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2016年10月9日09:00
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シニアの就職面接会 氷上で10月19日 60―...
おおむね60歳から70歳くらいまでのシニアエイジの求職者を対象にした就職面接相談会が10月19日午後1時半から氷上住民センターで開かれる。予約不要。男女不問。企業説明あり。丹波市、兵庫労働局などの主催で、広く参加を募っている。
参加する市内8事業所と直接相談、就職面接を受けられるほか、ハローワーク職員による職業相談や市シルバー人材センターの登録相談もある。
事業所が職安に求人を出す際、「年齢不問」というケースが多いものの、実際に面接を希望すると事業所の希望する年齢層ではないミスマッチが起こることから、シルバー世代に焦点を絞った。
問い合わせはハローワーク柏原(0795・72・1070)。
参加事業所は次のとおり。
▽栗田商店(木工加工補助)▽青垣コイズミ照明(照明器具の組み立てライン作業・加工作業)▽さとうフレッシュフロンティア(食品レジ、食品売場、惣菜売り場担当)▽日本紙器(段ボール製造、リフト作業)▽ユウキメタルテック(組立作業)▽正峰会(介護補助、調理補助)▽日本電気化学工業所(検査・梱包作業)▽ワタミファーム(農場作業員)
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2016年10月9日09:00
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黒井城トレイルランニングレース実行委員...
丹波初の“トレラン”企画
11月12日に開かれる「黒井城まつり」と同日開催の初イベント「黒井城トレイルランニングレース」を企画した。自身も山野を駆け抜ける“トレラン”の魅力にひかれ、海外のレースにも出場。地域資源を生かした催しにしようと意気込む。
山との出会いは2年前。誘われて氷上町の五台山に登った。「山は危ない場所」という認識だったが、マイナスイオンを感じ、いやされたという。以来、毎週のように登山を楽しんだ。
「何やら山を走る競技があるらしい」と、ひょんなことからトレランの存在を知った。怖いもの見たさで、神鍋高原で行われた大会に出場。この経験が、トレーニング法や走り方などを研究するきっかけになり、のめり込むことになった。
今夏には、西欧州最高峰モンブランを走る世界有数の大会「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」に出場。フランス、イタリア、スイスと国境をまたぎながら、170㌔を完走した。
「トレランは、大会によって距離や標高差が違う。フルマラソンのようにタイムの指標があるわけではなく、山を走ること自体が尊敬に値する。最後まで走り切った人への賛辞を惜しまないという文化が好き」と語る。
黒井城大会を企画したのは、地域おこしにつながれば、との思いから。「地元の経済を刺激することが地域活性化になる。一過性の催しでは意味がない。伝統の黒井城まつりとタイアップすることで、相乗効果が生まれるのでは」と考えている。
大会当日は、ゴール地点に立つという。「みんながどんな顔でゴールするのかを見て、笑顔で迎え入れたい」。38歳。柏原町北山出身。タグチスポーツ代表。
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2016年10月9日09:00
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「ささ山手創り市」15周年 10月11日、黒豆...
篠山市の60―70歳代の女性3人でつくる遊悠人倶楽部(西垣丕代表)が運営する「ささ山手創り市」が、10月11日で15周年を迎える。午前10時―午後4時半まで黒豆の館(篠山市下板井)で開き、約80ブースの出店がある。15周年を記念し、手作り品が当たる抽選会も予定している。3人は、「こんなに長く続き、大きな催しになるとは思っていなかった。今後も20周年に向けてがんばりたい」とはりきっている。
メンバーは、西垣代表(同市住吉台)、正呂地幸恵さん(同市北新町)、池本伸子さん(同市寺内)。
もともと手仕事愛好家仲間で、ちりめんを使った小物作りの教室に通っていた際、講師から「作るばかりでなく、売ってみたら」と勧められたのがきっかけ。同市東新町のアトリエを借りて始めた。当初はメンバーを含めて10人ほどの出店者で始めたが、「あまりにお客さんが来ないので、うろうろしていた」と懐かしむ。
口コミで広がったり、PRにも精を出し、次第に出店者、来場者ともに増加。それに伴い駐車場の確保が一番の課題となり、鳳凰会館(同市河原町)、お菓子の里丹波(同市東吹)、さらには現在の黒豆の館へと会場を移した。毎月11日に開催。素人の女性たちが始めた小さな市が、今では毎回、大阪、明石、加古川、舞鶴、豊岡などから洋服、小物、木工、陶器などの約80ブースが出店、約300人が来場する。
