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2016年9月29日09:34
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初物マツタケ入荷 料亭「大和」に ツボ...
写真・初物の丹波市産マツタケ=丹波市氷上町石生で
丹波市氷上町石生の料亭「大和」に9月27日、丹波市内で取れた初物のマツタケが入荷した。秋の味覚の王様と呼ばれる高級丹波マツタケの芳しい香りが店内に漂っている。
ツボミと呼ばれる上物を中心に9本、500㌘を生産者が持ち込んだ。同店の余田亮一さんによると、入荷時期はやや遅いが例年並みという。
発生は天候次第で、「思っている以上にデリケートだが、ここのところの雨で、山に水はたっぷりある。ぐっと冷え込めば発生すると期待している」と言い、マツタケシーズンが長く続くことを望んでいる。
入荷したマツタケはさっそく、焼きマツタケ、土瓶蒸し、マツタケご飯などに使われた。
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2016年9月29日09:26
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「笑いあり、涙あり」 花いちもんめ・松...
写真・笑いと涙の舞台を繰り広げた松竹新喜劇=篠山市北新町で
篠山演劇サークル「花いちもんめ」(足立義則座長)が企画した松竹新喜劇の公演「裏町の友情」が9月24日、たんば田園交響ホールで開かれた。松竹の役者とサークルメンバーが織りなす“笑いあり、涙あり”の名作に、800席を満席で埋めた観衆らは万雷の拍手を送っていた。
作品は、町の名物と言われるほどけんかが絶えない倉橋クリーニング店と宇部燃料店が舞台。宇部の娘が嫁ぎ先から戻ってきたことがきっかけで、さまざまな出来事が繰り広げられるというストーリー。
松竹座長の渋谷天外さんがクリーニング店主を、曽我廼家寛太郎さんが燃料店主を務めたほか、店員や町の人々などを花いちもんめのメンバーが務めた。
要所、要所にちりばめられた笑いの要素と、けんか相手を「けんか友達」として助け合おうとしたり、互いになくてはならない存在であることを認め合う友情に、多くの人が笑って泣いた。
作中には何度も「丹波篠山」の地名が登場したほか、昭和の爆笑王・藤山寛美さんの孫、扇治郎さんも登場し、「ぜひまた丹波篠山で松竹新喜劇を公演できるようよろしくお願いします」と呼び掛けるなどし、舞台を盛り上げた。
カーテンコールに登場した足立座長は、「松竹新喜劇が好きで、みなさんに篠山で素晴らしい人情劇を見てほしくて、松竹のみなさんにわがままを聞いてもらった。拍手をいただいて、本当にやってよかった」と笑顔。渋谷さんは、「ぜひ大阪の舞台も見に来てほしい。また篠山でも公演できれば」と呼び掛けていた。
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2016年9月29日09:25
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山南の首切地蔵尊 護摩焚き法要 炎囲み...
写真・願い事が書かれたよだれかけを火に入れ、供養する丹波大峯会=丹波市山南町谷川で
山南町谷川の首切地蔵尊で9月25日、「秋季大祭」が行われた。市内外から訪れた参拝客約100人が丹波大峯会による「護摩焚き供養」の炎を囲み、病気回復や入試合格などを祈願していた。
護摩のほか、絵馬や、地蔵に掛けていたよだれかけの供養もあり、参拝客らは手を合わせて願い事を祈念した。
首切地蔵尊は、首から上の願い事が叶うとされ、毎年3月の第3日曜と、9月の第4日曜に大法要を行っている。
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2016年9月29日09:24
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丹波杜氏組合 蔵入り前に祈願祭 酒造の...
