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2015年2月19日11:30
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3Dと超音波導入 新型の内視鏡装置 県...
県立柏原病院は新たに、 3D内視鏡システムと内視鏡用超音波観測装置を導入した。 3D内視鏡は県内近隣地域の病院では初めての導入。 同病院は 「機器を利用し、 地域のみなさんに安全で質の高い医療を提供するよう努める」 としている。 導入費用は7200万円。
3D内視鏡は、 開腹せずに手術する外科の 「腹腔 (ふくくう) 鏡手術」 などに用いる。 2重に映る画像を専用のゴーグルで見ることで、 奥行きのある3D映像で対象臓器の正確な空間把握ができる。 内視鏡の先端のカメラ部分が自由に動くため、 陰になり見づらかった場所も鮮明に見えるほか、 カメラにヒーターがついていることで曇りのない良好な視界が得られるという。
胃がん、 大腸がんの早期、 ヘルニア、 虫垂炎、 胆石、 じんがん、 前立腺がん、 卵巣のう腫など、 外科、 泌尿器科、 産婦人科領域で役立てるという。
大野伯和副院長 (外科) は、 「立体的に感じられ、 画像自体も鮮明になり、 非常に使いやすい」 と話している。
内視鏡用超音波観測装置は、 消化管領域でのがんの深達度、 リンパ節転移の有無、 潰瘍の治ゆ判定などに用いる。 また膵臓胆のう領域での病変観察を内視鏡的に行うことができ、 高精度な診断を行うことができる。
針の出し入れができる専用のスコープを使い、 粘膜下の細胞、 組織を刺して吸引し、 生検することで、 確定診断や正診率向上につなげる。 見つけにくい膵臓の腫瘍の発見がしやすくなる。
西﨑朗副院長 (内科) は、 「一般的な内視鏡で見られるのは表面だけだが、 粘膜下の深いところまで見れる。 数ミリの小さな病変を見つけられ、 その病変の組織を針で取ることで確定診断につなげることもできる。 ターゲットにしている腫瘍が出血しやすいかどうかなども判断しやすくなる」 と利点を話している。
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2015年2月19日11:28
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日本の原風景として
岡山県美作市 (旧英田町) 上山地区の千枚棚田を訪ねた。 50年前は830枚の棚田に美しく稲穂がなびいて、 その様子を先人達は 「耕して天に至る」 と天地と共に生きる言葉で表現した。
棚田は山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田のことで、 日本にある水田の8%が棚田だといわれている。 しかし、 現在では中山間地域の過疎・高齢化に伴い40%以上の棚田が消え、 日本の原風景のひとつが今や風前の灯となっている。 同地区も1970年代までは、 米どころとして栄えたが、 国の減反政策と工業化、 若者の流出による後継者不足で荒れ果て、 近年はどこに棚田があるのかもわからない状態が続いていたという。
そこに近畿圏を中心とした都市住民が棚田再生、 耕作放棄地再生に関わるようになり、 古民家を再生した地域の交流の場やカフェ、 イベントスペース、 買い物支援の拠点で活動している。 今では 「NPO法人英田上山棚田団」 として法人化され、 4年間で延べ3500人の都市住民が上山を訪れ、 農業体験や棚田再生の活動に参加しているという。
再生された棚田を見るため、 小雪のちらつく空に向かって、 急な山の斜面を登る。 上に行くほど、 一つひとつの田が小さくなる。 ここを手入れしていくことは大変な作業だろう。
大地より人を介して天に至る棚田は、 耕す住人が少なくなったことを知り山に還りたがっているのか、 それとも水をたたえた棚田が美しく天を映していた頃に戻りたいのか、 聞いてみたいと思った。
(土性里花・グループPEN代表)
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2015年2月19日11:27
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4社の製品が受賞 丹波すぐれもの大賞 ...
