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2015年2月8日08:56
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トカゲ化石「新種」 篠山で発掘 県立人...
県立人と自然の博物館 (三田市) は2月4日、 篠山市宮田の前期白亜紀 (約1億1000万年前) の篠山層群下部層から発掘されたトカゲの化石が、 下あごの形態から新種であることが判明したと発表した。 同化石産出場所を発見した足立洌さん (71) =柏原町南多田=にちなみ、 「パキゲニス・アダチイ」 と名付けられた。 「パキゲニス」 は、 ギリシャ語で 「厚い下あご」 の意。 国内のトカゲ化石では4例目という。
写真・新種と決定づける特徴のある 「パキゲニス・アダチイ」 の下あごの化石(写真上)と、「パキゲニス・アダチイ」 の生体復元図 (C・小田隆/丹波市)
新種と判断されたのは、 2007年11月の調査で見つかった右下あご (歯骨) の化石 (長さ約2・6㌢、 高さ約1㌢、 厚さ約3㍉) で、 9本の歯 (高さ3―5㍉、 幅0・8㍉) が付いている。
通常のトカゲと比べ、 歯の位置があご前方に偏っており、 数が極端に少なく、 大きいという特徴が、 中国で報告されているトカゲ類 「パキゲニス・セラステッサ」 と類似しており、 同属と見られるが、 歯の先端の形状が長方形をしているのに対し、 「アダチイ」 は尖っていることから、 新種と決定づけた。 全長は70㌢ほどという。
研究者の間で、 前期白亜期におけるユーラシア大陸と日本のトカゲ類の近縁性が議論されていたが、 それを裏付ける化石が見つかっていなかった。 今回、 同属の化石が見つか
ったことにより、 近縁性を明確に裏付けた。
論文は1月27日、 古脊椎動物学会の国際学術雑誌に掲載された。 執筆者の一人、 同館の池田忠広研究員は、 「アジア圏域におけるトカゲ類の進化をたどる貴重な資料」 としている。
足立さんは、 「本当に小さな生き物の化石が、 新種と同定できるほどのよい状態で見つかり、 篠山層群のすばらしさを改めて感じることができたのがうれしい」 と話している。
篠山層群で見つかった新種は、 真獣類 「ササヤマミロス・カワイイ」、 竜脚類 「タンバティタニス・アミキティアエ」 (丹波竜) に次ぐ3例目。
同館は11―4月5日、 標本や拡大模型、 パネルなどを展示する。
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2015年2月8日08:55
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丹波市初の「樹木医」に 「いきもの」職...
青垣いきものふれあいの里非常勤職員で丹波栗生産者の蘆田昭治さん(66)=青垣町栗住野=が、「樹木医」 の資格を取得した。 丹波市の同登録者は蘆田さんのみ。 2度目の挑戦で努力が実を結んだ。 「勉強がしんどく、 達成感がある。 業務や栗栽培に役立てたい」 と喜んでいる。
写真・2度目の挑戦で合格した 「樹木医」 の認定証を手にする蘆田昭治さん=青垣町栗住野で
一般財団法人 「日本緑化センター」 (東京都) の認定制度。 5択の選択試験33問のうち50%以上の正解で記述試験に進める。 記述試験合格の後、 筑波市で2週間研修し16科目の試験と面接試験を経て合格者が決まる。 今年度は408人が受験、 最終的な合格者は116人 (約3・5倍) だった。
蘆田さんは元自衛隊員。 55歳の定年の10年ほど前に、 「退職後の生活を考え、 資格を取るように」 と言われ、 樹木医の存在は知っていた。
61歳から同施設で働くようになり、 知識をつけたいと考えていたところ、 同僚に樹木医受験をすすめられた。 受験には実務経験7年以上が条件で、 経験不足と思ったが、 果樹栽培の経験を算入できることが分かり、 JA丹波ひかみに生産者の証明書を出してもらい、 受験した。
同センターが発行している500㌻以上の厚みがあるテキストが参考書。 樹木の機能、 生理、 害虫、 気象、 土壌、 法律など多岐にわたる。 過去問題を何度も解いた。 1年目は、 最初の選択試験で足切り。 「これは無理だ」 と森林インストラクターの資格取得に方向転換しかかったが、 同資格を学ぶなかで、 樹木医の勉強の苦手分野と重なる部分があり、 つまずきを解消。 再び樹木医を目ざし、 見事合格した。 合格者は、 公務員や造園関係者が多かったという。
「筑波での研修は朝から夕方まで授業で、 毎朝試験があり、 夜遅くまで勉強した。 木の名前を覚えるのは不得意で、 樹木の構造や生理は得意。 子どもの環境教育に生かしたいし、 栗栽培にも役立てたい。 資格を取ったからといって、 すぐにどんな木の治療でもできるようになる訳ではない。 研さんを重ねたい」 と話している。
樹木医は、 全国に2327人、 兵庫県は123人。 丹波地域では篠山市に1人いる (昨年12月1日時点)。
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2015年2月8日08:55
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「粥」炊き作柄占う 晩稲と大麦「上上」...
