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2017年3月9日18:32
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弘誓寺(篠山市上板井)
創建は古く大化年間(645-650)、法道仙人により、大同3年天台宗の開祖伝教大師によって中興され、後天正年間三尾山城主赤井形部幸家(黒井城主赤井直正の実弟)により再建された古刹である。まず山門が近づく。明治維新後に再建され、木鼻の左右に外向きの獏がいる(7代目中井権次正次の作)。すぐ近くに二村神社、神仏習合の寺域である。
さて神社風の本堂。まず兎の毛通しの鳳凰が素晴らしいだけでなく、手挟みの裏表とも目いっぱいの鳳凰が彫られている。他に例を見ない。向拝の竜は頭を左下方に向け髭は銅線でなく木でおとなしい感じだが、その上部の“獅子噛み”の迫力には圧倒される。庫裏の彫り物も逸品だ。6代目による唐獅子親子の乱舞、木鼻の麒麟と象の霊獣である。文化年間初期の5代目中井正忠と権次を名乗る以前の正貞の合作である。余談だが、俳優の赤井英和氏は赤井形部幸家の末裔の一人である。
中井権次研究家 岸名 経夫
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2017年3月9日18:28
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ささやまの森公園 「森の学校」生徒募集
県立ささやまの森公園(篠山市川原、林一路公園長)は5月13日から、小学生が年間(計10回)を通して自然体験活動をする「森の学校」を開講する。第10期生を募集している。
募集対象は、小学3―6年生で、山登りなど自力で自然体験活動ができる体力があること。児童の送迎は保護者が行う。定員は20人(先着順)。参加費は年間6000円(保険料含む)。申し込み期間は3月15日―4月15日。
体験活動の日程と主な内容は次の通り。時間はいずれも午前9時半―午後3時半(8月は除く)。
同公園(079・557・0045)。
▽5月13日=入学式・オリエンテーション・ネイチャーゲームほか▽6月3日=自然観察ハイキング(モリアオガエルなど)▽7月29日=草木染め・源流探検▽8月19日午後3時―20日正午=宿泊キャンプ(飯ごう炊飯ほか)▽10月7日=自然観察ハイキング(食べられる木の実など)▽11月4日=こんにゃく作り・おもちゃ作り▽12月2日=クリスマスリース作り▽来年1月6日=森の木を切る体験・木工クラフト▽2月3日(土)=冬越し生きもの探しほか▽3月4日=修了式ほか
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2017年3月9日18:27
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豊島美術館
小さな丘の周りを辿って入り口をくぐると、床面40×60㍍の、低い天井の円い空間が開ける。ドーム状の天井にいくつかの穴が開いていて空がのぞき、この日はしとしとと雨が降り注いでいた。▼薄いコンクリートに圧迫感はなく、宇宙のパワーの中に浸るような安心感に包まれる。地表のあちこちから水玉が湧き出て、ゆっくりと滑りながらほかの水玉と合体し、さらに広い水たまりへと向かっている。▼瀬戸内海の小島に作られた「豊島美術館」。一面棚田の丘陵地帯に浮かぶ、“空飛ぶ円盤”を流線形にしたような白い建築物だ。何の展示物もないシンプルな構造なのに、いつまでも佇んでいたいような気分になる。植野記念美術館友の会の役員研修ツアーで一昨年行った隣の直島が様々な趣向に凝らされていたのとは、また違った不思議なアートだった。▼豊島はかつて産業廃棄物の不法投棄が続き“ゴミの島”で知れ渡っていた所。法廷闘争になり、地元の様々な努力で、今や世界中から人を呼び込む島に変わった。▼長らく耕作放棄地となっていた棚田の再生も進んでいる。「館は開館したが、完成にはまだ時間が。それは5年後、10年後、棚田に黄金の稲穂が波打つ中に柔らかなフォルムが浮かび上がる時」とオーナーの福武總一郎・福武財団理事長は書いている。(E)
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2017年3月9日18:26
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食育を取材し反省
神戸大学名誉教授の保田茂さんは、篠山市内のたき幼稚園で講演した際、子どもに家事を手伝わせることの重要性を説いていた。家事の中で、大事だけど簡単なのがご飯を炊くことで、上手に炊くための工夫が、次第に考える力“脳力”を付け、好奇心を旺盛にする。学力も、子ども自身に勉強しようという意欲がないと伸びない。家事の分担は意欲を磨くことにもつながる、と話した。
篠山市のかやのみ幼稚園は食育を日常に溶け込んだものにしようと、その日の給食献立を拡大コピーして園児の目の高さに掲示し、食材の名前や味を意識するよう工夫したり、マナーを身に付けるために「おはし名人決定戦」を開くなどの新しい取り組みを始めた。
「食育」は、子どもたちに向けた取り組みであるのに、取材するたびに耳が痛い。保田名誉教授は言う。「『危ない』『汚れる』と言って、その好奇心を生かさないのは親の責任だ。忙しい時は『ごはん炊いといて』と頼めばいい」と。台所が、親を対象にした子育ての教室のように思えてくるのだ。(芦田安生)
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2017年3月9日18:25
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チャージ満タン、きもち春爛漫♪
今月下旬は夏野菜の育苗管理と、ハウスでは水菜の出荷が再開。ブルーベリーの剪定作業も続くし、子どもたちの春休みに休みは取れない。だから一足先に春休みを頂きました!