写真・市原清兵衛の碑の前で、今年の酒づくりの安全を祈願する杜氏ら=篠山市北新町で
丹波杜氏組合(中川博基組合長)は9月23日、丹波杜氏酒造記念館(篠山市東新町)で、「酒造安全祈願祭」を開いた。杜氏ら約30人が参加。今年の酒造りの無事と良酒の醸造へ祈りをささげていた。
酒の神を祭っていることで知られる京都市の松尾大社から宮司を迎え、毎年、酒造りに入るこの時期に祈願祭を開いている。
また、江戸時代に行われた酒造の出稼ぎ禁止令を解くために藩主に直訴したことから、丹波杜氏の守護神とされる市原清兵衛翁の碑(篠山市北新町)に参拝。中川組合長は、「醸造にかかわるすべての者たちの安全と名醸酒の醸し出しができますとともに、業界発展を願う」と誓詞を述べていた。
合わせて優秀杜氏への顕彰状授与や、大阪国税局鑑定官室による講義も開かれた。
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2016年9月29日09:20
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ここまで出馬表明1人 丹波市長選
11月13日告示、20日に投開票される丹波市長、市議会選挙の立候補予定者説明会が9月30日午後1時半から氷上住民センターで開かれる。これまでに市長選に出馬を表明したのは、元但馬県民局長の新人、谷口進一氏(63)=丹波市柏原町挙田=のみで、他に目立った動きはない。市議選への立候補を目指しているのは、現時点で26人程度と、定数20を6程度超過する見通しになっている。
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2016年9月25日09:00
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六甲山で
初めての六甲山登山に挑戦した。阪急芦屋川駅から高座の滝、風吹岩、本庄橋跡を経て、最高峰931㍍を目指すルートを選択。そういうと慣れた人に思われるかもしれないが、選択理由は、「初心者向け」。登山は4回目です。
最初の茶屋で、腹が減っては戦ができぬと、いきなりカレーライスをむさぼり、いざ出発すると、ロッククライミングのような岩場に、急斜面。登ったかと思えば下り、「どこが初心者や」と愚痴る。
服が汗でどっしりと重くなったころ、ようやく山頂。狂喜乱舞して、「ヤッホー」と叫ぶつもりだったが、「しんどい」というかすれた声しか出ないほど、ぼろぞうきんのようになっていた。
道中、「なんでこんなしんどいことを」と自問し、古来、修験者たちは生まれ変わるために母なる山にこもったという話を思い出した。出産にあたる下山時には違う自分として生まれ直すのだという。
下山後、生まれ変わった様子もなく、足をひきずって歩く。そして、誘われるようにして入った銭湯。その湯にこれまでにないほど感動した。これが生まれ変わりだったのか?(森田靖久)
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2016年9月25日09:00
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10月1、2日 アート・クラフトフェス
「第25回アート・クラフトフェスティバルinたんば」(同実行委員会主催)が10月1、2の両日、丹波年輪の里で行われる。今年、四半世紀を迎える記念に、出展作家と来場客を楽しませようと、同フェスティバルで使えるプレミアム付き商品券などの企画を打ち出している。
商品券は1セット(1000円×4枚綴り)を3500円で販売。両日あわせて100セットを限定販売する。実行委員の酒井ひさおさん(丹波市山南町)と、3年前からイベントロゴを担当している出展者の奥田千珠さん(伊丹市)がデザインした記念缶バッジ(100円)を両日計500個販売。また、出展者に配布する記念手ぬぐいを来場者にも1枚500円で限定販売。記念風船を無料で600個配布する。
子どもたちにも楽しんでもらおうと、丹波絵画教室(丹波市春日町、北山義明さん主宰)の子どもたちが描いたフラッグアートをつなぎ合わせたティピーテント5基を設置。中に絵本を用意する。また、地元を中心にした音楽グループによる演奏も行われる。
今年の出展者数は162。陶芸、木工、ガラス、皮革、金属、布、紙、絵画など、さまざまなジャンルを扱う店が軒を並べる。また、地元の食材を中心に使った飲食20軒が並ぶ。
実行委員会の芥川清事務局長(春日町)は「自然と文化の融合を目指して、より親しみやすく感じられる空間で作品に触れていただきたい」と来場を呼び掛けている。
実行委員会は作家や会社員4人を中心に企画運営している。イベント当日の運営や受付の手伝いのボランティア(高校生以上)を募集している。
イベントの問い合わせや、ボランティアの申し込みは同フェス専用ダイヤル(0795・72・1009)。
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2016年9月25日09:00
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第490問
丹波市氷上町出身の芦田創選手が、リオ・パラリンピックで銅メダルを獲得しました。その種目は?
