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2014年12月14日08:30
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校内に設置し減収V字回復 資源ごみをコ...
久下小学校PTA (内堀浩二会長) が、 減額傾向にあった活動費の足しにしようと、 昨年9月から紙類の資源物回収コンテナを同校に設置し、 地域に搬出を呼びかけたところ、 予算額がV字回復をみせる成果をあげている。 同PTAは、 「地域の人たちの協力のおかげ」 と感謝している。
写真・学校の敷地内に設置されている回収コンテナ。 地域住民の協力がPTA活動費になっている=久下小学校で
同PTAはこれまでから年1回 (5月下旬)、 廃品回収を実施。 活動を支える大きな収入源だったが、 資源物回収業者が地域のあちこちに回収コンテナを設置するようになり、 PTAの廃品回収に搬出される量が減った。
これに伴い、 2012年度予算では廃品回収による収入として35万円を見込んでいたが、 結果は、 約半分の18万7000円 (決算額)。 13年度予算では15万円まで下方修正しなければならない状況だった。
事態を受けて、 昨年度のPTA役員が、 減収の原因にもなった回収コンテナを、 逆に増収につなげられないかと提案。 各地区とも話し合い、 設置場所は学校で落ち着いた。 PTAが学校の一角を借りるかたちをとり、 市の許可を得た。 年1回の廃品回収は継続している。
設置以降、 平均して月に1回のペースでコンテナが一杯になり、 月5000円前後の収益になっているという。 また、 市からキロ5円の回収補助金も出ている。 この結果、 昨年度は予算額15万円に対し、 27万3000円の収益 (廃品回収分含む) があり、 約12万円の黒字に。 今年度当初予算には30万円を計上している。
資源物回収を担当している同校PTA交流部の今年度の部長、 荒木信行さんは、「前年度の役員さんのおかげで、 助かっている。 平均して収益が得られているのも地域の人たちの協力のおかげ。 応援してもらっている気持ちが伝わる」 と感謝する。
他の学校からの問い合わせも数件あったという同校の足立辰馬校長は、 「学校としては不審火やポイ捨てごみを心配したが、 今のところほとんどない。 よいアイデアで、 地域と学校をつなぐことにもなっているのでは」 と話している。
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2014年12月14日08:29
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治療法待ち生きる 超希少疾病「遠位型ミ...
筋力が低下する病で、 日本で300―400人ほどしか確認されていない超希少疾病 「遠位型ミオパチー」 を患っている篠山市杉の竹川友恵さん (36) が、 患者らでつくる患者会への寄付を呼びかけている。 今月21日には同市内で開かれるゴスペルイベントにも参加し、 大好きな歌を楽しむなど、 つらい気持ちを抱きながらも、 前向きに治療法の確立を待ち望んでいる。
28歳の時に同病と診断された。 原因不明の筋疾患の一種で、 手足の先から筋力が低下していく。 治療法は確立されておらず、 今年夏までは難病にも指定されていなかった。
昨秋から車いす生活になった。 車いす生活を送る中、 外出時の支援を受けるため、 福祉サービス事業所 「とんとん」 (同市吹新) にサービスを依頼。 担当になったのが、 21日午後5時からたんば田園交響ホールで開かれるゴスペルイベント 「スマイルサウンドモール」 の企画者でもある青野まりさん (53) =同市東新町=だった。 竹川さんが歌好きということを知った青野さんがコーラスメンバーに誘った。
竹川さんは 「自分が表に出ることで、 ミオパチーのことを知ってもらいたいし、 病気や障がいがある人がどんどんまちに出てもらえるようになればうれしい」 と話している。
病気や寄付の概要は、 患者会のホームページ (http://enigata.com/index.html)。
*音と食と光のXマス 12月21日 丹波田園交響ホール
篠山市民ら約150人が出演するゴスペルコンサート 「スマイル☆サウンドモール―音と食と光でつづるハートフル・クリスマス」 が21日、 たんば田園交響ホール (北新町) で開かれる。
メーンとなるコンサートは午後5時から。 篠山を中心に、 豊岡、 福知山、 綾部、 丹波、 大阪、 京都など広範囲からコーラスメンバーが参加。 ティモシー・エドワーズさん、 高岡陽子さん、 LIKALIFE―macoさんらプロのシンガーと、 「オーハッピーデイ」 「ジョイフル・ジョイフル」 などの名曲を歌い上げる。
午前11時からはホールロビーで、 西宮市の有名パン店 「エスケール」 のハンバーガーや、 神戸市の 「tent―coffee」 のコーヒー、 洋菓子店 「歩く鳥」 のチーズケーキ、 篠山まるごと丼、 丹波ーガーを販売。 また市内の12店舗が協力し、 チケット購入者限定でさまざまなサービスが受けられる 「まちなかスマイルランチ」 も実施する。
午後4時からは800個のキャンドルをともす 「キャンドルナイト」。 キャンドルカップに願いを描いて、 キャンドルタワーを作る。 参加費500円で、 収益の一部を丹波市豪雨災害の義援金に充てる。
コンサートのチケットは一般1300円 (当日1500円)。 中学生800円 (同1000円)。 たんば田園交響ホール (079・552・3600) で販売中。
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2014年12月14日08:29
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「おすぎ」生涯に迫る 一揆で家族が離散...
