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2014年10月26日09:15
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至福の時間
小学校卒業の学歴で、 苦学して今の弘前大学の教授になった春日出身の国文学者、 三浦圭三氏は深夜、 書斎にこもったらしい。 夕食がすむと寝床に入り、 深夜2時に起きる。 そして朝方まで学問にいそしんだそうだ。 三浦氏の子女に以前聞いたところ、 それは三浦氏にとって至福の時間だった。 ▼その時間、 三浦氏は読書にふけりもしたろう。 暗闇の底で、 音も絶えた中での読書。 本の言葉が胸にしみ込んだに違いない。 読書は、 沈黙の世界に身を置いてするもの。 気軽な本ならいざ知らず、 じっくり味わいたい本を読むならば、 沈黙の中にあって本に向き合うのがいい。 ▼読書は、 言葉と出会うことだが、 思想家のマックス・ピカートが 「沈黙なくして言葉は存在し得ない。 もし言葉に沈黙の背景がなければ、 言葉は深さを失ってしまう」 と言ったように、 言葉は沈黙を背景にしてこそ光彩を放つ。 ▼雑音が耳を騒がす環境下では、 どんな名言にふれても、 言葉の滋味をかみしめることはできない。 沈黙の世界にひとりでいると、 自分に向き合わざるを得ず、 おのずと本の言葉が自分の内面へ滑り込みやすい。 ▼ 「いい言葉を沢山もつことは、 銀行に沢山、 預金するよりも豊かなことである」 (寺山修司)。 せいぜい至福の時間を持ち、 いい言葉に出会いたい。 あす27日から読書週間。(Y)
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2014年10月26日09:14
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酒類製造販売 鳳鳴酒造
特産物活用で地域貢献
≪本社所在地≫篠山市呉服町73
079・552・1133
http://www.houmei.com
写真・瓶詰した酒にラベルを張って出荷する作業=篠山市呉服町の鳳鳴酒造で
清酒 「鳳鳴」 の醸造元として知られる酒蔵。 江戸時代寛政9年に創業した。 1945年 (昭和20) に当時の多紀郡内の13の蔵が統合し法人化。 96年 (平成8) に多紀酒造有限会社から鳳鳴酒造株式会社に名称を変更した。
清酒は、 ほとんどが地元で収穫された酒米を使って醸造しており、 全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど評価は高い。 「酵母菌や麹 (こうじ) を、 いかに愛情を持って、 育てるかが大切な要素。 篠山は、 灘などの酒蔵で酒造りに従事する丹波杜氏の故郷。 酒造りのプロの評価にもさらされる」 と井階作京会長は話す。
日本酒離れに歯止めをかけ、 新たなファン獲得を目指そうという取り組みにも力を入れている。 音楽震動のお酒 「夢の扉」 もその一つで、 発売以来18年になるが静かな人気。 もろみにベートーベンやモーツアルトなどのクラシック音楽やデカンショ節の振動を与え、 酵母菌を活性化させる。 酵母菌やもろみに音楽の振動を与える技法は全国の酒蔵でも初の試み。 「音の強弱、 リズムなどが違うため使用する音楽によって、 酵母の活性化の仕方が異なる。 口当りの違いを感じてもらえれば」 と井階会長。 音楽振動のお酒は、 クラシック愛好者の間でも人気を呼んでいる。
特産黒大豆で発酵させたワイン風リキュール 「楼蘭」、 丹波栗のお酒 「マロン デキッス」 なども商品化し、 女性や若い層に愛好者が増えた。 商品の種類は70種類。 「丹波栗や黒大豆など地域の特産物を活用することで、 農産物の消費拡大につなげ、 地域に貢献したい」 と同社では願う。
【創業】1797年【資本金】1500万円【社長】西尾和磨【売上げ】1億5000万円 (2014年4月期決算) 【従業員】14人 (うちパート6人) 【本社】篠山市呉服町【ほろ酔い城下蔵】篠山市呉服町46【味間工場】篠山市大沢1丁目13の17【業務】清酒、 リキュール、 しょうちゅうの製造、 販売
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2014年10月26日09:14
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御嶽山の噴火
今年ほど天災がこんなにも続く年も珍しい。 八月の豪雨による災禍の復興もまだまだ、 次々に起こる天災。 テレビの画面で映らなくなると、 あたかもそのことは終わってしまったかのような錯覚に陥ってしまうが、 決してそうではない。 丹波の土石流災害復興はまだまだだし、 広島も同じだ。 かつて、 阪神淡路大震災のあと、 サリン事件が起きた。 一挙に報道はそちらへ傾いてしまった。 新聞は変わらず地域のきめ細かな情報を伝えて欲しい。
