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2016年4月24日08:11
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きっと乗り越えられる!
熊本を中心とした地震が九州全土、さらに日本列島を不安に陥れている。亡くなられた方々に哀悼の意を、負傷された方々、避難しておられる全ての方々に、心よりお見舞い申し上げます。
改めて、日本列島とは地震列島だと、いつ、誰が地震に遭遇しても不思議ではないことを実感。地震の三日後、所属している教会で、ハワイ在住の日本人牧師の説教を聞いた。開口一番、今回の被害者、犠牲者のためへの慰めと癒しの祈りを皆で捧げた。「僕はハワイに住み、世界中の教会の要請で伝導をしています。何処へ行っても、日本人は何故あんなに素晴らしいのかと称賛する声を聞きます。ハワイでは、考えられないような災害。その度に乗り越えていく日本人。それは海外の人達から見ると、まさに奇跡です」という言葉に、胸が熱くなる。さらに「歴史的に見ても、日本人の意識の根底にある四季の移り変わりは、再生と希望。さらにみんなが持っている他者を憐れむ心。これが思いやる心につながっていると思います。今回の地震もきっと乗り越えられます。そう信じて祈り、できる限りの支援をしましょう」という牧師の話に感動。
阪神淡路大震災のときも東日本大震災のときも、整然と救助を待ち続けた人たち。そしてすぐに救助や炊き出しに向かった人々。今回もすでに多くの人々が被災地へ向かっている。直接行けなければ、募金をしたり、物資を送ったりとできることはたくさんある。夜の明けない朝はない。日本人としての誇りを胸に、みんなで前に進まなくては。
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2016年4月23日22:53
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篠山市・丹波市40軒が庭を公開 4月24日...
「たんばオープンガーデン」が4月24日開幕する。篠山、丹波両市の40軒が庭を公開する。両市の愛好家でつくる丹波の森花くらぶ(松本ひとみ・世話人代表)の主催。今年で14回目。
公開時期は、4月24、25の両日、篠山市が6軒、丹波市が17軒。5月29、30の両日、篠山市が18軒、丹波市が9軒。このほか、花期により独自に公開時期を設けている庭もある。
各庭の入園時間帯は午前10時―正午、午後1―午後5時。ガイドマップは丹波の森公苑と篠山市民センターで入手できるほか、同イベントのホームページ(http://garden.tamba.tv/)で紹介している。
丹波土木事務所まちづくり建築課(0795・72・0500)。
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2016年4月23日14:19
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熊本地震 ひょうご防災リーダー・石田裕...
4月14―16日にかけて九州・熊本地方を襲った大地震。丹波地域に暮らす私たちが「すべきこと」「できること」は何か。阪神淡路大震災を経験し、東日本大震災や丹波市豪雨災害の支援活動にもかかわってきた篠山ゆかりのシンガーソングライターで、防災士やひょうご防災リーダーでもある石田裕之さん(35)=神戸市=に話を聞いた。
「家族防災会議」開いて/義援金長続きの工夫を
―熊本で大きな地震が起きた
熊本の知り合いが被災し避難生活を送っている。家屋の倒壊を恐れて今なお車中泊を続けているらしい。心身ともに疲弊している様子に胸が痛む。大きな余震が続く中、二次被害やエコノミー症候群等の関連死がこれ以上増えないよう、市民レベルでも呼びかけることが大切だ。
―地震が東に移動しているようにも見える
地震で断層が動くと、その延長線上の断層も連鎖的に動きやすくなると言われているが、これほど震源が広域に広がるのは過去に例がない形で、気象庁も今後の予測は難しいとしている。震源が中央構造線断層帯を東に辿っているという見方もあり、関西を含むより広範囲で用心するに越したことはない。南海トラフ地震も含め、これまで以上に防災・減災の備えが大切になる。
