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2018年1月28日09:00
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1月25・26日 柏原で氷点下4・4度 強...
写真・人の口に歯が並んでいるように見えるつらら=丹波市内の神社で
強い寒気に見舞われた1月25日、兵庫県丹波市柏原町下町で午前3時1分にマイナス4・4度の最低気温を観測(気象庁アメダス)した。26日も午前零時2分にマイナス3・5度を観測した。
県の観測によると、国道427号遠阪峠(同市青垣町遠阪)で26日午前8時時点の積雪は20センチ。道路が凍結し出勤、通学時間帯に長い車の列ができた。
市内の神社では、手水鉢に、まるで人の口に歯が並んでいるようにつららがぶら下がった。
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2018年1月28日09:00
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篠山産高...
篠山産業高校の卓球部、小林優李さん(17)=生活科2年、篠山中出身=が1月20日、グリーンアリーナ神戸で開かれた全国高校選抜大会シングルスの県予選会で優勝し、全国大会出場を決めた。39年ぶりとなる全国出場の快挙に、小林さんは「慌てず、気負わず、落ち着いて、全国の大舞台を楽しみたい」といい、「この経験をチームに持ち帰り、最終目標に掲げている総体団体戦近畿大会出場への糧にしたい」と話している。全国大会は3月26―28日、福井県で開かれる。
小林さんは右利き、守備型のカットマン。県予選会では5試合を行い頂点に輝いた。
県予選の対戦相手のいずれもが小学生の頃からクラブチームで腕を磨いてきた格上ばかり。「優勝できるなんて全く思っていなかったので、顧問の先生からも『楽しんでやったらいい』と言われ、そんなにプレッシャーを感じることなく試合に臨めた」と振り返る。
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2018年1月28日09:00
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「木の駅」官民連携に期待
市民が山の木を伐採し、地域の収集場に出荷、地域の団体が買い取る「木の駅プロジェクト」。丹波地域でも取り組みが行われており、さらに活動の拡大を目的に丹波県民局が今年度、その取り組みの調査をNPO2法人に委託。
このほど、各法人が調査結果を報告した。
篠山市の「バイオマス丹波篠山」は、市場ニーズを捉えるため、都市部のDIYショップや造園資材ショップなどの例を挙げ、建材だけでない木材の活用法を調査した。身近な利用の一例として、子どもの身長を記録する板を試作した。
丹波市の「丹波グリーンパートナー」は、自治会、自治協議会単位で同プロジェクトへの参加を促そうと市内の全自治会に向けて森林整備や資材の活用方法についてのアンケートを行った。
報告会では行政から、空き家改修時の活用や、木の節をデザインの一部として売りにするなどの意見があり、活発に議論された。
普段から同プロジェクトに取り組んでいるNPOならではのきめ細い調査が行われ、今後の官民あげた取り組みが期待される。(坂井謙介)
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2018年1月28日09:00
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冬野菜
通常、丹波での句会は第一金曜日なのだが、お正月は二週目。句会が終わり、食事会が始まったとき、「今年の冬って、野菜がめちゃくちゃ高いねぇ、白菜一個だと五百円、今日はこの後、丹波で野菜買って帰るつもりよ」と、神戸から来ている句友。「丹波かて、けっこう高いわ、農協がやっている売店を教えてあげるわ、そこならだいぶ安いさかい」と丹波在住の人。「今年は、野菜の成長にとって一番大事な頃に台風が来て、白菜がちょっとも巻かへんのですよ。もうショックでした」と道の駅に野菜を出荷している人。
年末は何でも値上げするから仕方がないと思うが、今年は十一月からずっと高い。私も隣町の産直市場へ出かけては白菜、大根などを買う。大玉の白菜が例年なら二百円ほどなのに、今年はやはり三百円。二人暮らしだから一球あれば、鍋に三回、残りはカブラなどと切漬けにして、無駄なく頂く。
十八日付の新聞に「農林水産省発表の今月の野菜の小売価格は、白菜が平年の二・一五倍、大根は二・一四倍、キャベツは二・〇五倍。一月は高値が続くが、二月以降は落ち着く」とか。値上がりにあまり関係ないのが、キノコ類とモヤシ。いずれも工場で栽培されている野菜。我が家の食卓に一週間に一度は登場するのがキノコ鍋。エノキ、ナメコ、シメジが必須で、昆布だしが煮立ったらキノコをすべて入れ、彩り程度に白菜と菊菜。豆腐と豚バラ肉を入れ、みりん少々と醤油で味付け。キノコから滋味が出て、とても温まる。ぜひお試しあれ。
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2018年1月28日09:00
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健康運動指導士・フリーインストラクター...