温泉旅行が父ちゃんにとっては唯一の休みとなっており、今回は和歌山。温泉マニアの父ちゃんの希望で今回は宿の温泉以外に、日本最古の公衆浴で世界遺産にもなっている湯の峰温泉という小さな温泉地の川沿いにある「つぼ湯」にも入った。底から隆々と湯が湧き、日に7回も色が変化するという硫黄香の強い湯。大人3人で満員状態の所を家族4人のすしづめ詰め入浴で大笑い。
ひなびた温泉地で、地味に温泉卵を作ったり、近くの熊野古道を散策し、宿では持参した将棋を何戦も。翌日は海際の宿で海の幸を堪能。近くの小さい山を登り、遠く太平洋を望む。パンダの赤ちゃんより、道の駅と温泉が好きといううちの面々は、湯あたりする直前まで温泉を満喫し、道の駅では梅関連の商品の多さに驚愕し、旬の野菜を見ては「やっぱり丹波より暖かい」と感心する。チビタに至っては物産店では柑橘系を、煎餅屋さんでは見知らぬお爺ちゃんと仲良く連れ添い試食を食べ放題する満腹旅行と相成った。
もちろん母ちゃんは隙間を縫うが如く寝た。例え「居眠りおばさん」と呼ばれても頭痛するほど寝させて頂いた。お陰で丹波に帰ったら「やっぱり家でゴソゴソ動いてる方が楽、便秘もならへんし」なんて間抜けな一言も出る始末。
(古谷暁子・ブルーベリー農家)
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2017年3月9日18:25
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市の救急テーマに山路医師が講演 3月13...
「丹波医療ざわざわカレッジ」(丹波医療再生ネットワーク主催)が3月13日午後7時半から、ハートフルかすが(丹波市春日町黒井)で開かれる。県立柏原病院救急科の山路哲雄医師が「丹波市の救急医療」と題して講演する。
無料で誰でも聴講できる。問い合わせは里さん(0795・80・1201)。
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2017年3月9日18:24
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篠山市清掃センター 丹波市の負担年80...
写真・新たな確認書にサインする両市長=篠山市大山下で
篠山市と丹波市山南地域のごみを処理している篠山市清掃センター(同市大山下)の運営について両市長が3月7日、同センターで会見し、丹波市の負担を減らすよう運営経費の負担率見直しを行ったと発表した。両市長は新たな確認書に調印し、長年の問題を決着させた。
今年度の決算見込みに換算すると丹波市の負担軽減効果は年間約800万円になる。新たな割合は新年度分から適用する。
新たな負担率は、▽均等割20%▽ごみ搬入量割80%―。これまでは▽均等割20%▽人口割20%▽ごみ搬入量割60%で、人口割を廃止した。篠山市分のみ受け入れている産廃の処理費(直近3年間の平均約811万円)が、丹波市が負担している人口割額とほぼ同額だったため廃止する。
昨年末に酒井隆明・篠山市長、谷口進一・丹波市長が会談し、酒井市長が、「不公平感をなくすこと、篠山市民に『大きな負担はない』と説明できるぎりぎりの選択」として、産廃処理費用相当分を差し引く代わりに負担率を見直すことを決定。具体的な中身の検討を進めてきた。
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2017年3月9日18:23
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純米吟醸酒「花ひより」完成 日本酒造り...
