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2015年6月11日08:19
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「もの忘れ相談センター」開設へ
6月15日、篠山市役所第2庁舎1階の地域福祉課高齢支援係(079・552・5346)に「もの忘れ相談センター」を開設する。認知症専門相談員2人を配置。認知症の早期発見・対応を目指す。
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2015年6月11日08:18
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「大峯山」「蛇之倉」参拝登山者募る 丹...
丹波大峯会(西殿義巳会長)は8月2―3日に行う奈良県の「大峯山」と「蛇之倉七尾山」参拝登山の参加者を募集している。
8月2日午前6時15分ごろ、バスが最寄りの指定集合場所を出発。翌3日午後7時ごろ篠山へ帰着予定。
初日(2日)午後1時ごろから、男性は大峯山登山を開始。午後3時半ごろ、同山本堂で祈願。午後6時ごろ、下山完了。女性はその近くの蛇之倉七尾山に登り、山頂で祈願する。蛇之倉に登る際には、法衣(白衣)が必要。貸し法衣あり。宿泊は旅館で。
2日目(3日)は、午前8時から、神聖殿祈願など。橿原観光ホテルで昼食をとり、午後1時50分ごろから、橿原神宮を参拝する。
参加費は2万9000円。中学生以下は2万4000円。出発日の昼食は精進弁当を持参する。7月5日までに申し込む。
問い合わせ、申し込み先は各地区の世話人へ。世話人が不明な場合は、井上壽さん(079・594・1310)。
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2015年6月11日08:17
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山行
柏原の各自治会が共同で保有する鐘ヶ坂山林管理組合の間伐現地確認・境界確認事業に参加。自治会長の充て職で代議員にな
ったためで、初体験である。▼明治のトンネル入り口左側から、「こんな所に!」と思うような道に入る。きっちり解るが、左右がかなりの傾斜で幅は数10㌢、両足がようやく立てるくらい。丸太の橋のかかる沢を次々に渡り、足元を見ながらでないと、とても歩けない。▼ようやく慣れてきて周りを見ると、場所によっては杉林がきれいに間伐されている。一定距離ごとに境界を示す地籍調査の標識が埋め込まれていた。▼春日町との尾根のすぐ下まで、ジグザグに奥へ奥へと進き進む。辺りはしんと静まり鶯の声が聞こえるだけ。単独ならとても行けない道だ。3時間かかって国道に下りてくるまで7キロほどの行程だったが、高齢者が多いのに皆健脚で、ハイペースについて行くだけで精いっぱい。こうした山行は丹波各地の集落などでごく普通に行われているのだろうが、ハイキング気分で加わったのは全くの見込み違いだった。▼組合幹部の人達はまた来月以降、古くなった丸太の橋の修復や作業路の整備に取り組むという。昨夏の集中豪雨災害は森林整備の大切さを改めて痛感させたが、地域住民の労苦に支えられていることを、身を以て知った。(E)
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2015年6月11日08:17
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稲川敏之氏訃報
稲川敏之氏(いながわ・としゆき=元篠山市助役)9日午前5時7分、腹膜炎のため、西宮市内の病院で死去、70歳。自宅は篠山市沢田156。葬儀は11日午後1時から、同市沢田336ノ1のJAホールささゆりで。喪主は長男、真介(しんすけ)氏。
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2015年6月11日08:16
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田中忠司氏訃報
田中忠司氏(たなか・ただし=防災士、元篠山市消防団副団長)5日午後10時57分、心筋梗塞のため篠山市内の病院で死去、64歳。自宅は篠山市糯ケ坪甲61。葬儀は8日、おこなわれた。喪主は長男、将敬(まさのり)氏。
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2015年6月11日08:16
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「のど自慢」でチャンピオン 柏原の上木...
