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2015年9月13日08:58
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地域の声をくみ取る難しさ
丹波市教育委員会が、柏原町自治会長協議会に対し、同地域のこども園のあり方などを協議する「柏原地域就学前教育・保育に関する地域協議会」(以下、「地域協」)の委員の選出を依頼したところ、「選出しない」と決定した。こども園に対する反対運動かと思いきや、むしろ「市の責任で進めてもらえばよい」との判断だった。
各種団体代表らで構成する地域協の了解を得ながら進めることを想定していた市教委にとって、最も住民に近い自治会に背を向けられたことは大きな痛手だ。地域協を休止し続けるわけにも、自治会長抜きで進めるわけにもいかず、今後、難しい局面を迎えることは必至だ。
自治会長協議会の理事会における「市は反対者を含め、柏原地域の住民との意見交換の場を設定するなど、理解を求めるために積極的に努力すべき」との確認事項に見られるように、今回の委員の選出を拒む判断は、市の背中を押しているとも、リーダーシップを発揮しない市や市教委へのいらだちともとれる。いずれにしても地域を巻き込みながら進める大事業において、地域の声をくみ取ることの難しさを映している。
もう一つの問題点は、重要事項を決める組織のあり方だ。市があらゆる方面からの意見を集約するため、各種団体の代表を集めるのは一般的だが、協議が長期化すると、それぞれの組織での任期の問題が出てくる。あて職で委員になっても任期がくれば、おしまい。経緯が分からない新しい委員に代わると、一からの説明となり、議論が後退することも珍しくない。今回の判断は、そんな問題点も改めて指摘している。(芦田安生)
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2015年9月13日08:58
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校歌
先週の日曜日、恒例の「柏陵同窓会東海支部総会・懇親会」が、名古屋の中日パレスで開催された。本部の肝いりで東海支部が立ち上げられてから今年で九回目、来年は早十周年を迎える。東海支部というのは列島の真ん中という微妙な位置で、本部、東京支部、阪神支部、京滋支部、篠山支部などの協力でもって成り立っている。毎年の他支部の方々の参加に感謝だ。
さて、東海支部の目玉ともいえるアトラクション、今年は沖縄エイサー、琉球太鼓を抱え、打ち鳴らしての演舞。最初に沖縄風の愛嬌のある獅子舞がテーブルの間をめぐる。最後は全員参加でエイサーを踊り、大いに盛り上がった。乾杯前の、まだ誰も飲んではいない状態だったのだが。その後の懇親会がさらに盛り上がったのは言うまでもない。
さて、いつも最後に校歌を斉唱する。柏原高校の歴史を最も感じるときだ。まずは旧制柏原中学の校歌。作詞は歌人で国文学者の「佐々木信綱」、作曲は「犬童球渓」。彼については、顧問の南部先生より丁寧な解説があった。旧制女学校校歌は「おれやこころのあやにしき まことののりをたてぬきにして」というもの。「織れや心の綾錦 誠の則を縦抜きにして」と漢字で書けば意味はもっと伝わる。そして柏原高校校歌、山田耕筰作曲というのがすごい。歌詞の「霧の底より生れ出づる」は、これからの季節、自転車通学をしていた学友が目に浮かぶ。胸を張って最後に歌う校歌、これぞ、同窓会の醍醐味。来年は十周年、さらに多くの参加を、よろしくお願いします。
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2015年9月13日08:50
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西山泊雲・小川芋銭の孫 西山裕三さん(...
