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2016年6月16日15:53
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「ベストファーザー」受賞 天国の娘に「...
天国の娘からお父さんへプレゼント―。篠山市北新町の障がい者短期入所施設「おかえり みずほの家」代表、山中信彦さん(60)に13日、関西の自慢のパパに贈られる「第10回ベスト・プラウド・ファーザー賞in関西」(主催・日本生活文化推進協議会)が贈られた。障がいを抱えた最愛の娘を亡くして6年半。娘への思いを込めた施設で、たくさんの利用者の“お父さん”として愛情を注ぐ山中さんは、「娘がいてくれたからもらえた賞。ありがとうと伝えたい」と目を潤ませた。
同賞は、毎年、各界で活躍する父親に贈られるもので、今年は一般部門の山中さんのほか、▽政治部門=大阪市長の吉村洋文さん▽経済部門=西日本電信電話株式会社社長の村尾和俊さん▽学術・文化部門=人間国宝で、人形浄瑠璃文楽太夫の竹本住太夫さん▽スポーツ部門=柔道家の篠原信一さん▽芸能部門=漫才師の中川家・剛さん、礼二さん▽ものづくり部門=ハウス食品グループ本社会長の小瀬昉さん▽特別部門=読売テレビキャスターの清水健さん―が受賞した。
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2016年6月16日15:51
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琵琶湖1周
先日、友人に誘われ、京都市内を発着点に、自転車で琵琶湖を反時計回りに一周した。「自転車乗り」は1日で1周するが、我々の目的は「ビワマスの刺身やウナギ、湖国の恵み」。1泊2日で11時間、220㌔を走った。
高校時代、往復50㌔自転車を漕いでいた実績から強気だったが、43―60歳の4人の中で自分が圧倒的に遅く、ふくらはぎはけいれんし、膝も痛くなった。彦根城で愛くるしい「ひこにゃん」に会えなかったら、初日で脱落していた。
膝痛がひどく、さらに速度低下した2日目はほぼ1人旅。ウナギを食べる余裕もなく、半泣きになりながら雨が降る滋賀と京都の境の途中峠を自転車を押して越えた。
いつ以来か思い出せないくらいしんどい思いをした後の打ち上げのビールはしみた。牛レバーに舌鼓を打っていた仲間が翌日、痛風を発症したのにはぞっとした。急な激しい運動の後のプリン体摂取がよくなかったそうだ。
奥琵琶湖は水が澄み、サルが悠々と歩いていた。秘境感があり、もう1度訪れたいと思った。でも、自転車では行かないと思う。(足立智和)
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2016年6月16日15:51
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誰だって、そんな時、ありますもんね~
9年目にして初めて書くことを苦痛に感じた。心が弾まん。以前、友人から母ちゃんのコラムはドタバタで面白くて、大変でも毎日楽しそうって。へぇ~そんな風に感じてくれる人もいるんだと、うれしいなと思う反面、本当は毎日そんな晴ればっかじゃないと話し出した。
女40歳に入ると何かと体の不調が気になりだし、かと言って育児も仕事もあり、手抜きはしても、ガッツリ休むなんて出来ない。あれこれ日々に追われ、笑うこともあれば、怒ったり、ため息をつくことだってある。さらに自分が歳をとれば同じく親も歳をとり、それなりの不具合がポチポチ生じてくる。そうなると遠方にいる妹、弟夫婦より、何かと京都に近い母ちゃんが気をもむことが増える。年中一緒の父ちゃんは時には優しく励まし、心配もしてくれるが、お天気次第の農業、こちらに気を回す余裕もなく(本人は気遣っているそうですが)、マイペースにされている。
そんな愚痴や悩みをぽろぽろと話し出すと、お互い仲がいいと思っていたのに言えなかった悩みがあったと知った。涙が出た。切なくて、悲しくて、そしてため込んだものを吐き出してスッキリして、分かってもらえて、うれしくて。
