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2016年6月2日13:09
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市長選不出馬を表明 辻重五郎丹波市長
辻重五郎丹波市長(76)=氷上町中、無所属、当選3回=が市議会6月定例会初日の5月30日、議場で次期市長選には出馬せず、今期任期満了の12月をもって市長を退任すると表明した。第2次総合計画、第2次の各基本計画など施策具現化の準備が整ったことや次期の4年間の体力面の不安を決断理由に挙げた。「課題が山積している。任期満了までしっかりと全力で市政推進に努める」と述べた。
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2016年6月2日13:08
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“黒おから”使い新商品開発 ぬくもりの...
写真・「ぜひ一度、ご賞味を」。黒おからを使った商品と、PRする木村代表=篠山市今田町今田新田で
こんだ薬師温泉ぬくもりの郷(篠山市今田町今田新田)内で営業している豆腐工房「夢豆腐」が黒大豆のおからを使った「コンニャク」と「ぽんせん」の2商品を開発、販売している。同工房代表の木村淳一さん(56)は、「おからにはゴボウの約2倍の食物繊維が含まれている。便通が良くなり、満腹感も得られるためダイエットと美肌の効果が期待できるという。イソフラボンの成分により認知症予防にもつながるとされる優れた食材。ぜひ一度、ご賞味を」と話している。
同工房は、篠山市内産の白・黒大豆のみを使って主力の豆腐をはじめ、豆乳や揚げなどを製造販売している。製造過程で大量のおからが出るが、黒大豆のおからは業界では「黒おから」と呼ばれ、特に人気が高いという。
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2016年5月29日08:27
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コミュニケーション力
前号の本紙に「高卒求人懇談会」の記事が載った。記事によると、高校の進路担当者が企業の人事担当に、企業の求める生徒像などについて聞き取ったという。▼「新卒採用にあたって最も重視した能力は何か」を企業に聞いた全国調査によると、コミュニケーション力が2位以下を大きく引き離してトップにあがるという。ただ、一口にコミュニケーション力と言っても、報告や連絡を怠らないという基本からかなり高度なものがある。▼たとえばホスピスで実際にあった話だ。末期がんの夫に付き添う妻が、看護師に「この薬、効かないようですが?」と問いかけた。看護師は「他の薬の副作用のために、まだ効果があがらない。もう少し頑張りましょう」と答えた。▼妻はいったん納得したものの、翌日も同じ質問をした。看護師は再び懇切丁寧に答えたが、それが1週間続き、看護師たちは妻をクレーマー扱いし始めた。ある日、回診に訪れたベテラン医師に妻がまたも問いかけると、医師は「奥さん、辛いねえ」と応じた。妻はその場で泣き崩れ、二度とその質問をしなくなったという(平田オリザ『わかりあえないことから』)。▼質問の裏側にある妻の悲しみを受け止めたのだ。言葉にならない気持ちを汲み取る。これほどの能力を身につけるのは容易でない。(Y)
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2016年5月29日08:27
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映画「家族はつらいよ」
「男はつらいよ」の監督山田洋次氏の最新昨映画「家族はつらいよ」を観てきた。映画館に入ると、私と同年配の女性がほとんど、たまに夫婦連れも。若い人はいない。後ろの席から「○○ちゃんが、めっちゃおもしろいと言ってたから来た」などの声がする。
一昨年だったか、山田監督の作品で「東京家族」を観た。小津監督の名作「東京物語」を下敷きにした現代映画だった。そのときのキャストとほぼ同じ俳優たちが登場。
まずは冒頭から笑い声、私も大いに笑った。家族の一人一人が主役とも言えるのだが、何といっても頑固おやじ役の橋爪功の演技が秀逸。品が良くて穏やかな妻(吉行和子)への亭主関白ぶりが可笑しい。その妻から三下り半をつきつけられて慌てふためく様子なども。これ以上言うとネタバレになるから、見てのお楽しみということに。
ゲラゲラ笑いつつ、中高年になると、誰しもが覚えのある日常の些細な夫婦の軋みが実にうまく描かれている。頑固おやじが真剣に怒るほど可笑しさが増す。つまり喜劇と悲劇はすべて裏表なのだ。共に暮らす長男夫婦の気持ち、その潤滑剤のように同居していた次男も伴侶を得て自立してゆく。ピアノ調律師の彼が残していったおもちゃの卓上ピアノ。ちらりとそれを映すことで、次男がこの三世代同居の家に暮らし続けた日々と、子どもの頃に親から注がれた愛情などが伝わってくる。監督のかつての名作のポスターや尊敬する小津監督のビデオがさりげなく出てきたり、なかなか心に残る映画でした。
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2016年5月29日08:26
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和楽器奏者 高橋竹昌さん(丹波市春日町...
