地域包括ケア」 の3機能に再編する。
「急性期」 は従来通り、 濃厚、 積極的治療が必要な患者を受け入れる。
「回復期リハビリ」 は、 急性期を脱した脳卒中や心疾患などの患者が、 理学療法士や作業療法士らの支援で在宅復帰に向けて集中的にリハビリに取り組む。 「地域包括ケア」 は、 急性期病床から症状が落ち着いた患者を受け入れるほか、 在宅の患者の急変時の受け入れ、 入院患者の在宅復帰支援の役割を果たす。
地域医療を担う人材育成拠点と位置づけ、 若手医師や医学生、 県養成医師などが地域医療教育、 研修を行うフィールドとする。 内科、 外科、 総合診療などの基本領域とともに、 消化器内科、 循環器内科、 消化器外科などの研修施設の認定を受け、 専門医を養成する。
「丹波市と協議の上、 整備する」 としている関連施設の中身は、 診療所 (総合診療科外来) 機能、 予防医療 (健診) 機能、 在宅療養・介護支援機能―とした。
来年度に基本設計と実施設計、 16年度からおおむね30カ月建築工事を行い、 18年度の年度途中に開院するスケジュール。
懇話会は、 一昨年11月に 「2病院の統合が望ましい」 と提言した 「丹波市域の医療提供体制のあり方等に関する検討会」 の委員に、 丹波健康福祉事務所長と篠山市長、 篠山市医師会長らを加えた15人で構成。 座長には、 検討会の座長を務めた邉見公雄県参与・全国自治体病院協議会長が委員の互選で選ばれた。
委員は次のみなさん。
▽行政=辻重五郎丹波市長、 酒井隆明篠山市長、 田所昌也丹波健康福祉事務所長▽医師会=石井敏樹丹波市医師会長、 河合岳雄篠山市医師会長▽住民代表=足立篤夫丹波市自治会長会会長▽外部有識者=松田暉神戸国際医療交流財団理事長、 谷田一久ホスピタルマネジメント研究所代表▽大学=杉村和朗神戸大学学長補佐▽若手医師=八幡晋輔県立柏原病院内科医長▽病院長=秋田穂束県立柏原病院長、 片山覚柏原赤十字院長▽病院運営主体=岡本周治県病院事業副管理者、 藤原雅人日本赤十字社兵庫県支部事務局長
-
2014年9月25日13:36
-
こども樹木博士養成講座を開講 9月30日...
篠山市は、 「こども樹木博士養成講座」 を10月26日午前10時―午後3時、 篠山市今田町下小野原の和田寺周辺の里山で開く。 受講生を募集している。
森林インストラクターから樹木の名前を教わり、 識別テストに合格すると 「こども樹木博士」 として認定する。 テストの正解数により、 10級から4級までの級位が贈られる。 また、 森で拾ったドングリは育苗ポットに植え、 自宅で育てる。 対象は幼稚園児、 小学生とその保護者。 9月30日までに市農都整備課 (079・552・6844)。 雨天の場合は中止。
-
2014年9月25日13:36
-
「子育て講演会」参加者募集
10月10日午前10時―正午、 四季の森生涯学習センター (篠山市網掛) で開かれる、「子育て講演会」の参加者を募集している。 「Re Produce」 代表の辻中公さんが、 「子育てが楽しくなる 『今からすぐにできること』」 をテーマに講演。 講演後は、 親子で楽しめる伝承遊びを行う。
募集対象は、 4カ月から就学前の子どもを育てる保護者。 託児あり (事前申し込みが必要)。 10月8日までに申し込む。 たんなん子育てふれあいセンター (079・594・1040)。
-
2014年9月25日13:35
-
「森のフリーマーケット」 出店者募集
10月26日午前10時から午後4時、 丹波の森公苑で開かれる、丹波の森フェスティバル「森のフリーマーケット」の出店者を募集している。出店料は1000円。 申し込みは10月12日までに同公苑(0795・72・5168)へ。
-
2014年9月25日13:31
-
「石門心学」の教え