母ちゃんは今、凹んでいます。でも誰だってそれなりに悩みはあるもの。たまには弱音を見せて助けを求めることも大切。ストレスをため込まない。前を向いて色んなことに感謝しよう。そして次はクスッと面白いことを書こう。そう決めた。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2016年6月12日08:25
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漢字に親しむ
旧制柏原中学校卒業で、のちに内閣総理大臣になった芦田均が在学中の16歳の頃に書いた論文2編を、このほど発行した「丹波人物伝Ⅱ」に収録している。ただ原文ではなく、現代語訳をした。というのも原文は和漢混交文で書かれている上に、難解な漢字が多く使われているからだ。▼たとえば「剰(あまつさ)ヘ」「澆季(ぎょうき)」「扶植(ふしょく)」。論文にはこれらの漢字にルビがついていない。論文は、学校組織の学友会が発行した雑誌に掲載されたもの。当時の生徒たちは、これらの字を普通に読み書きし、意味も理解していたのであろう。▼子どもも読者に想定した河合雅雄氏の著書『少年動物誌』には漢字が多く使われている。河合氏はその訳をあとがきに書かれている。「漢字が持っている素晴らしいイメージを、壊したくなかったからです」。▼ノーベル賞受賞者の湯川秀樹氏が幼いころから祖父に漢文教育を受けていたことは有名だ。河合氏はそのエピソードを下敷きに、漢字に親しむことは、創造的な活動の原動力となるイマジネーションを養うことに大いに寄与することを、あとがきに書かれている。▼「学校の先生にほめられるような男の子は世の中の役に立たん」と語ったほど、わんぱく坊主だった芦田だが、少年時代にどれほど本を読み、漢字に親しんでいたかが論文からわかる。(Y)
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2016年6月12日08:25
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真田丸の旅
先回の「再会」の翌日、梅原猛友の会の会員たちで和歌山県伊都郡九度山と高野山を訪ねる。その前に、大阪の玉造にある大阪城と真田丸(真田の居城)を結ぶという三光神社にある抜け穴を見学。大河ドラマで放映中の「真田丸」の主人公真田昌幸と幸村は、関ヶ原での敗北の後、本来なら死罪を免れないところだが、徳川方についていた幸村の兄「信幸」と本多忠勝の嘆願により特例として助かる。「真田昌幸とその子幸村に、所領没収ならびに高野山蟄居を命じる」という命により。そしてその冬、麓の九度山に住まいを移す。
九度山とは、高野山を開いた弘法大師が麓の庵(慈尊院)に住む母を月に九度訪ねたことから付いた地名であるとか。何とも母子の情愛の深さに心を打たれる。「梅原猛友の会」会員で、この近くに住む方の案内で、まずは九度山にある真田家が住んだという真田庵(現在は善名称院)へ。境内には昌幸と幸村を供養する立派な五輪塔。与謝蕪村の〈炬燵して語れ真田が冬の陣〉の句碑も。大河ドラマ化を受けて、早速建てられた真田ミュージアム。映像の技術を駆使した展示は分かりやすくて面白かった。しかし、今年、来年は良いが、その後どうなるかがちょっと案じられる。
そして弘法大師の母堂ゆかりの慈尊院(別名女人高野)へ。篤い母性ということから乳房の形の、それは愛らしい絵馬がたくさん奉納されている。子宝に恵まれたい、母乳が出ますようになどと書かれている。人々の願いや想いの深さには感動させられる。この後高野山へ。
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2016年6月12日08:24
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故郷での演奏に〝本腰〟 尺八奏者の井本...
