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2016年7月28日11:14
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八津合八幡宮(綾部市八津合町西屋)
上林街道を辿ると左側に木製の立派な鳥居がある。京都府指定の文化財の神社である。創建は建武2年(1335)、現在の社殿は文化12年(1815)。祭神は応神天皇。
立派な拝殿が目に入る。本殿の彫り物の多彩さとスケールの大きさには、目を見張るものがある。中央向拝には、口を大きく開け、左前方を睨み据える立体感溢れる竜がいる。すぐ下には牡丹と親子の生き生きした唐獅子の姿が愛らしい。木鼻の左右には定番の阿吽の呼吸の唐獅子と獏が目を光らせている。後ろの梁の間にもそれぞれ唐獅子が躍動している。本殿の四隅には象が計8頭もいる。兎の毛通しには大きな鳳凰がいるが、残念ながら首が風化して一部破損している。すぐ下に桐の花も見える。本殿上部には力士像や鶴と亀もいる。左脇障子には宝珠を握って竜が左天空を見上げ、右には翔竜が天駆けそうだ。当社彫り物師栢原町住人中井青竜軒政忠の銘有り。
元高校教諭 岸名経夫
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2016年7月24日09:03
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店舗スタッフを育成 シルバー対象受講生...
スーパーや大型量販店で働く意欲のある60歳以上を対象にした「店舗スタッフ講習会」(県シルバー人材センター協会主催)が8月17―25日、氷上住民センターで開かれる。主催者が参加者を募っている。
60歳以上でシルバー人材センターに登録し、会員として就業を希望する人で、原則、全日程受講できることが条件。
午後1―5時で、接遇マナーや清掃、食品衛生管理、POPの作り方、陳列作業などを学ぶ。申し込みは8月3日まで。定員15人。丹波市シルバー人材センター(電0795・82・5166、ファクス0795・80・2110)へ。
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2016年7月24日09:02
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松井拳堂
柏原高校から依頼を受け、先ごろ、2年生に丹波ゆかりの人物について講演した。2年生約260人がこの夏休みに取り組む課題に向けての講演でもあった。▼弊社では一昨年に『丹波人物伝』を出し、先ごろパート2を出した。高校によると、両書で取り上げた人物の中から38人を抽出し、生徒1人が1人の人物について調べ、9月半ばの文化発表会でパネル展示をするのだという。▼折しも、『人物伝』で取り上げた松井拳堂に関する本を柏原町・西楽寺の滝川秀行住職が出された。拳堂は、柏原高校の卒業式に招かれなくても出席し、祝辞を述べたという人物。数々の奇行で知られるが、郷土史家として見事な功績を残した。芯の通った人生観を確立し、それに従って生きた、現代ではまれな異才だ。▼拳堂の著した『丹波人物志』は、兵庫・京都丹波の偉人500人以上を調べた労作。序文で拳堂は、「後進の子弟が感奮して国家有用の人材となれば」と記し、次代をつくる若い人たちの刺激に同書がなればうれしいとした。▼拳堂は学生たちに「天下の大道を闊歩せよ」と訓示し、青雲の志を持つように促している。若い人に大いに期待していたのだろう。拳堂は泉下から2年生たちに同郷の偉人に学び、刺激を受けるよう、エールを送っていることだろう。(Y)
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2016年7月24日09:02
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森青蛙とジュンサイ
先回、慧日寺に吟行したときのことを書いたが今回はその続き。住職さんがとても親切に寺の内外を案内して下さる。渡り廊下沿いに小さな池がある。睡蓮の葉より少し細長い葉が水面に浮いている。「あれはジュンサイですわ、水の中に食べられそうなんがありまっしゃろ」、覗き込むと灰色というかあの独特の色合いのものがある。「ほんとだ、ジュンサイだわ、おいしそう」と一行十二人のかしましいこと。「採って召し上がるのですか?」「まあ一回分の吸い物の実くらいは採れますわ」と。京都弁に「ジュンサイなお人」などと、ぬらりくらりと物事の決められない人を表現する言葉を思い出したりもする。
池にせり出して生えている木から真っ白な泡がぽとぽと落ちている。「あっ、モリアオガエルの卵だ」と叫ぶひと。「この時季いっぱいおりますわ、わざわざ写真をとりに来る人もあります」と事も無げに。
由緒ある仏殿、天井画の龍など、句材はいっぱい。みんな熱心に説明に聞き入る。自由散策に入り、再度池を巡ると卵だけではなく、モリアオガエル本体がいることを教えて下さる。雨蛙より少し大きいが、鮮やかな黄緑色の蛙が楓の枝に足と手を絡みつかせている。目の周りが金色で、何とも味のある顔つき。「卵を産み終えて疲れたのかしら」と言うと「そうかもしれまへんなあ、この前撮影した人の写真がありますわ」と見せて下さったり、本当に親切にしていただいた。お弁当を食べていたら、真竹入りの澄し汁を出して下さる。その美味しかったこと。
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2016年7月24日08:58
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大野拓眞氏訃報
大野拓眞氏(おおの・たくま=元柏原町商工会副会長、元丹波の森ショッピングタウン代表取締役社長)19日午後9時、老衰のため、丹波市内の病院で死去、91歳。自宅は丹波市柏原町柏原252ノ1。葬儀は22日におこなわれた。喪主は次男、亮祐(りょうすけ)氏(柏原町自治会長協議会長)。
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2016年7月24日08:57
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障がい者就労継続支援B型施設「ら・ぱん...
