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2016年2月28日08:42
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特産メニュー提供へ お菓子作り体験も ...
丹波栗などを活用した6次産業化をめざす「ゆめの樹 野上野」(丹波市春日町野上野、上山義英社長)は、地元の特産品を取り入れたメニューを提供し、お菓子作り体験なども楽しめる施設を、同地区の桂谷寺の南側に建設する。近く着工し、今夏のオープンをめざす。上山社長は「地元の協力を得ながら、数十年先を見越した店づくりをしたい」と話している。
丹波産材を多く取り入れた木造平屋建てで、延べ床面積は約300平方㍍。施設内は70席ほどあり、丹波栗や黒豆、丹波大納言小豆など、地元で取れた農産物を使ったメニューを提供。昔懐かしい「おくどさん」も設置し、黒豆ご飯や赤飯などを味わってもらう。同社ブランドの商品のほか、新鮮野菜や加工品などの販売も行う。
また、丹波産食材によるお菓子作りなどが体験できる「食育体験交流スペース」も設ける。屋外のイベントスペースでは、各種催しを開く予定にしている。旅行会社ともタイアップし、観光客の受け入れを強化。同地区だけでなく、丹波市内の名所をめぐるツアーにもつなげる。
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2016年2月27日15:53
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パンの蔵「穂音(ほのん)」
特色あるフランスパン
昨年10月にオープンし、老若男女でにぎわう。オーナー職人の齋藤嘉猛さん(35)は、神戸市内のパン店で10年以上修業を積み、妻の有紀さん(30)の祖母、おばが住む柏原市街地で開業した。
国産小麦を使い、外はカリッと、中はもっちりとした食感のフランスパン(税抜260円)に定評。丹波産の原料をできるだけ使いたいと、エサにこだわり抜いたカンナンファーム(丹波市春日町)の卵を使用。クリームにも使っている。
菓子パンは毎日30種類以上用意。丸型のラウンド食パン(税抜600円)、塩バターパン(税抜100円)も人気がある。
丹波市柏原町柏原46(八幡筋)
TEL.0795・78・9460
営業/10:00-18:30
日曜、第2・4月曜定休
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2016年2月25日11:55
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日本遺産連盟を結成 課題や連携語る 篠...
写真・日本遺産フォーラムで各地の取り組みを紹介する代表者ら=篠山市北新町で
今年度、文化庁が認定した日本遺産の第1号となる全国の自治体関係者が篠山市に集い、連携や課題などについて話し合う「日本遺産フォーラムin丹波篠山」が2月20日、たんば田園交響ホールで開かれた。団体同士のつながりを強固にし、情報発信・交換を図る「日本遺産連盟」も結成。それぞれが魅力の発信や文化の継承などについて語り合った。
認定第1号自治体のうち、篠山市をはじめ、茨城県水戸市、群馬県、富山県高岡市、福井県小浜市、岐阜市、三重県明和町、滋賀県、京都府、奈良県明日香村、島根県津和野町、広島県尾道市、愛媛県、長崎県、熊本県人吉市の代表者や市民など約500人が参加した。
基調講演では、文化庁文化財部記念物課長の加藤弘樹さんが登壇。認定された各地の取り組みや今後の課題を紹介しながら、若者への文化の継承の重要性や生まれつつある日本遺産をテーマにした旅行商品などについて語り、「鍵は『人』。専門人材の確保と活用だけでなく、一般の人にも協力してもらうことが必要になる。日本遺産を生かしたまちづくり、人づくりに期待したい」と呼びかけた。
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2016年2月25日11:55
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再起の道
