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2015年6月3日17:19
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男坂神社(養父市大屋町宮垣)
県道脇の小高い丘の所にある。 戦国時代には、 男坂城があり、 その後に現在の男坂神社が鎮座しているが、 創建時は不詳である。 植物相が豊富なところであり、 そのせいか境内も荘重な雰囲気が漂っている。 石段を登って行くところの鳥居には、 「式内社 男坂神社」 とある。 拝殿、 本殿とも銅板葺きの入母屋造りであり、 しっかりとした建物である。 明治25年 (1892) に再建されたものである。
本殿大虹梁の上に、 左上を向いた迫力ある竜が目に入る。 その上の妻飾りには、 1人の力士が屋根を支え、 そばに牛が控えている。 木鼻には定番の唐獅子と獏がしつらえられている。 目を凝らして見るとここの竜、 唐獅子、 獏とも、 他の所のものよりも目がきついと思える。 また脇障子が素晴らしい。 応神天皇と神功皇后による土蜘蛛退治である。 8代目中井権次正胤の得意のテーマであり、 丹波市にもあと2、 3カ所の神社にも見られる。
元高校教諭 岸名経夫
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2015年5月31日08:36
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生の本能
「人には元来、 『生の本能』 というものが備わっています。 自らの崇高さ、 気高さを自覚したい、 という本能です。 この本能が活発にうごめいている人にとっては、 障害物は、 避けるべき壁ではなく、 身震いするほどに挑戦欲が湧いてくる壁です。 障害物が困難であればあるほど、 挑戦欲が高まります」。 ▼青垣で毎年、 開催されている 「ファインキッズトライアスロンin丹波大会」 の大会長を仰せつかっている。 役目の一つは、 大会のあいさつ文を書くこと。 冒頭の文は、 以前に書いたあいさつ文の一部だ。 ▼トライアスロンは、 スイム、 バイク、 ランを組み合わせた競技。 スポーツに縁遠い身には、 過酷に過ぎる。 なのに、 挑む人たちがいる。 その理由の一つは、 「生の本能」 の発露ではないかと推察する。 ▼障害物に挑む手応えは、 生きていることの手応えに他ならない。 障害物を乗り越え、 克服した際には、 喜びが全身を貫く。 それは自らの崇高さ、 気高さを自覚したい、 という生の本能が満たされた喜びであり、 その喜びを求めて人はときに過酷とも思える難事に挑む。 ▼今年のトライアスロン大会では、 目の不自由な女性が40歳代女性の部門で2位に入った。 目が不自由なのも、 レースに挑む上で立ちはだかる障害物であったろう。 女性の生の本能のたくましさに敬意を表した。(Y)
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2015年5月31日08:36
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ばくだんボール
毎月一度、 句会のために丹波へ帰る。 句会があることで、 親がいなくなると遠くなりがちな故郷へ行けることに感謝。 両親の住んでいた家を、 兄が使わせてくれることにも。
昨年までは、 各務原インターから車で丹南篠山インターまで高速道路を帰っていたが、 さすがに最近は電車で帰るようになった。 三時間半から四時間を運転する体力と集中力の低下、 さらに三日ほどしてから疲れが出てくることも一因だ。
名古屋から新大阪まで新幹線、 あとは特急コウノトリに乗る。 以前はヒカリとコウノトリが十分ほどの連絡時間でうまくつながっていた。 福知山線の車窓を見ながら駅弁をたべるのも楽しみだった。
ところがダイヤ改正で四十分の待ち時間が発生。 本屋の立ち読みで時間をつぶしていた。 今年三月四日、 新大阪駅構内に新しいおみやげと飲食スペース 「エキマルシェ新大阪」 が誕生。 たまたま、 丹波へ帰る日と一致、 早速うろうろ。 一軒のお土産店の前に長い列が出来ていて 「うぐいすボールの最後尾」 という札をもった店員が立っている。 「うぐいすボールって、 もしかして、 あのバクダンボールって言ってたものかな」 とのぞいてみたら、 まさにそれ。 この日は買わなかったが、 先日、 連休明けで空いていたので購入してみた。
抹茶や梅、 黒大豆、 ゆず、 わさび、 玉ねぎ等の粉をまぶしたものが、 なかなかいいお値段。 もちろん昔ながらのも。 車中で早速試食、 「うーん、 微妙、 まぶさない方が好きかも」。 ここだけで売られているのが、 販売戦略とか。 駄菓子好きの方は一度お試しあれ。
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2015年5月31日08:33