1.車いすバスケットボール
2.競泳100㍍自由形
3.陸上400㍍リレー
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2016年9月25日09:00
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アニメ映画「君の名は。」
年代が同じか、前後の人なら「君の名は」と聞けば、春樹と真知子のすれ違いメロドラマ、数寄屋橋、真知子巻、岸恵子と佐田啓二などを思い出されるだろう。同じ題名のアニメ映画「君の名は。」が八月二十六日に公開されるや、大ヒットどころかメガヒット、宮崎駿のジブリ作品を越える勢いに。ストーリーは全く違い、田舎に住む女子高校生と都会に住む男子高校生との淡い恋なのだが、彗星が地球に衝突するという背景があり、なかなか不思議なお話(ネタバレになるのでここまで)。
さて、私も題に魅かれて映画館へ。観客のほとんどが中高生かそれに付き添う若い親。私みたいなシニアはいない。ポップコーンの匂いがして、観劇態度はどうかと思ったが、とてもいい。映画の最後、エンドロール(出演者やスタッフなどの名前が字幕に流れること)のときも、席を立つ人はいなくて、みんな作品の余韻に浸っている。大人の多い映画だと、大半がエンドマークが出ないのに暗い中を喋りながら出て行く。映画好きの私としては、どんな映画も字幕をすべて見て、ザ・エンドを確かめるまでが一本の映画だと思っている。
アニメ研究家氷川竜介氏は「彼の映像は、風景に託して感情の機微を描くというスタイルで映像詩と呼ぶべきもの」と評している。まさにその通りで、実景以上にリアルで美しい。しかもどこか懐かしさを感じるのは、ジブリの映像の良さも取り入れているのかも。いくつになっても、人を想うことの切なさを思い出させてくれる作品だった。
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2016年9月25日09:00
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公示地価 16年ぶり1%台に 丹波地域
県は9月20日、地価調査(7月1日時点、基準地830地点)の結果を公表した。丹波地域では住宅地での下落幅が7年連続縮小。16年ぶりにマイナス1%台に縮小された。商業地も7年連続で下落幅が縮小している。
1平方㍍当たりの住宅地の平均価格は、丹波市(12地点)、篠山市(9地点)ともに1万7300円。前年比で、丹波市は2・0%のマイナス、篠山市は1・7%のマイナス。両市平均でマイナス1・9%となった。
商業地は、丹波市(5地点)3万1100円(前年比マイナス2・0%)、篠山市(3地点)3万8800円(同2・2%)。両市平均でマイナス2・1%となった。
丹波地域の最高地点は前年と変わらず、住宅地は丹波市柏原町柏原字大手町南側で3万5700円(前年比マイナス2・2%)、商業地は篠山市吹新字長藪ノ坪で4万8000円(同マイナス2・0%)。
県全体では、住宅地で1・0%、工業地で1・5%、林地で4・8%の下落、商業地で横ばいとなった。
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2016年9月25日09:00
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おかいさんが食べたい
写真・食べるために鶏を飼う。困った時の非常食。儀式の必需品でもある。
田舎の村での滞在中に風邪をひいてしまった。で、その日のおかずは、おたまじゃくしのスープ。元気のない私に「これおいしいから、食べて元気になって」と、弟が私のサジの上に、数少ない足が生えかけのおたまじゃくしを乗せてくれた。弟はいつも本当にやさしくて、小さなことまで気を使ってくれる。とってもうれしいけど、しんどい時のこれは…正直つらい…。でも、それでもなんとか食べた。で、「はい」とサジにまた1匹。その弟の笑顔に応えたかったけど、さすがに限界だった…。
