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2017年10月19日09:01
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お気に入りの通信、見つけてみてはどうで...
「食べる通信」ってご存知ですか?東日本大震災を機に2013年に岩手県花巻市の方が「東北食べる通信」を立ち上げたのを最初に、今では全国に39通信。これは農水産物の作り手の特集を組み、その想いや食べ物のストーリーを紹介。さらにその作り手が生産したり、水揚げした食べ物がセットになって送られてくる食べ物付き情報誌のことなんです。
食べ物が届くと誌面で食べ物の「裏側」を知り、レシピを参考に美味しい一品を作り、作り手の思いを知りながら食事し、さらには読者と作り手のみが参加できるフェイスブックで繋がり、「通信」が企画するイベントにも参加出来たりと、結構盛りだくさん。
その一つ「兵庫食べる通信」に昨年夏に取り上げてもらった縁で、家族でイベントに参加させて頂いた。会場は目の前に明石海峡大橋、遠く淡路島を望む素敵なホテル。「通信」の方、消費者の方、さらには漁業、酪農、農業と他の生産者にもたくさん会えるとあって勉強も兼ね、さらには美味しいランチも頂ける。
グループに分かれて情報交換し、消費者の方に丹波を紹介したり、他の生産者の方の思いを聞く。会話が弾まないわけがなく、お陰で楽しいひと時を過ごさせてもらった。同じ兵庫にいながら全然知らないんだなぁと感じた。が、会話が弾み過ぎて、帰り道、「三田ポークと、淡路ローストビーフ、香住の赤エビの前菜をもう一皿ずつ食べとけば良かった。鰆の燻製も食べてない」と、心底後悔するのであった。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2017年10月19日08:52
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丹波市新庁舎...
兵庫県の丹波市新庁舎の構想づくりに着手する意向を示している谷口進一丹波市長は10月17日の市議会総務常任委員会で、新庁舎の建設候補地を6案示すと共に、オープンは最短で2024(平成36)年度とするスケジュールを議論の叩き台として示した。谷口市長は「現状は支障があるので、私としては建てたい思い。議会や市民の意見を聞き、慎重に進めたい」と述べた。支所機能は縮小する方向で検討するほか、空き庁舎になる既存庁舎の活用も検討するとした。
昨年度、辻前市長在任時にできた庁内の庁舎検討委員会(委員長=西山茂己政策担当部長)が「確保できる可能性のある場所」としたものを引用する形で候補地を紹介。谷口市長は「位置は全くの白紙。どこにも一長一短ある」と説明。必要な敷地面積は「建て方にもよるが2・5から3ヘクタール」と述べた。
6候補地中5候補地は、県・市の土地。丹波年輪の里(柏原町田路)周辺が「面積ゼロ」なのは、現況が個人の農地のため。
2024年度開所が「最速」と示したスケジュールは、「真剣に取り組んでも、これぐらい時間がかかる大仕事」と説明。着手が遅れれば完成が遅れることを示した。
庁舎整備検討上の課題として▽数十億円が必要な財源(基金残高は今年度見込みで約11億2500万円)▽支所のあり方(一部機能を除き、本所に集約)▽既存庁舎の利活用(民間ノウハウを活用しながら検討)▽公共交通網の整備―を挙げた。
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2017年10月19日08:50
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40回目の「丹波焼陶器まつり」 10月21、22...
写真・陶器まつりのプレイベントとして開催中の「グループ窯40周年記念大皿展」=兵庫県篠山市今田町上立杭で
「丹波焼陶器まつり」(兵庫県篠山市、丹波立杭陶磁器協同組合など主催)が10月21、22の2日間、篠山市今田町内で開かれる。40回目を迎える今年は、丹波焼とスイーツのコラボ商品の販売や、ご当地クイズに答えると丹波焼や地元特産品が当たる感謝祭クイズ、グループ窯による大皿展など、節目を記念した多彩なイベントを企画している。開催時間は両日とも午前9時―午後5時。
催し会場となる立杭陶の郷(今田町上立杭)の中庭では、「丹波Sweetsと器のマルシェ」と銘打って、▽茶遊菓楽・諏訪園と吟兵ヱ窯▽ささらい、丹波立杭YAMATOcafeと雅峰窯▽キャリー焼菓子店と俊彦窯▽お菓子屋・豆畑と東山工房▽丹波栗菓匠・大福堂とグループ窯―がそれぞれタッグを組み、同催しのために考案したスイーツと器を組み合わせた商品を各日限定10個1000円程度で販売する。
丹波焼若手陶芸家集団「グループ窯」(8人、上中剛司代表)と「大福堂」(北新町)の小林信通さん(41)のコラボでは、「窯福」のブランド名で販売。「和菓子で季節を伝えたい」と、栗あんなどを用いて秋をイメージした和菓子4種を豆皿やそば猪口に盛りつけて販売する。
陶器まつりの“生みの親”がグループ窯であるため、プレイベントとして陶の郷内の伝産会館で、同グループの現役メンバーとOB約45人による大皿展が開かれている。世代による作風の違いや個性が如実に表れ、来館者の目を楽しませている。29日まで開催。
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2017年10月16日09:00
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市島町中竹田に「ムッレの小屋」完成 山...