丹波市市島町徳尾の折杉神社 (岡原東光宮司) で2月3日、 1年間の農作物の作柄や天候を占う 「粥占い」 の神事が行われた。 鍋の中に米とシノダケを入れて炊き、 シノダケの中に入った米の量で作柄を判定した。 また、 カシの木の角材 「駒」 を炭火の上に置き、 駒の焼け具合で天候の良しあしを占った。
同神社境内で神事を行ったあと、 炭火を使い、 鍋の中に米3合とシノダケ13本を入れて炊いた。 シノダケの表面に傷を付け、 占う作物が分かるようにしておき、 粥が炊き上がると氏子当番が1本ずつシノダケを割り、 中身を確認していった。
晩稲と大麦は 「上上」 との最高の結果。 栗や野菜も 「上」 とまずまず。 一方、 早稲と大豆は 「下」、 トマトは 「下下」 といった占いに、 苦笑いを浮かべる住民もいた。 天候占いは、 5、 6月が 「照」 との結果が出たため、 「今年は空梅雨かな」 などと話していた。
氏子当番長の余田義則さん (64) =同町下鴨阪=は、 「占いの結果を受け止め、 豊作になることを祈っている。 良い天気が続けばうれしい」 と話していた。
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2015年2月8日08:55
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ピアノ全国大会で3位 曲の世界観に浸る...
丹南中学校3年の吉田大介君 (野中) がこのほど、 大阪府高槻市で開かれた 「日本クラシック音楽コンクール」 のピアノ部門中学校男子の部で全国3位に輝いた。 吉田君は、 「僕の演奏が他人に評価されたことが何よりうれしい」 と喜び、 「わずかなミスタッチによって順位を落としてしまった。 審査員から 『緻密さに欠ける』 との指摘もあったので、 その課題を克服し、 次は1位をとりたい」 と話していた。
過去の実績から予選は免除。 兵庫県内の本選から出場し、 全国大会に進んだ。 全国大会では、 5人の審査員が90点満点で採点。 吉田君は、 メトネル作曲の 「フェアリーテイルOp.26―3」 と、 プロコフィエフ作曲の 「ピアノソナタ第1番」 の2曲を演奏し88点をマークした。 2位とはわずか1点差で、 1位の該当者はなかった。
曲の世界観にどっぷりと浸りながら演奏するのが吉田流。 「曲の世界観を自分なりにイメージし、 その物語を頭の中で展開させながら演奏していると集中力が高まる。 全国大会の大舞台でも緊張することなく、 普段通りに弾けた」 と笑顔で振り返った。
吉田君は3歳からピアノを始めた。 丹波市柏原町出身のピアニスト、 多川響子さんや、 多川さんの恩師、 馬場和世さんから指導を受けているほか、 アメリカ建国200年祭でアメリカを代表する10人の若手ピアニストに選ばれた田崎悦子さんからも習った。
「小学生のころは何度もピアノを辞めようと思った。 上達しないし、 練習はきついし」 と当時の心境を話す吉田君。 「でも中学2年のとき、 リスト作曲の 『森のささやき』 と出会った。 聴いた瞬間、 今まで感じたことのない不思議な感覚にとらわれ、 音楽の素晴らしさに気づいた」。 平日でも4時間以上の練習をこなし、 休日は指導者からレッスンを受けるほか、 時間が許す限りピアノに向かっている。
現在、 受験生の吉田君。 志望校は篠山鳳鳴高校という。4月には、本大会3位以内の入賞者による入賞者披露演奏会 「ガラコンサート」 が控えている。
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2015年2月8日08:54
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丹波市内でアタマジラミ 今月に入り感染...
