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2016年11月20日09:00
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稲山巧さん(篠山市東吹出身) ホッケー...
公益社団法人「日本ホッケー協会」はこのほど、12月8―18日にインドで行われる「第11回FIH 男子ジュニアワールドカップ」に出場する21歳以下の日本代表選手団を発表し、篠山市東吹出身で天理大学2年の稲山巧選手(20)が選出された。4年ごとに開催され、ジュニア世代の世界一を競う大会。稲山選手は、「2020年の東京五輪に選出されるように、少しでも多くのことを学び、精一杯頑張ってきたい」と気合を入れている。
同大会は、国際ホッケー連盟(FIH)が主催。世界16カ国の21歳以下代表が参戦し、同世代の世界一を決める。
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2016年11月20日09:00
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インフルエンザ流行はじまる 過去10年で...
丹波健康福祉事務所は、11月7―13日における丹波地域の定点医療機関(丹波市・篠山市各3カ所)あたりのインフルエンザ罹患数が流行開始基準の1.00人を超え、インフルエンザが流行に入ったと発表した。丹波地域では、例年だと年明けに流行開始となることが多く、11月中の流行開始は過去10年で初めて。また、県内の健康福祉事務所管内で最初の流行となっている。
丹波地域の同期間の定点医療機関における罹患数は10人で、定点あたり1.67人だった。
同健康福祉事務所は、「予防接種は効果が出るまでにしばらく時間がかかるので、12月に予防接種を受けようと考えていた人は、今、接種してほしい」と早めの予防接種を呼びかけ、「咳が出る時のマスク着用や手洗いなど、感染予防対策をしっかりして」と注意を促している。
同事務所は、ホームページで感染症情報を随時発信している。「感染症 丹波」で検索を。
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2016年11月20日09:00
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「人物伝講座」松井拳堂語る 11月27日、...
たんば黎明館で11月27日午後2時から、郷土史家の松井拳堂を取り上げた人物伝講座が開かれる。今年7月に「拳堂という生き方」という本を出した柏原町柏原の西楽寺住職、滝川秀行さんが講演する。入場無料。
拳堂は明治10年、柏原町の生まれで、「丹波人物志」「丹波史年表」など、郷土史に関する数多くの著作を発表。知り合いの家を突然訪ね、うどんの出前を命じるなど、奇行でも知られる。
問い合わせは、主催のまちづくり柏原(0795・73・3800)。
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2016年11月20日09:00
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日本武術太極拳連盟公認指導員 小屋敷君...
12教室で延べ250人指導
40年近く前に太極拳に出合い、現在、丹波市内各町や多可町で計12の教室を開設している。12教室をまとめて「蓮蓮太極拳同好会」と称し、生徒たちが一堂に会する交流会を毎年開催。今年9月、20回目となる記念大会を開いた。
元養護教諭。崇広小学校に勤務していた1978年、神戸市で教員対象に、まだ一般になじみのなかった太極拳の研修会があり、「おもしろそう」と参加、「自分に合っていると思った」。以来、大阪府太極拳連盟が開いている教室に毎週末、通った。学校勤務を終えた土曜日の午後、汽車に乗り込んで大阪に行き、その夜に受講。1泊し、翌日曜日の午前中も太極拳を学んだ。帰りの車中、学んだことをノートにびっしり書き込んだ。その間、10年以上。「夫の理解があったからできたと思うし、やりかけたら、とことん突き進む性格なんです」とにっこり。
そのうちに太極拳をしていることが知られ、学校や公民館などから指導依頼が舞い込むようになった。太極拳に打ち込もうと、53歳で退職。その年の91年4月、自宅で教室を開いた。現在、延べ約250人を指導。教室のない日は月に2日だけという。「私にとって太極拳の目的は病気の予防、老化防止、健康増進の3つです。健康を優先するのは養護教諭だったせいもあるでしょうね。太極拳を始めてから風邪ひとつひいたことがありません」という。太極拳のほかに、崇広小勤務時から琴や三味線も習い始め、教授の資格を取得。自宅で教えている。
「中国では百歳になっても太極拳を教えている人がいます。私も、生徒さんに負けていると思うまで教え続けます」。79歳。
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2016年11月20日09:00
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「リリカルコーラス」恩師偲びコンサート...
