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2016年8月28日00:16
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宮沢賢治
宮沢賢治に『狼森(おいのもり)と笊(ざる)森、盗(ぬすと)森』という作品がある。新しい土地を求めていた百姓たちが、畑にするのに適当な野原を見つけ、それを開墾し、家を建て、人里と里山をつくるという物語。印象的なのは、開墾にあたって百姓たちが森に問いかける場面だ。▼「ここへ畑起こしてもいいかあ」「ここに家建ててもいいかあ」。これらの問いかけに対して、森が「いいぞお」と答える。百姓たちは森の許しを得てはじめて開墾にかかる。▼賢治の作品を読み解いた河合雅雄さんは、この場面を取り上げ、著書の中で「自然を征服するといった傲慢な気持ちは少しもなく、人は自然の恵みによって生きているのだ、というすなおな姿を見ることができます」と書いている。▼自然に対して謙虚であったように、賢治は、人間界だけでなく、植物も動物も含めて宇宙に存在するすべてのものの幸せを願っていた。その考えが表れたのが、有名な言葉「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」。全体を顧みず、個々の幸福を追求する姿勢に反省を促す至言だ。▼賢治の作品の挿絵を描き続け、賢治のふるさとである花巻市から先ごろ奨励賞を受けた篠山市の加藤昌男さんは、「賢治の物語には、より良い未来を築くためのヒントが隠されている」と話している。(Y)
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2016年8月27日16:25
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レイキヒーリングサロン「檸檬待夢(れも...
自然治癒力をアップ
酒井雅子さん(52)が、3年前、自宅の一室で開設。「レイキ」は、気功の一種で、酒井さんによるとアメリカの多くの大学病院などで導入されているほか、イギリスでは保険適用されているほど、よく知られた日本発祥の伝統療法という。
施術者が衣服の上から手をかざすなどすることで、自然治癒力や気力のアップ、自律神経や精神のバランスを整える効果が見込めるという。
メニューは、心身を整えるための手当療法とカウンセリングを行うレイキヒーリング(1時間5200円)や、レイキの練習会&体験会(3時間3100円)などがある。
篠山市西八上378
Tel.090・1952・8653
ブログ「檸檬待夢ダイアリー」で検索
営業日時は不定期。ブログで1カ月間のスケジュールを公開しているほか、電話で確認する。
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2016年8月27日16:09
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成松愛宕祭り 花火4000発夜空焦がす
写真・夜空を焦がした4000発の花火大会=丹波市氷上町成松で
成松愛宕祭りの花火大会が8月24日にあり、水防センター近くから打ち上げられた4000発の花火や堤防沿いの仕掛け花火が夏の夜空を焦がした。
川沿いの道路に陣取った観客たちは、BGMのヒット曲に合わせ、右から左へ噴水のように噴き上がる光の列に声を上げた。カメラのフラッシュのような閃光と共に乾いた破裂音がする花火の迫力に驚き、夜空いっぱいに広がる色とりどりの輝きに見惚れていた。
また、200年以上の歴史がある自治会が奉納する「造り物」では、最高のダイヤモンド賞に下町組の「オバマ大統領広島訪問『原爆ドーム』」(金物一式)が輝いた。
同組の住民たちによると、「万年佳作」で、ダイヤモンド賞は、「確かではないが、大正時代に1度あったらしい。それぐらい珍しいこと」と喜んでいた。
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2016年8月27日16:06
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ビルでキノコ栽培 前田建設が成松で...