丹波の坂と峠を研究している小谷良道さん (三田市) が、 「丹波のおすぎ―峠のお地蔵さんからたどる江戸中期の秘話」 を自費出版した(丹波新聞社印刷)。 青垣町大稗に伝わる民話 「お杉地蔵」 のモデルとなった 「おすぎ」 の生涯を資料と関係者への聞き取りから追った。 「孝行を果たせず雪の中で息絶えた少女」 との民話と異なり、 村人を悪徳役人から守ろうと越訴した夫が追われる身となり、 家族離れ離れになり、 故郷で生涯を閉じたという仮説を綴っている。
写真・自費出版した自著を手にする小谷さん=丹波新聞社で
峠の研究で大稗付近を歩いている際、 お杉がまつられている杉ケタワと道続きの界坂峠 (朝来市と大稗の境界) にまつられた地蔵にもよく似た話があり、 興味を持った。
大稗には、 資料が乏しく、 おすぎが嫁いだ朝来市での調査が中心になった。 おすぎの夫は、 1746年に但馬で起こった 「延享一揆」 で惣代を務め、 勝訴した与布土 (朝来市) の庄屋、 木村勝右衛門。 生野代官所の不正を暴くのに成功したものの、 代官所が報復に出たことから、 一家は逃避行を余儀なくされた。
小谷さんが勝右衛門をかくまった家の現在の当主から聞き取ったところ、 おすぎ夫婦は三男四女の7人の子どもと、 おすぎの故郷大稗村へ向かった。 その途中で、 乳飲み子だった末の女の子が亡くなった。 界坂峠にまつられた地蔵がこの四女。 当主によると、 大稗にはおすぎだけが残り、 家族はさらに南へ逃げ、 おすぎは故郷で亡くなったと同家に伝わっているという。
小谷さんは、 夫を逃した 「共犯」 が村にいることが知られ、 害が及ばないようにと当時の村人は考え、 おすぎは表だっては埋葬されず、 かつて墓地だった杉ケタワにひっそり葬られたとし、 「お杉地蔵」 は、 「おすぎの墓標」 と見ている。 おすぎの記録が大稗に残っていない理由、 史実ではない 「言い伝え」 が伝わった事情も一揆が関係していると推察している。
おすぎゆかりの場所の写真、 年表、 家系図などを掲載。 小谷さんは 「地蔵などわずかな現物と紙の資料、 証言を組み合わせた。 推定している部分もあり、 どこまで真相に迫れているかは分からない。 論拠を持った反論を歓迎する」 と話している。
かいばら観光案内所、 飛鳥書房春日店、 足立仁さん (青垣町大稗) 宅で販売中。 950円。
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2014年12月13日16:49
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災害の悩み相談して 住職と弁護士企画 ...