丹波市春日町船城地区の女性を中心につくるコーラスグループ「リリカルコーラス」(荻野まり子代表)が12月4日午後1時半から、春日文化ホール(同市春日町黒井)で「メモリアルコンサート」を開く。同グループを立ち上げて指導も担い、約2年半前に亡くなった足立洋子さん(元小学校長)の追悼公演。「いつか娘と同じ舞台に立ちたい」と願っていた足立さんの思いを継ぎ、足立さんの娘でソプラノ歌手・足立さつきさんがゲスト出演する。入場無料。
コンサートは3部構成。ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの3部合唱で歌う。「思い出の曲」と題した第1部は、足立さんが好み、同グループが合唱祭などで歌った思い出の曲「愛の夢」「夢路より」「落葉松」など5曲を披露する。第2部は、さつきさんの舞台。ピアニストの田中明子さんの伴奏で、5曲ほどを歌う。
「今日もひとつ」と題した第3部は、11月中旬まで植野記念美術館で詩画展が開かれた星野富弘さんが作詞した歌を披露。「いつだったか」「秋のあじさい」などを歌い上げる。
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2016年11月20日09:00
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市歌のCD無料配布 篠山市
篠山市は、市歌「いま ここに生きる」の普及に協力してもらえるグループや会社、個人などを対象に、市歌のCDを無料で配布している。
市歌は合併後の2000年に制定。郷土への愛着を持ってもらうために制作し、歌詞を宇内悦子さん(千葉県)が、作曲を藤田カブローさん(福井県)が手がけた。
市役所本庁舎や各支所、市ホームページなどにある所定の申込用紙に記入し、市政策部秘書課へ持参するか郵送、ファクス、メールなどで申し込む。伴奏つきの譜面や歌詞の希望も受け付ける。
郵送の場合は送料が必要。秘書課(079・552・5109)。
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2016年11月20日09:00
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狂わないように
世界が注目したアメリカ大統領選。トランプ氏が下馬評をくつがえして次期大統領に選ばれた。これまでにないタイプの氏に変革を求める声があったのだろう。
一方、建前ではヒラリー氏を推しながら、トランプ氏に票を入れる「隠れ支持者」の存在が上がった。「健康のために野菜を食べる」と言いながらも、お菓子が好きといったところ。アメリカの人々も人間臭いのだなぁと思わされる。
さて、丹波市長選、市議選である。こちらも大切な選挙。大統領でも市長でも市議でも、自分たちの代表を決めるという意味では同じだ。有権者のみなさん、じっくり、しっかりと、選んでほしい。
ついでに候補者のみなさんへも。夏目漱石は、「吾輩は猫である」の中で、「役人は人民が用事をするための権限を委託した代理人」とした上で、毎日仕事をしていると、「委任された権力を自分が所有しているなどと狂ってくる」と断じた。政治家もまた然り。
政務活動費問題など、ただでさえ、政治家への目は厳しくなっている。声をからし、投票をお願いして回るその気持ちを、選挙後も持ち続けてほしい。(森田靖久)
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2016年11月20日09:00
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遠山岩夫氏訃報
遠山岩夫氏(とおやま・いわお=川柳作家、号・可住)11月15日午前11時30分、急性肺炎のため篠山市内の介護老人保健施設で死去、91歳。自宅は篠山市福住324。葬儀は17日おこなわれた。喪主は長男、宗雄(むねお)氏。
川柳ささやま社主宰、丹波川柳協会会長、全日本川柳協会常任理事、NHK学園の川柳講座講師のほか、丹波新聞社で開講のカルチャーセンター「川柳」の講師などを務めた。
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2016年11月19日20:09
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丹波新聞20号1面訂正とお詫び