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大森さん家のカメ
クリスマスから年をまたいで点灯される自宅イルミネーション 「丹波大森夢ナリエ」 で知られる大森義一さん (氷上町谷村) 宅のカメに、 また毛 (藻) が生えた。 古くから縁起物として親しまれた 「蓑 (みの) 亀」 という現象だ。
2年前に取材した時とは別のカメ。 2匹は全身が毛むくじゃら。 2匹は 「これから」 というところ。 手のひらに乗るサイズのカメにも、 人間に例えると腰のあたりから、 ちょろっと毛が生えていた。 特別な飼育はしていないそうだ。
実に不思議。 水槽は別、 エサは同じで市販品。 水も同じで、 地下水を使っている。
「ここに秘密が隠されているのでは」 と思うふしが1つある。 大森さん宅では、 長生きさせるために水槽に土を入れてカメを冬眠させている。 この土が何らかの影響を及ぼしているのでは。
ところで、 このカメたちは 「夢ナリエ」 を見たことがない。 「夢ナリエ」 見物に訪れた丹波新聞読者で 「珍しいカメを見たい」 と言う人が過去に何人かあったそうだが、 見せられない事情を説明し納得してもらっている。 「あいにく冬眠中で。 春まで起きて来ない」―。(足立智和)
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2015年5月31日08:30
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丹波新聞社キャラクター愛称決定!
読者のみなさんから募集しました丹波新聞社のキャラクターの愛称が「くりたん」に決まりました(商標登録出願中)。
約450通もの応募があり、「丹波栗」の「くり」と、「丹波新聞」の「たん」を合わせた「くりたん」とする応募がもっとも多く、社内での選考も経て「くりたん」と決定しました。ご応募いただいた方々に厚くお礼を申し上げます。
今後、より親しまれる紙面づくりや丹波新聞社のPRなどに「くりたん」を活用していきます。どうぞ、かわいがってください。
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2015年5月31日08:29
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第428問
先日竣工式が行われた篠山市栗柄の 「栗柄ダム」。 事業着手から何年がかりで完成した?
1.21年
2.15年
3.8年
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2015年5月31日08:28
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本格的な民謡を「丹波篠山民謡三昧」 全...
「丹波篠山・民謡三昧」 (同実行委員会主催) が7月12日午後1時から、 たんば田園交響ホールで開かれる。 津軽三味線全国大会3連覇チャンピオンの松田隆行さんや、 このほど青森県で開かれた 「津軽五大民謡全国大会」 で優勝した兵庫県内の高校生、 岡部裕希さんなど若手の民謡家のほか、 地元からは丹波篠山楽空間も出演する。 実行委員会の事務を務め、 出演もする民謡愛好家の前川鈴代さん (柏原町) は 「本格的な民謡や貴重な楽器など、 めったにない機会。 若手の演奏もあり、 中高生や学校関係者の方にもぜひ聴いてもらいたい」 と来場を呼び掛けている。
たんば田園交響ホール・市民共同企画事業として、 「丹波篠山・民謡三昧実行委員会」 (梶谷郁雄・実行委員長) が主催する。
第1部は 「唄い継ぐ丹波の民謡・各地の民謡」。 丹波篠山楽空間がオープニングを飾り、 篠山デカンショ節保存会が 「篠山節」 「デカンショ節」、 岡部さんが 「磯原節」 「秋田人形甚句」、 前川さんが 「菅笠節」 を披露する。
第2部は 「丹波篠山の風に乗せて」。 ホテルオークラ創業者で音楽に造詣のあった大倉喜七郎が考案し制作した、 尺八とフルートの折衷楽器 「オークラウロ」 を、 尺八演奏家の堀淡三さんが演奏。 制作後80年たった楽器で、 日本民謡協会の協力で東京都以外では初めて演奏される。
第3部は 「弾む・奏でる」。 曲弾きで松田さんが 「津軽じょんから節」 を演奏するほか、 松田さんの母で民謡歌手の松田とみさん、 丹波篠山楽空間が出演。 「花笠音頭」 で締めくくる。
入場料は大人2000円、 高校生以下1000円 (未就学児は入場不可) 全席自由。 チケットはプレイガイドやローソンチケット、 同ホール (079・552・3600) で販売している。
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2015年5月31日08:27
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ホタルの観賞会 生態学ぶ講話も ...
