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2015年7月2日09:18
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丹波旋風を期待
11日から始まる全国高校野球選手権兵庫大会。本日号の6、7面で丹波地域の高校野球部5チームを紹介している。私が取材したのは氷上高校だ。
氷上は昨年の3年生が引退したあと、残った当時の1、2年生は5人だけ。チームが組めるような状態ではなかった。「正直、チームのモチベーションが下がりかけた時期もあった」と衣川陸羽主将(3年)は話してくれた。
遊びたい年ごろ。私など高校時代は毎日のように遊びほうけていた。思うような練習ができない野球部で“腐る”ことはなかったのだろうかと、エースの足立竜馬君(同)に質問をぶつけた。「『最後の夏』しか頭になかった。絶対にあきらめなかった」とまっすぐな視線を見せた。
氷上の目標はシンプルだ。「勝って校歌を歌う」。ここ数年、夏の予選で勝利を得ていない氷上にとっては切実そのもの。練習ができなかった悔しさをバネにした全力プレーを期待している。
ともあれ、丹波地域の5チームが“丹波旋風”を巻き起こすことを願っている。各校の校歌を1回でも多く聞けますように。(田畑知也)
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2015年7月2日09:18
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妻の心夫知らず
この4月に就職した長女が篠山から2時間かけて通勤している。勤務が不規則なので、私が仕事からもどる頃には大抵寝室で休んでいる。休みの日は友だちと出会うことが多く、一緒に暮らしていながらあまり顔を合わせることがない。時々顔を合わせた時は、あまりしつこくしてはいけないと自重しつつ、顔を見られた嬉しさで気分がついつい高揚してしまい、一方的に話しかけてしまう。きっと、娘にしたらうるさいことだろう。
せめても夜勤明けで疲れきって昼間に帰ってくる娘に、身体に良いお昼ご飯をと用意しては、そこにせっせとポストイットでメッセージを付けている。内容はたわいもないことだが、返事があるととても嬉しい。そのうえ時々、私を喜ばせるためにか絵まで描いてくれるのだ。とにかく娘が書いてくれたどんな些細な文章にしろ絵にしろ、なんでも取っておきたくて、冷蔵庫に貼っていつでも見られるようにしてある。冷蔵庫を開けるたびに嬉しい気持ちが溢れてくる。
最近、社会人になって初めて娘が旅行に行き、私の大好きなかえるをかたどったおまんじゅうをお土産に買ってきてくれた。「ママ」と本当に一言添えられて。困ったことに、娘が毎日一生懸命働いたお金で買ってきてくれたことを思うと、嬉しすぎてもったいなさ過ぎて、一個一個のおまんじゅうの包み紙から何もかもが捨てられない。それなのに夫は食べてあっさりと包み紙を捨ててしまっていた。全部残しておきたかったのに~!
(土性里花・グループPEN代表)
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2015年7月2日09:17
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最高の黒大豆で「うま煮」開発 小田垣商...