朝来市制10周年記念事業の一つで6月7日に生放送された「NHKのど自慢」の「今週のチャンピオン」に、「川の流れのように」を歌ったJR職員の上木孝男さん(56)=柏原町鴨野=が輝いた。〝鐘3つ〟の「合格を」と内に秘めての出場。合格ばかりかチャンピオンに選ばれ、「感無量」と言い、金色のトロフィーに「重味がある」と喜びをかみしめている。
好きな美空ひばりの曲で、長女が4歳の頃、最初に覚えた曲を選んだ。15年ほど前に両足の大腿骨が壊死する「突発性大腿骨壊死」を患い、3度の手術を経験。献身的に支えてくれた妻への感謝の思いを込めて歌った。
歌は独学。幼い頃から歌が好きで、大学時代は混声合唱団に入っていた。20歳代の頃にはカラオケ大会で歌うなど、美声を人前で披露することもあった。20年近く前には、篠山の花火大会の際、たんば田園交響ホールで、北島三郎の「年輪」を歌ったこともある。3年ほど前から昔弾いていたギターを再開し、弾き語りを楽しむようになった。
28年前の綾部大会の予選会に出場。歌謡曲の部で「雪国」(吉幾三)を歌ったが、予選落ち。市制10周年記念で開かれた昨年の丹波市大会は「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)で応募したが、書類選考で落選した。
「半々」と思っていた書類選考を通過してからは、本選に進みテレビで歌うことを目標に練習に精を出した。予選を突破してからは、「ただ出るだけでなく、合格」を目指した。本番で鐘が3つなった瞬間は「頭の中が真っ白になった」と言う。番組エンディングでチャンピオンに選ばれ、高々と右手を掲げ、喜びを爆発させた。「トロフィーを受け取ってから他の出演者に謝意を表す手順だが、まさか自分がもらうと思っていなかったので、びっくりして、後先が入れ替わってしまった」と苦笑い。
「チャンピオン大会」出場の可能性がある。「これからも地道に練習を続けたい」と微笑んだ。
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2015年6月11日08:14
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サルとの遭遇
どこの地域でもサルには手を焼いておられるようだ。
先月下旬、丹後半島の海沿いをドライブ中に、何度となくサルに遭遇。人に追われた経験があまりないのか、車でそばを通っても慌てる素振りはない。なかには立派なタマネギを手に、道路際の岩に腰掛け、行き交うドライバーを見物しながら、うまそうにむさぼり食べている猛者もいた。道路や屋根など、あちらこちらに糞が散乱し、数の多さが見てとれた。
先週末は、京都・左京区の山中をバイクで走行中に10数匹と出くわした。10戸足らずの小さな集落で、村人が駐在所の警察官と一緒になって懸命に追い払いをされていたが、サルたちはダラダラと山の中へ戻るといった風で、追われているという緊迫感はまったくなかった。
いずれの地域でも、人家のない山道で見かけることはなく、集落周辺に集まっているように思えた。自然界に餌が豊富にある季節だというのに、すっかり農作物の味のとりこになってしまっているのか。近年、縮小著しい農村コミュニティーに対し、賢く大胆になってきている野生動物が気がかりだ。(太治庄三)
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2015年6月11日08:13
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小さくても思いの詰まった大きなお家
窓からはこんもりと生い茂ったブルーベリーの畑が広がり、たわわに稔った実の重さで枝がたわんできているのが分かる。
そう、もうじき小さな平屋が完成です♪夫婦で外壁の目立たない個所に土壁を少し塗らせてもらい、コテの扱いの難しさを知った。乾いてはまた塗りの気が遠くなる作業を黙々としていた甘党左官さん。折々に左官業の話を聞かせてもらい、その奥深さを垣間見た。
杉板を外壁に張る際、屋根の下から飛び出す梁に合うように何度も「差し金」というL字の物差しで角度を測り、見事にピッタリ張られた年季入りのおっちゃん大工Y氏。濡れ縁が出来た時に「凄いね~立派すぎ」と友人棟梁に言うと、「本当はもっと簡易的にと思ってたのに、勝手にYさんが『濡れ縁』はこうやないとあかんのや!って…」。道理で作業中、妙に張り切っていた。そんな濡れ縁と柱の一部のオイル塗りを先日、一家総出で行った。棟梁がこっそり玄関横の壁の中に、板を隠すように打ち込んでいる理由を聞くと、「歳をとってからの手すり。同じ木が良いからね」。そこまで考えてくれていることに感動した。
家のどの個所を見ても、そこで作業していた職人さんたちの顔が浮かぶ。出来上がるのはうれしいけれど、そんな作業風景が見られるのが今月だけと思うと、チョッと寂しい気もした。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2015年6月11日08:13
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「大雨でひざまで浸水→正しい対策は?」...
