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2017年1月12日18:32
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篠山市 任期付・臨時任用職員募る 1月...
篠山市(総務課079・552・5113)は1月24日まで、4月1日採用の任期付職員、臨時的任用職員を募集している。受付は同課(35番窓口)で午前8時半―午後5時15分まで。試験は1月29日に篠山市民センター(篠山市黒岡)で行う。
募集職種と人数は、任期付職員が▽幼稚園教諭・保育士・保育教諭(クラス担任)=1人程度▽一般事務職(手話通訳員)=1人―、臨時的任用職員が▽一般事務職=13人程度▽同・技術職=1人▽保育士=1人▽幼稚園教諭・保育士・保育教諭(クラス担任)=3人▽保育士・保育教諭=30人程度▽調理師(保育園)=5人―。
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2017年1月12日18:29
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露店なしの柏原厄除大祭 運営本部が会見...
今年の「柏原厄除大祭」(2月17、18日開催)で露天商の出店がないことについて、大祭運営本部が1月7日、八幡会館(丹波市柏原町柏原)で記者会見を開いた。露店事務が増大する中、例年、露店の事務を担当していた商工会事務局のマンパワー不足などから本部長決定が遅れたとする経過や、今年は市内から出店者を募り、八幡宮横駐車場、空き店舗、商店街駐車場などで60店ほどの規模のフリーマーケットを開く計画などを説明した。
商工会柏原支部の西野啓介支部長が、大祭事務や露天商との調整事務を担ってきた商工会OBの人数が減ったことなどで「支部のみでは事務ができず、これまでのように支部長が運営本部長になることはできない」と昨年7月の会合で申し出た。一方、代わりに本部長の要請を受けた柏原八幡宮(千種正裕宮司)と氏子委員会(大西眞・代表総代)は「八幡宮としては神事が中心で、露店などに手が回る状態ではない」などとして本部長を断った。
昨年11、12月に各種団体が協議したが本部長の人選ができず、12月20日、昨年出店した露天商に今年は出店を受け入れないことを通知した。八幡宮と氏子委員会の役員は鳥居の内側だけの厄除大祭を決め、12月27日の氏子委員会で承認した。しかし、柏原町自治会長協議会の大野亮祐会長が同30日、「町民みんなで参画して大きくなってきた祭りで、祭りの火を消すことはできない」などとして本部長を引き受けた。これを受け、運営本部を立ち上げることになり、商工会柏原支部が年明けにフリーマーケット、協賛提灯、福引き抽選会などの計画を進めた。
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2017年1月12日18:27
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息災願い「蛇ない」 山南町応地で わら...
写真・大蛇を抱えて地区内を回る村人たち=丹波市山南町応地で
丹波市山南町応地地区で1月8日、伝統行事の「蛇ない」が行われた。昔、増水した佐治川の向こう岸に取り残された子どもを大蛇が助けたという伝説にちなんだ行事で、わらで長さ約10㍍の大蛇を編み、無病息災や五穀豊穣を願って地区内を回った。
朝から大歳神社に村人が集まり、新わらを叩いて柔らかくし、薬師堂の中で蛇の頭の部分を編んだ後、梁に掛けて胴体を3つ編みでこしらえていった。出来上がった大蛇にお神酒を飲ませ、境内でひと暴れ。約40戸ある全戸を1軒ずつ回った。川では水面まで降りて水を飲ませ、蛇は最後に神社の2本の松に掛けた。
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2017年1月12日18:25
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篠山市役所ごみゼロに 可燃80%削減へ
写真・市役所に設置されたごみの分別コーナー=篠山市北新町で
篠山市は1月4日から市役所や支所などにごみの分別コーナーを設けて資源の再利用化を徹底し、2017年度の燃えるごみを15年度比で50%、18年度には80%削減するなどの「ごみゼロ市役所」事業をスタートさせた。