写真・1万5000個の菌床ブロックが並ぶ2階のシイタケ発生室=丹波市氷上町成松で
前田建設(丹波市山南町池谷、前田忠社長)が同市氷上町成松の旧「主婦の店」跡地で、シイタケを中心に、きのこの施設栽培に取り組んでいる。年間約50㌧の収穫がある。一般的なハウス栽培でなく「ビル型」は丹波地域では珍しく、また、珍しい菌床のキクラゲなど、季節に応じたきのこも栽培している。事業開始から3年。前田社長は「思った通りの品質のものを作るのは難しいが色んなことを考えていく」と意欲を燃やしている。
同社のアグリ事業部として「キノコの小屋」のブランドで展開。きのこ栽培の施設を都市部で建てた際、「指導するのでやらないか」と声をかけられ、経営多角化と「食の分野に進出したかった」という思いがあり、参入を決めた。
菌床の基になる、おがくずと菌を混ぜる植菌をしブロック状に成形するところから取り組んでいる。自前で菌床が作れるので、年中栽培するシイタケのほかに、夏場はキクラゲ、春と秋はヒラタケ、冬はナメコと多様なきのこが生産できる。「自前で菌床を作るので数のコントロールがしやすく、少量でも作れるのが強み。シイタケ以外にも商材がある方がいい」と前田社長。
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2016年8月25日10:17
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深田神社(京都府与謝野町幾地)
創建は丹後が丹波から分離した713年より少し古い700年頃と言われている神社である。この社は四辻から北へ少し行った幾地のバス停を右折して集落の背後の山裾に佇む。祭神は若御魂神(ワカミタマノカミ)。神社への道の左右の山間は整備が行き届いて好感が持てる。
石段を上がってまず目に入ったのは、狭い梁間の空間ながら左上空を睨み、宝珠をしっかり握り胴体の大きな竜だ。惜しむらくは、胴体にほぞ穴が開いていて何か興味をそそるものが装着されていたが、今となっては分からない。本殿向拝には骨太の竜が、髭を生やし大きな目の後ろを赤く塗り、左下方を威嚇している。木鼻には定番の阿吽の呼吸の大きな唐獅子と獏が辺りを睨んでいる。兎の毛通しには、鳳凰が今にも飛び立たんとしている。脇障子は中国の神仙説話をモチーフにしている。竜の裏面に丹波氷上郡柏原町居住、彫刻師8代目中井権次橘正胤とある。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年8月25日10:15
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宮田天満宮(篠山市宮田)
石の鳥居を潜りさらに3段になった石の階段を登って行く。登った右手に差し渡し12㍍とも言われる、竹で支えられた姫小松(五葉松の一種)が目に入る。手入れがよく行き届いている。天然記念物になっている。中央に社殿が鎮座する。小振りではあるが立派な趣がある。
中央向拝にせまい梁間ながら竜の彫り物が設えられている。珍しく目が白く、宝珠も中央ではなく右後方にある。いらかもやや鋭さに欠ける。しかし定番の木鼻の唐獅子と獏は迫力があり、手挟みの菊と鷹、持ち送りの牡丹も垢抜けしたものだ。本殿側面の上部には、なかなか凝った小さな彫り物が見え、その中に飛竜も見える。脇障子2面にはそれぞれ迫力ある竜虎の姿、もう1カ所の馬に乗った仙人の脇障子の右下には、小さく屋号をのせた青龍軒正貞の銘があり、中井「権次」とまだ名乗っていなかった19世紀初頭の彫り物と考えられる。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年8月25日10:02
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41歳の女子選手
リオ五輪。レスリング女子で4連覇を逃した吉田沙保里が銀メダルの表彰台に立ってもなお泣き続けているのに、もらい泣きした。絶対確実とまで言われていた金から見放されたのは、やはり日本選手団主将としての重圧の大きさからか。▼2枚看板のもう1人、伊調馨は前日に、女子前人未到の4連覇を果たしていた。その彼女も終了間際の辛うじての逆転勝ちという内容には不満だったらしく、「出直して来いと言われたみたい」と漏らした。勝負の非情さ、若い力の台頭をありありと見せつけられた一連の試合だった。▼30代の彼女達に「4年後に東京があるよ」と言うのはあまりにも苛酷。筆者もそんなことを求める気は毛頭ないが、ただ、もう1人胸に迫ったベテラン女子選手もいる。体操で7大会連続出場のウズベキスタンのオクサナ・チュソビチナ、41歳。▼CIS(旧ソビエト諸国の独立国家共同体)代表として参加した1992年、バルセロナ大会で団体優勝。その後も息子の病気治療のため移住した当時はドイツ代表で、今回は再び祖国から出場。跳馬決勝で、難度の超高い技に挑戦して着地に大きく失敗したが、全く悪びれず7位入賞。▼そして演技が終わるや、「東京にもきっと行くわ」。華奢だった17歳の少女が、4半世紀を経て見事に年輪を刻んだ顔、身体に変身していた。(E)
