-
2015年12月2日14:49
-
個性楽しめる38点 美術館で作品展 丹波...
たんば写真クラブ(永井郁夫会長、19人)が12月6日まで、丹波市立植野記念美術館(氷上町西中)で作品展を開いている。会員18人が、日ごろ撮りためた作品の中から計35点を出品。講師の小寺敏博さん(70)=氷上町常楽=もスナップ3点を賛助出品している。作品展は隔年で開催している。午前10時―午後5時(最終日は4時)。
子どもの寝顔を撮った「無心」、じゃれ合う2匹のネコを撮った「ノラの恋」、彼岸花を逆光で撮影し、後ろに広がるうろこ雲を強調した「秋空」、水族館の水槽を抽象的にとらえた「ゆらぎ」など、会員それぞれの個性が楽しめる。
-
2015年11月29日08:17
-
正義
22日付本紙のコラム欄「やすらぎ」で、「欅のもみじ」とあった。「ケヤキのもみじって、どういうこと」と思われた人もいたかもしれないが、「もみじ」はカエデの別名であると同時に、「晩秋に木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉」のことであり、「欅のもみじ」と表現していい。▼そもそもカエデだけでなく、ナナカマド、ハゼなどの木々の葉っぱがきれいに紅葉するさまを「もみじする」といった。言語学者の金田一秀穂氏によると、もみじする中でもっとも代表的だったのがカエデだったため、カエデがもみじの呼び名を独占したという。▼言葉の成立には、こうした独占がときどき起きるらしい。興味を覚える話だが、言葉の独占はあっても正義の独占はあってはならないと、テロリストの暴挙につけてもそう思う。▼「正義は我にあり」と、自分たちの奉ずる正義を絶対的なものにし、くみしない者を排斥する。宗教、文化、歴史などによって正義はそれぞれに異なるのに、他者が奉ずる正義を認めず、自分の正義こそ真理と自己本位になる。こうした錯誤から人は多くの愚行を繰り返してきた。▼仏教思想家のひろさちや氏によると、仏教ではインド神話を受けて正義の神を「魔神」にしたという。魔神とは、災いを起こす神のこと。うなずける話だ。(Y)
-
2015年11月29日08:17
-
若手職員と市民の連携を
2008年度から篠山市が実施している「庁内プロジェクトチーム」。「縦割り」行政の解消を目指し、若手職員が部局を超え、一つのテーマを設けて議論し、最終的に政策提言する。今年度のテーマは、▽木の活用を広める▽篠山産米の消費拡大▽効果的な草刈り方法▽デカンショ節の普及―。
このほど、中間報告会が行われ、例えば「木を広める」チームでは、誕生のお祝いに木製玩具を贈ったり、移動型木のおもちゃ美術館を開催することなどが提案された。政策提言の内容も大事なことだが、若手職員が部局を超えて、調査したり、発表するなどして庁内の連携や職員としての技術を高めようとしていることが、報告会の内容からよく分かる。
また、庁内プロジェクトは庁内の連携に限ったことではない。このほど、2013―14年度に活動していた庁内プロジェクトチームの提案を受けて市が「あそび場ガイドブック」を発行した。ガイドブックには市内の公園や施設など42カ所の位置や基本情報だけでなく、おむつ交換や授乳ができるかどうかを示したり、遊具や屋内施設の有無も示されている。さらに、虫に刺されたりした場合など、子どものけがの応急処置法、遊び場で遊ぶときの家族のルール、施設ごとのおすすめの遊び方などを示した「パパ&ママの口コミ」情報も掲載されている。調査段階で保護者にアンケートやヒアリングを実施しており、市民との連携でよりニーズに即した内容になっていると感じた。さらに、市民との合同プロジェクトに発展させればおもしろい展開になるだろう。(坂井謙介)
-
2015年11月29日08:17
-
イノシシ出没
今年の六月頃、家の裏側の林に、鬼百合がそろそろ咲くころだと見に行った。ところが花どころか、辺り一面重機で掘り返したようになっている。同じころ隣接するマンションの所有する林を整備し始めたので、間違って我が家の敷地も掘ったのかと一瞬疑った。
ある夜、雨戸を隔てて東側の庭で奇妙な音がする。以前からアライグマは時々見かけたが、それにしても音が大きい。たまたま夫は海外へ行っていたので一人、かなり恐怖を感じた。朝一番に窓から見ると、大きな石が階段へ転がり落ちていて、フリージアや貝母などの球根がすべて掘り返されていた。裏の林も百合根を掘るために荒されたのだ。
数日後帰国した夫に「早く見てきて、イノシシが出たのじゃないかなあ」と報告すると「まさか、こんな街に近いところに出るかなあ」と言いつつ庭から裏の林へ。「ほんとだ、イノシシだ、庭にノシシ除けの電線を張るのもなあ」と言いながら戻ってきた。
被害は我が家だけではなかったらしく、一か月後イノシシが出没していること、一か所に試験的に罠の檻を仕掛けるので気を付けるようにという回覧板が回ってきた。その後も球根はすべて掘られてしまった。チューリップもきっと掘り返されるから今年はあきらめた。
我が家の地番は今も山林で、尾根伝いに下ると四十年前に造成された大きな団地へ出る。そもそも、四十年前、高度成長の時代に山林を開発したことが、生き物たちにとっては環境破壊の始まりだったわけだ。その責任は私たちにある。
-
2015年11月29日08:16
-
篠山に移住し専業農家に 亀山悟志さん(...
