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2016年9月11日09:08
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第488問
県立ささやまの森公園(篠山市川原)のボランティアスタッフたちが、今、園内に造っているのは?
1.グラススキー場
2.迷路
3.ジャングルジム
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2016年9月11日09:07
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新米の季節
文化勲章を受けた柏原出身の農学者、安藤広太郎氏の研究によると、7、8世紀ころの日本では約100万㌶の水田が開かれていたという。当時の反収から推測すると、総生産量は約100万㌧になるらしい。その時代の人口は1000万人以下と言われているそうで、人口比からすると「驚くほど多い生産量」だった(渡部忠世著『日本から水田が消える日』)。▼他のどの食糧素材よりもはるかに多かった米の生産量。我が国の文化形成に米作りが大きくかかわってきたのは当然の帰結だろう。▼思想家の松本健一氏は、「石の文明」の欧米、「砂の文明」のイスラム圏に対して、アジアは「泥の文明」だとして、泥の文明に属する日本は、泥沼の国土を水田に整えたという。そのことを端的に示す地方が丹波だともいう。▼「丹波は『丹の海』という古名のとおり、赤い泥沼という意味である」と松本氏。朝夕に立ちのぼる霧が丹波の特産を育てているのは、それだけ土地に湿気があるということであり、「これは丹波の地がかつては泥沼の状態だったことを意味している」と、著書に書いている。▼泥沼だった丹波の土地を先人たちが水田に変え、その米作りが丹波の文化をはぐくみ、人々の精神を養ってきた。そんな風土で実った新米をいただける季節が今年も巡ってきた。(Y)
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2016年9月11日09:06
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9年ぶりの祭り
8月の終わり、丹波市春日町の春日総合運動公園で、春日地域全体の夏祭りがあった。市商工会春日支部の有志でつくる実行委員会が、久しぶりに復活させた「春日ふるさと夏祭り」。あいにくの天候だったが、色とりどりの美しい花火が夜空を焦がし、多くの人でにぎわった。
ここで取材裏話。この祭り企画段階だった6月、会議の取材をさせてもらった。気になったのが、「春日地域の夏祭りが最後に行われたのはいつ」だった。記者としては、見出しに「○年ぶりに復活」と大きく載せたいところだ。
ところが、その場にいる人に聞いてみたものの、はっきりしない。後日、当時の関係者を当たってみた。
「うーん…いつやったかなぁ」「○○さんに聞いてみたら」「ごめん、忘れた」など、5、6人に聞いたが、芳しい返事はなし。会社の書庫で汗だくになりながら、過去の新聞を繰って調べていたところ、商工会関係者から「9年ぶりやねー」と連絡があり、胸をなで下ろした。
祭り当日、打ち上がる花火を見ながら、やたらに暑い会社の書庫を思い出し、雨に打たれた。(田畑知也)
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2016年9月11日09:05
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歌声
先週の日曜日、柏陵同窓会東海支部十周年記念総会と懇親会が名古屋で開催された。九十名が参加、盛大な会となった。東海支部は実際に東海三県在住同窓生より他支部からの参加者の方が多い。これも関東と関西の真中に位置していることの宿命かもしれない。どちらにせよ、各支部会員が交流できるいい機会と前向きに考えている。発足して早十年、六十代を過ぎてからの十年はあっという間、この先はもっと加速度を増すだろう。
発足以来東海支部は、学生のブラスバンドや和太鼓、伝統芸能など様々なアトラクションを用意して、参加者に喜ばれてきた。今年は「豊田市少年少女合唱団ユース有志」による合唱。ユースということで、ほとんどが女子大生で、高校生が一人という女子ばかり。合唱団としてはこれまで数々のコンクールで金賞を獲得されたとか。
最初は、万葉集の額田王の詠んだ「君待つとわが恋ひをればわが屋戸のすだれ動かし秋の風吹く」に曲をつけたもの。「いつ来て下さるかと心待ちにしてをれば、戸口のすだれが動く。秋風がすだれをそっと揺らしているのだが、私の心もすだれとともにほんのわずかな風にもゆらぐのだ」という歌の意味をメンバーの一人が初々しく説明。万葉時代の恋歌を千三百五十年を経た現在の女子学生たちが歌う不思議を思う。他にも中島みゆきの「糸」山口百恵の「秋桜(コスモス)」等々。
そしてアンコールでは柏原高校校歌というニクイ演出。同窓の縁をかみしめながら胸にじんと来る素晴らしい歌声に聞きほれた。
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2016年9月11日09:02