市本庁舎と第2庁舎では、これまで各課に設置していたごみ箱を各フロア1カ所の計7カ所に集約。分別コーナーには燃えるごみのほか、プラスチック、埋め立て、ペットボトルなど6種類のごみ袋をラックにつるしているほか、市役所内で排出されるごみの中で最も多い紙類は、シュレッダーするものや本・パンフレットなどに分けた専用のボックスに入れるようにした。紙類は市内の福祉施設が回収する。
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2017年1月8日18:00
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成人の日
35年ほど前、「クリスタル族」という流行語が生まれた。当時、話題を呼んだ田中康夫氏の小説『なんとなくクリスタル』がその言葉を生み出した。ブランド物にうつつを抜かす若者たちをクリスタル族と呼んだ。▼流行語の多くがそうであるように、クリスタル族は死語になった。現代の若者は、車離れに表れているように所有欲が薄らいでいると言われる。時の流れを思う。▼ブランドで身を固め、至福を味わえたのは、背景に経済の拡張があったからだ。その後、経済が失速。資本主義の崩壊さえささやかれる時代になった。経済格差が拡大し、非正規雇用の増大やブラック企業など就労環境が悪化、環境破壊や、年金制度の劣化などが進んだ。若者の所有欲が薄らぐのも、閉塞した時代の反映だろう。▼『デフレの正体』などの著書がある藻谷浩介氏は、大学を出て大企業に入り自分を消費するよりも、田舎に住み年収200万円ぐらいで農業をする方が幸せであり、二人の息子にはそんな人生を送ってほしいと望むという(『地方消滅』)。この言葉に見られるように価値観にも変化の兆しがある。▼明日は今日よりも良くなるという希望が持てない現代。そんな時代に今の若者は置かれている。しなやかに、たくましく生きてほしい。明日9日は「成人の日」。(Y)
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2017年1月8日18:00
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30歳の「大同窓会」実行委員会の代表...
新しい出会いの場に
2月11日、ゆめタウンポップアップホール(丹波市氷上町)で行われる、「丹波大同窓会―三十路だよ!全員集合!」の実行委員会の代表を務めている。同市在住、出身者、同市にゆかりのある、1986年4月2日―87年4月1日生まれを対象にした同窓会で、今年で2回目。他の2人の実行委員とともに、SNSや電話などで参加者を集めたり、余興の景品に出す丹波市産の食材や商品の協賛を企業や店に呼び掛けるなど準備を進めている。
昨年の同イベントに兄が参加したり、先輩が実行委員を務めたことから、スタッフとして関わった。「最初は緊張していた参加者が段々と打ち解けて楽しんでいるのが印象的だった」ことなどから、今年のイベントの実行委員に手を挙げた。「旧友との懐かしい再会や、仕事や趣味、男女などの新しい出会いの場となり、さらに、U・Iターンの促進や、丹波市を盛り上げるきっかけになれば」という。
山南中学校、篠山産業高校出身。高校時代はソフトテニス部の主将や、体育祭の応援団長を務めた。「人前に立つのは嫌いではない」。そんな経験がイベントを推進する力になっている。実行委員になって、これまで以上に「丹波を盛り上げたい」という思いが強くなった。景品を企業や店に呼び掛ける中で、「丹波市の名産を知ることもできた」という。
趣味は音楽や球技。「今年はソフトテニスを再開し、大会に出場したい」。三基食品(山南町和田)に入社して8年目。「自分に打ち勝ち、飛躍の年にしたい」と話す。29歳。
大同窓会の参加者を催しのホームページ(http://misoji.wixsite.com/tambadaidousoukai)で募集中。
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2017年1月8日18:00
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「柏原厄除大祭」露店なし 本部立ち上げ...
