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2016年12月8日17:52
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結局は、胃袋がモノを言う?!
水菜の収穫に追われ、2週間、ハウスに軟禁状態。朝から晩まで収穫するか袋詰めするか。今年は秋から気温が下がらず虫の活動が活発で、コロンとした黒い虫やアブラムシが大量につくから一度は全て鋤き込んだ。2回目の播種にて今回の収穫となったが予想以上に掃除に手間取った。父ちゃんの指示のもと、水菜の海に潜るがごとく、結果300㌔の水菜を出荷したが、もう満腹。
前半は父ちゃんとお喋りしながら、後半は会話無くラジオの音のみがお友だち。最後は笑いを通り越し、なぜか怒りが込み上げてくる状態。そんな母ちゃんを励ましながら父ちゃんも必死のパッチ。収穫終了後、思わず万歳三唱とはいかないまでも深い溜息と、とてつもない開放感。父ちゃんもそそくさと後片付け。
その日の晩、父ちゃんが「ここ最近お出かけもしてないし、子どもらも我慢させたし、あんた、焼き鳥行きたいって言ってたし、行こうか♪」って♪お姉ちゃんがまだお腹にいた頃、当分、居酒屋に行けないからと焼き鳥に行った。子どもが大きくなったら一緒に行きたいと言ってから何と10年!子どもたちは知らない世界を覗く気分でテンション上がりまくり。焼きたての串はハイエナの餌のごとく消えていく状態。美味しくって、楽しかった!
翌日、次の播種のため耕して堆肥をまく父ちゃんに近所の人が「また水菜撒いたら嫁さんに逃げられるで」とからかわれたそう。でも大丈夫、胃袋はお互い掴んでますから♪(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2016年12月8日17:51
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松下奈緒さん公演 前売り券を販売へ
女優やピアニストなど、幅広い分野で活躍する松下奈緒さんのアーティストデビュー10周年を記念したコンサートが来年3月12日午後6時半から、ライフピアいちじま(丹波市市島町上田)で開かれる。丹波市の主催。
松下さんは、2004年に女優デビューし、06年にはCDデビュー。10年、NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でヒロインを演じ、同年のNHK紅白歌合戦では司会を務めた。
前売り6000円(全席指定)。12月10日午前9時から、市まちづくり部文化・スポーツ課(同市春日町黒井、0795・74・1050)で販売する(月曜休館)。11日からは、同課への電話予約や、ローソンチケットでも購入できる。
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2016年12月8日17:51
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丹波市 谷口市政スタート 「ドキドキの...
丹波市長に初当選した谷口進一氏(63)=柏原町挙田=が12月5日、初登庁し、2代目の市長として任期をスタートさせた。市役所玄関前で職員ら約200人の出迎えを受け、手渡された花束を高々と掲げ、拍手を浴びた。氷上住民センターで職員に訓示。「これからの10年をわくわくドキドキの10年にしよう」と語りかけ、「市民ファースト」、「やってみなはれ」の起業家精神、「実行力とスピード感」、「目指しましょう五つ星市役所」の4つの方針を示し職員の協力を求めた。
4日には市役所で引き継ぎ式があり、辻重五郎氏(77)から財産目録や、各部でまとめた43項目の重用施策の書類などが引き渡された。谷口氏は、庁舎、山南地域のごみ処理、地方創生などの重要項目について、7日から4日間かけ各部の説明を聞いている。現状、課題や問題点、現時点での取り組み方針、来年度に向けた取り組みなどを聞いた上で、自らの施政運営方針を定めていく。
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2016年12月8日17:50
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のぎく会 中信篠山支店で作品展 篠山の...
写真・篠山の景色を切り取った作品ときりえのぎく会のメンバーら=篠山市黒岡で
切り絵を楽しんでいる「きりえのぎく会」(西田悠起子代表)が、中兵庫信用金庫篠山支店(篠山市黒岡)で作品展を開いている。「篠山の風景」をテーマに、日本遺産に選ばれたまちの景色を切り取った作品を展示。写真や絵とは違った切り絵ならではの味わいのある作品が訪れる人に癒やしを与えている。12月30日まで。
10人のメンバーがそれぞれ作品を出展。雲部車塚古墳や丹波焼の登り窯、王地山まけきらい稲荷神社、茶摘みの様子など、切り絵で表現された篠山の景色がノスタルジックな空間をかもし出している。
西田代表は、「見たことがあるなぁと思いながら普段から知っている景色をあらためて見てもらえたら」と話している。
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2016年12月8日17:46
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市島の大槻さん 82歳フルマラソン完走 ...
