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2017年11月19日09:00
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「話題」と「笑い」で楽しく
12月の忘年会シーズンを前に、横綱日馬富士が幕内の貴ノ岩に宴席で暴行をはたらいた騒ぎには驚いた。
詳しくは分からないが、「恐るべし酒の勢い」という感じがする。テレビから伝わる話を妻にしていたら「見てきたように言わんといて」とピシャリ。こういう話には尾ヒレがつく。口は慎むべきか。
「講釈師見てきたような嘘をつき」という話を聞いたことはあるが、記者は「見てきた通りに記事を書く」ということが大切だ。とはいえ、野次馬根性が抜けきれず、懲りずにテレビを見ていると、「横綱が説教の最中に、貴ノ岩がスマホに触ったことや言動に腹を立てた」などという話が報じられていた。暴力は許されないが、スマホの影響や身近な人間関係の危うさを感じる。
宴席では、「笑い」を呼ぶ「話題」で盛り上げたい。あるグループの会合で、「高級車は無理なので軽トラで我慢するわ。ちょっと格好つけてハーフオープンカーに乗っていると言うとるんや」といった話が面白かった。酒は度が過ぎると災いのもと。ほどほどに。「和ませる話題も鍋の具の中に」。(臼井 学)
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2017年11月19日09:00
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生け花
11月18、19日、春日文化ホールで「県いけばな展」が催されている。生け花の良し悪しを解せない武骨者の当方だが、最近、向田邦子のエッセイを読み、感じ入った。
花を生けるのは残酷なことと向田はいう。「花を切り、捕われびとにして、命を縮め、葬ることなのだから」。葬るという視点から向田は、花器を「花たちの美しいお棺である」と見る。続けて書く。「花をいけることは、花たちの美しい葬式でもある」。生け花は花にとっての葬式だとし、そこに美を見いだす感性にうなってしまった。
千利休の逸話を思う。ある年、利休は自分の屋敷の庭に朝顔の花をたくさん咲かせた。その噂を聞いた豊臣秀吉から「見たい」と所望され、秀吉を迎えることになった。当日、秀吉が出向くと、庭の朝顔はすべてむしり取られていた。ところが、茶室に入ると、一輪の朝顔の花が床の間に生けられていた。
朝顔をむしり取ったのは、一輪の朝顔を生かすためだった。随筆家の白洲正子は、一輪の朝顔が生きたことによって、むしり取られた朝顔は「成仏することを得た」と書いた。向田の「葬式」、白洲の「成仏」。いずれも死の影がひそむ言葉だ。
死が背後にあるからこそ、生けられた花の輝きが際立つのではないか。それが生け花の美しさではと、武骨者ながらに思った。(Y)
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2017年11月19日09:00
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「今田を“芸術村”に」 空き家募り芸術...
