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2017年10月10日09:00
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丹波地域4人所属のフラダンスチーム 本...
写真・本場ハワイで行われた大会で4位入賞を果たしたチームのメンバーの西山さん、大久保さん、粽さん、大槻さん(左から)=兵庫県篠山市で
兵庫県丹波地域の女性4人が所属するフラダンスチームが、このほどハワイで行われた「フラ オニ エ ハワイ大会」のクプナ部門(50歳以上)で4位入賞を果たした。昨年、大阪で行われた関西予選大会で優勝し、出場権を得ていた。フラダンスの本場で、現地のチームも数多く出場する中での入賞に、メンバーたちは、「先生、家族など、応援してくれた人たちへの感謝でいっぱい」と喜んでいる。
丹波新聞社で開かれている丹波カルチャーセンターなどで講師を務めるフラダンサー、金山佳子さん(朝来市)の教室「カパーフラオカイリマレイアーピキ」の有志18人でチームを結成。うち丹波地域からは、いずれも篠山市住吉台の西山ゆかりさん(58)、大久保裕子さん(56)、粽美紀子さん(64)と、丹波市氷上町沼の大槻やよいさん(53)が出場した。
全体では200チームが出場する大きな大会で、ステップの正確さ、フォーメーション、上品さ、表現力、衣装やメイクまで細かく審査される。クプナ部門には8チームが出場。同チームは、ゴールドのドレスを着て「レイナニ」「ケアロハ」という2曲を表情豊かに踊った。金山さんによると、特に表現力の部分で高い評価を得たという。
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2017年10月9日09:00
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全国81人から104万円 市民有志グループ ...
写真・丹波ムービーサポートのメンバーと近兼監督
市民の力で兵庫県丹波市が舞台の映画「恐竜の詩」を盛り立てようと活動する「丹波ムービーサポート」(TMS、河口珠輝代表)が、映画の成功を資金面で後押ししようと全国に呼びかけて募ったクラウドファウンディング(小口投資)で目標額の100万円を集めこのほど、青垣町山垣の同映画スタジオで目録の贈呈式を開いた。河口代表から目録を受け取った近兼拓史監督は「みなさんの熱い思いを受け取った。金額以上の価値がある」と謝辞を述べた。
市民有志でグループを立ち上げ、約80日間で全国の81人から104万8000円を集めた。
近兼監督は、寄付金の使途を明確にするとし、全額を山垣のスタジオ整備費に充当する考えを表明した。映画撮影終了後も「丹波の映画文化の拠点」としてスタジオを残す予定。
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2017年10月8日09:00
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LIKEでLIFE
歌手「安室奈美恵」が来年の九月で芸能界から引退すると発表したことが話題になっている。彼女のファンクラブにも入っていて、毎年欠かさずコンサートに行っている次女にメールしたら、案の定「すごくがっかりして、泣いたよ」と返事。次女と安室さんは同い年、早婚のできちゃった婚。独りで子育てというのも似ている。次女自身、これまで彼女の力強い歌や切れの良いダンスに励まされてきたと言う。たまたま、同じ時期に次女の一人息子で高校二年の時生から「グランマ、土曜日、文化祭だけど来られる?」というメール。これはロス安室になりかけている次女を慰めがてら行かねばと「オッケー」と返事。
次女の家に上がると大音量で安室のビデオがかかっている。「なんか、共に人生を歩んできた人が見られなくなるのはショック。でも彼女の生き方はカッコいいよね」。「この六年間、貴女も色々大変だったから、その気持よく分かる」としみじみ。
さて、気持を切りかえ、二人で時生の文化祭へ。彼の通う東邦高校は全校生徒が千五百人を越えるマンモス校。指導も施設も充実していて校内はとても美しい。時生は生徒会の副会長で今年の文化祭の実行委員長。今年のテーマは「LIKEでLIFE」。新学期が始まってすぐ協議して決まったスローガンだとか。つまりは「生徒をはじめ、来客者にも、今後の人生を歩む上で、好きなことを見つけるきっかけにしてほしい」というもの。安室さんの生き方もまさに「LIKEでLIFE」。息子の姿に次女も元気を取り戻せたようだ。
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2017年10月8日09:00
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第539問
次のうち、「秋の七草」でないものはどれでしょう?