鈍重の泊雲、無欲の芋銭
19日から丹波市立植野記念美術館で展覧会が始まる日本画家、小川芋銭(うせん)の孫。西山酒造場を営み、俳誌「ホトトギス」の俳人として知られた西山泊雲の孫でもある。泊雲の長男と芋銭の次女が結婚。その間に1943年に生まれた。「泊雲は44年の没。おぼろげながら、赤ん坊だった私をあやしていた姿を覚えている」という。
8年前に西山酒造の社長を退き、会長に就任。経営の一線から離れたことで、泊雲について調べる時間が増えた。泊雲が少年時代に学んだ私塾の跡や、妻の実家の地を訪ね、泊雲の周辺にいた人物の関係者に出会ったりしている。泊雲についての講演を頼まれることもある。
ときに資金繰りに悩むなど、会社経営者としての責任を果たしながら俳句に親しんだ泊雲。「泊雲にとって俳句は、生きるよりどころであり、宗教であったと思う」。2、3時間も、しゃがみこんだままで句作に没頭したともいう。「自らを鈍重と言っていた泊雲の句風には重厚感がある」と評する。
一方の芋銭については、「芋が食べられるだけのお金があればいいから、『芋銭』と名乗っただけあって、無欲の人物」という。毎朝、延命十句(じっく)観音経を200回唱えていた芋銭にならって、西山さんも20年ほど前から、朝起きると、同観音経を唱えている。
「泊雲忌これより霧の丹波かな」。泊雲の長男で、同じく俳人だった謙三氏(号・小鼓子)の句だ。泊雲の命日は9月15日で、その4日後に芋銭展が始まる。「丹波を愛し、丹波に長逗留したことがある芋銭のこと、芋銭と深いつながりがあった泊雲のことを知ってもらえれば」という。72歳。
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2015年9月13日08:49
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ボウリングで県3位 障害者のじぎくスポ...
篠山市南新町の岡淳司さん(40)が、このほど、神戸市などで開かれた「第9回兵庫県障害者のじぎくスポーツ大会」のボウリング競技・壮年男子の部で3位に入賞し、10月24―26日に和歌山県で開かれる「第15回全国障害者スポーツ大会」への切符を手にした。岡さんは、「全国大会では優勝をねらう。緊張しない性格だけど緊張感を持って臨みたい」と意気込んでいる。
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2015年9月13日08:48
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ぐっすりすやすや
11月に行われる福知山マラソン大会に挑戦することになった。初のフルマラソンを前に、「今週は何キロ走って、来週はこれくらい」と、計画だけは立派だ。
挑戦ついでに、9月から飲酒をやめている。その結果、驚くほど夜眠れるようになった。布団に入ると自然に眠たくなり、朝までぐっすり。健康的に生きている喜びさえ感じてくるから不思議だ。
お酒を飲むとすぐ眠れたのだが、夜中に目が覚め、そのまま眠れない。無理に眠ろうとして寝酒―。こんな悪循環を毎日のように繰り返していた。飲酒をやめる以外には生活習慣を何も変えていないから、私の場合は飲酒が原因だったのだろう。
丹波市は、睡眠を切り口にした健康運動「ぐっすりすやすや運動」を展開している。適度な体重を維持し、適度な飲酒量と運動、栄養バランスのよい朝食が質の高い睡眠につながるという。
でも、やっぱり少しは飲みたい。今後一切やめるのはストレスになりそう。マラソン大会までは〝酒断ち〟してみよう。その先は適量で。計画だけは立派といわれないようにします。(田畑知也)
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2015年9月13日08:47
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第441問
丹波市春日町出身の詩人、深尾須磨子について、間違っているのは次のうちどれ?
1.幼名は荻野すまこ
2.戦時中、軍歌を書いた
3.「ふるさと」の詩が有名
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2015年9月13日08:46
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「最新ハーレーやってくる」全国初の試乗...