“仲間”とともに店づくり
昨年3月から、障がい者就労継続支援B型施設「ら・ぱん工房 来古里」(丹波市市島町上牧)を営む。10人の働く“仲間”とともに、パン作りと販売に取り組んでいる。
市島中学校時代、父親が亡くなり、地域の人に温かい声をかけ続けてもらったことが、感謝の気持ちとして胸の内にあったという。「お世話になった地元の人に恩返しができる仕事をしたいと思っていました」と話す。
高校3年生のとき、たまたま手に取った本が、介護の仕事を紹介する一冊だった。興味を引かれ、介護の専門学校に進学。卒業後は神戸市で、パン製造を通じた障がい者就労支援のほか、在宅支援にも携わった。
念願だった、地元での施設開所。早朝、当番者とともに、オーブンの電源を入れるところから1日が始まる。パンを焼いたり、ラスクの製造、商品の袋詰めや生地のガス抜き。ホールでの接客や訪問販売など、それぞれが“できること”をチームワーク良く、和気あいあいとこなす姿をほほ笑ましく見守っている。「開所当初は、もっと自分が働きまわらないといけないと覚悟していたんですが」と笑う。
「ここでは働くみんなが主役」と語る。短所を直すのではなく、長所を伸ばして仕事に生かし、それが日常生活にもつながればと考えている。「常識に当てはめるのではなく、性格や障がいの特性に合わせて、できることを楽しんでもらっています。小さな施設だからこそできる支援を目いっぱいしたい」と話す。
施設で働く人のことを、「仲間」と呼ぶ。「利用者じゃない。一緒に店をつくっていく仲間なんです」。33歳。
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2016年7月24日08:50
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“発見”潜んでいる自然
夏休みになった。丹波の子どもたちには、身近な自然とたくさんふれあってほしいと思う。きっと多くの“発見”があるはずだ。自分だけの発見も素敵だし、もしかすると、専門家も驚くような発見ができるかもしれない。
自然関係の「初めて見つかった」というニュースを取材する度、いつも思うことがある。「これまでからあったのだろうが、見つけられる目を持った人がいなかった」ということだ。
篠山市では先月、外来種の「ハナダカダンゴムシ」が篠山にも生息していることを、市内の小学6年生が確認した。研究者からすすめられて友だちとコツコツ探し回り、校庭で見つけたという。
また丹波市では今月、これまで丹波地域で生息が確認されていなかった「ヒメハルゼミ」が見つかった。里山調査に入ったNPOメンバーが見つけ、地元の人たちも鳴き声を確認したそうだ。
見つかったのは“たまたま”でも、見つけたのは自然が好きで、常に関心を持っていた人たちだ。自然の中でふだんから豊かな時間を過ごされているのだろう。(古西 純)
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2016年7月24日08:49
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第483問
丹波市市島町徳尾の大原神社で、このほど丹波地域で初めて生息が確認されたセミは?
1.チッチゼミ
2.ヒメハルゼミ
3.クマゼミ
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2016年7月24日08:48
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乳幼児向け安定ヨウ素剤、配備目指す 来...