写真・森のムッレ協会市島が建てた「ムッレの小屋」。活動拠点として活用する=兵庫県丹波市市島町中竹田で
幼児を対象とした自然環境教育プログラム「森のムッレ教室」を進める日本野外生活推進協会(兵庫県丹波市市島町上牧、高見豊会長)の支部・森のムッレ協会市島が、同町中竹田の山裾に木造の建物「ムッレの小屋」を建てた。ムッレ教室を開く際の活動拠点とし、そこから自然遊びや散策に出かけるなど、環境学習につなげていく。
小屋は三角形のような形をしており、一番高いところで4メートルほど。スギやヒノキでできており、中に荷物や資材などを置くことができる。小屋の前には、石を積み上げ「かまど」を設けたほか、木のベンチも並べて語り合いが楽しめるようにした。
これまで市島支部は、教室を開催するときは市内の施設などを利用していた。活動の拠点になればと、ムッレ教室リーダーの塩見和広さん(63)=同町中竹田=が土地を提供。3年前の豪雨災害で土砂が流入した場所だったが、地面を平らにならし、同支部のメンバーらで敷地内の木を伐採して小屋づくりに取り組んだ。
この日のムッレ教室には、親子連れら15人ほどが参加。小屋に荷物を置き、草木染めなどの自然遊びを楽しんだ。
塩見さんは「災害があっても、人はそれを乗り越える。人が強くなれるということを学ぶような場所になれば」と言い、同教室リーダーの吉積洋子さん(78)=同町上竹田=は「自然が堪能できる拠点ができた。季節に応じた環境教育をしたい」と笑顔。高見会長(71)は「将来的にはウッドデッキなども置き、テントも設置できるようにしたい。今後も山を開き、自然学習を展開できれば」と話していた。
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2017年10月15日09:00
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久闊を叙す
時々思い出すけれど、なかなか会えない友、合わなくても別に日常とはさほど関係ないが、というような友人が誰にでもある。年賀状だけの友人もそ一つだろう。そんな友人の一人に会って来た。私とは一まわり若くて、その昔スイミングコーチをしていた頃の、マタニティコースの生徒。彼女はもともと幼稚園の先生。絵本好きが昂じて、手作り絵本の教室を持って何と三十一年。その頃のマタニティコースの友人たちとの交流も、その趣味を通じて続けている。
一昨年、フェイスブックでお互いを確認して以来、ようやく今夏当時の仲間で食事会をした。先日、彼女の手作り絵本の作品展の案内ハガキを貰ったので、今年は行かねばとメール。開催している喫茶店兼ギャラリーは午後二時からというので、その前に二人でランチ。二時間ほど、お互いの近況や、昔の仲間の消息を語り合う。
そのあと手作り絵本展を開催している「予約席」という名の喫茶店兼ギャラリーへ。マタニティスイミングに通っていて生まれた長女の記録から、その子が成人するまでの記録がすべて楽しい絵本になっていて懐かしい。
ギャラリーはおしゃれで、オーナーの五十代後半の女性はシングルマザー。人生の辛酸、喜怒哀楽をなめてきたひと。出されたコーヒーの味は淡白なのに深い。展示の他、ミニコンサートや映画会もやっているとか。黙ってコーヒーを飲むだけでなく、オーナーと客同士のコミュニケーションもできればという。久闊を叙し、なお新しい出会いもある一日だった。
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2017年10月15日09:00
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郷土との絆
「鬼の架け橋について話してほしい」と頼まれ、過日、柏原町の崇広小学校に出向いた。話す相手は小学1年生。鬼の架け橋の近くに明智光秀が築いた金山城について話し始めたとき、驚いた。光秀が仕えた織田信長の名を知る子が多くいたのだ。
さらに驚いたのは、柏原藩の初代藩主、織田信包を知る子が少なくなかったことだ。信長の弟であることも知っていた。相手は小学1年生である。我が身の当時を顧みると、感嘆の一語に尽きた。今は昔と比べ、郷土について学ぶ機会がずいぶん増えたのだろう。
哲学者の西田幾多郎の言葉に、「知と愛とは同一の精神作用である。物を知るにはこれを愛せねばならず、物を愛するのはこれを知らねばならぬ」とあるように、知と愛とは不可分の関係にある。郷土を知ることで、郷土を愛する心が育てばと願う。
この地に生まれたのは一つの縁。住んでいるのも縁と言えなくない。縁あってこの地と結ばれたのだが、郷土を知り、郷土を愛することで、縁とはまた別のつながりが生まれる。絆と言ってもいいつながりで、郷土との絆は、その人の存在を基底で支えてくれる。
郷土学習に励む子どもたち。大きくなって、この地を離れたとしても、子ども時代に築かれた郷土との絆が心の支えになる時があろう。(Y)
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2017年10月15日09:00
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足立慎治さん イタリアの風景描く小品展...
