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2016年11月3日10:43
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里山工房くもべ 人気定食レシピ「いただ...
写真・発行したレシピ集を手にする厨房スタッフたち=篠山市西本荘で
旧雲部小学校舎を活用した「里山工房くもべ」(篠山市西本荘、079・556・2570)が、工房内カフェ&レストランで提供した定食メニューのレシピ集「いただきます。」を発行した。レシピだけでなく、雲部地区の移ろいゆく四季を切り取った写真も豊富に取り込んだ。1500部を印刷。同地区全戸と、工房への出資者に配布。残りは4日から定食(コーヒー付き、1200円)を注文した人にプレゼントする。
1日で3周年を迎えたのを記念し、運営する合同会社里山工房くもべ(今井進代表社員)が、総務省の補助金を活用し、発行した。
同レストランでは、週替わりの定食を提供しており、豊富なレシピの中から特に人気の高かった定食を、四季ごと4種類ずつ厳選し、紹介している。
春の章では「筍のはさみカツ定食」、夏の章では「みょうが入りハンバーグ定食」、秋の章では「鯖のねぎ味噌マヨネーズ焼き定食」、冬の章では「鶏ひき肉の和風ロールキャベツ蟹かま餡かけ定食」などを紹介。メーンのおかずのほか、添えている小鉢や具入りごはんのレシピ3―4種類も掲載している。
工房内の紹介などもあり、同工房に関わる人たちの笑顔があふれている。オールカラーで、95㌻。表紙と裏表紙が一体化しており、広げて見ると、レストラン内で座っている感覚になれる。
今井代表社員は、「3周年の節目に、活動の集大成となるものができた。レシピ集に掲載している地域の野菜を使った料理を、家庭で作ってもらえたらうれしい」と話している。
同工房カフェ&レストランは、金、土、日、月曜の午前11時―午後4時まで営業。厨房スタッフ9人が腕を振るった料理を、ホールスタッフが笑顔と一緒に届けている。
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2016年11月3日10:41
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ちーたん焼き始めます サンコードー・竹...
写真・ちーたんをかたどった鋳型と「ちーたん焼き」=丹波市柏原町柏原で
柏原町柏原の電器店、リサイクルショップ「サンコードー」の竹内孝志社長(45)が、11月6日に丹波の森公苑で開かれる「GOGOフェスタ」から、丹波市のマスコットキャラクター「ちーたん」をかたどった人形焼き「ちーたん焼き」の販売を始める。
竹内さんは青年会議所や商工会青年部、消防団を引退したため、「何かまちに役に立つことをしたい」と発起。鋳物のオーダー製作をしている北辰工業所(富山県高岡市)にちーたん(体長約10㌢)20個分の鋳型を依頼した。生地には井上養蜂場(丹波市氷上町)のハチミツを使うなど、材料にもこだわった。
1個150円。今後、地域のイベントなどで販売する。
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2016年11月3日10:37
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丹波市長選の公開討論会 11月7日、ポッ...
丹波市長選の公開討論会が11月7日午後5時からポップアップホール(丹波市氷上町本郷)で開かれる。主催の丹波青年会議所は来場を呼びかけている。先着300人。
討論会では立候補予定者に政治理念や政策ビジョンを語ってもらうとともに、コーディネーターの芦田泉・同青年会議所理事長が一問一答で有権者の関心が高い問題についてたずねる。
同会議所社会開発委員会の矢野宏明委員長(37)は「生で意見を聞いてもらい投票の参考にしてもらえれば」と言い、芦田理事長(39)は「互いに質問をぶつけあってもらうことも考えている。平等に扱う」と話している。
1時間半の予定。事前に立候補予定者に質問内容を渡し、考えをまとめた上で参加してもらう。同会議所によると、市長選に名乗りを上げている2人は参加する意向を示しているという。立候補予定者2人以上参加の場合のみ開催する(1人の場合は中止)。
問い合わせは同会議所(0795・72・3398)。
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2016年10月31日08:48
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第495問
丹波地域で今年、あちこちで目撃情報が寄せられた、国内唯一の「旅する蝶」とは?