丹波市内の保育園と小学校で、 これまでに10人規模のアタマジラミの感染が見つかった。 アタマジラミは、 出席 (登園) 停止の対象となる感染症ではないが、 今月に入って感染が増えているようだ。 丹波市教育委員会子育て支援課は、 全保育園 (こども園含む) に通知を出した。
ある保育園では、 2日に保護者からの連絡で感染を知り、 全園児の頭部を調べたところ、 5日までに9人の感染がみつかった。 園は全家庭に通知を出し、 布団を持ち帰らせてシーツを洗ってもらった。 園長は 「こんなに一度に出たのは初めて。 これ以上は広がらないようにしたい。 きょうだいに見つかった場合も知らせてほしい」 と話す。
また小学校では、 複数校で感染が見つかっている。 ある小学校では、 低学年を中心に5日までに約10人の感染が分かっており、 「しばらく様子を見て、 状況を確認していきたい」 と話している。
アタマジラミは一般に無症状だが、 かゆみが出ることも。 衛生不良の指標ではない。 治療にはシャンプーやパウダーのシラミ駆除剤が有効で、 頭皮を丁寧に観察して早期に虫卵を発見することが大切。 直接、 間接で接触感染するため、 タオル、 くし、 帽子の共用を避け、 シーツ、 枕カバーなどは洗うか、 熱湯、 アイロンなどで熱処理する。
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2015年2月7日17:07
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レストラン「しまぶん」
関西1位メニューも
家族連れも多く、 さまざまな客層に合わせた料理と、 篠山ならではの名物料理を取り揃えている。
今年度の西日本SA・PAのご当地メニューコンテストで関西ナンバーワンとなった 「丹波篠山御膳デカンショやぐら」 (1460円) は、 篠山牛の出汁しゃぶをのせた高い器をヤグラに見立て、 その周りに、 黒豆豆腐や丹波地鶏などの小鉢を踊り子のように配置している。
「丹波篠山まるごと丼と黒豆うどんのセット」 (1190円) は篠山牛と黒豆ごはんをあっさりとした牛しゃぶ丼に。 黒豆きなこを練り込んだ特製の黒豆うどんを添え、 山の芋のフライをのせている。 「ふくいポークのしょうが焼定食」 (1200円、 ごはん・みそ汁付) も人気。 福井のブランド三元豚 「ふくいポーク」 を厚めにスライスし、 蒸し野菜とともに熱々の鉄板に。 香り高い特製の生姜タレが食欲をそそる。
【メモ】一般道からも利用できる。 メニューは午前10時―午後9時。 無休。 電079・593・1291。 篠山市西木之部 (西紀サービスエリア上り線)
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2015年2月5日10:39
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健康診査申し込みを...
丹波市は健康診査の受診申し込みを募っている。 集団健診、 医療機関健診、 婦人科検診があり、 年齢などにより10の検診メニューがある。 各世帯に届いている申込書を、 2月13日までに市役所各支所か健康部健康課 (氷上保健センター) に提出する。 2013年度の丹波市国保加入者の特定健診受診率は38・4%。 来年度は55%を計画。 同課は 「異常の早期発見、 早期治療につなげるため、 一人でも多くの受診を」 と呼びかけている。
▽特定健診 (問診、 身体計測、 腹囲測定、 診察、 血液検査、 血圧測定、 尿検査など) ▽後期高齢者健診 (問診、 身体計測、 診察、 血液検査、 血圧測定、 尿検査など) ▽肺がん検診検診▽胃がん検診▽大腸がん検診▽前立腺がん検診▽肝炎ウイルス検診▽骨粗しょう症検診▽乳がん検診▽子宮頸がん検診―がある。
申し込み書に、 受診可能な健診が一覧表にして掲載されている。
丹波市国保加入者の特定健診受診率は09年度の41・6%が最高。 最低は12年度の37・5%。
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2015年2月5日10:38
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遺言・相続についての講演会・相談会
2月14日午後2時―4時、 三田市総合文化センター 「郷の音ホール」 で。 NPO法人法人遺言・相続支援センター主催。 同法人理事長で行政書士の暮松春夫さんが遺言・相続についての基本知識と、 遺言書の書き方について話す。 講演後、 個別相談会あり。 参加費1000円 (資料代含む)。 事前申し込み不要。 同法人三入 (さんにゅう) さん (078・959・5750)。 ホームページ (http://www.npoti.net/)。
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2015年2月5日10:38
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「地域づくり考える」氷上で養成講座 参...