写真・82歳でフルマラソンを完走した大槻さん=丹波市市島町矢代で
82歳の市民ランナー、大槻哲巳さん(丹波市市島町矢代)が、このほど行われた福知山マラソンで初めてフルマラソンを完走した。ネットタイムは5時間37分31秒(グロスタイムは5時間44分59秒)。大槻さんは「夢がかなった」と喜んでおり、「もう1度フルを完走したい」と来年も同大会に出場する意欲を燃やしている。
昨年の同大会に続き、フルマラソン2度目の挑戦。昨年はスタートから5時間の最終第9関門(37・5㌔地点)にたどり着いたのが5時間1分で、寸前の所で完走を逃した。「あそこさえ越えれば行ける」と定めた目標通り、今年は「4時間58分ぐらい」で通過した。
「1㌔8分」のペース走。10㌔ごとのラップタイムは最初の10㌔が1時間10分42秒。以下、1時間14分25秒、1時間24分12秒、1時間26分16秒と、おおむね計算通り。最終関門を過ぎたらゴールまで関門がなく「みんな歩いていて、前後に走っている人が少ないくらい」だったという。途中から車道を車が走り出し、ランナーは歩道を走るように言われた。人がいっぱいの歩道を、「少しでも良いタイムでゴールしたかった。人込みを縫うように走った」と振り返る。
福知山の前に出た「もみじマラソン」はハーフで2時間31分。「ハーフの記録に2をかけ、40分足すぐらい」と、5時間40分を目標にしていた。「最低線の市民ランナーの走りはできたかな」とほほ笑む。
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2016年12月5日19:33
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着物レンタル「花菱」
着物でぶらり歩き
3年前に大阪から家族そろって篠山に引っ越してきた代表の中島武史さん(47)。「篠山は、雄大な自然が生み出す美しい景観と、歴史、文化が共存する魅力的なまち。日本の伝統が息づくこの場所で、着物を着てぶらり歩きを楽しんでもらいたい」と、今年3月にオープンした。
着物レンタルの基本プランは、女性の場合、着物、帯、長襦袢、バッグ、足袋、草履のセットで4000円(税抜)。男性の場合は5000円、お子様は3000円から。
中島さんは、「地域の祭りや、花見、女子会などでも気軽にご利用いただけたら」と呼びかけている。
篠山市二階町12-2
tel079・555・6850
営業時間/9:00~18:00
不定休
ホームページhttp://www.sasayama-kimono.com
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2016年12月5日19:30
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第500問
篠山市、丹波市が合併により誕生したのはそれぞれ何年でしょう?
1.篠山市1995年、丹波市2000年
2.篠山市1999年、丹波市2004年
3.篠山市2000年、丹波市2006年
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2016年12月5日19:29
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オンリーワン
植野記念美術館で今、開かれている「丹波美術大賞展特別展」で、「青垣2001年日本画展」の過去の大賞作品が展示されている。同日本画展は、選抜展や特別展を除くと計19回催された。▼1回目は1987年。全国21都府県から188点の応募があり、会期中の1カ月間、8000人近くが鑑賞に訪れた。同美術展がユニークだったのは、40歳以下の年齢制限を設け、若手作家に限った点。日本画家の登竜門となる全国公募展を町村レベルで催したことに注目が集まったものだ。▼日本画展を仕掛けた足立宏之氏からその頃に聞いた話が記憶に残っている。「ナンバーワンではなく、オンリーワンをめざしたい」。ナンバーワンは順位であり、いくらトップに立っても、取って代わられる恐れがある。あくまでも相対的なものだ。対してオンリーワンは、たった一つの独自のものであり、その座は揺るぐことがない。絶対的な価値がある。▼今は亡き足立氏がオンリーワンのまちづくりを目指された背景には、若年層をはじめとした人口減少、地域活力の低下など、衰退する町への危機意識があった。▼1回目の開催から30年。丹波地域全体に危機意識は広がり、深まっている。日本画展はすでに終わったが、オンリーワンをめざすまちづくりの方向性は今も通用する。(Y)
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2016年12月5日19:29
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シロ二世と仔猫