写真・こんだ芸術村の“開村”を目指す協議会役員ら=兵庫県篠山市北新町で
丹波焼作家をはじめ、多くの芸術家が暮らす兵庫県篠山市今田町―。一方で、人口減に伴う空き家も増加していることから、利用可能な空き家や土地を探し出し、そこに芸術家を呼び込んで地域の活性化を図ろうと、市民有志が「丹波篠山こんだ芸術村推進協議会」を立ち上げ、プロジェクトをスタートさせた。会員らは、「創作活動をする人にとって今田は最適な地域。成功すれば人口減に歯止めがかけられるし、新しい地域のつくり方の一つになれば」と意気込んでいる。
協議会は今田町内の3人と市内の3人、メンバーと親交のある大阪の会社代表ら3人で構成する。
プロジェクトは、①今田町内で空き家などを持つ人を募ってリスト化していく②京阪神の芸術家団体や芸術系大学の卒業生らを中心に、創作活動の場として今田を提案する―が両輪。空き家の提供については、協議会に不動産業を営むメンバーもいることから、賃貸や売買などの相談に応じる。
今田町への移住を希望する芸術家が出た場合、同協議会が物件はもちろん、地元自治会との仲介なども含めたマッチングに取り組む。
来年度中に移住した芸術家で「丹波篠山こんだ芸術村」を“開村”したい考え。篠山市商工会今田商工会館(同市今田町今田)を“公民館”として活用し、協議会事務所も置くほか、“村民”が集うサロン的な場所や作品の展示会場としても利用するという。
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2017年11月18日16:58
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「丹波菓子 Hiro正栄」柏原店
地元素材ふんだんに
和洋菓子店「正栄堂」(本店・氷上町)の4代目、進藤裕樹さん(47)が、今年3月までシェフ兼店長として勤めていた神戸レーブドゥシェフ本店を退社、Uターンして9月に柏原店をリニューアルオープンした。
丹波市産の素材を使い、和の技術も生かした「丹波スイーツ」を提供。「丹波大納言小豆ロール」(1200円)は、小豆の形を残しながら、スポンジや生クリームになじむ柔らかさにこだわった看板商品。「焼どーなつ」(190円)は5種類。ブルーベリーと丹波黒大豆は丹波市産の素材。「Hiroぷりん」(190円)は絹のような食感に仕上げた。
兵庫県丹波市柏原町田路114-5
Tel.0795・73・0730
営業時間/9:30~18:00
定休/水曜
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2017年11月18日09:00
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篠山市商工会 鯖寿司PRに街道踏破 11...
写真・鯖街道を通り、小浜市から篠山市までを踏破したことを報告する商工会商業観光部会の会員ら=兵庫県篠山市今田町今田新田で
篠山市商工会商業観光部会(中村相石部会長)の部会員ら15人が、古くから伝わる丹波篠山の食文化の一つ、「鯖寿司」を広くPRしようと、11月11日朝から翌夕方にかけて福井県小浜市から篠山市まで約120キロを踏破した。12日に「日本遺産×創造都市フォーラム」が開かれていた、さぎそうホールをゴールとし、フォーラム閉会後に到着を報告。大きな拍手に迎えられていた。
「鯖イバルウオーク」と題して実施。古くは鯖街道を使って若狭から鯖が運ばれていたことから、小浜市で仕入れた鯖を担ぎ、腹掛、股引に竹笠という姿で、3人1組で5区間をリレーした。到着を報告した中村部会長は、「みなさんの協力のおかけで踏破できた」と感謝していた。
同商工会は25日午前10時―午後3時半、四季の森生涯学習センター(篠山市網掛)で「鯖イバルフェア」を開く。市内13店舗の鯖寿司を、それぞれ2切ずつパック(200―500円)にして販売する。約1300パックを用意し、売り切れ次第終了。「さばとさら」と題したイベントも同時開催し、鯖寿司に合う器を丹波焼でつくる陶芸体験教室(参加費1800円)などがある。
詳細は市商工会(TEL079・552・0758)。
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2017年11月17日09:00
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多文化共生講演会 11月26日、氷上で ミ...
丹波市国際交流協会の多文化共生講演会が、11月26日午後1時からゆめタウンポップアップホール(同市氷上町本郷)で開かれる。落語家で僧侶の露の団姫さんの講演「一隅を照らす」、中国出身の二胡奏者・陳曼麗さんのミニ演奏会とお話し、日本語教室で学ぶ丹波市在住外国人の発表、東小児童のオーストラリア短期留学の発表を予定している。
無料で誰でも聴講できる。問い合わせは同協会(TEL0795・72・5880)。
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2017年11月17日09:00
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「予想以上の出来」初栽培のジネンジョ販...