毎年2月17、18の両日、柏原八幡宮、柏原中心市街地一帯で行われている「柏原厄除大祭」で、100軒以上が軒を連ねていた露店が今年は出ないことになった。例年11月ごろに行われる厄除大祭運営本部の立ち上げが年明けまでずれ込み、手続き上、出店することが出来なくなった。関係者は「苦渋の決断。長年、柏原に住んでいて、子どもの夢を奪うような結果になってしまった」と話している。
厄除大祭の名物ともなっている露店。2013年までは、県神農商業協同組合が露店をまとめて取り仕切っていたが、組合幹部が暴力団に資金提供していたことが発覚し、解散。14年から柏原八幡宮、商工会、観光まちづくりの会、丹波署などでつくる露店運営協議会を立ち上げ、露店1軒1軒との調整を行っていた。そのため、準備に時間がかかり、同協議会事務局の負担が増えていた。また、大祭を主導する運営本部長をどこの組織の代表が受け持つか、昨年末まで決まらなかったことなどから露店出店が困難になった。
運営本部は、空き店舗や駐車場で丹波市内の店や住民が出店することで賑わいをつくろうとしており、出店者の募集を検討している。
例年、商工会柏原支部が行っている、福引き抽選会や、参道や道路沿いなどに掲げられる協賛提灯は準備が遅れたが、例年通りの規模を目指し、準備に取り掛かっている。
来年は露店を出店する方向で、今年の大祭後に話し合いを持つことにしているという。
今年の運営本部長を務める柏原町自治会長協議会の大野亮祐会長は「露店は出店しないが、別の催しで、地域の協力を得て、賑わいを持たせたい」と話している。
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2017年1月8日18:00
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第503問
篠山藩12代藩主の青山忠裕が江戸幕府で務めていた役職は?
1.大老
2.老中
3.側用人
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2016年12月29日18:00
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写真
NHK「視点・論点」で写真家の大石芳野さんが亡くなった永六輔氏を悼み、反戦の遺志を継ぎたいと話していた。永さんは気骨をふっくらと包み込んだ不思議な人だった。▼メインの仕事はテレビよりラジオ。写真を撮られるのは恥ずかしい方で、ほとんど大石さんにだけ許していたという。人の写真が多い大石さんも自身「人見知り」だそうだが、外国人でもどうしてあんな表情が引き出せるのか、不思議だ。▼永さんが亡くなる直前に出た「レンズとマイク」という大石さんとの対談集(藤原書店)に、「写真もラジオも乗り遅れてジタバタ」という章がある。「めまぐるしく技術が進歩し、テンポが速まってストレスがたまる」世界で、両人ともそれに抗っているようだ。▼篠山に来た大石さんがライカのフィルムカメラで「ジリリ、シャパッ」と鳴らす音が心地良かった。「ムービーに何度も誘われながら一度もやらない」という彼女は、「写真は撮る人と見る人がじっと向かい合う緊張感の中に存在する。そういうジャンルの大事さをずっと感じてきた」と言う。▼「福島 土と生きる」でも「戦争は終わっても終わらない」でも、ベトナム、チェルノブイリ、コソボで撮った「それでも笑みを」でも、見る自分がその緊張に臨み得る想像力を持っているかと自問する。(E)
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2016年12月29日18:00
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市民活動の祭典「篠山市民センターまつり」
鬼に笑われてもいいから告知したいことがある。
『第7回篠山市民センターまつり』○日時:1月22日(日)10時―16時○場所:篠山市民センター(篠山市黒岡191)○参加団体数:過去最高75団体!
お外は寒いけれど、市民センターは熱気でほかほか。親子で一日中遊べる篠山市民センターまつりです。ストリートライブは21団体が歌、踊り、楽器、ショーと多彩な演目勢ぞろい。ワークショップは、桶っと卓球、ドイツ発祥のスポーツ・へディス、アロマで癒され、紙飛行機を作っては飛ばし、水墨画を一筆、手話劇観て、よさこい踊って、丹波木綿の綿くり体験。缶バッジや陶芸、レザークラフト作り、お話し会も。心肺蘇生救命体験だって、謡曲も唄えちゃう。ロープの結び方講習や、可愛いお花のアレンジも。日本遺産のデカンショ節で絵合わせカルタ作り、地球のことを学び、ロボットや建設機械をリモコン操作、オルゴール制作も楽しめる。圧巻の書道パフォーマンスに見惚れ、ぴえろんのバルーンアートやまるいのにだってもちろん会える。
遊び疲れてお腹がすいたらほっぺが落ちるこちらはいかが?パン大好きっ子集まれ!天然酵母パンや各種パン、お肉がこんなに!篠山グルメのまるごと丼、ネパールのカレーで世界を感じ、日本の伝統おもちで舌鼓、お腹が膨れたらお抹茶で一服、カフェもあります。
活動報告や展示、バザーも年をまたいで紹介します。あなたもぜひご家族で!