丹波市 (生涯学習センター0795・82・0409) は、 2月28日午後1時から氷上住民センター (氷上町成松) で開く 「地域プロデューサー養成講座」 の参加者を募集している。 「参加を誘う地域づくりデザイン」 をテーマに市内で活躍する地域づくり団体のパネルディスカッションなどを通して住民参加で地域づくりを進める秘訣を考える。
大阪産業大学特任講師の檀上祐樹さんが 「住民参加の地域づくりをデザインする」 と題して基調講演。 続いて 「地域と有志の関係をデザインする」 をテーマに、 佐治倶楽部、 大手会館活用プロジェクト、 大路地域ジャーナリスト、 みんなの家―の4団体がパネリストになって意見交換を行う。 グループディスカッションもある。
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2015年2月5日10:37
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男性介護者つどい 悩みや苦労を共有 「...
篠山市住吉台の原美由紀さんが主宰している、 つどい場 「お茶の実」 が、 2月15日午後1時半―3時半、 四季の森生涯学習センター東館 (篠山市網掛) で 「男性介護者のつどい in 篠山」 を開く。 男性介護者が集い、 介護の悩みや苦労などを話し合って思いを共有する。 参加者を募集している。 参加無料。
原さんは、 「介護生活にはさまざまな悩みや苦労がついてまわる。 特に男性介護者は不慣れな家事と仕事の両立、 地域でのつながりの少なさなどからストレスをためやすく、 また発散もうまくできない状態で介護を続けているのでは」 との思いから企画した。
当日は三田市の男性介護者の会 「ぼちぼち野郎」 のメンバーらをゲストに招く。 申し込みや問い合わせは、 お茶の実 (090・7109・6734)。
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2015年2月5日10:36
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メディカルハーブティー講座
メディカルハーブの基礎とブレンドの仕方を学ぶ2回講座。 講師は日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピストの大地由美さん。 山南住民センターで水曜夜コースと土曜昼コースを開講。
水曜夜コースは、 2月25日と3月11日で、 時間は午後7時―8時半。 土曜昼コースは2月21日と3月14日で午前10時―11時半。 受講料各回2500円 (教材費別途)。 定員各10人。 大地さん (090・8238・8572)。
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2015年2月5日10:35
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諸田玲子 「波止場浪漫」 の講演
昨夏までの日経連載小説、 諸田玲子 「波止場浪漫」 の講演を聴きに静岡へ。 清水次郎長が遺した船宿 「末廣」 を守り抜いていく養女けんの、 医師植木との切なくも綺麗な恋物語が、 富士山のもと、 清水港の発展ぶりと交差しながら、 明治と大正を幾度も往復して進む。 諸田さんの亡母が次郎長の姪の後裔という縁もあり、 なかなかの力作だ。 ▼講演で春秋子が注目したのは 「私達に比較的近いのは太平洋戦争ですが (彼女は戦後随分経ってからの生まれだが)、 その根っこは明治からずっとあったんですね」 という述懐。 ▼小説では、 日本が日清、 日露、 第一次大戦と戦勝を重ね一等国に成りあがっていく陰で庶民らは貧しさに耐え、 かつ勝利の知らせのたびに熱狂する。 しかし一人、 けんの義母おちょうは、 提灯行列などの場所には 「足手まといになるから」 と出向かず、 超然としている。 反戦でも冷ややかでもなく、 ただ付和雷同しないのだろう。 ▼ 「元来心優しい人たちばかりであったはずの日本が、 何故に太平洋戦争に突っ走ったのか」 との問題意識を抱く春秋子は、 読みながらずっと、 一つの答えを垣間見る気がしていたのだが、 あながち的はずれではなかったようだ。 ▼三保からの富士はとても美しく、 小説末尾の 「あした浜辺をさまよえば」 の歌を口ずさんでいた。(E)
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2015年2月5日10:33
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水源問題を政策討論で
丹波市が新設した東芦田新水源 (青垣町東芦田) の活用法が、 はっきりしない。 同水源の原水から国の基準値を超えるマンガンが検出された問題で、 給水予定地域の住民から 「これまで通りの水源の水が飲みたい」 との強い要望が出たことを受け、 辻市長が 「いったん立ち止まって検討させてほしい」 と議会で答弁してから10カ月が経過した。