写真・収穫したジネンジョを手にする研究会のメンバーたち=兵庫県丹波市青垣町今出で
兵庫県丹波市青垣町今出の有志でつくる「今出自然薯研究会」(山中利樹会長、6人)が、初収穫した青垣産ジネンジョの予約、販売を始めた。11月25、26日のそば処「今出せせらぎ園」の感謝祭でもジネンジョの特別メニューを提供するほか、特設販売コーナーも設ける。
地元の安達久勝さんと安達武夫さんが、今出せせらぎ園の名物そばに使われるジネンジョを栽培して納入していたが、高齢化とイノシシの獣害による疲れで代替わりすることになり、2人を指導者に迎え有志が研究会を設立。今年の春先から初めて栽培に取り組んだ。
5アールほどのほ場に40―60グラムぐらいの種いも500本を筒に入れて埋めた。草刈り、施肥、防除などの管理をし、11月に入って半数近くの220本を掘ったところ、120キロの収穫があった。
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2017年11月16日09:12
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祝婚歌
高校の同級生の結婚式に出席した。受付を頼まれていたが、それをこなせば仕事は終わったようなもの。新郎新婦に祝福の言葉をかけたあとは、久しく顔を見ていなかった旧友との再会を楽しんだ。
式は、列席者が結婚の証人となる人前式で行われた。式の締めくくりに、司会が詩人・吉野弘さんの「祝婚歌」を朗読。結婚式では定番の有名な詩だが、恥ずかしながら初めて知った。
「二人が仲睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい」で始まる詩。「立派すぎることは 長持ちしないことだと 気付いているほうがいい」「正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気付いているほうがいい」「健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい」「そして なぜ胸が熱くなるのか 黙っていても 二人にはわかるのであってほしい」―。“ええ事言うなぁー”と思わず心をつかまれた。
新しく結ばれる2人へのはなむけとして作られたものだが、さっそく実践してみるべし。家庭が平和であることは、この上ない幸せ。(田畑知也)
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2017年11月16日09:11
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サピエンス全史
「アメリカ大陸への移住が無血だったとはとても言い難い。その後には犠牲者が累々と横たわっていた」。
「サピエンス全史―文明の構造と人類の幸福」(ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳)からこの1節を抜き出したら、誰しも500年前頃、ヨーロッパから渡ってインカ、アステカ文明を崩壊してしまった者たちを思い浮かべるだろう。
それについてももう少し後で記述があるが、ここでの犠牲者は違う。はるか古く1万2000年前、「マンモスやクマほどもあるネズミ、身長6メートルのオオナマケモノなど今日では全く見られない様々な大型動物種」を、ホモ・サピエンス、つまり人類がシベリアからアラスカに渡って南下し、瞬く間に席巻した時の話だ。
彼らはその少し前頃までに、ネアンデルタール人ら、他にいくつかいた人類種をも地球上から絶滅させていた。その子孫たる我々は何故地上の王者になり得たのか。
ここからは春秋子の独断だが、脳の発達と共に「自分ファースト」の意識をも発達させたからではないか。文明は時代を経て洗練され、その意識も修正されてきてはいるが、産業や科学や芸術がかくも進展しても人類の幸福感は増大したかどうか。我々の行く末をも含め、温かくかつクールにみつめる同書は、秋の夜長を忘れさせてくれる。(E)
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2017年11月16日09:10
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みつみ福祉会 婦木治理事長 県の「社会...
知的障がい者の自立支援などに功績があったとして、社会福祉法人「みつみ福祉会」の婦木治理事長(64)=兵庫県丹波市春日町野村=が、県から「社会賞」を贈られた。長年にわたって県社会福祉協議会副会長など数々の役職を歴任したほか、地域に密着した法人経営者ネットワークを構築し、社会福祉法人の発展に尽力したことなどが評価された。婦木理事長は「光栄な賞をいただいた。粛々と社会福祉に従事してきたが、今後も地域の役に立てるよう頑張りたい」と話している。
2001年から6年間、県知的障害者施設協会長を務め、うち3年間は近畿地区の会長も兼任。障がい福祉サービスの向上を図るとともに、地域に根差した施設運営を進めた。09年からは県社会福祉施設経営者協議会長や県社会福祉協議会副会長を務めている。08年には、県功労賞(福祉)も受賞した。
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2017年11月16日09:09
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野生児チビタ、漁師魂に火が付く?!