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2016年8月25日10:01
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ポケモンGO
先月、スマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」が日本で配信開始された。配信前から、政府が注意を呼びかけるなど話題となった。その後も偽アプリの登場や、ゲームにまつわるトラブルが起きたりと、何かとお騒がせなゲームだ。
いわゆる「ポケモン世代」の私。小学校4年生のときにゲームボーイソフトとして販売され、爆発的なブームとなった。もちろん友人間でも流行したが、どちらかというと野球やサッカー、釣りをしたりとアウトドア派だったので、ブームには乗っかれず。
さて「ポケモンGO」。話のネタにもなるかと始めてみた。ただ、ポケモンの出現率には「地域格差」があるようで、都市部では多く集まっているポケモンだが、地方だとそうでもないということもあるのだとか。その辺、人間界と似ているような気もする。
ゲームに集中するばかり、交通事故につながっているらしい。そもそも車を運転中にスマートフォンなどは操作してはいけないが、「ポケモンGOをやっていたから、事故を起こしました」は、あまりにも格好悪い。(田畑知也)
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2016年8月25日10:00
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帰るべきところは、ここなのね♪
作業場の向かいには田んぼ。2カ月近くブルーベリーを選別、パック詰めしながら眺めていた。ブルーベリーが始まった頃は、まだ青々とした若い稲が真っ直ぐ空に向かって立っていたのに、今はもう黄金色に色づき、たわわに実った稲穂が重そうに風に揺れている。
そんな風景を見ながら「この夏、たくさんの人が色んな所に出掛けたり、遊びに行ったり。うちにも遠くからたくさん摘みに来てくれたねぇ」とパック詰めをしている母ちゃんが呟くと、「オレ、この2カ月で出歩いたの、草刈り機のオイル買いに行っただけや」と父ちゃんが呟く。「私はここと、(納品に行く)やながわさんと、ヤマトの営業所とスーパーの3カ所もグルグル回ってるで。あんた、市島から脱出ならず?可哀想に」と大笑いしながら慰める。
折しも夏休みも終盤。ブルーベリーを手の平に乗せ続け、お盆に手を合わせることも出来なかったし、気分転換に、2週間ほど宇治へ行っている子供たちを迎えに行こうと、父ちゃんと夜のドライブへ。丹波に出る直前に恒例の?3カ所巡り。荷物を出して、やながわさんへ納品。宇治へ行くと話すと、それならと、うちのブルーベリーがたっぷり入ったロールケーキを手土産に持たせてくださった。近所のおばちゃんに手を振って、スーパーで買った巻き寿司を頬張りながら京都へGO!トンボ返りの帰省となったが、思い出をたくさん心に詰め込んだ子供たちと賑やかなお喋り満載のドライブをしながら丹波に帰ってきた。
(古谷 暁子・ブルーベリー農家)
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2016年8月25日09:59
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高齢向けスポーツ「ツゥゲットボール」 ...
高齢者向けの兵庫県発祥のスポーツ「ツゥゲットボール」の丹波市大会(県予選会)が10月7日、丹波年輪の里グラウンドで行われる。参加者を募集している。
ツゥゲットボールは、県生きがい創造協会が開発したスポーツ。グラウンドゴルフの用具を使い、5㍍×23㍍の長方形のコートでプレーする。グラウンドゴルフのように広いコートを歩き回ることがなく、歩く体力や筋力の衰えてきた高齢者でもプレーできるのが特徴という。
大会は午前9時から受け付け。1チーム5人で、参加料は1チーム2500円。クラブを持参する。上位3チームに賞品、全員に参加賞がある。上位3チームは県大会へ。申し込みは、丹波市ツゥゲットボール協会各町代表者または段畑高男代表(090・1918・0258)。
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2016年8月25日09:57
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脳出血からブドウ園開園 春日町の細見眞...