―被災地での支援を行うボランティアを希望する人もいる
すでにいくつかの自治体で災害ボランティアセンターが立ち上げられ、受け入れを開始した。ただ現地では今も大きな余震が続き、緊急性の高い災害救援作業が優先される。十分な準備もなくやみくもに現地入りしてはかえって二次被害に遭ったり、ガソリン切れや食糧不足などで迷惑をかける恐れもある。交通網が寸断され、土砂災害の危険も高まる被災地に、土地勘のない一般人が出向くリスクは相当大きいので、相当の事前準備と、ボランティアの心得が求められる。
ボランティアセンターの現場職員は激務に追われている。なるべく負担を減らせるよう、地元自治体の社会福祉協議会であらかじめボランティア保険に加入しておくこと等、できる限りの気遣いも支援の一つだ。
―今、私たちがすべきことは
自分にできることは何か、各自で考え、調べることが重要。丹波地域は豪雨災害を経験したばかりであり、東北被災地の支援者も多い。そのノウハウを生かし、少し先を見据えた支援をリードしていってほしい。
一方で、支援だけでなく足元の備えも今一度点検を。被災地では水不足が深刻だが、私たちは備蓄しているだろうか。一人最低9リットルの飲料水の備蓄が推奨されている。篠山には御所谷断層、埴生断層と二つの活断層が存在する。ハザードマップを見れば丹波地域には土砂災害警戒区域や洪水の浸水想定区域も多数あることがわかる。避難経路や身近な危険箇所の確認、電話が通じない非常時の家族との合流方法など、今のうちに「家族防災会議」を開いてほしい。
―丹波地域にいながらでも被災地の人々のためにできることは
物資の支援も有効だが、被災後の生活再建でもっとも必要なのはお金。だが義援金が集まるのは最初の数カ月がピークで、長続きしない。そこで、物資を送る代わりに、集まった物資でチャリティーバザーを開いて売上金を寄付した自治体もある。このように単なる募金活動ではなく、支援が長続きする工夫が求められる。同様に現地へ行く支援者も資金不足で活動継続が困難になることが多い。「支援貧乏」を生まないための後方支援も貴重な力になる。
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2016年4月23日14:17
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「丹波の思い」届け ストック物資を熊本...
写真・支援物資を積み込もうと、作業を進める関係者たち=春日町黒井で
熊本地震の被災者を支援しようと、丹波市内の民間7団体でつくる災害ボランティア団体「ちーたん災害サポートネット」が20日、協力関係にある2団体に支援物資を託し、被災地に送った。物資は昨年、関東・東北豪雨の被災者を支援しようと集めたものの一部で、「何かあったときのために」とストックしていた。「ちーたん―」の奥畑和也さんは、「物資とともに、丹波の思いを届けたい。協力団体に届けてもらえるので、送る側としても安心して託せる」と話している。
「ちーたん―」メンバーの植木和也さんが経営する「サンウエキ」(春日町黒井)倉庫にストックしていたのは、タオルや下着、子供服、マスクや紙食器など。災害発生時にすぐに送れるよう、種類ごとに仕分けして段ボールに詰めていた。
これらの物資を託したのは、篠山市のNPO法人「P・U・S(バングラデシュの村を良くする会)」と、京都市のNPO法人「一歩の会」。昨年のネパール大地震や関東・東北豪雨、一昨年の丹波市豪雨災害などの被災者支援活動を通じてつながった団体で、それぞれ熊本県へ支援物資を届ける予定にしていたため、「ちーたん―」の物資も積んでもらった。
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2016年4月23日14:14
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「丹波篠山デカンショ館」完成 大型シア...