丹波新聞の丹波市版20日号(日)1面に掲載の投票所名で一部に誤りがありました。訂正箇所は次の通りです。
北小体育館→大師の杜ホール
芦田小体育館→芦田ふれあいセンター
大路小体育館→下三井庄コミセン
岡本公民館→久下アフタースクール
お詫び申し上げます。
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2016年11月19日15:48
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「近藤あけ美 美容室」
伝統守り流行創る
丹波市豪雨災害で被災し、店舗を改修。今年3月にリニューアルオープン。県美容業生活衛生同業組合理事を務める店主の近藤明美さんは「同業者やボランティアの方、お客様のおかげで再開できました」と感謝する。
創業88年。「お客様のヘアスタイルの悩みに寄り添う丁寧なカウンセリングと、スタイルの持ちの良さ」の伝統を引き継ぐ。
近藤さんの長女の井上りり子さんは、日本着付学術会芸術委員、全日本美容講師会師範として活動している。神戸市から週3日程度出勤し、流行のヘアスタイル、着付けなどを丹波に持ち帰って実践している。
丹波市市島町上竹田1174
tel.0795・85・0087
営業時間/9:00~18:00
定休日/月曜と第3日曜
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2016年11月19日15:35
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最古の登り窯で焼成 今田町上立杭で 11...
写真・最古の登り窯で行われた火入れ式=篠山市今田町上立杭で
丹波焼の里、今田町上立杭にあり、昨年、修復された最古の登り窯で11月18日、2度目となる火入れ式が行われた。焼成が続けられており、20日夜から21日明け方にかけて最盛を迎え、「蜂の巣」と呼ばれる煙出し部分から美しい炎を上げる。ボランティアや陶芸ファンらが駆けつけており、紅葉に萌える山のふもとで窯の火を見守っている。見学自由。
47㍍という威容を誇り、築窯から121年となる登り窯。窯元やボランティアらの手によって修復され、昨年11月に修復後初の焼成を実施した。今回は窯元や今田中学校の生徒をはじめ、陶芸愛好家や県内外の著名作家、初めての公募で集まった一般の人の作品1000点を8室に分けて焼いている。
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2016年11月19日15:33
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ダンロップスポーツ市島工場 経済産業大...
写真・ホトケドジョウの保護に取り組んでいるビオトープ。右側のケージでは、オオムラサキを飼育している=ダンロップスポーツ市島工場で
工場緑化を積極的に推進したとして、ゴルフボールなどを製造する「ダンロップスポーツ市島工場」(丹波市市島町梶原、浅川直己工場長)が、「緑化優良工場等経済産業大臣表彰」を受賞した。今年度は全国で3工場が受賞し、県内工場では20年ぶりの受賞。敷地内の緑地の維持管理を外部委託せず社員らが行ったり、地域のNPO法人などと連携し、希少生物の保護・育成などに取り組んでいることなどが評価された。
同工場が完成した20年前から、敷地内の緑地の維持管理を専属で行う「緑化班」(5人)をつくり、緑化を推進。敷地面積の約70%に当たる緑地を管理している。
2007年からは、希少種・オオムラサキを飼育しようと、丹波の森公苑からアドバイスを受け、幼虫やエサとなるエノキを譲り受けた。11年からは、自社で飼育サイクルを確立。以来、近くのこども園児を招き、ケージ内でオオムラサキを観察してもらう機会をつくっている。年間、約100匹が羽化しているという。
今年からは、県版レッドデータブック絶滅危惧Aランクの「ホトケドジョウ」の保護・育成にも取り組んでいる。敷地内に15平方㍍ほどのビオトープを設け、市内の団体「丹波地域のホトケドジョウを守る会」と連携。近くの山水を引き込み、水質調査を行った上で、3匹の飼育を始めた。
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2016年11月17日13:03
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不思議な縁で2人展 里山工房くもべで...