「石門 (せきもん) 心学」 という教えがある。 江戸時代中期、 亀岡市生まれの石田梅岩が唱えた学問だ。 その教えは広範囲に広がり、 篠山市日置では、 今も建物が残る 「中立舎」 が石門心学の学舎になるなど、 丹波でも浸透した。 ▼商人道を説いた梅岩だが、 基底には人としてどう生きるべきかの哲学があった。 たとえば、 人生において至上のものである労働は利己のためではなく、 社会に貢献するものでなくてはならないとした。 利己を目的にした倹約は真の倹約ではなく、 社会を利するための倹約こそ真の倹約であるとした。 ▼そんな梅岩の教えに学び、 春日町黒井に石門心学の学舎「伝習舎」を創設した人物がいたことを最近になって知った。 4千人近い門人がいたという谷川物外(もつがい) だ。 春日出身の山口晋さんが進めておられる研究の成果から物外を知った。 ▼物外の業績で、 なかでも注目したいのは伝習舎を開設したのが天明3年 (1783) だったことだ。 90万人を超える死者が出たという、 国情を揺るがした天明の大飢饉のさなか。 しかも黒井でも 「草根木皮を食した」 とされる窮状の中で石門心学の拠点ができ、 多くの村人が進んで教えを受けた。 ▼生きることに追われながらも、 生きる上での精神を説き、 学ぼうとした人たちがかつて丹波にいたことを誇りたい。(Y)
-
2014年9月25日13:31
-
飯田冨美夫氏訃報
飯田冨美夫氏 (いいだ・ふみお=篠山市役所元総務部長) 21日午後1時43分、 篠山市内の病院で死去、 67歳。 自宅は篠山市垣屋79。 葬儀は23日おこなわれた。 喪主は長男、 昌己 (まさき) 氏。
-
2014年9月25日13:30
-
財政再建と活性化策のバランス
あす26日から中国・成都市で開かれる 「ユネスコ創造都市ネットワーク会議」 に篠山市の酒井隆明市長が出席する。 11月末に同ネットワーク加盟都市が発表されるのを前に、 市をPRしたり、 篠山市が加盟申請するのに支持してもらった加盟都市へのお礼、 ロビー活動などを行うためだ。
16日に篠山で加盟への機運を高めるため、 シンポジウムが開かれた。 市内外から見た篠山の魅力が語られた。 伝統文化や美しい自然などが残され、 そこに新しい風が吹き込み、 魅力を増しつつある、 との内容だった。 古民家を宿にする取り組みの計画があることや、 市外のアーティストが古民家をアトリエにして移住しつつあることなどが報告され、 明るい展望が見える内容だった。
ところで、 開会中の篠山市議会では補正予算で篠山城跡北堀に1970年代前半まで行われていたボート遊覧の復活関連予算や城東グラウンドの整備などが提案されている。 また、 現在2カ所に分かれている味間認定こども園を一つの場所に整備する、 という計画もある。 市民にとっては、 これらも明るい展望が見える事業である。
しかし、 現在、 市議会が審査している2013年度決算から見える財政状況はとても厳しい。 さらに、 一般会計と特別会計を合わせた未収金総額は約8億5600万円で、 財政を圧迫している。 市の監査委員は 「引き続き財政の健全化に取り組むこと」 としている。 そのような中、 財政再建と活性化策をどのようにバランスをとって実行していくか、 大事な時期であり、 市や議会への市民による監視の目が必要だ。(坂井謙介)
-
2014年9月25日13:28
-
防災の心構え
丹波市の防災士でつくる丹波市防災会が主催した 「防災フェスタ」 で、 人と防災未来センター長・関西大学社会安全学部教授の河田惠昭さんの講演を聞いた (9月21日号5面に詳細既報)。
まず、 防災のための情報収集は、 自分から積極的に行わなければならないということ。 最たるものは、 雨がどれだけ降ったかは、 行政のお知らせに頼らなくても自宅の庭でペットボトルを使って測定できると言われて、 目からウロコの思いだった。
「災害時には、 ふだんやっていることしかできないものです」 との言葉に、 備えの意識が低い私はドキリ。 NTT災害用伝言ダイヤル 「171」 は、 毎月1日と15日に体験利用できるが、 試したことがない人が大半と指摘されていた。 いざとなっても落ち着いて使えるよう、 今度の1日に試してみたい。
「災害が起こる前は、 自助、 共助、 公助の割合は1対2対7だと誤解している人が多いが、 実際に遭遇すると、 自助7、 共助2、 公助1でやらないと立ち行かない」 とも。 まずは自分で自分の命を守る努力が求められるということだった。(古西 純)