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2016年7月21日08:38
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低い?丹波市の喫煙率 男性26%、女性5...
丹波市が実施した喫煙に関する調査で、男性の喫煙率は26・4%、女性は5・5%と、国(厚労省)の「国民健康・栄養調査」と比べ、男性で5・8ポイント、女性で3ポイント低いことが分かった(共に2014年度の比較)。市健康課の担当者は「同じ方法で調査をしていないので一概には言えないが、丹波市の喫煙率は国全体より低く、喫煙する人の数も減ってきているようだ」と見ている。
丹波市は男女とも全年代で国の数字より低くなっている。特に40歳代の男性が11・6ポイントも国全体より低く、顕著。女性は30歳代と、60歳代以上で顕著に低い。
丹波市では氷上郡時代の2002年から旧町の保健師を中心に、禁煙教室を開くなど、喫煙の弊害を啓発してきた。しかし、大規模な調査はこれまで実施しておらず、国との比較もできていなかった。
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2016年7月21日08:37
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壱鞍神社(綾部市十倉志茂町西赤阪)
国道27号、綾部市山家を北上して上林地区の十倉志茂町の左山麓に鎮座する古社。背後の山を借景にして素晴らしい景観の神域が目に入る。創建時は応永元年(1394)。現在の社殿は文政6年(1823)。一間社流れ造り。祭神は木花佐久耶昆売命(コノハナサクヤヒメノミコト)。
向拝には宝珠をしっかり握り、珍しく髭は木で作られている小型の竜がまず目に入る。すぐ上には力士が梁を持ち上げている。木鼻は唐獅子と象がしつらえられているが、ここでは、本殿の周りにも8頭の象が元気よく並んでいる。手挟みはなかなか手の込んだ牡丹の彫り物である。2頭の唐獅子も目に入る。本殿左右の上部には、長寿を祈念する鶴と亀が躍動している。さらにその上部には牛と馬(龍馬すなわち麒麟)が彫られている。兎の毛通しの鳳凰も立派だ。左の脇障子は虎の上に乗る仙人、右のそこには昇竜と仙人が見てとれる。6代目中井権次橘正貞の秀作。
元高校教諭 岸名経夫
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2016年7月21日08:36
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稲荷神社(丹波市氷上町桟敷)
氷上町桟敷集落の山裾に鎮座する神社。境内は手入れや清掃がよく行き届いていて、好感がもてる。創建時は不詳。祭神は宇迦之御饌津神(ウカノミケツノカミ)で、元来は農業神。余談だが、狐は穀物を食いあさる鼠を捕食することや毛の色、尾っぽの形が実った稲穂に似ていることから、稲荷神の使いとなったらしい。
神社の向拝を見上げると、立体感溢れる竜が目に入る。しかし驚いたことに頭がない。うがたれた2カ所のほぞに装着のはずの竜がいないのだ。残念の極みである。木鼻には阿吽の呼吸の唐獅子と象が、あたりを睨みつけている。木鼻の上部には、国家神道のエンブレムである菊の紋がしつらえられている。兎の毛通しには、大きな羽と尾っぽを広げた山鳥が見える。脇障子には、それぞれ鷹や大きな山鳥が彫られているが、やや甘い作りで弟子たちの造りなのかも知れない。8代目中井権次正胤の彫り物と思考される。
元高校教諭 岸名経夫
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2016年7月17日08:54
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南三陸でボランティア 参加学生18人を募...