写真・ボールペン画や能面などを展示している近藤さん(右)と安達さん=篠山市西本荘で
「里山工房くもべ」(篠山市西本荘)で、同工房にアトリエを構える安達漠さん(34)=三田市=と芸術家の近藤正和さん(36)=大阪府=による2人展が開かれている。安達さんは木彫りの能面や油彩などを、近藤さんはボールペンで動物を描いた作品を出展。ジャンルは違うが、「本物」を表現したいというパワーを感じさせる作品が会場で躍動している。
安達さんは、兵庫教育大学学校教育学部芸術系コース出身。学生時代から能面を作り始め、よりリアリティのある作品を作るために型紙なしで面を制作したり、面を超えた表現を生み出そうと油彩を使った作品づくりにも取り組んでいる。
一方の近藤さんは、ドイツ・デュッセルドルフ国立芸術大学を卒業。自ら生み出したボールペン画を追究し、幾重にもなる線が生み出す作品は、今にも動き出さんばかりの生命力にあふれている。
2人の出会いは昨年11月。アトリエを構えた安達さんの妻が偶然、近藤さんを知り、作品に共通点を感じたことから引き合わせた。
不思議な縁は新しい創作も生み出した。近藤さんが安達さんのアトリエを訪問した際、近くの慈眼寺の藤田一道住職が近藤さんの作品を気に入り、寺のふすま絵の制作を提案。近藤さんはふすまに鮮やかな4羽のクジャクを浮かび上がらせた。筋肉の動きや羽の流れ方など、精緻で生き生きとした作品はテレビでも取り上げられるなどして話題を呼んだ。
今回は、同工房の開設3周年を記念して2人の作品を展示。安達さんは、「話題になった近藤さんのふすま絵をたくさんの人に見てもらえる機会」と喜び、近藤さんは、「美術はもともと宗教的な力を、言葉のわからない人に伝えようとしたもの。いろいろな人に見てもらい、パワーやオーラを感じてほしい」と話している。
期間は21日までの金、土、日、月曜。時間は午前11時―午後4時。
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2016年11月17日08:57
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ぼちぼち、ぼちぼち。
「それでも、家計を助けてきた。これからは、ぼちぼち行こう」―。25年の結婚生活の中で、生活が楽だった時もあれば、苦しかった時もあった。やっと、今年で学費の心配はなくなったが、2人の娘の大学が重なったこの5年間が特に厳しかった。夫の小遣いもだんだんと減り、今まで蓄えていたものも吐き出すだけ吐き出した。
夫婦で働き、私事で受けている司会で入ってくる収入も全て家計に入れた。それでもいつもぎりぎりで、私の財布には何十円という時も間々あった。それでも無いなら無いでなんとか乗り切ってこられたのは、周囲のご縁やご協力のおかげだったと感謝している。お金が一番いるこの期間に私を雇ってくれていた会社にも感謝しているし、司会のお声をかけていただいたことにも感謝している。自分の両親にも感謝だし、義母にも元気でいてくれて感謝している。
お金がない時に毎年恒例の黒枝豆パーティーをするのはなかなか大変だったけれど、そんな時は決まって大きな司会の仕事が入り、それで何とか賄えたことも少なくない。今はその時の繋がりが夫の仕事で活きているようで、こちらもありがたいことである。
そして、やっと最近、ひと息つけるようになり、夫婦で旅行にも行けるようになってきた。そんな時に、私が私の稼いでくるお金は微々たるものだけど、と夫に言った時の返事がこの言葉である。今日のこの日まで共に歩いて来られた。これからは、ぼちぼち行きましょうか、お父さん。(土性里花・グループPEN代表)
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2016年11月17日08:56
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島の村長選挙
大分県の小さな島、姫島で村長選挙が61年ぶりに行われたというニュースが話題になった。73歳の現職が父子続けてずっと無投票で選ばれていたのに、Uターンしてきた元NHK職員が異を唱え、選挙戦に。▼村民の声を集めたテレビ画面に、「穏やかにやってもらいたかった」という現職支持らしき高齢女性。「選挙は穏やかでない?」と驚いたが、61年前は村を二分する選挙で、村人全員がどちらの陣営につくか疑心暗鬼に見舞われたと聞き、「そのトラウマが今も」と妙に得心。▼人口2000人余りの漁業の村は、若者がどんどん流出してピーク時より半減。役場に200人の職員を採用し、安い給料で仕事をシェアしているという。▼現職の出陣式に大勢の人が集まったのに対し、新人候補の街頭演説には誰も姿を見せず、「カーテンの陰で耳を傾けてくれている人が少なくないのでは」と同候補。結果は、2倍の票を取って現職が勝ち、「私も初めての経験でとまどった。民主主義に選挙が大事なことはわかるが、こんな小さな村ではやはりない方がいい」と宣言。落選した新人は「村を変えていくにはやはり人も変わらないと。そのことを知ってもらうために一石を投じたのは確か」。▼4年ぶりの市長・市議選挙を迎えた丹波市民には、姫島村民の意識は無縁?(E)
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2016年11月17日08:53
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昼食付きポールウォーキング 11月26日、...