篠山市立町で黒大豆などを扱う「小田垣商店」と菓子舗「梅角堂」の両店がタッグを組み、「黒豆うま煮」を開発、販売をスタートさせた。ともに江戸、明治期から続く城下町を代表する老舗で初めてのコラボレーション。小田垣商店が持つ最高品質の黒大豆選別眼と、梅角堂の秘伝の製法が、通常の煮豆とは一味違った新商品を生み出した。両店は、「大手企業ではそれぞれが持つ技術を生かした商品が出ている。篠山でも地元の店同士が手を組み、新しい商品を生み出す先駆けになれば。結果として売り上げが上がり、まち全体の活性化にもつなげたい」と話している。
小田垣商店が選別した大粒の黒大豆を、梅角堂が、煮豆とは違った味付けの「うま煮」に仕上げた。3日間、独自の技術で煮た黒大豆にしょうゆとハチミツを隠し味に用いている。長時間煮た豆は、煮汁が戻り、身の中まで黒い。冷蔵庫などで冷やして食べることを薦めている。
小田垣商店の小田垣昇さん(45)が、「地元の原材料を地元で加工し、市内で売りたい」と考え、梅角堂の圓増亮介さん(56)に共同開発を依頼。老舗の初コラボが実現した。
販売は小田垣商店のホームページで行っている夏ギフトの豆菓子セットに含まれているほか、単品では同店の店頭、高速道などのサービスエリアで。いずれも「地元での販売」にこだわっており、篠山への観光客誘致につなげたい考え。
小田垣商店は享保19年(1734年)の創業、梅角堂は明治42年(1909年)と、ともに長い歴史を持つ。また、共同開発ではないものの、両店の先代同士の会話から、梅角堂が日本で初めて黒大豆を使った「甘納豆」を生み出しており、今回もまた世代を超えたコラボレーションとなった。
小田垣さんは、「篠山には販売力と技術力を持つ店がたくさんある。個々ではなく、協力することで『掛け算』になり、すばらしい商品ができるのでは。これからどんどん地元の店同士のコラボが出てきてほしい」と話す。
「大手がコラボする中で、地元同士のコラボという良いヒントがもらえた」と語る圓増さんは、「丹波篠山が日本遺産に認定されたが、これまでずっと続いてきた歴史が評価されたのだから、認定を機に劇的に何かを変えるのではなく、今あるもので少しずつ良いものをつくっていくようにしたい。この商品もそういう動きの一つになれば」と話している。
参考売価は、1袋50㌘入りで270円(税抜き)。
問い合わせは小田垣商店(079・552・0011)。
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2015年7月2日09:17
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篠山市中央図書館で映画上映会
篠山市中央図書館で映画上映会が開かれる。7月5日は、ブロードウェイ・ミュージカルのヒット作を映画化した「南太平洋」(1958年、米)。ミッチー・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ出演。8月5日は、謎と恐怖のサスペンス劇「悪魔のような女」(55年、仏)。シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾ出演。
両日ともに午後1時半から、同図書館(篠山市西吹)で。入場無料。「丹波ささやまクラブ シネマの会」の主催。上田さん(079・550・1613)。
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2015年7月2日09:16
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合唱「メイプル」公演 戦争レクイエム披...
「混声合唱団メイプル」(角悟代表)が7月11日午後2時から、丹波の森公苑で「結成15周年記念・第5回コンサート」を開く。戦争の悲惨さを歌った曲や、日本の四季を表現した曲など15曲以上を披露する。
戦後70年の今年、「戦争は絶対ダメ!平和な世界を!」との思いを込め、原爆投下により、生徒322人が亡くなった旧制広島二中へのレクイエム「碑」をメインステージとして歌う。
また、四季を歌った「春の小川」「里の秋」のほか、「サンタルチア」など世界の民謡も披露する。最後は組曲「丹波」から3曲を歌い上げる。
角代表は「平和学習を進める上で、中高生にも聴きに来てほしい。力いっぱい歌うので、ぜひ足を運んでもらえたら」と話している。
入場料500円(高校生以下無料)。角代表(0795・72・1957)。
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2015年7月2日09:07
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兵庫県高校野球連盟会長県立宝塚西高校長...
