-
2017年2月26日18:00
-
「長生きとお金」の関係 後藤登紀子さん...
3月4日午後1時半からスポーツピアいちじまで、後藤登紀子さん(保険代理店510.rm代表取締役)の講演会が開かれる。安心して暮らすための老後の生活資金について話す。質疑応答とコーヒータイムもある。参加費500円。定員50人。
NPO法人いちじまライフネット(要予約080・5308・2357)。
-
2017年2月26日18:00
-
小さい春見つけた
冬枯れの褐色が広がる自宅の庭先で、フキノトウを見つけた。小さくてひょろひょろとした頼りないサイズだったが、それでも枯れた芝の中からのぞかせる鮮やかな黄緑色からは暖かさが伝わってきた。
「小さい“春”見つけた」と気持ちが高ぶり、腰をかがめてさらなる小さい春を探してみる。オオイヌノフグリ、ホトケノザ、セリバオウレン…。次々と目に留まり、この時期の野辺のにぎわいぶりに少し驚いた。晴れた日などには、これまで沈黙していたコジュケイが裏山で「ピッピッピッピックィー、ピックィー」と特徴的なさえずりを大音量で響かせるようになってきた。山際の湿地では、寒天質のアカガエルの卵塊が見られる。その中にある無数の黒い卵は、すでにオタマジャクシの姿となり、卵塊から飛び出して泳ぎ回る日はもう間もなくだ。
吹き渡る風にはまだ身が縮みあがるが、こうして季節がきちんとめぐっていることにほっとする。重度の花粉症の私にとっては、手放しで喜べる季節ではないが、今年は雪が多かった分、春の到来が待ち遠しい。(太治庄三)
-
2017年2月26日01:08
-
雑貨ふぇ「篠っ家(ささっち)」
古民家でのんびりと
篠山城跡西堀近くの古民家が、雑貨と食事が楽しめるカフェに生まれ変わった。
雑貨部門は、ガーデニングに使う小物や、自転車のオブジェ、アンティーク調の「バロックノート」、和風の手作りコースターやハンカチ、丹波焼の食器も多くそろえている。
カフェ部門は、自家製野菜を使った週替わりのランチ(800円)が人気。ケーキ(350円)に飲み物を付けたデザートセットや、季節限定(3月末まで)のぜんざい(400円)も用意している。
長澤敬子さん、優花さん母娘が経営。「家に帰った気分でのんびりして」と話している。
篠山市北新町53-2
tel.090・8885・6335
営業時間/10:00~16:00(ランチ11:30~)
定休日/水・木曜
ブログ/sasacchi.exblog.jp
-
2017年2月26日00:59
-
日本酒「個性的」 外国人が酒造り 西山...
写真・酒米を混ぜ返す「仲仕事」に取り組む参加者たち=西山酒造場で
日本酒を世界各地に広げる活動をしている「酒ソムリエ協会」(本部・ロンドン)が主催する講座の受講生らが2月23日、西山酒造場を訪れ、酒造りを体験した。
イタリアやポルトガル、イギリスの8人が来社。蒸留酒を造るグラッパ工場や酒米農場を見学したほか、酒米の洗い、タンクに入った酒を撹拌(かくはん)する「櫂(かい)入れ」の作業など一連の工程を体験した。
麹菌を振りかけた酒米を混ぜ返す「仲仕事」では、同社の杜氏・八島公玲(こうれい)さんの指導で、混ぜたあとに酒米の高さが均一になるようにならした。八島さんは「麹造りは酒造りでとても重要な工程。この作業で良い酒かどうかが決まる」と説明すると、参加者は興味深そうにうなずいていた。
イギリスから訪れたシェイン・ジョーンズさん(39)は、「本を読んで酒造りのことは学んでいたが、実際に体験して感動した。ワインも好きだけど、日本酒はさらに個性的。米を使って造るというところが興味深い」と感心していた。
3月2日には、香港と中国から受講生が来社し、日本酒について学びを深める。
-
2017年2月26日00:57
-
活用模索の今田町商工会館 関学大の活動...