コモーレ丹波の森(丹波市柏原町母坪)は11月26日午前10時から、同施設周辺で「ポールウォーキング教室」を開く。講師は日本ノルディックウォーキング協会上級インストラクターの松田浩一さん。
午前、午後それぞれ約3㌔を歩く。昼食は「トマト&オニオン」で。午前10時、同施設に集合。午後3時頃に解散する。
参加費1000円(昼食、ドーナツ・ドリンク代含む)。特典として、ポールのレンタル料無料、コモーレカードポイント100ポイント。先着30人。
申し込みはコモーレ丹波の森事務局(0795・72・1255)。
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2016年11月17日08:50
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黒井城で初のトレイルラン 400人出場 「...
写真・黒井城址がある山頂を駆ける出場者たち=同城址で
黒井城址登山道を活用した初めてのランニングレース「黒井城トレイルランニングレース」(同実行委員会主催)が11月12日、同登山道で開かれた。400人以上が出場、登山道を駆け上がり、山頂では絶景も楽しんだ。ふもとの黒井小学校では、黒井地区自治協議会主催の「黒井城まつり」が開催され、例年以上の人出でにぎわった。
一般の部で、43分2秒のタイムで優勝した和田優一さん(24)=大阪市=は、「きつかったが楽しかった。来年もぜひ出場したい」と話した。今大会の招待選手で、今年のトレイルランニング世界選手権の女子日本代表・吉住友里さん(30)=藤井寺市=は、50分27秒でゴール。「登り下りともにトレイルランニングの魅力が詰まったコース。今日は試走を含め、4回も登った。雲海も見ることができ、私が最も黒井城を楽しんだかも」と笑っていた。
同城址への登山を日課にしている滝俊和さん(79)=丹波市春日町多利=も出場。「多くの人に黒井城を知ってもらうきっかけになったのでは」と話した。同自治協議会の藤本修作会長は「トレイルランニングなどの効果もあり、最高に盛り上がった祭りになった」と喜んでいた。
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2016年11月17日08:47
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菅官房長官が来篠 古民家事業「成功例」
金野代表理事(左)と佐古田理事長(右)から集落丸山について説明を聞く菅官房長官=篠山市丸山で
菅義偉内閣官房長官が11月12日、篠山市内を訪問し、古民家を再生した事業に取り組んでいる現場を視察したほか、地域住民らと対話。菅官房長官は、篠山での取り組みを、「成功例」と評価した。
政府内に設置された観光振興を進める専門チームの議長を菅官房長官が務めており、古民家を生かした観光事業に取り組んでいる篠山を視察先に選んだ。
同市丸山の地域住民らでつくるNPO法人「集落丸山」(佐古田直實理事長)が運営する古民家宿では、佐古田理事長や、古民家改修などを手掛けた一般社団法人「ノオト」の金野幸雄代表理事らが概要を説明。限界集落で始まった事業をきっかけに交流人口が増え、耕作放棄地の解消やUターン者が出るなどした効果を紹介した。
住民らと車座になって意見交換した菅官房長官は、自身も秋田県の山村出身であることにふれながら、「みなさん心ひとつにのびのびと生活されている」と言い、「限界集落は極めて深刻な問題。どのように解決していくか、参考にさせてもらいたい」と話した。佐古田理事長は、「感激で胸がいっぱい。いろんな指導を賜って、今後の活動のエネルギーにしたい」と喜んだ。