運動通じ「自信」提供
健康づくりをサポートするフリーインストラクターとして、丹波市内などの高齢者学級で機能改善ヨガやエアロビクスを指導しているほか、子育て中の母親向けの健康教室「ママ美クス」でも講師を務めている。「からだセルフケア教室」も主宰し、多くの人に運動する楽しさを伝えている。
幼いころから体を動かすことが好きで、進修小学校時代にはダンスやバレーボールに親しみ、春日中学校では軟式テニスに熱中。2年時には近畿大会出場を果たした。丹有地区の強豪として名をはせた一方で、柏原高校時代には、技術的に伸び悩み、けがもあってスランプに。「けがをしにくい鍛え方や練習方法を追い求めたいと、スポーツにかかわる仕事を志しました」。
専門学校では、アスレティックトレーナー学科でエアロビクスインストラクターとスポーツトレーナーの資格を取得。卒業後は、ホテルオークラ神戸のフィットネスクラブでトレーナーとして勤務した。
2年ほど前から、フリーランスの立場で健康運動指導を実践。「楽しいエクササイズ」を伝える一方で、体の調子を整える重要性も強調する。「運動の途中で膝が痛くなるなど、思うように動けなくなるのはつらい。そうなる前に体のコンディションを整え、運動を継続して効果を実感してもらいたい」と話す。
今月、高血圧や糖尿病などの疾患がある人に運動プログラムをつくる「健康運動指導士」資格を取得。「運動を通じて自信を持ってもらいたい。その人にとってプラスになるようなことを提供できれば」。26歳。
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2018年1月27日15:59
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緑にかこまれたくつろぎカフェ「ゆかいな...
ほっとできる場所に
店主の井上めぐみさん(34)が、「心のふるさとのような、ほっとできる場所になれば。篠山の優れた農作物の素材の風味が楽しめる食事を提供したい」と昨秋オープンさせた。
現在は、主力メニューが1日20食限定の日替わりランチ(1000円。前日までに要予約)のみだが、今春以降、かまど炊きのご飯や窯焼きピザ、黒豆豆腐、米粉のパンやパスタなどの多彩なメニューを、とことん地元の食材にこだわって提供していくという。
ゆったりと落ち着いた雰囲気の店内には、テーブル席のほか、足を伸ばせる掘り込み席も設けられ、計約20人に対応している。
兵庫県篠山市藤坂894-1(藤坂公民館から北西に約300メートル入る)
tel.070・2282・9489
営業時間/9:30~15:00 〈モーニング〉9:30~11:30 〈ランチ〉11:30~14:30
定休日/木・金曜日
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2018年1月27日09:00
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鳳鳴高の吉田大介君 2月10日 福知山で...
京都府福知山市堀の福知山サンホテル内の扇ホールで2月10日午後2時から開かれるサロンコンサートで、篠山鳳鳴高校3年の吉田大介君がピアノ演奏をする。吉田君は、昨年10月の京都芸術祭で京都市長賞と聴衆賞を受賞した、期待の若手演奏家。ロンドンに本部があり、若手演奏家を応援しているMCSの主催でコンサートが開かれる。
ショパンの練習曲2曲、ベートーベンの「告別」、スクリャービンのソナタ3番など、計5曲を演奏する。ほかに、もう一人の若手演奏家の出演もある。
吉田君は、柏原町出身のピアニスト、多川響子さんに3歳から師事。中学3年生で、日本クラシック音楽コンクール全国大会で3位、高校1年のときにはイモラ国際ピアノオーディションinJapan高校生の部で2位に入った。
主催のMCSは、サロンコンサートを中心に演奏会を開催、企画するなど、ロンドンやウィーン、モスクワ、東京、京都などで活動を展開している。
コンサートは無料だが、懇親会用のドリンク(丹波の栗ケーキ付)を注文することが必要。チケット申し込みは福知山サンホテル(TEL0773・23・6161)。
吉田君は1月26日にも東京・南麻布で開かれるMCS主催のサロンコンサートに出演する。
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2018年1月26日09:00
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立杭陶の郷「窯元横丁」 売れ筋作品を展...