8月豪雨災害の被災者の悩みごと相談に乗ろうと、 丹波市内の住職と弁護士の2人が12月17日午後3時から、 ライフピアいちじま (市島町上田) で出張相談会を開く。 相談費用は無料。
相談に乗るのは、 青蓮寺 (氷上町横田) の荒木伸雄住職と、 金子法律事務所 (柏原町柏原) の金子敬之弁護士。 2人は2年ほど前から同寺で、 法律だけでは解消が難しい人生の悩みごとに無料で相談に応じている。
3組を募集し、 1組1時間ほど相談に乗る。 豪雨災害以外のことでも相談できる。 金子弁護士は 「家族や知人に話しにくいこともあると思う。 ぜひ相談してもらえれば」 と話している。
要予約。 同法律事務所 (0795・78・9781)。
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2014年12月13日16:48
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ひきこもり支援専門家講演など 12月14日...
篠山市ひきこもり支援検討委員会と市は12月14日午後2時―4時20分、 丹南健康福祉センター (同市網掛) で市ひきこもり支援研修会を開く。 専門家の講演や体験者の発表などがある。
テーマは 「若者と親の心をつなぐかけ橋―子どもの心の声を聴いていますか?」。 第1部は、 北陸内観研修所の長島美稚子所長が 「若者の心情を知る手がかり」 と題して講演する。 第2部は若者が体験発表する。 第3部は長島所長がメッセージをおくる。
参加無料。 問い合わせは市地域福祉課 (079・552・7102)。
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2014年12月13日16:44
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雑貨&ギャラリー「trois...
セレクト雑貨豊富に
木工作家の北山栄太さん (37) が昨年10月にオープン。 フランスの田舎をイメージした内装は北山さん自身が改装した。 篠山市河原町出身で、 28歳で関東に出て、 家具や内装の仕事をするかたわら、 オリジナルの家具や建具をつくってきた。 昨年8月にUターンし独立。
店内には、 北山さんが作った木製の収納棚や展示棚に、 関東の作家13人の目移りするほどさまざまなセレクト雑貨が並んでいる。 人気は、 ガラスのオブジェや器、 キャンドル、 ブローチ類のほか、 「evam eva」 や関西の作家の洋服、 帆布バッグ、 サシェなど。
収納棚やカウンターなどのオーダー家具も受け付けている。 今後、 北山さんがデザインした家具を店内で販売する計画。
【メモ】12月21日午後6―10時に 「キャンドルナイト」。 キャンドル1つ持参でホットドリンクをサービス。 尾根橋北詰から城南小学校方面へ約300㍍。 営業は午前11時―午後7時半。 木曜と第2・4水曜が休み。 電079・506・4890。 ネット (troisportes.com) でも販売している。 篠山市野中422
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2014年12月13日16:28
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長安寺 (福知山市奥野部)
寺域が大変広く、 紅葉の寺として近隣に知られる。 創建は用明天皇の第3子 (聖徳太子の弟)の麻呂子親王の勅願による古刹である。
ここの薬師堂にすばらしい彫刻がある。 中に入ってびっくりした。 広い天井一面に巨大な竜が下界をにらんでいる。 天井絵ではない。 中井一統としてもこれしかない。 氷上町の大護神社のものは他の彫り者師のものだ。 内部であるゆえ、 鮮やかな朱色が美しい。 片隅に5代目中井正忠の銘が刻まれている。
さらに屋内の周りには、 唐獅子の乱舞する彫り物、 頭部だけの力強い竜、 はたまた足は偶蹄 (ぐうてい)、 一本の角のある麒麟、 おまけに猪のユーモアあふれる彫り物がある。 さらに、 一隅には美しく多様な羽を持った鳳凰の飛翔する姿が見て取れる。 外部にもそこここに、 見栄えのする彫刻がしつらえられている。 一見の価値あり。
元高校教諭 岸名経夫
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2014年12月13日16:28
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小野天満宮 (氷上町小野)
創建時不詳。 特筆すべきは、 ここにある拝殿が、 変形された舞台であることだ。 猿楽、 農村歌舞伎、 そして浄瑠璃芝居などが催されたらしい。 この地域の当時の文化水準の高さを示している。
神社の正殿には、 重厚な竜の彫刻が頭を右方向に向けて、 にらみを利かしている。 また、 木鼻のところの唐獅子と獏の組み合わせも立派で、 重々しい雰囲気を醸し出している。 脇障子は空間を広くとって、 中国の仙人のユーモラスな表情をうまく表現している。 技量の高さを示す彫刻である。 6代目の中井権次橘正貞、 弟の清次良、 弟子の久須真助の合作である。 本殿前の社殿にも、 かなり大きな竜の彫り物があり、 これは頭を左上に向けている。 そこに 「大正十年酉三月日 本郡柏原町住 彫刻師 八代目 中井権次正橘正胤 行年六十八歳」 としるされている。 後の人がしるしたものである。
元高校教諭 岸名経夫
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2014年12月11日09:08
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優勝1組が全国大会へ 桶ット卓球参加ペ...