1.クズ
2.キキョウ
3.皇帝ダリア
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2017年10月8日09:00
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無料登記法律相談会 10月19、21日 丹波地...
10月19日、柏原住民センターで(県司法書士会たんば支部、県土地家屋調査士会但馬支部共催)、21日、篠山市民センターで(同たんば支部主催)無料登記法律相談会が開かれる。いずれも午後1時半―4時。予約不要。
問い合わせは、柏原が常石事務所(TEL0795・86・0772)、篠山が正呂地事務所(TEL079・552・2035)。
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2017年10月8日09:00
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政界と言葉
財界から政界に転じた人がしみじみ言った。「財界では一度でも嘘をついたら、おしまい。政界では毎日、嘘をついていなければ身がもたない」。37年前に亡くなった評論家の伊藤肇の著書に紹介にされている話。ずいぶん前の言葉だが、悲しいかな、今も的を射ていよう。
政界は、常人の住む地平とはかけ離れた特殊な世界に映る。嘘をつくことは常識という世界で鍛えられると、特異な能力が身につくに違いない。詭弁の話術もその一つだ。
イギリスの元首相、チャーチルはその才に秀でていた。「政治家に必要な才能は?」と聞かれ、こう答えている。「政治家は明日なにが起こるか予見する才能がなければならない。そして、それがなぜ起きなかったか、うまく説明する才能がなければならない」。
チャーチルは雄弁で鳴らした政治家。雄弁の才能があれば世界を支配できるとまで考えていたそうで、雄弁術を磨くため人知れず努力した。その挙句、言葉をあやつって人を言いくるめることに抵抗感をなくしたのだろうか。
嘘をつけばおしまいの経済界に身を置いた本田宗一郎の言葉。「人間が理屈をつける気になると、相当に無理なことも合理づけができるものだ。だから私は言葉や文字を信用できない」。これぐらいの警戒感を持って衆院選の公示を迎えたい。(Y)
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2017年10月8日09:00
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仏画、仏版画家 観瀾斎さん(丹波市市島...
世界に平和の愛発信
世界遺産で、真言宗総本山の東寺(京都市)、食堂で12年連続12回目の作品展を開いている。連日、国内外から観光客が訪れており、市島で制作した仏画、仏版画が、世界中に羽ばたいている。
5人兄弟の次男として福知山市で生まれた。中学1年の時に父を亡くし、生活は貧しかった。小学生の頃からの夢のマンガ家になるべく、投稿を重ね、18歳で出版社の目に留まり上京。森田拳次の内弟子を経てデビューしたが、極貧生活。「働き、故郷の家族に仕送りをしよう」と24歳で夢をあきらめ、ビジネスの世界に飛び込んだ。
中華料理店から始めた事業は大成功。愛車はフェラーリ、映画の製作準備にハリウッドに乗り込むと散財の限りを尽くしたが、心が満たされることはなかった。「根っこには貧乏と、父の死を境に病んだ家族の存在があり、常に葛藤があった。再び絵と向き合わなければ、自殺していただろう」と振り返る。
転機は45歳の同窓会。幼馴染で作品の共同制作者になる書家の栗原周玉さんと出会い、長男を病で亡くした栗原さんと絵本を作り、全国の小児科病棟に寄贈する活動を始めた。この活動が、自身の心が安らぐ、仏画、仏版画の制作へと発展した。
特徴的な瞳を持つ元漫画家ならではのデフォルメがされた仏画は、言語や国籍、宗教を超えた温もりがある。近年の作品は、子どもの落書きのように自由奔放に描かれている。年々作品は軽やかになり、「ピースサインをする竜」まで生まれた。
「色んな思いを持った人が訪れ、作品を手にとってくれる。一緒に悲しんだり、笑ったりする絵を描きたい。全世界に平和の愛を発信したい」。作品展は12月24日まで。71歳。
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2017年10月8日09:00
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丹波の「故郷」を情報発信
篠山市で10月5日、黒枝豆の販売が解禁された。丹波地域各地で秋祭りも開かれ、秋本番を迎えた。
丹波地域の店舗や直売所で丹波栗やその加工品を販売する「丹波栗食べ歩きフェア」が同月22日まで行われている。11月3日からは丹波市の店舗でぜんざいメニューを出す「丹波大納言ぜんざいフェア」も行われる。広域で開かれるフェアもあれば、集落ごとに開かれる品評会、直売も丹波地域では盛んに行われている。
10月9日、柏原町で開かれる「うまいもんフェスタ」では柏原高校生が丹波栗と黒枝豆をトッピングした“ご当地カレー”を初めて販売する。若い人たちも積極的に丹波の味覚を発信している。
実りの風景の中、神輿や山車がゆっくりと進む景色もあちこちで見られ、11月には紅葉がきれいな時期になる。
同月4日、丹波市のシティプロモーションの研修で講演した作家の玉岡かおるさんは、「丹波には日本の故郷の原型がある」とした。故郷を感じる景色とおいしい丹波を自分たちで楽しみながら、一人ひとりが地域外へ発信していくことで大きな発信力となる。(坂井謙介)
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2017年10月8日09:00
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ドレスアップ付き縁結び交流会企画 11月...