七月のはじめ、「帰ってきたシロ」という題で、二年ぶりに猫が帰ってきたと書いた。ところが、メルの母猫のシロだと思い込んでいたのは間違いだったことが判明。というのも、元いたシロはメルの出産後に避妊手術をしたはずなのにお腹が少しずつ膨れてきたのだ。メルは母親似の美形の白猫、つまりシロ二世を恋人にしたのだ。お腹が飽和状態になった九月の末、二、三日姿を消したあと、すっかりぺちゃんこのお腹になって帰宅。餌をがつがつ食べては、何処へともなく去る。行方を追おうとしてもなかなかわからない。
十月の半ば、私が東北へ吟行旅行に行っているとき、夫からスマホで写真が送られてきた。何とシロが同じく真っ白な、まだよろよろとした足つきの仔猫を連れてきた様子が写っている。「えーっ、たった一匹なの、随分大きなお腹だったのに!」と返信。そういえば、シロ一世がメルを連れて来たときも一匹だった。たとえ数匹産んでも、アライグマなどの外敵もあり、なかなかすべては育てきれないのかもしれない。先日ようやくチビ猫を捕獲、動物病院へ連れて行き、診てもらった。十月の始め頃が誕生日でオスという診断。目やにがひどいので目薬と風邪薬を貰って帰る。シロ二世も早いとこ避妊手術をしないといけないのだが、半分は野良気質なので捕まえようとすると素早く察知して逃げられる。
母猫シロ二世、そして伯と名付けたチビ猫が、昼間はベランダで過ごし、夜は家で眠るようになった。メルにはまだ父親の自覚はなさそうだが。
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2016年12月5日19:28
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陸上クラブ代表監督 中林広行さん(丹波...
心と体、競争に強い子に
小学生に運動の楽しさを伝えたり、健康増進を図る3つの陸上クラブで代表監督を務める。体の仕組みや筋肉の動き、心理面の理解など、診療放射線技師時代に培った知識を生かし、指導に当たっている。
中・高学年が対象の「丹波ジュニアランニングクラブ」、低学年向けの「丹波ジュニアアスレチッククラブ」、レクリエーションを多く取り入れた「春日ぽっかぽかクラブ」。いずれのクラブも共通しているのは、子どもの成長に合わせた指導を行うこと。鬼ごっこなど遊びの要素も盛り込み、運動能力のアップにつなげている。一方で、日本陸上競技連盟などの指導資格を持ち、高学年には本格的な“陸上”も教える。
幼いころからスポーツに親しんだ。専門学校生になるとボクシングに熱中。アマチュアながら、当時の世界王者のスパーリングパートナーを務めたことも。ボクシングの練習としてロードワークをこなすうちに、走ることに興味を持った。
診療放射線技師として宝塚市の病院に勤めていたが、10年ほど前にUターン。「これまでの学びを地域おこしに生かしたかった。50年後にも残っている地域事業は何かと考えたとき、自分の中では健康も図れる陸上だった」と振り返る。
子どもの“内面”を理解することを大切にしており、それが潜在能力を引き出すことにつながるという。「そのためには、自分を高める必要がある。無声映画を観て感情を読み取ったり、俳句に込められた思いを考えたりと、自分磨きにも力を入れている」と話す。「環境が変わっても、心と体、そして競争に強い子を育てたい」。47歳。
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2016年12月5日19:27
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クイズ丹Q500回
毎週出題の「ふるさとクイズ丹Q」。今回の出題で500問になった。いつから始まったのかな?と古い紙面をめくってみると、2006年5月14日号に初登場。その時の出題は「丹波地域の代表的な特産『山の芋』。味覚の特徴でもある、ねっとりした独特の粘りの主成分は次のうちどれ?」だった。答えは「ムチン」。途中からは主に、近日の紙面から題材をとるようになり、10年のロングランクイズになった。
現在の応募者はだいたい20―50人くらい。なかなか当選しないと思うが、毎回送って下さる方もあり、うれしい。以前は送ってくれていた方が途絶えると、どうされたのかな、と思ったりする。
過去問をみてみると、3年間で応募、正解ともに一番多かったクイズは、「2016年3月に閉校する県立篠山産業高校丹南校。開校から何年の歴史に幕を閉じることになるでしょうか」だった。
ちなみに、当選賞品は図書カードだが、最初のクイズコーナー「どこでしょう?」が始まった15、16年ほど前、賞品は特製テレホンカード。今となっては懐かしい。(古西 純)
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2016年12月5日19:27
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丹波竜フェスタ 12月11日、山南で
