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2016年2月7日09:02
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安井隆昌氏訃報
安井隆昌氏(やすい・たかあき=元多紀福祉事務所所長、元柏原町助役、元丹寿荘所長)3日午前5時47分、すい臓がんのため丹波市内の病院で死去、86歳。自宅は丹波市柏原町北中243。葬儀は5日おこなわれた。喪主は長男、仁(ひとし)氏。
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2016年2月7日09:02
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料理教室「ヒロコクッキングスクール」主...
料理で人を「笑顔」に
「美味しく楽しく簡単に」をモットーに、福知山市末広町で料理教室「ヒロコクッキングスクール」を主宰する。今年4月で36年目。これまで6000人ほどの生徒と接した。中には34年間通い続けている人や、徳島や大阪など遠方からの生徒もいる。「料理を通じて、いろんな人に出会えるのが何より」と話す。
「親とは違う道を歩みたい」と高校卒業後、辻学園日本調理師学校に入学した。「当時、料理の世界は男性社会。周囲からはずいぶん反対されましたけどね」と笑う。卒業後もアシスタントとして学校に残って技術を磨き、22歳で名古屋校の副校長を務めた。
28歳での結婚を機に地元に戻り、隣の福知山市で同スクールを開校。西洋、中華、日本料理を教える基礎クラスのほか、おしゃれな料理に取り組むグルメクラス、英会話を取り入れたクラスなど、料理を楽しむために様々な趣向を教室に反映させている。
“体は食べ物でつくられる”との考えから、「食の陰陽論」を料理に取り入れている。「例えば、紅茶にスライスしたしょうがを1枚いれるだけで、体が冷えずに温もる。体に良い食生活を難しくならないよう指導し、日々の生活に取り入れてもらえるように工夫している。食べ物は、生活だけでなく、性格も変えることができると思っています」と話す。
2年後の3月30日、教室を畳むという。ゴールを決めることで、気を引き締めて残りの仕事に取り組める、と言う。閉めた後の人生について、「そのとき考える」と笑う。「おいしい料理は人を笑顔にする。その顔を見るのが幸せ」。63歳。
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2016年2月7日09:01
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初の検定9冠に輝く 過去上回る栄誉 氷...
氷上高校商業科3年の西山叶さん(市島中出身)が、全国商業高等学校協会が主催する検定試験で9冠(9種目で1級)を取得した。同協会の検定は全9種目で、すべてを取得。同校では過去8冠(2人)が最高で、9冠は初めてという。西山さんは「信じられない。友だちや先生からの励ましが力になった」と喜んでいる。
ビジネス情報、電卓、簿記、ワープロ、プログラミング、商業経済、珠算、会計実務、英語の9種目。2年生で6冠を取得し、「ハードルは高いけど、9冠に手が届きそうだから挑戦してみようと思った」と話す。
中学時代は検定や、部活動でも目立った成績が残せなかったという。「自分の自信となるものを身に付けたい」と、高校では積極的に検定に挑戦。夏休みなどの長期休暇や放課後を利用し、同級生とともに熱心に学習に励んだ。自宅での勉強も怠らず、検定直前は5時間ほど取り組んだという。
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2016年2月7日09:00
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いつもどおりの冬に
1月31日号の丹波新聞(丹波市版)に、早咲きのセツブンソウが青垣町内の自生地で咲いた写真を掲載した。記録的な暖冬だった12月にウメやスミレが咲いたので、セツブンソウも早まるのではと年末からたびたび足を運び様子を伺っていた。
正月休み中に白いつぼみが膨らんでいて、いつ咲くかと日参していたが、結局、4週間近くつぼみは開かず、開花は例年並みだった。開花を促そうと、カメラマンが「はー
っ」と温かい息を吹きかけているのを見たことがあり、まねしてみたが、寒い外気に暖気はかき消された。
1月30日に人権発表会が開かれた中央小学校の体育館では、捕まえようと児童が伸ばす手をすり抜けるようにヒラヒラとチョウが飛んでいた。その前の週は、ここ5年ぐらいで一番冷え込み、丹波市内の国道で温度計が「マイナス8」を表示するのを見た日があったというのに。
アメダスで数値を追うと、1月の気温は、平年値より幾分高い程度で、「いつも通りの冬」だった。寒いのはつらいけれど、あのまま春を迎えなくて、それはそれで良かったと思う。(足立智和)
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2016年2月7日08:59
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救急医療テーマ山路医師が講演 2月9日...