アクティブな日々過ごす
自宅で津軽三味線や地歌三味線、琴、着付けの教室を開き、丹波地域の小学校や敬老会などで和楽器の美しい音色を披露している。エアロビクスやヨガのインストラクターとしても活動するなど、アクティブな毎日を過ごしている。
長唄や民謡に取り組んでいた祖父と父の影響で、幼いころから三味線に興味があった。当初はピアノを習っていたが、「どうしても三味線が習いたい」と父に懇願。中学生の頃から柏原町にあった教室「新箏社」の門をたたき、主宰者だった故・大岡照子さんに師事、地歌三味線の指導を受けた。
「それはそれは厳しい指導でした」と当時を振り返る。それでも辞めなかったのは、「三味線を弾きたいという気持ちが上回っていたから。学校の勉強がおろそかになるほど熱心でしたね」と笑う。その後は琴も習い、22歳で名取に、30歳で師範の免状を受けた。
さらには竹山流津軽三味線の教室にも通い、師範に。2005年には念願の教室を自宅で開いた。「芸事は、盗めと言われる世界だけど、学んできたことはついついすべて伝えてしまいます」。
2人目の出産後、友人に誘われてエアロビクスを始め、今では市内数カ所で教室を開いている。「いろんな人に笑われる話ですが、若いころから“老後”を楽しみにしています。さまざまな活動を積み重ねることで、楽しい時間を過ごせる。そのためには健康でいること。だから体も動かさないと」とほほ笑む。
今はフラダンスに挑戦中。「何でものめり込んでしまうから、できるだけ習い事はセーブしています」。本名は松下千鶴。
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2016年5月29日08:25
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丹波市政担当に
何年かぶりに丹波市政の担当になった。引き継いだファイルは、水道、ごみ問題、認定こども園、新庁舎などもろもろある。おおむね方向性が見えたものもあれば、これからの課題もある。まだ見ぬ課題もきっと出てくる。
市政担当になると「発表」、全社そろって同時取材という機会が多くなる。日刊紙から2日、3日と遅れて「同じ記事が載っとる」と言われるのはこのためだ。ゼロにすることはできないけれど、切り口を変えたり、気になる点を細かくたずねたりして独自情報を加えていきたい。さっそく丹波市版本日付け1面の水道の記事で試みています。
まち担当もこれまで通り続けるので、氷上、青垣地域のみなさん引き続き宜しくお願いします。
今年は参議院選のみならず、市長、市議選の年。市長選では動きが出てきている。市議選でも立候補を予定する人の名前を聞くようになった。
何やかんやと年末まで忙しくなりそうだ。時間をやり繰りし、よく遊びよく働きたい。(足立智和)
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2016年5月29日08:25
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行政書士による無料法律相談会
6月4日午後1時半から柏原住民センターで、行政書士による無料法律相談会が開かれる。相続・遺言、契約、届け出、その他困りごとに行政書士会摂丹支部の会員がのる。予約不要。荒木さん(0795・72・4696)。
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2016年5月29日08:24
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第475問
丹波地域の山中で見つかっている県レッドデータブックAランクの希少種「ベニバナヤマシャクヤク」は何科?
1.ボタン科
2.バラ科
3.キク科
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2016年5月29日08:24
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茶歌舞伎、田動会も 大国寺と丹波茶まつ...
