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2016年12月22日19:12
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安養院(美方郡新温泉町対田)
天台宗。浜坂清富の相応峰寺の塔頭寺院だったが、寛永5年(1628)に時の住職と本尊と共に現在地に移り、今に至る。浜坂からの国道178号を対田で左折した所に、天台宗紫雲山不動寺と彫った立派な石柱が迎えてくれる。境内は清掃が行き届き、静謐さの溢れる寺院である。また立派な鐘楼も目に入る。
本堂に招き入れられる。本堂の立派さにまず敬服する。その正面前部の欄間が圧巻である。大きく幅広いものである。欄間上部には、紫雲に乗った雅楽器を奏でる優雅な天女が舞っている。その下に2頭の竜が阿吽の呼吸で睨み合っている。朱色の残る目や宝珠、“いらか”の立ち上がりも、秀逸だ。また3面の欄間の2面には松と竹の間に佇む鳳凰、残り1面には、上部に俵屋宗達の風神雷神の素晴らしい絵、下部には牡丹の花に囲まれた躍動感ある鳳凰が彫られている。作人丹州柏原住中井清次良橘正用(正貞の弟)の傑作である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年12月22日19:11
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上田幸子さん訃報
上田幸子さん(うえだ・さちこ=上田棟次郎・東洋製材所代表社員の妻)12月18日死去、74歳。自宅は丹波市柏原町柏原3216ノ4。葬儀は21日おこなわれた。
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2016年12月22日19:11
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小林数馬氏訃報
小林数馬氏(こばやし・かずま=元株式会社小林食品代表取締役社長、元今田町商工会長、元今田町議会議員)12月18日午後7時15分、大動脈破裂のため三田市の病院で死去、83歳。自宅は篠山市今田町黒石44。葬儀は20日おこなわれた。喪主は長男、正幸(まさゆき)氏。
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2016年12月22日19:10
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兵庫陶芸美術館で楽焼き茶碗作り 受講者...
兵庫陶芸美術館(篠山市今田町上立杭)は来年2月4日と3月4日の2日間、同美術館で陶芸文化講座「早春の楽焼き体験!―自分だけのお茶碗をつくろう」を開く。受講者を募集している。
丹波焼窯元、北村圭泉さんの指導のもと、手回しロクロを使って茶碗をつくる。後日、素焼きした茶碗に釉薬を施し、楽焼き用のガス窯で焼成する。また完成後は、自分の作品でお茶を楽しむ。
1日目の2月4日は、午前10時15分―午後3時半。茶碗制作、高台削りを行うほか、会期中の特別展「やきものを分析する―釉薬編」を鑑賞する。
2日目の3月4日は、午前10時―午後3時。絵付け、焼成のほか、会期中の特別展「丹波焼と三田焼の粋を集めて―森基コレクションの名品」を鑑賞する。講評会(お茶付き)も行う。
対象は、高校生以上で、2日間とも参加できる人。定員15人(事前申込制。応募者多数の場合は抽選)。参加費4000円(特別展観覧料、お茶代含む)。1月12日までに申し込む。
問い合わせは、同美術館(電079・597・3961、FAX597・3967)。
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2016年12月22日19:07
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気候変動とトラップ