篠山市社会福祉協議会は、8月21―24日に東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町で活動する「支援活動学生ボランティア」への参加を募っている。対象は高校生以上の学生で定員18人(先着順)。8月3日まで。
21日午後6時に丹南健康福祉センター(網掛)からバスで出発。22日は仮設住宅での支援活動や語り部の案内で被災地を視察し、23日は農業支援や漁業支援など。24日朝に篠山へ帰着する。
参加費用は5000円。現地での昼食などは各自で負担。8月10日午前10時から同センターで事前説明会などを行う。
問い合わせや申し込みは、平日の午前9時から午後5時。市社協(079・590・1112)。
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2016年7月17日08:54
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母語
お中元の季節―。贈り物を渡すときは「つまらないものですが」が常套句だが、文化庁の平成23年度の調査によると、この言葉を使うとしたのは60・8%だった。比較的多くの人が使っているものの、平成10年度の調査と比べると、7ポイントの減となった。白々しいとする抵抗感があるのだろうか。▼しかし、この常套句はいかにも日本的であり、『武士道』を著した新渡戸稲造も同著で取り上げている。「日本人の論理はこうである。『あなたはすばらしい人です。そんなあなたには、どんな品物もふさわしくありません』」。なので、あなたに対する好意のしるしとしてお受け取り下さい、という訳だ。▼アメリカ人は、贈り物を渡す人に向かって品物をほめそやす。それは「あなたはすばらしい人だから、すばらしい品物を贈る」というメッセージなのに対して、日本人は、へりくだることで相手に対する好意を示す。▼こんな謙譲の精神が、物を贈る場面で表れたのが「つまらないものですが」であり、「笑納」という言葉だ。母語には、その国の精神性が宿っている。まさに「母国語の語彙は思考であり情緒なのである」(藤原正彦氏『祖国とは国語』)。▼麗しい精神性を宿した美しい母語は大事にしたい。もしも、すたれたときには日本人の精神性も変貌している。(Y)
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2016年7月17日08:54
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慧日寺
丹波での定例句会の翌日、二つの句会が合同で、山南町にある「萬松山慧日寺」へ吟行に出かけた。前日は夏日だったので暑さを覚悟したが、杉木立に囲まれた古刹はさすがに涼しい。句会のおかげで、これまでも丹波市内の色々な名所名刹へ行くことができた。今回の慧日寺は山南に住む句友のすすめ。山南町太田にある慧日寺は一三七五年(永和元年)足利三代将軍の管領細川頼之と、弟で養子の頼元により建立。開山の特峯禅師は鎌倉の円覚寺開山仏光国師の孫弟子で、中国より帰朝、この地で庵を結ばれたとか。すべて観光パンフの受け売りです。
ここには八百姫(八百比丘尼)伝説がある。何でも若狭出身で人魚の肉を食べたため美貌を保ち続けた女性で、中国に渡り禅を学び悟りを開くが、当時女性はなかなか入門できなかった。慧日寺の特峯禅師の噂を聞き、入門を請うがこれまた断られる。でも彼女のすさまじい修行ぶりについに禅師も入門を許す。年老いぬまま若さを保ち続け、この地で亡くなる。時に八百歳だったとか。この寺が出来たのは十四世紀だから、彼女は六世紀から生きていたことになるのはちょっと不思議だが。彼女が若い頃に落とした黒髪を納めた「八百姫髪塚」が椿の木々に囲まれて杉木立の一角に建てられている。
今は丁度、姫蛍が舞う頃で、それを目当てに来る人も多いとか。来年はぜひ夜に訪ねてみたい。夜の情景を想像してこんな俳句を詠んでみた。
髪塚や夜は螢の点すらむ 雅子
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2016年7月17日08:45
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篠山とっておきの音楽祭実行委員長 小西...