今年度の 「丹波すぐれもの大賞」 の受賞者が発表された。 すぐれた製品や商品などを開発、 生産している企業や団体などを顕彰するため、 丹波県民局が創設した賞で、 2部門で計4社の製品・商品が受賞した。
産業・ビジネス部門では、 ささめ針 (山南町奥)、 谷水加工板工業 (氷上町賀茂) の2社の次の製品が受賞した。
▽クレイドル=ささめ針。 魚が、 ゆらゆらした動きに反応する点に着目し、 ゆりかごのようにゆらゆらとフォーリングするよう開発したジグ (釣り具)。 試し釣りを繰り返し、 ジグのキール (山状になっている部分) を高くするなど、 形状や重さの微調整を重ねた。 昨年6月の発売以来、 約半年間で同社の類似製品の1年間分に近い販売実績をあげた。
▽船舶用 「おとのん」 =谷水加工板工業。 防音性能の高い船舶用間仕切りパネル。 船舶に求められる防音性能の国際基準が引き上げられたのに伴い、 基準に適合したパネルを開発し、 国内では初めての認証を取得した。 吸音材と遮音材の組み合わせ実験を繰り返し、 防音性能を高めたほか、 他社の製品以上の薄さも実現した。
日常生活部門では、 鳳鳴酒造 (篠山市呉服町)、 西山酒造場 (市島町中竹田) の2社の次の商品が受賞した。
▽にごりうめ=鳳鳴酒造。 同社の 「にごり酒」 と日本酒で仕込んだ 「梅酒」 を、 それぞれの持つうまみや風味が最大限に生きるようにブレンドした商品。 同社の女性社員や若手社員が中心となり、 女性向けに開発した。 2012年12月の発売以降、 予想を上回る売れ行きを見せているという。
▽路上有花シリーズ=西山酒造場。 通年で醸造、 出荷できる 「しぼりたて」 の酒。 2014年2月に3種のシリーズとしてリニューアルした。 異なる3種の酒米を使用し、 ボトルのデザインにもこだわった。 同社の売り上げに占めるシェアは14%。 国内外で数々の賞をとっている。
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2015年2月19日11:26
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冬の篠山...
冬の篠山を楽しむ新イベント 「冬のささやま ホッカホカまつり」 が2月22日午前9時から、 本篠山バス営業所跡地 (篠山市小川町) で開かれる。 特製しし汁の無料振る舞いや、 ご当地バーガーの販売などの味覚に加え、 子どもたちがランニングバイクでタイムを競う大会などを開催。 主催する篠山市商工会青年部篠山支部は、 「地元の人には日ごろの感謝を込めて。 市外から来てもらう人には篠山ファンになってもらえるようなイベントになれば」 と話している。
しし汁は600食を用意。 午後零時半から振る舞いを始める。 またイノシシ肉と秘伝のタレを使った 「丹波ーガー」 (1個500円) は午前11時から販売するほか、 正午と午後4時ごろには、 景品付きのもちまきも。 もちは年にちなんで2015個をまく。
ランニングバイクの大会 「第2回丹波篠山デカンショカップ」 は午前9時から午後3時半まで開催。 子どもたちがペダルもチェーンもブレーキもない二輪車に乗り、 足で地面を蹴って進んでタイムを競う。 地元篠山のチームのほか、 県外からも参加者があり、 2―6歳までの約130人が参戦する。
また青年部員それぞれの事業を紹介する 「御用聞きブース」 も設置。 市内の部員と事業をまとめた冊子 「毘人 (びじん) 図鑑」 を配布する。
同支部の小林信通・支部長は、 「ランニングバイク大会は全国各地から子どもたちと保護者が集まる。 篠山を好きになってもらい、 イベントを通して各地の人とつながりが持てたら」 と言い、 「青年部として、 本篠山バス営業所跡地でイベントをするのは初めて。 河原町や立町、 小川町の国重要伝統的建造物群保存地区を知ってもらう機会にもしたい」 と話している。
問い合わせは、 篠山市商工会篠山振興部 (079・552・0758)。
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2015年2月19日11:26
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丹波からも参加の特別合唱団が出演 弓張...