兵庫県丹波市氷上町石生の画家、足立慎治さんが10月16―23日、「monoile」(モノイレ、篠山市大山)ギャラリーで個展「僕が歩いたイタリア」を開く。5―6月のひと月滞在したイタリアの風景画(油彩、水彩)を約35点展示する。「自分が見たもののほんの一部。一つでも心に残るものがあれば幸い」と足立さんは来場を呼び掛けている。
昨年開催された「雪梁舎フィレンツェ賞展」でフィレンツェ美術アカデミア賞を受賞した副賞で、1カ月フィレンツェを拠点に、ローマ、ベニチア、ミラノなどに滞在した。まちを歩き、美術館や教会を巡り文化を吸収しつつ、2万枚以上の写真を撮ったという。
レオナルド・ダ・ビンチの故郷の村もたずね、ダ・ビンチが描いた自然を見て、ダ・ビンチが自然から絵画技法を学んだことが実感でき、心が震えたという。
展示する作品は、日本に戻り描いたもの。はがきサイズから10号までの小品。
「外に出てみて、自分が日本人と強く意識した。日本人の強みを生かした作品を描く。現地での経験は、今後の制作の血となり肉となる。来場者にみやげ話の披露もできれば」と話していた。
午前10時―午後5時。足立さん(TEL090・1591・8543)。
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2017年10月15日09:00
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創業に関心ある女性のための座談会 10月2...
10月20日午後2時からたんば黎明館(兵庫県丹波市柏原町柏原)で、創業に関心がある女性や創業間もない女性を対象にした座談会「ひょうごのワタシ流の創業ストーリー 創業Cafe in 丹波を開く。
先輩女性創業者の事例発表、疑問や悩み相談、支援機関から創業支援策の説明もある。日本政策金融公庫、中兵庫信金、県信用保証協会、ひょうご産業活性化センターらが参加。同公庫(TEL078・341・5135)。
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2017年10月15日09:00
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西山酒造場社長の西山周三さん 福知山の...
来年1月に福知山市で開設される、同市内の中小企業や農家らが抱える課題解決などの相談に乗る「福知山産業支援センター」(同市駅前町)の初代センター長に、西山酒造場(兵庫県丹波市市島町中竹田)の6代目社長・西山周三さん(44)が就任した。応募があった138人の中から、書類審査やプレゼン、面接などを経て選ばれた。西山さんは「わくわくしている。相談者にヒントを得てもらい、元気になってもらえれば」と話している。
同センターは、同市や商工会議所、福知山公立大学などでつくる「福知山産業支援機構」が運営。完全予約制で、1社につき1時間ほど無料で相談に乗り、それぞれが持つ課題や、売り上げアップの方法などについてアドバイスを送る。相談は同市内の企業や農家らに限る。
西山さんはこれまで、異業他社との交流の中で、経営に関する相談などを受けることが多くあったと言い、同センターの業務に魅力を持ったという。「3年前の豪雨災害で会社が被災し、多くのボランティアに助けてもらった。恩返しも含め、自分なりの地域社会への貢献になればという思い」と語る。
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2017年10月15日09:00
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危ない国
篠山市の姉妹都市、アメリカ・ワシントン州ワラワラ市から、市民訪問団8人が来丹し、篠山での生活を楽しんでいる。その歓迎セレモニーで話題になったのが、北朝鮮のミサイル問題だ。
本来は高校生の一団が参加予定だったが、保護者が訪日を不安に思い、中止になったのだという。恥ずかしながら、改めて日本が危険な状態にあるということを認識させられた。
ミサイルに限らず、犯罪、事故、自然災害など、危険な事柄に関して、人間、どこかで「大丈夫だろう」という楽観的な思想にとらわれがちになる。そうしないと生活していけないのも事実だが、他人から「危ないよ」と言われると急に現実感がわく。
そんな中で衆院選がスタートしたが、そうこうしている間にも、またミサイルが飛ぶかもしれない。
政権を取った政党は、一刻も早く、「危ない国」と思われるような状況を変えてもらいたい。そして、次回の訪問団にはたくさんの高校生たちが参加し、篠山の人々との交流を楽しんでほしい。平和であるからこそできる交流だ。(森田靖久)
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2017年10月15日09:00
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第540問
衆院選が始まっています。今回から丹波地域を含む兵庫5区に加わった旧東谷村があるのは何市?