さて、 先日起きた御嶽山の噴火、 多くの登山者が巻き込まれた。 我が家の岐阜県各務原市からは直線距離で八十キロほど。 たまたま息子が出張の帰りでうちに来ていた。 噴火の翌日、 夫と近くの標高五百ほどの山へトレッキングに出かけた。 御嶽山が真正面に見え、 スマホの画面には山の形よりもくっきりと、 太い煙が写った。 数日後、 掃除の時にいつもよりホコリのきめが粗いように感じた。 少しずつ火山灰が飛んできているのかもしれない。
富士山が世界遺産登録されたこともあってか、 昨今登山がブームになっている。 若い時に登山の爽快感を味わった人たちが、 再開したり、 山ガールという名で若い女性たちの登山がクローズアップされたりしている。 私の登山経験は大学生のとき、 飛騨古川に同級生がいた関係で奥穂高へ上ったことが一回だけ。 後は伊吹山だが、 これは山頂に近い駐車場からお花畑を見るための散策で、 登山とはいえない。 ともあれ、 自然は魔物、 火山であれば噴火することもあろう。 それでも行くのなら、 ヘルメットや命綱を持ち臨んでほしい。
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2014年10月26日09:09
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米田さんの写真展
気持ちがほっこりとする写真がずらり―。 今月末まで、 篠山市大山宮の玄米食カフェと古道具の店 「白椿」 で、 京都府八幡市在住のアマチュア写真家、 米田祐二さん (23) の個展が開かれている。
米田さんは自閉症のため、 自己アピールや抽象的な会話、 記憶の整理が苦手という。 取材のため、 米田さんとお出会いしたが、 名刺を手渡すなり、 いつも携帯しているというコンパクトデジタルカメラでパチリと撮られた。 なんでも、 写真に撮ることによって記憶の整理ができるのだという。 片手でさっと構え、 間髪入れずにシャッターを切る。 「どんなふうに写ったのかな」 と画面をのぞいてみると、 いつもは仏頂面で写ってしまう自分なのだが、 思いのほか柔和な表情だったことにびっくり。
これが世に言う 「祐二君の魔法」 というやつか。
米田さんは、 我々のように構図がどうとか、 露出がああだとかは考えず、 「ビビッ」 と感じたら速写。 何気ない景色や一瞬を立派な作品にしてしまう。 「感じるままに」。 米田さんは写真という表現方法を用いて、 私たちに自身の思いや感情を饒舌 (じょうぜつ) に語りかけてくる。(太治庄三)
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2014年10月26日09:07
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豪雨災害記録集を発行 写真や新聞記事収...
丹波新聞社は、 「8・16丹波市豪雨災害」 の記録集を制作し発行した。 どのような惨状をもたらし、 住民や行政はどう動いたかなどを、 カラー写真や丹波新聞記事などを通して伝えている。 40㌻で500円 (税込、 送料別)。 丹波地方の一部書店で販売しているほか、丹波新聞社本社 (0795・72・0530) でも取り扱っている。 収益金は義援金とする。
写真・丹波新聞社が制作、 発行した豪雨災害の記録集
豪雨で崩壊した市島町上竹田の八日市橋の写真を表紙に、 記録集の前半では、 写真を収録。 土石流に襲われた民家、 土石流で埋め尽くされた田んぼ、 被災地で活躍するボランティア、 給水を受ける住民、 山積みされた災害ごみなど、 丹波新聞記者が撮った写真を収録し、 災害の生々しさを伝えている。
記録集の後半では、 豪雨災害発生後の丹波新聞の記事を集めた。 8月21日付から9月21日付まで1カ月間の一部新聞記事を加工して収録。 写真も交えながら災害の模様や行政の対応などをまとめている。 また、 家屋や農作物などの被害状況も表にして紹介している。
丹波地方にとって近年まれに見る災害となった 「8・16豪雨災害」。 記録集としてまとめ、 発行することで、 今後の防災の一助になり、 災害を忘れることなく、 後世に語り継ぐための資料になればとの願いから発行した。
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2014年10月26日09:07
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住民で交通量調査 バイパス化を要望 春...