3月1日午後2時から多可町文化会館ベルディーホールで開かれる弓張美季さんのピアノコンサートに、 丹波地域の人も参加している100人以上の合唱団が出演する。 弓張さんとの共演に向けて結成された合唱団で、 混声合唱組曲 「妙見山」 と混声合唱曲 「杉原川」 を歌う。 ともに元柏原高校教諭の故・橋本喬雄さんが作曲を手がけている。
第1部は、 弓張さんのピアノソロ。 ショパンのバラード1番、 ノクターン、 プレリュード 「雨だれ」、 スケルツォ2番を演奏する。 合唱団は第2部に出演する。
全席自由で一般1500円、 高校生以下1000円。 6歳未満は入場できない。 ベルディーホール (0795・32・1300)。
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2015年2月19日11:25
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北播磨クリスマスローズ展
3月6、 7、 8の3日間、 ラベンダーパーク多可 (多可町加美区轟、 0795・36・1616) で、クリスマスローズ育種の国内第一人者の横山直樹さんが育てた500株以上の鉢植えを並べる。 午前10時―午後5時 (最終日は午後4時)。 講演会は、 7、 8日 (両日午後2時から)。 同町在住の園芸コンサルタントの月江成人 (しげと) さんから栽培法や活用を学ぶ。 参加費500円 (お茶付き)、 各日定員20人 (要予約)。 電話かFAX(0795・36・1617)、 メール (info@lavender-park.jp)。
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2015年2月19日11:25
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猫のためのチャリティーライブ
2月22日午後3時から、 ライブハウス 「LASSON」 (春日町黒井) で、猫のためのチャリティーライブが開かれる。 丹波市内で猫の保護活動に取り組んでいる金川梓さん (柏原町柏原) が企画。 アコースティックライブが行われるほか、 金川さんがこれまでに保護した猫の写真も飾られる。 会場に募金箱を設置し、 捨て猫の初期診察やワクチン接種、 去勢手術の費用などに充てる。 入場無料。 金川さん (080・3777・6784)。
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2015年2月19日11:24
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学習しながら認知症予防を 「やすらぎ園...
篠山市は2015年度、 丹南地区の住民を対象に09年から、 特別養護老人ホーム 「やすらぎ園」 (同市味間奥、 松本琢也施設長) で取り組んできた学習を取り入れた認知症予防教室 「脳の健康教室」 を全市に広げる。 24日、 セミナーや体験会を行うほか、 教室生の学習を支援する 「学習サポーター」 を募集する。
学習療法とは、 日本公文教育研究会と東北大学の共同研究で、 子どもが学習する公文式の効果を応用し、簡単な読み、書き、 計算によって前頭前野が活性化され、 認知症の予防・改善を図る療法。
脳の健康教室は、 健康な人を対象に、 学習サポーターと一緒にコミュニケーションをとりながら、 音読や漢字、 簡単な計算、 数字が書かれたマグネット式のこまを数盤に置く 「すうじ盤」 などの学習を行う。 難しい問題を解くよりも簡単な課題を繰り返す方が、 前頭前野が活性化するという。 週に1回、 教室で習い、 自宅学習をしながら、 6カ月間通う。 やすらぎ園でも定員15人で、 6カ月間を1期間として実施。 教室修了後は1カ月間、 自宅で習慣づけてもらう。 再度、 入学したい人は何回でも教室に通うことができる。
やすらぎ園の学習サポーターは現在7人。 教室生とのコミュニケーションが大切なため、 声掛けや言葉遣いなど、 研修を受ける。 サポーターは教室生の学習への取り組み状況や、 会話の状況、 笑顔の度合いなどを毎回、 書き留めておき、 入学と修了後の上達度を教室生に知らせ、 達成感を与える。
教室生の、 岸本艶子さん (真南条中) は 「教室の日がいつも楽しみ」、 木下八重子さん (矢代新) は 「学習が習慣になった。 友人との会話も楽しみ」 と笑顔。 学習サポーターの渕上美知子さん (住吉台) と安井知恵子さん (味間奥) は「計算が速くなったり、 スラスラ読めたり、 笑顔が増えてくるとこちらもやりがいがある。 料理や農作業の話など、 人生経験豊富な教室生の方の話を聞くのも楽しい」と話す。同園職員の村上まり子さん、 板谷由美さん、 中西幸一さんは 「簡単な問題なので達成感があるようです。 教室生一人ひとりの上達度を書いた 『卒業証書』 をつくり、 喜んでもらい、 学習が継続できるようにしています」 と話している。
◆教室体験会やサポーター募集 2月24日、四季の森で
篠山市は2月24日午後1時半―3時10分、 四季の森生涯学習センター (同市網掛) で 「認知症予防公開セミナー」 を開く。 参加者を募っている。
市健康課職員が、 市の介護予防の現状について報告した後、 くもん学習療法センターの足立雅司さんが 「脳をいつまでも若々しく―普段の暮らしの中で取り組める認知症予防」 と題して講演する。 参加無料。 申込不要。
このほか、 学習サポーターを募集している。 60歳くらいまでで、 高齢者と明るく会話を楽しめる人。 24日のセミナーに参加し、 午後3時半―4時半、 サポーターの説明会とサポート体験を行う。 活動謝礼は1日1000円。 申し込みは市健康課 (079・594・1117)。
体験会の募集は定員に達したため、 すでに締め切った。
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2015年2月19日11:23
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「応急復旧は概ね完了」豪雨災害半年 国...