1.川西市
2.宝塚市
3.姫路市
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2017年10月15日09:00
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一宮神社(丹波市市島町中竹田)
創建時は18世紀初頭。旧道のN酒造の横から神社に入る。静かな佇まいの、春日造りの立派な本殿である。江戸時代初期、日光東照宮に駆り出された各地の宮大工、彫り物師などが、完成後それぞれ、いわば下放されたわけで、丹波、但馬、丹後、播磨の人たちが生業を立てるために企業集団を設立したと思われ、欅を主材とした彫り物が始まり、丹波市では、ここの神社と氷上町南油良の貴船神社がその嚆矢である。
再建された文化15年(1818)以前の社の正面向拝の宝珠を握った迫力ある龍と手挟みの菊の花がそのまま新社殿に移された。他に多彩な彫り物が所狭しと施されている。木鼻の阿吽の唐獅子と獏、さらに象が本殿の側面に二体、上部には鶏が12体も見える。麒麟も裏面に4頭、蟇股には長寿を願う鶴亀が居る.青竜軒と号した最晩年の五代目正忠と権次と名乗り始めた六代目正貞の合作による秀作である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2017年10月15日09:00
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平和のための交流に ワラワラから市民訪...
写真・ワラワラから訪れた市民訪問団ら=兵庫県篠山市北新町で
兵庫県篠山市と姉妹都市提携を結んでいるアメリカ・ワシントン州ワラワラ市の市民訪問団8人が篠山市に到着し、10月24日まで市内の家庭にホームステイしながら、伝統文化の体験や市民との交流を楽しんでいる。
両市(当時は篠山町)は1972年に姉妹都市提携を締結。5年ごとに市民訪問団を互いに受け入れている。45周年となる今年は8月末から9月5日まで篠山市民がワラワラを訪れていた。
一行が到着した12日には、篠山市役所で歓迎のセレモニーが開かれた。
訪問団のフランクリン・ディーンさんは、北朝鮮のミサイル発射問題などが原因で当初の予定より人数が減ったことに触れながら、「ラスベガスで銃の乱射事件もあり、世界中でトラブルが起きている。そのような中、私たちが篠山に来たのは平和のためでもある」と、姉妹都市交流を通した交流が平和の象徴になると述べ、「緑の山や霧などすばらしい景色。篠山とワラワラの将来のためにできることをしたい」と語った。
酒井隆明市長は、「北朝鮮問題が心配される中、来ていただけて本当にうれしい。ゆっくりと、篠山を楽しんでほしい」などと歓迎していた。
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2017年10月14日09:00
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足立義郎さんの丹波栗「銀寄」...