人との縁を財産に
(やぎ もとお)川西市在住
1956年(昭和31)篠山市西新町生まれ。篠山小、篠山中、川西緑台高校、京都外国語大学卒業。柏原高校主幹教諭、尼崎稲園高校、国際高校、宝塚西高校で教頭、芦屋高校校長を務め現職。
11日から夏の全国高校野球選手権県予選が始まる。大会を主催する兵庫県高校野球連盟会長に就任した。「甲子園球場の地元だけに、全国の頂点を目指すハイレベルな大会が目標。フェアプレーやマナーも全国に発信したい。現場の指導者とのパイプ役に」と抱負。高野連は、硬式と軟式野球の両方をカバーする。「野球の経験はないが、生徒たちにスポーツの素晴らしさを伝えたい」という。
父が赴任した大手メーカーの篠山工場近くの社宅で生まれた。その後、大阪に住み、小学4年生の時に再び篠山に戻った。篠山中学時代は卓球に打ち込み、3年生では主将として、県大会にも出場。コーラスや演劇、多紀郡弁論大会でも活躍した。「卒業式では、文武両道で頑張った人に贈られる『ささぎり賞』を唯一人受けたことが、その後の人生の励みになった」と話す。
中学校卒業後、丹波との縁が遠のいていたが、柏原高校勤務の辞令に、「不思議な縁を感じた」と話す。当時の吉田和志校長が発信した「校長室の窓から」などを総務広報部長としてホームページで充実させた。その後に勤務した高校でも、ホームページで学校の魅力を発信。「柏原高校勤務の5年間で多くのことを学んだ。中学校時代、卓球部で厳しい練習に耐えた仲間と数年前に偶然再会し、仕事上でも協力関係を築けた。人との縁が大きな財産」と笑顔。
教師になって最初に勤務した夜間の定時制高校を卒業した女子生徒の、「一度は太陽の下で勉強したかった」という言葉が心の奥にある。審判、グラウンド整備など選手を支える裏方があってこそ大会が成り立つ。「今年は夏の全国選手権が始まって100年、戦後70年の節目。野球のできる有り難さをかみしめたい」。
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2015年7月2日09:06
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最古の登り窯甦る 修復に245人 11月に火...
写真・窯内の床面に砂を敷き詰める丹波焼の陶工ら=篠山市今田町上立杭で
修復作業が進められている篠山市今田町上立杭の丹波焼最古の登り窯で6月24日、丹波焼の陶工とボランティアら約40人が作業に励み、窯本体の修復を終えた。昨年10月末に、窯の覆い屋根の改修を終え、今年4月から窯本体の修復を進めていた。今後も、作品の出し入れを行う作業場や薪(まき)置き場など、窯の周辺整備を進め、今年11月21日に火入れ式を行う。窯本体の修復には、丹波立杭陶磁器協同組合の組合員や、県内外から集まったボランティアら延べ245人が延べ17日間、汗を流してきた。
1895年の築窯で、今も使われている120年の歴史を引き継ぐため、使えるところはそのままに、傷みの激しい個所のみ修復。割竹を荒縄で編んだものをアーチ状にたわませ、その上に「まくら」と呼ぶ日干しレンガを組んで窯を築いた。窯の内側と表面には塗り土を施した。
この日は、焼成時に作品を水平に保ち、安定させるためなどに必要な砂を窯内部の床面に敷き詰める作業と、窯穴のふたをつくる2つの作業を行った。
砂を敷く作業では、軽トラックで運ばれてきた約6立方㍍の砂をバケツリレーで窯内に運び入れ、厚さが約5―10㌢になるよう手でならしながら敷き詰めた。狭い窯内では常に中腰で、厳しい姿勢が続いたが、てきぱきと作業をこなしていた。
登窯修復実行委員会の大上巧実行委員長(64)は、「手弁当で作業していただいたボランティアの皆さんには頭が下がる思い。大勢の皆さんに関わってもらえたことが本当にありがたい。一応の完成を見たが、11月の火入れ式での初焼成を終えるまでは、緊張が続きます」と話していた。
最古の登り窯は、全長47㍍、幅約2㍍、高さ約1㍍。1973年に県の有形民俗文化財に指定された。築窯技術は57年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に選択されている。
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2015年7月2日09:05
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新属新種の卵と判明 営巣探る手掛かりに...