障がい、言語超え一つに
障がいがある人もない人も音楽や芸術をともに楽しみ、“心のバリアフリー”を目指して昨年から篠山市内で開催されている「兵庫・篠山とっておきの音楽祭」の実行委員長。車いすのシンガーソングライターで、音楽祭の意義を体現する存在だが、「ギターを弾いて歌うだけで、自分では全然、普通だと思っている」と笑い、「音楽は、障がいのあるなし、言語の違いを超えて、世界中の人とつながれる。それを使って、一つの理念を形にするのが、とっておきの音楽祭です」と話す。
豊岡市出身。先天性骨形成不全症のために骨折を繰り返し、車いすでの生活になった。地元を離れ、神戸市の療育センターで治療を受けながら、養護学校に通っていた12歳の時、吉田拓郎の歌が琴線に触れた。
「それまでの歌は、『私たちの』だったのに、拓郎は、『私の』と歌った。衝撃でしたね」
フォークソングに魅せられてギターをはじめ、高校生くらいからは歌詞も作り始めた。どんな曲でも、自分なりの「生命力」を詞に込めている。
大学卒業後、会社に勤める傍ら、シンガーソングライターとしても活動し、長男の誕生を機に独立。以来、各地でコンサートや講演活動に取り組み、音楽活動を通してできた篠山の友人から、音楽祭の開催に伴って実行委員長への就任を依頼された。
音楽祭は、今年も9月22日に行われる。「いろんな人のいろんな音楽を楽しんでもらいたい」と言い、「一人ひとりの違いを認め合うという考え、そして、それを形にしたいという思いを持った人たちが、篠山にいることを知ってもらえたら」と話している。54歳。
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2016年7月17日08:42
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山に入る機会
夏の特集紙面の取材で、黒井城址に登った。涼しいうちにと、朝7時から登山したにもかかわらず、道中は汗だく。この時期の蒸し暑さはかなわない。セミの大合唱が、暑さを際立たせているような気もした。
山野を駆け抜ける「トレイルランニング」の人気が高まりつつあるという。今回はその取材。山国のイメージが強い丹波地域だが、ハイカーは見かけるものの、山を走る人は見たことがなかった。
同行者によると、県内でいうと北の氷ノ山、南の六甲山あたりはトレイルランニングの愛好者が割と多いとのこと。“真ん中”にあたる丹波地域は少なかったそうだが、斜度がきつい山が多いそうで、格好の練習場として利用する人も増えているとか。
ちなみに、黒井城址は歩いて登ると、だいたい30分ぐらいで頂上にたどり着ける。ただ、トレイルランニングの熟練者ともなると、8分ほどというから驚きだ。
トレイルランニング然り。山を資源ととらえれば、発想次第で活用方法があるということか。とりあえず、山に入る機会があるのはいいことだと思う。(田畑知也)
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2016年7月17日08:41
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第482問
都市部から農村部や過疎地域に移り住んで地域活性化を手伝う「地域おこし協力隊」。派遣している省庁は?
1.文部科学省
2.厚生労働省
3.総務省
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2016年7月17日08:40
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547人が卒業生取材 創立120年機に 柏原高校
来年に創立120周年を迎えるのを機に、柏原高校の1、2年生(計547人)全員が7月21日から始まる夏休み期間に、同校卒業生に当時の高校生活を聞いて記録する「聞き書き」の取り組みを国語科の授業の一環で行う。14日、生徒たちに取り組みを説明した吉田究教諭は「学校や丹波市の歴史を知る上でも価値のある取り組みにしたい」と話した。
生徒たちが聞く対象は、自身の曽祖父や曾祖母のほか、80歳以上を中心にした高齢の卒業生。現在と変わらないことや変わっていることなどを聞き、方言を生かしながら記録し、冊子にする計画。
記録する方法は、「取材」対象者が語ったように書く「聞き書き」と呼ばれるもので、取材対象者とのインタビュー内容をICレコーダーやスマートフォンのレコーダー機能を使って録音。それを文字に書き起こし、不要な言葉を削ったり、順序を入れ替えるなどし、パソコンで入力する。
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2016年7月16日18:00
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真夏のフェスタ 地元野菜など販売 アグ...
写真・イベントへの参加を呼びかける同施設のスタッフら=篠山市小枕で
城南保育園の跡地活用として今年2月に開設した「アグリステーション丹波ささやま」(篠山市小枕93)で7月24日午前10時―午後4時、「真夏のフェスタ」が開かれる。オープニングイベント以来の初イベント。同施設代表の小林泰雄さんは「地元の新鮮野菜をはじめ、篠山の特産物を使った加工品を多数取り揃えます。大人から子どもまで楽しめるイベントなので、家族そろって来場を」と呼びかけている。雨天決行。
真南条営農組合が特産化に向けて力を入れている、今が旬の「赤じゃが」をたっぷりと使ったアイスクリームやパン、カレーをはじめ、トマトなどの市内産イタリア野菜を販売する。真南条上の小林嘉和さんによるポン菓子の実演販売やかき氷、米粉入りカステラとコーヒー(ソフトドリンク)のケーキセットなども提供する。
城南小学校・幼稚園の児童・園児による絵画の展示や、子ども向けのアトラクションとして、簡易プールでの水遊びやお菓子釣り大会なども計画している。
駐車場は、同施設前と城南小学校に用意する。
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2016年7月16日17:57
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ヒメハルゼミを確認 丹波地域で初めて ...