写真・28日にオープンする「丹波篠山デカンショ館」の館内設備=篠山市北新町で
昨年4月に日本遺産に登録されたことを受け、改装を進めていた「丹波篠山デカンショ館」(篠山市北新町)が完成。4月28日からオープンする。篠山市日本遺産推進協議会(会長=酒井隆明市長)が同日―5月8日、市民に無料公開し、来場を呼び掛けている。
同協議会が大手前展示館の北側一部を約4600万円かけて改装。西側に隣接する青山歴史館との一体施設として、指定管理者のウイズささやま(黒岡)が管理運営する。
同館内には、▽デカンショ踊りを教えるステージを備え、デカンショ節の成り立ちなどを映像として流す大型シアター▽デカンショ節の踊り子が画面に映るタブレットが設置され、デカンショ祭が描かれた大パネル▽デカンショ節10選の歌詞が書かれた壁▽地図や映像で篠山を紹介する展示ブース―などのコーナーが設けられている。
開館時間は午前9時―午後4時半。入館料は大人300円。子ども100円。
初日の午前10時からオープニングセレモニーを開いた後、開館する。
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2016年4月23日14:10
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「Dog Salon...
愛犬の魅力アップ
JKC認定のトリマーB級ライセンスを取得した河南葉月さん(21)が営む。ウッドデッキのついた木造の店舗。栗柄峠近くの自宅敷地内に建つ。プードルでシャンプーコース(シャンプー、爪切り、耳掃除)は3500円。カットが加わると4700円。それ以外にハーブパック、泡パック、炭酸温浴の3つのオプションがある。
犬にかかわる仕事がしたいという子どもの頃からの夢を実現させた。動物の認定看護師資格も取得。「ワンちゃんの魅力がさらに引き立つよう、お手伝いさせていただきます」。平日は、大阪のトリミングの専門学校でアシスタントをしている。
丹波市春日町栢野896-6
tel.080・6172・1811
土曜日、日曜日、祝日に営業
8:00~20:00
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2016年4月21日08:36
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自然楽しむ会小学生を募集 学校厚生会
兵庫県学校厚生会丹波支部が5月に開講する「自然を楽しむ会」の会員を募集している。
対象は、丹波市内の小学校3・4年生児童。春日教室(柏原、春日、市島)は春日住民センターで行い、よもぎ団子づくり、魚釣りなどを楽しむ。氷上教室(柏原、山南、氷上、青垣)は氷上文化センターで行い、よもぎ団子づくり、ミニ行燈づくり、芋料理などを行う。両教室とも年8回で定員30人。5月6日に申し込みを締め切る。
年1000円。開講式は氷上教室が5月21日、春日教室が5月28日。両教室ともに、7月30日に丹波の森公苑で夏休み一日学習会を開く。県学校厚生会丹波事務所(0795・72・2096)。
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2016年4月21日08:28
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地面が揺れたときのこと
あの阪神淡路大震災の揺れを私は大阪の団地で経験した。古い団地で築40年~50年は経っていただろう。6畳間に夫、私、3歳と0歳の娘、4人で枕を並べて寝ていた。1995年1月17日の明け方、突然今まで経験したことのないほどの激しい揺れに跳び起き、茫然自失のまま、娘に覆い被さる夫を意識の端で眺めていた。
私は関西に比べて地震が日常的な関東で育ち、地震の揺れには慣れているはずだった。小学校の頃から、防災訓練で頭に防災ずきんをかぶり、机の下に隠れたり避難したりと毎年のように経験し、いつ関東大震災のような地震が来るかわからないから、いつでも心づもりをと言われていたので、ひとり家で地震に遭っても逃げ道を確保するためにとっさに玄関を開けに行く習慣が付いていた。地震が続いた日などは、登校で家を出る時、今度無事にお父さんお母さんの顔が見られるだろうかと、とても心細くなったものだった。だから地震には慣れていると思い込んでいた。実際には夫が子どもをかばい、私は家族のために玄関のドアを開けることさえできなかった。
30年ほど前、余るほど時間だけは持っていた頃に、青春18切符でのんびりと九州をまわった。息苦しくなるほど濃密な緑と、抜けるようなあっけらかんとした暑さと、人々の開けっぴろげで大きな笑顔と優しさに恵まれた、良い旅だった。あの美しい自然は、あの優しい人たちはどうしただろうかと、今はそればかり考えている。
(土性里花・グループPEN代表)
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2016年4月21日08:27
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篠山市議選...