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尺八演奏や人物伝講座 柏陵セミナー
柏原高校同窓会などは9月17日午後1時から同校内の柏陵同窓会館で「柏陵セミナー」を開く。
丹波市市島町出身の尺八演奏家で、今年の「シューベルティアーデたんば」でシンボルアーティストを務める井本蝶山さんの演奏に続き、丹波新聞社社長の荻野祐一が「丹波人物伝―足跡に見る丹波史」と題して講演する。「丹波聖人」と言われた青垣生まれの小島省斎や、省斎の門下生で逓信大臣などを務めた柏原生まれの田健治郎などについて話す。入場無料。
同日は柏原高校文化発表会の一般公開があり、2年生たちが夏休みに、丹波市・篠山市ゆかりの人物38人について調べ、模造紙にまとめた成果を展示発表する。
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2016年9月11日08:59
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認知症予防のリーダー養成 参加者募る
生涯学習応援隊「so―so・39」は10月5、11、13日、オアシスいつせ(丹波市市島町上竹田、旧前山保育園)で、認知症予防プログラムのリーダー養成講座を開く。参加者を募っている。いずれも午後1―4時半。
NPO法人認知症予防ネットの中村都子さんを講師に、脳の活性化を促す認知症予防ゲーム「スリーA」を学ぶ。スリーAは、高齢者の居場所づくりに効果的なゲーム。
20人ほどを募集。原則、3日間受講できる人が対象。参加費1人1000円。無料託児あり(要予約)。名前、住所、電話番号を記載し、ファクス(0795・85・3148)で申し込む。
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2016年9月11日08:57
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立候補予定者に説明 市長、市議選...
丹波市選挙管理委員会は、11月20日投開票の丹波市長、市議会議員選挙の立候補予定者説明会を9月30日午後1時半から氷上住民センターで開く。
立候補届け出の方法や選挙運動に関する説明をする。説明資料や届け出関係用紙などを配布する。市選管は立候補を予定している人、陣営の出席を求めている。1陣営2人以内。
説明会に参加しなくても、立候補はできる。
市選挙管理委員会(0795・82・1002)。
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2016年9月11日08:53
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組体操中止が4校 篠山市内小中学校
全国で事故が相次ぎ、その是非が問われている組み立て体操をめぐり、篠山市内の小・中学校で今年度、4校が中止を決めた。例年通り実施する学校でも、危険度の高いピラミッドやタワーは行わない、もしくは段数を落とし難易度を下げて実施するなど、安全面を重視して臨む学校が多い。 中止を決めたのは、今田、城南、味間の3小学校と丹南中学校。
組み立て体操の代わりの演目として、今田小では、4―6年生(計82人)が2色の手旗を持って統率のとれたダンスを上演し、城南小では、5、6年生(計59人)がリオオリンピックにちなみ、五輪の旗を手にして「世界平和」をテーマに集団行動を繰り広げる。味間小では、6年生(85人)で隊形を組み、「ふるさと味間」をテーマに、風に揺れる稲穂や茶畑など、全体の動きで表現する演技を披露。丹南中は、全校男子(計164人)で徒手体操や行進など集団演技を見せる。
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2016年9月10日16:14
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cafe「reposons(ルポソン)」
体に優しい本格カレー
丹南郵便局近くの住宅街に今年4月オープン。ゆったりとした心地よい空間が広がる。
メーンは、カレーライス。「薬膳カレー」は、ショウガ、サンショ、ハーブなど自然由来のもので作ったルーに季節の野菜をトッピング、古代米と白米を混ぜたライスと食べる。ドリンク付きで950円。
「夏カレー」は、特製カレースープとライスを鉄板の上で焼き、さらに焼いた野菜やチーズをトッピング。ドリンクとデザート(ゼリー)が付いて850円。
コーヒーゼリー(400円)や、甘さ控え目のヘルシーケーキ(500円)もある。
篠山市杉74-17
tel079・506・4875
営業時間/11:30―18:30
日・月・火曜定休
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2016年9月10日16:04
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ハーモニカに親しみ12年 久合田 均さん...