ノーベル賞授賞式で主催者側の教授が「欧米で科学を否定するような政治家が支持を集めている今こそ、賞の意義が増している」とあいさつしたことを、テレビが報じていた。誰のことなのか、1人は恐らく、温暖化ガスによる地球の気候変動を「でっちあげ」と一蹴したトランプ米次期大統領だろう。▼彼の弁舌には大抵慣れてしまった筆者も、これには驚いた。そこで思い起こすのが、気候変動を描いたSF映画「デイ・アフター・トゥモロー(『明後日』)」だ。以前にも本欄で引用したが、12年前のこの作品は今なお新しい。▼マンハッタンが大洪水に襲われ、やがて氷のカーテンに閉ざされる中で、主人公の高校生たちは逃げ込んだ図書館で本を燃やして暖をとらなければならない羽目に。大気の急な冷え込みで起きた飛行機事故で大統領が死に、後を継いだ副大統領は当初から学者の警告を「大げさに言っている」と相手にしなかった人物。▼しかし米全土の大半が凍結してしまった現実を認めざるを得なくなって、ついに難民を引き連れてメキシコ国境を越える。まだ温度を保つ中南米諸国に、債務の帳消しと引き換えに避難を求めるのだ。▼大勢の難民を背に、ようやく環境保護の大切さを訴えるに至った新大統領の姿が、トランプと重なって見えてくる。(E)
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2016年12月22日19:06
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山に親しんだ1年
気がつけば今年もあと10日。今年は8月11日の「山の日」が初めて祝日になったが、仕事でも休日でも地元の「山」に親しむ機会がこれまでよりは多い1年を過ごせたのではと思う。
4月には多紀連山にオープンした「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」を取材。見慣れた林がこんなダイナミックな遊び場に変わるのかと驚いた。5月の連休は、昨年に続いての黒井城跡登山。6月には、丹波市の山中で見つかった、希少種「ベニバナヤマシャクヤク」の群生に連れて行ってもらった。
11月には丹波地域ビジョン委員会の活動に参加して、春日町平松の里山に遊びに行かせてもらった。「平松区森林愛好会」とビジョン委員のみなさんがコツコツと整備された愛宕山は、楽しい遊び場もできていて、子どもたちも大喜びだった。
今、地元集落のママ友だちが中心になって、山を手入れして簡単な遊び場を作ろうと計画している。自分たちだけでは到底実現できないので、いろいろな方のお力とアイデアを借りて、今は暗い杉林が素敵な場所に変身することを夢みている。(古西 純)
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2016年12月22日19:05
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大丈夫、サンタさんはちゃんと来てくれる♪
「ジングベー♪ジングベー♪鈴がなるぅ~♪」はい、お子たち、今年もこの時期は超ご機嫌の良い子ちゃん。お姉ちゃん恒例のサンタさんへのお手紙は3回の書き換えがあったものの無事に縁側の窓から空に向けて張り出された。チビタのご希望も隅っこに書き添えられ「サンタさんご苦労様です。ころころ変えてスイマセン。あとサインをおねがいします」と。丁寧に納品書のサイン枠まで書き足されていた。小3女子、サンタさんの存在がどうも疑問のお年頃。
ここだけの話、母ちゃんは「サンタさんのサイン知らんし、どないしよ」と考えあぐねた結果、英文を筆記体で「しっかり本を読んで、部屋を片付け、良い子でいてね」と。数日後、サインを見た2人は「怖い、怖い」と怯えていた。これを逆手に取った父ちゃんと母ちゃん。子どもたちが喧嘩したり部屋を散らかすことがあると「ほら、サンタさんが見てるで!持ってきてくれへんよ」、しまいには「ほら、空から睨んでる!」って、サンタはナマハゲか?そして半泣きで部屋を片付けだす2人。可哀想。
それでも澄んだ夜空に星が広がると4人で見上げ、「サンタさん来るかな~」と。今年も残り少なくなり慌ただしいけど、無事に家族そろって元気に過ごせたとホッとし、これが素敵なプレゼントだとしみじみと感じ入る。どんなに小3女子が「サンタさんってアマゾンと契約しとってんかな?」と質問を繰り返したとしても、母ちゃんは「信じてる方が楽しいやん」と言い切るのだ。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2016年12月22日18:52
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苗木生産グループ「三栗園」 市産の丹波...