今春、東京芸術大学大学院を修了した市島町北奥出身の尺八演奏家、井本蝶山(本名・早紀)さん(25)が19日、故郷のライフピアいちじまで「尺八リサイタル」(丹波市主催)を開くのに続き、9月11日に開幕するシューベルティアーデたんばでフランツ(シンボルアーティスト)を務める。尺八リサイタルは5月末でチケットが完売するなど反響を呼んだ。大学院修了後、大阪府池田市に住み、昨年末には家族が市島町から篠山市東岡屋に引っ越し、丹波との距離がぐんと縮まった。「地元の人たちの応援がありがたく、今後、丹波や関西でがんばりたい」と話している。
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2016年6月12日08:24
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ブラジル人を支援 矢持ヴェロニカ美智子...
通訳ボランティアで奔走
日系3世としてブラジルで生まれ、徳島大学への留学で初来日。奈良県の天理教本部での翻訳の仕事などをへて、義父がつくった天理教の教会を継ぐため、夫、3人の子どもと24年前に篠山市(旧西紀町)に移り住んだ。駆使するポルトガル語と日本語のレベルは高く、一国の大統領の通訳を務めたこともある。
NPO法人篠山国際理解センターの通訳ボランティアとして、在日ブラジル人の支援に欠かせない存在。病院での通訳や交通事故の対応などで困っている人から「来てほしい」と携帯電話にSOSが入る。特に最近は病院での通訳依頼が多く、ほぼ毎日通訳として出かけている。
県の外国人児童生徒指導補助員を約17年間務め、篠山市のフォーリナーサポーターも今年3月まで務めた。篠山市と丹波市の小学校に通い、来日間もない子どもたちと保護者らを支え続けた。
篠山で育ったブラジル人の子どもが地元で就職したり、ブラジル人どうし結婚したりと、丹波地域に住むブラジル人の定住化が進んでいる。ブラジルと比べて治安の良い日本で「安心して高い水準の教育を受けさせられる」と考える親が多いという。
これからを見据え、ブラジル人には、「自分たちで何とかしようという自立の気持ちをもってもらいたい」。特に、日本で育った子どもたちには「両方の言葉をしっかり覚えて、通訳の跡を継いでくれれば」と期待を寄せている。また日本人には、地区のそうじや運動会などへの参加の呼びかけをはじめ、「一緒に地域で暮らす住民どうしという気持ちをもって関わってほしい」と願っている。
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2016年6月12日08:23
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防げる事故
県外の知り合いが接触事故にあった。店舗の駐車場内でのことで、帰宅しようと車を走らせていたところ、バックで出てくる車とぶつかり、運転席側の後方がへこんでいた。互いにけががなかったことが、不幸中の幸い。今は保険会社を通じた電話のやり取りになっているそうだが、顔が見えないだけに自分の思いが伝えづらいと地団太を踏んでいた。
弊紙では、春と秋の全国交通安全運動の前に、それぞれ上半期と下半期の事故件数をまとめ、紙面を通じて注意を呼びかけている。データは毎回、丹波署と篠山署で得ている。担当している丹波署で、最近の事故の傾向を尋ねると、決まって「商業店舗などの駐車場内での接触事故が多い」と返って来る。
中でも「バックでの出庫の際」が目立つという。バックで車を出す場合、前向きに出庫するときと比べてより慎重に確認する必要がある。後方はもちろん、左右、隣の車に当たらず出られるか―など。
前向き駐車が指定されている駐車場があるが、そうでなければバックでの駐車を心掛けたい。少しの手間で、防げる事故もある。(田畑知也)
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2016年6月12日08:22
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不妊治療学ぶ 6月26日セミナー タマル...
タマル産婦人科(東吹、生川伸二院長)が6月26日午後2―4時、同病院で「不妊治療セミナー タイミングから体外受精まで」を開く。参加者を募集している。参加無料。
セミナーは、▽不妊症治療の基本とステップアップ(生川院長)▽体外受精の真実(扇町ARTレディースクリニック院長の朝倉寛之さん)▽不妊症治療とお金・日常生活(生殖看護認定看護師・助産師の西尾京子さん)▽質疑応答―の4部構成。
参加希望者は6月25日までに、同病院(079・590・1188)へ申し込む。
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2016年6月12日08:21
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第477問
今の時期、丹波地域の「川」で主に飛び交っているのは、何という蛍?