〝野球バカの善人〟のように思われていた清原が覚醒剤で捕まり、〝水に落ちた犬を打つ〟ようにたたかれている。▼是非声をかけてやってほしいのが、やはり覚醒剤の前科のある元大投手、江夏だ。実刑判決に控訴もせず服役したが見事に乗り切って、評論家として復帰した。清原には「お前も臭い飯を食って、生活を一新しろ」と言うかもしれない。▼覚醒剤でもう1人、気になるのが、ハスキーな声が未だに心を捉える桂銀淑。深刻な借金トラブルも抱え、2008年にビザの期限切れと共に日本から追われた。筆者が数年前に済州島に行った際、現地の日本人の知人から「ソウルのライブハウスで歌い始めた」と聞き、いずれ聴きに行きたいと思っていた。▼ところがそれからしばらく経って、消息通の別の知人が「やはり薬から離れられないようだ」と話し、心配していたのだが、ついに昨秋、詐欺罪も加えられて地裁で実刑判決を受けた。その後の消息は知らないが、再起の道はかなり難しかろう。▼「指の間をさらさらと いつの間にやらこぼれ落ち…晴れの日も風の日も人生」(阿久悠作詞「花のように鳥のように」)。「そんなふうに思えたら幸せに近い」と歌いながら、そうは思えなかったのか。だが、これで全てが終わってしまったわけではない。清原も頑張れ。(E)
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2016年2月25日11:53
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レオナルアさんベール脱ぐ
日曜日版に昨年4月から月1回程度連載してきたコラム「新米パパの新格言」。1、2月は休載したが、3月分から再開を予定している。
丹波市在住の「レオナルア・ダ・チシンヂ」さんによる子育て記で、生活の中から編み出された“新格言”と、それにまつわる文章を寄せていただいている。そして毎回、挿し絵というにはぜいたくな絵画(モデルは赤ちゃんが多い)が付いている。
お気づきの方もおられるだろうが、そう、レオナルアさんは丹波市の画家、足立慎治さん(42)である。先日の柏原厄除大祭では、弊社ホールで個展を開かれ、コラムに載った絵の原画も出展。しかも、記事の拡大コピーも額装されていた。期間中6日間の来場者は延べ1500人以上だったとのこと、もはやレオナルアさんは自らベールを脱がれた。
「新格言」は、毎回オチ付きで笑い必至。絵画展と同様、子どもと過ごす日常の幸せ感がにじみ出ている。父親目線ならではの「大げさ」な愛情表現に笑っているうち、幸せのおすそわけにポッと心が温まる。(古西 純)
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2016年2月25日11:53
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なにかできる。きっとできる。
先日、神戸で「ひょうご伴走歩協会」と「神鈴会」の活動報告をお聞きした。「ひょうご伴走歩協会」は、一人ではウォーキングやジョギングの行えない視覚障がい者と歩いたり(伴歩)、走ったり(伴走)を共に楽しもうという活動を続けておられる団体だ。伴走歩者は、黒字で大きく「伴走」と書かれたよく目立つ黄色のTシャツを着用している。伴走歩者と視覚障がい者は、輪になった1本の紐を2人で持つ。活動紹介では舞台上で視覚障がい者役になった参加者が、1本の紐を通じ信頼する気持ちが確立するにつれて伴歩者と同じ速度で歩けるようになっていた。
篠山はABCマラソンを毎年開催する土地柄だが、残念なことにこのような活動団体はない。今年もこの会に伴走者の派遣要請がきているという。練習会は各地で定期的に行われている。ご興味のある方は「ひょうご伴走歩協会」( TEL&FAX078・842・0609)に問い合わせいただくか検索を。
「神鈴会」は喉頭がんなどで声帯を摘出し、喋れなくなった人たちが集まり、第二の声の発声技術を身につけ社会復帰促進を目指す活動をしている。声帯ではなく食道発声で活動報告をされる会員さんを目の当たりにして、人間の能力の凄さに感動した。話せるって素晴らしい!連絡先は「兵庫県喉摘障害者福祉協会 神鈴会」(TEL&FAX 079・431・4825)。三田市民病院でも毎月第1・3水曜日に発声教室をされているとのことですよ。
(土性里花・グループPEN代表)
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2016年2月25日11:52
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子の花粉症などテーマに勉強会 3月3日...