4月24日に投開票される、任期満了に伴う篠山市議会議員選挙(定数18)が終盤戦に入った。17日に告示され、現職14人、新人6人の計20人が立候補している。
党派別では、公明2人、共産2人、おおさか維新の会1人、無所属15人。各候補の名前を連呼する声も日増しに強まり、追い込みに懸命だ。「2超」の少数激戦の中、それぞれの戦略で選挙戦を展開している。
篠山市発足後、定数に対する立候補者の人数が最も少ない今回の選挙戦。目立った争点がなく、「選挙に対する反応は薄い」という現職もおり、投票率が下がることが予想される。また、14日から続く熊本地震で「大声を出した活動を自粛している」という現職もおり、穏やかな選挙戦が繰り広げられている。
また、「自らの地盤に入ってくる候補者が増えた」、「地盤中心の選挙活動は古い」という現職や、「政党公認で出馬していることをまずは知ってもらいたい」という新人もおり、今回の選挙活動が広範囲にわたっている傾向が見られる。
また、今回は立候補予定者がいない“空白区”が過去最多の5地区ある。市内では4番目に人口が多い城南地区をターゲットにする候補者や、地盤に近い空白エリアで個人演説会をくまなく実施している新人などもおり、終盤に向けた激戦が予想される。
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2016年4月20日14:35
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広島のお母さん
写真家の大石芳野さんから2月にNHKラジオ深夜便で放送した「生きることの意味を求めて」のCDを頂いた。2回に渡り、ベトナムやアウシュビッツ、コソボ、また沖縄や広島、福島で出会った人達の話。▼どれも胸を打つが、中でも彼女が「広島のお母さん」と呼ぶ清水ツルコさんは、被ばくで全身大やけどしながら生き抜いた人。夫は戦死、子供らを抱え、両手のうち5本しか使えない指で和裁をして糊口を凌いできた。▼筆者もその顔は写真集「HIROSHIMA半世紀の肖像」でよく覚えていた。撮影当時80歳過ぎ。原爆の傷跡の残る顔に大きな眼。放送で聞き手が「決して美形ではないですが、でも本当に美しい瞬間が撮れていますね」と評した。▼大石さんは広島に来たもののなかなか写真が撮れずに悩んでいた時、清水さんに出会って「辛い辛い思い出なのにすべてをさらけ出す懐の深さに包み込まれ、私の方が励まされた」。ツルコさんに限らず、戦争や被災地のどこにも、「私の体験を皆に伝えてほしい」と言う人がいた。▼「人間は愚かしいものだが、でもすごい。そこに希望のようなものが見出される」。彼女の写真集の随所に、苦労を重ねて年輪を刻んできた人こそが持つ静かな笑みがある。願わくは、オバマ米大統領にも1歩、広島へ足を運んでほしい。(E)
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2016年4月20日14:34
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最古の登り窯で焼成も 立杭で「春ものが...