普段は虫でも草でも生肉でも、何でもおいしいし何でも食べるけど、しんどい時にはやっぱり日本のおかいさんやつるつるさんが食べたい。そんな時、「私は日本人だ」と感じるのでした。
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2016年9月25日09:00
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パラリンピック
パラリンピックを、今回ほど熱心に観戦したことはなかった。一番驚いたのは、初めて見た陸上男子100㍍の全盲の部。伴走者と手をひもでつないで走る。金メダルの記録は何と10秒台。恐るべき速さだ。こうなると、伴走者も並みのランナーではとても務まらない。▼柔道だったか、表彰台に立った視覚障害の日本の選手がメダルを仕切りに手で撫でていた。我々が目にするような会場の華やかさを、彼らは全身でどのように感じていたのだろうか。▼丹波市出身の芦田選手も、400㍍リレーで日本初の銅メダルを取った。1着の米国チームがタッチのミスで失格し、拾いもののようなメダルではあったが、オリンピックのリレーでの銀メダルに匹敵する偉業だ。▼三田市出身の山田の50㍍自由形銅メダルも素晴らしい。片腕が肩からなく、よく真っすぐ泳げるものと感心する。余程の工夫と鍛錬が必要だったろう。女子テニスの上地や女子卓球の68歳の別所ら、ほかの兵庫勢も、本当によく頑張った。▼それにしても金107個、銀銅合わせて239個という中国の圧倒的強さ。優秀な競技者に手厚い報奨金が出るためという。器具にお金をかけると有利なのは事実だろう。色々課題も背負うパラリンピックだが、ともあれ、東京ではオリンピック以上に観に行きたい。 (E)
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2016年9月25日09:00
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アートフェス総合ディレクター 中西俊介...
胸張って「篠山出身」と
篠山市河原町の国重要伝統的建造物群保存地区「河原町妻入商家群」を中心にした城下町で9月25日まで開かれている「丹波篠山まちなみアートフェスティバル」の総合ディレクター。毎回、2万人近い人が集う祭典の意義は、「訪れる人が『篠山はええところやな』と思ってもらうこと、そして、住む人が、『篠山出身』ということを、胸を張って言えるようなまちにしたい」と語る。町家と芸術を融合させた新しいまちおこしにも、動機は至ってシンプルだ。
写真家で、自身も表現者。カメラを手にしたきっかけは、「世の中は自分で操作できるようなものではない。なので、とりあえず、世の中で起きることを自分の目で見て、勉強しようと思って」と話す。
人物、スポーツ、ファッション―。大阪を拠点に社会を撮り続けてきた。そして、アートフェス実行委員会が立ち上がる少し前に帰郷。対象を撮影し、その対象をどうすればより良いものとして発信できるか、というカメラマンの視点を武器に祭典を盛り上げ続ける。
資金集めや広報活動に奔走し、忙殺されることもあるが、苦労がたくさんの人にポジティブに跳ね返ると思っている。
アートは、「人間がしてしまうおもしろいこと」と表現。そして、「芸術家にとっては、それが生きるモチベーション」と語る。
今年もアートフェスの幕が上がっている。
「目標は簡単。アートを通して出会った気の合う人々が、何かまた新しいものをつくり出していってもらえたら。そして、この場所がテレビ局のようになって、情報を発信する拠点になればうれしい」。51歳。
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2016年9月25日09:00
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春日町の安田和典さん 詩吟西日本「16傑...