写真・大原神社の境内で見つかったヒメハルゼミの抜け殻=丹波市市島町徳尾で
市島町徳尾の大原神社の社叢で、丹波地域ではこれまで公式に確認されていなかった「ヒメハルゼミ」が生息していることが明らかになった。NPO法人森の都研究所代表の宮川五十雄さん(市島町戸坂)が見つけた。
ヒメハルゼミは、体長32―38㍉の小型のセミ。5月に鳴く「ハルゼミ」に次いで6月下旬から7月上旬ごろの梅雨時に成虫になる。古いシイ類やカシ類の照葉樹林に局地的に生息。夕方から日没ごろに一斉に鳴くのが特徴という。
宮川さんは、昨年7月15日ごろ、丹波市豪雨災害の被災地里山調査で、研究所の仲間とともに現地を訪れた。山の中腹にある大原神社で特徴的な“大合唱”を聞いたが、姿を見ることはできなかった。秋に再び訪れて、抜け殻を発見。今年も新しい抜け殻を見つけた。また、今年7月2日の宮掃除の際には、宮総代の余田忠司さん(市島町上鴨阪)らも「びっくりするほどの大合唱を聞いた」と言う。「古くからの神社の森を守ってこられたおかげでヒメハルゼミが生き残ることができたのでは」と宮川さん。余田さんは「山を荒らさず大切に守っていきたい」と話す。
人と自然の博物館の八木剛研究員によると、県内では播磨、淡路などで多く確認されているが、丹波市では調査ができていなかったという。「丹波市にも生息していることが分かってよかった。他にもいる場所があると思う」と八木研究員。「ただ、夏休みに入ると時期が終わってしまうので、来年のチャンスに探してみてほしい」と話していた。
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2016年7月16日17:52
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Cafe 日葉
光が差し込む店内
クリーニング店を営んでいた西尾純一さん(70)、知子さん(62)夫婦が、旧作業場を改装してオープン。内装はシンプルながら、一部の壁を取り払ったインナーガーデンがあり、日の光がたっぷりと差し込む解放感のある空間が広がる。
厳選したコーヒー豆と紅茶葉を仕入れ、香りゆたかな本物の味が楽しめる(いずれも450円)。また、知子さんが作る国産そば粉を使ったガレット(850円)もお勧め。篠山産の野菜などをトッピングし、低カロリーなことから女性に人気。ドリンクとセットで1200円。篠山産のハチミツを使ったガレット(650円)もある。
篠山市二階町40-1
tel.079・552・0637
営業時間/11:00―16:30
火・水曜定休
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2016年7月14日08:57
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初の泥んこ運動会 7月31日、春日町下野...
写真・水田で楽しむ運動会「チキチキどろんこ祭り」への参加を呼びかける下野村若人会のメンバー=春日町野村で
水田でさまざまな競技を楽しむ「チキチキどろんこ祭り」が31日午前9時から、春日町野村の田んぼで初めて開かれる。同町下野村地区の青年会「下野村若人会」(前川国昭会長)の主催。参加者を募っている。前川会長は「泥まみれになって競技を楽しんでほしい」と話している。
春日自動車教習所から南に100㍍ほどの場所にある水田(約1200平方㍍)で行う。二人三脚やリレー、棒引きなど普通の運動会と同じような競技を中心に、6種目をチーム対抗で競う。小学3年生以下を対象にした「宝探し」も行う。
駐車場は、会場近くの同地区公民館のそば。汚れてもいい服装で、足袋を着用する。着替えは公民館で行い、シャワーも設置する。
小学4年生以上の4人でチームをつくる。参加費1チーム4000円。宝探しの3年生以下は300円。先着10チーム。代表者の住所、年齢、連絡先のほか、他の出場者名を記載し、18日までにメール(wakoudokai@yahoo.co.jp)かファクス(0795・74・2449)で申し込む。
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2016年7月14日08:56
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毎月1度マーケット...