春日町下三井庄自治会と公民館活動委員会は、 6月6日にホタル観賞会を開く。 ホタルの生息する自然環境に感謝しようと計画している。
午後7時から同町下三井庄コミュニティセンターで、 ホタルを飼育する地元のホタル研究家、 畑義一さんを講師にホタルの生態などについての講話会のあと、 コミセンから約700㍍離れたふれあい広場で乱舞するホタルを見学。 地域外の参加もできる。 昨年も実施したが、 関心が高く、 100人を超える参加があった=写真。
「夜空に舞うホタルを観賞し、 素晴らしい自然環境を満喫しませんか」 と同自治会などでは、 参加を呼びかけている。
岡田浩明さん (0795・75・0231)。
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2015年5月31日08:27
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「婚活 自分みがきセミナー」の参加独身...
6月14日午後1時半―3時半、 篠山市民センターで「婚活 自分みがきセミナー」が開かれる。参加者を募集している。フリーアナウンサーの森永幸子さんが 「彼女の心をとらえよう」 と題して話し方や接し方、 身だしなみのポイントを話す。 対象は20歳以上の独身男性。 定員20人。 参加無料。
申し込みは、 6月9日までに主催の篠山市結婚相談室 「輪 (りんぐ)」 (079・552・3455)。
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2015年5月31日08:26
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献血併行型骨髄等ドナー登録会
6月10日午前10時―午後4時、 篠山市役所献血会場で、献血併行型骨髄等ドナー登録会が開かれる。
ドナー登録できるのは▽骨髄・末梢血幹細胞の提供を十分に理解している人▽年齢が18歳以上、 54歳以下で健康な人▽体重が男性45㌔以上、 女性40㌔以上の人―。 登録までの所要時間は約15分。 HLA型 (ヒト白血球抗原の型)の検査のための採血がある。
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2015年5月31日08:25
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「遠隔操作」で変更 プロバイダ勧誘に注...
丹波消費生活センターは、 昨年度に電話で受け付けた相談内容をまとめた。 相談件数は493件で、 前年度より18件増えたが、 出前講座で早めの相談を呼びかけた効果から 「苦情」 は29件減り、 「問い合わせ・要望」 が47件増えた。 苦情内容ではパソコンの遠隔操作によるプロバイダ勧誘トラブルが24件 (前年度8件) と急増した。
プロバイダ勧誘トラブルは、 電話で 「プロバイダ料金が安くなる」 と勧誘され、 承諾して自分のパソコンの遠隔操作を任せると、 新たなプロバイダに接続先を変更されるというもの。 「勧誘内容ほど料金が安くなかった」 「通信速度が遅くなった」 などの理由で解約を申し出ると、 解約料を請求されたという。 同センターは 「回線やプロバイダなどのインターネット通信契約は、 クーリング・オフが適用されないので、 注意を」 と呼びかけている。
このほか、 苦情の最多は、 アダルト動画サイトのワンクリック請求や出会い系サイトをめぐるものなど、 インターネット情報サービス関連のトラブルだった。 ワンクリック請求では、 画面に 「誤操作をした場合はこちらへ」 などとメールや電話番号が書かれており、 連絡してしまったケースがあった。 またトラブルの解決方法をインターネットで検索し、 見つけた調査会社に相談したために、 高額な契約を結ばされた例もあった。
また、 苦情全体に占める契約当事者の年齢は、 60歳以上が4割を占めており、 高齢者の注意が必要になっている。
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2015年5月31日08:24
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デカンショ節体験館整備 今年度、4事業...