写真・近畿農政局長賞の丹波栗を手にする生産者の足立義郎さん(右)と落札者の柳川拓三・やながわ社長=兵庫県丹波市氷上町市辺で
JA丹波ひかみ本店前のとれたて野菜直売所(兵庫県丹波市氷上町市辺)で10月7日に開かれた「第1回丹波栗(丹波くり)広域品評会」受賞栗のセリで、最高賞の近畿農政局長賞に選ばれた足立義郎さん(64)=同市青垣町小倉=の「銀寄」1・1キロが、10万2000円で、菓子製造・販売「やながわ」(同市春日町野上野)に落札された。「夢の里やながわ」本店で展示されている。
柏原住民センターで6日に開かれた、兵庫と京都にまたがる丹波地域初めての県府合同品評会の上位入賞栗(丹波市生産者分、3等賞以上)16点がせり売りされた。
10万2000円まで値が上がり、栗1個が4000円近くする近畿農政局長賞の栗をせり落とした「やながわ」の柳川拓三社長は「丹波栗の品質と、生産振興にお世話になっている生産者に敬意を表したい思いと、弊社のみならず、丹波地域が昔から丹波栗という産物に恩恵を受けてきた感謝の気持ちも込めて落札した。今後の丹波栗の品質向上と生産拡大でさらに丹波栗のブランド価値が高まることを期待する」と話した。
東兵庫魚菜(氷上町石生)の久下聖太社長がせり人になり、せり上がりでせった。3等で4000円(1・1キロ)、県知事賞で7100円(同)の値がついた。
せりの様子を眺めていた買い物客たちは、10万2000円の値段に驚きの声を上げ、国内最高級の丹波栗の中でも破格の値段がついた近畿農政局長賞受賞栗を撮影した。
丹波市にはこれまでなかったクリ販売に特化したイベントとして、同JAが初めて企画した。
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2017年10月13日09:00
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柏原で織田まつり 100人で武者行列
写真・総勢100人による武者行列=兵庫県丹波市柏原町柏原で
柏原中心市街地などで10月9日、「織田まつりとうまいもんフェスタ」(同実行委員会主催)が行われた。総勢100人による武者行列が繰り広げられたほか、多くの出店があり、来場者は丹波の味覚に舌鼓を打った。音楽演奏などのステージイベントもあり、会場を盛り上げていた。
柏原藩陣屋跡を出陣した武者行列には、地域住民らが参加。沿道には多くの観光客が並び、行列を見守った。
毛槍や箱を持った奴を先頭に、太鼓やほら貝の音に合わせて歩いた。奴が毛槍を持ち上げる独特の動きを見せると、観光客から歓声が上がり、しきりにシャッターを切っていた。
行列の中ほどで、織田信長の直系18代目の子孫、織田信孝さんが殿様役として歩いた。茶々、初、江の「浅井三姉妹」も後に続き、行列に花を添えていた。
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2017年10月12日09:21
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法華寺 赤花鬼子母神(豊岡市但東町赤花)
創建は元和4年(1618)、その後、宝永16年(1639)守護神として、山頂に鬼子母神が祀られ、奥之院となり祭日には、殷賑を極める。昭和2年に火災により焼失後、再建。奥の院に向かって、静謐な参道を歩む。こぢんまりとまとまった社殿に近づく。正面向拝の周りと、堂内の欄間三面に彫り物が設えられている。
向拝の目抜きは、長さ1・1メートルぐらいの竜で、左上空を睨んでいる.目じりは白く、宝珠も小さく、髭は木である。木鼻は定番の唐獅子と獏、兎の毛通しは立派な鳳凰、その後ろ、唐破風を支える力神が、お腹を膨らませ、迫力満点である。手挟みは松の木の中に、阿吽の呼吸の鶴が対峙している.堂宇の中の2・2メートルの竜は色彩鮮やかで、目の後ろは朱色、宝珠は中央に、髭は木である。その左右は唐獅子。格天井の花鳥図も素晴らしい。向拝の竜の背後の銘、「丹波柏原彫刻師、9代目中井権次」。彼の傑作である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2017年10月12日09:20
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兵庫5区
総選挙の候補者がブログで、衆院解散の前日、能勢電鉄日生中央駅での朝立ちの様子を書いていた。「乗降客は猪名川町民と川西市民が半々くらい。その全員が今回から兵庫5区の有権者になります」。
1票の格差是正のため公選法が改正され、6県で選挙区が減ったほか、区割りの再編で兵庫でも7区(西宮市、芦屋市)の一部が2区に、6区(宝塚市、伊丹市、川西市)のうち川西市の北部、猪名川町寄りの区域が5区に入った。
対象区域は昔は小さな寒村だったが、30~40年前から急速に宅地開発が進み、16万人弱の市総人口のうち3万人余りを占める。