1.アサギマダラ
2.オオムラサキ
3.アカタテハ
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2016年10月31日08:48
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読書週間
精神科医の香山リカ氏は、雑誌の編集者から聞いた話に唖然とした。「昔は、人がひと息に読めるのは800字と言われたけれど、今は“ひと息は200字”が常識。それ以上長くなると、読者から『読みにくい』『何を言っているか、わからない』というクレームが来る」。▼編集者は、読者は簡単で短い文章を望むようになったと言う。それはなぜか。香山氏は「日本語を読んだり書いたりする力が著しく低下している」からだと考える。出版危機と言われる昨今だが、その背景には読者の読解力の低下があるということだろう。▼思想家の内田樹氏は、出版危機について別の見方をする。出版危機の本質的な原因は、出版社の側にあるという。「読者はできるだけ知的負荷の少ないものを求めている」という、読者を見下した設定が出版危機を招いているというのだ。▼香山氏と内田氏の見方のどちらにも賛同する。読者、出版社のいずれにも問題があり、それがからみあった結果が今の出版危機なのだろう。▼「電車などに乗ると、あっちにもこっちにも小説や雑誌をひろげている人が目につく」。国語学者の金田一春彦氏が昭和40年に書いた一文だ。さて、今の車内の風景はどうか。日本人は読書に熱心だとしたこの雑文の題名は、今まさにそうである「読書週間」。(Y)
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2016年10月31日08:47
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ハロウィン
ハロウィンについて初めて知ったのは、約五十年前。「この時季、アメリカではハロウィンでとても盛り上がるのよ。仮面をかぶった子供たちが、家ごとに『trick or treat』と叫んでお菓子をもらうの、それがとても楽しかった」と話す帰国子女の英会話講師から。その時は、そんなお祭りがあるのか、くらいの印象だった。
それから三十年近くが過ぎ、子ども英会話教室をやっていたとき、本部からカリキュラムとしてハロウィンを教えるように言われた。今から約二十年前で、巷ではあまり知られてなかった。生徒たちにとっても新鮮だったのではないだろうか。当時の生徒たちも、そのほとんどが成人しているはず、中学生だった子などは、親になっているかもしれない。
九月に入るとハロウィン関連の飾りつけや商品が並び始める。カボチャのランタン、仮面、魔女や西洋お化けのコスプレ、子ども会や幼稚園でのお菓子配り等々、クリスマスと同じく商品化されてしまった。もとはと言えば十七世紀のアングロサクソン民族の行事とか、収穫祭だとか諸説ある。ヨーロッパでは蕪をくり抜いたランタンが、アメリカではカボチャに代わったらしい。仮装して練り歩き、子どもたちがお菓子をもらいに歩くのは日本の行事とどこか似ている。例えば節分に豆を撒いて鬼を追い出す節分とか、子どもたちが鉦を叩きながら町内を廻りお菓子を貰う地蔵盆の行事等々。ルーツなど分からなくてもお祭り騒ぎにしてしまうのは、日本人の柔軟性?
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2016年10月31日08:47
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ハーバルセラピスト 大地由美さん(丹波...