写真上・新卵属・新卵種の恐竜卵殻化石(人と自然の博物館提供)
写真下・多様な恐竜と営巣の様子のイメージ図。中央にいるのが卵を産んだ親として描かれた獣脚類恐竜(©Masato Hattori=人と自然の博物館提供)
兵庫県立人と自然の博物館は、丹波市山南町上滝の白亜紀前期(約1億1000万年前)の篠山層群から発見された恐竜卵殻化石の中に、国内初となる新卵属・新卵種の獣脚類恐竜の卵殻が含まれていたことが判明したと発表した。卵殻の表面が恐竜の卵殻に見られる、波うつように枝分かれした装飾模様であること、卵殻の断面構造がこれまでにないタイプだったことなどから新種と判断。学名を「ニッポノウーリサス・ラモーサス」(枝分かれした日本の卵の石―の意)と命名した。6月29日付の国際学術誌(電子版)に論文が掲載された。
卵殻の断面(約0・4㍉)は2重構造をしており、アジアや北米で発見される獣脚類恐竜と似ていることから、体重15㌔程度の小型で、二足歩行の恐竜の卵と見られる。卵殻の厚みから卵の重さを推定する計算式を用いると、約100㌘(ニワトリの卵より、ひと回りほど大きい)と推定でき、恐竜の卵では世界最小クラス。
論文をまとめた一人で、カナダ・カルガリー大学大学院博士課程大学院生の田中康平さん(29)は、「小型獣脚類など様々な恐竜が住んでいた篠山層群の多様性が明らかになった。どんな巣をつくり、どんな卵を産んだのかなど、営巣方法やその進化を探る手がかりとなる意義ある発見」と話した。
山南町上滝の発掘現場では、2007年1月の1次発掘以降、これまでに約90枚の卵殻化石(数㍉―約1㌢)が見つかっている。14年から研究が始まり、約70枚が分類、分析できたという。
7月21日から同博物館(三田市、079・559・2002)で新種の化石などを展示する予定。
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2015年7月2日09:04
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新属新種の卵と判明 営巣探る手掛かりに...
写真上・新卵属・新卵種の恐竜卵殻化石(人と自然の博物館提供)
写真下・多様な恐竜と営巣の様子のイメージ図。中央にいるのが卵を産んだ親として描かれた獣脚類恐竜(©Masato Hattori=人と自然の博物館提供)
兵庫県立人と自然の博物館は、丹波市山南町上滝の白亜紀前期(約1億1000万年前)の篠山層群から発見された恐竜卵殻化石の中に、国内初となる新卵属・新卵種の獣脚類恐竜の卵殻が含まれていたことが判明したと発表した。卵殻の表面が恐竜の卵殻に見られる、波うつように枝分かれした装飾模様であること、卵殻の断面構造がこれまでにないタイプだったことなどから新種と判断。学名を「ニッポノウーリサス・ラモーサス」(枝分かれした日本の卵の石―の意)と命名した。6月29日付の国際学術誌(電子版)に論文が掲載された。
卵殻の断面(約0・4㍉)は2重構造をしており、アジアや北米で発見される獣脚類恐竜と似ていることから、体重15㌔程度の小型で、二足歩行の恐竜の卵と見られる。卵殻の厚みから卵の重さを推定する計算式を用いると、約100㌘(ニワトリの卵より、ひと回りほど大きい)と推定でき、恐竜の卵では世界最小クラス。
論文をまとめた一人で、カナダ・カルガリー大学大学院博士課程大学院生の田中康平さん(29)は、「小型獣脚類など様々な恐竜が住んでいた篠山層群の多様性が明らかになった。どんな巣をつくり、どんな卵を産んだのかなど、営巣方法やその進化を探る手がかりとなる意義ある発見」と話した。
山南町上滝の発掘現場では、2007年1月の1次発掘以降、これまでに約90枚の卵殻化石(数㍉―約1㌢)が見つかっている。14年から研究が始まり、約70枚が分類、分析できたという。
7月21日から同博物館(三田市、079・559・2002)で新種の化石などを展示する予定。
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2015年6月28日09:09
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今年もフリマ開催 出店者も募集中 8月...
春日町・大路地区自治協議会のまちづくり委員会地域産業振興部会が8月1日午前9時から、大路小学校(同町下三井庄)で「大路いきいきフリーマーケット」を開く。昨年に続く催しで、元気な地域づくり事業の一環。地区外から屋台などの出店も募っている。
地元の3歳以上の子どもや保護者らでつくる鼓笛隊「ジョイアスバンド」の演奏で幕開け。地元の野菜をふんだんに使ったカレーのほか、夏野菜やドライフラワーの販売、木工製品のワークショップなどが行われる。
同地区の活性化と、地域外の人に大路を発信できればと昨年初めて開催。盛況だったこともあり、今年も企画した。
同自治協議会の田村庄一会長は、「地域住民のふれあいを図るだけでなく、地区外の人にも多く足を運んでほしい」と話している。
同地区以外から食品など5ブースの出店を募っている。申し込みは7月10日までに三尾荘(0795・75・1777)。
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2015年6月28日09:08
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絵画、短歌に打ち込む 奥井晴子さん(丹...