写真・「窯元が選ぶ売れ筋ナンバーワンの器展」が開かれている会場=兵庫県篠山市今田町上立杭で
「立杭陶の郷」(兵庫県篠山市今田町上立杭)内の丹波焼展示直売所「窯元横丁」で、「窯元が選ぶ売れ筋ナンバーワンの器展」が開かれている。全窯元(52軒)が、それぞれに最も人気のある器を出品。鉢やカップ、皿、酒器などが並び、窯元の個性を見比べる楽しみ方もできる。価格は1000円くらいから。2月18日まで。
特に皿が多種多様で、料理の見た目を引き立たせる定番の白色や灰色ものから、炭化焼成で仕上げた渋い雰囲気のもの、エメラルドグリーンや朱色などのワンポイントが施されたものなど色合いや質感はさまざま。形状も多彩で、焼き魚を盛りつけるのには最適な長方形や食器棚に収納する際の重ねやすさにまで配慮したもの、縁が反り返らない板状のものまで、数多くの種類が並んでいる。
商品そばには窯元名、商品名、価格、窯元の声が記されたプレートが掲げられている。
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2018年1月25日08:56
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寒波
雪に覆われた柏原の大手通りを描いた絵が筆者の部屋にある。手前に裁判所や旧田原文具店。白く静まり返った真っすぐな道の中ほどに和服のコートの婦人が2人、挨拶をかわしている。1936年1月の日付と、川端謹次の署名。新年らしい。川端が東京美術学校卒業の前年。
翌2月末、30センチの雪の東京で2・26事件が起き、国中を震撼させた。不穏な空気を中村草田男は「此日雪一教師をも包み降る」と詠んだ。この年は全国的に雪が多かったのかも知れぬ。無論、画中の婦人たちは事件のことなど一片だに想像してはいない。
草田男はその5年前、満州事変の年、有名な「降る雪や明治は遠くなりにけり」の句を残した。第1次世界大戦が終結したのは今から100年前、1918年。国際連盟の発足など平和が束の間訪れたかに見えたが、世界恐慌が到来し、2・26事件以降日本は真っすぐに戦争の道を突き進む。
平成もあと1年余りの今年は、近年未曽有の株高で幕を開けたが、バブルっぽい匂いも漂う。隣国の方向は依然怪しい雲行き。太平洋の向こうも何やらにわかに騒然とし、政権の行方を危ぶむ声さえ出てきた。
日本列島はすっぽりと寒波に見舞われ、東京が雪で混乱。丹波も今冬初の本格積雪の気配となった。「雲外蒼天」を祈るのみ。(E)
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2018年1月25日08:56
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スマホの威力
先日のバラエティー番組で、東大生の親の約8割が「子どもの話をきちんと聞く」ことをしていたと紹介していた。当たり前のことだと思いきや、もう一方で、「自分の親は自分よりもスマホ(スマートフォン)の方が大事だ」と感じた子どもが2割もいるというデータも一緒に紹介していた。2割の親は、子どもの話も聞かずにスマホに夢中になってしまっているという。スマホがあるのが当たり前の今の若者がこれから親になっていった時、「子育てはどうなっていくのか」と警鐘を鳴らしていた。
我が子に目をやると、何やらスマホに没頭中。話しかけてもしばらく応答がなく、遅れて気のない返事が返ってくる。子どもの話を聞かない親は問題だが、もうすでに子どもたちは「自分(親)よりもスマホの方が大事?」と感じてしまう。
ポケットに入っていないと少し落ち着かないほどに生活の中でスマホが幅をきかしている。でも、そのスマホの威力に立ち向かい、子どもたちのスマホのやり過ぎにはネチネチと注意し続ける親であろうと改めて思った。(芦田安生)
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2018年1月25日08:55
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「第8回篠山市民センターまつり」1月28...