「第36回大国寺と丹波茶まつり」(同実行委員会主催、原田勇実行委員長)が6月4、5の両日午前10時―午後4時、篠山市味間奥の集落一帯で開かれる。恒例の丹波茶壺道中(4日のみ)や子供茶壺道中・茶供養(5日のみ)が行われるほか、県内一の茶どころにふさわしく、お茶の淹れ方教室(4日のみ)や茶摘み・茶葉の手もみ体験、お茶の産地や生産者を当てる「茶歌舞伎」など、お茶にまつわる多彩な催しを企画している。また、茶の里会館では、ダンスや演奏などのステージイベントが開かれる。
このほか、4日午後零時半から、10回目を迎える大田動会が開催される。12チームが出場し、水田の中で運動会の競技に興じる。
まつりに関する問い合わせは、市商工観光課(079・552・6907)、大田動会への問い合わせは、篠山青年会議所(079・594・4230)。
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2016年5月29日08:23
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さつき合唱団初公演 ―コーロ・ディ・マ...
丹波市春日町出身のオペラ歌手、足立さつきさんが指導する女声合唱団「Coro di maggio(コーロ・ディ・マッジョ)」(23人)が初めてのリサイタルを6月4日午後2時から丹波の森公苑ホールで開く。結成から2年。声、ハーモニーの奥深さを追求する喜びを舞台で精一杯披露する。
4部構成で、大部分が女声3部合唱。1部は民謡の旅。「フニクリ・フニクラ」「トロイカ」などを予定。2部は野口雨情メドレー「いつか来た道」より。3部は足立さんの武蔵野音大時代の同級生、向田寧子さん(フルート)が、演奏で花を添える。
4部は懐かしの名曲。「この広い野原いっぱい」「恋のバカンス」などを白のドレスに身を包み、はつらつと楽しそうに歌う。
入場料500円(中学生以下無料)。問い合わせは宮脇さん(0795・73・0525)。
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2016年5月29日08:22
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谷口氏が出馬の意向「故郷に尽くしたい」...
次期丹波市長選に、元県農政環境部長、但馬県民局長などを歴任した谷口進一氏(63)=丹波市柏原町挙田=が立候補する意向を固めたことが5月27日までに分かった。丹波新聞社の取材に「故郷のために尽くしたい思いが原点」と答え、近く正式に立候補を表明する考えを示した。
4月1日付けで政治団体「たんば創生の会」設立を届け出て、自ら会長に就いた。
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2016年5月29日08:22
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辻市長5月30日退任表明へ「市議会で思い...
辻重五郎丹波市長(76)=氷上町中=が任期満了に伴う次期市長選(11月20日投開票)には出馬せず、今期限りで退任する意向を周囲に示していることが5月27日までに分かった。丹波新聞社の取材に辻氏は「30日に開会する市議会で思いを述べる」と答え、進退は明言しなかった。
辻氏は現在3期目。「心の合併」を掲げ、2004年の丹波市発足に伴う初めての市長選を制し初当選。無投票で再選、三つ巴の選挙戦を制し3選を果たした。
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2016年5月28日14:38
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Cafe Take5
大人の隠れ家に
以前、作陶工房だった建物を改修し、5月14日にオープンした。
モーニング(午前9時―)は5種類あり、いずれも500円。ランチ(同11時半―)では、1日限定10食の日替わりランチ(1000円、コーヒー付き)が人気。スイーツ(午後2時―)では、地元の農家が育てたイチゴを使ったパフェ(500円)が、いまの季節のおすすめ。
店名は、ジャズが好きなオーナーの武長伸一郎さん(60)が、スタンダードナンバーから付けた。ジャズに限らず店内でライブも開いている。武長さんは、「大人の隠れ家。畑仕事の帰りに気軽に立ち寄って」と話している。
篠山市上板井908
tel.090・1584・1670
営業時間/9:00~18:00
不定休(月ごとに定休日を店内で案内)。
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2016年5月28日14:30
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「丹波黒ごま」食べて 丹波市内6団体が...