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2016年10月9日09:00
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どんぐりころころ
どんぐりを見ると、つい拾いたくなる。どんぐりにはどこか不思議な魅力があると思う。いろいろな形の帽子をかぶっているのもかわいい。
こども新聞の10月号でどんぐりを特集し、10種類のどんぐりの木が植えられている丹波の森公苑の庭で、野遊び研究家の山崎マリオ先生にいろいろと教わった。ペンチで殻を割って「スダジイ」を食べさせてもらったが、生でもちょっと甘くておいしかった。炒るともっと香ばしいらしい。
「どんぐりの王様」と呼ばれているクヌギのどんぐりで作ってもらったコマは、バランスよく回り続けておもしろかった。ちなみに、「どんぐり」というのは、ブナ科の木の実の総称で、日本には約20種類あるそうだ。
森公苑の職員さんによると、昨年はどんぐりが大豊作だったが、今年はクヌギを除いては不作のようだという。どんぐりは山の動物たちの貴重な食糧になっているため、山のどんぐりも不作なら、動物たちが里に降りて来やすいかもしれない、とのこと。先日、クマの目撃情報が出たこととも関係しているのだろうか。(古西 純)
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2016年10月9日09:00
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前撮り写真
五月のはじめ、長女から「樹里亜(ジュリア)の成人式の前撮り写真の予約が取れたの。振袖の一式を八月に入ったら送ってね」という電話。樹里亜は長女の娘で、私にとっては初孫。長女には二人の娘と息子。長男と次女に息子が一人ずつ、全部で五人の孫がいる。長女は、その年代としては早く結婚したので、樹里亜が生れたとき、私は四十九歳、夫が五十二歳、今から思えばずいぶん若い祖父母だった。長男も次女も同じく早く結婚してくれたので、五十代半ばで、孫育ての手伝いからは解放された。
さて、この前撮り写真という言い方、昔はなかった。広辞苑を引いてもまだ掲載されていない。ここ数年の内には採用されるだろうが。一般的に馴染みのあるのは、結婚式の前撮り写真。数週間か数カ月前に、景色の良い庭園などで、時間をかけてプロのカメラマンに撮影してもらう。名古屋市の徳川美術館や犬山城などで撮影しているのを見かけたことがある。本番の式までに喧嘩別れしたら、この写真どうするの、などと勘繰ったりもする。
まあ、それは置いといて、成人式までも前撮りとは、ちょっとびっくり。娘に「そんな暑いときに撮らなくてもいいじゃない」と言うと「予約がいっぱいで、やっと取れたのよ、東京は何でも混むの」とのこと。振袖は二十四年前、長女のために丹波の母が張り切って誂えてくれたもので、歳月を経てもしゃんとしている。先日、ラインで送られてきた前撮り写真、古典的な柄がハーフの樹里亜のはっきりした目鼻立ちに良く似合っていた。
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2016年10月9日09:00
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第492問
「どんぐり」とは、何科の木の実の総称でしょう?
1.ブナ科
2.マツ科
3.クリ科
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2016年10月8日15:58
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珈琲館「杜のふくろう」
上質の生豆を自家焙煎
マスターの細見直正さん(61)は、丹波市春日町野瀬出身。大手百貨店を退職し、10年来の夢を実現させた。
コーヒーマイスターの資格を持ち、産地の上質の生豆を自家焙煎。苦みと酸味のバランスにこだわった店オリジナルの味を提供している。やきもの好きでもあり、カップは丹波焼を中心に各地の窯場をめぐって収集した。
ブレンドコーヒー(450円)は、深みの違いによる3種類から選ぶ。ストレートコーヒーは、ブラジルフェレーロ、グアテマラ、ジャマイカブルーマウンテンなど10種余り、480円から。地元の和・洋菓子も数種、取り揃えている。
篠山市呉服町24
tel090・5278・0759
営業時間/9:30~17:30
定休日/毎週火・水曜日と第1月曜日
席数/13席
※コーヒー豆も販売している
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2016年10月8日15:44
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“旅人”アサギマダラが飛来 篠山市宮ノ...