いよいよ大寒、だけど、ここに来たら心も体も温まる「篠山市民センターまつり」。1月28日(日)10―16時、篠山市民センターにて80の市民活動団体や学生たちが、発表、体験、展示、食と全館内準備万端、篠山らしくデカンショ踊りをオープニングにして、賑やかに開催!
第8回を数える今年の特色は、ふたつの特別講演と「移住者カフェ」。講演の一つは、自閉症や発達障がいのある方たちと「筆談」で通じあう手立てを、(株)おめめどうの奥平綾子さんにお話しいただく。もう一つの講演は、「コミュニケーション麻雀」、略して「コミュマ」である。ひとつの牌がタワシ大、重さが1個約240グラムで日本の麻雀牌の約16倍の重さだ。コミュニケーション麻雀協会理事の栗木剛さんにコミュマがうまれたきっかけなどをお話しいただき、参加者で実際に遊んで体験してみる。地域のサロンで楽しむにはとても良いゲームなのでぜひ、お試しあれ(参加費無料)。
そして、篠山に移住してお店を開いている方、これから開こうと考えている方にお店の宣伝も兼ねて臨時出店して頂く「移住者カフェ」。パン好きブロガーをもうならせたという「nonohana」さんの焼きたてパン、これからオープン予定の井上さんの焼き菓子と、どれも絶品でお勧めばかり。お早めにどうぞ。その他にも、たくさんの美味しいもの盛りだくさん!ぜひ、1月28日(日)は家族みんなが楽しめる篠山市民センターまつりへ!(土性里花・グループPEN代表)
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2018年1月25日08:54
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「丹波王国」がニンニク栽培説明会 2月...
ニンニクの産地化をめざしている合同会社「丹波王国」(兵庫県丹波市春日町野上野、野花志郎代表)が2月24日午後2時から、ハートフルかすが(同市春日町黒井)で栽培説明会を開く。
植え付け時期や育て方、収穫作業など、栽培技術について説明する。
同社は、契約した市内の農家などを対象に、ニンニクの移植機や収穫機、加工機など専用機械を有料で貸し出し、生産を支援する取り組みを行っている。収穫したニンニクは、食品卸し会社「日本食彩」(大阪市、小山秀仁代表)に全量出荷する。
丹波市在住者が対象。事前申し込み不要。野花代表(TEL090・4499・5048)。
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2018年1月25日08:52
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丹波篠山ビデオ大賞 1月28日 田園交響...
全国アマチュアビデオコンテスト「第29回丹波篠山ビデオ大賞」(篠山市、同市教委、実行委主催)の決勝大会が1月28日午後1時から、たんば田園交響ホール(同市北新町)で開かれる。事前審査を経て決勝大会にノミネートされた全18作品を上映し、審査を経て大賞を決める。入場無料。
7分以内のグランプリ部門(テーマ・生きる)7作品と、2分以内のチャレンジ部門(テーマ・ささやま新発見!再発見!)の11作品を上映。グランプリ部門は映画監督の西垣吉春さんが委員長を務める審査委員が審査し、チャレンジ部門は当日来場者の投票で「人気ナンバーワン賞」を決める。
司会は丹波篠山ふるさと大使のタレント、熊谷奈美さんが務める。
応募総数は2部門計45本。地元篠山をはじめ、北は北海道・留萌市、南は熊本市から応募があった。
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2018年1月25日08:50
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野上野の「遊芸館」 「射割」行事楽しむ...