兵庫県知事委嘱の丹波地域こうのとり大使と、丹波出会いサポートセンターが11月25日午前10時半―午後3時、ユニトピアささやま(篠山市矢代)で開く「縁結び交流会」の参加独身男女を募集している。参加女性がドレスを着用できる体験を初めて企画。「ドレスアップして楽しいひと時を過ごして」と参加を呼び掛けている。
自己紹介やゲーム、ランチ・ティータイムを通して出会いを演出する。ヘアメイクやドレスアップして撮影する変身写真「姫フォト」を事業展開している北山美幸さん(篠山市黒田)が協力。交流会ではドレスアップを体験し、自分のスマートフォンやデジタルカメラを使ってスタッフが撮影を手伝う。
参加費は男女とも3000円。対象はおおむね45歳まで。各15人程度を募集。応募多数の場合は抽選。JR神戸、三田の各駅からバス送迎あり。申し込みは10月22日までに、所定の申込書(同センターか、サイト「あいサポ」から入手可)を同センターにファクスか、Eメール、郵送で。
問い合わせは、丹波の森公苑内の同センター(TEL0795・78・9130、水・土・日曜のみ)。
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2017年10月8日09:00
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風信書道会の大槻さん初の個展 10月12―22...
風信書道会師範の大槻佐知子(雅号・幸希)さん(77)=兵庫県丹波市春日町黒井=が10月12―22日、丹波市立植野記念美術館で喜寿を記念した書の個展を開く。数人でのグループ展を開いたことがあるが、個展は初めて。漢詩や自作の短歌、日々の思いを書で表現した作品など、今年仕上げたものを中心に65点ほど展示する。大槻さんは「1点1点に思い入れがある。ぜひ足を運んでもらえれば」と話している。午前10時―午後5時、入場無料(開催中の原田泰治展は有料)。16日は休館。
日常生活で感じたことをつづった文章を、漢字とひらがなを調和よく書いた「調和体」で表現。漢字とひらがなの並びやバランスに気を配りながら筆を走らせた。縦2・1メートル、横2・7メートルの大作もある。
小学2年生ごろから書に親しみ、柏原高校時代には「書道班」に所属していたが、卒業後は書から遠ざかった。34歳のとき、それまで二人三脚で歩んできた夫・良三さんが、40歳の若さで他界。悲しさを紛らわそうと、再び筆を手に執った。「書に打ち込んでいる時間は、夫がいない悲しさや寂しさを忘れられた。たとえ少しの時間でも楽になれました」と振り返る。
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2017年10月8日09:00
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篠山市特産・丹波篠山黒枝豆が販売解禁 ...