89歳で個展、93歳で歌集
60歳代半ばを過ぎてから絵画、短歌を始め、89歳で初めて絵画の個展を開催した。短歌は、「丹波歌人賞」を取るほどの腕前。93歳になった今年、初めての歌集が出た。
大正11年1月1日生まれ。「1が並び、『幸せやろ』と聞かれることもありますが、波乱万丈でした」。18歳で大阪の百貨店に勤務。いとこと結婚し養子に迎えた。「夕立のような音を立てて降る焼夷弾」を経験し、敗戦後、帰郷。30代で編み物教室を開いた。
絵画は、子どもの頃から好きだったといい、個展では50号の油絵や、公募展の入賞入選作品を展示した。2年前から絵は描いていない。「食べるものも着るものも始末して打ち込んだ」という絵画だが、「作品を人にあげることもあります。油絵は塗り重ねができるので、キャンバスとして再利用してもらったらと思って」と屈託がない。
アレルギー性のぜんそくの持病があり、ひどいときは1週間に3、4回、病院で点滴を打ってもらう。7年前には、がんを患った。2年前、やさしかったという夫が死去。歌集には、歩んだ人生の哀歓がにじむ。月に1回、一緒に歌会を開いている丹波市内の歌人、竹村公作さんや足立瑞穂さんらが力を合わせて作ってくれた手づくりの歌集だ。「自分では歌集を出すつもりはなかったのに、みなさんが作ってくださり、ありがたい」
テレビの国会中継が見るのが好きで、新聞は1時間ほどかけて読む。新しい言葉を見つけたときはメモを取る。「好奇心が旺盛なんです。この年になると、何でもいいから打ち込んで頭を使わないと」という。『ドアチェーン外さぬ儘の一日なり九十三歳天下泰平』。歌集の中にある1首だ。
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2015年6月28日09:08
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プロ能楽師が指導「小鼓」子ども教室 柏...
日本の伝統的な和楽器「小鼓」の夏休み子ども体験教室が、7月29日から8月21日まで全8回、古市場公民館(柏原町柏原)で開かれる。昨年、丹波に移住した能楽大倉流小鼓方の上田敦史さん=氷上町石生=が講師。最終回には、篠山市在住の狂言師、山口耕道さんらプロの能楽師とともに、柏原八幡神社で「三番三(さんばそう)」を全員で奉納演奏する。
小中学生対象。日程は、7月29日、31日、8月2日、5日、7日、9日、19日、21日。時間は8月7日のみ午後5時半から7時で、その他は午前10時から11時半。参加費無料だが、扇等使用料として2000円が必要。
文化庁の伝統文化親子教室事業の採択を受け、今年初めて実施する。
受講希望者は、往復はがきに名前、ふりがな、学校名、学年、住所、電話番号を記入のうえ、申し込む。7月20日必着。あて先は丹波能楽振興会「〒662―0911丹波市氷上町石生1138―2」。上田さん(090・3612・9787)。
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2015年6月28日09:07
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第432問
丹波市豪雨災害で崩落し、8月末をめどに架け替え工事が行われている橋の名前は?
1.七日市橋
2.十日市橋
3.八日市橋
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2015年6月28日09:07
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子育て世代陶芸ワークショップの参加者募集
7月20日、兵庫陶芸美術館(篠山市今田町上立杭)で開くワークショップ「どろんこお絵かきと陶板手形をつくろう!」の参加者を募集している。午前10時半―正午と午後2時―3時半の2回。
開催中の特別展「坐 丹波(夏)―田中寛コレクション 蒐集の軌跡」を学芸員の解説で観覧したあと、大きな紙に泥を使って絵を描く「泥絵(どろえ)」と陶板手形を親子で制作する。
対象は、3―12歳までの子どもとその保護者。定員は各コース10組(応募者多数の場合は抽選)。受講料は子ども300円、大人500円。
7月7日までに同美術館(電079・597・3961、FAX079・597・3967)へ申し込む。
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2015年6月28日09:06
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7月から初診外来予約制に 医師1人退職...