「丹波竜フェスタ2016」(丹波市、兵庫県立大学主催)が12月11日午前10時―午後4時、山南住民センター(同市山南町谷川)とやまなみホール(同)で開かれる。「恐竜の生活を探る」をテーマに国内外の古生物学者や研究者による基調講演(無料)、ワークショップ、グルメコーナーなど多彩な催しが開かれる。
午後1―4時、同ホールでカナダ・カルガリー大のダーラ・ザレニツキーさんが「獣脚類恐竜の生活を探る」、同大の田中康平さんが「丹波発!恐竜卵のひみつ」、北海道大の小林快次さんが「アラスカの調査から探る北極圏恐竜の生活」、兵庫県立大の三枝春生さんが「骨格3Dモデルから見た丹波竜の生態」と題してそれぞれ基調講演する。
午前10時、同11時からの2回、同センターで人と自然の博物館による「サイエンスセミナー」。参加費100円。各回先着20人。午後1時、同2時からの2回、同ホールで「恐竜復元ワークショップ」。参加費100円。各回先着15人。午前10時―正午、同センター前で化石発掘体験。参加費300円。
午前10時―午後3時、同センターで「ちーたん」のストラップや缶バッジ作りなどのワークショップ。参加費各100円。午前11時―午後3時半、同センター前で「丹波のグルメ村」。
市恐竜・観光振興課(0795・77・1887)。
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2016年12月5日19:26
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氷上高バレー 4年ぶり「春高」出場
写真・4年ぶりの「春高バレー」出場を喜ぶ氷上高校女子バレーボール部=同高校で
氷上高校女子バレーボール部が、来年1月4日に東京体育館(東京都)で開幕する「全日本高校選手権」(春の高校バレー)に県代表として出場する。このほど行われた県予選を制し、4年ぶりの切符を手にした。県予選を通じ、攻守のバランスが取れた試合を展開。川釣修嗣監督は「全国でメダルを取る力はある。プレーの引き出しは多いので、それぞれの課題を克服して大会に臨みたい」と話している。
決勝は須磨ノ浦と対戦。1セット目、サウスポーエース・佐野伶奈さん(2年)を中心とした攻撃で得点を重ねた。佐野さんにマークが集中すると、セッター・村西沙織さん(同)が速攻を選択し、センターの川釣真緒さん(3年)と中西杏実さん(2年)が躍動。25―21で先取した。
2セット目は、リベロ・猪多菜々子さん(3年)のレシーブが光って攻撃につなげ、25―22で取った。勢いに乗った3セット目は、終盤に一気に抜け出し、25―14で勝った。
レギュラーの平均身長が約174㌢と高さが武器のチーム。県予選に向け、ブロック練習に重点を置いたほか、的を絞らせない攻撃に磨きをかけた結果が実った。
佐野さんは「勝って氷上の名を全国にとどろかせたい」と言い、坂実莉主将(同)は「まずはベスト8が目標。そこまで行けば波に乗れるはず。全員バレーを展開したい」と意気込んでいる。
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2016年12月5日19:25
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篠山特産の山の芋 柿酢が青かび抑制に効...
写真・柿酢の効果を検証している清野さん(右)と、試験栽培に協力した光山さん。柿酢を浸した種芋から立派な山の芋を収穫した=篠山市矢代で
神戸大学ヒューマン・コミュニティ創成研究センターが、篠山特産の山の芋の青かび抑制に柿酢が使えないか、実証を進めている。猿害対策の一つとして畑校区で実施しているイベント「さる×はた合戦」で取った柿を酢にし、今年、岡野校区の農家の畑を借りて山の芋を栽培したところ、収量は若干減ったものの、青かびが付着した芋の数は、慣行農法とほぼ変わらなかった。今後、さらに効果を明らかにし、大量になった柿の有効利用、獣害対策、山の芋の生産拡大―の“一石三鳥”をねらう。
山の芋の青かび病は、貯蔵中や、出荷後に発病するといわれている。収穫時に付いたわずかな傷から発病したり、土の中で発病しているケースもあるという。慣行農法では、保管時や、播種する前の種芋を消毒液に浸す作業が行われている。
柿酢の作り方は、樽一杯に柿を入れ、虫などが入らないようにして保管しておくだけ。同センターは、2013―14年の約半年かけて作った酢に種芋を浸して栽培実験し、収穫後、柿酢を浸した場合と慣行農法とで畝ごとに比較した。芋数、収量、芋1個あたりの重さは、やや慣行農法の方がよかったが、青かびが付着した芋数は慣行農法と同様の1―2個で、「青かびの発生を抑えられている印象がある」とした。
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2016年12月1日18:29
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音大卒の演奏会 出演者を募集 来年2月...