(土性里花・グループPEN代表)
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2016年12月26日19:49
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第502問
丹波市山南町の「竹岡農園」が始めた、糠の発酵時の熱を利用したあるものとは?
1.床暖房設備
2.糠カイロ
3.酵素風呂
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2016年12月26日19:48
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清水博氏訃報
清水博氏(しみず・ひろし=清水昭景清水一級建築設計事務所代表の父)12月21日死去、91歳。自宅は丹波市山南町谷川714ノ2。葬儀は23日おこなわれた。
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2016年12月26日19:46
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自分史
奇才の寺山修司は「私は、私自身の記録である」と言った。私の今は、私のこれまでの歩みの上にある。あなたの今もあなた自身の歩みの集積であり、誰しも、その存在の背後にはそれぞれの歩みがある。そんな意味の言葉と解する。▼歩んできた記録を文章などにまとめ、形にしたのが自分史と言える。丹波市内の女性グループが年1回、発行してきた文集「ステップワン」がこのほど20号目を数えた。その編集後記にメンバーの一人が「自分史ができました」と書いている。▼阪神大震災で被災した家族のこと、孫の成長、病気、友人との交流など、身の回りのことをつづった文章が20年間、積み重なると、一つの自分史になったという。年月をかけて編みだした自分史に感慨もひとしおのことと思う。▼1975年発行の「ある昭和史―自分史の試み」が、自分史という言葉が歩き出した端緒になったらしい。著者の民衆思想研究家の色川大吉氏は、どんな人にも歴史があるとし、それがたとえ誰にも顧みられないものであっても、「当人にとってはかけがえのない“生きた証”であり、…この足跡を軽んずる資格を持つ人間など、誰ひとり存在しない」とした。▼今年ももうすぐ暮れる。1年間の歩みをつづってみるのもいい。積み重ねれば、貴重な自分史になる。(Y)
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2016年12月26日19:46
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今年の映画
柏原劇場が最も賑わっていたのは昭和三十年代。実家から歩いて五分で行けたから、映画はとても身近だった。当時の柏原劇場は昔の芝居小屋をそのまま使っていたから畳敷きで、花道や二階の桟敷席など、必ず座布団を抱えて行った。松竹の小津映画、日活の裕次郎、東宝の青春映画、東映のチャンバラ映画等が私を映画大好き人間にしたのかも知れない。
今年もたくさんの映画を観た。印象に残っているのは、最近だとアニメの「君の名は。」と「この世界の片隅に」。前者については、九月に書いた。後者の「この世界の片隅に」は本紙の丹波春秋氏もかなり誉めていたが、確かに今年の日本映画ベストテンに入ると思う。しかし、一般的な商業施設など大きな映画館では上映されていない。というのもこの映画の成り立ちは、原作に共鳴した人たちの「クラウドファンディング」という仕組みによる支援金が基になってできた映画なのだ。
原作は二〇〇七年から二〇〇九年にかけて「漫画アクション」に連載された、こうの史代による原作の映画化。主演の声は朝ドラ「あまちゃん」の主演女優「能年玲奈」こと「のん」さん。そのおっとりとした話し方と優しい声に癒される。広島の平和な時代の華やかな街。原爆ドームという名ではなく、広島県産業奨励館であった頃の瀟洒な姿、呉の港に戦艦大和をはじめ海軍の誇る戦艦が入港していた時代。そしてそれらがあっけなく崩れてゆく。戦争に翻弄され崩れてゆく庶民の暮らし。戦争と平和について考えさせられる深い映画だった。
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2016年12月26日19:44
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丹波市視覚障害者福祉会会長 植村勝己さ...