川西から猪名川町に入ってすぐの所にある日生中央駅に降りると、周りは高層マンションが林立。編入区域に住む丹波出身の知人、Aさんの案内で付近を回った。やはり5区の三田市のニュータウン同様に新興住宅がずらりと並び、区域の最南端の能勢電「一の鳥居」駅付近には大学のキャンパスまで。
Aさんは「5区に私自身は馴染みがありますが、初めて編入された有権者は戸惑うでしょうね。地域のことをどれだけわかってもらえるか不安も」。まだ選挙の気配のない9月初めだったが、候補予定者のポスターがすでに貼ってあるのも見かけた。但馬海岸から阪神間まで、広い選挙区がさらに広がり候補者は大変だ。(E)
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2017年10月12日09:20
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びっくり10万2000円
初めての兵庫県と京都府の合同栗品評会「第1回丹波栗(丹波くり)広域品評会」で、最高賞の近畿農政局長賞を受賞した足立義郎さん(丹波市青垣町)の丹波栗。日本一高値で取引される丹波栗の中で1番になったクリ。セリ値に注目していたが、予想をはるかに上回る1・1キロ(26個)に10万2000円の値がついた。1個あたり3923円、100グラムあたり9272円と、丹波マツタケ並だ。
せり落としたのは、春日町で丹波栗の菓子を作っている「やながわ」の柳川拓三社長。正月に回転すし店が築地初せりの本マグロを、9月に篠山市の料亭が初物の篠山産マツタケを市価とかけ離れた高値で競り落とすように、食材を扱う業者が「ご祝儀相場」で買うことで食材に注目が集まり、ブランド価値が高まる。
来年以降もセリは継続される見込み。びっくりする価格の丹波栗が10月の季節の風物詩としてメディアをにぎわすようになるかもしれない。
熱心な生産者ならずとも、「うちにもクリの木があるで」という人にも、夢を感じられるニュース。「丹波栗好き」としても、心がときめく。
(足立智和)
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2017年10月12日09:19
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蜂蜜がけのチーズトースト
朝、カーテンを開けると今日一日の素晴らしい天気を約束してくれる霧が山を覆っていた。濃く出した京都産の紅茶に舌をやけどしない程度の熱さにまで豆乳を加えたミルクティー、たっぷりとチーズを乗せたパンをじっくり焦げ目が付くまで焼き上げ、蜂蜜を少量かけた香ばしいトースト、無脂肪のヨーグルトで朝食をとる。朝一番で飲むパンチの効いた黒いほど濃い紅茶は目と頭をすっきりと気持ちよく目覚めさせてくれる。
朝食をすませると洗濯機を回し、終了の合図が鳴るまで読みかけの本をソファに座って読む。お気に入りのクッションをお腹に乗せてその柔らかさも同時に味わいながら、しばし本の世界に没頭する。ピーピーと洗濯の終了音が鳴り、一枚一枚伸ばしながら丁寧に干す。干し終わると夫が起きてこないうちに1階の掃除を済ませる。床とソファに掃除機をかけ、クッションをぽんぽんとふくらませてからモップで床を磨く。それから部屋の中の植物たちに水が足りているか確認する。
夫が下りてくると2階を掃除する。1階と同じ手順に階段とベッドメイキングが加わる。蜂蜜をかけないチーズトーストとコーヒーの軽い朝食を夫が食べている間に、今日の予定を相談する。夫は食べ終えた食器を台所に下げ、煙草を吸ってから洗面所に行って歯磨きを済ませ、着替えをする。その間、食器の後片付けをして窓を閉めて、出かける準備を整える。
今日は出石まで好物の蕎麦を食べにドライブ。休日ってほんと最高!
(土性里花・グループPEN代表)
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2017年10月12日09:12
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秋の味覚に長い列 篠山で「味まつり」
写真・黒枝豆を販売する篠山ライオンズクラブのブース=兵庫県篠山市北新町で
「丹波篠山味まつり」(同実行委員会主催)が10月7―9の3日間、篠山城跡三の丸広場をメーン会場に開かれた。延べ約8万3000人の人出があり、同広場、近くの市街地などには篠山の秋の味覚を求める人たちでごった返した。
同広場には、市内の事業所や各種団体が黒枝豆、丹波栗のほか、篠山牛や猪肉、山の芋、鯖寿司、地酒など様々なブースを出店。会場いっぱいにおいしそうな香りが漂った。黒枝豆や篠山牛の丸焼きを販売するブース前には長蛇の列ができていた。
初日は雨の影響で、やや客足が遠のいたが、2日目以降は天候も回復。3日目の9日は夏に逆戻りしたような陽気となり、早くから会場に人があふれた。