写真・後味すっきりに仕上がった純米吟醸酒「花ひより」=春日町中山で
昨年1年をかけ、農家や酒造場、愛飲家がスクラムを組んで酒米作りから取り組んだ日本酒造り体験イベントで、このほど純米吟醸酒「花ひより」が完成した。田植えや稲刈りを経て、山名酒造場(丹波市市島町上田)で仕込んだ一品。イベント主催者の一人、恒松智子さんは「お花見するときにぴったり。普段お酒を飲まない女性も楽しめます」と話している。
農家民宿「フラワーハウス」(同市春日町下三井庄)を経営し、丹波を満喫する催しを多く企画している花田匡平さんが発案したイベント。日本酒ができるまでの一連の工程を楽しむ体験型の企画で、計30人ほどが参加。市島町上竹田のほ場で酒米「五百万石」を手植えして有機栽培し、同酒造場で昨年11月に仕込んだ。
400本を製造し、うち200本は生酒。いずれもフルーティーな香りで、後味がすっきりした一品に仕上がった。
3月11日午前10時から、柏原八幡宮近くの駐車場で開かれる丹波ハピネスマーケットの「晩酌女子」ブースで、試飲販売会を開く。720㍉㍑で1728円(税込)。
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2017年3月9日18:22
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吉田沙保里さん、栄監督トークショー 山...
写真・リオ五輪時の話などをする吉田沙保里さん(中央)と栄和人さん(右)=丹波市山南町谷川で
山南ライオンズクラブ(浅葉喜久男会長、会員32人)が50周年記念事業として3月5日、やまなみホールでリオ五輪レスリング銀メダリストの吉田沙保里さんと、指導者の栄和人監督のトークショーを開いた。約400人の満席の聴衆が熱心に耳を傾けた。
司会とのインタビュー形式で進んだ。
リオ五輪時と、半年たった今の心境について吉田さんは「相手の圧力が今までに感じたことのないもので、いつもなら聞こえるセコンドや会場の声が聞こえなかった。最後までおかしいと思いながら試合が終わってしまった」と振り返り、現在は「負けた人の気持ちが分かったので、負けて得たものもあった」と話した。
また、メンタルを強くする方法について、吉田さんは「やるしかないと思うこと。自分が決めた夢、目標をあきらめずにやり切ることが大切」と言い、栄監督は「練習をし尽くすと同時に、無我夢中でやると自分の弱い部分が見えるが、挫折もプレッシャーも怖がらず、背負う気持ちが大切」と話した。
トークショーの前に、浅葉会長が献血活動や薬物乱用予防教室、義援金活動などのさまざまな取り組みを報告。「地域の縁の下の力持ち的存在であり続けたい」とあいさつした。
5月3日には山南住民センターで50周年記念式典を開く。
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2017年3月9日18:20
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ABCマラソン 福本さん(篠山市後川中...
写真・一斉にスタートを切るランナーたち=篠山市北新町の篠山市役所前で
「第37回篠山ABCマラソン大会」(篠山市など主催)が3月5日、篠山城跡マラソンコースで開かれ、8967人のランナーが沿道の市民から声援を受けながら、早春の丹波路を駆け抜けた。スタート時(午前11時)の気温は11・5度。完走率は昨年よりも1・1ポイント低い79・9%(7164人)だった。地元勢も活躍を見せ、登録男子の部(1008人出走)で篠山市宇土の中井芳聡さん(36)が2時間37分2秒で8位入賞。未登録女子の部(878人出走)では篠山市後川中の福本かおりさん(43)が3時間9分47秒で1位に輝き、3連覇を飾った。
中井さんは、同大会にこれまで5、6回出場。最高位は2年前の第5位(登録の部)で、タイムは2時間36分9秒を記録している。「今回、体の調子はいまいちだった。35㌔地点では足がつりそうになり大変だったが、妻(温子さん)と1歳の息子(奏佑君)の応援を力に踏ん張れた」と振り返り、「来年も出場します。父親の威厳を見せたいので、息子が大きくなるまでは走り続けたい」とほほ笑んだ。
福本さんは、これまで13回出場。いずれも完走を果たし、一昨年、昨年には共に未登録の部で同タイムの3時間9分35秒を記録し、優勝した。「3連覇がかかっているということでプレッシャーを感じながらのマラソンだった。大会前に左ひざを痛め、練習不足もたたり、本調子でなかったが、10㌔あたり以降からは痛みも忘れ、沿道の応援もあって集中できた」と振り返り、「3連覇達成を一区切りとして、来年からは順位にこだわらず、もっと楽しみながら走りたい」と笑顔を見せた。
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2017年3月5日18:00
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第511問
3月25日に開通する北近畿豊岡自動車道の「八鹿日高道路」。新設されたインターチェンジは?