演奏指導で舞台成功へ
脳梗塞の後遺症で言語障害が残り、右半身不随になりながらも、ハーモニカやピアノの演奏に取り組んでいる落語家・桂む雀さんと、仲間によるコンサートが先月、篠山市内で開かれ、その大舞台に丹波市の4人の障がい者と「ステッキーズ」の名で、3度目のハーモニカ協演を果たした。ハーモニカ歴12年。む雀さんと同様の障がいがある4人に演奏指導も行い、舞台を成功に導いた。「指導だなんてとんでもない。ただ一緒に楽しんでいるだけです」。
63歳で郵便局を退職。農業やボランティアをしながら毎日を過ごしていたが、67歳のとき心臓の病に倒れた。手術によって一命をとりとめたが「初めて死を意識した」。1カ月後退院し、京都の病院からの帰りの電車の中で「なんとか生き延びたが、この先なんの楽しみもなく一生を終えるのかなあ」と考えながら新聞に目を通していたとき、文化教室の広告が目に留まった。「一番受講料が安かったのがハーモニカ教室でした」。
もともと音楽好きだったこともあり、軽い気持ちで入門。京都市内にある教室に月2回、片道約2時間かけて通うように。「一人で吹いても楽しいが、仲間との合奏ではいろんな音が重なり響き合う。その瞬間がたまらない」と、とりこになった。交友は広がり、6年前にはアマチュア合奏団「ハーモニカンズ・アバンドーネ」に入団。約30人の仲間とコンクールに向けて練習したり、高齢者施設への訪問演奏会などに励んでいる。
「そろそろ“終活”の時期が近づいてきたが、『久合田は死んでもハーモニカだけは離さなかった』。そんな逸話が語られるくらい、これからも熱中していきたい」。79歳。
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2016年9月10日15:51
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俳句×美術in篠山 27日から
写真・昨年のプレ展覧会で実施した「俳人×俳画ライブ」で
生まれた作品と小倉さん=篠山市後川上で
俳人と美術家が相互に影響し合い、融合した新しい世界を創り出す「俳句×美術in篠山」が22―10月2日、後川小学校跡(篠山市後川上)で開かれる。後川上出身の俳人、小倉喜郎さん(51)=亀岡市=ら実行委員会の主催。期間中、俳人と美術家が生みだした新しい感覚の作品が並ぶほか、俳句と美術を組み合わせた作品を即興で作るライブや、俳句と音楽が共演する演奏会、座談会なども行われる。「丹波・篠山まちなみアートフェスティバル」との共催で、17―25日に小南邸(東新町)でも作品を展示する。
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2016年9月10日15:49
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もみじ祭り振興へ 小川地区自治振興会
写真・黒井地区の藤本会長(左)や、江田さん(右から2人目)から甲冑作りを教わる小川地区の藤井会長(左から2人目)ら役員=丹波市春日町黒井で
丹波市山南町の小川地区自治振興会(藤井敏弘会長)が、同地区岩屋で毎年11月に行われる「石龕寺もみじ祭り」を盛り上げようと、武者行列の甲冑を自前で作る構想を練っており、9月8日、同振興会の役員4人がすでに自前で甲冑を作っている同市春日町の黒井地区自治協議会から甲冑作りを教わった。(坂井謙介)
今年は11月20日に開催する石龕寺もみじ祭り。同祭りの最大イベントの一つにもなっている武者行列。年々、武者行列に参加する子どもたちを集めるのに苦労したり、衣装や甲冑の借用コストがかかり、同振興会が「地域の祭りとして盛り上げ、根付かせ、盆や正月以外の帰省を促すようなイベントにしよう」とさまざまな改善策を計画している。
その一つに、住民の参加意識を高め、コストダウンにもつながる甲冑作りを計画。すでに、黒井城まつり(今年は11月12日開催)のために、28年前から甲冑を作っている同協議会から甲冑作りを学ぶことにした。同協議会は毎年5月から月に2回、黒井城まつりに向け甲冑づくり教室を開き、祭りに参加する住民が自分や子どものために作ったり、観賞用に作るなどしている。今年の黒井城まつりで使う45体の甲冑をすべて自前でまかなっている。
藤井会長ら4人の役員がしろやま交流館(丹波市春日町黒井)で、同協議会の藤本修作会長や、当初から甲冑作りに携わっている江田清春さん(同市春日町国領)から学んだ。大人の甲冑作りは難しく、子どもの甲冑を教わった。
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2016年9月10日15:47
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日・独学生でバス待合所 西紀・本郷で