春日自動車教習所(丹波市春日町黒井、佐田浩二所長)が9月22日午後1時から、同教習所で大型バイク「ハーレーダビッドソン」の2016年モデルの試乗会を開く。新モデルを含め、10台ほどのハーレーダビッドソンが並ぶ。同バイクを同教習所に貸し出す「ハーレーダビッドソン須磨」によると、2016年モデルの試乗会は全国で初めて。参加無料。
教習所内で試乗する場合は普通二輪免許以上が必要で、教習所外に出る場合は大型二輪免許が必要。エンジン音や座り心地が楽しめるコーナーもある。
同教習所のPRを兼ねて開催。佐田所長は「どこよりも早い試乗会。気軽にお越しください」と来場を呼び掛けている。
イベント当日は、バーベキューや雑貨販売、免許取得の相談会も行う。同教習所(0795・74・0401)。
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2015年9月13日08:45
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魅力あふれる50店参加 ナイトバザール開...
篠山の夜を楽しむイベント「第2回 丹波篠山ナイトバザール」が9月20日午後3―9時、篠山城跡三の丸広場(北新町)で開かれる。副題を「ささやますっきすきナイト」とし、在住者や市外の篠山ファンが、こだわりの詰まった商品や食べ物を販売するブース約50店を出店。ダンスや音楽のステージイベントもあり、主催する市商工会青年部篠山支部は、「子どもから大人までいろんな人が集まって、篠山の夜を楽しんでもらえたら」と話している。
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2015年9月13日08:45
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篠山でストリート音楽祭 仙台発祥 県内...
「兵庫・篠山とっておきの音楽祭」(同実行委員会主催)が9月23日、たんば田園交響ホールなどで行われる。2001年、仙台市で始まった「心のバリアフリー」を目指す「とっておきの音楽祭」。篠山で行われるのは全国で13番目。県内では初開催となる。市内7カ所のストリート会場と、フィナーレ会場のたんば田園交響ホール、計8会場で59団体、約250人が出演する。入場無料。
午前10時15分―同45分、同ホール西側駐車場でオープニング。午前11時―午後3時ごろ、各会場でステージ演奏。同3時半―5時半、同ホールでフィナーレを行う。
同ホール西側駐車場は「東日本復興支援交流ステージ」として、丹波篠山ふるさと大使でシンガーソングライターの石田裕之さんがプロデュースし、仙台市での音楽祭の実行委員長を務めたジャズピアニスト、稲垣達也さんや口笛奏者の高木満里子さん(福島県)らが出演。市役所庁舎前は「手話うたステージ」として、同ふるさと大使の兄弟フォークデュオ「ちめいど」がプロデュースし、聴覚障がいのある関根基成さん(埼玉県)の和太鼓演奏や、篠山市や丹波市の団体による手話うたなどがある。
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2015年9月12日14:57
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肉バル Kitchen「Pino」
豊富な肉料理で満腹に
篠山市乾新町のネパールカレー店「MANTRA」のオーナーが今年2月、国道9号線沿いにリニューアルオープンさせた。松井裕之店長(34)=柏原町柏原=が切り盛りし、肉料理をメーンに提供する。おすすめは牛肉の「リブロース」。タンドル窯で焼くチキンとポークも人気で、炭火焼き特有の香りと味を楽しめる。いずれの肉料理も好みの焼き加減を選べ、しょうゆ、ポン酢をそれぞれベースにしたソースと岩塩が付く。カルビ、ハラミ、テッチャンの「3種盛り」は満腹メニュー。ローストビーフやポテトサラダといった一品ものも。リキュール類も豊富で、好みのカクテルを作ってもらえる。
福知山市駅南町3-89
tel.0773・24・2229
営業時間/17:30―翌1:00(肉バルタイム)
月曜日休み
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2015年9月10日13:18
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認知症カフェ開設 悩み共有する場に 市...