「第4回全国桶ット卓球大会」 (こんだ薬師温泉ぬくもりの郷、 篠山市立中央公民館主催) が来年2月7日午前9時から、 同温泉施設 (079・590・3377、 火曜定休、 祝日営業) で行われる。 参加ペアを募集している。 男性ペア、女性ペア、男女ペアの3部門があり、 各優勝組から抽選で1組が雲仙温泉(長崎県)で行われる 「全国ご当地温泉卓球大会」の出場権を得る。
ラケットの代わりに風呂桶を使って、 ダブルスでプレーする。 ネットも風呂桶。 予選はこれまで11点3セットマッチだったが、 今回は6点3セットマッチにする。 決勝 トーナメントは従来通り11点3セットマッチで行う。
各部門3位までを表彰。 参加費は1組1000円。 先着72組。 申し込みは、 1月16日正午までに、 所定の用紙で同温泉施設にファクスかEメールで。 同大会限定の弁当 (しし汁付き、 800円) が予約できる。
練習台を設置している四季の森生涯学習センターで体験や練習ができる。
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2014年12月11日09:06
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高倉健 晩年の作品
テレビで高倉健を追悼する後期の作品を何本か観た。 竹田城ブームを引き起こした遺作の 「あなたへ」 は、 先立った妻 (田中裕子) の故郷の海へ散骨に行き、 「自分は彼女のことがわかっていたのか」 と自問する主人公の想いが切ない。 ▼元特攻隊員だった漁師役の 「ホタル」 では、 やはり薄命の妻を田中が演じる。 妻の名をとった 「とも丸」 が建造25年後、 妻の死からは10年後に廃船となり、 浜辺で燃やして別れを惜しむラストシーンは、 高倉の黙って見つめる顔だけで、 どんなセリフをもしのいで胸に迫ってくる。 ▼ 「あなたへ」 の撮影の合間に撮られたドキュメンタリーで、 彼は 「役にかなった暮らし方をしていなければ、 人の心には訴えられないのでは」 と話していた。 ▼端正な顔で売り出したニューフェースの頃は、 全くの大根だったそうだ。 大スターにのしあがらせた任侠シリーズが、 やがて行き詰まってきた頃に転機となった 「八甲田山」。 完成するまでの3年間、 無収入の高倉は、 持ち家も愛車も売り払うほどに打ち込んだという。 ▼以後の、 人生の哀しみをじっと胸奥に秘めた役柄。 そして哀しみを背負って生きているのは、 主人公ばかりでなく世の中のそこここにいる。 そんなことを知らせることで、 晩年の作品群がほのかに光を放ち、 共感を呼び寄せるのだろう。 (E)
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2014年12月11日09:06
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もてなしの心
「星空を両手広げて仰ぎ見る」。 冬の夜のひとときを楽しみたい。
私事になるが、 友人の運転する車で神戸に行ったとき、 道に迷った。 カーナビの調子が悪く、 目的地に着けなくて、 困った。 道を聞こうと入ったコンビニエンスストアで、 立ち寄ったタクシー運転手に道順を聞いたが、 わかりにくかった。 とうとう友人が運転手に先導を頼んだところ、 運転手は、「行ってあげましょう」と応諾。 タクシーについて、 目的地に無事到着した。 タクシー運転手は、 あたりまえのことをしたというような表情で、 私たちのお礼に恐縮の様子だった。 「世の中捨てたもんじゃない。 こんな親切な人がいるなんて」と、友人と私は心で手を合わせた。 それにしてもタクシーの先導は前代未聞。
「いい人に出会ったな」 と思っていた時、 ふと、 別の友人と高知に行った時のことがよみがえった。 参加したウオーキング大会を終えて、 高知城を見学しようとホテルから街に出たが、 どちらに行ったら良いのやらと右往左往していたら、 友人が自転車を転がして下校する女子高校生を見つけ、「聞いてみたら」と言った。
「リュックを背負った中年のおっちゃん2人。 いやがられるのでは」 と思ったが、 声をかけると、 「案内しましょう」 と応じ、 高知城まで連れて行ってくれた。 道すがらでは学校の話などもして、 打ち解けた。
もし逆の立場だったら、 自分はこのような親切心が出るだろうか。 観光で 「もてなしの心が大事」 とよく言われるが、 地域の印象も、 もてなしの心の有無が影響することを、 身を持って感じた。 「旅の地で手を差しのべる人優し」。(臼井 学)
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2014年12月11日09:05
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女性の「活躍」?