県立柏原病院の小児科は7月1日から、外来を2診から1診に縮小し、初診は原則、紹介患者のみに診療体制を変更する。今月末で同科常勤医師1人が退職するためで、日曜の夜は小児救急輪番体制が組めず、救急搬送先は丹波地域以外の病院になる。後期研修医を含め、一時7人にまで増えた同科医師は7月から3人になる。
退職するのは、男性医師(48)。2007年にいったん辞意を表明したものの、「県立柏原病院の小児科を守る会」など医師を守る住民運動で翻意し勤務を続けてきた。年齢的に、かねてから思いがあった開業医への転身の最後のタイミングと、退職を決めた。退職後も、しばらくは非常勤医として発達と慢性疾患の専門外来を担当する。
残る医師は60歳代と40歳代の2人の計3人。神戸大学やほかの県立病院の日当直応援を得て診療を続ける。
丹波地域の2次救急輪番は、兵庫医大ささやま医療センターがこれまでの水曜に加え、木曜も担当。月に1度、第2日曜の日中も担当する。
県立柏原がそれ以外を担当するが、日曜の夜(午後5時半以降、翌朝まで)に穴が開く。
同科は昨年度外来1万768人(延べ)、入院4563人(同)を受け入れた。救急患者数は1749人と内科より多く、同病院の診療科の中で最も多かった。
救急車で搬送される患者のうち、半数近くが丹波市外に流出する中にあって、同科は70%以上収容するなど、市内唯一の小児科入院施設として役割を果たしている。篠山市の患者も受け入れており、丹波地域の小児医療の中核の責任を担ってきた。
退職する医師を含め、2010年度から正規職員4人は同じ顔ぶれで診察を続けてきた。後期研修医の出入りがあり、一時期7人にまで増えたが、昨年度から後期研修医がいなくなった。
同病院の坂原康利管理局長は「地域の小児医療を守る使命を果たせるよう各方面に働きかける。不便をかけるが、理解と協力をお願いしたい」と話している。
同科の外来制限は、常勤医が2人になった07年4月から―10年末まで続いた。医師が増え診療体制が整った11年1月に解除された。
10月から後期研修医1人の派遣を受けられるめどが立っているが、その時点で診療制限を解除できるかどうかは、分からないという。
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2015年6月28日09:03
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産学連携の改修完了 大学と本郷の古民家...
篠山市内の若手経営者や後継者がいる工務店8社でつくるグループ「住倶楽部(すくらむ)」(園田雄一代表)が、神戸芸術工科大学(神戸市西区)と連携して、同市本郷972の築約80年の古民家で進めてきた改修工事が完了した。7月4日午後1時半―3時、完成報告会などを開く。住倶楽部は、地域住民や古民家改修・活用などに関心のある市民の参加を呼び掛けている。
写真・改修工事が完了した古民家の母屋=篠山市本郷で
住倶楽部は2012年、技術研さんや消費者への市内工務店の認知度向上などを目的に結成。住倶楽部の会員工務店が同物件の改修の機会を得、古民家改修のモデル事業にしようと、市商工会に相談。同大学を紹介してもらい、昨年4月から、同商工会の助成で改修を進めてきた。
同大学環境・建築デザイン学科の学生らが出し合った改修アイデアを取り入れ、地元の西紀北小学校の児童が改修現場を見学するなど、学生や市民が関わりながら改修してきた。
改修には篠山、丹波両市の職人が関わった。完成した古民家は2階建ての母屋と平屋の離れがある。丈夫な梁や柱はそのまま使い、新しく使った木材はほとんど県産材を利用。床板はマツ材、壁は漆喰など落ち着いた内装で、アイランドキッチンや省エネ対応設備など、高い機能性を持たせた。寝室にした離れと、母屋は廊下とウッドデッキでつないだ。トイレの手水鉢と土間のタイルなどに丹波焼を使い、地元ならではの特色も出した。
住倶楽部事務局の中井雅人さんの自宅となるが、古民家改修のモデル住宅として自由に見学できるよう開放する。また、地域に学習塾が少ないという課題解決に、和室の1室を同大学生や、地域活動を支援している学生による「地域おこし協力隊」が指導する「寺小屋」として活用する。