丹波市豪雨災害の発生から半年が経過した17日、 市は復旧状況や今後の復興対策について説明し、 民家裏の土砂撤去や道路、 河川、 隣地崩壊個所などの応急復旧については 「概ね完了した」 との見解を示した。 また、 国の査定が終わり、 国庫補助対象となる復旧事業は計218カ所で、 査定額は26億9000万円とした。
査定額の内訳は、 ▽道路=17カ所、 2億1400万円▽河川=29カ所、 8億5800万円▽農地=104カ所、 5億7900万円▽水道=4カ所、 4億3300万円―など。 補助率は、 水道については激甚災害指定などにより、 5割から 「3分の2」 となった。 そのほかも同指定などを受けようと申請、 調整中。
道路、 河川については2015年度中に原形復旧を完了させるため、 今月から順次工事に着手。 上下水道についても配水管の本復旧や中継ポンプの整備などの復旧工事を今月下旬から着手する。 農地も道路、 河川工事の進ちょくを見ながら15年度中の復旧完了をめざし、 「来年春の作付けに間に合わせたい」 としている。 治山・砂防事業についても16年度中の完了をめざす。
50万立方㍍ (10㌧ダンプ約10万杯) とされる土砂の処理について、 現在、 スポーツピアいちじま (市島町中竹田) に仮置き分約2万立方㍍は、 3月末までに撤去し、 市内10カ所に点在する指定処分地に運び込む。 同処分地の容量は計23万立方㍍といい、 残る土砂については市島地域内で処分地を調整中。 新年度中にはすべての土砂を撤去する。
今年3月の 「市復興計画」 策定をめざし、 森林、 農業、 住まいなど5つの専門部会を設け、 審議中。 3月1日にはタウンミーティングを予定している。
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2015年2月19日11:23
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自宅を短期入所施設に 北新町「みずほの...
株式会社 「みずほ」 が3月1日、 篠山市北新町の住宅を改装し、 障がいのある人の短期入所施設 「みずほの家」 をオープンする。 施設管理者を務める山中泰子さん (59) らが、 同じく障がいがあった娘の瑞穂さんへの思いを形にした施設。 短期入所施設では丹波地域で7件目となるが、 自宅を改装したものは初めてで、 同社は、 「家庭的な雰囲気でゆっくりとくつろいでもらえたら」 と話している。
写真・3月1日にオープンする 「みずほの家」 と管理者の山中泰子さん=篠山市北新町で
施設は、 基本的に午後3時半―翌朝午前9時半まで利用でき、 食事の提供や入浴、 身体の介護などを行う。 希望があれば、 期間を延期することも可能。 食事代や水道光熱費など利用者の負担金は1泊1600円。 障害支援区分によって利用日数が異なるため、 市町村の窓口であらかじめ申請が必要となる。
短期入所施設は、 障がいのある人の気分転換や介護者の休養、 用事などの場合に利用されるもの。 障害者支援施設などに併設されるものではない単独型としては、 篠山市内では2件目になる。
「みずほの家」 は、 山中さんの元自宅を改装。 木造一部2階建てで、 施設となる1階部分に、 洋室、 和室それぞれ2部屋のほか、 トイレ、 浴室を備える。 リビングなどは住宅時代のままで、 家庭的な雰囲気を色濃く残している。
重度の脳性まひを抱え、 2010年に亡くなった瑞穂さん。 泰子さんや父の信彦さん (59) らが支えてきたが、 当時は近隣に短期入所施設がなく、 休養の際などは親族に助けてもらっていたという。 夫妻は、 「自分たちも瑞穂も大変さを経験しているので、 同じ思いを持っている人を応援したい」 と言い、 施設をつくることを決めた。
同社の山中祥平社長 (30) は、 「まちの中にあり、 商店街や観光地、 医療機関などがそろっていてとても便利な場所。 家にいるような気分で利用してほしい」 と話している。
対象は、 兵庫県内、 京都、 大阪府内の身体、 知的障がい者 (6歳から64歳)、 精神障がい者、 難病対象者。 同施設 (079・554・3488)。
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2015年2月19日11:22
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名称「たんば黎明館」に 大手会館リニュ...