写真・丹波黒ごまを使った新商品を開発した関係者ら=たんば黎明館で
丹波市産の「丹波黒ごま」を使った新商品の発表会が24日、たんば黎明館で行われた。市内の菓子店など6団体が新たに開発した18商品がお披露目された。すでに販売されているものもあるが、順次店頭に並ぶ予定。
新商品を開発したのは▽やながわ▽谷甲賀堂▽カタシマ▽中島大祥堂▽ゆめの樹野上野▽丹波黒ごま生産組合―。市内の消費者や栽培者から、「市内に黒ごまを使った商品がない」という声があり、丹波農業改良普及センターが6団体に呼びかけて新商品開発に取り組んだ。
「黒」をコンセプトに、黒ごま、黒米、黒豆きな粉、黒糖を使ったバウムクーヘンや、黒ごまペーストを入れたわらび餅などの和・洋菓子やドレッシングなど、黒ごまの色や風味を活かしたさまざまな商品が発表された。
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2016年5月28日14:28
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フクロウのヒナ保護 今年も1羽やって来...
写真・「つぶらな瞳に癒されます」。フクロウのヒナに目を細める細見さん=篠山市県守で
篠山市県守の細見昌宏さん(61)は、自宅でフクロウのヒナを育てている。4、5年前から毎年、自宅の裏庭にどこからともなく姿を現すフクロウのヒナ。細見さんが親代わりとなり、飛べるようになるまで育てて森に帰している。「不思議なことに毎年、1羽だけやってくるんです」と細見さん。「今年も元気に巣立ってほしい」と目を細めている。
今年は5月11日。夜、裏庭から「ピィピィ」と声がしたため、「今年もまたこの季節がやって来たか」と覗きに行くと、案の定、片隅にうずくまっていた。親鳥の気配が感じられなかったため、例年通り保護して“子育て”を始めた。
現在の体長は約25㌢。毎年「フーちゃん」と名付け、犬用のケージの中に止まり木となる棒を取り付け飼育している。獣医からのアドバイスで毎日朝晩、豚の生肉を与えているが、その食欲は旺盛。保護した当初は、触ろうとすると力いっぱい噛みついたが、今では心を許したのか、“甘噛み”して餌をねだるまでになっている。
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2016年5月26日09:21
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岩手国体県代表に トライアロン・柏原の...
写真・選考会で自転車で疾走する澤瀉さん=青垣町田井縄で
日本トライアスロン連合男子強化B指定のトライアスリート、澤瀉大樹さん(26)=柏原町柏原=が22日にグリーンベル青垣で開かれたファインキッズトライアスロンin丹波大会にあわせて行われた県代表(2人)の選考会で、秋の「希望郷いわて国体」の代表に選出された。同競技は今大会から正式競技に格上げされた。澤瀉さんは「表彰台を目指し、全力でがんばりたい」と闘志を燃やしている。
選考会(スイム400㍍、バイク10㌔、ラン5㌔)には7人が出場。スイムで先頭に立ち、1度もトップを譲ることなくゴールした。
これまで国体のトライアスロン競技は公開競技で、開催される年とされない年があった。選手の選考会もグリーンピア三木(三木市)で開いていたが、改修で会場が使えなくなったため、青垣が会場に。「地元で開かれる予選会。絶対に勝たなければいけない」と強い気持ちで臨んだという。
国体会場は釜石市。ショート(スイム1・5㌔、バイク40㌔、ラン10㌔)で争う。
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2016年5月26日09:19
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山中に希少種咲く「ベニバナヤマシャクヤ...