写真・国道175号線の石才―立野信号間で、交通量調査を行う朝日自治会の有志たち=春日町朝日で
国道175号の丹波市春日町石才―立野信号間 (約1・2㌔) で、 「朝日バイパス (仮称)」 を早期に実現するよう求めている同町朝日自治会 (荻野隆夫会長) の有志30人ほどが19、 20の両日、 同区間の交通量調査を行った。 今後、 市や県などに提出する要望書にデータを添付するなど、 早期整備を訴えていく。
両日ともに午前7時―午後7時の12時間、 同区間内にある 「やまうち歯科」 近くにテントを張り、 乗用車やバイク、 歩行者など9項目を調査した。 上り・下りで担当者を分け、 手元に置いたカウンターで数えた。 平日の20日は1万2000台を超え、 県が2005年と10年に調査した平日の通行量よりも約1000―2000台多かった。
同自治会と同バイパス推進委員会によると、 同区間は通勤・帰宅ラッシュ時に数百㍍にわたって渋滞が発生しているという。 混雑を避けるために、 同自治会内や、 隣の園部自治会内の市道に侵入する車も多く見受けられ、 住民に危険が及んでいる。 地域住民が道路横断時に事故に巻き込まれたケースもあるほか、 歩道も一部にしか設置されておらず、 歩行者が安全に通行しにくい状況にあるという。
同自治会は、 市合併前の1995年に同推進委員会を設立。 同年、 初めて春日町などに陳情書を提出して以降、 ほぼ毎年、 市や県に早期実現を訴えている。
丹波県民局が、 道路や河川などの整備の方向性を示す 「社会基盤整備プログラム」 の08年度版には 「情勢変化に応じて検討する」 とされ、 今年度の同プログラムでも 「先行事業などの進捗を踏まえ、 着手時期を見極める」 にとどまり、 時期は未定となっている。
荻野自治会長は 「バイパスの設置は、 20年来の悲願。 早期実現に向け、 地元から気運を盛り上げていきたい。 時間帯による交通量の違いをまとめるなど、 データを解析したい」 と話していた。
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2014年10月26日09:06
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第400問
作家、 西安勇夫さん=丹波市市島町、 篠山産業高校卒=がこのほど出した7冊目の小説は?
1.ミシガン無宿
2.青く輝いた時代(とき)
3.本卦(ほんけ)還り
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2014年10月26日09:05
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災害復興願い無料イベント 11月1日、市...
豪雨災害からの復興を願い、 ギャラリー&カフェ 「花紅」 (丹波市市島町上竹田、横山満正代表) で11月1日午後2時から、 朗読や鍋料理を楽しむチャリティーイベントが開かれる。
氷上町在住の矢野早智子さんが、 民話などを朗読。 午後4時半からは鳥取県の名物 「芋煮鍋」 を無料でふるまう催しもある。
同店が、 イベントを通じて被災者の元気づけになればと企画した。 当日は義援金箱を設置するほか、 売り上げの一部を災害義援金として寄贈する。
ボランティアで出演するアーティストも募集している。 同店 (0795・78・9303)。
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2014年10月26日09:04
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自閉症のアマ写真家が大山で個展 11月1...