敷地内には古い建物もあり、同大学生が改修し、地域住民とともにその活用法を探っていく。
完成会は、午後1時15分から同大学生が経過報告や今年度の事業説明を行う。2時半―4時、見学会を開くほか、住倶楽部、同大学、地域住民、参加者が地域の課題や、今年度同大学生が改修する建物の活用法などを意見交換する。
完成見学会は5、11、12日にも行う。
完成報告会や完成見学会、古民家の見学予約は中井さん(079・592・0266)。
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2015年6月28日09:03
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秋から始まる朝ドラ
秋から始まるNHKの朝ドラ「あさが来た」の原案本である『小説土佐堀川』(古川智映子著)を読んだ。この本に春日町山田出身の女性、井上秀が登場していることを知り、手に取ったのだ。▼『土佐堀川』の主人公は、明治時代を代表する女性実業家の広岡浅子。炭鉱を経営し、銀行を設立、大同生命の創業にもかかわるなど、大仕事を成し遂げた一方で、女性にも高等教育をと、日本女子大学校の創立に尽力した。▼浅子の娘が京都の女学校で学んでいたときに、同級生だったのが井上秀。その縁で秀は浅子と知り合い、身近に接して感化を受けた。日本女子大学校の一期生として入学し、卒業後はアメリカに留学。同大学校の教授となり、校長(学長)も務めた。▼同書では、2人の初めての出会いの場面も描かれ、「浅子は秀のことを、人間には活力が大切であるという自分の主張にぴったりの娘だと思った。秀を手塩にかけて育成してみたいという気持ちが動いた」とある。娘のようにかわいがった秀は、アメリカ留学から帰国後、浅子が企画した女性対象の講習会で講師を務めた。講習会の参加者には、のちに政治家として活躍した市川房枝がいた。当時、房枝は秀を慕う女学生だった。▼朝ドラに秀は登場するだろうか。秋からの放映を楽しみに待ちたい。(Y)
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2015年6月28日09:03
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男性の出番ですよ
アジサイが雨露に映える季節。知人の男性からこんな話を聞いた。「都市部のマンションに住む同年輩のゴルフ仲間がいる。定年退職し、家でゴロゴロしていたら、奥さんに嫌がられ、ゴルフでも行って来て、とすすめられる」という。知人は、「私は田舎に住んでいるので、草ひきなど家の周りのことを出来るが、マンション暮らしは大変らしい」と話す。「男性は、タテ社会、女性はヨコ社会で動く」と言われるが、熟年男性の生き方を考えさせられる。「亭主元気で留守がいい」という言葉が身にしみる。
ボランティアグループの活動発表で、「私の所属するのは、高齢者に絵手紙を出す男性グループ。女性のみなさん、『夫さん』に声掛けてほしい」と呼びかけ、会場の笑いを誘った。ボランティア活動はヨコの連携が大切で、仲間づくりには最適。肩書きで働いてきた男性は、退職してからもヨコのつながりが苦手と言う人もあるからなおさら。
女性が主流のボランティアは、高齢化などで減少傾向という。そこで、「男の出番」となるが、年金支給年齢の引き上げなどで、長く働かなければならない、という労働環境の変化も影を落とす。男性からは、「自治会役員もいわば、ボランティアで、忙しい」という声も漏れる。
一方では、介護保険制度の改正で、介護の必要度の低い要支援の高齢者の訪問介護、通所介護に対しボランティアやNPOの需要が高まると予測される。「これまで物欲で生きてきたが、考え方を少し変えて心の満足を」という言葉も聞く。無理をせず、出来る範囲で活動に参加しませんか。「人つなぐ風に誘われまた一歩」。(臼井 学)
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2015年6月28日09:02
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白夜の旅①