丹波市春日町牛河内の団体職員、安田和典さん(37)が尼崎市総合文化センターで9月18日に行われた詩吟の西日本最大のコンクール、「第71回第1部(一般の部)吟士権者決定詩吟大会(通称・愛連大会)」(愛国詩吟総連盟主催)で、「16傑」(15位)に初めて入った。15府県、1万人以上の愛好家が出場した予選を勝ち抜いた上位400人の中で特別に表彰される名誉ある賞。「まさか、という思い。16傑に入り、上位の方々と同じ舞台に立て、話しができた経験は大きく、さらに精進したい」と喜んでいる。
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2016年9月24日15:59
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食事処「和多作」
20種類、多彩な丼
子育てに良い環境を求めて大阪から篠山へ移住した和田光司さん(52)が店主。活魚居酒屋を営み、割烹などで料理長を務めた板前が、妻の裕子さんとともに客をもてなす。
「食べやすくリーズナブルに」と考え、大海老天丼(680円)やローストビーフ丼(780円)、まぐろ丼(800円)など、多彩な丼もの20種を中心に。うなぎ丼(1200円)は朝にさばいた新鮮な素材を使う。昼は丼の中から一種類を特別価格で提供。ランチ弁当も好評だ。夜は酒の肴もそろえる。
和田さんは、「気軽に来てもらえたら。篠山に新しい食文化を広めたい」とにっこり。
篠山市東新町214-20
tel079・506・1967
営業時間/11:00~14:00、18:00~22:00
(ラストオーダーは21:30)
日曜、祝日定休
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2016年9月24日15:47
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初マツタケお目見え 料理旅館「近又」
写真・今年初のお目見えとなったマツタケ=篠山市二階町で
篠山市二階町の料理旅館「近又」(鈴木弘和社長)に9月23日、篠山産の初マツタケがお目見えした。同日に篠山魚市場に入荷したもの。2本計35㌘で3万円、キロ単価は85万円というご祝儀価格で競り落とした。同店は、「サイズは小さいが香りはさすが篠山産。土瓶蒸しにして提供したい」と話している。
市内東部産で、6㌢と5㌢。同店によると、初マツタケの登場は昨年よりも約1週間遅く、例年並みという。
競り落とした同店の荻野創真料理長は、「このところの雨や、気温が低くなり始めたことで出たと考えられる」と言い、「年々数が減り、希少価値が高まっているが、毎年、マツタケが出るのを待ってくださるお客様の予約がある。世界一の味を提供するためにも、これからの豊作に期待したい」と話していた。
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2016年9月24日15:45
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劇研椎の実10月2日公演 森公苑で 前夜...
写真・公演が近くに迫り、練習に熱が入る椎の実の団員=丹波市柏原町柏原で
柏原町を拠点に活動している「劇研・椎の実」(荻野祐一代表、団員30人)が、10月2日午後2時から丹波の森公苑(丹波市柏原町柏原)ホールで定期公演を開く。前日の1日午後7時から公開リハーサルも開催。いずれも入場無料で、来場を呼びかけている。
同劇団は毎年秋、オリジナル脚本を上演しており、今回の出し物は「無くて八癖」。おでん屋の屋台を切り盛りしている女性に思いを寄せている3人の男がいた。女性は夫と死別。女性の娘2人は、男3人に好意を持ち、男のいずれかと母親が結婚すればと願っていたが、3人はそろって酒癖が悪く、酒癖の悪さから失態をしでかしてしまう―というストーリー。
同劇団は創立から今年で68年。親子2代にわたる団員も少なくなく、今回、初舞台を踏む崇広小学校6年生の宮野真一君もその一人。子どもが生まれるまで舞台に立ち、今は裏方に回っている母親の宮野さおりさんに連れられ、毎年、同劇団の公演を観劇しているうち、興味を持った。「緊張すると思うけど、大きな声を出して頑張ります」と話している。
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2016年9月24日15:41
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篠山市本郷・春日神社 国登録・改修を報...