アマチュア写真家の米田祐二さん (23) =京都府八幡市=が、 玄米食カフェと古道具の店 「白椿」 (篠山市大山宮) で個展 「ぼくの宝もの」 を開いている。 自閉症のため、 言葉で表現するのは苦手だが、 「おもしろい」 「美しい」 「不思議」 などと感じたことを写真で表現。 米田さんは写真を通して、 自身の思いや考え、 感情を饒舌 (じょうぜつ) に伝えている。 31日まで。 開場時間は午前10時―午後6時。 火曜定休。
米田さんは、 養護学校小学部の高学年ごろから携帯電話のカメラで写真を撮り始め、 中学部3年生からデジタルカメラで本格的に撮影を開始。 高等部3年生のときにプロ写真家と出会ったのをきっかけに、 初めての写真展を開催。 好評を博し、 以後、 地元を中心に定期的に開き、 多数の作品賞も受賞している。
今回の個展では、 肌身離さず持ち歩いているというコンパクトデジタルカメラで、 「日記を書くようにして撮影した」 という約30点を展示している。 今月8日にあった皆既月食をはじめ、 夕日や夕焼け空、 首をかしげる野鳥、 戸口のすき間から顔をのぞかせる犬、 旅先の沖縄の海など、 何気ない一瞬を写したシーンでありながら、 来場者からは 「気持ちがほっこりする」「癒される」などと、 評判を呼んでいる。
「白椿」 を会場に、 看護師や教師、 弁護士らを対象に対人援助職セルフケア研修会などを定期的に開いている栗原紀代美さん (住吉台) が、 沖縄で開かれていた米田さんの写真展に感動。 「篠山の人にもぜひ見てもらいたい」 と篠山での個展開催をプロデュースした。
また、 昨年2月に米田さんが初めて母親のもとを離れ、 支援者と一緒に2泊3日の沖縄旅行に出かけたときの様子をビデオカメラで撮影し、 京都の家族への取材も交えたドキュメンタリー映画 「ぼくは写真で世界とつながる~米田祐二22歳」 (製作・著作・配給=マザーバード) を11月1日、丹南健康福祉センター (網掛) で上映する。 午前10時半、 午後3時、 午後6時半からの3回上映。上映時間は68分。入場料は1500円 (当日券は1800円。 障害者手帳または、 療育手帳所持者や65歳以上、 学生は1000円)。
問い合わせなどは、 栗原さん (090・1966・1312)。
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2014年10月26日09:03
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閉校に向け実行委協議 記念事業へ寄付募...
2016年3月で閉校することが決まっている篠山産業高校丹南校 (篠山市南矢代) は、 閉校記念事業を計画するため、 今年4月から 「丹南校閉校実行委員会」 を立ち上げて協議しており、 これまでに16年2月27日に執り行う同校の卒業式後に閉校記念式典を開くことなどを決めている。 また、 同実行委員会は、 記念事業を推進していくための支援の寄付を募っている。 問い合わせは、 中田信之教頭 (079・595・0007)。
写真・閉校にむけて実行委員会で協議が進められている篠山産業高校丹南校
同実行委員会は、 同校の余田敏校長、 中田教頭らをはじめ、 同窓会やPTA会長、 栗栖野、 南矢代両自治会会長ら9人で組織。 実行委員長は、 同窓会長でもある大前修一さん (東河地) が務めている。 さらに同校の教員やPTA、 同窓会の計36人で 「校内実行委員会」 も組織。 ▽総務▽式典▽編集▽事業▽名簿▽財務―の役割ごとに編成した6つのグループに分かれ、 2カ月に1度のペースで閉校記念事業の内容を協議している。
これまでの協議で、 閉校記念式典のなかの記念公演で、 プロの和太鼓演奏集団 「松村組」 のコンサートを企画したほか、 記念誌の発行や記念品として丹波焼のマグカップを用意することを決めている。
県教育委員会は、 丹南校には三田市から通う生徒が多く、 今後、 三田市を中心に中学卒業見込み者が減少していくとし、 2016年3月の閉校を決定。 それに伴い、 14年度から生徒の募集を停止している。
同校は1950年に創立。 定時制の篠山農業古市分校として開校し、 69年に全日制に。 75年に農業科から普通科になった。 近年定員割れが続いており、 現在の生徒数は2年生31人、 3年生21人の計52人。 そのうちの約7割が三田市から通っている。 これまでに2112人の卒業生を輩出している。
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2014年10月26日09:03
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土砂処分地候補しぼる 基金創設...