丹波医療ざわざわカレッジが2月9日午後7時半から柏原住民センターで開かれる。県立柏原病院救急科医長の山路哲雄医師が「救急医療について」と題し講演する。無料で聴講自由。丹波医療再生ネ
ットワークの里さん(0795・80・1201)。
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2016年2月7日08:59
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第460問
篠山市に移住した映像・音楽アーティスト、高木正勝さんが手がけた、細田守監督作の映画は?
1.天空の城ラピュタ
2.バケモノの子
3.あん
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2016年2月7日08:58
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陶工の個性キラリ 2月末まで酒器展 陶...
立杭陶の郷(篠山市今田町上立杭、079・597・2034)内の丹波焼展示即売所「窯元横丁」で酒器展が開かれている。土のぬくもりが感じられる陶器の持ち味を生かした、焼酎カップや徳利、ぐい呑みなど、約60商品を展示販売している。2000円ぐらいから。2月29日まで。
白化粧を施した器面にエビの絵を描いた徳利や、器面を荒々しく削り武骨な雰囲気を漂わせるぐい呑みなど、陶工の個性が光る酒器がずらりと並んでいる。
また、若手陶工によるみやびな朱色の釉薬をあしらった盃や鮮やかな群青色をした酒を注ぐ容器など、多種多彩な酒器をラインナップしている。
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2016年2月6日14:16
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小豆や野菜「上上」 伝統神事「粥占い」...
写真・シノダケに入った粥の量を確認する氏子たち=市島町徳尾で
市島町徳尾の折杉神社(岡原東光宮司)で2月3日、1年間の作柄や天候を占う伝統神事「粥占い」が行われた。鍋の中に米とシノダケを入れて炊き、シノダケの中に入った粥の量で作柄を判定。また、カシの木の角材「駒」を炭火の上に置き、焼け具合で天候を占った。
同神社の光畑信子禰宜による神事のあと、鍋の中に米3合と長さ16㌢ほどのシノダケ13本を入れて炊いた。シノダケの表面に漢数字を刻んで占う作物がわかるようにしておき、粥が炊き上がると取り出し、氏子当番が1本ずつ中身を確認した。
中稲、小豆、ぶどう、なす、野菜は「上上」で最高の結果。栗は「下下」との占いになったが、「割と上上が多いな」と笑顔を見せる住民もいた。天候占いは6月が「降ル」と出た以外は、「照」か、どちらでもない「半」が多いという結果になり、判定が分かるたびに一喜一憂した。
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2016年2月6日14:15
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城南に食と農の拠点開設 加工・直売・カ...