高齢者総合福祉施設「丹寿荘」(市島町上竹田、川見和彦所長)が、認知症の人やその家族、介護の専門職、地域住民らが集い語り合う認知症カフェ「まごころ」を同施設内に開設する。認知症カフェの開設は、丹波市内では初めて。患者が安心して過ごせる居場所とするだけでなく、家族や介護者の情報交換のほか、認知症の理解を広げる場にする。川見所長は「カフェ利用者が安心して過ごせる場になれば。認知症に関心がある人も参加してもらえれば」と話している。初回は9月25日午後2時から。申し込み不要。
同施設内の喫茶室に開設する。4卓あり、15人ほどが座れる。参加料は1人100円で、コーヒーやお菓子が付く。送迎にも対応する。医師や看護師らによる医療相談のほか、音楽療法セラピーも開く予定。対応できる範囲で、参加者からの要望をカフェの運営に反映させる。
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2015年9月10日13:18
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事務職員1人募る 丹波少年自然の家
丹波少年自然の家(0795・87・1633)事務組合は、来年度新採用する事務職員1人を募集する。
1990年4月2日以降生まれの高校以上の学校を卒業、または来年3月卒業見込みが対象。
1次試験は10月18日、教養、適性、作文試験。2次は11月中旬ごろ、面接試験。
出願受付は9月11日から24日まで(日曜を除く)。申し込み用紙は同施設のホームページからダウンロードできるほか、窓口で交付する。郵便で取り寄せも可能。
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2015年9月10日13:17
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森のフリーマーケット出店者募集
10月18日午前10時―午後3時半、丹波の森公苑玄関前広場で開く、「森のフリーマーケット」の出店者を
募集している。1ブースは3㍍×3㍍で、60ブースを募集。1個人または1団体あたり1ブースとし、応募多数の場合は抽選。出店料は1ブース1000円。10月4日締め切り。申込書に記入し、ファクスまたは郵送で申し込む。丹波の森公苑(0795・72・5168)。
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2015年9月10日13:17
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アロマストレッチ無料体験会 篠山市遠方で
篠山市本郷在住で、尼崎市でダンス教室「ヨーコ・ダンスヴィレッジ」を主宰している兵丹(へいたみ)養子さんが9月28日午後2時半―3時半、モンゴルの里(篠山市遠方)で「アロマストレッチ」の体験会を行う。参加無料。参加者を募集している。
アロマストレッチは、アロマテラピーとストレッチを組み合わせたもので、呼吸を整えながら、ゆったりとした動きで身体をほぐし、セルフケア法を学ぶ。
兵丹さんは「パワースポットのゲル(円形のモンゴルの伝統的住居)の中で自分の身体とゆったりと向き合ってみませんか。初心者の方でも参加できます」と参加を呼び掛けている。
先着8人。申し込みは、モンゴルの里(079・592・0051)。
また、10月10日午後1―6時、ユニトピアささやまで兵丹さんのダンスとアロマストレッチ、「伝三・F」さんのパントマイムのレッスンを開く。参加費6000円。申し込みは9月22日までにヨーコ・ダンスヴィレッジ(090・8467・9058)。
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2015年9月10日13:16
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「日本のいちばん長い日」再び
映画「日本のいちばん長い日」(3日号本欄)で再び。新作(原田眞人監督)にはなく、旧作(1967年、岡本喜八監督)で筆者の胸を突き刺した場面。8月14日の深夜、天皇の玉音放送録音のさ中、房総沖に現れた敵艦隊に向かって埼玉県の児玉基地から特攻機が飛び立つ。▼子供も含め大勢の町民が続々と集まり、日の丸の旗を手に「若い血潮の予科練のー」と歌いながら36機を送り出す。出発前、 指揮官(伊藤雄之助)の「特別のはからいで町民と親しく」交わり、お守りをもらう者、差し入れの握り飯を嬉しそうに頬張る者らが、しかし曇った表情も見せながら機上の人となる。▼玉音放送のヤマ場、 宮城や官邸、陸軍省内、叛乱を企てる将校らの動きが次々にカットバックで映し出される合間を縫って、幾度も幾度も登場する操縦席の特攻隊員。▼明けて15日正午前、まだ内容も知らぬ児玉町民らの整列を背に玉音放送のラジオの前で直立する伊藤雄之助。飛び立つ隊員を見送り続けてきた彼の眼はカッと開き、無言の顔が何よりも雄弁だ。▼翌日朝に自決した〝特攻の産みの親〟大西瀧治郎 (丹波出身)も、恐らく同じ思いの顔だったかと推測するが、映画は新旧作とも「特攻をあと2千万つぎ込めば必ず勝つ」と戦争続行を訴える場面のみだったのは、腑に落ちなかった。(E)
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2015年9月10日13:15
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県内最大級...