写真・今田町商工会館前で今後の展開を話し合う市野委員長と、関学の木本教授(右)=篠山市今田町今田で
篠山市商工会(圓増亮介会長)は、平時、無人となっている今田町商工会館(今田町今田)の一部スペースを、関西学院大学(西宮市)に貸し出すことを決めた。関学の利用は今春からで、学生たちが今田町を舞台に、地域社会との関わり方を身に付ける学習活動の拠点として、月1回程度利用する。市商工会今田地区振興委員長の市野達也さん(54)=今田町上立杭=は、「教育機関に借りていただけるのは願ってもないこと。高齢化の進む今田地区。若い学生たちがまちのなかで活動してくれることで地域の活性化にもなる。学生たちの知恵やアイデア、発信力を、地域の新たな取り組みに結び付けていけたら」と期待している。
市商工会は2014年に事務局組織の再編を行い、今田、西紀、丹南の3つの振興部を、本所である篠山商工会館(二階町)に集約した。これに伴い、各振興部では、税務申告や労働保険業務、講習会、会議などの会館機能は残したものの、職員の常駐を廃止した。
関学の活動が始まって以後も、会館機能はこれまで通り維持していく。
今田町商工会館は、1999年3月に竣工。以後、2―5人の職員が常駐し業務を行っていたが、集約後は会館の使用日数が年間20日間程度になっており、地域振興、防犯上の観点などから、会館の利活用を模索していた。
-
2017年2月23日17:51
-
鴨神社(丹波市市島町梶原)
端正な小富士を南に見て、天然記念物の巨木が育つ立派な神社林に鎮座する古社。室町時代に神野神社(かものじんじゃ)と言われた社殿が建立されたが、延宝8年(1680)再建、加茂別雷命になった。誠に多くの神が鎮座する社で、鴨社、八幡、春日、貴船社があり、大神宮、金毘羅宮、庚申堂、厳島神社、珍しくも柿本神社もある。
由緒が分かりにくいが、朝鮮半島南部、九州、日本海沿岸を拠点とする渡来系の豪族鴨氏が、鉄、銅、玉などを交易するため、由良川を遡上し福知山の荒木からこの地に定住し、鴨庄など鴨の地名の多い豊かな地区を形成したものだろう。彼らの矜持が、産土神として、いたく鴨神社を崇拝したのではなかろうか。大正3年鳥居の扁額に柏原の中井権次正胤が筆を入れた。本殿向拝の竜は左上方を睨み、髭は白めっき、目の後方は朱色、朱色の残る宝珠をぎゅっと掴んでいる。正胤60歳時の作である。
中井権次研究家 岸名経夫
-
2017年2月23日17:50
-
篠田神社(綾部市篠田町宮ノ下)
綾部市物部町から東方面へ数キロ行った所の左側の山裾に鎮座する。立派な石段を上がって社殿に進む。辺りは静謐な雰囲気が漂う安らぎの境内が広がる。創祀は延歴15年(796)、本殿は室町期永禄9年(1566)に建立、京都府の指定文化財である。祭神は大国主命。
ここの神社は「タケノコさん」として知られ、作柄を占う筍まつりがある。本殿の裏の御ミノシベ(竹が植えられている地所)の竹を用いる。拝殿向拝は大変賑々しい感じだ。目抜きには色鮮やかな竜が左前方を睨み、“いらか”も繊細で、宝珠も、髭も鮮明である。目の後ろの赤もよく見える。何といっても特筆すべきは唐破風内の筍の乱立しているが調和のとれた彫り物である。タケノコさんの面目躍如と言えようか。部材は竜共々檜である。木鼻の唐獅子と獏、鳳凰の飛翔姿も美しい。昭和初期改修の際の、8代目中井権次正胤の相方和久定吉正則の傑作である。
中井権次研究家 岸名経夫
-
2017年2月23日17:49
-
4.息を合わせておもちつき
お正月はもともと、歳神様をお迎えして収穫を感謝し、新たな歳の豊作をお祈りした行事のようです。歳神様とは、稲の豊作をもたらす穀霊や稲作を守る先祖の霊のことです。歳神様にお餅やお節をお供えして、みんなで分けていただくことで、神様のお力を授かろうということのようです。お餅には特に意味があるようです。
お餅は「一人で出来ないから尊い」ということを聞いたことがあります。今は餅つき機が蒸してついてしてくれたり、スーパーに売ってあったりしますが、昔のお餅つきを思うとうなずける気がします。