写真・販売する丹波栗の苗木を手にするメンバーたち=丹波市柏原町下小倉で
丹波市に合った優良な丹波栗の苗木の生産を通じ、丹波栗のブランド化と苗生産の産業化をめざす苗木生産グループ「三栗園」(足立義郎代表、4人)が、初めての苗木の本格出荷を始めた。会員の1人、丹波市くり振興会会長で、丹波栗「マイスター」に認定されている河村修治さん(67)=同市山南町奥野々=の栗園の中でも、大粒で艶のある栗が採れる母樹からとった穂木を接いだもの。メンバーは「良い苗ができた」と喜んでおり、市内で購入者を募っている。
丹波栗の代表格の「筑波」と「銀寄」を計400本。特選苗が1本1200円、1等が1000円。5本以上購入の場合は、市の苗購入費2分の1助成を利用できる。昨年170本を初出荷。来年は1000本できるという。
河村さんは「地元のみなさんに、丹波市産の苗木で良い丹波栗を生産してほしい」と話す。足立代表(64)=同市青垣町森=は「ポット苗に収まっている苗は根の張りが弱い。植えた後の成長力が違う。キロ1000円で売れる丹波栗。少なく見積もっても反収300㌔なら30万円になり、栗園経営の計算が立つ」とメリットを強調。同会が、購入者には植え付けの指導もする。問い合わせは河村代表(080・1402・3741)へ。
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2016年12月19日18:52
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ホンモロコを養殖する自治振興会長 安達...
葛野産品で6次産業化
琵琶湖産が有名、近年は休耕田でも養殖される白身で上品な味わいの淡水魚、ホンモロコを地域の新たな特産にと研究を続けてきた氷上町葛野報徳自治振興会長。一人の生産者として養殖を始めて4年、ようやく軌道に乗った。年明けから甘露煮への加工を始める。念願の葛野産品の6次産業化までもう一歩だ。
春から秋にかけて自宅裏手に設けた養殖池で飼育。10月に水を落とし、倉庫に移し屋内で冬を越させ、春先に産卵・孵化させる。倉庫には浴槽ぐらいある巨大水槽が7つ。ブーンというモーター音とブクブクという泡の音が響く。水槽をさっと網ですくうと銀色の魚体が、飛び出さんばかりの勢いではねる。
養殖で最も難しい「産卵・孵化」を、水循環システムを導入し克服。安定的に成魚を生産できるようになった。「生き物が相手。ネットや本で見てもやってみないと分からないことがある」としみじみ。
体の厚みが10㍉以上、9㍉、8㍉とサイズごとに分けている。出荷時には再度選別機にかけて厳密に大きさをそろえる。「エサの食いの悪い秋からが内臓の苦味が減り、食べやすくなる」と言い、地元の休養施設「やすら樹」に出荷するほか、地域のイベントで自ら天ぷらを揚げ、販売してきた。
当初の目的の6次産業化にようやく差し掛かった。加工は、「かどのの郷」と同一敷地にある特産加工施設「ブランド工房」を利用する女性たちに委ねる。
「6次産業化の動きが、葛野で続くことを願っている。少しずつでもいいから、地域が前に進むよう、一翼を担いたい。一番難しいのが販売。どれだけ売れるか、これからだ」。ニカッと笑った。70歳。
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2016年12月19日18:49
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まつ毛エクステ専門店「プリモジーノ」
技術と商材にこだわり
今年オープンした“マツエク”専門店。地まつげに人工毛を1本1本専用ボンドで装着していく技術で、目元をはっきりさせ、メイク時間も短縮できる。美容師免許を持ち、専門のスクールで学んだスタッフが施術。安心、安全にこだわった商材を使っている。
人工毛は、長さ、太さ、色を選ぶことができ、つけ放題5000円、100本4500円、60本4000円(全て税抜き、新規は各1200円引き)。子ども連れでも来店しやすいよう、キッズスペースを用意している。
また、美容院に行くのが難しい人に、訪問ヘアカットも行っている。
丹波市柏原町柏原1107-1ベルシャイン柏原208
tel.080・2542・2335(予約制)
営業時間/10:00~(時間相談可)
不定休(年末年始休みあり)
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2016年12月19日18:46
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神の存在