丹波市音楽協会は来年2月26日、丹波の森公苑で行う「スプリング&フレッシュコンサート」の出演者を募集している。応募要件は丹波市在住か、在勤、出身者で、音楽大学卒業(見込み)者。
演奏は15分以内。出演料は既卒者1万円、新卒者1万5000円。応募は12月10日までに、同協会の吉住直子さん(090・1586・2266)。
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2016年12月1日18:28
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ダイハツディーゼル会長 原田 猛さん
鮮明に残る分校体験
三田市在住
1950年(昭和25)篠山市今田町木津(こつ)生まれ。三田学園中、高校を経て大阪経済大学経済学部卒。72年にダイハツディーゼル入社。取締役船舶事業部長兼東京支社長、常務取締役を歴任し、92年に代表取締役社長、今年5月に代表取締役会長。
ダイハツディーゼルは、一般貨物やタンカー、カーフェリーなどの船舶用のほか、空港や病院の非常用ディーゼルエンジンなど製造する。東証2部に上場。親会社は自動車製造のダイハツ工業。「会社の50周年を機に、社長から会長になった。東証1部上場を目標に業績を伸ばしたい」と抱負を述べた。
入社早々、当時世界一の造船会社、三菱重工長崎造船所を担当。「船に自社製品を使ってもらおうと思えば、船を発注する船主の意向も大きく、船主にも食い込んだ」という。
ロンドン支店(現ダイハツディーゼルヨーロッパ)時代の体験が営業活動に大きな影響を与えた。34年前、日本製エンジンの性能は、欧米製に比べ劣っているとの評価が一般的で、追い打ちをかけるようにエンジントラブルが続き、ある船主から欧米製に変更するという通告を受けるなど屈辱を経験。「その後会社一丸となり対策を確立し、帰国後も現地を訪れる度に船主を説得。ついに30年後採用してもらった感動は何ものにも代えがたい経験だった」。この経験から社員には、「諦めずに粘り強く交渉を」と呼びかける。
目下、今まで困難だった工場改革に力を注ぐ。「親会社の知恵を借りて、効率的な生産を」と意欲。ふだんから若手と酒を酌み交わし、人間関係を築いてきた人柄も、改革を後押しする。
「1年から4年生まで学んだ今田小学校釜屋分校(5年から本校へ)での生活が鮮明に残る。山や川が遊び場や学習の場にもなった。同級生20人の小規模校の体験が、人間関係づくりに役立った。同級会で出会えば、○○ちゃんと名前が飛び交い、童心に帰れます」と笑顔を見せた。
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2016年12月1日18:27
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象徴
吉田首相の片腕として新憲法制定にも関わった白洲次郎が週刊新潮に載せた回想を、「風の男 白洲次郎」(青柳恵介著)から概略孫引きする。▼―GHQからマッカーサー草案を渡され、全文を一夜で翻訳するよう要求された。天皇の地位が「シンボル・オブ・ステーツ」となっていて外務省の親しい翻訳官がとまどっているので、「井上の英和辞典をひいてみたら」と話すと、辞書を見て「やっぱり白洲さん、シンボルは象徴や」。新憲法の「象徴」という言葉は、こうして一冊の辞書によって決まった―▼これには奥があり、半藤一利「日本国憲法の二〇〇日」によるとその少し前、森戸辰男ら民間の研究会で「天皇は国民の委任により専ら国家的儀礼を司る」という草案が出され、GHQが強い関心を持ったという。▼春秋子は小中学で「象徴天皇」を新憲法の要として叩き込まれたが、その実、「象徴とは」については先生方自身、明瞭に説明しなかった。今上天皇はその「象徴」としての地位を全うすべく、「全身全霊」で務めてこられた。退位のご希望を表明された放送には、新憲法への陛下ご自身の想いが込められているのではと、想像する。▼とまれ、天皇の地位について、国民は「雲の上のことはさわれない」とばかり、矛盾から目をそらしてきたのかも知れぬ。(E)
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2016年12月1日18:26