写真・完成したバスの待合所と製作した学生たち=篠山市本郷で
篠山市本郷の松隣寺口バス停に、一風変わった木製の待合所がお目見えした。松隣寺の「松」をローマ字表記した「SHO」をかたどったデザインで、地元住民も「一度、見に行ってみようという人も現れるのでは」と期待している。
製作したのは、神戸芸術工科大学の学生約30人と、ドイツ・ヤーデ大学の学生10人。バス停近くにある中井工務店で寝泊まりし、技術指導を受けながら2―8日の1週間がかりで製作した。
昨年から古民家再生をテーマに連携している市内の若手工務店グループ「住倶楽部」と神戸芸術工科大が、地域の交通要所であるバス停に、まちの“顔”になるものを作ろうと計画。同大学と縁のあったヤーデ大学も加わり、合同製作した
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2016年9月8日10:21
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芹田神社(丹波市氷上町鴨内)
延喜5年(905)に創祀された古社である。慶長5年(1600)と元禄末年(1704)に遷座を行い、明治6年(1873)現在地に今の社殿を再建した。それまで熊野神社と称していたが、延喜式内社芹田神社として現在に至っている。祭神は馴染みはあまりないが、高雄神命(タカノオノカミノミコト)であり、本殿脇には元文3年(1738)の銘のある立派な石灯籠がある。
本殿のある方へ少し登って行く。本殿は一間社流れ造り銅板葺である。ここにある彫り物は、中央向拝に比較的狭い梁間に力強い竜の彫り物が目に入る。骨太の造りである。口を大きく広げ舌の先が鋭く突っ立っている。銅線の髭はないが“いらか”は太くて迫力がある。目の周りの赤色が鮮やか。中央に太い爪で宝珠を握っている。明治6年、7代目中井権次正次が倅8代目正胤を早く自立させるために合作して完成させたと思考される。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年9月8日10:20
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住吉神社(宮津市上司)
創建時不詳。明応4年(1495)に修理され、現在の社殿は天保15年(1844)に改築されたとの棟札がある。祭神は底、中、表筒男命(ウワツツオノミコト)で、いわゆる住吉三神である。波静かな栗田湾に面して、立派な鳥居が2基、目に入る。社殿にもとあったものを海辺に移動し、さらに大きな鳥居がしつらえられた。
社殿は入母屋造りで、千鳥破風、唐破風付の見栄えのよい造りである。拝殿の向拝には2段になって、彫り物がある。梁の上部には山鳥と松と竹、そして穴の中から可愛いい兎が顔を見せている。梁の下の部分には、唐獅子と思しき聖獣が2頭見られる。木鼻には、それぞれ阿吽の呼吸で2組の唐獅子と象の立派な彫り物があたりを覗っている。本殿の中は暗いが、迫力満点の竜の彫刻が、眼光鋭く髭をピンと伸ばし、宝珠をがっちり握って左前方を睨んでいる。6代目中井権次橘正貞の銘が龍の裏面にある。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年9月8日10:18
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八木昭子さん訃報
八木昭子さん(やぎ・あきこ=八木希一・歯科医師の妻)9月2日死去、84歳。自宅は丹波市柏原町柏原168ノ1。葬儀は4日、おこなわれた。
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2016年9月8日10:16
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季節の行事食学ぶ 全3回氷上で 市が募集
丹波市健康課(0795・82・4567)は、季節の行事食教室(3回)の参加者を募集している。時間はいずれも午前10時―午後1時、場所は氷上保健センター(同市氷上町常楽)。10月24日は、実りの秋の食材を使った料理(栗おこわなど)がテーマ。11月28日は、おせち料理、来年1月30日は、節分の料理(巻きずしなど)を学ぶ。丹波市いずみ会員が指導。定員各回20人。実施1週間前までに申し込む(先着順)。参加費各回1人500円程度。託児あり。
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2016年9月8日10:13
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熊本で災害支援 9月13日までボランティ...