写真・城南保育園跡地を利用した「アグリステーション丹波ささやま」と会員女性たち=篠山市小枕で
城南地区まちづくり協議会(松尾与史彦会長)が城南保育園跡地に、同地区生産の農産物の直売や加工、加工品の販売を行う、カフェハウス併設の食と農の交流拠点「アグリステーション丹波ささやま」を開設した。14日午前10時からオープニングイベントを行う。
2009年4月に廃園した城南保育園の平屋の園舎を有効利用し、▽惣菜加工室とみそ加工室のある加工所(約56平方㍍)▽ケーキ類をつくる菓子加工室(約26平方㍍)▽飲食スペース(約50平方㍍)▽事務室(約35平方㍍)▽資料展示などを行うイベントスペース(約70平方㍍)―を設けた。また、同施設のシンボルとして、とんがり屋根の八角形の小屋(約40平方㍍)を園庭に置き、カフェハウス「豊秋庵」とした。
場所は城南小学校の向かい。営業は毎週土、日曜と祝日の午前10時―午後4時。
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2016年2月6日14:07
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黒豆の館「ビーンズカフェ」
西紀産黒豆尽くし
地元西紀産の黒豆にこだわったランチやカフェメニューが豊富。ランチは「丹波ささやまくろ豆入りビーフカレー」(700円)、黒豆うどんの「うどんセット」(700円)、館内にある行列のできるレストランのバイキング料理9品などが付いた「気まぐれ定食」(950円)がおすすめ。
カフェは、日刊紙の会員アンケートでご当地ソフトクリーム近畿NO1に輝いた「黒豆ソフトクリーム」をはじめ、黒豆を使ったプリン、パフェ、生ケーキ、クッキー、コーヒーなど、カフェスタッフの地元主婦たちが開発した黒豆尽くしのメニューが堪能できる。
篠山市下板井511-2
tel.079・590・8077
営業/9:00―17:00
(ランチメニューは11:30-14:00)
火曜定休
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2016年2月4日10:09
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放棄竹林で伐採焼却 篠山市新荘で里山整備
写真・竹林内でタケを燃やしながら整備する住民ら=篠山市新荘で
篠山市新荘自治会(北場康男会長)が1月31日、里山整備を進めている前山の放棄竹林を整備しようと、竹林内でタケを燃やす取り組みを始めた。消防団も含め約20人が参加。枯れたタケを伐採して、竹林内で燃やした。今後、タケを燃やしながら間伐を進めていき、竹灰の活用も考える。
約1㌶にわたってタケが広がり、日が差し込まないため、枯れたタケが多くなった。竹林内で燃やしても延焼しにくいことが知られているが、万が一に備え、地元消防団の小型ポンプ車を用意。約100㍍ホースを伸ばし、消火体制を整え伐採と焼却に取り組んだ。
里山整備リーダーの倉垣利明さんは「竹林内で燃やして整備する方法を成功させ、他地域の参考モデルになれば」と話している。
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2016年2月4日10:08
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佐治の旧商家を再生 地域活性化の拠点に...
写真・街道筋にあり、白壁で佐治の商家の趣をたたえる衣川邸=青垣町佐治で
空き家活用を通して地域活性化をはかっている「佐治倶楽部」(足立成人会長)が、新たに青垣町佐治の漆喰壁の旧商家の風情をたたえる空き家の再生に取り組む。内閣府の地方創生の交付金を受け、地域に仕事をつくり、地域課題を解決する場所にする計画。反物屋、県会議長の衣川退蔵氏、青垣診療所長を努めた昇氏親子の自宅として使われてきた重厚な建物で、地域活性化の拠点にしたい意向。3月20日にお披露目会を開く。
佐治の街道筋に面して立つ「衣川邸」。所有者と賃貸契約を結んだ。建築年度は明らかではないが、建物の様式から昭和に入ってからと見られる。木造瓦ぶき2階建てで、延床面積181平方㍍。1階に7室、2階に2室あり、広い土間を持つ。
交付金1424万8000円を受け、半額を改修の材料費に充てる。工事は地元職人に発注しているほか、佐治で活動している関西大学の学生らが床板を張る作業を担う。
佐治倶楽部で「衣川邸を考える部会」(仮称)をつくり、活用方法を検討。案の一つとして、レンタルキッチンスタジオを作る案や、広い土間を生かして屋内に物販ができる屋台を設けることなどを話し合っている。
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2016年2月4日10:06
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木のカード作ろう バレンタイン企画で ...
丹波年輪の里(0795・73・0725)は、2月14日までのバレンタイン限定企画として、木のメッセージカードキットを用意している。女性職員が初めて企画したもので、「友達や仕事関係の人、気になる人、お世話になっている人などに、気持ちのこもった手作りカードを贈ってみて」と呼びかけている。
キットは、四角とハート型の2枚の板と、リボン、型紙のセットで300円。糸のこでハート型をくり抜いたり、焼きペンでメッセージを書いたりし、サンドペーパーで磨いて仕上げる。
所要時間は1枚1時間―1時間半。中学生以上対象、中学生は保護者同伴。午前9時―午後3時。工作室利用料100円(中学生50円)。月曜休館。
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2016年2月4日10:05
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事務・土木職、若干名を募集 2月9日ま...