「土を触る仕事が幸せ」
10年前、妻の実家がある篠山市に移住。専業農家として日々を送り、「土を触る仕事ができて幸せ」と頬を緩める。
伊丹市出身。大学進学を目指しているときに、ふと思った。「会社の中で仕事をするのは、自分に向いてないんちゃうか」。土いじりは昔から好きだった。進学先は、兵庫県立農業大学校(加西市)に決めた。
花きを専攻し、「農」を仕事にすべく励み、卒業後、宝塚の造園業に就職。その後、大学校で同級生だった沙織さんと26歳で結婚した。転機は10年前。専業農家をしている義父から「一緒に篠山で農業をしないか」と誘われた。
米、黒大豆、白大豆、小豆を約20ヘクタールで栽培。「野菜を作るということでは、毎年同じことの繰り返し。でも、内容はいろんなことができる。それが自分には合っている」と笑う。
農業に携わっていることで、交友関係が広がった。若手農家の仲間、近所の人たち。集落の常会にも出る。同じ名字の人が多いので名前で覚える。都会ではなかった人付き合いであり、それが楽しいという。
農業をやる上で、丹波篠山の名と寒暖の差からできる味は強み。住むところも自然が豊かで子育てにも良く、移住後、篠山がさらに好きになった。
「観光客が多い篠山。果樹もあるので、観光農園をして観光客も取り込めたら。伊丹の商店街は空き店舗が多くなっていると聞く。篠山の野菜を売るアンテナショップのようなものもおもしろい」
野菜と一緒に、夢も育てている。
39歳。3児の父。
-
2015年11月29日08:16
-
県高校文化祭で特選 祖母描き近畿出品へ...
柏原高校1年の宮垣愛那さんの油絵が県高校総合文化祭の美術・工芸部門展(県、県教委など主催)で、上位11人に入る特選に選ばれ、来年秋に予定されている近幾総合文化祭への出品資格を得た。県特選で近畿への出場は、同校で4年ぶり。
美術部に所属する宮垣さんの作品は、F50 号の「収獲の頃」。畑仕事の好きな祖母の梅垣敏子さんがサトイモを収獲する様子を見て、敏子さんをモデルにした絵を描くことにした。放課後などに学校で描いた。「見る人の視線が集まるような顔の表情に苦心したが、柔らかい表情が出せた」と話し、敏子さんに受賞を知らせ、「喜んでもらった」と笑顔を浮かべた。
-
2015年11月29日08:11
-
4400点の中から10傑に お弁当コンテスト ...