困難抱える仲間と共に
丹波市視覚障害者福祉会の会長になって3年目。会員の力になりたいと、真摯に取り組んでいる。
昨年から、福祉会で点字教室を新たに始めた。5年前に完全に視力を失ってから、点字の必要性を強く感じたことがきっかけだという。「点字は見えない世界の外国語のようなもの」と捉えており、仲間とともに世界を広げたいと望んでいる。
また、音声パソコンをはじめ、音声で知らせてくれる体温計、体重計など、便利な生活用品が開発されており、こういった製品の情報交換ができるのも会のメリットという。
来年10月には、県視覚障害者福祉協会の主催で、バリアフリー映画上映会を春日文化ホールで開く。「音声ガイドや字幕も付くので、障がいのある人や、一般の人など、多くの方に足を運んでもらいたい」と話し、準備を始めている。
会長職の打診があったのは、全盲になりかけたころ。不安があったが、「恩返しのためにも」と引き受けることに。2013年9月、地元青垣で開かれたNHKのど自慢予選会に思い切って出場。「歌が好きなわけではないが、会長として人前に出るための“勇気試し”に出ました」と照れ笑いする。
「目が見えないのは障がいではなく、個性」と捉える。「その個性と向き合うには困難が付きまとうが、たくさんの人に出会い、支えられ、助けられてきた」。広報などをCDに録音してくれたり、点訳してくれる、朗読、点訳のボランティアたちもいる。「見えない、見えづらいという同じ境遇で悩んでいる人がおられたら、福祉会で一緒にがんばりましょう」と入会を呼びかけている。61歳。
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2016年12月26日19:43
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ブラックサンタ
今日12月25日は子どもたちが待ちに待ったクリスマス。私もかつてサンタさんからプレゼントをもらっていた。ただ、わが家を担当するサンタさんは少し変わっていた。
小学校の低学年だったと思う。友達が持っていた野球盤が喉から手が出るほどほしかった私はサンタさんにお願いした。しかも、「消える魔球」ができるものを、だ。
うきうきして目覚めた25日、私の枕元には日本昔話全集が置かれていた。「ちゃう!」とサンタさんに突っ込みを入れ、ひとしきり泣いたことを今でも覚えている。
海外にはいろいろなサンタさんがいるようで、良い子にはプレゼントを、悪い子には炭やジャガイモを置いていくブラックサンタもいるらしい。
日本昔話をくれたのは黒い方だったのかとも疑ったが、後に全集はすべて読み、今でも内容を覚えている。思えば、私が読書を好きになるきっかけだったのかもしれない。
読者のお子様たち。ブラックサンタが来ないように良い子でいよう。それから一見、ブラックに見えるプレゼントも、君たちのためを思ってのものかもしれないよ。(森田靖久)
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2016年12月26日19:41
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金色に輝く丹波覆う“海” 多紀連山・小...
冬至を迎えた12月21日朝、多紀連山・小金ヶ嶽から丹波地域全体を覆う雲海を撮影した。
今年、写真集「丹波篠山 霧海」を自費出版するなど、多紀連山からの雲海の撮影に詳しい小林典幸さん(75)=篠山市和田=の案内で、午前5時45分ごろから登山を開始。日の出直前の午前6時55分ごろに山頂へ到達した。
名前の由来がよくよく理解できる絶景が眼前に広がった。縁に行くほど青黒く、まだ夜の色をまとっている霧と、雲から突き出た黒い山々が島のように連なる姿は、瀬戸内海を彷彿とさせた。
午前7時1分。東の空が橙色に染まり始めると、赤銅のような太陽が昇る。光を受けて、“海”が金色に輝く。前日の雨と放射冷却で気温が一気に下がった時にだけ見ることができる自然がつくり出した芸術だった。
太陽が昇ってから霧は真綿のようになり、気温の上昇に伴ってか、波のようにうごめきだした。音のない海が一年で最も短い朝を告げた。(森田靖久)
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2016年12月26日19:39