丹波市(職員課0795・82・0722)は、4月採用の事務職、土木職を募集している。いずれも若干名で、2月9日まで受け付け。1次試験を2月21日、山南住民センター(山南町谷川)で行う。
申込用紙は、本庁舎、各支所で交付するほか、市のホームページからダウンロードできる。必要書類をそろえて同課(本庁舎2階)へ持参すること。
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2016年2月4日10:05
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映画
今年のアカデミー作品賞の有力候補、「ブリッジ・オブ・スパイ」は1950年代、米ソの冷徹な冷戦下の時代、米国に逮捕されたソ連のスパイ、アベルと、国選弁護人ドノヴァンが裁判の準備を進めるうち、互いの人格に敵味方の壁を越えて惹かれあうという筋立て。▼敵を弁護するというだけで白い眼で見られ、家族まで嫌がらせを受ける中で、辣腕のドノヴァンは、死刑確実のところを懲役30年の判決を獲得するまで奮闘。やがてソ連領空で偵察飛行中に撃ち落とされ拘束された米軍飛行士と、アベルを交換する交渉役を米政府から頼まれ、国交のない東ベルリンへ不安定な民間人の身分で乗り込む。▼実際にあった話といい、東西ベルリンの壁の構築直後の厳冬期、いくつもの関門を乗り越えて境界の橋の上で〝捕虜〟交換が終わるまで、手に汗握る場面が続く。▼この映画と前後して観た「フランス組曲」では、パリ陥落後、ドイツに占領されたフランスの田舎町で、夫が出征中の妻がピアノを弾く礼儀正しいナチスの将校と命がけの恋に落ち、切なく劇的な別れの後、抵抗運動に加わってパリへ向かう。▼この映画も緊張しっ放しだったが、原作をアウシュビッツで死んだユダヤ人女性が秘かに書いていたと知り驚いた。人は国家の枠、縛りを越えて自由たり得るのか。(E)
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2016年2月4日10:04
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オフィス用・家庭用木製家具の製造 トキ...
不良品削減で品質向上
〈春日工場所在地〉丹波市春日町七日市541
0795・74・3600
http://www.tokiwa-mfg.co.jp
5年前に操業した春日工場では、オフィス用や家庭用木製家具、机に使われる天板製造が主力。演台のほか、収納庫なども生産している。工場内には、材料をカットするランニングソー、穴あけのNCボール盤、接着する高周波フラッシュなどが据えられており、各部署が連携して作業を進めている。
多品種少量生産で、様々な顧客の要望に応じている同工場では、約5000種類の製品の生産が可能。品質の重視に一番力を注ぎ、顧客目線に立って、社員の技術力向上をはかっている。材料カット(粗削り)、接着、仕上げカット、木口接着、切削、接合、組立・加工の順で作業が進められている。接着時の工場内外や材料の温度管理がポイントになる。
不良品の削減は重点項目。社員の技能向上をめざし、スキルアップシートを使い、各工程ごとに、習熟度を書き入れる方法を導入した結果、不良品が減り、作業効率もアップし、人員も減らすことができた。減らした人員は、技能を見極めた上、新部署で、キャンピングカーの内装家具製造に従事している。
松原洋工場長は、「お客様に工場を見てもらい、作りたい製品の判断材料にしている。新規事業にもチャレンジしたい」と話す。
【事業内容】オフィス用・家庭用家具の製造、店舗用家具の製造【設立】1962年【代表取締役】藤川龍磨【資本金】3000万円【売上高】約17億円(2014年度)【社員数】80人(うち春日工場18人)【事業所】本社(大阪市都島区大東町)、和田山工場(朝来市和田山町)、春日工場(丹波市春日町七日市)、小売店=ハーモニックハウス都島店(大阪市都島区)、ハーモニックハウス枚方店(大阪府枚方市)、シャルドネ大阪枚方店(同)、ウッディラボ(大阪市都島区)
写真・オフィス用家具などを製造するトキハ産業春日工場=丹波市春日町七日市で
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2016年2月4日10:02
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西安ちゑさん訃報
西安ちゑさん(にしやす・ちえ=西安五月美和地区自治振興会長の母)2月2日死去、96歳。葬儀は4日、丹波市市島町与戸302の自宅で。
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2016年2月4日10:02
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日本タイトルに再挑戦 4月、後楽園ホー...