篠山市今田町立杭地区の丹波焼窯元群をメーン会場に、▽立杭陶の郷(同町上立杭)▽兵庫陶芸美術館(同)▽こんだ薬師温泉ぬくもりの郷(同町今田新田)―の町内3観光施設で4月29日―5月8日の10日間、「第10回やきものの里 春ものがたり」(やきものの里プロデュース倶楽部主催、市野清治代表)が開かれる。各窯元の“手しごとの妙”を間近で見られる催しや、昭和のたたずまいを色濃く残す立杭地区の路地裏や軒先でマルシェが開かれる。また、プレイベントとして、丹波焼若手作家でつくる「グループ窯」(上中剛司代表)の9人が、4月23、24の2日間、丹波焼最古の登り窯(同町上立杭)で作品焼成を行う。
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2016年4月20日14:31
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丹波市から熊本救援 DMAT、消防が出動
写真・熊本の被災地派遣に出発する丹波市消防本部の隊員=同本部で
2016年熊本地震被災地に丹波地域からも県立柏原病院のDMAT(災害派遣医療チーム)、丹波市、篠山市両消防本部が派遣され、17日から業務に従事した。
大野伯和副院長をリーダーとする看護師3人、連絡調整役の放射線技師の5人のチームは、資機材を積み込んだDMATカーで陸路現地入り。熊本赤十字病院(熊本市東区)を拠点に、重症患者の転院搬送や、同赤十字病院のDMAT本部で出動要請の調整係や記録係などを務めた。19日朝まで従事した後、帰丹した。
丹波市消防本部は、谷川幸宣救急第2係長を隊長とする3人が県の緊急消防援助隊として出動。益城町で住民の安否確認のパトロールなどを行った。72時間交代のため門栗学救急第1係長を隊長とする第2陣が18日に出発、第1陣は帰丹した。
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2016年4月17日09:00
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死に親しむ心
篠山の春日神社で先日、催された「篠山春日能」。能舞台を際立たせるかのように、上演中ときおり桜が舞ったそうだ。桜は、咲いている姿だけでなく、散る姿も美しい。その姿について新渡戸稲造は、「自然の召しのままに何時なりとも生を捨てる」と表現した。▼この文は、「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」で始まる『武士道』の中にある。新渡戸によると、武士道の源泉の一つに仏教があるという。いつなりとも生を捨てる桜のように、仏教の説く「生に執着せず、死に親しむ心」が武士道の根幹にあるとした。▼江戸期に書かれた『葉隠』。「武士道といふは死ぬ事と見つけたり」という言葉で有名だが、こう書いたあとで「私も含めて誰でも生きる方が好きである」としるしたように、命を軽々しく見ていたわけではなさそうだ。▼毎日毎日、死に身にとなる修行を積み重ねる。そんなふうに前方に死を置き、私心を捨てて事にあたる覚悟を持つように説いたものだと言われる。▼前方に置いた死から生きることを問いかけた言葉がある。「君は何に命をかけるか。君は何の為になら死ぬ事ができるか。この問いに答える事が、生きるという事であり、この問いに答える事が、人生である」(哲学者・芳村思風)。さて、どう答えるか。(Y)
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2016年4月17日08:59
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篠山市議選きょう告示へ
きょう17日、篠山市議選(定数18)が告示される。24日の投開票まで1週間の選挙戦がスタートする。前回より1人少ない20人が立候補の準備をしている。▽立候補予定者がいない“空白区”が過去最多の5地区▽政党公認の立候補予定者が過去最多の5人▽目立った争点がない―などから、「票が読めない」とする立候補予定者が少なくない。
任期満了に伴う市議選は今回で4回目。回を追うごとに投票率が低下している。今回は前回よりも立候補者が同じか少なくなるとみられ、さらに投票率が下がることが予想される。また前回は、最少得票の当選者と最少得票者との差がわずか32票という激戦だった。今回は立候補予定者が少ないとはいえ、当落線上の激しい戦いが予想される。
さて、篠山市政は今月から新たな年度を迎えた。昨年の、日本遺産認定、ユネスコ創造都市ネットワーク加盟を受けて文化や観光の振興を進め、人口維持のために子育て関連などに力を入れる「攻め」の施策を進める一方、学校施設や下水道設備、清掃センターなどの老朽化施設の改修費や、高齢化に伴う医療費増など、「守り」の施策も必要になる。また、行政と市民の関係がより近くなっている傾向にある。地区ごとのまちづくり協議会や自治会が行政と協働する機会が今後増える。
そのような中、新市議には市が進める攻めと守りの施策をいかにチェックし、進めるところは共に進めるかが問われる。行政との協働で市民が疲弊していないか、そのパイプ役も担う必要がある。弊紙篠山市版では21日号に立候補者に実施したアンケートを掲載する。投票の参考にしていただければ。(坂井謙介)