今田町出身の下中弥三郎が創業した「平凡社」が出した事典『や、此は便利だ』に、「児童を愛護する不可思議なお爺さん」と説明された語句がある。サンタクロースのことだ。この事典は大正初期の発行。当時にすれば、この説明が適当だったのだろうが、「不可思議なお爺さん」は今も子どもに愛されている。▼サンタを愛する幼い子は、サンタは存在していると思っている。サンタは実在するから、存在を信じるのではなく、サンタを信じているからこそ、子どもにとってサンタは実在する。これは大人にとっての神仏の存在も同様だろう。神仏を信じるがゆえに、神仏は存在する。とはいえ、どれほど信じているか。▼正月になると、雑煮を食べ、しめ縄を飾る。これらは、家々に訪れてくる「年神」にまつわるものだという。しかし、しめ縄も雑煮も正月の風習にとどまり、年神はさほど意識していないというのが大方ではないか。▼マザーテレサは、「お金のためだったら、二百万ドルやると言われても、ハンセン病者に触れる仕事は私もしたくない」と言った。では、なぜするのか。「お金のためでなく、神への愛のためなら喜んでします」。▼日本での神とキリスト教での神は違うが、信仰の対象となるものの存在を信じることの意味を教えてくれる言葉だ。(Y)
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2016年12月19日18:45
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子は宝
最近のニュースで一番気が滅入るのは幼児虐待、育児放棄。私が育った時代にはなかったことのような気がする。つましい暮らしの中、子どもたちにひもじい思いをさせないようにと、親は必死に働いた。そんな親を見ていれば子ども達も自然と手伝う。懐古的だが、テレビもスマホもないことがかえっていい時代だったとつくづく思う。
我が家に居ついた猫の親子を見ていると母猫が仔猫をいつくしむ姿にみとれてしまう。生まれて二か月、伯と名付けた仔猫はやんちゃ盛り。ママの尻尾が大好きでじゃれては、お腹にもぐりこみオッパイをねだる。そんな仔猫を愛しそうになめてやる母猫。
先日、これ以上猫を増やしては大変と、母猫シロの避妊手術の予約を取り、捕まえようとした。その時のシロの抵抗ぶりは大変なもので、夫は指に深手を負い、救急外来で点滴を受ける始末に。考えてみれば、シロにしたら親子でようやく安心して暮らし始めた矢先に捕まえられそうになったのはショックだったのかもしれない。少し気長に待たなくてはと思っている。
子どもの頃、悪いことをすれば当然親からきつく叱られた。しかし今起きている子ども虐待の事件は何だかおかしい。躾のためだと言い訳をするが、ほとんどが親の都合、親の勝手が優先しているように思う。
子どもは「作る」ものではない。それは天からのプレゼント。できちやった婚と言うけれど、出来ちゃったのではなく天から与えられた宝だと、まず感謝して大切に育ててほしい。
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2016年12月19日18:44
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即戦力市長と対峙するには
改選後初の丹波市議会が開かれている。市長は2代目。議場最前列に、新人議員でつくる会派「丹新会と維新」が、ずらっと並ぶ。新鮮だ。
前任者から引き継ぎがあり、職員が課題をレクチャーしてくれる市長と違って、議員には引き継ぎがない。職員や先輩に教わる、自分で、仲間と、勉強するしかない。
谷口進一市長は、行政経験があり、市政課題の理解が早い即戦力型。市長は激動の時代、実行力とスピード感が必要と言っている。その市長と対峙する議会議員が施策の妥当性を見極めるには、経緯を学び、市民の声に耳を傾け、スピード感を持って知識吸収に努める必要がある。
改選後初めて開かれた民生常任委員会。議長が委員を辞職、オブザーバーとなり、委員は6人に。現職2人、新人4人になった。他の常任委員会も同じで、ベテラン議員が採決に加わらない委員長に就いており、採決の可否は新人に委ねられている。
「任期の前半2年間は勉強」と言っている余裕は実はない。恥ずかしがらず、分かるまで質問を。新人の奮起を促したい。(足立智和)
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2016年12月19日18:43
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1月2日から「福風呂敷」販売 陶磁器組合
丹波立杭陶磁器協同組合(市野清治理事長)は、立杭陶の郷(篠山市今田町上立杭、079・597・2034)内の丹波焼展示直売所「窯元横丁」で、来月2日から「新春福風呂敷」の販売を始める。各窯元が厳選した丹波焼の食器類を中心に、価格以上の商品を詰め合わせた“お得な風呂敷包み”で、毎年、好評を博している催し。それに先駆け、現在、同所で風呂敷包みの中身の一部を展示した“顔見世展”を開いている。12月22日まで。
1万円の福風呂敷を69セット、5000円を162セット、3000円を67セット用意(いずれも税込)。価格ごとに色分けした「丹波焼」のロゴ入り特製風呂敷に包み、窯元単位で商品をまとめて販売する。今年は41窯元が出品する。なくなり次第終了。
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2016年12月19日18:42
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篠山出身の芸人・森田まりこさん ふるさ...