市がマンガン濃度の高い水をそのまま流出させたことによって実態が明らかになり、 水質検査結果を隠ぺいしていたという不祥事が重なった。 きれいな水を飲んでいた給水予定地域の住民にとっては、 市への不信感が先行し、 「マンガンを除去するから飲んでほしい」 と言われても、 軽々に了解できないのはもっともだ。
一方の市からすれば、 ▽マンガンを基準値の10分の1まで除去するので安全だ▽市内には他にもマンガンを除去した水を供給している地域はある▽春日地域の水不足を補完する上で新水源は欠かせない―とし、 新水源を 「飲料水に使用する」 との方針を固め、 理解を求めている。
この問題への関心が市全体へと広がっているとは言い難いが、 混迷を極めているのも事実。 そこで、 この件に関し、 市民代表の市議会が、 議会基本条例に掲げる政策討論会を開いてはどうか。 市全域からすれば一部地域の問題ではあるが、 暮らしに不可欠な水道水の安定供給は合併市のスケールメリットを生かした事業でもある。 給水予定地域からの選出議員、 それ以外の地域からの選出議員が、 それぞれの立場はありながらも市会議員としてどんな考えや提案を述べるのか、 最適なテーマだと思うが…。(芦田安生)
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2015年2月5日10:33
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足立昭五氏訃報
足立昭五氏 (あだち・しょうご=元中学教諭、 淡水魚研究家) 1日午前2時47分、 肺炎のため丹波市内の病院で死去、 84歳。 自宅は丹波市氷上町井中764。 葬儀は3日、 おこなわれた。 喪主は長男、 稔 (みのる) 氏。
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2015年2月5日10:32
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気になるテニス選手
錦織圭選手が注目を集めた、 今年の全豪オープンテニス。 残念ながら、 錦織選手はベスト8で大会を去った。 日本の期待の星をストレートで破ったのは世界ランキング4位、 スタニスラス・ワウリンカ選手 (スイス) だ。
ワウリンカ選手は少し前から気になっていた。 なぜなら、 私と生年月日が同じだから。 国籍も違えば、 育った環境や話す言葉も違うのに、 ずいぶん近い存在に感じている。
だから、 心の中では親しみを込めて、 彼のことをワウリンカ君と呼びたいと思う。 いつか会ってみたいものだ。 「同じ日に生まれたんだよ」 ―。 ぐらいしか話すことがなさそうではあるが。
よくよく調べてみると、 生年月日が同じ有名人は多い。 元フィギュアスケート選手の鈴木明子さんもそう。 人間だけにとどまらず、 馬で言うと凱旋門賞に出走した経験を持つアサティス。 主に種牡馬として活躍したとか。
同じ年の同じ日に、 この世に生まれた。 それだけのことで親近感を持つ。 何かしら共通点を見つけて、 勝手に親しみを感じて人と接するのもいいかなと思う。(田畑知也)
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2015年2月5日10:32
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音楽は宇宙の和声
盲目のピアニスト、 辻井伸行さんのドキュメンタリーを観た。 その両手から自由自在に操られるように溢れ出すピアノの音はもちろんのこと、 彼の口に出す言葉に感動していた。
幼い頃からなんでも好きなことに挑戦させてくれたご両親の揺るぎない愛の姿勢も素晴らしいが、 それを素直に受け取って、 誰に対しても感謝の言葉を口にする辻井さんの素直で美しい心のあり方に感銘を受けていた。 辻井さんはインタビューに答える中で、 彼を慈しみ育てたお母様と夢を語り合うことが大好きだと言われていた。
自分の子どもたちが夢を実現させていく過程で、 親として大人としての考え方を押し付けるのではなく、 過干渉ではなく出過ぎもせず、 静かに冷静に気持ちに寄り添いながら、 ひとりの人間としての成長に関われたらどんなに幸せで幸運なことだろう。 その簡単なようで非常に難しいことを、 どうしたらできるようになるのか、 いつになったら自分自身がそんな人間になれるのか、 道はまだまだ果てしなく遠く長い。
辻井さんは 「両親の顔が見たい」 「星空を見てみたい」 と願っていた時もあったが、 今は心の目で見えるようになったという。 それで幸せだと静かに微笑みながら言われていた。 目が見えても目の前にあるものを見ていない人はたくさんいる。 ましてや心で真実を見ることのできる人はもっと少ないだろう。 もちろん私も何も見ていない人間の中の一人だ。 せめて感謝する心はいつも持っていたいと願っている。
(土性里花・グループPEN代表)
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2015年2月5日10:32
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初の最高賞に輝く「小鼓 花吹雪」 西山...