篠山市東新町出身のプロボクサー、角谷淳志選手(30)=金沢ジム所属=が4月14日、東京・後楽園ホールで、日本ライトフライ級タイトルマッチに挑戦することが決まった。相手はデビュー間もないとはいえ、アマチュアでの経験が豊富なチャンピオン、拳四朗選手(24)=BMBジム所属。角谷選手の日本タイトルへの挑戦は2012年7月以来で、悲願のベルト奪取に臨む。
拳四朗選手は、6戦6勝(3KO)。一見、経験が浅そうに見えるが、戦績はプロになってからのもので、関西大学ボクシング部時代に国体で優勝し、昨年にはWBC世界ユースのライトフライ級チャンピオンに。昨年末、日本同級王者を破って王座に就いている。
一方、現在、同級1位の角谷選手の戦績は22戦17勝(10KO)4敗1分け。08年のデビュー後、10年にフライ級全日本新人王を獲得。12年、スーパーフライ級で日本タイトル戦に挑んだが、判定で敗れた。翌13年にはメキシコでWBC世界ライトフライ級タイトルマッチに挑戦し、4回TKOで敗れている。
その後、同年大晦日の復帰戦(ノンタイトル)で勝利。14年9月には篠山で鮮やかなKOを地元に披露するなど、再びタイトル奪取に向けて試合を重ねてきた。
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2016年2月4日09:59
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図書館はお堅い場所?
公立図書館の民間委託が、全国的に話題に上っている。昨年10月には、愛知県小牧市で、新図書館の運営を「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託する是非を問う住民投票が行われた。「反対」が「賛成」を上回り、廃案になったようだ。
丹波市、篠山市でも、図書館の活性化にいろいろな取り組みがされている。丹波市では、おすすめ本を紹介し合う「ビブリオバトル」や、小学生対象の「こども司書養成講座」が近年始まった。こども司書のおすすめ本を、手描きポップと合わせて並べたところ、その本を借りる子どもが増えたという。篠山市では、昨年10月から毎月10日を「おしゃべりオッケーな日」とする取り組みが始まり、館内にBGMも流している。
民間委託に注目が集まっているのは、図書館のイメージが「お堅い」「敷居が高い」と思っている人が多い表れでもあるだろう。
子どもと一緒に絵本を借りによく図書館に行くようになり、楽しい場所だと改めて思うようになった。そしてますます充実してほしいと願っている。(古西 純)
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2016年2月4日09:59
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そこんところが肝心、なんだけどね~
「お客さん、なんや可哀想になってきた」と呟く母ちゃんに「えげつない大きさやな」と半笑いで返すのは父ちゃん。
先月、大寒波がきたが、冬が到来してからしばらくは暖冬だねなんて話すほどだった。そのためか、菜花系は出荷前に一気に花が綺麗に咲き誇り、暖かい日が続いたせいで虫の活動が激しく、ハウスの水菜は見事なレース状になって鋤き込む結果となった。
半面、大根も白菜も5㌔位のドーンと爆笑ドデカ級!セット野菜の箱の大半を大根と白菜が占領する始末。思わず、どうやって食べてはるんやろ?迷惑?でも1・5㌔以上は同じ価格にしているから今年はお得感満載なはずと、訳の分からない自己弁護。
うちの個人のお野菜セットは、その時期のお野菜をこちらである程度決めて発送。消費者と生産者が直なので多少状態が悪かったり、土がついていたり、思うように収穫が出来なくても融通が利く。その分、こういう良いものが出来た時はお得感満載となるというお互いさま的関係。
でも規格があって、美味しくても大き過ぎたり、出来過ぎると破棄せざるを得ない農家さんがあるのも知っている。規格がないと困るのも分かるし、核家族が増えて小さい方が売りやすいのも理解出来る。でもそれってどうなん?と生産者側になって思うことも増えた。安売りはしたくない。でもチョットを色々とか、安いのとおまけが嬉しい主婦の気持ちもよく分かる。きっとそこんところが肝心なんだろな~。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)