写真・黒枝豆の販売解禁セレモニーでたる開きを行う関係者ら=兵庫県篠山市東吹で
全国ブランドとして知られる兵庫県篠山市特産の「丹波篠山黒枝豆」の販売が10月5日、解禁された。今年も出来は上々。大粒の実を付けた束が店頭に並び始めたほか、畑での収穫体験もスタートし、さっそく多くの買い物客が列を作っていた。
JA丹波ささやまの直販所「味土里館」では販売解禁セレモニーが開かれ、関係者らが枝豆入りの「たる開き」をして解禁を宣言した。
市農業生産組合協議会の堀江溢雄会長は、「今年は例年よりもさやの数が多い。1週間ほど前から霧で身も太くなった」と太鼓判を押していた。
同施設でもさっそく販売が始まり、1人で50袋を買い込む人も出ていた。
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2017年10月7日16:27
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Cafe 豆の花
週末特製ランチ人気
篠山市福住の市営住宅1階のテナント。平日はこだわりの「たまごかけご飯ランチ」(500円)、休日は限定10食の特製ランチ(1280円)が人気。
平日メーンのたまごかけご飯ランチは、日替わりのおかず1品、味噌汁が付く。日替わりの「おすすめランチ」(780円)がある日も。週末の特製ランチは、洋食をメーンにした5―6品(ドリンク付き)が楽しめ、毎回完売の人気ぶり。
また、豆乳を固めた生地にタピオカと落花生が入った台湾スイーツ「豆花」(480円)は一度、お試しを。黒枝豆入りのおいなりさん(1個100円)も販売予定。
兵庫県篠山市福住367
tel.080・5351・5385
営業時間/8:00~15:00
月・火曜定休
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2017年10月7日09:00
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勇壮に神輿練り込む 川内多々奴比神社 ...
写真・境内で太鼓神輿の練り込みを披露する川内多々奴比神社の氏子たち=兵庫県篠山市下板井で
篠山市下板井の川内多々奴比神社で10月1日、秋季例大祭(近藤勝道宮総代)が行われた。五穀豊穣に感謝し、村内・家内安全などを祈る年に1度の祭りで、西紀、西紀南、岡野の3地区19集落の氏子が集まり、御旅巡行や、男衆が神輿の練り込みを披露するなど、盛り上がりを見せていた。
御旅では、上板井集落の二ノ宮から一ノ宮(川内多々奴比神社)までの約1キロの行程を巡行。「ヨーイサージャ」の掛け声で、子どもたちが中心となって曳く金神輿6基、大人たちが曳く太鼓神輿2基、大宮神輿1基の順に宮入りした。境内では、大勢の男衆による太鼓神輿2基の練り込みが奉納された。「ワッショイ」の勇ましい掛け声で神輿を担ぎあげ、境内を所せましと駆け巡り、大いに荒ぶってみせた。
今年から、「祭りを引き継ぐ意識を強く持ってもらおう」と、各集落の氏子総代らが行っていた神殿での神事に子どもたち数人も参加。神妙な面持ちで荻坂貢丈宮司が唱える祝詞に耳を澄まし、緊張した面持ちで玉串を供えるなどしていた。
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2017年10月6日09:00
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篠山に外国人呼ぼう 在住外国人ら4人コ...
写真・発足した「丹波篠山まちのコンシェルジュ」のメンバーと酒井市長=兵庫県篠山市北新町で
兵庫県の篠山市は外国人観光客の受け入れ体制を整えるため、市内で暮らしていたり、ゆかりのある外国出身者ら4人を、「丹波篠山まちのコンシェルジュ(総合案内人)」に委嘱した。このほど行われた発足式では、さっそく外国人ならではの視点から、篠山の魅力や受け入れ時の改善点を指摘。今後も体制整備へのアドバイスやイベント時の外国人対応などで力を発揮してもらい、日本遺産、ユネスコ創造都市ネットワークに加盟するまちの魅力を海外にも発信したい考え。
委嘱されたのは、アメリカ出身の陶芸、茶道家・ピーター・ハーモンさん(同市味間奥)、イギリス出身で牧師などを務めるバリー・スティーブン・サンダースさん(同市大山新)と妻の曲尺陽子さん、フランス出身の美術史家、グザビエ・マルテルさん(三田市)。
市は今年度、観光振興施策の柱の一つとして、外国人観光客の誘致を掲げていることから、篠山の風土や歴史に理解がある外国人に施策のコンシェルジュとして協力を求めた。
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2017年10月5日10:37
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子守神社(京都府京丹波町富田)
京丹波町蒲生野を起点とする北行き国道27号の富田を左折して、しばらくして目に入る鮮やかな朱色の鳥居を潜ってすぐの所に佇む神社である。祭神は水分神(みくまり)。創建時や沿革は不詳。旧山内庄山王七社の一つで、瑞穂町の二宮神社とは兄弟社である。天保4年(1833)の改修であり、三間社流れ造りの本殿は威風堂々とした立派なものである。平地の神社林としては奥行のある厳粛な雰囲気がある。
社殿の大きさに比してここは彫り物が少ない感じだ。向拝中央には2メートルは優に有る竜の彫り物があり、左下方に睨みを利かしている。宝珠を中央に、骨太の“いらか”をピンと立て。銅線の髭を生やしている。木鼻にはやや内向きの唐獅子と外向きの象の霊獣がいる。妻飾には大きく羽を広げた鳳凰が見える。その下の頭貫には2頭の麒麟、波に浮かぶ鸚鵡、牡丹と山鳥が居る。氷上郡柏原住中井権次正貞の銘がある。
中井権次研究家 岸名経夫
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2017年10月5日10:35
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田君長田神社(美方郡新温泉町栃谷字宮の...