またまた、幼い頃の話です。年の瀬の慌ただしさの中、母がもち米を洗ったり蒸籠を出したりしてお餅つきの準備が始まると、わくわくしたものです。お餅つきの日は朝からおくどさんに火が入り、はがまの上に蒸籠が3・4段積み重ねられてもち米が蒸されます。そのうちに湯気がたちはじめ、炊き立てご飯のような良いにおいがしてきて、お餅つきが始まります。
父と母が息を合わせてリズミカルにお餅がつきあがっていきます。時たま私や弟も杵を持ったり、あしらい役をさせてもらうのですが、なかなか息が合いません。しかし、合った時の気持ち良さは今も忘れられません。つき上がると、祖母がはんぼうにとり、手ぎわ良くちぎっていきます。それをみんなで丸めます。神様にお供えするお餅を取った後、餡やきな粉や大根おろしをつけて食べるのが楽しみでした。それから後片付けをします。家族総出のイベントでした。
今でも何かのイベントの時、餅つきをしたりします。お餅つきはみんなで力を合わせることの楽しさ、楽しさのために人と折り合いをつけたりする方法などを知らず知らずのうちに教えていたのかもしれません。
* * *
〈とじ豆〉
とじ豆は、黒豆と白豆を香ばしく炒って、お餅を薄く切って水と砂糖を入れて火にかけ糊状にした中へ、炒った豆を入れ固めたものです。握りこぶし大の大きさに丸く固める家もあるようですが、我が家は山の形に固めます。おもちつきの翌日、姑が作ってくれるのが恒例でした。
お米や串柿、かち栗、かやの実、みかんなどと一緒に、中国の縁起の良い霊山に因んだといわれる「蓬莱山」の飾りにお供えします。初めて雷が鳴った日に食べると良いといわれています。
-
2017年2月23日17:46
-
ラグビースクール計画 小学生の部員、”...
小松正之さん(50)=神戸市北区=は、今春、篠山・丹波両市内の小学生(1―6年生)を対象にしたラグビースクールの開講を計画している。篠山市内のいずれかの地区のスポーツクラブ21に所属し、同市内小学校グラウンドを拠点に活動していく。現在、スクール生をはじめ、“お父さんコーチ”や運営スタッフを募集している。
活動日時は、毎週土・日曜日のいずれか2時間程度。身体能力開発トレーニングなど基礎体力や運動能力を高めるエクササイズメニューを設定し、ゲームを通じて基本スキルの習得を目指す。他チームとの交流試合を通じて、レクリエーションの要素も取り入れながら、親も一緒に参加できる活動にしていくという。
市内の農園で野菜作りをしていることが縁で、篠山でスクールを開くことにした。
中学校、高校の6年間、ラガーマンとして心身を鍛えた小松さん。日本ラグビー協会公認の新スタートコーチの資格を持ち、今春には、日本体育協会指導員(育成コーチ)の資格を取得する予定という。
指導料としての月謝は取らない。問い合わせなどは、小松さん(070・5265・3101、メールsporec@amail.plala.or.jp)。
-
2017年2月23日17:45
-
異文化融合
日本語を学ぶアジア人学生を支援するNPO「アジアの新しい風」が東京で開いた日本語スピーチコンテスト。6人の留学生が「外国から見た母国」という共通テーマで話した。▼最も興味深かったのは、タイの女子学生、クスマーさんの話。それによると、タイでは“日本風”の食べ物や製品が大変売れている。「寿司ドーナツ」はケーキの上にトロやマグロに似せたクリームやチョコを塗って寿司風にした菓子。また富士山のデザインのラベルを貼った化粧品「富士クリーム」は、タイの企業が国内の原料で作っているだけなのに、若い女性に大受けとか。▼アニメの影響も大きいのだろう。日本ブームは結構なことながら、日本文化や日本製品の性能が誤って伝えられる懸念もなくはない。▼しかし、考えてみれば日本の我々の周囲でも同じようなことは起きている。「アメリカン・コーヒー」を、知人のアメリカ人は「日本に来るまで全く知らなかった。なぜそう呼ぶの?」。筆者も、ウィーン市内の喫茶店で「ウィンナー(ヴィーナ)カフィ」を注文した時、きょとんとされるばかりだった。▼とは言え、「寿司ドーナツ」はアイデアが日本に逆輸入され、ドーナツ状の酢飯の上に具を載せた本当の寿司として出回っているそうだ。“異文化融合”とは、誠に奥深い。 (E)
-
2017年2月23日17:44
-
大切な消防団
篠山市議会の議員が、消防団員として地域を巡視する際に子どもを消防車に乗せていたことが問題になった。