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2016年4月17日08:58
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桜とオカリナ
どうしようかと迷ったけれど、やっぱり見たくて「根尾の薄墨桜」を見に出かけた。JRを乗り継ぎ、大垣からは樽見鉄道。桜の時期だけ「桜ダイヤ」を実施している。一両だけの可愛い単線電車。
少し時間をずらした方がいいかもと、昼過ぎに乗車、大垣から一時間と十分、学生やいわゆる足のないお年寄りも結構乗り降りする。樽見駅には三時少し前に到着。駅から白っぽい薄墨桜が見え嬉しくなる。駅から歩いて八分、二年ぶりの薄墨桜との再会。(この桜の歴史や保存活動については、先回の本欄をお読み下さい)
平日だし、午後三時を過ぎているので、そんなに混んでいない。明日は「薄墨桜まつり」だとかで、イベント会場の用意などもされている。歩いているとオカリナの音色が聞こえてくる。「さくらさくら」の曲。中学生が三人一組で、観光客に何やら説明している。先生が少し離れて心配そうに見守っている。説明が終わるとオカリナを吹き始めた。「中学生の校外学習かな?」と見ていた。手作りの資料を渡しているので「私にもいただける?」と聞くと、中学生になりたてのほんとに可愛い少年が「説明しましょう」と言う。その真剣な眼差しに感激。オカリナ演奏を写したり、最後には一緒に記念撮影。「総合学習なんです」という先生に写してもらった。何だかとてもほっこりとして幸せな時間だった。
夕暮れになるにつれますます薄墨色になる桜を眺め、地元の婦人部のサービスという豚汁を頂き、とてもいいお花見でした。
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2016年4月17日08:55
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「丹波布」指導員で唯一の男性技術者 廣...
分かりやすく技術伝える
丹波布伝承館(丹波市青垣町西芦田)の指導員として、国指定選択無形文化財「丹波布」の技術を長期伝承教室の生徒に教えている。開講19年目になる同施設唯一の男性技術者で指導員。「学ぶために越してきたり、仕事を辞めたりと人生を変えて来ている人がいる。『ここで教わって良かった』と言われるよう、分かりやすく伝えていきたい」。
大学卒業後、京都市内のジーンズショップに就職。ジーンズも綿の織物。伝承館の指導員だった母の朝子さんと話をする中で丹波布に興味を持った。「まともに働いて、土日に趣味でやれ」と父は反対したが、2年間待って6期生で入講。専修生として計4年学び、指導員に。男性が1人の環境は、「職場も女性が多かったし、自分は抵抗がないけれど、周りに気を遣わせているかもしれない」。
目で見て自分で盗めでなく、「何センチ、何回」と具体的な指導をするよう心掛けている。その一つとして伝習生用の教科書を新しくした。10期生から本格運用する教科書は、先輩、後輩と協力し、棉の栽培から機織りまで31の工程を、イラストをふんだんに使ってまとめた。
丹波布第一人者の足立康子さんから直接指導を受けた先輩から聞いた話を文章にまとめ、足立さんの制作過程をビデオで調べ、「康子先生がされていたように織れるような教科書にした」。
丹波布の技術をつないでいくことに興味があり、「織った物を売る気がゼロ。織り上がった時点で、やりたいことが終わっている」と、作品は手元に残している。「丹波布を広めていく部分は、先輩や、自分が教えた技術者にしてもらい、自分は、一番やりたい、技術伝承に力を注ぎたい」。44歳。
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2016年4月17日08:54
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ハイブリッドの中身
新しい県立病院と丹波市立地域医療総合支援センター(仮称)の基本設計が明らかになった。完成イメージ図を見ると、総額約200億円の立派な建物が整備される実感がわく。
一方で実感が沸かない、イメージしづらいのが、「医療・福祉・保健・教育機能を担うハイブリッド施設群」というふれこみだ。異なるものをかけ合わせたり、複数の方式を組み合わせたものが「ハイブリッド」。ハイブリッド施設群によって住民、患者が得られる「より良きもの」の具体例が示され、共有されれば、市民の期待、関心もより高まるだろう。
県職員と市職員、県職員に身分を転じる赤十字の職員の意思疎通が円滑に図れるようにすることが、箱よりも肝心だろうと思う。
これから詳細設計に取り掛かるとのこと。他の病院を見てこれはいいな、と思った視点で注文を2つ。1つは、長く病院に滞在する高齢者や体調不良者が横になって待てる和室スペース、温泉の休憩所のようなイメージ。もう1つは病院ボランティア用の部屋。検討をお願いしたい。(足立智和)
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2016年4月17日08:53
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新病院2メートルかさ上げ 駐車場で雨水...