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おみくじ浮かべ「水占い」 青垣の高座神社
写真・クジを水に入れると文字が浮かぶ珍しい水占い。隣にあるのは巨大おみくじの筒=青垣町の高座神社で
高座神社(丹波市青垣町東芦田、梅只敏幸宮司)で、江戸時代からある手水鉢を利用した水占いを取り入れる。正月から使い始めるのを前に12月20日に入魂式を行った。氏子らの尽力で参道が整備されるなど、歩きやすくなった龍王水神社の池から水を引いており、水占いが話題を集めそう。
社務所前にある、寛延2年(1749)に権左衛門という人が奉納したと書かれた直径約80㌢の舟型の手水鉢を活用する。 今年の正月に設置した巨大おみくじの筒からくじを引き、水に浮かべると吉凶が表れ、恋愛、商売、学問などの項目ごとに説明の文字が浮かび上がる仕組み。
蟻の宮とも呼ばれる同神社。水不足のおり、境内の蟻の導きで、水源とされる池にたどりつき、干ばつを乗り越えたという言い伝えが残る。池のほとりに龍王水神社をおまつりしており、縁起の良い水を利用し、水占いを始めることにした。
梅只宮司は、「おみくじを引いて、神様の水で導かれる運を開いてほしい」と話している。筆頭総代の小寺昌樹さんは、「先人から奉納された手水鉢を蘇らせることができた」という。
京都の貴船神社で行われている水占いが知られているが、近隣では珍しい。
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2016年12月26日19:36
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鴨庄釣り倶楽部 田んぼビオトープ整備 ...
写真・昔の田んぼを再現したビオトープと、整備に取り組んだ「鴨庄釣り倶楽部」のメンバーら=市島町上牧で
丹波市市島町鴨庄地区の有志でつくるグループ「鴨庄釣り倶楽部」(安達眞治代表)が、地域を流れる鴨庄川に生息する水生生物や環境の保全に取り組んでいる。今夏には、県の助成を受け同町上牧にビオトープを設置し、昔の田んぼの姿を再現。鴨庄川の生物を放流しており、親子対象のザリガニ釣りも行うなど、地域の自然に親しみを持ってもらう活動を展開している。安達代表は「地域ぐるみで、ふるさとの自然を守りたい」と話している。
同倶楽部は2008年に発足。海釣りを通じて親睦を図るとともに、環境保全活動にも力を注いでいる。「川はみんなの友達だ きれいに残そう ふる里の川」を活動テーマに掲げ、地域の子どもたちと鴨庄川の生物調査に取り組んだ。成果を披露しようと、地元店舗で水槽展示を行ったほか、専門家を招いた学習会なども開いている。
鴨庄川に生息し、県版レッドリストBランクの「ナガレホトケドジョウ」の保全にも取り組んでいる。
今年8月には、150坪ほどのビオトープを整備。鴨庄川で捕獲したカワムツやタナゴ、タカハヤ、ヤゴなどを放流している。桟橋も設け、観察しやすいよう工夫も凝らしている。安達代表は「生き物が自然にすみつくようになれば。子どもの遊び場になり、自然学習の場にしたい」と語る。
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2016年12月22日19:13
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八幡宮社(綾部市物部町大渕)
綾部市から大江町に抜ける途中の豊里町上市地区に鎮座する古社。創祀年、由緒は不詳だが、現在の社殿は天明3年(1783)である。
石段を登って本殿を見上げる。向拝目抜きには左上方を睨み据え、舌をぐっと持ち上げ宝珠をしっかりと握っている竜がいる。ただ髭が見えないのと、“いらか”の数がやや少ない感じがする。すぐ上の唐破風内には、大きな虎が立ち上がって威嚇している。木鼻には左右に阿吽の唐獅子と象の彫り物だ。兎の毛通しの鳳凰はやや小ぶりだが趣きがある。手挟みは牡丹と菊。本殿四隅の梁には2カ所ずつに梅に鶯、波の上を奔る兎、長寿を祈念する鶴と亀の姿がある。また上部、妻飾りには左右とも、馬蹄で頭に角のある麒麟が見える。左脇障子には中国の神仙説話の虎を連れた仙人、右のそれには水で龍を呼ぶ仙人の姿が見える。誠に多彩な彫り物である。4代中井言次君音、倅の正忠合作の傑作である。
中井権次研究家 岸名経夫