1.ヒメボタル
2.ゲンジボタル
3.オバボタル
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2016年6月12日08:21
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旧病院の建物を解体へ 外来診療棟など8...
兵庫医科大学が、篠山市黒岡の同医大ささやま医療センターに隣接する旧篠山病院(同市山内町)のほぼすべての建物の解体工事を始めることが、同医大への取材でわかった。現在、旧病院の土地は同医大、同センターの土地は市有地となっているが、双方の用地を等価交換し、登記が完了次第、7月中にも解体に着手する。解体後は、一部を市が同医大に無償貸与し、駐車場に整備して来院者の利便性向上を図る予定という。
同医大によると、解体されるのは、3階建ての外来診療・管理棟(床面積2494平方㍍)や第5病棟(同844平方㍍)、サービス棟(同674平方㍍)など、築43年から35年の8施設で計4838平方㍍。費用は約3億円となる見込み。
旧病院の建物では、第1、2、3病棟などを2013年に解体しており、今回でほぼすべての建物が解体される。宿舎棟や外来検査棟は今後も使用するため解体しない。
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2016年6月11日16:34
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喫茶ふれあい
憩いの場として
旧町時代から続く “老舗”で、篠山市社会福祉協議会が運営し、調理師の酒井完治さんがメーンで腕を振るっている。
おすすめは1日30食限定の日替わりランチ。チンジャオロースやてんぷら盛り合わせなど和洋折衷の内容で、火、木曜は500円のワンコインで楽しめる(ほかの曜日は600円)。また、ご飯と漬物は好きな分量をよそうことができる。弁当の注文にも応じる。
社協は、「コーヒー(300円)を飲みながら茶話会をしておられるグループもある。飲食をされなくても結構なので、憩いの場として利用してもらえたら」と話している。
篠山市網掛301
(丹南健康福祉センター内)
tel.079・590・1112
営業時間/10:00~15:00
土、日、祝日、お盆、正月定休
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2016年6月11日16:29
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エベレストマラソン完走 1年かけ準備 ...
写真・エベレストをバックに丹波市旗を持つ岡崎健一さん=ネパールで(岡崎さん提供)
山南町谷川の自営業、岡崎健一さん(40)が5月29日、世界一過酷なマラソンと言われる「エベレストマラソン」(42・195㌔)に出場。7時間3分37秒のタイムで外国人132人中15位(日本人6人中1位)でゴールした。「南極マラソン」(2014年、100㌔、3位)、「北極マラソン」(16年4月、42・195㌔、6位)、エベレストマラソンを完走した日本人は岡崎さんが初。「1年前から最善の準備をしてきた。無事に完走できた安堵感を感じている」と言い、極地マラソンは今回で最後という岡崎さん。「一片の悔いなし」と振り返り、今後はビジネスを中心にして「人生で世界100カ国を訪問したい」と次の目標を掲げる。
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2016年6月11日16:26
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「篠山層群に関心を」パネル展示や講演も...