写真・最終審査を受ける「黒豆おにぎりのバランス弁当」
篠山産業高校生活科2年の有貞ちえりさん(春日中出身)が、「わくわくお弁当コンテスト」にエントリーし、4383点の応募の中から10点に絞り込む1次審査を通過。12月5日、県私学会館(神戸市)で開かれる最終審査会への出場を決めた。有貞さんは、「まさか、1次審査を通過するなんて」と驚き、「懸命に考えて作ったお弁当を評価していただけてうれしい」と喜んでいる。
同コンテストを主催する県と県米穀事業協同組合が、県内産の農林水産物をふんだんに取り入れた郷土色豊かな弁当を、県内の中学生以上を対象に募集した。応募条件は、▽ご飯を主体にする▽県産の農林水産物を1品以上使用する▽野菜を必ず使用し、栄養バランスに気を配る▽調理済み食品の使用は不可▽材料費は1人分500円以内―。
1次審査は書類審査で、応募用紙にでき上がりの写真を添付し、レシピや工夫した点などを記入。最終審査は、弁当を作って審査会場に持ち込み、現物審査を受ける。
有貞さんは、「黒豆おにぎりのバランス弁当」と銘打ち、2段重ねの弁当で応募。篠山特産の黒大豆のいろいろな使い方をPRしようと、枝豆を塩ゆでした緑色と、黒大豆の煮豆をそれぞれご飯に混ぜ込んでおむすびにしたものと、おむすびに黒豆きな粉をまぶした3色のおむすびをこしらえた。また、▽淡路産タマネギにサツマイモをあわせたサラダ▽明石焼き風にだしを利かせたタコ入り卵焼き▽サケときのこの照り焼き▽小松菜とニンジンのゴマ和え―を調理。味はもちろん、見た目にも美しいおかずを詰め込んだ。
-
2015年11月29日08:11
-
今年一番のカエデ
紅葉狩りの観光客で丹波市が最もにぎわう「行楽の秋」の11月は、雨に泣かされた。記録的な少雨だった10月と異なり、月の前半、週末になると天気が崩れた。
冷え込みが弱いせいで色づきも悪く、例年ほど楽しめなかったが、シーズンも終わりになって、はっとする光景に出会った。
ぐっと冷え込んだ26日、青垣町桧倉の「もみじロード」を通りかかった際、鮮烈なレモン色の木が数本飛び込んできた。まるでイチョウのよう。毎日通っていて、前日まではなかった。不思議に思って引き返してよく見ると、イチョウではなく、やはりカエデだった。
絵に描いたような「黄葉」。何でこんなことになったんだろう、と観察していると、赤や茶色の葉がすっかり落葉していることに気づいた。
25日は雨と共に強い風が吹いた。ここで紅葉し、枯れた葉は吹き飛ばされ、風に負けず残った若い青葉が急激な冷え込みで一夜にして黄葉した、と見ている。真相は分からないが、今年一番に美しいカエデだった。(足立智和)
-
2015年11月29日08:10
-
遊び場42カ所掲載 篠山市がガイドブック...
篠山市(福祉総務課079・552・7101)は、親子が遊べる市内の公園や施設など42カ所の場所や情報を盛り込んだ「あそび場ガイドブック」(A5サイズ、20㌻)を作成した。
全体地図と6地区ごとの地図、各施設の利用時間や住所などの基本情報のほか、おむつ交換や授乳ができる施設かどうかを掲載している。正確な位置が分かるグーグルマップ用のQRコードを掲載した。このほか、けがの応急処置法、遊び場でしていること、遊ぶときの家族のルールも紹介している。
2013―14年度の庁内プロジェクトからの提案を受けて作成。2万部を発行した。
-
2015年11月29日08:10
-
第452問
青垣ポリプロピレン樹脂工業協同組合が探しているのは、何の作り手?
1.わらじ
2.足袋
3.竹かご
-
2015年11月29日08:09
-
坂本さん講演や食育の実践発表 12月5日...
「丹波市食育フェア2015」(市主催)が、12月5日正午から春日文化ホール(春日町黒井)で開かれる。食育に関する実践発表や講演会などがある。入場無料。
午後1時半から若手農業者でつくる大空の会と、市いずみ会が実践発表。2時10分から相愛大学客員教授で食育・料理研究家の坂本廣子さんが「未来につながる食育のすすめ~今、子どもに大切なこと」と題して講演する。市健康課(0795・82・4567)。
-
2015年11月29日08:09
-
恐竜研究第一人者が来丹 12月6日、春日...
映画「ジュラシックパーク」の主人公の古生物学者のモデルとされる世界的に著名な古生物学者、フィリップ・ジョン・カリーさん(アルバータ大学生物科学部教授)、世界の恐竜研究の第一人者として活躍する小林快次さん(北海道大学総合博物館准教授)らを招いた「丹波竜フェスタ2015」が、12月6日午前10時から春日文化ホール(春日町黒井)と周辺で行われる。丹波市、兵庫県立大学の主催。世界レベルで活躍する豪華な研究者が顔をそろえるのは、国内でも珍しいという。
フィリップ教授は、世界的な恐竜化石の発掘地であるカナダのアルバータ州を活動拠点としており、自身の名前が付いた恐竜博物館ができた。小林准教授は、モンゴルやカナダで活動し、日本人で初めて恐竜の博士号を取得。04年には恐竜研究のバイブル「Dinosauria」の一部を、日本人で唯一執筆した。
フェスタでは「最新の恐竜研究について」をテーマに、フィリップ教授、小林准教授のほか、篠山層群で見つかった恐竜の卵殻化石を研究した田中康平さん(カルガリー大学博士課程大学院生)、丹波竜を研究する三枝春生さん(兵庫県立大准教授)がそれぞれ講演する。
-
2015年11月29日08:08
-
65周年迎え初の式典 篠山市陸上競技協会...