衆院選まであと3日と迫ってきた。 解散を聞いた時は、 「なぜ今、 何を問うのか」 という思いしか出てこず、 棄権や白票投票も頭をよぎったが、 選挙戦を通じて政治的な問題についてふだんより考えるきっかけになった。
解散で成立しなかった 「女性活躍推進法案」。 その名前にひっかかるものがあった。 「女性の活躍」 とは何なのか。 選択して子育て中心の生活を送っている友人も 「輝いて活躍」 していると思う。 「2020年までに女性管理職を3割にする」 という目標も、 急すぎるのでは。
少子化で労働力が足りなくなるから、 女性にもっと社会で稼いでほしいというのがねらいだろう。 しかし、 子育て中の身からすると、 管理職になって長時間働く女性の子どもの世話や家事は誰がするという想定なのか気になる。
進められてきている方向ではあるが、 男性が家事や育児にもっと参加できる仕組みや文化であれば、 女性も 「社会で活躍」 できるだろう。 自殺者の7割、 過労死のほとんどが男性という。 女性を今の男性社会に引っ張り込むのではなく、 一緒に変わっていけるような政策を望む。(古西 純)
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2014年12月11日09:05
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施主支給は…竹?!
丹波に初雪が舞った週末の朝、 一家は気合を入れて、 「さぁ、 竹林へレッツゴー!」 ―。 それはある人の一言から始まった。
その人は私たち夫婦が丹波に来た頃と同じくして市島に越してきた大工の見習い夫婦。 彼は昔ながらの建て方を目指す良い意味での頑固者。 同じ移住者としてまた同じ子育て世代として家族ぐるみで仲良くやってきた。 いつか自分たちが農業で独り立ちし、 彼に家を建ててもらいたいと、 彼は彼でいつか独立し、 こだわりある家を建てたいと語ったのは一昔。
そんな彼が今回、 棟梁となってくれた。 が、 これがまた厳しいうちの資金繰り。 でも父ちゃんたちは木組み土壁の家を建ててほしい、 建てたい!と。 ならばどうするか。 我慢するか自分たちで働くか。 で、 彼の一言、 「じゃ、 自分たちで竹、 用意しましょう」 と。 母ちゃんたち 「えっ?竹?自分らで?」 「ハイ、 土壁を塗る際に必要な竹小舞という軸になる竹、 切って割って作りましょう」 と笑顔。 母ちゃんが 「ありえん」 と言うかたわらで、 なぜか父ちゃんは 「面白い!」 と意気投合。
色々探すうちに、 近所の竹林の地主さんから 「役立つのなら使って下さい」 と超感激なお言葉をいただき、 週末の雪が舞う中での竹伐りイベントとなったのだ。 チビタの応援を受け、 父ちゃんが切り出し、 母ちゃんが言われた長さに切る。 それを娘がホッペを真っ赤にして運ぶ。 竹林の中は静かで空気が澄んで冷たく、 心が凛とし、 火照った体には気持ちの良いものだった。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2014年12月11日09:04
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明治の豪邸...