柏原町柏原の県指定文化財の建物、 大手会館をリニューアルし、 4月にオープンする予定の施設の名称が、 「たんば黎明館」 と決まった。 黎明は、 「夜明け」 「新しい時代の始まり」 という意味。 高等小学校、 女学校として丹波市の教育に黎明を告げたことや、 今後の地域づくりに黎明をもたらすことを期待して、 同名称にしたという。
写真・4月オープン予定の 「たんば黎明館」 と、 ル・クログループの黒岩さん=柏原町柏原で
同施設は、 明治18年 (1885)、 氷上郡各町村組合立高等小学校の校舎として建てられた。 のちに氷上第一高等小学校に改称。 明治42年 (1909)、 氷上郡立柏原高等女学校 (のちに県立) となった。 近代初等教育施設の建築物としては県内最古の部類に入るという。
創建当時の姿を忠実に復元する形で改修が進められており、 レストランホールやライブラリーカフェ、 カフェスペースなどを整備。 空き家を活用した店舗展開を支援している 「まちづくり柏原」 (荻野吉彦社長) が、 丹波市から指定管理を受けて運営する。
レストランを備えた施設として集客を図るだけでなく、 同施設はもともと教育の場であったことから、 丹波にゆかりのある偉人を顕彰する事業や、 子どもや若者の成長を支援する事業、 女性向けのカリキュラムなどを展開する予定。
木造2階建ての同施設は延べ床面積が約700平方㍍。 柏原総合庁舎側に鉄骨2階建て (延べ床面積約240平方㍍) を増築。 敷地面積は約1600平方㍍で、 庭園整備も進めている。
◆フランス料理店が出店 大阪のル・クログループ
大阪やフランス・パリで4店舗を展開しているフランス料理店 「ル・クログループ」 が、 たんば黎明館に出店することが決まった。 「靴を脱いでお箸で食べられるフランス料理」 を提供する。 「ル・クロ丹波邸」 との店名で、 4月2日オープン予定。 同社は、 ベストセラー 「日本でいちばん大切にしたい会社」 (坂本光司氏著) の4集目でも取り上げられている人気店。 「ル・クロ」 はフランス語で 「畑」 の意味。
同グループのオーナーシェフ、 黒岩功さん (47) は鹿児島県指宿市出身。 21歳で渡欧し、 三ツ星レストランなどで3年間修業。 2000年、 大阪・西心斎橋で町家を改装した1号店を開き、 一昨年12月にはパリで4号店を開いた。
ル・クロ丹波邸のレストランホールは2つあり、 一つは畳敷き、 もう一つは簡易的な間仕切りで個室空間をつくる。 6人体制で営業。 挙式や披露宴も行う。 同グループの3号店 (大阪・天満橋) であるウェディングレストランでは、 披露宴参加者に多くの選択肢の中から事前に料理を選択してもらい、 すべての参加者にそれぞれの好みの料理を出すという方式を取っており、 丹波邸でもその方式を採りいれる。
黒岩さんは、 「豊富な丹波の食材を、 フランス料理の技法で生かした料理を提供します。 堅苦しいというフランス料理のイメージを払しょくし、 くつろいだ雰囲気で料理を楽しんでもらいたい」 と話している。
親子料理教室、 大人向けの教室、 スイーツ教室なども催す予定。 ランチは1600円から、 ディナーは3900円から。
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2015年2月19日11:21
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岩戸神社 (市川町上牛尾)
創建時不詳。 正中元年 (1324年) に現在地に遷座された。 現在の本殿は、 寛保元年 (1741年) に建てられた。
岩戸川沿いに参道を辿っていく。 先年の大水で石の橋が落ちていたが、 最近は修復されたようだ。 橋の先に岩戸神社がある。 拝殿、 舞殿、 そして本殿が連なって建つ様子は、 周りの大木や岸壁と調和して、 得も言われぬ静けさを醸し出している。
本殿は寛政7年に再建。 立派な彫り物が施されている。 中央扉の上には、 羽を広げた素晴らしい鳳凰が、 嘴 (くちばし) の赤色も鮮やかに、 今にも飛び出しそうだ。 龍の彫り物はもちろん、 唐獅子や猿も見える。 中でも、 俵の上で遊ぶ2匹の鼠が秀逸だ。 しかしなんといっても、 脇障子2面にわたる中国の神仙説話の彫刻は、 立体感もあり、 素晴らしいの一言だ。 県の重文である。 脇障子の裏に 「丹州氷上郡栢原、 久須善兵衛政精、 中井丈五良正忠」 とある。