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2016年11月13日09:00
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関西丹波市郷友会
先週の日曜日、少ししぐれる中、たんば黎明館で開かれた第百六回関西丹波市郷友会に出席した。この日はたまたま、丹波で指導している句会の日程とも合い都合よかった。
有田秀雄会長の力強い挨拶で始まった総会。そのあと、荻野祐一氏による講演「丹波の偉人」。丹波開発の父といわれる「田艇吉」と、弟で逓信大臣などを務めた「田健治郎」を軸に、その前後の時代に活躍した「法貴発」「小島省斎」「上野理一」「小林常三郎」など盛りだくさん。田兄弟の立場の違いが、後々の彼らの生き方に反映していたという結論に納得、なかなかおもしろく勉強にもなった。
この会が支援している丹波市中学校体育連盟の中学生たちのお礼の挨拶、また丹波市少年少女合唱団の合唱に思わず頬がゆるむ。懇親会は、ル・クロ丹波邸の美味しい料理と銘酒奥丹波に感動。
その昔、柏原のバレエ教室で一緒だった方に、本庄百合先生がご健在であることを教えてもらったり、イタリア在住の本紙にエッセイを連載中の中川真貴さんとも親しくお話できた。最後に感動したのは、田恭子氏の閉会の辞。いつも、その臈たけた雰囲気に見入ってしまう方でもある。「丹波市で行われた今日の会は、これまでのどの会より皆さんが活き活きとしておられました。昔、丹波と阪神の距離が遠かった頃の先人たちへ想いをはせ、当地で育つ若い世代への支援など、この会がますます発展することを願います」と結ばれた。確かに子どもの頃大阪や神戸は実に遠かった。故郷への想いをつくづく感じる会だった。
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2016年11月13日09:00
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丹波焼陶芸家 西端...
陶歴47年「県文化賞」受賞
今年度、兵庫県が5人に贈った「県文化賞」受賞者の一人。「丹波焼を代表する作家として、豪快な造形と表情豊かな施釉で観る者の心をとらえる作品を創造するとともに、伝統を引き継ぐ後進の育成に努めるなど美術の振興に尽くした」として同賞を受けた。
作風は、器の表面をヘラで削り落として模様をつける面取りにより、険しい山の稜線を表現した造形に、山頂に降り積もった雪を連想させる「ワラ白釉」や、しっとりとした栗皮色に発色する赤土部を施したものが中心で、雄々しさを感じさせる。「山の稜線や川の流れなど、自然の中に存在する直線や曲線からひらめきを得て、作品に投影しているので、モチーフは無限にあります」とほほえむ。
篠山産業高校を卒業後、大阪の土木建築業者で働いた。3年後、県立の窯業試験場の職員だった父親が開いた「末晴窯」で作陶に入った。40歳から今日まで5人の弟子をとり、そのうち3人は丹波焼の陶工として活躍している。「口やかましくは言いませんでした。作陶は感性に頼るところが大きく、言葉では伝えられない部分も多いので、自分で感じてノウハウを盗め、という考え。私もそうやって学んできた」。
陶歴47年。今でも毎年、大手百貨店で個展を開催しているほか、公募展にも精力的に出品するなど挑戦を続けている。「自分の作品がどう評価されるか、プレッシャーも感じるが、だからこそ創作意欲がわいてくる」。
受賞に「喜びというより、責任の重さを感じる。これからもこれまで通りの仕事をしながら、そのことがこの先の丹波焼の発展につながっていけばうれしい」。68歳。