写真・山里さんに手を添えてもらい、弓を引く体験をする見学者たち=兵庫県丹波市春日町野上野で
兵庫県丹波市春日町野上野の弓道場「遊芸館」で1月21日、同道場の教室生の練習成果発表と邪気を追い払い地域の繁栄を祈願する年始めの行事があり、教室生と地元の住民ら約30人が参加、弓を引き矢を射る体験をし、わきあいあいと楽しい時間を過ごした。
昨年、大阪府から山里盛純さん(69)、美紗子さん(73)夫妻が移住し、道場を開いた。教室生の成果披露を考えていた時に、同じ組内の北山善三郎さん(79)らから見学希望の声が上がり、弓道体験を兼ねて開いた。
教室生が28メートル離れた的を目がけ矢を射った後に、「射割」と呼ばれる、板を矢で射割る体験教室が催され、山里夫妻に手を取ってもらって見学者が順番に弓を引いた。板には、近所の人たちが「無病息災」「家内安全」「学業成就」などと願い事を書いており、教室生と見学者が何度も矢を放ち、板が割れれば歓声が、外れても笑顔が広がった。
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2018年1月22日09:00
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竹林整備に強い味方 粉砕機を無料貸し出...
写真・竹林で行われた粉砕機のデモンストレーション=兵庫県篠山市南新町で
兵庫県篠山市は放置竹林の整備に役立ててもらうため、竹の粉砕機を導入。希望する自治会などに無料で貸し出す制度をスタートさせた。住民の高齢化などにより、市内各地で放置竹林が増加しており、里山の衰退や景観の悪化などさまざまな問題が表面化し始めている昨今。市は、「伐採した竹のかさが減る粉砕機を有効に活用し、それぞれの自治会などで計画を立てて放置竹林の解消に取り組んでほしい」と呼び掛けている。
粉砕機は木材などをチップ化する「ウッドチッパー」。伐採した竹を投入口に入れると自動で粉砕する。直径10センチ、高さ10メートルほどの竹の場合、約1分でチップ化する。自走式のため、竹林内に持ち込んでの作業もできる。
できたチップはそのまま竹林にまくことで下草の抑制や遊歩道づくりに。また農業でも雑草の抑制や保温・保湿、たい肥などに活用できる。乾燥させて消臭剤にもなる。
貸し出し対象は自治会やまちづくり協議会、環境保全団体など。個人単位では貸し出さない。機器の使用は無料で燃料代は各団体で負担する。貸し出し期間は最大で15日間。使用の10日前までに市農都環境課(TEL079・552・1117)に申し込む。
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2018年1月21日09:00
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丹波焼陶芸家 清水剛さん(篠山市今田町...
県芸術奨励賞を受賞
芸術分野において優れた活動を行い、将来一層の活躍が期待される若手・中堅芸術家を称える「兵庫県芸術奨励賞」を受賞した。芸術文化の振興を目的に1993年に創設され、今年度は清水さんのほかに、バレエダンサー、オペラ歌手、トロンボーン奏者の計4人に贈られた。陶芸界では5年ぶり、丹波焼では9年ぶりの栄誉。
受賞の一報に、「賞をいただけるほどの飛び抜けた活躍があるわけでもないのに、本当に僕でいいのですか、というのが最初の気持ち。海外で行ってきた陶芸文化のPR活動が評価されたのでしょうか」―。
3年前、外務省の派遣事業でカナダに1週間滞在し、オタワやバンクーバーなど6都市で講演会やワークショップを開催。日本のものづくりの精神と哲学、丹波焼の魅力を伝えた。「カナダの陶芸事情についてはまったく不明だったので不安でしたが、どの会場でも反応はすこぶる良かった。想定外の質問もたくさんあったが、かえってそのことが刺激となり、見聞を広めることができました」と振り返る。一昨年には韓国でも「丹波の茶陶」をテーマに講演を行った。
「陶芸は日本が世界に誇れる文化。その中でも丹波焼は魅力的な窯業地だと自負している。これからも積極的にPRしていきたい」と力を込め、「そのためには説得力を身につけないと。自分自身の技と陶芸に対する考えを深めていかなくてはいけません」と話す。
古丹波から続く、器の表面に施す装飾技法の一つ「猫掻紋」を用いた「刻紋シリーズ」や「塩釉」を施した薪窯作品を持ち味に、毎年個展や展覧会を開催するなど精力的に活動している。42歳。
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2018年1月21日09:00
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娘たちの白髪