4月下旬に文化庁が創設する日本遺産に認定された篠山市。 今年度の推進事業案として、 大手前展示館内を改装し、 デカンショ節体験施設を整備するなど4事業を柱として推進することが、 28日、 篠山市民センターで行われた 「篠山市日本遺産推進協議会」 の初会合で明らかにされた。
写真・デカンショ節体験施設の整備事業が計画されている青山歴史村(左)と大手前展示館。 入口は青山歴史村に設置される=篠山市北新町で
推進事業については、 文化庁が全国で認定した18件に対し総額約8億円を交付する計画で、 現在、 篠山市の推進事業案は文化庁で審議され、 6月中に交付額が決まるという。
4事業は▽デカンショ節体験施設の整備事業▽日本遺産丹波篠山電脳案内事業▽日本遺産認定記念フォーラムの開催▽地域活性プロモーションによるデカンショの魅力発信事業―。
大手前展示館 (北新町) 北側の空きスペースを改装し、 西側の青山歴史村との壁を取り払い、 「デカンショ体験館」 を整備。 デカンショ節にまつわる資料を展示したり、 映像を流すほか、 デカンショ節を踊る体験をできるようにする。 入口は青山歴史村に設ける。 また、 青山歴史村の中庭に 「デカンショ体験広場」 を設け、 輪踊りが体験できたり、 小さなショーを開くスペースにする。 このほか、 青山歴史村入口付近にある倉庫をトイレに改装する。 同事業の交付要望額は約5400万円。
電脳案内事業は、 デカンショ節に唄われている市内の名所や歴史的文化財に多言語の案内プレートを設置。 その案内プレートにAR (拡張現実) 技術を活用し、 スマートフォンをかざすと自動的に関連する映像を映し出す。 また、 日本遺産用のホームページを作成したり、 日本遺産をPRしたパンフレットにもAR技術で映像を流す。 交付要望額は約1647万円。
来年2月にフォーラムの開催を計画。 市民とともに日本遺産認定の意義などを考える。 基調講演、 パネルディスカッション、 日本遺産認定をテーマにした劇団の公演、 デカンショ踊りなどを予定している。 交付要望額は約128万円。
魅力発信事業では、 芸人が居住しながら、 笑いで地域活性化を支援する吉本興業の 「あなたの街に住みますプロジェクト」 を活用。 市職員や市民で構成する 「ふるさと劇団」 を結成し、 デカンショ節を舞台化。 デカンショ祭とフォーラムで上演する。 交付要望額は約172万円。
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2015年5月30日16:40
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イタリアンダイニング&ベーグル「Patria(...