内閣府が7月13日、全国各地の原発から30㌔圏内の自治体に対して、今年度内にゼリー状で、乳幼児向けの安定ヨウ素剤を配備すると発表したことを受け、30㌔圏外ながら、独自の計画で丸薬の安定ヨウ素剤の事前配布を行っている篠山市の酒井隆明市長は、来年度以降、国の動向を見ながら乳幼児向けの製品を購入し、事前配布を進めたい意向を明らかにした。酒井市長は、「これまでは乳幼児向けの製品がなかったため、導入できていなかったが、あるのならば導入するのが当然のこと。来年度以降、購入できるようにしていきたい」と話している。
安定ヨウ素剤は原発事故により、放射性物質の一つで甲状腺がんの原因になるとされる「放射性ヨウ素」が飛来した際に、前もって服用しておくことでリスクを低減できるとされている。
乳幼児向けの安定ヨウ素剤は、富山市の日医工株式会社が国から依頼を受けて開発。ゼリー状のイチゴ風味で、ミルクやお湯にも溶け、新生児でも飲める。これまでからある錠剤と同様の効果、保存期間(3年)で、飲み込む力が弱くなった高齢者なども服用できるという。
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2016年7月23日16:12
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境内に涼しい音色 もみじトンネルに風鈴...
写真・境内に吊るされた納涼風鈴の短冊をながめる参拝客ら=青垣町桧倉、高源寺で
高源寺(青垣町桧倉)の境内に風鈴177個が吊るされ、涼やかな音色が訪れた人を楽しませている。
夏の寺にお参りしてもらい、涼を感じてもらおうと、同寺の檀家が設置した。惣門をくぐったところから始まる「もみじトンネル」の両端に竹を渡し、学校別に風鈴を吊るした。
風鈴には、「将来、にわ鳥が飼えますように」「少年野球で県大会に」「家族ずっと元気でいっしょにいれますように」「登校中ふと田んぼ見てアオダイショウ」などと青垣地域4小学校の高学年児童が願いや夢、俳句をしたためたカラフルな短冊がついており、風に吹かれてくるくる回っている。
足立宏幸寺総代は「もみじの木陰があり、風の通りも良く境内は涼しい。暑い夏、涼を感じてもらえれば」と話している。
午前8時ごろから。8月21日まで。
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2016年7月23日16:09
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大山でスイカまつり 収穫期迎え特産PR...
写真・中澤さんの畑で大きく育ったふれあいスイカ=篠山市大山新で
大山地区で栽培されている「ふれあいスイカ」が収穫期を迎えようとしているのに合わせ、大山振興会(篠山市大山新、長澤義明理事長)が7月30日午前9時―正午ごろまで、神田神社境内(大山上)で10回目になる「ふれあい市場スイカ祭」を開く。スイカの早食い競争や重量当てなど、スイカにちなんだ多彩なプログラムを計画し、来場を呼び掛けている。雨天決行。
ふれあいスイカは、同地区で昔から栽培されている特産物で、高い糖度とシャキシャキとした食感が特徴。
同地区で50年以上、スイカを栽培し、今年は約1㌃を作付している中澤政雄さん(86)=町ノ田=は、「今年は雨が多かった影響で病気が発生するなど、スイカ栽培には難しい年だった」といい、「アライグマやカラスの防除も一苦労だったが、なんとか実ってくれた」とほほ笑んでいる。
同祭開催前の午前8時から、同神社向かいのふれあい市場でスイカ(キロ単価250円ぐらい)をはじめ、地元の夏野菜を販売。9時50分ごろから早食い競争や重量当てなどの催しを行う。11時からスイカが当たるビンゴゲーム、同40分ぐらいからスイカの試食会もある。
スイカの品評会には、同地区の栽培農家(約10世帯)が出品するほか、大山小学校の5、6年生(計24人)も自分たちで育てたスイカでエントリーする予定。
このほか、会場近くの「コミュニティキッチン結良里」が、伝統食のとふめし(420円)、おふくろ巻き(450円)、ちらし寿司(310円)を販売する。
問い合わせなどは、同振興会(079・596・0001)。
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2016年7月23日16:07
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ひまわり園が開園 春日・柚遊農園 7月...
写真・大輪のひまわりが咲く「ひまわり柚遊農園」=春日町柚津で
春日町柚津地区の「ひまわり柚遊農園」が、7月24日午前9時から開園する。8月7日までで、期間中は約6㌶の田んぼいっぱいに咲く30万本ほどのひまわりが楽しめる。31日午前10時からは、「ひまわり祭り」(同実行委員会主催)を開催。村上康充実行委員長は、「夏の象徴であるひまわりを見て元気をもらってほしい」と話している。
5月中旬に、同実行委員会で種まき。村上委員長によると、全体的にやや遅れ気味だが、順調に生育しているという。
31日の祭りでは、ひまわり畑の中で楽しむ全長600㍍の巨大迷路や切り花園、ひまわりの種が入った「ひまわりコロッケ」や地元の農産物などの販売がある。正午からはアコーディオンコンサートも。ふれあい牧場や竹細工体験もできる。
入園料は高校生以上300円。春日観光案内所(0795・70・3501)。
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2016年7月21日08:47
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涼やかにガラス展 篠山市内在住の作家ら...