明治時代に建設された家屋を修復し、 その一部を地域に開放しようと、 上田忠彦さん・正三さん兄弟 (川西市・神戸市) が、 共同所有している春日町棚原の 「本上田家」 建物の修復作業を進めている。 現在は空き家となっている 「本上田家」 だが、 修復後には地元住民が利用するスペースも設ける計画で、 棚原自治会などと具体的な活用方法を検討している。 上田正三さん (70) は 「広いスペースを生かした 『ふれあいの空間』 にしたい。 丹波市内でも空き家が多く、 ここでの試みが広がっていけば」 と話している。
「本上田家」 の建物は1894年 (明治27)、 上田さん兄弟の曾祖父が普請したもので、 敷地面積は約2200平方㍍。 敷地内には2階建ての主屋を中心に、 米蔵や厩 (うまや)、 道具蔵などが建ち並んでいる。
段階的に修復する計画。 来年2月ごろまでに主屋を修復し、 同町中山の養蚕農家で研修している原田雅代さん (45) =篠山市大山新=に自宅兼工房として貸す。 原田さんは 「本上田家」 建物の管理人を兼ねる。 その後も修復を進め、 2―3年をめどに、 地域住民が利用するスペースをつくり、 地域活性化の拠点にしたいという。 建物はほぼ普請当時のまま残っており、 傷んだ個所を直すなど、 できるだけ昔の趣を残すという。
上田家の祖先は豪族で、 江戸時代から庄屋を営んでいた。 現在、 本上田家の近くには、 分家した 「北上田家」 「東上田家」 などがある。
上田さん兄弟の祖父にあたり、 国領村の村長など要職を務めた確郎さんが昭和40年代中ごろまで 「本上田家」 に住んでいたが、 47年ごろから空き家になった。 以降、 上田さん兄弟が建物を相続。 日帰りなどで維持管理を行ってきたが、 年齢的にも継続した建物管理が難しくなることから、 家屋の今後について話し合い、 日常的に家を管理してもらう人を置き、 一部を地域にゆだねることを決めた。
原田さんの活動は、 新聞記事を通じて知った。 自宅兼工房を探していると聞き、 声をかけたところ、 快諾を得た。
上田正三さんは 「建物内は広く、 一部は地元のみなさんに使ってもらいたい。 日常的に活用し、 開かれた場所になれば。 地域活性化の呼び水になればうれしい」 と話している。
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2014年12月11日09:04
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議員にタブレットPC貸与 ペーパーレス...
丹波市議会は、 ペーパーレス化に伴う経費節減をはかろうと、 タブレット型パソコンを導入、 全議員に貸与した。 当面、 事務連絡などから徐々に慣れていき、 近く導入する情報通信技術を用いた情報データベース 「文書共有システム」 を運用しながら、 将来は審議に必要な資料や議案書なども端末の画面で確認するといった運用の仕方をめざす。
これまで本会議の召集、 委員会の開催日程、 そのほかの事務連絡などは、 文書を議員控え室の机上に配布し、 自宅へファクスでも送信していたが、 タブレット導入により、 端末へのメールのみに統一。 紙ベースの本会議会議録の議員への配布はやめる。 また、 コピー代が高いカラー刷りの資料も端末へ送る。 端末の運用が軌道に乗れば、 少なくとも150万円近い削減は図れるという。
今年5月、 議会運営委員会で、 タブレットを導入する方向で検討を進めることを確認した。 6月には議員7人によるICT推進チーム (太田喜一郎リーダー) を組織。 機種や通信方法の選定、 運用に関する要綱、 規定などをまとめた。
事務局用も含め23台を購入。 端末代と2年間の通信費をあわせ事業費は約277万円。 議員は通信費として一律月1000円を負担する。
同チームリーダーを務めた太田議員は、「将来は、 議員間のやりとり、 さらには災害時に各議員が自分の住む地域の状況を写真と一緒に事務局へ報告するなど、 あらゆる面で活用できるようになれば」 としている。
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2014年12月11日09:03
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猫のためのライブ 募金呼びかけも 12月1...