市島町上田の三ッ塚史跡公園周辺で6月14日午前10時から開かれる「三ッ塚花しょうぶまつり」で、昨年の丹波市豪雨災害ボランティアに関わった有志たちが、自分たちのブースで「防災クイズ」を披露する。いつどこで発生するかわからない災害に対し、“知って得する”15問を出題する。ボランティアの北村久美子さん(56)=同町徳尾=は「災害は他人ごとではない。楽しく学んで、いざというときに生かして」と話している。
「大雨で膝の高さまで浸水してきた。道路の移動の仕方で正しいものは」「家にいるときに大地震が発生。最初にとる行動で正しいものは」など、豪雨や地震、津波などに関する予備知識を3択で問う問題を出す。避難方法や災害時伝言ダイヤルについての質問もあり、詳しい解説を加える。
ボランティア有志で市豪雨災害関連ブースの出展を検討していたところ、「写真展だけで終わらせるのではなく、自分が住んでいるところで災害が起きたらどうする、ということにつなげたかった」と話す北村さん。昨年、災害ボランティアとして来丹し、平時には防災ワークショップの企画・運営を行っているNPO法人「日本災害救援ボランティアネットワーク」に声をかけたところ、クイズの提供を受けた。
災害時に生かせる保存食の試食や、豪雨災害を振り返る写真展、役立つ災害グッズの紹介、布製担架の作り方実演など、幅広く緊急時に対応できるブースになっている。トライやる生としてクイズ準備を手伝った井上太希君(市島中2年)は、「ためになるクイズが多い。緊急時に役立てるためにもクイズにチャレンジしてほしい」と話している。
同まつりは、市島中学校吹奏楽部の演奏で幕開け。同町内の3酒造場のお酒が並ぶ地酒コーナーや、手打ちそばの実演販売、合鴨レース、ウエストジャパンが指導するパラグライダー体験(1000円)、竹田川沿いを走るサイクリングなどがある。ほかに、120区画のフリーマーケットや豪華景品が当たるお楽しみ抽選会なども。同祭実行委員会(0795・85・6007)。
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2015年6月11日08:12
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気象研究所主任研究官 足立光司さん
汚染物質の謎を解明
(あだち こうじ)茨城県つくば市在住
1977年 (昭和52) 丹波市柏原町生まれ。 柏原高校、 神戸大学発達科学部卒。 同大学修士、 博士課程修了。 米アリゾナ州立大学研究員、 気象研究所研究官を経て現職。
大気中の排気ガス、 煤煙などに含まれる汚染物質などの微粒子を研究している。
中国から日本の上空に飛んでくるPM2・5も研究の対象。 「PM2・5は、有機物やススの微粒子。 アジア地域全般に影響をもたらしている。 日本に到達した微粒子を測定したり、 気候の影響をシミュレーションする作業も行っており、 日本の研究をモデルにしたい」 と意気込む。
大学院修了後は、 アメリカに留学。 世界各国の研究者とともに、 大気汚染が地球規模で人や自然へ与える影響を研究し、環境問題を世界的視野でとらえる機会になった。
1ミクロン (1㍉の1000分の1) よりも小さい0・2ミクロンから0・01ミクロンなどの微粒子を電子顕微鏡で観察する。 東日本大震災時には、 福島第一原発の事故で大気中に放出した放射性汚染物質を観察した。 「放射能を持った粒子を、 電子顕微鏡で初めて見た。 セシウムボールという丸い粒子だった」 と話す。 この模様は、 「謎の放射性物質を追え」 というタイトルで、 昨年12月にNHKテレビの 「サイエンスZERO」 という特集番組で放映された。
「汚染物質にどのような物質が含まれているのかを突き止めるのが大きな研究テーマ。 水溶性かどうかなど性質の解明も重要ポイント。 地球気候や人をはじめとした自然環境への影響を明らかにする基礎データの提供が役目」という。
「自然の多い丹波で育ち、 自然現象の不思議さに興味を持ち、 気象を研究テーマにすることになった。 微粒子を解明することで、 未知の世界が広がる」 と研究の面白さを語る。
「多忙な研究生活で一息つくのは、 2歳の長男とのふれあい。 父母の住む佐治 (丹波市青垣町) に里帰りするとほっとする」 と笑顔を見せた。
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2015年6月11日08:11
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幻のラン「トケンラン」50年ぶりに確認 ...