浜坂町中心街から南方面、浜坂南小学校区の栃谷の少し南の田君川沿いの、小高い山裾に鎮座する比較的新しい社殿である。延宝2年(1674)に造営され、その後安政9年(1862)に現在の社殿となっている。急な石段を登って行く。覆い屋に覆われた社殿だが、やや間口が狭い。社殿前には、壺のような大きな鉢物に榊が飾られている。
中央向拝のスペースがやや狭いので、一頭分の竜が設えられるのに、十分な空間が取れにくいようだ。右下方を眺めてはいるが、口も開けにくそうだ。蟇股の部分には、飛龍が2カ所、彫りこまれている。木鼻には、唐獅子と獏が威勢のいい姿を見せている。肘垂木には、所どころ、銅線を巻きつけた竜が居る。狭い空間での彫り物の苦労がしのばれる。7代目丹波国柏原住、中井権次橘正次40歳時の作であり、この後、彼は父正貞の後を継ぎ中井家四天王の一人に成長していった。
中井権次研究家 岸名経夫
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2017年10月5日10:34
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13.おいしい茄子の季節に
厳しかった暑さも和らぎ秋になってきました。食欲の秋、また食べ物の話ですが、今月は私の好きな茄子について書きたいと思います。
夏も終わりのこの頃、またいちだんと茄子は美味しくなります。秋茄子は、夏の火照った体を冷まし、体内にこもった熱を収め、夏の強い紫外線で痛んだ体の細胞を修復して再生させる、理想的な秋の野菜だそうです。ただし、陰性で体を冷やす力が強い食べ物なので、生姜や味噌、油などを合わせたりして少し陽性にして食べるのは昔からの知恵だそうです。立秋をすぎて完熟したもの(切り口にケシ粒のような小さな種のあるもの)は特に陰性が強く、子宮を冷やすので、妊婦や妊娠する可能性がある人は食べない方が良いそうです。子孫を残して繋がっていくという思いが『秋茄子は嫁に食わすな』という知恵の言い伝えになったようです。
茄子は古い時代から食べられて来たので、いろいろと用いられます。ヘタをイボ取りに使ったり、ヘタを黒焼きにしたものは消炎作用があり、腫れ物・切り傷の化膿止め、口内炎、歯痛、歯槽膿漏などの漢方治療に用いられたりします。そして、最後になった小さな茄子は塩漬けや辛子漬けなどにして〈おともついたち(12月1日)〉に備えます。茄子の葉は干しておいて沢庵を漬ける時に入れると風味が出ます。
茄子といえば有名な逸話ですが、二宮尊徳は、まだ盛夏だというのに、小ぶりで皮が厚く、種子が熟した茄子を食べて、天候の異変に気づき、ただちに、稗や蕎麦などの救荒作物を植えるように指示したそうです。はたしてその年は米が実らず、全国的な米不足による飢饉になったそうですが、二宮尊徳の治める村は一人の餓死者も出なかったそうです。「天保の飢饉」のお話です。
話はそれてしまいましたが、子供の頃「え~今日もお茄子」なんて不足を言ったりしていましたが、その時期にとれたものをいただくという当たり前なことがどれほど素晴らしいことなのかと今になって思います。
* * *
〈茄子のお和え〉
茄子のへたを取り縦半分に切り、柔らかくなるまでゆでます。笊にあげて水をかけずにそのまま冷まします。冷める間に和え衣を作ります。すり鉢で、炒り胡麻をすります。その時、山椒を少し入れると丹波の味になります。そして、味噌と砂糖と少しのお酢を入れます。冷めた茄子を1センチ位に切り水気を絞って和えます。山椒は青山椒の時期に冷凍保存しておいてちりめん山椒や薬味として年中使うと便利ですが、この時期、赤くなった山椒の実の中の黒い実を除いて使うと、きりりとした味になります。
(野口 歩 17.9.24掲載)
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2017年10月5日10:32
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春日町の安田和典さん 詩吟「愛連大会」...