丹波市はこのほど、 復興本部会議を開き、 豪雨災害で発生した土砂の最終処分地を今月中に 「数カ所」 に絞り込むこと、 今月末で災害対策本部を解散すること、 復興基金創設に向けてメニューの検討を進めることなどを確認した。
市によると、 災害土砂は約50万立方㍍ (10㌧ダンプ約10万杯に相当) にもなり、 広島の土砂災害とほぼ同レベルという。 現在、 市島地域など18カ所で仮置きされている。 市は市内18カ所を仮の候補地とし、 処分できる量などを調査中で、 候補地が確定すれば地権者との話し合いに入る。
災害対策本部は、 台風による2次災害に備えて継続していたが、 今月末には台風シーズンも終わるとみて解散を決めた。 ボランティアセンターの今後についても協議したが、 結論に至らなかったという。
復興基金の創設については、 9月に県を通じて国へ財政的な支援を要望しており、 各部署ごとにどんなメニューが有効か検討を重ねている。 ただ、 創設に至るかどうかは 「国の反応待ち」 という。 市によると、 基金が創設されれば、 公費で支援しにくい▽被災した寺社仏閣への支援▽ダブルローンへの支援―などに柔軟に安定的に対応できるメリットがある。
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2014年10月26日09:02
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整備地「氷上工業団地」 年内に基本計画...
第2回県立柏原病院と柏原赤十字病院の統合再編検討懇話会が10月22日、 丹波市柏原支所であり、 氷上工業団地 (5・15㌶、 氷上町石生) を2018年度中の開院を目指す新病院 (300床程度) の整備場所とすることや、 新病院の診療科を24か25とするなどの診療機能について提言した。 懇話会は2回で終了。 近く提言を踏まえた統合再編基本計画案を県民に示し、 意見を募った後、 年内に同計画を策定する。 会議は非公開で行われ、 終了後、 座長の邉見公雄県参与が会見した。
写真・ピンクの円が新病院の建設地と提言された氷上工業団地 (兵庫みどり公社のウェブから)
用地は、 先月の初回の会議で事務局が提案した▽現在の県立柏原 (6・08㌶)、 柏原赤十字 (1・05㌶) 両病院▽氷上工業団地▽JR柏原駅南 (2・36㌶) の4案に、 地元自治会から用地提供の申し出があった春日町七日市を加え5案に。
前回、 最も高評価だった氷上工業団地に関し、 初回の会議で指摘された地盤の軟らかさと、 地下水にひ素が含まれている点について、 事務局が調査結果を報告。 地盤は、 深度25㍍より下位の層はよく締まっており、 建物を支持できる地層まで基礎杭を打つため、 建設に支障はないと回答。 ひ素の測定数値も、 水道水質基準 (1㍑に0・01㍉㌘) をわずかながら上回っているが、 病院で地下水は飲用に使わないと回答した。
交通渋滞対策は、 市道、 県道、 国道について公安当局と話をするなど対策を考えるとし、 病院周辺の浸水対策は災害時の交通アクセスを考えることで、 委員の了解を得た。
七日市 (5・32㌶) の評価は、 評価11項目のうち、 氷上工業団地と同様に 「×」 はないものの、 「JR駅へのアクセス」 「周辺の利便性」 「外来患者のアクセス」 の3要素が 「△」 評価。 「JR駅へのアクセス」 のみ 「△」 評価だった氷上工業団地より低かった。
邉見座長は、 七日市案は 「現在の県立と赤十字病院から遠く、 西脇市の病院の方がかえって近くなる患者が多くなる。 市外流出を食い止めることをクリアできない」 などと不採用の理由を述べ、 「長く議論して計画が遅れるといけないので、 予定通り今日決めた」 と話した。
同団地は1987年7月に整備完了。 総面積23・2㌶。 工業用面積19・1㌶のうち、 分譲済み面積13・9㌶。 5・2㌶が未分譲。 89年に鶴原製薬が土地取得して以降、 25年間残地が塩漬けになっていた。 兵庫みどり公社によると、 分譲価格は1平方㍍あたり2万円で 「応相談」 という。
候補地評価シートによる他候補地の 「×」 評価の理由は次のとおり。