写真・市内在住の作家らが作った涼やかなガラス作品群=篠山市北新町で
株式会社「アクト篠山」が運営する大正ロマン館(篠山市北新町、079・552・6668)で、篠山市内のガラス作家らの作品展が開かれている。透き通った作品たちがずらりと並び、レトロな施設内で涼やかな空間を演出している。8月12日まで。
出展しているのは、長田博夫さんと、ガラス工房るん(西谷)の宮崎英彦さん、恵巳さん、今年の「丹波すぐれもの大賞」を受賞した「kinariglass」。ガラスでつくりあげた涼やかな印象を与える杯や花瓶などのほか、器などを展示している。
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2016年7月21日08:46
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夜空彩る1800発 円応教・花火大会
写真・夜空を焦がす花火を楽しむ人たち=円応教本部で
円応教(山南町村森、深田充啓教主)の感謝花火大会が7月17日にあり、夜空を焦がす1800発の花火が打ち上げられた。第98回立教祭のイベントの1つで、丹波地域の夏で最初に開かれる花火大会。全国から集まった信者や地元の住民らが酔いしれ、豪華な連続花火のフィナーレには観客らから拍手と歓声が上がった。
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2016年7月21日08:44
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動く恐竜ロボットも 7月23日から夏期特...
写真・動く「アパトサウルス」ロボット
夏期特別展「丹波竜と竜脚類展」が7月23日から8月31日まで、丹波竜化石工房「ちーたんの館」(山南町谷川)で開かれる。動く恐竜ロボット「アパトサウルス」の展示があるほか、「ナイトミュージアム」と銘打ち、夜も開館する。
市の丹波竜発見10周年記念事業の第2弾。ロボットは長さ約9㍍、高さ約2・4㍍。アパトサウルスは、丹波竜と同じ首の長い竜脚類で約1億5000年前に北米大陸に生息。実物は全長20㍍以上ある大型の草食恐竜。同恐竜の大腿骨の実物化石も展示する。
このほか、早稲田大学や群馬県立自然史博物館などが所蔵する竜脚類の化石や化石レプリカ(複製)を借り、ディプロドクス頸椎、尾椎、歯の実物化石、かまれた跡が残るティタノサウルス類の大腿骨の一部の実物化石などもある。
開館は午前10―午後5時。ナイトミュージアムは8月11―19日の午後7時半―9時半。毎日先着20人に記念品を贈る。
日中も夜も入場料は同じ。
問い合わせは、ちーたんの館内の市恐竜・観光振興課(0795・77・1887)へ。
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2016年7月21日08:43
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小中学生対象に日本舞踊体験会 8月、柏...
西﨑祥舞踊研究所が8月3―5日の3日間、柏原自治会館(丹波市柏原町柏原)で開く「チャレンジ!こどもワークショップ 日本舞踊講座」の参加小中学生を募集している。「日本舞踊を通じ日本文化を伝え、生活の中に和の心を」という目的で開講する。時間はいずれも午前10時―正午。
1日目は▽あいさつ▽浴衣を着る、たたむ▽三味線に合わせ踊る▽日本舞踊を観る―。2日目は▽復習▽小道具(扇子や傘など)を使う▽抹茶をいただく―。3日目は成果発表会を開く。
講師は、丹波新聞社カルチャーセンター講師の西﨑祥さんや、西﨑会有志。参加費2000円(兄弟は2人目以降半額)。先着20人。風呂敷、飲み物を用意。申し込みは7月31日までに、はがきの裏面に参加者名、郵便番号、住所、年齢、学校名、学年、性別、保護者名、電話番号を書いて、「〒669―3306丹波市柏原町北中321―1西﨑祥日本舞踊研究所日本舞踊講座係」へ。西﨑さん(090・9977・7793)。
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2016年7月21日08:41
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中国のサービス
先月、美術館の訪中ツアーで洛陽のホテルに泊まった際、日本も顔負けなくらいのサービスを受けた。着くなり、女性従業員が一人一人におしぼりを配りに来る。館内どこでも皆ていねいにお辞儀をしてくれる。▼枕銭などのチップは不要と聞いていたが、した人もいて、翌朝バスが出発する時、「折角ですが、頂かない決まりになっていますので」と返却された。誰かが忘れたカメラのほかタオルまで。▼出発日が団員の1人の誕生日で、ホテルには伝えていなかったが、パスポートで調べたらしく前夜、部屋にケーキが届く。また別の女性は「持参の少しだけ残っている歯磨きのチューブを洗面所に置いていたら、絞り出し易くする器具を付けてくれていた」。ロビーや部屋も立派だったが、「こんな気配りをするホテルは初めて」と添乗員も驚いていた。▼一方、空港の従業員の応対は、相変わらず世界最低レベル。大連で国内線に乗り換えるまで2時間ほどあり、余裕は十分なはずだったが、パスポートのチェックも荷物の検査ものろのろ、不必要なほど入念で、搭乗口にたどりついたのはぎりぎりの時間。▼何を尋ねてもつっけんどんで、言葉が通じないのはともかく、まるで温かみがない。官民のこの格差が今後どう解消していくのかいかないのか。見守りたい。(E)