県立柏原病院の小児科を守る会は、3月3日午前10時から柏原木の根センターで開く医療座談会「ママのおしゃべり救急箱」の参加者を募っている。「こどものアレルギーお肌トラブルと花粉症」と題し、里博文医師(里皮フ科クリニック院長)が講演する。
無料で託児付き(要予約、先着15人)。問い合わせは市ファミリーサポートセンター(0795・70・2244)。
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2016年2月25日11:52
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フードや雑貨人気店がフェス 3月12日、...
フードや雑貨などのブースが並ぶ「第2回たんばなないろフェスタ」が3月12日午前9時半から、ショッピングセンター「アルティ」(春日町黒井)駐車場で開かれる。同実行委員会の主催。入場無料。
県内各地や大阪府、岡山県や舞鶴市などから、人気の15店舗ほどが出店する。スイーツや手作り小物のブースが並ぶほか、お菓子のデコレーション体験などが楽しめる。入園・入学の準備用品や婦人服・子供服も並ぶ。
アルティ(0795・74・0013)。
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2016年2月25日11:51
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過去最高675億円提案 基金44億円取り崩す...
丹波市は、総額675憶4390万円(前年比3・2%増)の新年度当初予算案を、2月24日開会の市議会定例会に提案した。豪雨災害からの創造的復興、地域医療総合支援センター(仮称)の整備、防災行政無線のデジタル化への移行、空き家対策などを含めた過去最高額となる積極型予算。辻重五郎市長は、「第3次行政改革プラン、丹の里創生総合戦略などの主要な計画の策定を終え、新年度はそれらの計画を実行、具現化する、市の第2ステージの幕開けにしたい」と話している。
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2016年2月25日11:51
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インフルエンザ...
丹波地域で、インフルエンザが流行のピークを迎えつつあるようだ。県の感染症発生動向調査によると、今年は例年より流行開始が遅く、1月半ばに流行開始となる基準値を超えた。以降、2月半ばになっても報告数が増えており、丹波健康福祉事務所では「予防対策の徹底を」と呼びかけている。また、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の流行が続いており、和田小学校で23―25日、1年生の学年閉鎖が行われた。
同事務所によると、インフルエンザの流行は、例年12月上旬ごろ始まるが、今シーズンは1月に入ってから流行の兆しが出始めた。昨年は1月上旬をピークに感染報告が減ったが、今年は2月半ばになっても増えている。
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2016年2月25日11:51
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八柱神社(丹波市青垣町西芦田)
創建時不詳。祭神は神社名通リ、男神はアマツヒコネノミコト他四神、女神はイチキシマヒメノミコト(いわゆる弁天さん)他2神である。この神社は近くの蘆井神社と夫婦神社と言われるほどの深い関係があると聞いた。鬱蒼たる森の中にあるというわけではないが、西芦田の山裾をかなり登った所に鎮座している。立派な石垣、玉垣も小作りながら洗練されている。
社殿は大きなものではないが、覆屋に護られている。兎の毛通しには鳳凰が羽を広げている。向拝中央にはなんと馬が彫られている。これは初めての体験である。前後の木鼻には定番どおりの唐獅子と象の聖獣がしつらえられている。薄暗い社殿の中を回ってみる。よく視ると、斗キョウには、頭だけの竜と、十二支が1つ2つと彫られている。蘆井神社と同じである。脇障子には鯉の滝登り、梁と梁の間で小さな竜、また麒麟も目につく。5代目中井正忠と6代目正貞の合作と思われる。
元高校教諭 岸名経夫
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2016年2月25日11:50
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君尾山光明寺(綾部市睦寄町君尾)
推古朝(599年)聖徳太子による開創。平安から鎌倉にかけて、真言密教の聖地として隆盛を極め、72坊も宿坊があったと言われ、その後、度々の火災や、明智光秀の丹波攻めなどにより、享保年間には、残っていた23坊も焼失してしまった。ここには火災を免れた、二王門という壮大な山門がある。鎌倉期の建造物で、国内でも珍しい二重屋根の栩葺で国宝である。この門を右手に見て狭い山道を登って行き、やっとのことで、本堂に辿りつく。入母屋造りの立派な本堂である。
中央向拝にいらかがぴんと立ち右下を睨みつけている迫力満点の竜がまず目を引く。左右には目がくりくりした、阿吽の呼吸の唐獅子が竜を守っている。手挟みの2頭の飛竜が何と言っても素晴らしい。繊細な彫り物技術には吃驚だ。また2匹の鯉の滝登りを表しているユーモラスな彫り物もほほえましい。彫物師中井権次橘正貞、同清次良正用とある。
元高校教諭 岸名経夫
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2016年2月21日09:02
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今年も丹波市100人駅伝 桜見て駆け抜...