写真・覆屋も完成した国登録有形文化財の本殿と、宮総代の細見さん=篠山市本郷で
篠山市本郷の春日神社本殿が国有形文化財に登録されたことと、本殿を覆う「覆屋」や参道などの改修工事が完成したことの報告会が、10月2日午後1時半から同神社近くの西紀北小学校体育館で開かれる。専門家による建築様式の解説などがあり、誰でも聴講できる。同実行委員会の主催。また、16日には例祭にあわせて「850年祭」が開かれる。節目の850年に向けて、住民が中心となった取り組みを始めて6年。実行委は「伝統文化をしっかりと次の世代に伝えていきたい」と話している。
同神社本殿は、2015年11月に国有形文化財に登録され、同12月に市教委から伝達された。また、14年には覆屋の改修が約1年がかりで完成。さらに15年には社務所の改修が、今年は参道階段と石垣などの改修が完成した。
報告会では、同校区内在住で、ジブリ映画の音楽などを手掛けた高木正勝さん作詞作曲の「かみしゃま」を、地元の合唱グループ「コール・コスモス」が歌い、オープニングを飾る。覆屋、参道などの改修や、国登録への取り組みと住民の思いを、氏子代表や市教委が報告。登録推薦の所見を作成した神戸芸術工科大学の山之内誠准教授が、本殿の建築様式をテーマに講演する。
16日の「850年祭」では、社務所で祝会が行われた後、丹波篠山太鼓「鼓篠組」が祝い太鼓を披露。子どもたちによる伝統の「春日踊り」に加え、青年による踊り「松づくし」が奉納される。
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2016年9月18日09:00
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芦田さん(氷上町鴨内出身)/リオ・パラ...
リオデジャネイロ・パラリンピックで、丹波市氷上町鴨内出身で上肢機能障害のある芦田創選手(22)=トヨタ自動車=が、第一走者を務めた陸上男子400㍍リレー(切断など)で銅メダルを獲得した。日本記録を持つ走り幅跳びは12位に終わった。北小学校を卒業するまで丹波市で暮らしていた芦田さん。恩師や同級生たちは、世界に羽ばたいたかつての「幸世っ子」の活躍を驚きをもって喜んでいる。
9月13日のリレーでチームは44秒16と日本記録を0秒17更新しながらも4着。1着のアメリカが失格となり、繰り上げで3位になり、この種目初めてのメダルを獲得した。
6㍍75の日本記録を持つ専門種目の走り幅跳び(15日)は、1回目をファウルとしてリズムを崩し、2回目が6㍍49、3回目も6㍍52と思うような結果が残せず、4回目以降に進める上位8人に残れなかった。
芦田さんは右腕が不自由で、北小を卒業すると同時に家族で池田市に転居した。早稲田摂陵高校(茨木市)で陸上をはじめ、早稲田大学では昨年のドーハ世界選手権で走り幅跳びで6位入賞を果たした。ドーハ大会直前の昨年9月、母校の北小学校と南小学校で講演し、運動場で児童に「日本一の跳躍」を披露した。
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2016年9月18日09:00
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中学生の自由研究
こども新聞の取材で、丹波市の中学校理科自由研究展の最優秀賞に選ばれた3人に会った。今年は全員女子で、それぞれ個性的だった。
1年生の細見さんは、「斜面と滑り落ちる物体」をテーマに、重い物と軽い物ではどちらが滑りやすいかなどを実験で確かめていた。2年生の尾松さんは、県内の鉱山で孔雀石を採取して「岩絵の具」を制作。3年生の宮本さんは、銅線コイルと電池、磁石を使い、リニアのように磁界の力で、コイルの中を電池が走る実験をしていた。インターネットのサイトなども参考にしながら、自分で実験の仕方を考えたり、失敗の原因も分析したりしていて、すごいと感心した。
私が中学生の時は、自由研究は必須ではなかった。今のように実験付きの宿題は、正直大変だろうなと思う。最優秀の生徒に「いつもいろいろなことに疑問を持っているの?」と尋ねると、「自由研究の時期だけです」という答えが返ってきてほほ笑ましかった。宿題のためだけにでも、自分でいろいろと考えて実験した夏休み、きっと力がついていることだろう。(古西 純)