丹波市春日町黒井のライブハウス 「LASSON」 で12月14日午後2時から、 「猫のためのチャリティーライブ」 が開かれる。 5組のバンドが出演。 会場に募金箱を設置し、 丹波市内での猫の保護活動費に充てる。 入場無料。
市内で猫の保護活動に取り組んでいる金川梓さん (33) =柏原町柏原=らが企画した。 会場には、 金川さんがこれまでに保護した猫の写真も飾られる。
金川さんは捨てられた猫を保護し、 引き取り手を探す活動を3年半ほど前から行っている。 ライブで集まった募金は、 捨て猫の初期診察やワクチン接種、 去勢手術の費用などに充てるという。 金川さんは 「音楽を楽しんでもらい、 猫の写真も見てもらえれば」 と来場を呼びかけている。
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2014年12月11日09:03
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赤ちゃん広場 「おしゃべり会」
12月18日午前10時―11時半、 篠山市民センター (黒岡) で赤ちゃん広場 「おしゃべり会」が開かれる。 0歳児を育てている母親同士でおしゃべりをして、 育児の喜びや楽しさをみつける。 4カ月―1歳未満の子どもと保護者20組が対象 (先着順)。
16日までに、 ささやま子育てふれあいセンター (079・556・2100) へ申し込む。
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2014年12月11日09:02
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「ビブリオバトル」丹波市大会
12月14日午後1時半から、 丹波市立中央図書館視聴覚室で「ビブリオバトル」丹波市大会が開かれる。
中学生の部に7人、 高校生・一般の部に5人がエントリーしており、 当日観戦を呼びかけている。 発表者がおすすめの本を紹介しあい、 「読みたくなった本」 に参加者が投票する。 申し込み不要、 当日先着30人。
中央図書館 (0795・82・7100)。
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2014年12月11日09:02
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ハッピーハッピークリスマスコンサート
12月17日午前10時―11時半、 木の根センター (柏原町柏原) でクリスマスコンサートが開かれる。 音楽療法士の梅谷浩子さん、 足立博美さんが楽しいコンサートを繰り広げる。 サンタやトナカイも登場。
12日までに丹波市ファミリーサポートセンター (0795・70・2244) へ申し込みを。
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2014年12月11日09:00
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希望灯す復興ツリー スギ使い高さ9㍍ ...
写真・スギで作られた高さ9㍍の巨大復興ツリー
8月16日豪雨災害被災地の市島町竹田地区で、 なかでも被害が大きかった市ノ貝自治会有志が7日、 集落の入り口に 「復興ツリー―希望の光」 を点灯させた。 山から切り出したスギを利用した高さ9㍍の大きなもの。 同集落を希望の明かりで包んでいる。
同自治会の20―50歳代の男性でつくる 「市友クラブ」 (青木正義会長、 13人)。 災害で大きなダメージを受けながらも人の温かさを感じ、 協力の大切さや人の絆のありがたさを再認識したことから、 住民の絆をさらに深め、 集落を訪れる人にも前向きにがんばっている姿を見てもらおうと、 ツリーを作ることにした。
枝を折らないよう注意して切り出した木をクレーンで据え付けた。 ツリーの下部に、 イルミネーションを取り付けるため、 鉄筋を曲げた金具を付け、 円錐状に光が見えるようにしたり、 毛糸を直径15―30㌢ほどの球状にして飾り付けた。
点灯式では青木会長の音頭に合わせ、 カウントダウン。 夜空に青を基調としたまばゆい光が現れると、 拍手と歓声が上がった。 青木昌三自治会長 (63) は 「家の土砂は片付いたが、 田や水路の復旧はこれから。 早くと気をもんでいるが、 ほっとした」 と言い、 青木彪君 (12) は、 「すごく大きくてきれい」 と喜んでいた。
準備に中心的に当たった土肥誠悟さん (40) は、 「今年は秋祭りもなかったし、 ムラの人たちに喜んでもらえれば。 復興に向けてがんばっている姿も見てもらえれば」 と話していた。
夕方5時ごろから午後10時ごろ、 1月15日ごろまで点灯予定。