篠山市畑市の樋口清一さん(78)が、篠山市内東部のスギ林の中で、大変珍しいとされるラン科の植物「トケンラン」を約50年ぶりに確認した。樋口さんの父親、繁一さんが1934年に発見したトケンランの自生地だが、自生地の森が切り開かれたため、長年その姿を消していた。樋口さんは、「父は、この場所のトケンランが絶滅してしまったことを非常に残念がっていた。父が亡くなってから今年で20年。自生地復活の知らせは、よい供養になるのでは」とほほ笑んでいる。
写真・樋口さんが約50年ぶりに確認したトケンラン=篠山市内東部のスギ林で
トケンランは、県のレッドデータブックで、絶滅の恐れが最も高いAランクに記載され、環境省のレッドリストにも「絶滅の危険が増大している種」として絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。県内では、この1カ所と、丹波市で2カ所、神戸市で1カ所の計4カ所で確認されているだけ。
「篠山自然の会」「多紀連山のクリンソウを守る会」の代表や、県生物学会副会長を務めるなど、植物に造詣の深い樋口さんだが、「父の功績にはとてもかなわない」と話す。高校教師だった繁一さんは仕事のかたわら、市内の植物調査に奔走。数多くの植物標本や希少植物の分布を記した地図、調査資料などを残した。その成果の一つに市内で初めてとなったトケンランの発見がある。
81年前の発見当時から幻のランとされていたが、たくさんの花が咲き誇る群落を形成していたという。しかし50年ほど前に自生地だった原生林が皆伐され、スギの植林地に姿を変えた。それと同時に群落は消失した。それから約20年、「もしや復活しているのでは」との淡い期待を抱き、樋口さんは繁一さんに連れられて“原生林跡”を訪ねたが、トケンランを発見できなかった。
樋口さんはそれ以後も数年ごとに同所を訪れ、調査。先月下旬、約30本からなるトケンランの小さな群落を発見した。樋口さんは、「見つけたときは『まさか』とわが目を疑った」と振り返り、「大変、希少な植物。静かに見守っていきたい」と話している。
樋口さんによると、トケンランを見つけた繁一さんだったが、正体が分からなかったため、著名な植物学者、田代善太郎氏に標本を送り、同定を依頼。しかし、あまりの珍しさに田代氏もすぐには回答できなかったという。また、発見の一報に、「日本の植物学の父」といわれ、近代植物分類学の礎を築いた牧野富太郎氏や、日本植物分類学会の創立者、小泉源一氏が、トケンランを見るために篠山にやって来たこともあったという。
【トケンラン】林床に生え、草丈は30―40㌢ほど。花期は5―6月で、黄褐色の花をまばらに数個つける。和名は「杜鵑蘭」で、花の斑点をホトトギス(杜鵑)の胸や腹部の斑紋に見立てたもの。国内では北海道、本州、四国、九州に分布。
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2015年6月7日09:09
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農産加工品の開発に助成 県民局
丹波農林振興事務所 (農政振興課0795・73・3791) が農産加工品開発に助成する。 応募資格は、 丹波地域の3人以上の農林漁業者が組織する団体または、 農林漁業者と連携して製造加工を行う丹波地域に事業所などのある法人、 農産加工団体など。 ▽丹波地域の農林水産物を主原料に使用した加工品・惣菜などのレベルアップ、 新商品開発や販路拡大への取り組み▽製品として販売が見込まれる▽ほかの補助対象経費と重ならない―が要件。 補助金額は1団体上限20万円 (対象経費の2分の1以内、 5団体程度)。
事業計画書など必要書類を添えて6月26日までに申請する。
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2015年6月7日09:09
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行政書士・無料相談会
6月13日午後1時半―午後4時、篠山市民センターで、行政書士・無料相談会が開かれる。相談内容は相続遺言手続や農地売買転用など。県行政書士会摂丹支部篠山地区の上田さん(079・556・2250)。
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2015年6月7日09:08
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4職種5人の臨時職員を募集 篠山市
篠山市(職員課079・552・5113)は7月1日採用の4職種計5人の臨時職員を募集している。
募集職種は、一般事務職(2人)、結婚相談員(1人)、ふれあい館指導職員(同)、一般事務補助(同)。23日、市役所で採用試験を行う。
応募は6月19日までに、所定の書類を同課に提出する。
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2015年6月7日09:07
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アイデア提案募る 日本遺産の事業推進へ...