県立柏原病院 ▽面積=駐車場、 看護専門学校、 看護宿舎等の撤去が必要なことから、 現地建替は困難▽工事期間=建築工事に4―5年かかり、 工事に伴い減収期間が長期化、 2018年度開院が困難▽工事にかかる患者の影響=工事期間中は入院制限等が必要となる可能性が高い
柏原赤十字病院 ▽面積=面積が狭隘 (あい) なため、 新病院等の整備は不可能▽工事期間と工事にかかる患者への影響=県立柏原と同じ
柏原駅南 ▽面積=新病院自体の機能発揮には十分な面積の確保が可能だが、 関連施設、 看護学校等を併設する場合には不足が生じる
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2014年10月26日08:58
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整備地「氷上工業団地」 年内に基本計画...
第2回県立柏原病院と柏原赤十字病院の統合再編検討懇話会が10月22日、 丹波市柏原支所であり、 氷上工業団地 (5・15㌶、 氷上町石生) を2018年度中の開院を目指す新病院 (300床程度) の整備場所とすることや、 新病院の診療科を24か25とするなどの診療機能について提言した。 懇話会は2回で終了。 近く提言を踏まえた統合再編基本計画案を県民に示し、 意見を募った後、 年内に同計画を策定する。 会議は非公開で行われ、 終了後、 座長の邉見公雄県参与が会見した。
写真・ピンクの円が新病院の建設地と提言された氷上工業団地 (兵庫みどり公社のウェブから)
用地は、 先月の初回の会議で事務局が提案した▽現在の県立柏原 (6・08㌶)、 柏原赤十字 (1・05㌶) 両病院▽氷上工業団地▽JR柏原駅南 (2・36㌶) の4案に、 地元自治会から用地提供の申し出があった春日町七日市を加え5案に。
前回、 最も高評価だった氷上工業団地に関し、 初回の会議で指摘された地盤の軟らかさと、 地下水にひ素が含まれている点について、 事務局が調査結果を報告。 地盤は、 深度25㍍より下位の層はよく締まっており、 建物を支持できる地層まで基礎杭を打つため、 建設に支障はないと回答。 ひ素の測定数値も、 水道水質基準 (1㍑に0・01㍉㌘) をわずかながら上回っているが、 病院で地下水は飲用に使わないと回答した。
交通渋滞対策は、 市道、 県道、 国道について公安当局と話をするなど対策を考えるとし、 病院周辺の浸水対策は災害時の交通アクセスを考えることで、 委員の了解を得た。
七日市 (5・32㌶) の評価は、 評価11項目のうち、 氷上工業団地と同様に 「×」 はないものの、 「JR駅へのアクセス」 「周辺の利便性」 「外来患者のアクセス」 の3要素が 「△」 評価。 「JR駅へのアクセス」 のみ 「△」 評価だった氷上工業団地より低かった。
邉見座長は、 七日市案は 「現在の県立と赤十字病院から遠く、 西脇市の病院の方がかえって近くなる患者が多くなる。 市外流出を食い止めることをクリアできない」 などと不採用の理由を述べ、 「長く議論して計画が遅れるといけないので、 予定通り今日決めた」 と話した。
同団地は1987年7月に整備完了。 総面積23・2㌶。 工業用面積19・1㌶のうち、 分譲済み面積13・9㌶。 5・2㌶が未分譲。 89年に鶴原製薬が土地取得して以降、 25年間残地が塩漬けになっていた。 兵庫みどり公社によると、 分譲価格は1平方㍍あたり2万円で 「応相談」 という。
候補地評価シートによる他候補地の 「×」 評価の理由は次のとおり。
県立柏原病院 ▽面積=駐車場、 看護専門学校、 看護宿舎等の撤去が必要なことから、 現地建替は困難▽工事期間=建築工事に4―5年かかり、 工事に伴い減収期間が長期化、 2018年度開院が困難▽工事にかかる患者の影響=工事期間中は入院制限等が必要となる可能性が高い
柏原赤十字病院 ▽面積=面積が狭隘 (あい) なため、 新病院等の整備は不可能▽工事期間と工事にかかる患者への影響=県立柏原と同じ
柏原駅南 ▽面積=新病院自体の機能発揮には十分な面積の確保が可能だが、 関連施設、 看護学校等を併設する場合には不足が生じる