100人のランナーでたすきをつないで丹波市6町を駆けるイベント「丹波市100人駅伝」が4月2日午前8時から、氷上住民センターを発着点とするコースで行われる。昨年に続く催しで、市内有志らでつくる「丹波100プロジェクト」(松本佳則代表)の主催。参加者や、運営を手伝ってくれるスタッフを募集している。松本代表は「一つのことに取り組むことで、きずなが生まれる。10年続けたときに、どんな街になっているのか楽しみ」と話している。
同センターをスタートし青垣へ、氷上に戻って天王坂を越えて春日、そして市島に抜ける。再び春日、氷上を経て柏原に入り、奥野々峠から山南、氷上へと戻る約100㌔のコース。交通量の多い国道などは避け、自転車の先導で走る。
小学1年生以上が対象で、スポーツ歴や年齢などを考慮し、一人ひとりの走る距離を決定する。短い人で100㍍、長くて3㌔ほどという。
参加費3000円。3月13日午前11時から、同センターで事前説明会がある。「第2回 丹波市100人駅伝」で検索を。松本代表(090・3948・3622)。
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2016年2月21日09:01
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芸術の効用
「とかくに人の世は住みにくい」と嘆いた夏目漱石の『草枕』。そんな住みにくい世を少しでも住みよくするためにあるのが芸術だとした。「あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い」という。▼植野記念美術館で個展を開催中の画家、笹倉鉄平さんには、漱石のそんな“芸術効用論”を思わせるエピソードがある。画家に転身して数年後に開いた個展の会場で、男性が「あなたの絵を見ていたら、世の中、捨てたもんじゃないと思えた」と笹倉さんに話しかけてきた。男性は自殺を考えていたらしいが、思いとどまったという。▼芸術性の高い絵を描かなければいけないというプレッシャーに襲われ、絵を描く意味を見いだせず、もがいていた頃。男性の言葉に笹倉さんの迷いは吹っ切れた。「見る人にやすらぎや希望が与えられれば、それでいい」と思ったという。▼笹倉さんは“光の情景画家”とも評される。「ぼくの絵は“光の絵”。ぼくにとって光とは希望そのもの」と笹倉さん。人は光にやすらぎを覚え、生きる希望を見つけるという。▼「一寸先は闇でも、その一寸先には光がある」。子どもたちに希望を与えたアンパンマンの作者、やなせたかしさんの言葉だ。闇の先には光がある。自殺を思いとどまった男性はそう思ったに違いない。(Y)
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2016年2月21日09:01
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市民放送育てたい
柏原の厄神さんは、荒天が多いが、今年は好天気に恵まれ、春の陽気に包まれた。「手合わせ福を呼びこむ人の列」。
柏原の厄神さんで、開局5カ月になるFMラジオ放送局「805たんば」の公開生放送も行われた。放送を毎朝出勤前に聞いているが、身近な内容に親しみがわく。新聞記事も取り上げてもらい、自分の書いた記事が放送されると少し気恥ずかしさもあり、うれしい気持ちになる。読まれるのを聞くと、「もう少し、読みやすい、簡潔な記事を書かなければ」と反省材料にもなる。なかには、トップニュースでない、片隅の小さな村の記事が読まれたこともあった。「えっ」と驚き、周囲の人にも知らせた。これぞまさに「村の放送局」(笑い)。