兵庫県春日町牛河内の団体職員、安田和典さん(38)がこのほど、尼崎市総合文化センターで行われた詩吟の西日本最大のコンクール「第72回第1部(一般の部)吟士権者決定詩吟大会(通称・愛連大会)」(愛国詩吟総連盟主催)で自身最高の5位に入った。1万人以上の愛好家が出場した中での好成績。昨年の16傑を上回り、「力強く吟じることができた。去年の成績をまぐれにしたくなかった。『一発屋』でないことが証明できてうれしい」と喜んでいる。
大阪府連の「吟道素心会」(大阪府松原市)で毎月1度指導を受けている。3次に渡る大阪府予選を突破し、愛連大会への出場権を得た。
愛連大会は50人ずつ8組に分けられ、各組2人が「16傑」になり、順位を決める決勝を戦う。
昨年は決勝に残れないだろうと、決勝の吟題の練習をしておらず、16傑止まり(15位)。勝つ気でのぞんだ今年は、気合を入れるため、予選のスーツから袴に着替え決勝の舞台へ。
決勝の吟題は頼山陽の七言律詩「本能寺」。豊かな声量を生かし、迫力を伝えようと選択した。「一言ひとこと思いを込めて吟じた。力を入れ過ぎ、少し音程が上ずった感があった」と振り返る。
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2017年10月5日10:31
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ちょっとずつの協力
敬老月間にちなみ、篠山市の西紀北小学校の児童会代表らが校区内に住む米寿のお年寄りを訪問し、千羽鶴を贈った。お年寄り宅に同行すると、児童と会話を交わすうちに、対象のお年寄りの目にうれし涙があふれだし、その様子に児童たちが戸惑うほどの歓迎ぶりだった。
同校は丹波地域で最も小規模な学校だ。米寿の対象者が多いと、とても児童たちだけでは折れないから4年ほど前から地域の人たちが協力するようになった。以前は児童たちが夏休み返上で折っていた時期もあったという。
鶴を折る色紙は学校が用意。同校の玄関先には常時、20枚セットになった同じ大きさの色紙が置かれている。学校に立ち寄った人たちが持ち返り、活動を支えている。まさに地域あげての取り組みであることをみんなが知っているからこそ、折り鶴のありがたさを感じ、涙するのだろうと容易に想像できた。
地域の人たちが地域の人たちに感動を与えた折り鶴を見て、この“ちょっとずつの協力”が、工夫しだいでほかのことにも活用できるのではないかと可能性を感じた。(芦田安生)
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2017年10月5日10:30
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夜明け
公明党の山口代表の写真の入った「希望のゆきわたる国に」というポスターをあちこちで見かけた。「希望」を名乗る党が別に立ち上がって、このポスターはどうなるのだろう。その小池代表が選挙後の国会での首班指名について問われ、冗談だろうが、山口氏の名前を挙げたのは、良い名前を拝借したお礼だったのか。2月頃に商標登録をすませていたというが。
まあ、どうでもいいことまで勘ぐりたくなるほど、ドタバタの解散選挙劇である。北朝鮮がまたまたミサイルを発射する気配もある中で安倍さん、どう信を問いたかったのか、有権者の多くが首をかしげている。
大半の民進党候補が事実上、「希望」に合流して戦うそうだ。安保法制への態度を“リセット”してのにわか仕立ての公約では、当初若狭氏が唐突に挙げていた「国会の1院制」はすっかり姿を消し、小池氏がぶち上げた「脱原発」も味方につけた連合との“しがらみ”からか、影が薄い。
民主党が政権をとった際、作っては壊しするのが好きな小沢氏が重要な役割を果たし、危ぶむ者は多かった。今回もまたこの人が、力は弱めたものの動いているようで、前の轍は踏まないか。
「夜明けのうたよ あたしの心におおきな望みを抱かせておくれ」と、岸洋子は歌った。夜明けが来るのは一体いつ?(E)