ハーブでお手伝いを
ハーブの勉強に本腰を入れて約4年。ハーブの効用を健康維持に役立てていく「メディカルハーブ」の専門家をめざしている。「ハーブを通じて、何かのお手伝いができれば」との思いで活動している。
何となく体調のすぐれない人などの相談に乗り、症状を改善する薬理作用のあるハーブを選んで、ハーブティーやアロマ(天然精油成分)をブレンドし提案している。
日本メディカルハーブ協会認定のハーバルセラピスト、シニアハーバルセラピスト資格を取り、さらに上級のハーバルプラクティショナーをめざして勉強中。「勉強を続けていると、点だった知識が線につながる瞬間があっておもしろい。知識が深まれば、より根拠のある提案ができる」と、薬学生が学ぶ内容も入った難しいテキストにチャレンジしている。
学び始めたきっかけは、父の看病体験。食事がのどを通らなくなった父に、庭のハーブを摘んでハーブティーを作ると、おいしいと飲んでくれた。ハーブやアロマの足湯も気持ちいいと喜んでくれた。「ハーブにはパワーがある」と感じ、スクールに通い始めた。
今、栄養分野でフィトケミカル(植物化学成分)が注目されているという。「光合成を行っている葉っぱはいわば化学工場のようなもの。植物には、身体を調整するために大事な成分がたくさん含まれています」。
自宅のある山南町和田地域は古くから薬草栽培が盛ん。「漢方とハーブには共通点も多いです。メディカルハーブは香りの作用があるものも多いのでひかれました」。自宅でハーブの栽培も楽しんでいる。55歳。
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2016年10月31日08:46
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祭りが結ぶ
「祭りに出てほしいんやけど」と、隣保長さん。「よくわかりませんが、わかりました」。今月、篠山市黒岡の春日神社で行われた秋祭りの行列みこしに参加した。
私の役は「真榊」。当日、神社に出向くと、大年番町の奥様方に囲まれ、あれよ、あれよ、という間に神主さんのような着物を着つけてもらった。観光客の方に、「何が始まるのか」と話しかけられ、「すごい行列です」と知ったふうに言う。
天狗や太鼓に続いて出発。振り返ると、大名のような裃を着た各町の人々が続く。大行列を先導する形になっていることに気づき、普段のにやけた顔を必死に引き締め、前だけを見て歩いた。
子どもたちが引く神輿に乗った祭神がまちを遊覧し、清め、ことほぐ。そういう意味があるのだろう。3時間かけて城下町を練り歩いた。
公民館で慰労会が開かれた。自治会長の高説を聞き、あいさつ程度しかしたことがないご近所さんと神酒を飲んで盛り上がった。同年代で飲み会を開こうと約束もした。
祭りは地域を結ぶ。祭りが地域をつくる。大切なことを再認識できた。(森田靖久)
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2016年10月31日08:45
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住宅改修に10万円 市が申し込み募集
丹波市は「元気アップ住宅リフォーム助成事業」(2次募集)の申し込みを11月1日から受け付ける。自宅などのリフォームに市内施工業者を利用して行う市民に市が助成する。工事経費が50万円以上の工事で一律10万円をたんば共通商品券で助成する。
助成対象者が市内に所有し、自ら居住している住宅が対象。募集は166件分。応募者多数の場合は抽選。過去に同事業の助成を受けていたり、市の他の住宅助成を受けている工事は対象外。
11月30日までに往復はがきで市役所春日庁舎の定住促進係へ。同係(0795・88・5039)。
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2016年10月31日08:44
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「とろろ街道 炎のまつり」 11月6日、...