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2014年10月25日16:27
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ailes - Hair make
ヘアスタイル長続き
丹波市山南町草部の国道175号沿いにオープンし、 丸1年を迎えた。 店主の角田明生さん (32)が一人ずつ対応。 白を基調とした落ちついた店内でゆったりとした時間が過ごせる。
カットの際は座り心地のよいソファーに座り、 シャンプー台のいすはフラットになるため、 長い間、 横になっていても疲れない。
ヘアサロンを出る時はきまっていたスタイルが、 家に帰って自分でセットすると髪がはねてしまう、 といった悩みに応えようと、 お気に入りのスタイルが長続きする再現性のよさを追求。 ヘアスタイルにもよるが、 髪を水で濡らさずに来店時の状態からカットを始める技術を用い、 普段どおりのスタイルを馴染ませていくという。
カット3500円から、 シャンプー1000円、 カラー、 パーマ4000円から。
【メモ】営業時間は午前10時―午後7時。 定休日は、 月曜と第2日曜。 電0795・76・0230。 要予約。 丹波市山南町草部74
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2014年10月25日16:09
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氷上高食材で新メニュー 豚肉や野菜を供...
舞鶴若狭自動車道の西紀サービスエリア (SA) 下り線 (篠山市東木之部) のレストラン 「丹波路野菜食堂」 が、 篠山東雲高校と氷上高校とのコラボメニューを考案。 このほど、 販売を始めた。 「ひかみ」 「ささやま」 「ごちそう」 の頭文字をとり、 高校生や地元生産者の情熱を込めた 「情熱のひさご弁当」 と名付けた。 氷上高校は、 豚肉と野菜を供給している。
同SA北東にあった 「瓢箪丸」 と呼ばれた山城にちなみ、 瓢箪 (ひさご) 型の漆器を使った。 計6椀あり、 一椀ずつ地元の食材を使ったさまざまな料理が楽しめる。 「地元産豆腐・柚子味噌がけ」 は東雲高産の黒枝豆 (収穫時期以降は黒豆) をトッピング。 ほかに、 「氷上高校ポークの角煮」 「黒枝豆のよせ揚げと有頭海老の天ぷら」 「地元野菜のちらし寿司」 「地元野菜の炊合せ」 「清汁仕立て」 の5椀。
同店は 「高校生や生産者のみなさんの情熱を 『旨味』 として加えました。 地元の方もぜひご賞味ください」 と話している。
1500円。 1日限定15食 (午前10時から)。 レストランの営業は午前7時―午後9時。 無休。 一般道からも利用できる。
同レストラン (079・593・1133)。
同メニューは、 西日本のSA・PA155店舗が参加しているメニューコンテスト 「西イチグルメ決定戦」 にエントリーしている。 西紀SA上り線 (西木之部、 アイランドフューチャーコーポレーション運営) では、 「丹波篠山御膳デカンショやぐら」 を販売している。
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2014年10月25日15:58
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加茂神社 (山南町金屋)
山南町の神社は桧皮葺きのものが多いと、 よそからの見学者は言う。 ここは昔から桧皮葺きの伝統工芸士が多く、 全国でも名だたる地域である。 金屋の小高い所に加茂神社がある。 本殿および小社とも桧皮葺きである。
往時、 鉄などの鉱物資源を求めて出雲系の人々が全国を渡り歩いた。 彼らも、 ここから小川地区の石龕寺方面に探索を行ったものと思われる。 その名残が金屋という地名と加茂神社という名に残っている。
神社の表から、 遷座していった親元の高座神社が遠望できる。 こぢんまりした本殿には、 竜の彫刻はもとより、 唐破風(からはふ)には鳳凰が翔び、 唐獅子や象の聖獣も見られる。 8代目・中井正胤の作と考えられる。 なお、 県文化財である高座神社の彫刻群は平成27年完成予定で修理が進み、 彫刻師として長谷川某の銘が見つかったと言われている。