食材生かすストウブ鍋
吹田市で7年間愛された店が移転し、 5月15日にオープン。 旬の野菜を地元農家から仕入れ、 温かい料理には食材の旨味が凝縮されるストウブ鍋で調理、 提供する。 ハムやベーコン、 ソーセージ、 パン、 デザートなどすべて手作りにこだわる。
ランチはパスタランチ、 肉料理を含むパートリアランチ、 ベーグルランチ、 筒状の手打ち生パスタをグラタン仕立てにしたカネロニランチの4種類 (1400円―)。
ディナーは種類が豊富なアラカルトから選ぶ。 メイン料理に丹波の地鶏や猪肉、 鹿肉、 豚肉などを使ったストウブ鍋の料理や舞鶴港直送の魚料理も。 スモーク、 フォカッチャ、 リゾピラフ、 お値頃の小鍋メニューも充実。
経営する井上剛志さん、 由佳子さん (青垣町出身) 夫婦は 「店名の意味の 『ふるさと』 のような店にしたい」 と話している。
【メモ】営業は午前11時半―午後3時、 午後6―10時。 定休は月曜と第1・3火曜。 電079・556・5709。篠山市黒岡736-2
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2015年5月28日08:53
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大井香さん訃報
大井香さん (おおい・かおる=元青垣町会議員) 5月25日午後12時18分、 急性心筋梗塞のため、 西脇市内の病院で死去、 64歳。 自宅は丹波市青垣町佐治424。 葬儀は27日、 おこなわれた。 喪主は夫、 富久男 (ふくお) 氏 (オオツキ取締役部長)。
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2015年5月28日08:53
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バンドフェス出演者を募る 春日で8月
丹波市は、 8月2日午後1時からライフピアいちじま (丹波市市島町上田) で開く 「バンドフェスタ」 の出演者を募集している。
一般部門とティーンエイジ部門があり、 計15組を募集。 一般部門は16歳以上が対象で、 3000円とメンバー1人につき1000円。 ティーンエイジ部門は、 メンバー全員が10歳代で3000円の参加料が必要。 ソロでも参加できる。
専用の申し込み用紙などを6月9日までに春日文化ホール (春日町黒井、 0795・74・1050) へ。
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2015年5月28日08:52
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仏教美術
「インドの仏」 展 (東京国立博物館) を観覧。 仏教美術では世界一級と言われる 「コルカタ (カルカッタ) 博物館」 の所蔵品。 ▼釈迦が活動したのは紀元前6~5世紀頃とされるが、 没後しばらくは法輪や菩提樹が信仰対象になっていた。 その後、 生誕から涅槃に至る 「仏伝」 を造形したものに変わり、 1~3世紀頃になって今のような仏の姿が現れる。 ▼やがて土着の神々も取り入れ、 様々な菩薩が登場するが、 実に人間的な仏像が多い。 釈迦の母、 マーヤーも含めて女性は肉感的だし、 色々ある釈迦像も共通して、 顔もスタイルも惚れ惚れする。 豪華な装飾品を身に付け、 口髭までたくわえた弥勒菩薩は、 当時の王族の身なりが原型という。 当時の富裕層は、 きわどいこともしたことへの贖罪の意を込め、 また富めば富むほど先行きへの不安にかられ、 寺への寄進に励んだのだろうか。 ▼ともあれ、 偶像を厳しく排するイスラム教が時に原理主義に走るのに対し、 仏教ではこうした多種多様の像が受け入れられ貧富を問わず安心をもたらしたことで比較的平和が保たれ、 こうした文化遺産も多く遺ったのかもしれない。 ▼多数の犠牲者を出した今回のネパール地震では近隣のインド、 バングラデシュ、 チベットなどにも被害が及び、 崩壊した遺跡も少なくないと聞く。 気がかりである。(E)
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2015年5月28日08:51
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「一村逸品」 の流れに期待
篠山市大山地区のまちづくり協議会 「大山郷づくり協議会」 が地域の伝統野菜の里芋を復活させようと種芋を植えた。 「天内 (あもち) 芋」 と言われる里芋で、 柔らかくて粘り気があるのが特長という。 地域の長老によると、 子どもの頃にはすでに日常の食事や行事によく出されていた。 また、 大山地区外でもよく食べられていたという。 高齢化とともに現在は、 70歳以上の数人が栽培しているだけで、 このままいくと、 伝統野菜が地域からなくなってしまうことを危惧して、 同協議会が栽培を計画した。