「とろろ街道 炎のまつり」(同実行委員会、西紀中里づくり振興会主催)が、11月6日午前11時半から黒豆の館(篠山市下板井)周辺で開かれる。同まつりを象徴する山の芋のつる燃やしは午後4時から(雨天の場合は変更あり)。その炎が夕暮れの空を焦がし、郷愁を誘う。
山の芋のおいしさを伝えるお好み焼き、とろろ汁、ポテトなどのバザーが開店。午後2時からはステージイベントがあり、岡野太鼓やフォークグループの県多紀’Sが出演するほか、腹話術やハーモニカ演奏もある。 同館(079・590・8077)。
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2016年10月31日08:44
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市長選2氏審査受ける 市議27人出馬予定
11月13日告示、20日に投開票される丹波市長、市議選(定数20)の立候補届出書類の予備審査が10月26、27の両日あり、市長選は元県但馬県民局長の谷口進一氏(63)=丹波市柏原町挙田=と元県職員、岩崎政義氏(61)=同町柏原=の2人が審査を受けた。市議選は26人が審査を受けた。審査は受けなかったものの、丹波新聞社の取材に「立候補する」と答えた予定者が1人おり、現時点で27人が出馬する見通し。
市長選は岩崎氏が10月26日に出馬を表明したことで選挙戦が行われる見通しになった。共に無所属の新人で初出馬。
市議選は、先月の立候補予定者説明会に参加した28陣営のうち、26陣営が予備審査に出席。出席しなかった2陣営のうち、1陣営は出馬を見送った。もう1陣営は丹波新聞社の取材に「出馬する」と回答した。
同選挙は現職13人、新人14人が立候補を予定。男性22人、女性5人。政党公認の立候補予定者は、公明党と日本共産党が各2人、日本維新の会が1人。
旧町別では、柏原3人、氷上7人、青垣3人、春日5人、山南6人、市島3人。
市長選は2004年が2人、08年が無投票、12年は3人で争った。市議選は04年が定数30に44人、08年は定数24に30人、12年は定数20に23人が立候補した。
予備審査を受けなくても立候補はできる。立候補受付は11月13日午前8時半から午後5時まで。問い合わせは市選挙管理委員会(0795・82・1002)。
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2016年10月31日08:43
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偽装は9年前から JA味土里館牛肉偽装...
JA丹波ささやまが運営する「味土里館」(篠山市東吹)が、篠山市産以外の県産牛を篠山市産と産地を偽装して販売していた問題で、農林水産省近畿農政局は10月27日、「牛トレーサビリティ法」に基づいて立ち入り検査を行い、少なくとも9年前から産地偽装を行っていたことがわかったと発表した。同省は同JAに対し、是正勧告を行った。
発表によると、農政局の検査では、2007年5月から今年9月までの間に、篠山市産以外の牛肉を約13・7㌧仕入れ、販売する際にはほかの市産牛の個体識別番号を表示して偽装していた。
農政局は、同JAに対し、「牛トレーサビリティ制度に対する認識、法令順守に対する意識が欠如している」とし、現在保持している牛肉の点検や再発防止対策の実施などを勧告した。
同日、丹波農林事務所も食品表示法に基づいて改善の指示を行ったと発表した。
同施設での産地偽装は、同JAの内部監査で発覚し、9月30日に記者会見を行った。同JAによると、精肉部門担当の契約職員が、需要が集中する時期に品切れを出さないことや、部分的に購入できる他地域産の肉を購入することで在庫を抱えることを避けるために行っていたとしている。
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2016年10月31日08:42
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山南・岡本「押絵の会」 西脇で初の作品...