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2016年7月21日08:39
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興味深いバイオガス発電
青垣住民センターで開かれた、畜産糞尿でエネルギーをつくり、資源とお金を地域で回すシンポジウム。糞尿などを嫌気発酵させメタンガスを作り、ボイラー、発電機で熱や電気を得る仕組みが理解できた。臭気が気になるが、講師によると、プラントはにおいはしないそうだ。
ガスを作る過程で出る消化液(有機質の肥料)は、成分は水分93%、窒素0・39%、リン0・15%、カリウム0・37%などでペーハー7・8という説明だった。臭気はない訳ではないが、「部屋の中だと臭く感じるけれど、屋外だと感じないレベル」で、散布し牧草のみならず農作物への利用の期待が持てた。
氷上低温殺菌牛乳を集団購入していた環境や食品問題に関心のある人たちが開いた催し。消化液で栽培した資源循環型野菜をこれら消費者が一般的な野菜以上の価値を認めれば有利販売につながる。
プラントが1・5億円はするそうだ。補助金で半額まかなえてもかなりの資金が必要になる。誰が作り、運営するのか、採算面の見極めと課題は多いが、非常にユニークな取り組みだ。引き続き取材したい。(足立智和)
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2016年7月21日08:38
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人の数ほどあるものは…
奥さまが車いすで、その車いすを押す夫さまの80歳代のご夫婦。2人で買い物に来られているご様子。ふと気が付くと、喫茶コーナーにいる私たちの横のテーブルに夫さまが座っておられた。そこへ、車いすの奥さまが嬉しそうにアイスを2つ持ってテーブルに戻ってこられた。アイスを注文するカウンターは高いから注文する時や受け取る時はご不便だったろうなと、少し気になったけれど、夫さまに、にこにこしながらアイスを渡している奥さまの楽しそうな笑顔を見ていると、こちらまで楽しくなってきた。そして、美味しそうに嬉しそうに食べ始めるおふたり。
笑顔が可愛い奥さまと、楽しそうな夫さま。幸せそうなお二人を見ていて気持ちがほのぼのと温かくなってきた。上等な服を着ているわけではない、お金持ちそうでもない、普通に生きて普通に歳を重ねて普通に倹約しながら生活している印象のご夫婦だったが、二人でいるだけで満足そうで幸せそうで、ふたつ合わせて500円ぐらいのアイスだけれども、好物でいらっしゃるのでしょう、とても美味しそうに召しあがっていらした。
幸せは人それぞれ違うもので、人の数ほど幸せの形はあると思う。周囲からは幸せそうに見えない人でも、案外と本人は幸せで満足だったりする。一概に自分の狭い尺度で自分以外の人の幸せを測ってはいけないなと改めて考える。おふたりの笑顔を思い出すと、今でも心がほっとして、あったかい。幸せをいただいた良い日でした。
(土性里花・グループPEN代表)
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2016年7月21日08:38
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「八上城跡に句碑を」名刺に句を残す 作...
篠山市の高城山にある国指定史跡、八上城跡に、八上城を題材にした小説「明智光秀の母」を執筆した作家、新田次郎の句碑を建立しようと、関係する市民が同市教育委員会に要望書を提出するなど、気運の醸成に取り組んでいる。市民らは「より多くの人に八上城の歴史に触れてもらうために句碑を設置して、登山者にも親しんでもらえれば」と期待している。
元篠山町職員の小山剛久さん(75)=東岡屋=は1969年4月、新田氏から依頼を受けて八上城跡を案内。その際、篠山市街地や篠山城跡を望む二の丸跡に着いたところで、新田氏が「あのあたり 日置の庄や 春霞」と、詠んだ句を自身の名刺にしたため、小山さんに贈った。
当時、小山さんは観光部門の部署に配属され、八上城跡の案内看板などを設置する業務にたずさわっていたこともあり、案内役に抜擢された。新田氏は篠山小学校を会場に行われた文化講演会の講師として訪れていた。