篠山市社会福祉協議会と市は、9月17―20の日程で熊本地震の被災地、熊本県益城町、西原村方面で活動する「市災害支援市民ボランティア」を募集している。篠山市民、在勤・在学者が対象で、定員20人。13日午後5時まで受け付けている。
17日午後9時に丹南健康福祉センター(篠山市網掛)に集合。同10時に出発し、翌午前7時ごろ現地に到着。同9時から活動を始める。活動内容は現在、調整中。19日午後8時ごろに現地を出て、翌20日早朝に戻る予定(変更の場合あり)。1日目、3日目は車中泊となる。
参加費は7300円(宿泊代、ボランティア活動保険代など)。集合時に徴収する。
申し込みは市社協(担当・小谷さん079・590・1112)。
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2016年9月8日10:12
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芦田陽菜さん(春日中学校出身) 「いわ...
春日中学校出身で、陸上強豪校・敦賀高校(福井)の芦田陽菜さん(1年)が、10月1日に開幕する国民体育大会「希望郷いわて国体」の女子走り幅跳びの少年Bカテゴリー(中学3年―高校1年)に出場する。このほど福井県の高校生が出場した「国体強化記録会」(越前市)で好記録を出した。同国体では、4×100㍍リレーでも同県代表チームの一員として出場し、1走を務める。芦田さんは「自己ベストを出し、県代表として1点でも多く獲得して、福井県を上位に押し上げたい」と話している。
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2016年9月8日10:09
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G20と中国
各国首脳が中国の杭州市に集まったG20の期間、同国政府は周辺300㌔内の全工場を操業中止させ、市民になるべく市外に出かけるよう、割引券などで奨励したそうだ。お陰で西湖の景観がくっきりと映え、交通渋滞も起きなかったとか。
排ガス規制の緩い車があふれ返って、青空の代名詞だった「北京秋天」が灰色にくすんだ「北京愁天」となっても、マスクをする人は意外に少なく、国民も政府もあまり気にしていないのかと思っていたが、工場を操業中止させてまで繕うとは、やはり恥ずかしいという気持ちはあるからなのだろう。それほどの強権を、排水・排ガスの基準強化や取り締まりにこそ効かせてほしい。
G20を前に習近平主席は、2020年以降の温暖化対策「パリ協定」でオバマ米大統領と同時批准することで合意した。南シナ海の問題などで孤立しがちなため、ここはちょっと良い顔をしようという思惑が見え見えではあるが、京都議定書にそっぽを向いていた、あるいはCO2削減義務のなかった排出量最大の両国が動き出すなら、温暖化対策は少しは進むかもしれない。
この夏の暑さや大型台風を思うにつけ、地球温暖化はもはや引き返せない「ノーリターン」点にさしかかったとの感もする。安倍政権もこの問題にもっと力を注ぐべきである。(E)