西山酒造場 (丹波市市島町中竹田、 西山周三社長) が海外限定で販売する純米吟醸酒 「小鼓 花吹雪」 がこのほど、 国際的な日本酒コンテスト 「インターナショナル・サケ・チャレンジ (ISC)」 で、 純米吟醸酒部門の最高賞にあたる 「TROPHY」 に輝いた。 同酒造場は、 同コンテストに過去5回挑戦し、 今回初めて最高賞を受賞した。
同コンテストは、 国際市場で日本酒に対する理解と認識を向上し、 流通と販売を促進させることがねらい。 今回は全国から100銘柄以上が出品され、 日本酒のエキスパートである日本人審査員と海外のワイン専門家らが、 味わいや香りなどを総合的に審査した。
同商品は、 料理に合わせやすい、 すっきりとした米の旨みや甘みが口いっぱいに広がるのが特徴。 国内では 「小鼓 純米吟醸」 (1800㍉㍑、 2800円) の商品名で販売しており、 同酒造場の商品の中でも人気が高い。 また、 「路上有花 黒牡丹」 が純米大吟醸酒部門で銀賞に、 「路上有花 葵」 が同部門で銅賞、 「虚天楽」 が大吟醸酒部門で銅賞に選ばれた。
西山社長は 「国際的なコンテストで客観的な評価を受けたのを励みに、 革新的な酒造りをしていきたい」 と話している。
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2015年2月5日10:31
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バレンタインでフェア開催中 ケーキバイ...
2月14日のバレンタインデーに合わせ、 「大正ロマン館」 (篠山市北新町、 079・552・6668) でバレンタイン企画が実施されている。 メーンは、 13日午後1―3時のケーキバイキング。 同施設は 「観光の方だけでなく、 地元の方にも訪れていただき、 おいしいケーキを楽しんでほしい」 と話している。
バイキングは同施設内のレストラン 「ろまんてい」 と、 お菓子屋豆畑 (川北新田) のコラボ企画。 自慢の手作りケーキ10数種類が並ぶほか、 サンドイッチもある。 予約制で先着60人。 大人1620円、 小学生1080円、 小学生未満540円。
14日までは、 チョコレートやガトーショコラ、 ワインなどを販売する特設コーナーを設置中=写真。 河内台の金城隆子さんがプリザーブドフラワーも展示・販売している。
また、 同市二階町の昭和百景館でも、 チョコレート菓子や地酒のセットなどを販売している。
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2015年2月5日10:31
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おとなのためのお話会
2月8日午後2時から、 篠山市立中央図書館 (篠山市西吹) で。 篠山ストーリーテリングの会が大人を対象に本の朗読を行う。 プログラムは次の通り。
▽みみずの女王 (村岡花子童話集より) ▽夢見小僧 (日本の昔話) ▽びんぼうこびと (ウクライナの昔話) ▽ことろのぱんぱ (福音館絵本より) ▽手なし娘 (日本の昔話) ▽くぎスープ (スウェーデンの昔話) ―。
問い合わせは、 同会の小山三智子さん (090・5041・7971)。
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2015年2月5日10:31
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起訴内容認める 被告が初公判 丹波市消...
丹波市が2013年度に発注した化学消防ポンプ自動車の入札をめぐり、 業者に事前に予定価格を教えたとして官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された同市消防本部 (同本部総務課付) の松尾恒伸被告 (47) と、 落札した消防車両製造 「モリタ」 の元社員で無職、 水本裕二被告 (35) の初公判が3日、 神戸地裁であった。 2人はいずれも起訴内容を認めた。
同入札には10社が参加、 開札は13年8月28日に行われ、 モリタ大阪支店が5350万円で落札した。 予定価格は5430万円だった。
検察は冒頭陳述などで、 消防車両などの入札事務を担当していた松尾被告が、 12年度に実施した水槽付化学ポンプ車の入札が予定価格超過のため再入札になったことを上司から叱責され、 13年度に実施する化学消防ポンプ自動車の入札は1回で落札者を出さなければならないと考えるようになった、 と犯行に至った動機を明らかにした。
本部内で評判がよいモリタ社の製品がよいと考えた松尾被告は、 水本被告に相談しながら同社が有利になるような仕様書案を作成。 7社から参考見積もりをとり、 予定価格の設定に至った。
水本被告から予定価格を何度も聞かれていた松尾被告は開札前の8月22日、 1回で落札してほしいとの思いから同価格を教え、 水本被告は利益を確保しつつ確実に落札できる額を設定したという。
次回公判は3月10日。