写真・オープン初日の客に対応する細見さん(左)=丹波市春日町野瀬で
丹波市春日町野瀬の細見眞也さん(63)が3年前に脳出血で倒れ、左半身にまひが残りながらも、ひとりで25㌃のブドウ園「真楽園」をこつこつとつくり、8月20日、念願のオープンを果たした。細見さんは「道のりは長かったけれど、地域振興のため、子どもたちの自然体験のため、これからもブドウをつくっていきたい」と話している。
自然が好きな細見さんは15年前からクリを育てていたが、「ブドウ作りが一番楽しそう」と4年前からブドウ園の構想を練っていた。デンテックス(同市柏原町)を3年前に定年退職。その10日後に、畑の作業中に倒れた。その後、90日間入院した。
左半身は不自由なまま、構想を練っていたブドウ園に着手。ブドウは棚状にならすため、パイプの支柱を約400本立てたり、棚状にするためにワイヤーを総延長6㌔にわたり張り巡らせ、雨除けのビニールシートを張った。「ブドウ園をつくることでリハビリにもつながった」という。
ほかのブドウ園と一味違う園にしようと、ベリーAやピオーネなどのほか、クリスマスシーズンに収穫する「紫苑」と呼ばれる品種など22品種、66本を植えている。「色や大きさ、味など、品種ごとに違うので、ブドウ作りは楽しい」と細見さん。今季は「巨峰」「ピオーネ」「藤稔」の3種類を販売。来季はさらに6種類増やす。
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2016年8月25日09:56
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成松愛宕祭り 世相映す「造り物」
写真・下町組の力作造り物「原爆ドーム」=丹波市氷上町成松で
丹波市氷上町成松の愛宕祭りが8月23、24の両日行われ、300年の伝統の「造り物」や4000発の花火大会があり、多くの人出でにぎわった。
一つの材料で作り世相を反映する「造り物」は、地震に見舞われた熊本を励まそうと、熊本城や「くまモン」、通潤橋を作る町内会があったほか、上田城や真田幸村像など大河ドラマ「真田丸」関連が多くあった。
下町組は、オバマ大統領の広島訪問が実現した原爆ドームを金属一式で表現。オバマ大統領が折った折り鶴まで金属で再現した。
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2016年8月25日09:55
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地ビールと地元のつまみ 8月27日、住吉...
篠山市福住の住吉神社で8月27日午後4時から、地ビールと、地元産の野菜や肉を使ったおつまみを味わう「住吉神社BEER TERRACE」(同実行委員会主催)が開かれる。大阪など都市部にもPR。福住地区に興味を持ってもらう機会とし、住民には地元の歴史的財産を再発見してもらう。実行委の星野新治さん(38)は、「地域ビジネスやまちづくりにつながる一歩にしたい」と話している。
いずれも福住に住む星野さん、日本酒バー「初音」を営む安達鷹矢さん、地域おこし協力隊の長井拓馬さんの3人で実行委を組織。今年7月に、約半世紀ぶりに行われた同神社社務所の屋根の修理が完成したのを機に企画した。
「丹波篠山ジグザグブルワリー」(山取直樹さん経営)が醸造した、黒豆風味など4種類の地ビールを用意。農家レストランなどがそれぞれに地元の食材を使った、ビールに合うおつまみを提供する。ビール1杯、おつまみ1種が500円で、チケットを購入する。前売券は500円券10枚綴りで4500円。
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2016年8月25日09:54
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「生郷音楽祭」 8月27日、氷上で 吹奏...
生郷音楽祭(生郷自治振興会・地域づくり実行委員会主催)が8月27日午後1時半からゆめタウンポップアップホール(丹波市氷上町本郷)で開かれる。児童から社会人まで各年代の鼓笛隊、吹奏楽団6組が出演する。
吹奏楽を通じて交流しふるさと意識を高めるとともに地域コミュニティーを発展させようと企画。東小学校第49代鼓笛隊、氷上、市島両中、氷上、柏原両高校の吹奏楽部、社会人の氷上吹奏楽団が出演する。
無料で誰でも観覧できる。問い合わせは生郷交流館(0795・82・2666)。
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2016年8月25日09:53
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森林動物研究センター 8月28日、施設を...
県森林動物研究センター(丹波市青垣町沢野、0795・80・5500)が8月28日午前10時半―午後3時半、施設を一般公開する。無料。
午後1時から「センター10年のあゆみとこれからの10年」と題したサイエンス・カフェ。鹿、イノシシ、サル、クマの現状と効果的な野生動物の対策、人と野生動物のこれからなどの話題提供を受け、お茶を飲みながら意見交換する。
このほか、シューティングシュミレーターによる狩猟模擬体験、紙芝居や人形劇、罠設置の仕方や捕獲のアドバイス、シカ肉料理の販売も。
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2016年8月25日09:52
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豪雨復興へイベント 8月27、28日市島で...