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まちづくりはTTP
「WCCin尼崎」という催しに参加した。WCCとは「ワールド・ちゃんぽん・クラシックス」の略。ちゃんぽんでまち興しに取り組む国内と韓国の12団体が一堂に会する食イベントで、北は網走市、南は発祥の長崎をはじめとする九州勢が軒を連ねた。
「網走」「高根沢」(栃木県)など、長崎から遠く離れたまちで、なぜちゃんぽん?の疑問は団体の代表が登壇した「サミット」を聴き解消した。高根沢町は「小浜ちゃんぽん」がある長崎県雲仙市と2012年に災害時相互応援協定を結んだのをきっかけに商材開発。「網走」も、雲仙市との日本一長い焼きちくわ対決が発端となったそうだ。
「まちづくりで大事なのはTPP、じゃなくて『TTP』。『徹底的にパクる』です」。声を大にするちゃんぽんの仕掛け人の言葉が心に残った。どの市も町も研究会、普及会、連盟、愛好会と提供店を中心にグループを作っていた。素材以上に大事なのは大勢で取り組むことでは。そして、そういう各地のグループの集まり、輪の中に入り、他地域とつながることが全国に名を売っていくひとつの道と学んだ。(足立智和)
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2016年12月1日18:26
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プロフェッショナルに乾杯!
突然、悪夢のように大きなトラックが目の前に立ちふさがる―。ここは奈良の十津川から和歌山の龍神に抜けるれっきとした国道425号。狭いうえに木や葉っぱ、岩が行く手を阻み、崖側の路肩は崩れてる、ガードレールはない、右はでこぼこの岩肌、左は深い渓谷、カーブを曲がるたびに「転落!死亡事故多し!」とデカデカと赤看板の注意表示、そして、絶対に対向車とはすれ違い不可能である。
いやいや、無理でしょう、絶対にこの道に入ってきてはいけない車でしょう、と悲鳴のような自問自答を繰り返しつつ、渓谷側に首を突き出して夫の助けになろうとするが、なんと路肩が崩れて消えている。トラックの運転手さんの下がれという指示に、いや、もちろん下がりますけれども!こ、この狭い道が!!などと言葉にならない言葉を心の中で連呼しつつ、ようやっと車一台幅の路肩までたどり着いた。すると運転手さんが「あんたら龍神まで抜けるんか?それやったらこの先で舗装工事してて、トラックが3台入ってるからのぉ、気ぃつけていきや」と教えてくれる。
3台という言葉に内心驚愕ではあったが、運転手さんの優しさが心に響く。普通車が通るだけでも困難な山道を、あれほど大きなトラックで…と、プロの凄さに感動し、日本のインフラ整備を支えている方たちに感謝する出来事であった。結局、その酷道!はそれから2時間続き、トラック1台、ユンボ1台とすれ違い、思い出深いドライブ旅行となったのである。(土性里花・グループPEN代表)
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2016年12月1日18:25
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盲目のバイオリニスト・増田太郎さん 人...
丹波市は12月11日午後零時半から春日文化ホールで「丹の里人権のつどい」を開く。バイオリンを弾きながら歌う、盲目のバイオリニスト増田太郎さんの講演、人権作文の朗読、人権活動の事例発表がある。
増田さんの講演は午後2時20分から。演題は「歩き出すのは自分次第」。増田さんは20歳で視力を失った。楽曲「雲」がNHK「みんなのうた」で放送されるなど音楽活動を続けながら各地で講演。歌とバイオリンを交えながら、視力が閉ざされた時の思いや、数々の出会いのエピソードを披露する。
1部の「全国中学生人権作文コンテスト」県大会丹波・篠山地区予選の丹波市内入賞者代表3人の人権作文表彰・朗読、2部の山南中と丹波市愛育会の人権活動事例発表に続いて講演が行われる。問い合わせはまちづくり部人権啓発センター(0795・82・0242)。