元高校教諭 岸名経夫
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2014年10月25日15:56
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日吉神社 (山南町井原)
元来は巨岩の磐座 (いわくら) である。 イザナギ、 イザナミなどが祭神なのだが、 滋賀の日吉大社より分霊され、 その後、 宝暦11年 (1761年) に再建されたものだ。 神社の片隅に巨大なカヤの木がある。 市の天然記念物だ。
神社再建後ほどなくして、 中井言次君音が相方の久須善兵衛政清とともに神社の彫刻をしつらえていった。 柏原の五社稲荷の彫刻を数年がかりで完成したのち、 第二の仕事として日吉神社を選んだものと思われる。 五社稲荷は中井家のメインテーマの 「竜」 のオンパレードだが、 ここでは京都で身につけた、 その他の多彩な彫り物を一気に披露した。 正面向拝 (ごはい) の竜は比較的小さなものだが、 木鼻 (きばな) には唐獅子と獏、 蟇股 (かえるまた) とおぼしき所には波や仙人、 また柱の先端には鶴が翔ぶ。 脇障子には、 中国の仙人が彫られている。
元高校教諭 岸名経夫
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2014年10月23日08:52
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和太鼓初心者募る 氷ノ川太鼓が教室 11...
氷ノ川太鼓振興会は11月6日から毎週木曜の午後8―10時に大師の杜 (丹波市氷上町絹山) で全4回開く 「和太鼓体験教室」 に参加する初心者を募集している。 一般成人向けで広く参加を呼び掛けている。
同会の叩き手グループ 「鼓心」 の指導で、 同グループリーダーの高見逸郎さん作曲の 「ほのぼの太鼓」 の曲に挑戦する。 バチの握り方、 構えなど基礎の基礎から学ぶ。 最終回で受講生全員で合同演奏をする。
資料代として2000円必要。 定員15人。
同グループは15―60歳代の18人。 3分の2が女性。 今年入会した人もある。 講座がきっかけでメンバーになる人もある。
11月4日までに事務局 (080・3628・9074)。
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2014年10月23日08:51
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更紗染めを体験 参加者を募集中 11月9...
篠山市立歴史美術館 (篠山市呉服町) で開催中の特別展 「装いと粋の美」 に合わせ、 11月9日午後1時半―午後3時半、 同施設で 「更紗染め体験」 が催される。 定員20人。
造形作家で兵庫教育大学准教授のあさうみまゆみさんが講師。 オリジナルの更紗生地をつくり、 その布でくるみボタンのヘアゴムをつくる。
事前申し込み制で、 定員になり次第締め切る。 参加料300円。 同施設 (079・552・0601)。
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2014年10月23日08:49
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介護職員初任者 研修受講生募る ...
NPO法人くろまめ丹波但馬障害者高齢者支援事業所 (丹波市柏原町南多田、 0795・73・0276)が、 介護職員初任者研修課程 (旧ヘルパー2級養成講座) の受講生約30人を募集している。 10月31日まで。
開講日は、 11月9日から来年3月1日までの土曜(午後1―5時)と日曜 (午前9時―午後5時)の計24回。 丹波市、 篠山市のデイサービス施設や老人ホームでの実習もある。
講師は、 辻尾朋子流通科学大学社会福祉実習助手。 会場は柏原自治会館 (柏原町柏原)。16歳以上で高校生も可能。 受講料7万5000円 (テキスト代、 実習費などを含む)。