写真・篠山層群についてのパネル展示を行っている足立さん夫妻=篠山市乾新町で
丹波竜化石発見者の一人で元高校教諭の足立洌さん(72)と妻の和佳さん(61)が、「コミュニティカフェみーつけた」(篠山市乾新町、079・554・2600)で、多数の貴重な化石が発見されている篠山層群についての研究をまとめたパネル展示を行っている。足立さんは、「丹波市では丹波竜が話題になったが、篠山市でも世界的に貴重なほ乳類化石が見つかっている。ぜひ、篠山の人に見てもらい、興味を持ってほしい」と呼びかけている。30日まで。24日には、足立さんの講演もある。
題名は、「篠山盆地に眠る世界的自然遺産―ササヤマミロス・カワイイと篠山層群」。同市内では、春日江から大山下までの東西12㌔、住吉台から宮田までの南北4㌔にわたって分布する1億1000万年前―9700万年前の地層「篠山層群」がいかにして形成されたかや、ヒトの祖先にもつながるネズミに似たほ乳類「ササヤマミロス・カワイイ」についてわかりやすく紹介している。
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2016年6月9日11:55
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ゲンジボタル乱舞 篠山市倉本
写真・鎮守の森の近くの川辺で乱舞するゲンジボタル=篠山市倉本で(180秒露光)
篠山市倉本の山際を流れる宮田川でゲンジボタルの乱舞が見られる。3日、夕闇迫る午後7時50分ごろから徐々に光り始め、同8時半ごろ最高潮に。おびただしい数のホタルが川面や木々のこずえを縦横無尽に飛び回り、淡い黄緑色の軌跡を川辺に描いていた。
「30年ほど前だったか、ホタル狩りの見物客を乗せた観光バスが乗り付けていた時代もあった」と懐かしむ住民たち。同集落では、この季節のかつてのにぎわいを復活させ、村の活性化につなげようと、ホタルが生息しやすい環境づくりに取り組んでいる。川の水際の草刈りを控えているほか、見物しやすいようにと、人が通る個所は草刈りをし、看板を設置してホタルの見物ポイントへと案内している。
同集落の住民によると、今年のゲンジボタルの出現は例年に比べ1週間ほど早く、5月22日ごろから飛び始めた。その数は昨年より多いという。6月半ばごろまで見られそう。
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2016年6月9日11:54
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純丹波産のチーズ製造 飼育から販売まで...
写真・飼育するジャージー牛とともに、サンマルセランチーズをPRする婦木敬介さん=春日町野村で
春日町野村の「婦木農場」が、同農場で飼育するジャージー牛から搾乳した牛乳で作ったナチュラルチーズ「サンマルセラン」の販売を始めた。飼育、搾乳からチーズ製造、販売まで一連の工程を自社で行うのは、丹波市内で唯一。チーズ製造を担当する婦木敬介さん(23)は、「サンマルセランは、熟成によって味の変化が楽しめるチーズ。チーズケーキなどにも使えるので、味わってみてほしい」と話している。
サンマルセランは、白カビタイプのナチュラルチーズで、フランスのリヨン近くが発祥とされる。時間の経過とともに熟成が進み、風味とコクが増すという。
ジャージー牛を4頭飼育し、子牛以外の3頭から搾乳。専用の工房でチーズ製造に取り組んでいる。チーズ製造に必要な乳酸菌と酵母菌の培養を婦木さんが自ら行うことで、発酵と品質の安定が図れるという。「地元の空気で培養することで、ここでしか出せない味のチーズになるのではと考えている」と話す。
1個(80㌘)800円(税別)。原則、受注生産。生産量に限度があるため、早めの予約を。メール(fukifarm.order@outlook.jp)か、同農場ネットショップで注文する。同農場(0795・74・0820)。
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2016年6月9日11:47
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東小鼓笛隊写真募る 50周年先取りパネル...