「もう終わり!もう帰ろう!」と言っても「あと1回、ガシャガシャしたら!」って、これ何回目?でもさ、分かるんだわ~その気持ち!母ちゃんもその口だったから。
そう、ここ最近のチビタのお楽しみは川遊び。網で土手から川面に垂れる草木の中をガシャガシャすると、ピンピン跳ねる川エビ、カワムツの稚魚、大きな口のドンコたち。石をひっくり返せば右往左往する沢ガニたち。これは幼き男のロマンスですな。
川は家から数分の、いまだ自然の土手がずっと続き、川下から上を眺めれば桜並木が空まで伸びそうな、田舎ならではの気持ちの良い川。しかもこの時期は田んぼも水が張られていないから川の水がきれい。そのキラキラ光る水面の下を魚群がササーッと走る姿なんて見えたら、もうじっとなんてしていられない!
しかも最近、仲良くなった魚博士なおじさんから野生児チビタに玩具のもんどり漁が出来るカプセルのプレゼント。つまりチビタの漁師魂?がMAX点火状態!お陰で玄関には満員状態の水槽が2槽、小さな川の再現が出来るまでになっている。それでもチビタの漁師魂、鎮火ならずで、今日も夕飯前のひと時は川遊び。
寒くなるまでのお楽しみ、こうやって一緒に遊べるのも今のうちと割り切って楽しむ。が、頼むからチビタよ、カプセルをくくりつける前に川に放り込むのは止めてくれ!夕闇に包まれる土手で、2人で汗をかきながら、流されるカプセルを走って追いかけるのは辛すぎる。(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2017年11月16日08:59
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昭和初期の丹波布60点 11月18日から...
写真・一般に初公開される昭和初期ごろの丹波布藤本均コレクション=青垣住民センターで
兵庫県丹波市の青垣地域で織られる「丹波布」の国指定(選択・無形)文化財60周年記念展「丹波布に魅せられて」(丹波布技術保存会主催)が11月18―26日、丹波の森公苑(同市柏原町柏原)で開かれる。“復興1号”の丹波布が織られた1954年(昭和29)以前、柳宗悦が同布を見出した大正末期に近い昭和初期ごろのものと見られる貴重な丹波布が一般に初公開されるほか、現在の保存会の技術者たちによる作品も出展される。保存会では、「過去に例のない貴重な機会。今日に至る丹波布の歩みを見てもらえれば」と来場を呼びかけている。午前10時―午後5時。同月20日休館。
国内屈指の布コレクターで染色研究家の藤本均さん(故人)が昭和初期に集めた丹波布101点の中から60点を2期に分けて展示する。藤本さんは、日本万博(1970年)で日本民藝館が開いた展示に集荷部門委員として携わるなど、柳が主唱した民藝運動にも関わった。個人、法人を問わず、丹波布の古布がこれだけまとまって所蔵されているところは他になく、現存する最大のコレクション。保存会が特別に家族から借り受けた。
保存会が、市民に古い丹波布の提供を呼び掛けたところ20点ほどの協力が得られ、「お宝木綿」として展示する。「お宝」には、遠阪地区で見つかった明治以前と見られる夜具、神楽地区の寺院から借りた、保存会の前身・丹波布復興協会初代会長の金子貫道さん(故人)本人か、関係者の可能性がある昭和30年代ごろの丹波布復興初期の縞見本帳などが並ぶ。
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2017年11月14日09:00
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新市庁舎構想ミーティング始まる 谷口市...