篠山市日本遺産推進協議会(会長=酒井隆明市長)が、「日本遺産のまち」魅力向上のアイデアや提案を募集している。
応募のあったアイデアや提案は、同協議会が活用や実施方法を協議する。
応募は6月30日までに、名前、年齢、住所、電話番号、アイデアなどをメール、ファクス、郵送、持参で。様式は自由。事務局の市企画課(079・552・5106)。
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2015年6月7日09:06
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「培根達枝」
4日付の「丹波こども新聞」に掲載された篠山小学校には、校訓の「培根達枝(ばいこんたっし)」の文字を刻んだ立派な石碑が校門そばに立っている。明治8年の建立で、揮ごうしたのは元篠山小学校長の亘理(わたり)直方。東京高等師範学校で教べんを執った倫理教育学者、亘理章三郎の父親だ。▼「達枝」は「枝に達す」と読んでしまいそうだが、正しくは「枝を達す」で、枝を発達せしめるという意味。章三郎は、「根は小学教育の時代で、枝は大学教育の時代に相当する。根本の初等教育に培い、これを基としてさらにその上に高等教育を発達せしめる」というのが、「培根達枝」の本義とした。▼章三郎は、「培根」期の幼少時代、祖父から読書や修身などの訓育を受けた。祖父や父親にしばしば山野に連れ出され、身体をきたえたという。後年に出した著書「試験と修養」では、教養や人徳の進歩を問う前に試験の成績を問う教育界の風潮に苦言を呈している。▼察するに、勉強はもちろん大切だが、勉強と合わせて心を磨き、体もきたえる全人格的な教育こそが何よりも大切と考えたのだろう。章三郎と交友のあった柔道家の嘉納治五郎は、章三郎について孔子の教育法を深く学んだとしている。▼篠山小に石碑が建ってから140年。今も新しい言葉だ。(Y)
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2015年6月7日09:05
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市民と行政の距離
色々な風に誘われて、丹波市議会の一般質問を傍聴した。農業、地域おこし、教育、観光、消費者行政、若者定住など様々な方向からの質問で、市政の課題が見えた。
「なかなかうまいな」と思える質問、「もう少し突っ込んだら」という質問も見受けられた。「議員の大事な役割は行政チェック。家庭でも夫がお金を浪費しないように、妻が歯止めをかけるだろう」と議会関係者は話す。また、「あくまでも行政と議会は車の両輪。一般質問は、行政が参考にしたいと思えるようなことを投げかけることも必要」とも言っていた。
複数の議員が質問したのは水道水問題。質問を通じ、行政と地域住民の溝の深さを感じた。「これ以上長引くと、水問題が行政不信につながる」という声もあった。出口の見えないトンネルを開けるのは容易でない。
合併前のある町で、火蔡場建設の位置問題で住民の反対がきびしく、二転、三転した時、ここでダメだったら責任をとると明言した町長が幹部と手分けして、当該地域の各戸を回って住民が納得いくまで説明した。最終的に解決した根底には、住民と行政の長年の信頼関係があったと感じた。「ゴリ押しはしない」という当局だが、強い反対を説得する秘策はあるのか。新たな選択肢も必要とは思うが。
市制10年。市民と行政との距離が気になる。議員の役割と市民の関わりの大切さも感じた。ある時、「議会の傍聴には、身分証明書や事前申し込みが必要なのか」と聞かれた。「そんな必要はないですよ」と返事をした。機会があれば傍聴やネット中継でも見てほしい。「民の声伝えて響く議場かな」。(臼井 学)
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2015年6月7日09:05
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万緑(ばんりょく)の旅
田植と夏野菜の植え付けも終わり、ほっと一息の夫が、「温泉でも行かないか」と誘う。丁度私も、毎月編集している俳誌の原稿入れが終わった所。珍しく時間が合う。「僕は身延(みのぶ)山と白糸の滝が行ったことないから行ってみたい」と夫。「白糸の滝は行ったことあるけど、身延山は知らないわ」「身延山は日蓮宗の総本山で、奥の院へはロープウエイで登れるよ」「じゃあ若葉がきれいよね」と、信心ではなく物見遊山の一泊旅行へ出発。