「それくらい良いではないか」と言う声があるのも事実。だが、服務規定違反に当たり、公人としての立場もあって、責任を追及されることは致し方ない。同議員は務めていた委員長職を辞任し、団員としても何らかの処分が検討されている。
この問題で最も危惧すべき点は、消防団員に対する影響だ。「それくらい」と思ったことで処分されるのなら、「辞めてしまおう」という人が出るかもしれない。あるいは、ただでさえ忙しい消防団への入団の壁になる可能性もある。
普段、仕事をしながら、火災や災害が発生した際に力を発揮する消防団にはいつも頭が下がる。安全で安心な地域づくりに欠かせない大切な組織であるし、団員同士の、つまり、地域住民同士の親睦を深める意味でも貴重な場だ。
この一件で消防団組織に影響が出ないよう祈るばかり。本来の消防団活動に対しては、誰もが感謝しかないはずだから。(森田靖久)
-
2017年2月23日17:43
-
丹波、魅力いっぱい良いところ~
以前、保育園ではスウェーデンの野外活動「ムッレ教室」があり、子どもたちと楽しく森の中で遊んだ。さらに年齢が上がると、市島に本部がある「森のムッレ協会」が主催する「ストローバレ教室」があり、先日、初めて参加させて頂いた(子どもたちは既に去年から参加させてもらい、森の中でカレーを食べたり、妙高山の登山も経験済み)。
今回は、春日町の黒井城址がある猪ノ口山の登山。実は母ちゃんたちが住む市島の集落からも山頂が見え、聞けば海抜365㍍とのこと。さほど険しい山とは思えず、気安く登れる山なんて軽くみていた。が、この認識は登って直ぐに覆される。
山登り超初心者の母ちゃん。足元を注意してガクガクの膝を支え、息を切らし、遠く上の方に見えるチビタとお姉ちゃんの後ろを追うのが精いっぱい。たまに足を止め、高くそびえたつ樹々に積もった雪が解けて、森の中に雨を降らすようにたくさんの水滴がキラキラと舞い降りてくるのを、目を細めて見る。空気は冷たく透き通っている。登ってみてビックリ360度のパノラマ世界。空に浮かんでみんなでお弁当タイム。トンビが目の前で輪を描く。遥か昔によくぞこんな所に城を建てたと感心する。
帰宅後、SNSで発信すると、丹波でおススメの山をいくつか教えてもらった。移住14年目にして新しい丹波の楽しみ方を知った。ちなみに筋肉痛がなかったことに、まだまだイケると密かに思ってる母ちゃんでもあったのだ♪
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
-
2017年2月23日17:43
-
がん患者サロン「丹(まごころ)カフェ」...
2月28日午後1―3時、県立柏原病院で。患者と家族が同じ立場の人たちと語り合う。予約不要で無料。問い合わせは同病院「がん相談支援センター」(0795・72・0524)。
-
2017年2月23日17:42
-
カキやカニ、イノシシ並ぶ 2月26日、並...
丹波並木道中央公園(篠山市西古佐)で2月26日午前10時―午後3時、「なみきみち冬の味覚市」が開かれる。カニやカキ、イノシシなど、兵庫の冬の味覚をふんだんに使った飲食ブースが軒を連ねるほか、手作り雑貨などが並ぶミニマルシェも開かれる。今年で3回目。少雨決行。
坂越(赤穂市)のカキのお好み焼きや香住のカニ飯、猪汁(黒豆小餅入り)や猪焼き、但馬牛・三田牛コロッケ、にくてん、丹波地鶏の焼き鳥、たこ焼き、から揚げ、クレープなどを販売する飲食ブースが約10店舗並ぶ。また、手作り雑貨の販売などを行うミニマルシェも約20店舗、軒を連ねる。
午前10時から、なみきみち汁(先着100人)を、午後1時から、小学生までを対象にレインボー綿菓子をふるまう(先着50人)。
また、味覚市と併せて、同公園内で恐竜と化石について楽しみながら学ぶイベント「フィールドミュージアムフェスタ」(たんば恐竜・哺乳類化石等を活かしたまちづくり推進協議会など主催)が開かれる。恐竜キーホルダー作りや、専門家による特別講義「地層(篠山層群・超丹波帯)のみどころガイド・スポット」などもある。
問い合わせなどは、同公園(079・594・0990)。
-
2017年2月23日17:41
-
保育師給与月3万円増へ...