写真・開花を迎えたベニバナヤマシャクヤクの群落=丹波市東部で
丹波市東部の山中で、兵庫県版レッドデータブックAランクの希少種「ベニバナヤマシャクヤク」の群落が見つかった。NPO法人森の都研究所のメンバーが、昨年の同時期、里山調査に行った際に見つけたもので、今年も同じ場所で開花が見られた。丹波市内で他にも数カ所見つかっているが、資料は少なく、同NPOの宮川五十雄代表は「今の時期は花が咲いているので比較的見つけやすい。見かけた人はご一報を」と呼びかけている。
ベニバナヤマシャクヤクは、ボタン科の多年草。高さ40―50㌢になる。
宮川さんらが今月20日に調査に入ったところ、開花まで大きく成長した株が約30本、まだ小さい株が約20本あった。針葉樹林の斜面の一角に、可憐な薄いピンク色の花やつぼみが見られ、3枚葉の小さな株も広い範囲で見られた。
県立人と自然の博物館の藤井俊夫主任研究員によると、「ベニバナヤマシャクヤクは鹿が食べない植物なので、他の植物が食べられて、残った可能性がある」という。
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2016年5月26日09:18
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バンドフェス参加者を募る 春日で7月
丹波市は、7月17日午後零時半からライフピアいちじま(市島町上田)で開く「バンドフェスタ」の出演者を募集している。
一般部門とティーンエイジ部門があり、計15組を募集。一般部門は16歳(高校生)以上が対象で、3000円とメンバー1人につき1000円の参加料が必要。ティーンエイジ部門は、メンバー全員が10歳代で3000円。ソロでも参加できる。
専用の申し込み用紙や、2曲以上を録音したデモテープなどを、6月1日までに春日文化ホール(春日町黒井、0795・74・1050)へ。
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2016年5月26日09:15
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女子サッカー
ノエビアスタジアムで女子サッカー、INAC神戸の試合を観戦。澤を初めワールドカップや五輪代表なでしこの主力選手を輩出し、今も大野、近賀、鮫島、川澄らベテランを抱える。▼この日の相手、伊賀はリーグ7位。大味なチームながら、長いドリブルで突っ走る若い選手も目立つ。0対0での後半、INACが先制したが、炎天下で疲れが出たのか守備の隙をつかれて、立て続けにゴールを奪われ逆転負け。細かいパス回しに頼る試合運びは、五輪予選で敗退したなでしこと二重写しに見えた。▼それにしても、ガラガラのスタンドは観客数2500。伊賀の応援団席はたった10人程で孤軍奮闘していた。優勝争いに絡む試合では1万人を超えることもあるらしいが、ワールドカップでの盛り上がりと、この普段の試合との落差。▼翌日の新聞も神戸が3段で報じたほかは、スポーツ紙でさえ数行の扱い。なでしこ全盛期に「女子サッカーを文化に」と訴えていた宮間主将の顔が思い起こされる。▼INACのスポンサーに奈良県橿原市が名を連ね、観客にうちわを配っていた。「飛鳥・藤原を世界遺産へ」との観光PRといい、料金は年500万円。INACの選手を小学生チームに招き、スタジアムへ応援に駆け付ける。INACの練習場を持つ丹波市は?(E)
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2016年5月26日09:13
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憧れのプロ選手
22日に春日スタジアムであった毎年恒例のプロ野球2軍戦。丹波新聞社としては試合そのものよりも、その後の少年野球教室がメーンの取材になる。今年も丹波市内の野球少年たちが、いろいろと教わっていた。
同スタジアムで2軍戦が初めて開かれたのは1996年、私が野球に熱中していた小学5年生のときだ。迫力あるプレーに圧倒されたが、何より間近で選手を見られたのがうれしかった。嘉瀬敏弘選手や八木裕選手、翌年は亀山努選手やD・J選手―。同スタジアムに来ていた選手の名前を今もそらで言えるのは、当時の興奮の名残だろう。
あの頃も少年野球教室があった。当時は春日町内だけのチームを対象にした教室だった。ただ、何を教わったのか、内容はさっぱり覚えていないのが悲しい。
さて、今年の2軍戦。多くの選手が年下だったことに、思わず苦笑い。選手を見て気持ちが高ぶることはなくなったのも、年齢を重ねた証拠かもしれない。ただ、野球少年たちはきらきらと目を輝かせ、選手の話を聞いていた。昔の自分と重なって、ほほ笑ましかった。(田畑知也)