八上地区の殿町公民館で毎月第1土曜日に、「トノマチマーケット」が開かれている。このほど開かれた第1回目のマーケット会場には、軽食のほか農作物や加工品、手作り品など、「篠山にある良いものたち」がずらりと並び、地元住民らが買い物やモーニングを満喫。主催した移住者の女性は、「地元のいろんな世代の人が、気軽に『ちょっとご飯食べに行こ』『お茶しに行こ』と集って、交流できるマーケットになれば」と話している。
初開催の会場には、採れたて野菜にパン、お菓子、陶器、ステンドグラスからアロママッサージまで、さまざまなブース12店が並び、少しおめかしした地元のおばあちゃんや子ども連れの親子たちが食事を楽しみながら、世間話に花を咲かせていた。
マーケットを企画したのは武内郁子さん(41)。以前から同地区にある滞在型市民農園「いなか家」に通って農業を楽しんでおり、半年前に明石市から移住して本格的な農業に取り組みだした。
農業に励む傍ら、きれいな公民館の活用を考えるようになった武内さん。農家仲間らが良い作物をつくっても都市部へ売りに出向いている状況もあり、「殿町の中で生活を取り巻くものがそろうようなマーケットを」と企画した。
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2016年7月14日08:53
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樹齢1000年巨大オリーブ スペインから輸...
写真・クレーンで移植されるオリーブの巨木=山南町応地のワコーパレット兵庫ファクトリーで
物流・運搬機器の製造、販売・レンタル業のワコーパレット兵庫ファクトリー(山南町応地)の正面玄関そばの庭に、スペインから輸入された樹齢1000年の巨大なオリーブの木が移植され、話題になっている。
8日、会社や工事関係者、地元自治会の代表ら30人が見守るなか、大阪の堺泉北港から大型トレーラーに載せて、オリーブの木が運ばれた。神事のあと、木が植えられた。木は高さ、幹周りがともに約4㍍。重さ約4・5㌧。兵庫ファクトリーでは、「長年、世話になっている地域に恩返しの気持ち」という。
珍しい樹木を探し歩くプラントハンターの西畠清順さん(川西市)の活躍ぶりを、テレビ番組で見た羽山謙造社長が、オリーブの木を探してもらうように依頼。スペイン北東部のタラゴナ地方から輸入した。
羽山社長は、「珍しい木なので、ぜひ見に来てほしい。地域の人たちの憩いの場や名所になればうれしい」と話している。
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2016年7月14日08:52
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プロに教わるお菓子づくり 参加者を募集
たんば黎明館(柏原町柏原)で7月30日午後3時から、「お菓子づくり教室」が開かれる。小学校4年生から中学生を対象に参加を呼びかけている。
黎明館内にあるフランス料理店「ル・クロ丹波邸」のパティシエを講師に、焼き菓子をつくる。1時間半程度。参加費は1000円。エプロン持参。定員20人で先着順。コック帽のプレゼントもある。申し込みは、まちづくり柏原(0795・73・3800)。
黎明館は、明治18年に開校した氷上高等小学校が起源。その後、柏原高等女学校の校舎として使われた。教育施設だった歴史から、黎明館を運営しているまちづくり柏原は、青少年を対象にした教室を開催しており、今回もその一つ。
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2016年7月14日08:51
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東北の人たち