写真・アサギマダラの飛来を喜ぶ小豆さん=篠山市宮ノ前で
篠山市宮ノ前の小豆むつ子さん(66)宅の庭に咲くフジバカマに、日本で唯一、渡り鳥のように長距離移動をすることで知られる大型のチョウ「アサギマダラ」が飛来。名前の由来にもなった薄い浅葱色(青緑色)をした、まだら紋様の羽をひらひらさせながら花から花へ飛び交い、蜜を吸っていた。
植物画家の小豆さん。作品のモチーフに用いるため、庭には数多くの山野草や園芸種の草木を植えている。一昨年に篠山に移住。以前に住んでいた稲美町でもアサギマダラが好むフジバカマを庭に植え、呼び込んでいた。「篠山にもやって来るかなあ」と淡い期待を持ってフジバカマを植えていた。
10月4日、ついにその姿を現した。「ようやくやって来てくれた。しかも一度に2匹も」と喜び、「長い渡りの途中に我が家に立ち寄ってくれてうれしい。“旅人”をもてなす気持ちは人も虫も一緒。たくさん蜜を吸って栄養補給をして長旅に備えて」と目を細めていた。
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2016年10月8日15:41
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「今年は粒も大きめ」 黒枝豆が販売解禁
写真・樽開きで黒枝豆の販売解禁を祝う関係者代表=篠山市東吹で
丹波篠山黒枝豆の販売が10月5日解禁され、同日、JA丹波ささやまの直売所「ファーマーズマーケット味土里館」(篠山市東吹)でセレモニーが開かれた。関係者ら約30人が出席し、中に黒枝豆を詰め込んだ樽を開いて販売解禁を祝った。
セレモニーでは、堀江溢雄・市農業生産組合協議会長が、声高らかに販売解禁を宣言した。
市内の黒大豆の作付面積は約160㌶。今年9月は、雨や曇りのため日照時間が短く、多湿だったが、生育にそれほど悪影響を与えず、花芽の付く8月は好天に恵まれたため、昨年よりもさや付きがよく、粒も大きめという。
市のブランド基準を満たし、市から「丹波篠山黒枝豆販売の店」として認定された登録者が、店舗や沿道の160カ所で、今月末までキロ1000円前後で販売する。
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2016年10月8日15:38
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10月15・16日、陶器まつり 陶の郷でプレイ...
写真・陶器まつりのプレイベントの一つとして開かれている「丹波焼のある食卓」展=篠山市今田町上立杭で
「第39回丹波焼陶器まつり」(篠山市、丹波立杭陶磁器協同組合など主催)が10月15、16の2日間、篠山市今田町内で開かれる。まつりの気運を高めようと、実行委員会(市野達也実行委員長)は、立杭陶の郷(同町上立杭)でプレイベント「丹波焼のある食卓」「匠の技新作展」の2つの展覧会を催している。開場時間は、午前10時―午後5時。期間中は無休。
「丹波焼のある食卓」には、丹波焼の30窯元が出展。モーニング、ランチ、ティータイム、晩酌と、各窯元がそれぞれの場面に見合う複数の食器を選び出し、テーブルコーディネートを提案している。伝統を重んじた焼き締めの器で統一したものや、赤や青、黄色など鮮やかな発色の釉薬を施したファッショナブルなものまで、作家の個性が感じられる見ごたえのある展覧会になっている。まつり当日には販売も行う。
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2016年10月8日15:35
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500万本のコスモス見ごろ 氷上町清住...
写真・見頃を迎えているコスモス畑=氷上町清住で
丹波市氷上町清住のコスモス畑で花が見頃を迎えている。清住村おこし実行委員会は10月10日午前10時から「コスモス祭り」を開く。今年の会場は達身寺の南側で、約7㌶に500万本の花が咲いている。黄花コスモスをまとめて植えているほかは、ピンクや紫、白の花が風にゆらゆら揺れている。今年は種子を購入せず、昨年収穫した種を利用した。
台風18号がそれたことで倒伏を免れ、ちょうど花の盛りに祭りが重なった。
駐車無料。入園料300円(中学生以上)。達身寺拝観とのセット割引は700円のところを200円引きの500円に。
あおがき観光案内所(0795・87・2222)。
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2016年10月6日10:10
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稲崎神社(京都府与謝野町石川)
与謝野町の国道176号を北上し、石川地区の右側の山裾に鎮座する神社。創建時不詳。祭神は宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ、いわゆるお稲荷さん)。境内は整備が行き届いて、静謐な雰囲気が漂っている。出雲系の狛犬が迎えてくれる。社殿は覆い屋で守られて、風化がほとんど見られない。
拝殿向拝上の竜がまず目に入る。口を大きく開け、左上空を見上げている。ピンと立った舌先、黒色の銅線の髭、なめらかで力強いいらか、何といっても、赤く塗った目と宝珠の先端が鮮やかだ。木鼻の定番の唐獅子と獏も迫力があり、これらの目も赤色である。社殿の上部の隅には、獏に酷似した象の聖獣が見える。本殿の扉にも多彩な彫り物が施されている。頂点には、力士が梁を支えている。脇障子がいい。応神天皇の土蜘蛛退治と鷹を打ち据えている2面が見える。中井権次正胤の明治31年、44歳の力溢れ、垢抜けした傑作である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年10月6日10:09