丹波市などは、8月27、28の両日、ライフピアいちじま(同市市島町上田)周辺で豪雨災害復興イベント「心 つなぐ2days 和一処(わっしょい)」を開く。ステージイベントや出店のほか、「ふるさと」を考えるシンポジウムなども行われる。
27日は、午後3時から三ッ塚史跡公園芝生広場でイベントを開催。市内有志でつくる「うちの花は赤いproject」実行委員会が主催する。復興へのメッセージを書いた紙を付ける風船飛ばし、防災などを学ぶブースをめぐるスタンプラリーも催される。明るくても楽しめる打ち上げ花火もある。
28日午後1時から、ライフピアいちじまで「丹波市から始めるふるさと創生シンポジウム」と題し、ゲストを招いた意見交換などを行う。第一部は、元NHKキャスターで、千葉商科大学国際教養学部長の宮崎緑さんが「ハートウェアによるまちづくり」と題し講演する。
第二部は「新しいコミュニティのカタチ」をテーマにしたパネルディスカッション。新潟県中越地震の復興に関わった松井智美さん(木籠集落)と福島美佳さん(池谷集落)、中越防災安全推進機構マネージャーの山崎麻里子さんのほか、市商工会市島支部長の荻野充さん、市復興推進部長の余田一幸さんがパネリストを務める。
市復興推進部(0795・85・4622)。
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2016年8月25日09:50
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「805たんば」初の音楽ライブ 8月27...
コミュニティFM局「805たんば」(丹波市氷上町市辺、80・5メガヘルツ)は8月27日午後6時から、柏原住民センター(同市柏原町柏原)で初めての「アコースティックライブ」を開く。入場料は500円(オリジナルステッカー付き)。
番組内で活躍するミュージシャン3組に加え、市民ミュージシャン2組が出演する。出演者は次のみなさん。
カホンtomo、恭加(ゆきか)、NAZCA、yoshi、いなぷりまーけっと
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2016年8月21日09:02
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足立ます子さん訃報
足立ます子さん(あだち・ますこ=足立進前丹波市消防団長の母)8月18日死去、83歳。自宅は丹波市春日町野山9。葬儀は20日におこなわれた。
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2016年8月21日09:02
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山口由喜子さん訃報
山口由喜子さん(やまぐち・ゆきこ=元民謡ゆきの会会主)8月17日午前1時35分、病気のため篠山市内の病院で死去、75歳。自宅は篠山市県守78。葬儀は18日、おこなわれた。喪主は長男、悟司(さとし)氏。
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2016年8月21日09:02
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変わり身の早さ
郷土史家の松井拳堂が、旧制小田原中学校に奉職していた若かりし頃、同僚の先生から排斥運動を受けたという。拳堂が金鵄勲章を身につけなかったかららしい。▼排斥運動の首謀者たちは、拳堂が赴任してくるまで式日には仰々しく勲章をつけていた。しかし、拳堂は遺族の心中を思い図って、金鵄勲章をつけずにいた。金鵄勲章とは、著しい武功のあった軍人に下賜された勲章。拳堂が金鵄勲章をつけずにいるので、同僚たちも勲章をつけづらく、反発を買ったことから排斥となった(滝川秀行氏著『拳堂という生き方』)。▼戦前はそれほどに威光のあった金鵄勲章だが、戦後、一変した。作家の加賀乙彦氏によると、闇市で、鍋代わりになる鉄かぶとなどと共に金鵄勲章が売られたらしい。子どもの玩具のように並び、もっとも安価だった。女性が買って、ネックレスのように首にかけたという。▼金鵄勲章に見られるように、日本社会は敗戦後まもなく価値観が大転換した。敗戦の年の8月30日には『日米会話手帳』が発行され、400万部も売れた。無節操とも言えるほど、あまりに変わり身が早い。この変わり身の早さを今も引き継いでいないか。▼戦争体験はもちろんだが、敗戦後の日本社会の動きも忘れずにいたい。その歴史から学ぶべき教訓もある。(Y)