正月に子どもたちが、帰省した時のこと、長女と次女が何だかしみじみと話している。「最近、まつ毛に白髪を発見してショックだった。お姉ちゃんはどう?」「まつ毛も眉毛もよ、髪染めも大変。若白髪の家系だから仕方ないかもね」など。長女は昨年の十二月に四十六歳になった。次女は来年の三月で四十一歳。
「確かに若白髪の家系かもね。私も四十歳の頃は染めていたわ。七十を過ぎて、もう髪染め止めたいんだけど、そうするといきなり老けちゃうみたいで迷っているの」と私。「お母さんはまだ染めていた方がいいよ」と娘たちからエール。
実は先日、美容院に行った時、店長から「もうほとんど白髪ですよ。カラーはやめてベリーショートにしたら、逆にカッコいいですよ。昔、似合ってたじゃないですか」と言う。三十年通う馴染みなので本音を言ってくれたのだが…。確かに白髪がかえっておしゃれで個性的な人もいる。芸能人なら草笛光子さん、中尾ミエさん。俳人だと宇多喜代子氏等々。
昔、義母に「八十歳になられたんだし、もう白髪染めはやめられたらどうですか?その方が顔全体が柔らかい雰囲気になると思いますよ」と言ったことがある。「そうかねぇ」と少し迷っていたようだが、しばらくして髪染めをやめた。ショートでもすべて生え変わるには一年はかかる。ずいぶんはっきり言ってしまったものだと、今になると反省。四十代の頃遠かった八十代も、すぐそこに見えている。見かけの若さより中身の充実の方が大切だとは思うけれど。
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2018年1月21日09:00
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ことば遊びの会
1月7日号の丹波新聞に社員の新年の抱負と顔写真を掲載した。新春恒例のことだが、私は「一句をひねって遊べる会をしたい」と書いた。新聞記事の末尾やコラムの結びに俳句か川柳なのかわからないような言葉を並べているが、「面白い」と言ってくれる人があり、図に乗って、「記事の世界から少し飛び出して、遊んでみよう」と思い立った。
住んでいる地元でそんな話をしていると「ことば遊びの会という名前にしたら」というアドバイスも受けた。具体的なことは何も決まっていないのに、思いだけが先に進んだ。
人生の喜怒哀楽のほか日常生活や、自然の何気ない変化を短文に表せば、生活にも張りができ、感性を磨けるだろう。悩みを書いて発散すればストレス解消にもなり、解決のヒントが見つかるかもしれない。
気楽にお茶を飲みながら「頭の体操」になれば。ふれあいサロンなどでも取り入れられないだろうか。形式にとらわれず、白紙用紙に自由に思いを託せる仲間の輪を広げたい。「折々の言葉綴ってしわ伸ばす」。
(臼井 学)
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2018年1月21日09:00
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第552問
丹波新聞は1924年に創刊し、今年で94年目を迎えました。創刊年は和暦でいうと何年でしょう?
1.大正13年
2.大正14年
3.大正15年
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2018年1月21日09:00
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出生率
本紙正月号で福知山市の出生率を取り上げ、記事にした。1・96もあり全国34位。福知山が内部完結型の町であることが、飛び抜けて高い出生率に関係しているようだ。
約6300人が働いている長田野工業団地を擁するなど、働く場が確保されている。市内で通勤、通学する人が極めて多く、市内に住む人が市内で働く。市内に働き口や学校がある利便性の良さが、高い出生率の要因の一つになっているようだ。ほかにも要因はあろうが、すぐ近くにいい見本があるのだから、取り入れられるものは取り入れたい。
時代をさかのぼるが、江戸時代の話。経済が伸長した元禄までの100年間、人口は2倍以上にふくれあがったという。ところが、その後の150年間は低成長時代が長く続き、人口増加から一転、ほぼ停滞した。経済と人口はリンクしていた。
俗に「貧乏人の子だくさん」という。しかし、これは事実とは違っていたようだ。身分によって子どもの数に大きな差があり、武士の世界では上層ほど子どもが多かった。農民も町民も同様の傾向だった。物心ともに余裕がなければ、子どもを生み育てるのが厳しいのは、江戸時代も今も変わらない。
出生率は、豊かさを示すバロメーターの一つと言えるかもしれない。さて、わが丹波地域の豊かさは。(Y)