元高校教諭 岸名経夫
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2015年2月19日11:20
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愛宕神社 (丹波市市島町上垣)
創建時不詳。 愛宕神社は元々、 火災除け、 また災害防止の神社であった。 地域の平野部に鎮座しているのは、 災害を避けたいという村人の真摯な気持ちが一等地に神社を祭ったのかもしれない。
社に入っていく。 まず向背に、 精巧な、 そして力強い竜の彫刻が目に入る。 その裏側の2カ所の手挟みには、 複雑だが重厚な華の彫り物がある。 高度な技の冴えである。 木鼻には、 定番の唐獅子と獏がしつらえられている。 唐獅子、 獏とも、 風化もせず、 垢抜けたものである。 特に唐獅子は、 首を内側にやや振っている。 芸の細かいことが見てとれ、 技量の高さに驚く。
脇障子のテーマが面白い。 右側は猪に乗った仙人で、 躍動感溢れたものだ。 左側は天狗がでんと構えている。 この裏面に彫り物師の銘がある。 「彫り物師、 栢原住、 久須善兵衛政精」 そのすぐ左に 「五代目、 中井丈五良正忠」。 正忠はいつも、 相方を右側に彫り込んでいる。
元高校教諭 岸名経夫
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2015年2月15日08:54
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分別変更前に説明会 住民周知へDVDも...
丹波市 (環境整備課0795・82・1292) は、 4月の市クリーンセンター稼働とあわせて変更する、 ごみの分別方法を周知しようと、 パンフレットやDVD、 分別収集カレンダーを作成。 2月19日から市内6地域で自治会長と自治会の保健衛生担当者を対象にした説明会を開く。
分別方法や注意点などをまとめたパンフレットは、 すでに全戸に配布。 このパンフレットをさらに分かりやすく、 ナレーションや動画を加えたDVDを作成している。 DVDは、 19日からの説明会で各自治会に配布。 住民に説明する際に活用してもらう。 分別収集カレンダーは、 市内6地域ごとに作成し、 2月下旬ごろに配布予定。
説明会の日程は次のとおり。 時間はいずれも午後7時半から。
▽19日=ライフピアいちじま▽24日=柏原木の根センター、 ハートフルかすが▽25日=氷上保健センター、 山南住民センター▽26日=青垣住民センター
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2015年2月15日08:54
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黒ゴマ栽培者募る 2月21日、春日で講習
丹波黒ごま生産組合 (上田幸男組合長) は、 2月21日午後1時半からハートフルかすが (春日町黒井) で開く栽培講習会の参加者と新規栽培者を募集している。
今年度は69人で8・6㌶を栽培したが、 台風11号や8月16日豪雨災害の影響で平年の4割程度の集荷量にとどまり、 需要に対応できる量が確保できなかった。 新規栽培者を掘り起こし、 集荷量増につなげようと、 既存生産者と新規生産者の合同栽培講習会を企画した。
同組合の今年度の集荷状況などの説明、 丹波農業改良普及センターの栽培暦、 は種適期、 排水対策など栽培管理に関する説明、 同組合取引先のゴマ問屋 「和田萬」 の話がある。
丹波市発足後、 市の新しい特産にと栽培が始まり、 新年度で栽培10年を迎える。 99・9%が輸入と、 国産黒ゴマは希少で、 概ねキロあたり2000円以上で買い取られている。
講習会の参加は無料。 組合に入会するには年会費などが必要。 問い合わせは上田組合長 (0795・85・1154)。
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2015年2月15日08:53
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リポーター7人 丹波市が募集 3月10日...