写真・初めての押絵作品展を開く久保さん(左から2人目)と教室生ら=丹波市山南町岡本で
丹波市山南町の岡本公民館を拠点に活動している「押絵の会」が11月3―6の4日間、コミュニティセンター西脇区会館(西脇市西脇312―3)で初めての展示会を開く。創作歴約30年で指導者の久保政子さん(87)と教室生3人(いずれも同町岡本)が繊細で立体感ある作品約60点を展示する。
押絵は、布細工による張り絵の一種。下絵に沿って切った厚紙と、綿を入れたさまざまな模様や色のついた端切れを、こてを使ってのり付けする。そのパーツを図柄に合わせて作品を仕上げる。パーツを重ね合わせることでレリーフのような立体感が出るのが特徴。
趣味で押絵を始めた久保さんだが、一緒に学んできた友人もいなくなった。久保さんの作品を見て興味を持ち、文化の継承の必要性を感じた現在の教室生らが3年前に教室開講を久保さんに依頼した。
久保さんは子どもみこし、田畑保子さんは紫式部、久保幸代さんは高砂人形と松島の景色、中島春美さんは恵比寿様と大黒様などの作品を展示する。
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2016年10月27日09:07
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熊野神社(福知山市大江町公庄)
国道175号公庄の集落の鳥居のあるところから石段を上がって小高い丘に鎮座する古社。創建は用明天皇の第2子麻呂子親王の臣によると言われている。祭神、イザナギの命、イザナミの命。本殿は覆い屋に覆われて比較的狭いが、彫り物は建物の左右、上部に多彩に施されている。
向拝の竜を見上げる。広い梁間を生かして力強く、全体が前に溢れるようだ。首を左前方に高く掲げ、目は赤色を帯び、舌を持ち上げ、大きな爪を拡げ、宝珠を抱えている。木鼻は唐獅子と獏と象の2種類で素晴らしい。蟇股には、海上の波の上を飛翔する鶴、琵琶湖上を奔る兎が見える。屋根の梁を支える力士の姿も微笑ましい。8代目中井権次橘正胤の秀作である。この社で注目すべきはユーモア溢れる狛犬である。宝暦9年(1759)に笏谷石(越前石)で造られ、三国湊から由良川を経てここに設置された。北前船の幅広い交易の力が偲ばれる。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年10月27日09:06
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舟山神社(養父市八鹿町伊佐)
八鹿町から豊岡に向かう上小田から右折し、伊佐橋を渡って右折したところに佇む趣ある神社である。創建は延宝2年(1674)頃と言われて明治30年前後に再建された。境内には子供相撲の土俵がしつらえられている。
社殿に近づく。屋根が銅板で覆われ、風化もあまりなく保存状態も良い。本殿向拝を見上げる。やや狭い梁間ながら、骨太の勢い溢れる竜が見える。首を持ち上げ、左上空を睨んでいる。3本の爪で宝珠を中央に抱え、大きな口を開け、舌もまた大きい。いらかの数は多くなく、目も赤くはない。木鼻も定番の左右阿吽の呼吸の唐獅子と獏が周りを威嚇しているようだ。銅板の屋根の上には大きな獅子噛みが前方一帯を睨んでいる。よく視ると額には梅の5弁が彫られている。脇障子には、滝の激しい浪しぶきを登る鯉の滝登りの図柄が見える。丹波柏原9代目彫刻師中井権次の朱色の銘がある。中井権次橘貞胤である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年10月27日09:04
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片山ことゑさん訃報
片山ことゑさん(かたやま・ことえ=片山公造・元柏原郵便局長の母)10月22日死去、97歳。自宅は丹波市春日町黒井2470。葬儀は24日、おこなわれた。
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2016年10月27日09:03
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望郷