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一宮神社(丹波市春日町栢野)
栢野集落を流れる小川を渡った所に鎮座する古い神社。神社は清掃が行き届いて静謐な雰囲気である。立派な鳥居が迎えてくれる。両部鳥居であり、神社の銘を表した扁額の上には唐破風の屋根がついている。左前方には巨岩が見える。往古、磐座信仰の対象であった大岩であろう。さらに進むと、本殿がある。比較的コンパクトだが、銅板葺のどっしりとした佇まいである。手前には特別保護建造物と彫られた碑が建っている。
本殿向拝を眺める。梁間は狭いが、それゆえ、彫刻を施された龍全体が前方に押し出されてきているように迫力がある。銅線の細い髭を左右に伸ばし、左前方を睨んでいる。いらかの数は少ないが迫力がある。木鼻は定番の唐獅子と獏であり、左の脇障子には松と竹と山鳥、右のそれには、猿を狙う鷹だ。向拝の彫り物と脇障子のそれは、1850年代半ば過ぎの6代目中井権次正貞、7代目正次の合作と思われる。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年10月6日10:07
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社会福祉法人青垣福祉会事務職員を募集
正規職員1人を募集。おおむね35歳未満で、高卒以上(卒業見込み含む)。11月下旬に青垣町沢野の認定こども園あおがきで採用試験を行う。採用予定日は来年3月1日。申し込みは10月末までにハローワーク柏原へ。問い合わせは、認定こども園あおがき内の青垣福祉会本部事務局(0795・80・5003)。
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2016年10月6日10:06
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クラシックカー展示車両を募集 10月11月...
往年の名車が並ぶ「中兵庫クラシックカーフェスティバル in かすが」が11月3日午前10時から、丹波市春日庁舎駐車場で開かれる。車の出展者を募っている。
1982年までに生産登録された、国産・外国産を募集。違法改造車や暴走族風の車両は認められない。
1台3000円(記念品、軽食付き)。当日受け付け不可。10月20日までに、同実行委員会の高階さん(090・1599・0096)。
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2016年10月6日10:05
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甲子園
この夏、NPO「アジアの新しい風」の活動で、阪神間のある大学に留学中のベトナム人女学生を京都に案内した。道すがら、なぜその大学を選んだのかと尋ねると、「甲子園にすぐ近いから」。▼日本のアニメが外国でも人気があることはよく知られるが、彼女は「ダイヤのエース」という高校野球のテレビ・アニメの大ファン。ベトナムでも野球はそこそこ普及しているらしく、彼女がいた高校にも野球部が出来、彼女自身も一時、入っていたとか。華奢な身体で、長続きしなかったそうだが。▼数日後の高校野球の決勝戦に行くのを楽しみにしていて、甲子園の吸引力も国際的になっているのかと感心した。宝塚歌劇のファンで、宝塚に近い家を求めて関東から丹波市に移り住んだ夫妻もいて、「甲子園」と「宝塚」は東京にも作れない、兵庫県の貴重な財産だ。▼そこで思い出したのだが、筆者が高校生だった50数年前は、高校野球の兵庫県予選も甲子園球場を使っていた。ブラスバンド部員の筆者もよく応援に出かけたが、甲子園が当たり前のことと思っていた。今は諸事情から廃止されたのだろうが、これを、せめて準々決勝くらいから復活できないものか。▼兵庫勢はこのところ沈滞気味だが、「ともかく甲子園の土が踏める」となれば、他県からもっと精鋭を呼べるのでは。(E)
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2016年10月6日10:04
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渋皮煮の季節
丹波栗の収穫がそろそろ終わる。今年は栗が大きく育ち過ぎて、鬼皮がやぶれる「割れ栗」が多いと、話を聞いた生産者がこぼしていた。今年の栗は本当に大きく見える。ここ何年かせん定をしていないうちの栗ですら丹波栗の風格が漂っている。
恒例の渋皮煮を作っている。晩酌をしながらぼちぼち鬼皮をむく。調子が出てきた頃には栗が尽き「また来年」と作業は一向に上達しないが、今年はひとつ工夫をした。「ゆでたらはがれやすくなるだろう」と、毎年手こずる「お尻」の部分をあえていい加減にむいてゆでた。これが幸いし、作業が相当楽になった。がんばってむくお尻の部分に刃が強くあたって傷がつき、ゆで汁、漬けシロップを濁らす原因になっていた。
「手間がかかるものをわざわざ作る」のが楽しくて渋皮煮を作っているが、1度挑戦したいのが、さらに手間がかかるマロングラッセ。糖度の異なるシロップで重ねるように炊いていく。大粒の今年の栗で作ると見栄えが良さそうだ。ただ、調理に時間がかかり過ぎると、食べる気が失せるので思案している。(足立智和)
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2016年10月6日10:03
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俳句と美術のコラボ展「俳句×美術 in ...