岩手県への大震災被災地ツアーの際、大船渡市郊外の海岸のホテルに泊まった。翌朝、岸壁の辺りを散歩していたら、舟で作業している漁師さんから手招きされた。「何だろう」と近づくと、「ちょっと手伝ってくれや」。▼船底の水槽にいるアイナメを網ですくい上げて、横付けしている軽トラックのタンクに移したいので、網を受け取ってまた戻してほしいという。簡単な作業で、5、6回もすると全部のアイナメを移し終えた。▼「やぁ、ちょうどよかった、助かったよ」と、漁師さんは大喜び。お礼にと、ぴんぴんしているのを3匹、「これ、持って帰れ」とビニール袋に入れてくれた。「あぁ、これも食うか」と別のタンクにあったホヤも。▼津波が来た時は目の前の20㍍はありそうな丘の上まで達したこと、舟を放り出して一目散に逃げたことなどを話して、軽トラは魚市場の方へ走り去った。ホテルに戻ってさばいてもらったアイナメはプリプリしていた。久々の“肉体労働”でバイト賃を稼ぎ、「早起きは三文の得」の気分。▼噛みながら数年前、宮城県気仙沼市の大島という島で、船着き場近くを歩いていた時も、ワカメを干していた漁師さんが「どこから来た?これ食ってみるか」と、ちぎって渡してくれたことを思い出した。東北の人たちは哀しみ苦しみを乗り越えて明るく生きている。(E)
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2016年7月14日08:50
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マムシにご注意
夜、会社から帰宅し、玄関の扉に手を掛けたその時、足元をシュルルーと横切る物体があり、あの特徴的な銭形模様が目に飛び込んできた。「マムシだ!」。体長60㌢はあっただろうか。場所が場所だけに、「捕まえなくては」とあたふたしている私を横目に、玄関向かいの土塀に開いた穴の中へと姿を消した。
マムシによる咬傷被害者は年間約3000人にものぼり、そのうち死亡するケースは平均10人程度という。毒成分は出血毒で、咬まれると、激しい痛みと皮下出血を伴い、かなり腫れあがる。ハブよりも強力な毒とされるが、注入量が少ないため死亡事例は少ない。
私たちの身近にはマムシのほかにもヤマカガシという毒ヘビがいる。マムシの毒牙が最前にあるのに対し、ヤマカガシは一番後ろにある。なので、よほどしっかり咬みつかれない限り毒の注入はないが、1972年と84年に中学生の死亡事故が起こっているのであなどれない。
ヘビは秋の終わりごろまでが活動期。山の中や草むらなど、ヘビがいそうな場所を歩く際には、長靴を履くなどの安全対策を。(太治庄三)
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2016年7月14日08:49
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やっぱり、美味しいのが一番!
「ブルーベリーって目に良いんやろ?」ってよく聞かれる。確かにアントシアニンというポリフ
ェノールの一種がたくさん含まれており、抗酸化作用があり、活性酵素を抑制し、細胞膜を保護する効能がある。だから疲労回復や動脈硬化の予防などの効果は期待できる。つまり、目に対しての働きを言うのならば、眼球内の血管を強くし、血流を改善、眼球の動きを正常化して眼精疲労の回復に効果がある。ってことだけど、母ちゃんが畑で答えるのは「うちのは薬じゃなくて、果物だから即効性は無いです~。やっぱり薬やサプリには負けます」と濁す。
納得される方もおられれば「じゃぁ何が良いの?」って聞く方も。すると母ちゃんの頭の中では、食物繊維の豊富さが出てくる。ブルーベリー100㌘に対して食物繊維は約4㌘。実はバナナやキウイよりも遥かに不溶性食物繊維が多く、その繊維はヨーグルトと一緒に摂ることで腸内細菌を増やし、美肌効果や大腸ガン予防、抵抗力向上なんてのも期待できちゃうの♪てな説明。が、畑に出っぱなし、汗かきっぱなしの母ちゃんから美肌効果は言えず、思わず口から出るのは「めっちゃ出ます。そりゃ、ビックリするほど」オイオイ、何じゃそりゃっていう説明になる。
でもね、あのビックリするほどの大粒の柔らかく甘く、ジューシーな完熟のブルーベリーを頬張ると、みなさん一様にしてもうご満悦。そう、効能も大切だけど、やっぱり美味しくて笑顔になれなきゃ意味がないのよね♪
(古谷暁子・ブルーベリー農家)