俳句の仲間と「フィヨルドの大自然を感じる北欧三か国めぐり七日間」の旅をしてきた。フィヨルドの景観も魅力だが、一番の目的はこの時季ならではの白夜を体験すること。日本では見ることの出来ない白夜だが、何故か俳句の季語になっている。大歳時記には「緯度の高い地域で、夏至の頃に日没から日の出までの時間が短くなり、夜になっても充分に暗くならない現象。『知床旅情』に白夜が謡われているが、日本には厳密な意味の白夜はない。最近では北欧などの海外詠で詠まれることが多い」とある。森繁久弥作詞作曲による「知床旅情」には「遥か国後(くなしり)に白夜は明ける」という歌詞がある。森繁氏は映画の撮影で知床に滞在したときにこの歌を作った。北海道の東部では、夏至の頃、午前三時には夜が明ける。それを白夜と思ったという説も。中部国際空港から約九時間半でヘルシンキ、乗り換えてスウェーデンのストックホルムへ。時差は六時間戻ることになるので最初の一日の長かったこと。
夕方五時にホテル着。この日は夕飯がないので外出。夕方なのに真っ昼間の明るさ。街路樹のマロニエとナナカマドの花が満開。北欧に来たのだと実感する。気候は四月の始め頃の感じ。食事を終えても、一向に日は高い。地元のスーパーを覗いた後、ひとまず休もうと、九時ごろそれぞれの部屋へ。カーテンを開けるといつまでも昼間の明るさ。一時間ごとに目が覚め、少し夜らしくなったのは、午前一時二時半頃、まずは最初の白夜体験だった。
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2015年6月28日08:59
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マイコプラズマ感染症...
風邪に似た症状がみられる「マイコプラズマ感染症」。篠山市内の小学校で計3学年が学年閉鎖となり、5人が重症化し肺炎になった(26日時点)。市教育委員会によると同感染症を理由に学年閉鎖を決定したのは、「おそらく初めて」という。例年、数名の患者を出しており、珍しい病気ではないものの、市教委は、「ここまで一度に大量の患者が出ることは記憶にない。市内全域で流行しているようなものではないが、気を付けてほしい」と注意を呼びかけている。
マイコプラズマ感染症は、「肺炎マイコプラズマ」という病原体によって引き起こされるもので、せき、発熱、頭痛などの症状がゆっくりと進行する。せきは徐々に激しくなり、3―4週間続く場合もあるという。中耳炎や鼓膜炎、発疹を伴うケースもあり、重症になると肺炎や呼吸困難になることもある。
潜伏期間は主に2―3週間で、感染経路は飛まつ感染。夏から秋にかけて多く、家族内感染や再感染も多い。10―15歳ごろに多くり患する。手洗いやマスクなど、風邪などと同じ飛まつ感染の予防法で感染を防ぐ。
学校保健安全法では、「感染症第三種」(インフルエンザは上位の第二種)に位置し、出席停止は「学校医が感染の恐れがないとするまで」とされている。
市教委のデータでは、2014年度に市内全域で7件の報告があったが、今年度は6月26日の時点で40件と急増。うち大半が篠山地区内で確認されているが、ほかの地区でも報告がある。
風邪と症状が似ていることや自然治癒もあるため、り患していても病院にかからない場合もあり、実数としてはより多い可能性が高いという。
学年閉鎖措置をとった小学校の児童たちはおおよそ快方に向かっている。同校によると、6月初旬から風邪で欠席する児童がいたが、6月17日になって初めて同感染症と診断された児童がおり、その後、ほかにもり患者が出た。
また症状が出ても日中は回復し、夜になるとまた症状が出ることもあり、り患していることに気付かず登校した児童たちがいたとみられる。
感染防止対策として職員も含めた全員がマスクを着用し、プールも中止しており、他学年に拡大している様子はないという。同校は、「風邪に似ていて対処が難しい。一日も早い収束を願うばかり」と話す。
丹波健康福祉事務所によると、市内全域や丹波地域全域で流行しているというデータはなく、今回のケースは限定的で突発的とみている。
ただ、「潜伏期間が長いため、収束に時間がかかるのが特徴。症状が出たらすぐに医療機関を受診してほしい」と話している。