写真・市長と一緒に「リアルゴリラ」=篠山市北新町で
篠山市宮田出身で、吉本新喜劇の団員として活躍する森田まりこさん(35)=大阪市=が12月13日、市内外で篠山の魅力を発信する「丹波篠山ふるさと大使」に就任した。
森田さんは西紀小、西紀中、篠山鳳鳴高校の出身。創作ダンスに励み、恩師に憧れて名門の天理大学に進学した。
卒業後は、丹波地域で仕事をしていたが、父の直樹さんの影響で幼いころから憧れていた吉本新喜劇に入団した。現在は新喜劇を中心にテレビなどでも活躍している。
酒井隆明市長から委嘱状を交付された森田さんは、喜びをミュージカル風に表現したり、得意のモノマネ「宝塚音楽学校の受験生」や「リアルゴリラ」などを披露するなど、さすがの度胸を見せつけた。
森田さんは、「とてもうれしい。どこに行っても篠山出身であることを自慢している」と笑顔。「久しぶりにふるさとへ帰ると、寒くて濃霧があって、野焼きの香りがして。自然に囲まれているのが大好き。たくさんの人が篠山に来てもらえるようにPRしたい」と意気込みを語った。
さっそく大使の名刺を受け取ったほか、市が作成する不法投棄防止のポスターの撮影にも臨んだ。
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2016年12月19日18:38
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丹波市出身者ら30歳の人集まれ 来年2月...
写真・イベントのロゴマークを持ち、丹波大同窓会の参加を呼び掛ける実行委員=丹波市山南町で
「丹波大同窓会―三十路だよ!全員集合!」が来年2月11日午後1時―4時、ゆめタウンポップアップホール(丹波市氷上町本郷)で開かれる。30歳の男女5人でつくる実行委員会は、丹波市在住、出身者、丹波市にゆかりのある人の参加を呼び掛けている。
今年に続き2回目。今年は約80人が参加した。今回は1986年4月2日―87年4月1日生まれが対象。成人式から10年を振り返り、これからを語り合う場として開催し、横のつながりを促進する。また、同市の企業や店舗などから食材や商品などの協賛を得て、余興の景品とし、参加者に丹波市の魅力を再認識してもらう。
実行委員の中には、昨年の三十路式をサポートした人もいる。継続事業とするため、来年度に30歳を迎えるサポーターを募集している。
参加費5000円。申し込みは31日までに、同催しのホームページ(http://misoji.wixsite.com/tambadaidousoukai)から。
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2016年12月19日18:35
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丹波悠遊の森 「なっぷ」検索アクセス西...