写真・鼓笛隊写真の提供を呼び掛ける山本部長(右)と足立委員長=氷上町市辺で
東小学校の鼓笛隊が来年発足50周年を迎えるのを記念し、ひかみ東商工倶楽部(山本貢士部長)が7月30日の「水分れまつり」で鼓笛隊の写真パネル展を開く。家庭にある同隊の写真の提供を呼び掛けている。
今年還暦を迎える学年の人が初代。初代から今の6年生の49代までの写真を集めている。プリント、ネガ、どちらも受け付ける。水分れまつり、愛宕まつり、運動会、音楽会など、定番の年中行事で撮影されたもの、特別養護老人ホームへの慰問、道路の開通など、年代によってイレギュラーなイベントに出演しており、その時の写真も歓迎する。
来年の50周年には地域や学校でイベントが開かれる可能性があることから、一年先取りし、節目の意識を持ってもらおうと企画した。
借りた資料は返却する。6月末までに自己向上委員会の足立智文委員長(0795・80・1400)。
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2016年6月9日11:46
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携帯電話
監禁されていた女子中学生が隙をついて逃げ出し、駅の公衆電話から助けを求めた事件は記憶に新しい。私事だが先日、福知山郊外の初めて訪問する家に車で出かけた際、携帯電話を忘れたため、冷や汗をたっぷりかいた。▼聞いていた目印までは順調だったが、それらしき家がなかなか見当たらない。電話番号は忘れた携帯に入力しているだけなので、とにかく家を探し出すしかない。コンビニがあったので住宅地図を見せてもらい、その名字の家を見つけてたどりついたものの、人違い。▼辺りをうろうろした後、またコンビニに戻って、今度は固定電話(携帯型)を借りて我が社に電話した。社員に、筆者の部屋で携帯を探し、番号を入力している相手の人に自分の現在場所を連絡してほしいと、一から事情を説明して依頼。返事が来るまで受話器を握ってやきもきしていたら、初めは親切そうだった店員さんもだんだん迷惑そうな顔になり、要らぬ高額の買い物までする羽目に。▼訪問先は思っていたのとは違う方角の高台にあり、いい加減に聞いていたことがわかったが、つまるところは携帯に頼りすぎていたための失態。文明の進歩と共に現代人はかくも退歩したのか。▼駅などのない町はずれのコンビニには公衆電話があればと思ったが、虫のいい願いかも。(E)
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2016年6月9日11:45
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全ワシントン州大会出場 留学中のワラワ...
篠山市の姉妹都市にある、米ワシントン州・ワラワラハイスクールに留学中で、同校の野球部「ブルーデビルス」に所属する篠山鳳鳴高校3年の伊熊風良君(18)が、現地の地区トーナメント戦などの活躍が認められ、6月11、12日に同州ヤキマという町で行われる東西オールスターゲーム(全ワシントン州高校野球シリーズ)に出場する。東軍チームのメンバーに選ばれた伊熊君は、「多くの上手な選手たちと、大きな舞台で一緒に野球ができることが楽しみ」と話している。
5月上旬に州内で行われた13の大会を通じて選ばれた選手72人で4チームをつくり、対戦する。
伊熊君は、小学3年生で篠山少年野球団に入り、篠山中野球部では全国大会に出場。篠山鳳鳴高校でも野球を続け、高校最後の夏の県予選を終えた後、昨年9月からワ校へ留学している。今月末に帰国予定。
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2016年6月9日11:43
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ホタルの生活史
暗闇の中をふわりふわりと1匹、また1匹―。初夏の夜、静まり返った川辺にホタルが舞う。
ゲンジボタルの成虫の寿命は約10日間。その間に交尾・産卵をする。卵は川岸のコケに産み付け、産卵を終えたメスは死んでしまう。約1カ月後、ふ化した幼虫は川に入り、カワニナを食べながら300日ほど川の中で過ごす。5、6回脱皮を繰り返し、翌年の3―4月に上陸して土の中でさなぎになる。約1カ月後、羽化して成虫となり、初夏の夜を彩る。
成虫は何も食べず、口にするのは水だけ。幼虫時代に食べたカワニナの栄養分だけで生き、それが尽きると寿命も尽きる。
淡い黄緑色の灯火は彼らの懸命のラブコール。オスは飛翔しながら、草の上で待つメスを探し、光のサインで求愛する。与えられたわずか10日間で、精一杯、次代へ命をつなごうとする彼らの生活史を知ると、「静かに見守ってやらねば」との思いがわき起こる。
ここは篠山市倉本の宮田川。晴れ渡る頭上の星空に負けないくらいの光の帯が川面に瞬いている。(太治庄三)