丹波市 (情報発信係0795・82・0916) は3月10日まで、 地域の身近なイベントや話題を取材し、 市のフェイスブックや公式ブログで発信する 「ええなぁ!丹波市民リポーター」 7人を募集している。
募集するのは、 18歳以上の市内在住、 在勤、 在学者。 デジタルカメラが必要。 先着順で、 定員になり次第、 締め切る。
市民リポーターは、 今年4月から来年3月末まで活動。 自身で話題を見つけて取材し、 市の担当係へ記事と写真をメールで送信する。 取材にかかる費用は自己負担だが、 取材数に応じて最高で1万円分の 「たんば共通商品券」 を贈る。
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2015年2月15日08:53
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『徒然草を読む』
柏原厄除大祭が終わると、 厳しかった寒さも次第にやわらぎ、 暖かくなるといわれる。 春までそう遠くないことを思う。 『徒然草』 を著した兼好が言ったように、 まさに 「四季は、 なほ、 定まれる序 (ついで) あり」 だ。 季節の移り変わりには決まった順序がある。 ▼ 『徒然草を読む』 という本がある。 旧制柏原中学校 (柏原高校) 出身で、 医師であり、 歌人、 作家でもあった上田三四二氏が徒然草を読み取った本だ。 ▼上田氏は、 柏原中時代に教科書で学んだ徒然草は、 教訓めいた内容で退屈だったという。 しかし、 40代にがんに侵され、 その後も再発するなど、 「この世の果てをうかがうような事柄に立ち会って」、 徒然草の言葉が心に入ってきた。 ▼兼好は四季には順序があるが、 「死期は序を待たず」 という。 死は順序もなく突然やってくる。 このように人生は有限であり、 明日知れぬ命だからこそ、 「存命の喜び」 をかみしめなければならない。 「先途なき生」。 それが徒然草の本旨だと、 上田氏は書いた。 ▼上田氏の小説 『祝婚』 に、 「残された日の量 (かさ) は測りがたかったが、 一日生きれば一日は余禄であり、 恩寵であった」 とある。 兼好のいう 「存命の喜び、 日々に楽しまざらんや」 さながらだ。 この小説を書いてまもなく上田氏は亡くなった。 2月15日は 「兼好忌」。(Y)
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2015年2月15日08:52
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台湾の旅 ②
八十七歳という地元ガイド氏のお迎えから始まった旅、 まずは台湾の新幹線である台湾高速鉄道に乗り、 最南端の港町高雄 (カオシャン) へ向かう。 駅のプラットホームは 「月台」。 その昔、 月見のために設けた高い台に似ているのが語源、 風情のある命名だ。 エレベーターは 「電梯」 何となく意味で分かる。 笑ってしまったのは 「便当」、 日本では弁当。 歯医者は 「牙醫」 こうした漢字の微妙な違いはたくさんあり、 その度にガイド氏に由来を聞いたり、 メモしたりと興味が尽きない。 漢字の読み方はこちらが本場、 日本風の読みは台湾の人から見たら、 逆におかしいのかも。
台湾の南北を走る高速鉄道は日本の新幹線七百系と同じ。 このおかげで台北と高雄間の日帰りが可能になった。 台湾は九州より少し小さい島国で人口は二千三百万人、 正式名は中華民国。 中華人民共和国との関係は微妙で一言では言い尽くせない。 しかし大陸からの観光客が多いのは、 自由な雰囲気が好まれるからだろう。 かつて植民地として支配していたのにも関わらず、 親日的な人が今も多いことには申し訳ないが有難い気持ちになる。
高雄には日本が整備したという立派な港があり、 それを見下ろす高台に大正時代、 皇太子であった昭和天皇が訪問されたとき、 それを祝して名づけた 「寿山公園」 がある。 石段の横に昭和十六年十二月八日の日付で 「大東亜戦争完遂碑」 が今も残っている。 但し終戦後しばらくはセメントで塗りこめられていたとか。 あたたかな海風に吹かれながら、 国の盛衰や時の流れにしばし思いを馳せた。
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2015年2月15日08:48
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2年連続で最優秀 「米・食味分析コンク...