丹波市のお知らせ「丹波ホットライン」は、役に立つ。その日の取材の参考にしたり、町ぐるみ健診の申し込み締切日を聞き、あわててかけ込んだこともあった。採用試験の申し込みのお知らせでは、パーソナリティーが自身の経験を話され、ラジオネームと名前を結び付け、思わず顔を浮かべた。パーソナリティーもそれぞれに個性があり、身近な生活の話題も出るので、共感を覚える。
市外に車で出かけての帰り道、丹波市に近づき、FM放送が流れると、「帰ってきたな」と感じる。インターネット放送も始まった。全国に地域の魅力を伝えるメリットは大きいし、市外の人の声が聞こえるようになれば放送の幅が広がるだろう。市民で作り上げた放送を育てたい。これからも、「面白い。役に立つ」という情報を届けてほしい。「ラジオから流れる朝のお楽しみ」。(臼井 学)
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2016年2月21日09:00
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柏原高校ようこそ先輩
今月はじめ、柏原駅でタクシーに乗り、ふと見ると、柏陵同窓会東海支部にいつも阪神支部から出席してくれる後輩がいる。「あら久しぶり、里帰り?」と聞くと、「これから柏原高校へ行くんです」という。「私の実家も東奥で同じ方角よ、一緒に乗れば」と誘う。
途中になぜ柏原高校へ行くかを聞く。「柏陵会館で、『ようこそ先輩』という、卒業生が在校生に向けて、仕事を通して得たことを話す企画があるんです。今年の第一回が今日で、丹波新聞社社長の故郷の偉人たちについての話です」とのこと。「私も聞きたい、飛び入りでも聞ける?」「多分大丈夫です、ひとまず受付に言っときます」と言ってくれる。実家に荷物を置いて駆けつける。すでに一般の聴講生が二十人ほど。やがて在校生の一年生が入場。荻野祐一氏の講演が始まる。
取り上げられたのは、旧制柏原中学卒の歌人で作家「上田三四二」、アナーキスト「近藤憲二」、戦後内閣総理大臣をつとめた「芦田均」、文部大臣、防衛庁長官などを歴任した「有田喜一」など。名前は知っていたが、彼らがその仕事を天職にしたきっかけやエピソードを分かりやすく話すことで、人物像が浮かんでくる。
例えば有田喜一氏は丹波に帰るときは公人と私人の区別をきっちりしていたとか。上田三四二氏の短歌や文学の背景にある生への渇望、芦田均の子ども時代の悲しみ、自由を追い求めた近藤憲二の生き方など、どれも目から鱗だった。「ようこそ先輩」はあと三回ある。
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2016年2月21日08:53
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2度目のW杯出場「決勝進出が目標」 モ...
丹波市青垣町出身で、フリースタイルスキーモーグルのナショナルチームメンバーの畑田萌香さん(19)=早稲田大=が2月27、28の両日、秋田県たざわ湖スキー場で開かれる「FIS(国際スキー連盟)フリースタイルワールドカップ秋田たざわ湖大会」に日本代表として出場する。自身2度目のW杯。好成績を残すことが、再来年の平昌五輪出場の足掛かりになる。畑田さんは「いい成績を残すしかない」と意気込んでいる。
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2016年2月21日08:53
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県の「優秀教職員」に 医療ケア実践を評...