写真・新庁舎構想の考え方を説明する初回のタウンミーティングに臨んだ谷口市長ら市幹部=青垣住民センターで
丹波市の新庁舎整備構想の考え方に関するタウンミーティングの初回が11月7日、青垣住民センターであり、谷口進一市長が、自治会長、自治協議会長ら31人に構想の考え方の概要を説明した。参加者からは、支所機能への注文などの意見が出された。20日の市島まで市内6会場で行われる。
谷口市長は「庁舎建設をやるかどうかを含め意見を聞きたい」と切り出し、これまでの経緯や、庁舎分散化の課題、庁舎整備を検討していく上での課題、建設位置、スケジュールなどを説明した。
このうち、庁舎整備を検討していく上での課題として財源の手当ては、精緻に計算中で改めて示すとし、「40―50億円かかるとして、半分ほどは貯金、半分は将来にも負担してもらうことになるのではないか」と、基金と、起債(借金)でまかなうと説明した。支所のあり方は、「各支所で12人前後の職員を減らし、本庁舎に集約を考える」とし、極端に市民の利便性が低下することがないよう段階的に減らす考えを伝えた。「最初で最後でなく、ご説明の初回」と締めくくった。
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2017年11月13日09:00
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協力隊・京大院生ら製作...
写真・「福住祭」で展示する竹製ベンチを製作する生徒ら=兵庫県篠山市福住で
兵庫県篠山市福住のバス停を竹で改修するプロジェクトを進めている京都大学の大学院生ら6人と、篠山市地域おこし協力隊の岸田万穂さん(26)らが、11月19日に篠山東雲高校で開かれる「福住祭」で、バス停内に設置する予定の竹製ベンチや、竹をすだれ状にした壁面を展示する。同校の生徒も展示品の製作に協力している。同月23―26日に行われる京都大学祭でも展示される。
実際の改修ではバス停(幅9・3メートル×奥行1・7メートル×高さ3メートル)内の壁に沿うように竹製ベンチを配置する計画で、改修後のバス停の一部を切り取ったような展示となる。
展示するベンチは、幅1メートル50センチ、高さ45センチ、奥行き47センチ。伐採した竹を割り、同じ長さに切り揃え固定していく。竹を火であぶり、油を抜く工程も体験した。壁面は切り揃えた竹を、しゅろ縄を使った伝統的なくくり方でつなぎ、すだれ状にしたものを使う。
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2017年11月12日09:00
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日本舞踊家 西﨑 祥さん(横浜市、丹波...
「周りに幸せ運びたい」
「丹波西﨑会」の結成30周年を記念した舞踊公演を9月、丹波の森公苑で開催。ホールを埋めた満員の観客を魅了した。「お客さんに喜んでいただけたようで何より。自分が踊ることで、周りの人に幸せを運べたら本望です」と話す。
柏原町の出身。9歳から日本舞踊を始めた。幼稚園の遊戯で踊る楽しさに目覚め、「この子は踊るのが好きなのだろう」と、両親が習わせてくれた。師匠は、柏原に出稽古に来ていた篠山の西川霞冨美さん。柏原高校を卒業後、上京。「大海に出て、自ら試練を引き受けたい。日本舞踊は、一緒の仕事とするのに値するものかどうか見極めたいという思いでした」。高校時代、町の電気店にあったテレビで見て、その踊りにあこがれた初代西﨑緑に入門した。
上京するに際して、西川さんと「3、4年後には丹波に帰って跡を継ぎます」と約束をした。涙の別れをした1年後、西川さんが死去。1989年、柏原の実家に研究所を開設し、丹波西﨑会を結成した理由の一つは西川さんとの約束を果たすためでもあった。
50歳頃から腰に痛みを覚え、19年前、左股関節手術を受けた。手術の1カ月前、母親が死去。「私が死ぬときには、あなたの悪い足を持って行くから」と言い残した母の言葉通り、回復した。80歳になる今も、自宅のある横浜市で日本舞踊を教え、丹波でも教え、東京で地唄舞などの研さんを積む日々を送る。
「『西﨑祥舞踊公演』というタイトルの公演は、先の公演で最後にするつもり。でも、周りから公演を見たい、公演をしたいという流れになれば力を注ぎます。芸の道は永遠ですから」と話す。
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2017年11月12日09:00
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通学合宿