写真・新たに整備されたボルダリングジムの内部=氷上町市辺で
ロープや道具を使わず、体一つで人工的に作られた壁の突起物をつかんで登る「ボルダリング」の県内最大級のジムが氷上町市辺にオープンした。県内では西宮市以北にジムはなく、近隣県の日本海沿岸にもないことから、広域から愛好家が集まり、頭と全身を使うスポーツの練習に励んでいる。
「フリーズケイブボルダリングジム」。アウトドアショップ「フリーズ」を営む細見明さん(47)が、店の隣の石材店跡の倉庫を1棟丸ごとジムにした。150平方㍍、高さ4・5㍍あり、4面の「壁」に手や足をかける樹脂製の突起物「ホールド」が計2500個配置されている。1つの壁面は、世界規格、世界共通の壁で、著名クライマーがインターネットで配信する課題に取り組める「現時点で県内唯一の施設」(細見さん)という。
壁には攻略コースがあり、難易度によって1―10級まで設定。各級50の課題があり、上達を楽しめる。若者に人気があるものの、近隣に施設がなく、豊岡、鳥取、舞鶴、西脇、福知山などから愛好家が集まっている。
アウトドアショップに併設し、40平方㍍、高さ2・8㍍と3・8㍍の初心者用のジムも備えており、女性や子どもが壁と向き合っている。
営業時間は平日午後6―9時。土・日曜、祝日午後1―9時。使用料平日1500円、土・日曜、祝日2000円、会員月額8000円。レンタルシューズあり。同店(frees@swan.ocn.ne.jp)。
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2015年9月10日13:12
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カフェでパソコン教室 店主が基本操作指導
写真・教室生にパソコンの基本操作を教える横山代表(左)=市島町上竹田で
市島町上竹田のカフェ「花紅」(横山満正代表)が、パソコンやスマートフォンの基本操作を教える教室「すまいる」を8月から始めた。メールやインターネットの使い方など、受講生の要望に応じて指導している。横山代表は「知りたいことを納得いくまで教えます。気軽に足を運んでもらえれば」と話している。
過去にパソコンサポート会社を経営していたことを生かし、マンツーマンで教えている。基本的にパソコンは持ち込みだが、持ち運べない場合は同店が準備する。
ネットやメールのほか、文章入力や表計算など、パソコンやスマホのことなら何でも相談できる。セットアップの代行にも応じるほか、ウィルス対策も紹介している。
同店のお客から、「パソコンやスマホを思うように使えない」「身内に聞くのは恥ずかしい」などの声を聞いたのがきっかけ。融通がきく午後のカフェタイムを利用し、得意なパソコン技術を生かそうと教室を開設した。
横山代表は「地域に根ざした店にしていきたい。操作を理解し、快適に使えるようになってもらえれば」と話している。
年会費1000円と、1回(80分ほど)の受講料1500円が必要。事前予約が必要で、申し込み時に日程を調整する。パソコン教室は月、火、金曜日の午後3―6時。コーヒーブレイクあり。同店(0795・78・9303)。
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2015年9月10日13:12
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65年ぶりの新調祝う 東新町の太鼓みこし
写真・新調された太鼓みこしをさっそく担ぐ住民ら=篠山市東新町で
毎年10月に営まれる篠山春日神社(黒岡)の秋季例大祭。市街地を練り歩く8基の太鼓みこしの一つで、東新町の住民でつくる「あづま」のみこしが新調され、6日、同地区で披露式典が行われた。旧みこしは65年間使用され、太鼓を打つ乗り子として、担ぎ手として、そして運行を取り仕切る役員として、多くの世代がかかわり、愛してきたもの。引退したみこしへの感謝と、新たなみこしの担ぎ初めを行った住民らは、「今年の祭りをさらに盛り上げたい」と意気込んでいる。