丹波市は、保育教諭らの処遇を改善し、保育人材確保につなげようと、市内の認定こども園、私立保育園に勤務する正規職員の保育教諭・保育士の給与を、新年度から月額平均3万円アップさせる補助金を創設すると、2月21日の市議会総務常任委員会で明らかにした。全国平均を1万3000円程度上回るほか、ボーナスや手当といった一時金でない本俸部分のベースアップに充てる点が特色。市教育部は「抜本的な取り組みと自負している」と話している。
全職階の平均月額給与(本俸)を昨年の調査時点の20万400円から23万400円に引き上げることをめざす。対象者は市内7法人の184人。市保育教諭等処遇改善補助金(仮称)として運営法人に交付する。
昨年、市が市内法人の給与実態調査を行ったところ、市内全職階平均の本俸が20万400円と、全国平均より1万3000円低い(厚労省賃金構造統計調査など)ことが分かり、処遇改善策を考えた。国が新年度から保育教諭らの給与月額6000円の上乗せを示しており、市の「3万円」の中にはこの部分も含んでいる。国の6000円アップで全国平均が6000円上がってもなお、丹波市は7000円上回る計算。
市は今年度まで職員の処遇改善にもあてられる課題解決型補助金を交付してきたが、これを振り変え、確実に正職員の給与アップに反映する仕組みに変える。
-
2017年2月23日17:40
-
篠山市新年度当初予算案 総額400億7124万...
篠山市は、総額400億7124万円(前年度比1・8%増)の新年度当初予算案を、2月23日に開かれる市議会定例会に提案する。一般会計は216億7200万円で、水道料金が高額になるのを抑えるための水道事業会計への支出や、ふるさと納税に対する返礼記念品などの増額を見込むが、市債の償還が進んだことによる公債費が減額したため、前年度比では1%減。収入に対する借金の返済額の割合を示す「実質公債費比率」は19・0%を見込んでおり、依然として県内ワーストの数値ではあるものの、厳しい財政をやりくりしながら改善を進めている状況。酒井隆明市長は、「財政を再建しつつ、必要なことには予算を置いた“メリハリ型”予算」と話す。
-
2017年2月23日17:40
-
柏原厄除大祭 深夜に「青山祭壇の儀」 ...
写真・真夜中にすべての明かりを消して行われた青山祭壇の儀=柏原八幡宮で
2月18日午前零時から約1時間かけて、柏原八幡宮(千種正裕宮司)で日本最古の厄除神事とされる「青山祭壇の儀」が行われ、参拝した人たちが平穏な暮らしを願って静かに手を合わせていた。
「厄除けの神さま」たちと、厄をもたらす「やくがみさん」たちが降臨し、厄除けの神さまには祝福を祈る一方で、やくがみさんたちももてなし、「厄を与えないでください」とお願いした。
2月17、18の両日行われた柏原厄除大祭の来場者数は昨年並みの約2万人(運営本部発表)。八幡宮の参拝者数は昨年より373人増の1万3583人(八幡宮発表)。今年は運営本部の立ち上げが遅れ、露天商の出店はなくなり、地元を中心にした飲食の模擬店約50軒が並んだ。
大野亮祐運営本部長(柏原町自治会長協議会長)は「露店がなくさみしいという意見の一方、安心して買い物できた、地元にお金が落ちたという意見もあった。多方面でご迷惑をかけた。3月中旬には本部の反省会を開き、来年の組織体制の検討を始めたい」と話した。
-
2017年2月19日18:00
-
「間」と「魔」