今田地区の「通学合宿」が11月9―11日、今田まちづくりセンターを拠点に行われた。子どもたちが親元を離れ、宿泊しながら通学する取り組みで、毎年実施されている。今年は小学4年―中学2年の39人が参加。放課後、同センターに集まり、夕食作りや地域へ「もらい風呂」に出かけるなど、異年齢集団で2泊3日の共同生活を送った。
私が初めてよその家に宿泊したのは小学校低学年の夏休み。近所の2つ年上の先輩と仲が良く、どういうわけか先輩宅へ泊まることに。昼間はにぎやかに遊んだが、深夜、急に心細くなり、「家に帰りたい」と泣いたのを覚えている。その家のおばさんになぐさめられている最中、尿意をもよおし、「おしっこ」と告げると、ひょいと抱きかかえられ、「ここでしたらええよ」と2階の窓枠に立たされた。満点の星を眺めながら用を足し終えると不思議と心が落ち着き、無事翌朝を迎えられた。ふと、こんな記憶がよみがえった。
今年は小4になるわが息子も通学合宿に初参加していた。どのような思い出を心に刻み、何か心の成長はあったのだろうか。
(太治庄三)
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2017年11月12日09:00
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丹波ささやま人形劇フェスタ 11月17日か...
「第4回丹波ささやま人形劇フェスタ」(同実行委員会主催)が11月17―19の3日間、兵庫県篠山市内の旧家、寺社など14会場で開かれる。12日には、今年初めて丹波市のたんば黎明館(同市柏原町)、町家ギャラリーるり(同)の2会場でプレイベントが開催される。丹波地域をはじめ、関西各地などからプロ、アマ27団体が参加。各会場で1日に2―3演目が上演される。無料巡回バスも運行し、各会場をめぐるコースも提案、人形劇がたっぷりと楽しめる。17日午前10時半から願勝寺(真南条中)でオープニングイベントが行われる。
丹波地域からは、語り部サークルふるさと(篠山市)、子ども人形劇団「茶の花」(同)、人形劇グループくれよん(丹波市)が参加する。
篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー、篠山市小田中)で活動する子ども人形劇団「茶の花」は、篠山に伝わる昔話「木津のいたずらだぬき」「小原の大蛇」の2話を演じる。篠山市内の小学1―5年生8人が入団。プロの人形劇団「クラルテ」の高平和子さんから指導を受け、6月に人形を手作りするところから始めた。
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2017年11月12日09:00
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「認知症」テーマに介護者教室 11月19日...
社会福祉法人和寿園は、地域の人たちの家庭介護を支援しようと、11月19日午後1時半から特別養護老人ホーム和寿園(兵庫県篠山市高屋)で「介護者教室」を開く。参加者を募集している。
「認知症」をテーマに、▽認知症ケアに求められるもの▽老化によるもの忘れと、認知症によるもの忘れの違い▽せん妄と認知症の違い―などについての講義が開かれる。
問い合わせは同法人(同教室実行委員会TEL079・593・0069、d.takiwaki@wajuen.jp)。
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2017年11月12日09:00
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第544問
5日に篠山市で開かれた兵庫県高校駅伝。健闘した篠山鳳鳴男子は何位だったでしょう?
1.20位
2.15位
3.10位
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2017年11月12日09:00
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地元音楽家の出演募る 来年2月、スプリ...
丹波市音楽協会は、来年2月25日に丹波の森公苑ホール(同市柏原町柏原)で開く「スプリング&フレッシュコンサート」の出演者を募集している。これまでの勉強の成果を発表する機会を提供し、音楽家を育てようと開くもの。
丹波市在住か在勤、または出身者で音楽大学卒業者か、卒業見込みの人が対象。演奏時間は15分以内で、演奏形態は自由。出演料は新卒者1万5000円、既卒者1万円。伴奏者の相談にも乗る。11月30日までに、同協会の吉住さん(TEL090・1586・2266)に申し込む。