ビルマ戦線で敗れ収容所に入れられた小隊が明日は日本へ帰還するという日、すでに隊から離れてこの地で巡礼をする決心をしていた水島上等兵が、僧姿で柵の外に姿を現す。▼「埴生の宿」を合唱し「一緒に帰ろう」と叫ぶ仲間に、水島は「仰げば尊し」を奏で、森の向こうに去っていく―映画「ビルマの竪琴」のラストシーンは、日本の唱歌と静かな竪琴のメロディーが心を揺さぶる。▼小紙16日号「自由の声」欄に、北海道に住む鈴木祥子さんが「美和の音頭と『縄文の心』」という題で、ふるさとの音頭の歌詞を懐かしんだという文を載せておられる。遠く離れた故郷に寄せる思いには、映画の兵士たちと共通のものがあろう。▼以前、丹波在住の知人夫婦から聞いた話で、米国ラスベガスに旅行した際、日本人のガイド兼運転手に「どこから来ました」と訊かれた。「丹波ってわかりますか。デカンショ節で知られる篠山という町の近くです」と答えると、「えっ?僕の実家は春日町ですよ」と言われてびっくり。彼は「父親から丹波新聞が毎月まとめて送られてくるのを、いつも大変楽しみにしている」とも話したという。▼異郷の地で小紙を熟読して下さる読者に感謝。ミャンマー(ビルマ)の風となったやも知れぬ水島上等兵に、日本から新聞を送ってやりたい。(E)
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2016年10月27日09:03
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梅干しとお味噌
今年は、手作り加工食品に2つ挑戦してみた。一つは梅干しで、もう一つはお味噌。
梅干しは、実家で採れた梅を分けてもらって作った。週末に作業をしようと、もらってからしばらく部屋に置いていた。すると、梅はどんどん熟してしまい、匂いにつられて虫も来ていて、塩漬けした時には、かなり傷んでしまっていた。
そのせいなのか、1カ月後に容器を開けると、カビが生えて大ショック!しかしよく見ると何とかなりそうなものもあったので、洗って、天日干しした。梅酢には漬けず、そのままちまちまと食べている。
一方、2月に仕込んだ味噌は、上下を返す「天地返し」を忘れていたが、ビギナーズラックでうまくできてびっくり。夏越しした味噌を初めて味見した時は感激した。麹の値段が高く、予想外に材料費がかかったが、麹も手作りすれば安く抑えられるらしい。
初めて作ってみて思ったことは、自分で作ったというだけで味以上の満足感があるということ。失敗してもまた次の参考になるということ。また来年もできるかな?(古西 純)
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2016年10月27日09:03
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坂部泰子さん(篠山市乾新町) 日展初入選
今年度の日展の書で、篠山市乾新町の坂部泰子さん(63)の「山里」(150㌢×70㌢)が入選した。15回目の出品で初。「夫をはじめ、家族、私にパワーをくださるお弟子さん、みんなの支えがあったおかげ」と喜んでいる。東京・国立新美術館で10月28日―12月4日、展示され、その後、各地を巡回する。
初入選を果たした「山里」は、西行法師の歌集「山家集」の中から4首を選んで書いた創作作品。自分なりに歌を解釈しながら表現を加えていった。
「前半は静かに始まり、終盤で字が躍動し、再び静かに終わる。遠くから見るとベールに包まれたような柔らかい印象だが、近くで見ると躍動感や力強さがある。そんなことを意識しながら書いた」と言う。
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2016年10月27日09:01
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D.I.Y=「どうしても今やりたかった」
ようやく秋冬野菜の出荷が始まりだすと、忙しいものの夏よりはいくらか時間的に余裕が出てくる。冬には野菜の出荷に加え、ブルーベリーの剪定が加わるから、今はまさに色々なことを片づける絶好の期間。去年から加わった薪ストーブの準備もさることながら、事務担当の母ちゃんは毎年度末に切羽詰まってする仕事を今まさにすべき時。そう、農業を始めて13年目となると、1年のサイクルがもう分かっている。はずなのに、テスト前の夜、なぜか部屋の片づけを始めてしまうかの如く、仕事の合間にゴソゴソ気分次第で動き出す性分。
特に土・日曜、「手が空いたら玉葱の苗植えるの手伝ってよ」と言われるのをよそに、子どもたちのおもちゃやカバン、上着が散乱すると、もうウズウズが止まらない!角材をいそいそと買ってきて日曜大工を始めてしまった。しかもノコギリ、金づち、メジャーしか持
ってなかったのが、最近、電動ドライバーなる文明の利器が加わったもんだから、もうネジを打つのが面白すぎ!結局、週末は玉葱の苗を植えず、スパスパ鳴らしてネジを打ち込みハンガー付きの棚を作った。そして意気揚々と「見て~雑貨屋さん風のオシャレな棚やろ♪」。そして「あまりモノを置くとごちゃごちゃするから」と意味不明な取扱説明を付け加える。父ちゃんは「良いの出来たやん」と褒めつつ、「ニンニクは植えてよ」と念押しがあったことは真摯に受け止めた。が、ボソッと母ちゃん。「どーしてもやりたかったん」。(古谷暁子・ブルーベリー農家)