篠山市宇土の杉尾農園代表の杉尾誠さん (65) が、 カルシウム肥料を使用している関西の農業者が米の品質を競う 「第4回米・食味分析鑑定コンクール」 で2年連続、 最優秀賞を受賞。 このほど、 ユニトピアささやま (篠山市矢代) で開かれた同農業者らの研修会で表彰された。 杉尾さんは 「昨年はまぐれかと思ったので、 今年の受賞はうれしい」 と話している。
吉野石膏 (本社・東京都) が1969年から製造しているカルシウム肥料 「カルゲン」 の販売店でつくる 「カルゲンタグシステム普及会」 (事務局・カルゲン関西=滋賀県野洲市) の主催。
日本最大級の米のコンクール 「第16回米・食味分析鑑定コンクール国際大会」 (米・食味鑑定士協会など主催) に出品した関西のカルゲン栽培者約60人を対象に、 食味値と味度値の合計点を競った。 杉尾さんのコヒシカリは特に食味値が91点 (満点100点) と高く、 最高点を獲得した。 食味値は、 アミロース、 タンパク質、 水分、 脂肪酸度の 「食味方程式」 で計算され、 数値が高いほどおいしい米となる。 一般的においしい米は70点以上。
杉尾さんは、 収穫後の土づくりを特に大切にしているという。 収穫後に微生物肥料 「タキアーゼ」、 発酵堆肥、 くん炭をまき、 表土と下層土を反転する耕起方法で酸素を土壌に供給し、 霜や寒気で表土を細かくするという。 また7月中旬の中干し時にカルゲン肥料を施し、 倒伏防止と食味向上を狙う。
栽培米は30㌔の玄米を40分間かけてゆっくり精米する循環型精米機を使い、 食味を落ちにくくする工夫をしている。 また、 烏骨鶏の放し飼いによる循環型農業を実践しており、 今後、 加工品の開発、 有機野菜の栽培の拡充、 早生の枝豆の生産、 ハウスでの野菜栽培に力を入れていくという。 米は直販のみ。 杉尾さん (090・3385・3603)。
丹波地域の他の入賞者は次の皆さん。
▽努力賞=岩本和也 (篠山市)、 中西哲也 (丹波市)
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2015年2月15日08:48
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「第1種電気工事士」に合格 篠山産高電...
篠山産業高校の電気科2年生6人が、 国家資格 「第1種電気工事士」 試験に合格した。 6人のうちのひとり、 森田滉生君 (篠山東中出身) は 「長い期間、 この資格取得に向けて勉強してきたので、 その努力が実りうれしい。 これも熱心に指導してくださった先生方のおかげ」 と感謝し、 「将来は資格を生かした仕事に就きたい」 と話している。
第1種電気工事士は、 一般家庭用の電気工事をはじめ、 工場やビルなど (最大電力500㌔ワット未満の電気設備) の電気工事が行える、 電気工事に関する最高位の資格。 5年以上の実務経験を重ねれば免状が交付される。
試験は昨年10月に筆記、 12月に実技があり、 同科の2年生10人と、 3年生7人が受験した。 筆記では電気工事に関する基礎をはじめ、 許容電流を求める計算問題、 高圧工事に必要な機器の識別や名称、 法令などが出題された。 実技では配線図をもとに、 支給された電気部品を施工条件に沿って1時間の制限時間内に配線した。
生徒たちは合格を目指し、 夏休み返上で補習に取り組み、 2学期からも放課後遅くまで学校に残って受験勉強にいそしんできた。 合格者は次の皆さん (カッコは出身中学校)。
濱田比呂 (山南)、 矢野和哉 (同)、 柚木一秀 (ゆりのき台)、 清水直哉 (今田)、 宮崎敏行 (けやき台)