写真・完成イメージ。奥が病院。手前の左から講堂、センター、看護専門学校
県と市は15日、氷上工業団地(氷上町石生)に整備する新しい県立病院と市地域医療総合支援センター(仮称)、市立看護専門学校の基本設計を発表し、イメージ図が明らかになった。病院の南側に市の施設を併設し、医療、福祉、保健、教育を一体的に提供するハイブリッド施設をめざす。実施設計に取り掛かり、今年度中の工事着工、2018年度中の開院をめざす。
鉄骨造り7階建ての新病院(26科、320床)は、延べ床面積約2万6400平方㍍。1階が外来、画像診断、放射線、内視鏡、救急室など。2階にリハビリ、薬剤室、検査室などを配置。3階が手術室と管理部門、4階から上が病棟。屋上にヘリポートを設ける。
市のセンターと1、2階で渡り廊下で結ぶ。
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2016年4月17日08:53
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篠山市議選きょう告示 2超の少数激戦か...
任期満了に伴う篠山市議会議員選挙(定数18)が4月17日、告示される。立候補の届出は午前8時半―午後5時、篠山市民センター(黒岡)で受け付ける。丹波新聞社の調べでは20人の出馬が見込まれており、定数2超の少数激戦の様相を呈している。立候補が予想されるのは現職14、新人6で、党派別では公明2、共産2、おおさか維新の会1、無所属15。18日から期日前投票ができる。投開票は24日。
19地区中、「後川」「福住」「村雲」「西紀北」「城南」を除く14地区で立候補があるとみられる=表参照。
改善傾向ながら、施設の老朽化や高齢化などによる財政の圧迫や、少子高齢化の中で行われる今回の市議選。財政再建や定住促進、地域の活性化にどう取り組んでいくかなどが争点となる見込み。17日の届出が済み次第、立候補者らは選挙カーに取り付ける表示板や街頭演説用の旗などを持ち帰り、選挙活動を始める。
3超だった前回の投票率は64・71%。今回は、現職が多く、2超と見込まれるため、投票率が下がることが予想される。市選挙管理委員会はPRのため、市役所本庁や各支所、JR篠山口駅に横断幕や懸垂幕、のぼりなどを設置する。
3月2日現在の選挙人名簿登録者数は3万5447人(男性1万6800人、女性1万8647人)。前回市議選の投票日有権者数より467人の減。
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2016年4月17日08:52
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日本タイトル奪取失敗 篠山出身の角谷選...
篠山市東新町出身のプロボクサー、角谷淳志選手(30)=金沢ジム=が4月14日、東京・後楽園ホールで、日本ライトフライ級タイトルマッチに挑んだが、チャンピオンの拳四朗選手(24)=BMBジム=に1回TKO(テクニカルノックアウト)で敗れ、王座奪取に失敗した。悔し涙を流した角谷選手は、「まだ少しも力を出していなかった。自分がふがいない」と漏らし、「応援してくださった人たちに申し訳ない」と首を垂れた。