写真・日本最大級のキャンプ検索・予約サイト「なっぷ」の検索アクセス数で西日本1位を喜ぶ、丹波悠遊の森の橋本施設長(右)と花田匡平さん=柏原町大新屋で
柏原町大新屋の丹波悠遊の森が、日本最大級のキャンプ検索・予約サイト「なっぷ」の今年の検索アクセス数で西日本1位となり、同サイト運営会社「スペースキー」(東京都)から表彰された。指定管理者として同施設を運営する株式会社丹波悠遊の森協会の橋本功施設長は「ここ数年は利用者も前年比で25―30%増えているので、都市との観光交流拠点として行政や地元と連携しながら、さらに情報発信やイベントなどを充実させていきたい」と話している。
「なっぷ」は全国のキャンプ場を用途や施設タイプ、エリアなどから絞り込んで検索でき、空き状況を調べたり、予約できるサイト。今年1―11月の「アクセス数」「予約件数」「口コミ評価」の各部門で表彰した。
丹波悠遊の森は同サイトでレンタルハンモック、昨夏新設した「ミニログ」、雲海などを前面に押し出したほか、今年4月から施設のホームページに同サイトの予約システムを導入し、空き状況から手軽に予約できるようにしたことなどから、約50万件(スペースキー発表)のアクセス数があった。
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2016年12月15日19:41
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二村神社(篠山市西吹)
篠山市西吹集落を山裾の方面に向かって進む。神社への林間も、登って行く小道も清掃が行き届いて、地域の氏子の信仰の厚さが感じられる。辿りついたところの社殿はそう大きなものではないが、社殿の屋根は銅版でしつらえられている。創建は古く、奈良時代天平勝宝時代(750年頃)に創建された古市の見内(みうち)から、室町時代文明14年(1482)に分霊されたものである。祭神はイザナギ、イザナミ命。社殿の再建は文政7年(1824)。篠山藩主12代、青山公の時である。
拝殿の向拝虹梁に珍しく波の彫り物が見える。その上に躍動感あふれる力強い竜の姿がある。宝珠を真ん中に抱え、“いらか”を際立たせ、左下方を睨んでいる。木鼻の阿吽の呼吸の唐獅子と獏も力感溢れたものだ。持ち送りの牡丹の花もなかなかのものだ。手挟みには牡丹の花の中に鳳凰が大きく羽を広げている。6代目中井権次正貞44歳時の秀作である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年12月15日19:40
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弥刀神社(京都府与謝野町上山田)
延喜式神名帳にある古社。創建は貞観9年(867)、祭神は速秋津彦命(ハヤアキツヒコノミコト)。本殿は宝永4年(1707)に再建され、火事により焼失後、明治25年に再建。水戸神社、水門神社とも言われた。往時には阿蘇海の水がこの付近までを満たしており、舟を使
っての交易が盛んであったと言われている。社殿には立派な石段を20段上がっていく。
本殿に立派な彫り物がなされている。向拝中央には、梁間からはみ出した迫力満点の竜が見える。細い胴版をくるくる巻いた髭、大きな舌。何といっても骨太の“いらか”が素晴らしい。左上方を睨んでいる。このすぐ上の空間には目を大きく見開いた力士が唐破風の屋根を支えている。木鼻の唐獅子と獏は大きく、鑿(のみ)あじ鋭いものだ。二重の手挟みには、鶴や鷹、びわの実をついばむ猿がいる。本殿四隅には象の聖獣が、脇障子には神仙説話の仙人がいる。柏原の8代目中井権次橘正胤の傑作である。
中井権次研究家 岸名経夫
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2016年12月15日19:33
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忠臣蔵の恋
12月15日の今頃は討ち入りから一夜明け、赤穂浪士達が泉岳寺の主君の墓前へ報告に上がっている頃だろう。▼10日放映のNHK土曜時代劇(連続20回)「忠臣蔵の恋」は少しさかのぼって、11月終わりから13日までの場面。浅野内匠頭夫人の阿久利に仕えていた主人公きよ(武井咲)が、吉良上野介の奥方富子の住む上杉家下屋敷へ女中に潜り込んで、上野介の動向を探っている。▼きよは四十七士の1人、磯貝十郎左衛門の恋人。恋のためにはどんな危険も顧みぬいちずな女だが、初めて見た吉良夫妻の意外に温かな関係にとまどってもいる。▼次回は直前に一波乱あった末に、討ち入りが決行されようが、諸田玲子の原作「四十八人目の忠臣」によると、話はその成就の後から急転回する。浅野家再興こそが、亡き十郎左に尽くす道と決め込んだきよは、その手がかりを掴もうと、僥倖で得た伝手を頼りに大奥にまで上ってゆく。▼「喜世」となった彼女こそ、やがて大きな権力を持つに至る実在の人物なのだが、その出自がかつて浅野家とつながっていたというのは、創作の世界。しかし根拠がないわけではないと、原作者は言う。▼幾多の話が語り継がれた忠臣蔵を、討ち入りの先まで女の眼でたどってゆく異色のドラマに、来年2月の完結まで目が離せない。(E)