学校教育活動で優れた取り組みを行っている教職員を顕彰する「県優秀教職員表彰」を、氷上特別支援学校の主幹教諭(養護担当)・石田由子さん(56)が受けた。重度の肢体不自由生徒への医療的ケアや、県の特別支援学校初任者研修で講師を務め、医療的ケアの推進や心に寄り添った指導の在り方を伝えていることなどが評価された。
前任校の和田山特別支援学校では、県が2002年に看護師や指導医を派遣して医療ケアサポートを行う「医療的サポート推進事業」を導入する前から、主治医や学校医、担任と連携を図り、重度の肢体不自由生徒への痰の吸引や導尿など、医療ケアに取り組んだ。
医療ケアが必要で登校できない可能性がある生徒には、呼吸数や体温、脈拍などを測定。健康指標を導き出し、体調を安定させることで、学校で学べる環境を整えた。
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2016年2月21日08:53
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丹波乳業社長 吉田拓洋さん(丹波市青垣...
丹波の牛乳守る思い強く
学校給食用牛乳など「ひかみ牛乳」の愛称で親しまれる「氷上3・5牛乳」などの製造・販売を手掛ける丹波乳業(丹波市氷上町石生)の社長。44頭の搾乳牛を飼養する酪農家で、朝5時半に牛舎に入り、午前9時ごろ牛舎を出て会社に出勤する多忙な日々を過ごしている。酪農家に転じる前は北海道でサラブレッドの調教助手。「ネクタイをしめて働く日が来るとは思わなかった」と笑う。
売上の落ち込み、工場設備の老朽化から、組合が廃止も検討した工場を引き継ぎ、2014年10月から製造を始め、1年あまりが過ぎた。工場設備の改修を終え、今年の夏を目標に、国際的な食品の製造加工の衛生管理方式「HACCP(ハサップ)」の認証を受け、安全安心のお墨付きを得る。
「丹波の牛乳を丹波のブランドで売りたい」と、ブランドを守りたい一心で会社を立ち上げた。その思いは「設立当初より強くなった」という。
製造を引き継いでから、前年を上回る売上できている。販売に力を入れてくれる取引先への協力依頼、東京・大阪での展示商談会への参加、地元イベントにも参加して営業する。組合組織では難しかった即決ができ、商談をまとめやすくなった。西山酒造場(同市市島町中竹田)の甘酒と牛乳を合わせた新商品「甘酒ミルク」を準備中。「整理できていないが、やりたいことはたくさんある」。
酪農家専業のころは原乳を納めた先、消費者とふれあう機会が少なかった。直接「おいしい」と声を聞く機会が増え、やり甲斐を感じている。「搾って原乳を売る」に付加価値をプラスできるチャンスをもらったと考えている。41歳。
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2016年2月21日08:52
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45年のロングセラー
1面「ひと」でインタビューした丹波乳業の吉田拓洋社長の牛舎が近くにあり、前を通ると、気持ちよさ気に寝そべって、くつろいでいる牛が見える。子どもの頃から身近なところに牛がいた。牛がいるのが「当たり前」と思っているが、酪農家も黒毛和牛の繁殖農家も減る一方で、当たり前の光景は「珍しい光景」なのかもしれない。
製造が好調でも、原乳が減れば立ち行かなくなるのではないかと質問したが、丹但酪農は、生産者の数こそ減っているものの、搾乳牛を増やす酪農家があり、原乳生産量は減っていないのだとか。
また、ホルスタインに和牛の種をつけるF1(食肉になる)に加え、ホルスタインに和牛の受精卵を移植する「借り腹」まで行われ、ホルスタインの数が近い将来大きく減ることが懸念されているが、丹但酪農はホルスタインにホルスタインの種をつける割合が高く、「乳牛不足」に見舞われる心配も少ないという。心強いことだ。
1971年に丹但酪農の前身、氷上郡酪農農協が牛乳製造を始め45年。地元で製造されるロングセラー商品が続くよう応援したい。(足立智和)