敗戦から3カ月後の昭和20年11月、篠山の元歩兵70連隊の中庭で野球の試合が行われた。対戦したのは、連隊の兵舎へ進駐してきたアメリカ人のチームと全篠山。手元の資料によると、「多紀郡を挙げて観戦に馳せつけた」とある。▼翌年の11月、多紀軟式野球協会が誕生した。それが今の篠山軟式野球協会の始まりで、このほど協会の創立70周年を祝う記念式典が開かれた。長い歴史に感心すると同時に、野球がどれほど愛されたスポーツであるかを再認識する。▼人気に陰りが見える野球だが、それでもなお国民的スポーツであることに変わりない。野球が日本に根づき、愛されている理由の一つは日本人の感覚に合っていることもあろう。感覚とは「間」のこと。▼野球は実に間の多いスポーツだ。投手が投げるまでの間、攻撃と守備の間、選手交代の間…。「またそれがいかにも日本的な“間”なんだ」と、ビートたけしさんは著書『間抜けの構造』に書き、スポーツや芸術、芸事をはじめ、あらゆるジャンルで間というものは決定的に重要だとする。▼投手にとっては、打者の間をいかに外すかが大事で、しくじれば痛打を浴びる。「間というのは魔という字を書く」とは6代目尾上菊五郎さんの言葉。この含蓄の深い言葉は、確かにどのジャンルにも通じそうだ。(Y)
-
2017年2月19日18:00
-
娘と一緒に
私事ですが、2人目の子どもを授かり、来月途中から産休に入らせてもらう予定だ。インフルエンザもまだ流行中で、生まれるまで油断できないが、まずはここまで無事過ごせたことに感謝している。
先日の8カ月半の検診では、赤ちゃんの体重が1400㌘になっていた。「あと半分ぐらいだね」と先生。エコー検診で、赤ちゃんの速い心音がトクトクトクと聞こえ、「よかったね、元気にしていますよ」と声を掛けてもらうと、毎回ホッとする。
前の妊娠の時と違うのは、5歳の娘がきょうだいができるのをとても楽しみに待っていてくれているということ。お風呂上がりにお腹に話しかけてくれる内容に毎回ほっこりしている。
「ぽこちゃん(仮名)、おねえちゃんです。おなかのなかはどうですか。きょうはなにをしていましたか。うまれたらいろいろなものをみせてあげたいとおもいます。げんきにうまれてきてね」。
期待に応えられるように、あと少しがんばりたい。子どもが2人になったら、想像していなかったことがいろいろあるだろう。一緒に成長できればと思う。 (古西 純)
-
2017年2月19日18:00
-
映画「恐竜の詩」監督・脚本 近兼拓史さ...
まちの姿いきいき描く
丹波市を主な撮影地とする映画「恐竜の詩」で脚本・監督を務める。来年3月の完成をめざし、今春撮影開始を予定している。映画には市民を本人役で大勢登場させる意向。出演者の公募に、1歳半から80歳代まで200人以上の応募があった。オーディションの準備を進めるとともに、応募書類にしたためられた市民の思いに作品でどう応えるかを考えている。
生まれ育った神戸市長田区のまちが阪神淡路大震災で焼けた自身の経験から、県内の原風景をテーマに映画を撮っている。3作目で残したい自然を撮ろうと考えた時に頭に浮かんだのが子どもの頃に昆虫採集に訪れた丹波だった。
ケミカルシューズ産業が盛んだった長田の工場で働いていた出身者に「カブトムシが部屋に入って来る。ミヤマクワガタがたくさんいる」と、夢のような場所の存在を教えてもらった。「都会の子はゲンゴロウを見たことがない。カブトムシはデパートで買う。10年、20年たつと、今より見られなくなる、体験しがたくなるものが増える。いなかの普通の姿を残したい」。
老人や子どもが登場するいなかの自然を撮る上で、恐竜化石という素材や「丹波三宝」ら特産物、1次産業があることも、丹波に決める理由になった。
「絶対に残すべき関西の姿。ここで撮ることに意義がある。おもしろいものが色々あり、まちの姿をいきいきと描けそう。恐竜化石を生かしたまちおこしは、日本中の小さな市町村にある『幸福の種』をどう広げていくか、という問題に通じる。映画を観た人に『いっぺん行ってみよう』と思われるような作品にしたい。地元のみなさんに応援頂ければ」。54歳。