篠山市陸上競技協会が今年度で創設65周年を迎えた。年代を超えて陸上競技を楽しむ事業に取り組み、日本を代表する競技者や指導者の輩出にも一役買った協会。長い歴史を持ちながら、周年事業はしたことがなく、12月5日に初めて記念事業を行う。同協会は、「多くの人の協力で迎えることができた65周年。今後も陸上競技を普及していきたい」と話している。
記念式典では、歴代の会長、理事長に感謝状を贈呈。また、篠山出身の競技者、指導者を顕彰し、表彰状を贈る。
顕彰者は、▽森口達也さん(西紀中出身、1980年のモスクワ五輪5000㍍日本代表に選出)▽前河洋一さん(篠山中出身、箱根駅伝にも出場し、現在は日本陸連ランニング普及部長)▽八尾彰一さん(同、トライアスロン選手で、実業団の監督、全日本オリンピックコーチ)▽小島宗幸さん(同、西脇工業高校の駅伝全国優勝に貢献。世界クロスカントリー選手権日本代表)▽小島忠幸さん(同、西脇工業高校の駅伝全国優勝に貢献。世界陸上選手権マラソン日本代表)。いずれも日本を代表するアスリートで、同協会主催の大会でも活躍してきた。
-
2015年11月28日17:21
-
84時間焼成11月29日窯出し 丹波焼最古の登...
写真・最古の登り窯での焼成作業に精を出す窯元や関係者ら=篠山市今田町上立杭で
今年で築窯から120年を迎えた丹波焼最古の登り窯(今田町上立杭)の修復後の初焼成が、11月21日から昼夜を通して行われ、25日の深夜零時過ぎ、焼成を終えた。作業に携わった丹波焼の窯元らをはじめ、支援してきた兵庫陶芸美術館の職員やボランティアたちは、疲れを物ともせず歓声をあげ、窯の中からもれ出す炎に笑顔が浮かび上がっていた。
六古窯サミットの記念行事の一つとして、21日午後12時15分に火入れ。以後、24時間体制で丹波立杭陶磁器協同組合のメンバーたちが交代しながら窯を焚き続けた。また、この期間、「登り窯の焼成をすべて見せます」と見学を呼びかけていたため、昼夜を問わず、カメラやビデオを携えた見学者がひっきりなしに訪れていた。
きょう29日午前10時から午後4時ごろまで、窯出し作業を行う。約84時間にわたって焼いた約4000個の作品を取り出す。見学可。
問い合わせなどは、同美術館(079・597・3961)。
-
2015年11月26日09:38
-
元アナウンサー・村上さんが番組担当 た...
写真・番組の収録に臨んだ村上さん。右は出演者の下野さん=氷上町市辺で
元NHKアナウンサーの村上信夫さん(62)が、たんばコミュニティFMで11月からレギュラー番組を持っている。村上さんが提案し、企画構成もしている番組で、題して「たんば女性STORY」。丹波にゆかりのある輝く女性にインタビューし、楽しくトークを繰り広げる。30分番組で、放送は毎週火曜日午後7時から(第5週は除く)。毎週土、日曜日午前10時から再放送(同)もある。
「背骨がしっかり通ったFM局にするため、プロの力を借りたい」という依頼を受けて快諾。「やるならば初心に帰ろう」と、1977年から新人アナウンサーとして富山放送局で担当した番組のテーマ曲を、新番組に採用した。
「番組に出演していただく女性から人生を変えたような言葉や音楽を聞き出し、その人自身も知らなかったような自分に出会える話がしたい」と村上さん。原則として1人につき2回にわたって放送する。
-
2015年11月26日09:34
-
「白雪大納言」収穫進む 今年度初出荷へ...
丹波市の新特産にと、今年度から本格生産が始まった大粒の白大豆「白雪大納言」の収穫、乾燥、脱粒作業が丹波市内で進んでいる。茶色のさやを割ると、クリーム色をした大粒の白小豆が顔をのぞかす。9人で3㌶栽培。同小豆生産組合(畑道雄組合長)が豆問屋などに販売する準備を進めている。
は種時期が7月終わりから8月始めと、丹波大納言小豆より遅く、収穫も遅い。氷上町稲継で10㌃強を栽培する岩本望さん(32)は今月始めから、茶色に色づいたさやを順番に手もぎしている。栽培は2年目。「去年は水害で出来が悪い上、もぐタイミングが分からなかった。今年はよくできている」と言う。
-
2015年11月26日09:32
-
「技の伝承 後世に」宣言 日本六古窯サ...