協議会は伝統の野菜を守るだけでなく、 それを地域独自の野菜として地域振興に生かしていくことも視野に入れている。 同地区には地元の女性が経営する郷土料理を提供するカフェがある。 天内芋をたくさん生産できれば、 昔から伝わる郷土料理としてカフェで提供することも計画している。
篠山市内の野菜直売所は特に週末は観光客でたいへんにぎわっている。 観光の目的が、 ご当地の料理や有名店の料理を食べる 「食」 だけでなく、 ご当地の 「食材」 を購買することも目的の一つになっているのでは、 と思われるほどの賑わいぶりだ。 大山地区のように校区規模ほどの地域で特産物ができ、 地域の直売所で販売されれば、 地域への観光客や交流者増も見込めるだろう。
大山地区ではさらにスイカが有名。 ほかにも、 住山のゴボウや真南条上の赤じゃがなど、 地域限定の特産物がある。 西紀南地区では今年度、 大学生と共同で新たな地域限定の特産物を模索していく。 「一村逸品」 の流れが広まることを期待する。(坂井謙介)
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2015年5月28日08:50
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近場の魅力
4月に取材で黒井城址に登ってから、 仕事に加えてプライベートでも山に入る機会が多くなった気がする。 「自分から進んで」 ということはないのだが、 登山好きの知人が誘ってくれるからだ。 世間では山登りがはやっているのだろうか。 「そろそろ登山グッズを一式そろえた方がいいかな」 と思案を巡らせている。
つい最近も誘われて、 初めて鬼の架け橋まで登った。 わきあいあいと登り始めたものの、 頂上間近では息も切れ気味。 愛好家からすれば、 さほど高くない山なのかもしれないが、 自然と口数は少なくなり、 運動不足を実感した。
道中、 ふと目を上げると新緑が美しく、 「もうすっかり初夏やな」 と季節の移ろいを感じた。 野生のリスにも出会え、 思わず胸が高鳴った。 山の魅力に気づかされつつあるのかもしれない。
名前は知っていても、 実際に訪れたことがない名所は意外と多い。 それが山であっても、 史跡であっても、 その魅力は自分で行って初めて感じるものなのだろう。
自然が豊かな丹波地域。 安全にさえ気を付ければ、 遠くに行かずとも楽しめる場所は多いのだ。(田畑知也)
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2015年5月28日08:49
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80周年を振り返る 柏原赤十字病院 5月3...
柏原赤十字病院 (片山覚院長) は、 5月31日正午から丹波の森公苑で 「第4回赤十字ふれあい広場in 丹 (まごころ) の里」 を開く。 「赤十字病院の80年を振り返る」 と題し、 開院からこれまでの歴史をまとめたパネル展示や、 思い出を語るパネルディスカッションを予定している。
パネル展示は、 1897年 (明治30) に、 氷上郡立柏原病院として設立されてから現在までの同病院の動きを年表にまとめると共に、 市民や市内事業所15人 (社) の協力でそれぞれの年代の写真などを添える。
パネルディスカッションは午後1時40分から。 「柏原赤十字病院80周年を迎えて」 と題し、 片山院長が日本の医療制度の変遷と同病院の関わりなどを話す。 午後2時20分から 「私にとっての赤十字病院」 と題し、 太田昌資・元同病院外科部長、 樺山たみ子・元同病院看護部長、 地元の柏原歴史民俗資料館友の会会長の小松忠重さんらがパネルディスカッションする。
丹波沼貫よさこいチーム 「一心貫」 による演舞 (午後1時から)、 ナース服や救護服を着ての記念撮影、 バルーンアートなどキッズコーナー。 健康相談、 赤十字救急法の講習会も。
同病院 (0795・72・0555)。
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2015年5月28日08:48
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「吉田山田」ライブ 前売り券販売中 市...
歌手の 「吉田山田」 によるスペシャルライブが7月26日午後3時から、 ライフピアいちじま (市島町上田) で行われる。 春日文化ホール (春日町黒井、 0795・74・1050) 窓口で前売り券を販売している。 同ホールへの電話予約も可能。 ローソンチケットでも購入できる。
吉田山田は、 高校時代の同級生だった吉田結威 (ゆい) さんと山田義孝さんによる男性デュオで、 2009年にデビュー。 13年に発売したシングル 「日々」 が、 NHKの音楽番組 「みんなのうた」 で放送され泣ける歌として話題になった。
前売り3000円 (当日3500円)。 全席指定。