中央道沿いの山々は緑一色で、まさに万緑。宿泊は甲州市にある「ぶどうの丘」。ここは市が経営するワインカーブのある温泉付の施設。ワインカーブというのは、気温を一定に保つ地下のワイン貯蔵庫で、千百円を払うと、試飲用のしゃれた器が渡され、辛口から甘口、白、赤、ロゼとすべて試飲できる。身延山に時間がかかり、ワインカーブの試飲は終了していて残念。「天空の湯」という硫黄泉にゆっくり浸かってから、同じ敷地内のレストランへ。地元産の発泡ロゼワインで軽いコース料理をいただく。何度か来ているが、料理の味がグレードアップしていて嬉しい。
翌日は、富士山を正面に見ながら、北口本宮富士浅間神社へ。間近にするほど富士山の姿は美しい。さすがに世界遺産だ。白糸の滝も、世界遺産関連で三年前に来たときよりずいぶん整備されている。最後は富士宮まで走り、B級グルメの焼きそばを食べ、浅間大社へ。帰りは新東名経由で午後七時に帰宅。なかなか充実した万緑の旅だった。
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2015年6月7日09:03
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「フクニシ工芸」代表 福西正樹さん(篠...
命の危機から現場復帰
2年前の4月、屋根の上で看板の設置工事中、劣化した屋根が抜けて落下。大けがを負い、転院を繰り返しながらおよそ1年半、入院した。事故から1年間の記憶はほとんどないというほどのけがだったが、奇跡的に回復。昨年12月、現場復帰した。
事故後、病院で「一刻の猶予もない」と言われた。頭がい骨を骨折、頸椎(けいつい)、腰椎(ようつい)なども折れていた。ドクターヘリで神戸に運ばれるとき、自発的呼吸もできなくなっていた。緊急手術後、医師は家族に「命がつながればという状態。命は無事でも、意識が戻るかどうか」と宣告した。
入院生活が始まった。白血球が減少し、無菌室に入ったこともあった。心肺機能が落ち、命の危機にもさらされた。昨年4月に再手術。功を奏し、回復の兆しが見えた。5月に県立リハビリテーション中央病院に入った。「入るときに、医師に『子どもも小さいし、看板屋の仕事がしたい』と言ったそうです。でも、記憶にはない。何とか回復しなければという思いが心の奥底にあったのでしょう」。2人の子どもは事故当時、中3、小6だった。
リハビリに打ち込み、昨年9月、退院した。およそ2週間後、父親が亡くなった。『父親が身代わりになってくれたのか』と思う。「退院したとき、父はピースサインをして『よかったな』と言ってくれました」
入院中、励ましてくれる仲間がいた。福西さん家族を支えてくれる人たちがいた。「みなさんに感謝しています」。現場復帰を待ってくれていたお客もいた。「お客さんに喜んでもらえたときのうれしさを、事故の前よりも感じるようになりました」と話す。53歳。
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2015年6月7日09:02
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「熱い」人々
篠山市内の有志が災害支援ボランティアグループ「きずな」を立ち上げた。丹波市豪雨災害の際にも活躍したグループ「丹(まごころ)」と同様、メンバー全員がボランティアとして東日本大震災の被災地を経験。「丹波でもいざという時に」と募った思いが、グループという形で結実した。
災害が起きると多くの人が支援のためにと、「熱くなる」。その力は被災地の復興に大いに寄り添うし、各地で被災地のことを話すことで、防災の一環にもなり得る。
ただ、「冷める」のも事実。東北で言えば、ニュースから震災の言葉が減るのに比例して、ボランティアも減り、義援金も減り、日常の話題に上ることも減った。「熱く」あり続けるということは一筋縄ではいかないと知った。
そんな中で、「災害支援」という思いを持ち続けた両グループのみなさんは稀有な存在だ。被災地と丹波のつながりを取材し続けている身として敬意を表したい。
身近にいる「熱く」あり続けられる人たち。冷めてしまいがちな私だが、熱く応援していきたいと思う。(森田靖久)