校庭のブランコにスリッパ。「ブランコにスリッパだけが乗っている」。体育館には妙に礼儀正しい緑の文字が横たわる。「棺桶の長さのカーテン今朝の秋」。入り口には御神籤俳句がお出迎え。「年の暮女子学生の作業服」。整列してお客様を待つスリッパには俳人と美術家の名前と句が一句。「靴底の中敷きずれる文化の日」。目の前には古い標本引き出し。一つ一つに俳人や美術家の自我。おおさわほてる氏の「実は僕満身創痍だ満月も」。教室に入ると47枚の絵と句を合わせる「俳句と絵合わせ」。周囲を取り囲む夢想的な絵と美しい文学である俳句を堪能。2階では、「音の瓶づめ―俳句の標本」。俳句の書かれた透明な瓶が静かに並ぶ。蓋のボタンを押すと音が聞こえる。数の子を噛む音には「歳送る頸動脈を撫でながら」。何からそんなに身を守るのか、装甲車のように固く縮こまる蝉の鎧。「油蝉次はにゅるにゅる生きてやる」。奥の教室には「プルーストの窓」。小説で繋がる俳人と美術家。「さえずりも泡立つように甘えるように」。廊下には坪内捻典氏の「行こうか うん、アフリカへ そう、アフリカだな」。私のお気に入りは、ガラス窓に銀色で書かれた「忘れたる耳を探しに冬木立」。隣に生える小さな耳が途方に暮れている。
美しいもので満たされた体をたぷたぷと鳴らしながら階段を下りると俳句マンが別れのあいさつを。「ずる休みして廃校にいる赤とんぼ」。明日は仕事に行きます。ありがとう。(土性里花・グループPEN代表)
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2016年10月6日10:01
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織田まつり 10月10日、柏原で 約40店のう...
柏原中心市街地などで10月10日午前10時から、「柏原藩織田まつりとうまいもんフェスタ」(同実行委員会主催、080・2451・3115)が開かれる。呼び物の武者行列の殿様役は、昨年に続き、織田信長の直系、18代目の子孫の織田信孝さんが務める。
武者行列は正午からセレモニーが開かれる。能の奉納や居合道の披露、陣太鼓の実演がある。午後零時40分から、約100人の武者行列が柏原藩陣屋跡を出発。午後2時半に柏原自治会館に到着する予定。うまいもんフェスタは西市庭会場で約40店が特産品などを販売する。正午―午後零時15分、JA丹波ひかみがコシヒカリのおにぎりをふるまう。
柏原藩陣屋跡のステージでは、午前10時―午後3時、柏原中学校の吹奏楽や、南米音楽、氷ノ川太鼓、スチールパンなどの演奏がある。また、各所でお茶席や、手作りおもちゃ教室、ステンドグラス展、柿渋染め展が行われる。
このほか、午前10時―午後3時、南多田と下小倉の両地区で黒枝豆の収穫体験が行われる。
関連イベントとして、観光まちづくりの会が9日午前9時半―午後4時半、陣屋跡で伊藤園協賛の「茶ッカソン」を開く。さまざまなゲストを招き、柏原高生がまちづくりについてアイデアを出し合い、後日、それを具体化していく。一般の見学可。
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2016年10月6日10:00
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佐佐婆神社 伝統のはた祭り 流鏑馬神事...
篠山市畑宮の佐佐婆神社(日置春弘宮司)の例祭「丹波篠山はた祭り」が10月1、2の両日、同神社とその周辺で行われた。400年近く続く伝統の祭り。金みこしや山車巡行、流鏑馬奉納などの神事が行われ、五穀豊穣や無病息災などを祈願した。
2日の本宮では、金みこし3基、山車9基をはじめ、獅子や天狗、お神酒持童女など約200人で、約1㌔離れた若宮神社まで往復した。続いて行われた流鏑馬では、騎馬童子に抜擢された城北畑小学校3年の火置亜蘭君(同市大渕)が、勇壮な陣羽織姿で馬にまたがり登場。境内と参道に設けられた計3カ所の的をめがけ、3本ずつ計9本の矢を射った。矢を拾うと幸運に恵まれるとされることから、見物人たちは放たれた矢を競うようにして取り合った。
見事な弓さばきを見せた火置君は、「うまく矢を飛ばせて楽しかった。いい思い出になった」と笑顔を見せていた。