太鼓みこしは、毎年、きらびやかな化粧を施された乗り子の子どもたちが太鼓を打ち鳴らし、多くの担ぎ手の勇壮な声とともにまちを運行する。境内への練り込みは迫力満点で、金みこしや鉾山とともに、祭りの華として知られている。
旧みこしは戦後間もない昭和25年に新調されたが、半世紀以上にわたって使用され、老朽化も進んでいたことから、6年前に新調の機運が高まり、昨年、自治会(粟野義範会長)内に実行委員会を組織。同地区出身者の内藤正啓さんや地区内にある篠山証券株式会社などからの大口寄付や、地域住民らの寄付によって新調の費用が集まった。
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2015年9月10日13:09
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趣味は人生のスパイス
趣味には「世代の垣根」を取っ払う素晴らしい力があるということを改めて感じる今日この頃―。
先月、篠山市内の地蔵盆でサックスと尺八によるコンサートが開かれた。夜の寺の境内をステージに、30―70歳代のアマチュア演奏家8人が十八番のナンバーを披露した。会場は仲間同士の友情が感じられるほんわかとした雰囲気に包まれ、心地良いひと時を過ごせた。また、写真同好会のメンバーが16日まで篠山市立中央図書館で開いている写真展では、50―80歳代の会員14人が「春秋の風景」をテーマに作品をずらりと展示。作品の前では世代の違う会員たちが、使用機材や撮影秘話など写真談義に花を咲かせていた。
わが村でも40、50歳代のバイク好き約10人が集まり〝おっさんツーリングクラブ〟なるものを結成。私も仲間に。早速、このシルバーウィークに丹後半島へ向けての計画が立っている。
「趣味は人生のスパイス」。仕事や年代に関係なく、なんのしがらみもない人たちと、新しい出会いや発見を楽しみ、刺激のある人生にしていきたいものだ。(太治庄三)
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2015年9月10日13:08
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お帰りなさい。
今日も冷蔵庫に何があるか、野菜は何があったか、卵はまだ残っていたはず、などと仕事が終わり帰宅しようと車に乗り込んだ瞬間から、今晩の夕飯と明日の家族に持たせるお弁当の段取りを考え始める。ちょっと最近食欲がないみたいだから、明日は好物で喉を通りやすいお稲荷さんにして…、力がつくように豚の生姜焼きにしようか…。主婦の頭はめまぐるしく回転する。
仕事終わりから夕飯までの慌ただしい時間の中で、お腹を空かせた家族のことで頭をいっぱいにした女たち(もしくは男たち)でスーパーは溢れている。目指す食品を発見し賞味期限と値段を一瞥しながらカゴに入れる。順番が早く回ってきそうなレジを通りすがりにすばやく見極め、「あ!あの人もこのレジを狙っている!!」という沈黙の戦いに勝利を収め、満足する暇もなく、レジの人に「あ!袋はいいです!!」とすかさず声をかけることを忘れない。
なぜか毎回予定していた買い物より多くなる食品を袋に詰め込み、腕に食い込む重さの買い物袋をよろよろと車まで運ぶ。そして、家にようやく到着すると、全ての荷物を限界まで両手に持ちつつ鍵を開けにかかる。毎回、落とす落とす!と心の中で叫びながら、いや!今日は瓶ものが入っているし、卵も入っているから落とすわけにはいかないと、自分自身を叱咤激励しつつ家の鍵を開けることに何とか成功し玄関になだれ込む。
世界中のお母さん、お帰りなさい。今日も一日お疲れ様です。
(土性里花・グループPEN代表)