写真・サミット宣言を行う酒井市長(左から3人目)をはじめとする、六古窯産地の首長ら=篠山市今田町上立杭で
「日本六古窯サミット2015in篠山」(篠山市主催)が21、22の2日間、兵庫陶芸美術館をメーン会場に開かれた。21日には、日本のやきものを代表する六古窯産地の首長や関係者約60人が一堂に会し、「日本六古窯の継承と発信、交流」をテーマに、それぞれの産地の現状や取り組みなどを報告した。また、酒井隆明・篠山市長が各首長を代表して、やきものの産地として今後進むべき方向を示した共同宣言を読み上げた。このほか、昨年から2年にわたって修復を進めてきた丹波焼最古の登り窯の完成を祝って火入れ式も行われ、来賓や登り窯修復事業に携わった関係者、やきものファンら約500人を前に、陶芸文化の振興と発展を誓った。
-
2015年11月26日09:30
-
「涅槃図」を修復公開 住職や檀家が解説...
写真・ 円通寺で公開されている大涅槃図と釈迦八相図の説明を聞く観光客ら=氷上町御油で
氷上町御油の円通寺に伝わる「大涅槃図・釈迦八相図」の修復が1年がかりで完成し、一般公開されている。紅葉のシーズンに合わせ、お披露目した。訪れた人は、住職や檀家の解説に聞き入っている。
縦5㍍、横4㍍の大きなもので、本堂にかけられている。中央に涅槃図、周辺に釈迦八相図が描かれた珍しい構図。釈迦の命日にあたる涅槃会の3月15日(旧暦2月15日)のみに年1回公開しているが、修復できれいになったのを機に、一般に公開した。
涅槃図には、亡くなった釈迦の周辺を弟子や動物たちが囲み、嘆き悲しむ様子が描かれている。釈迦八相図には、釈迦の誕生、出家、悟りを開くなどの生涯が描かれている。
11月30日まで(午前9時―午後4時)。涅槃図の解説は午前10時から。
-
2015年11月26日09:27
-
宗教観
15年前、トルコに旅行した際、大学で日本文化を勉強したという女性ガイドに「日本人が世界に最も自慢できることの1つは、宗教観だ」と話した。▼「私達には〝唯一絶対の神〟はいない。山川草木、自然界のすべてに神様がいる。そして正月は神道の神社、盆は仏教の寺に参り、クリスマスにキリスト教会に行く。良い加減と言われるかもしれないが、宗教にはそういう寛容さが大事なのでは」。彼女も「全く同感です。トルコ人も日本人を見習いたい」と相槌を打ってくれた。▼その頃、トルコはイスラム圏の中では戒律が緩やかな国で、飲酒は自由、繁華街で見かける若い女性の多くはスカーフをかぶらず、ジーンズやスカート姿だった。▼しかし現エルドアン政権は昔の「オスマン帝国」を復活させようと戒律の強化を進め、やはり「ペルシャ帝国」の復権をめざす隣国イランと覇を競う。その狭間で〝無法地帯〟と化したようなイラク、シリアに割って入ったのが、近代文化を完膚なきまでに否定するIS(イスラム〝国〟)だ。▼古代の西アジアの陶芸・工芸品などを見ていると、中国やギリシャ・ローマ風の衣装の男女が東西様々に登場、日本の法隆寺のとそっくりなものまであって、実におおらかな気分にさせられる。人類は文明の進歩爛熟と共に退歩しているのかも。(E)
-
2015年11月26日09:25
-
完走しました
23日に行われた「福知山マラソン大会」に出場した。会社の先輩と計3人で走り、全員完走することができました。大会前、励ましのお手紙をいただいたり、取材先で「マラソン、頑張りなよ」と温かい言葉をかけてもらい、ありがとうございました。
初の〝フル〟を前に、ひそかに立てた目標「レース中は歩かない」「絶対完走する」をめざし、スタートを切った。当日は心配された天気も問題なく、絶好のランニング日和。「がんばれ前山」と背中に書かれたTシャツを着用した出場者を発見して「丹波市の人も出てるんやなー」と心強く感じたり、沿道の人に愛想を振りまいてみたり。30㌔手前までは、割と思い通りの展開で走れた。
30㌔付近、足が動かなくなった。一歩を踏み出すのがつらくなり、歩幅は普段の半分くらいだ。「ちょっとだけ歩いてもええかな」―。悪魔のささやきが聞こえた。一度歩くと癖になり、最後は少し走って少し歩く、を繰り返し、ゴールにたどり着いた。
走り終わった今、「来年も走ります」とは言えないが、一生記憶に残る挑戦をしたのは確かだ。(田畑知也)