1.和田山IC
2.八鹿氷ノ山IC
3.日高神鍋高原IC
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2017年3月5日18:00
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岸田大喜君(氷上中2年) バスケ県選抜に
氷上中学校男子バスケットボール部の岸田大喜君(2年)が、県選抜チーム12人に選ばれ、県内のライバルたちと練習に励んでいる。3月5日に京都市で開かれる「近畿ジュニアオールスター」に出場するほか、同月28―30日は浦安市などで開かれる全国大会「都道府県対抗」が控えている。岸田君は「目標の選抜入りができてうれしい。チームに貢献したい」と張り切っている。
岸田君は身長170㌢。氷上中では4番、ガードで主将。選抜チームの背番号は9番で、ポジションは同じ。
選抜では高校生らを相手に戦うなどしており、「基本的な技術がうまく、レベルが高い。ボールを運ぶのが自分の役割。周りをサポートしながら自分が活躍する場を探している」という。
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2017年3月5日18:00
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鴨庄
3年前、神戸であった丹波市出身者の集いに出席した時のこと。20歳代の女性と話をしていて、女性から吉見伝左衛門の名前が飛び出した。伝左衛門は、戦前の元鴨庄村長。日照りで苦しむ村人を救うため大規模なため池を造るなど、活力ある村づくりに奔走した。その功績から「丹波の農聖」と言われている。▼年配者ならいざ知らず、20代の女性から伝左衛門の話が出たことに驚いた。聞けば、その女性は鴨庄(市島町)生まれとのこと。驚いている当方に、女性は「伝左衛門は、鴨庄の誇りですから」と続けた。没後70年近く経っても語り継がれ、若者をして誇りと言わしめる先人がいる。そんな地域であることに感心した。▼先ごろ鴨庄地区で、地域の課題と将来を考えるシンポジウムが開かれ、基調講演を依頼されたこともあって参加した。自治振興会の主催で、初めての試み。会場となったコミセンいっぱいの人が訪れ、会場の空気からまとまりのある地域だと感心した。▼鴨庄も、他の地域と同様に人口減少と少子高齢化の課題に直面している。その中でいかに村の活力を保ち、高めていくか。▼難題ではあろうが、誇りとする先人を持ち、求心力がある地域だ。シンポジウムを開催できる凝集性もある。再生に向けての歩みを踏み出すに違いないと思った。(Y)
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2017年3月5日18:00
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Uターンしプロ目指すシンガー 足立大地...
旧友の笑顔が原動力に
2月11日、丹波市ゆかりの30歳が集まった「丹波大同窓会」で同級生を前に「柏原駅」「ゆめタウンへ出かけよう」などの持ち歌を披露し盛り上げた。
氷上中1年の時、ロックバンド「ハイスタンダード」を聞き「こんなにかっこいい音楽があるんだ」と一気に音楽に興味を持った。柏原高1年時に自分で曲を作ったり、ドラムを叩き始めた。3人でバンドを組み、学校の文化祭や、当時の氷上郡民会館でのライブに出演した。その頃から、「シンガーソングライター」にあこがれた。
高校卒業後、大阪の音楽専門学校で学びプロを目指した。都会の夕暮れを歌った代表曲「秋の空暮れてゆく」を作り、オーディションを通過できるようになった。卒業後、インディーズのレコード会社から声が掛かり、バンド「スモーキンドッグスライダー」を結成。作詞作曲とギターボーカルを担当した。大阪のライブハウスを中心に活動したが約1年で解散。「音楽は難しい世界だが、絶対辞められない」との思いで、アルバイトとソロのライブ活動を7年ほど続け、好機を待った。
旧友たちが地元に戻り出したこともあり、2年前に帰郷。介護用品関連の会社に勤めながら、月に1回大阪でライブ活動している。「便利な都会より、不便な田舎の方が豊かな生活が送れ、納得のいく良い曲が作れる」。
昨年11月、帰郷後初のワンマンライブを開催。「友人たちが自分の曲で笑顔になるのを見て楽しくなった」。現在、自身初のアルバムのレコーディングに励む。「丹波でロックフェスをやるのが夢。今年は地元でたくさんライブをやりたい。イベント時はぜひ呼んで下さい」と話している。30歳。
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2017年3月5日18:00
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金柑と生姜糖
柏原の厄神祭が過ぎ、丹波も少し春めいてきたことだろう。今年はいつもの露天商の出店がなかったとか。少し寂しいながらも商工会の獅子奮迅のもと、地元の物を見直すことにもなり、これからの祭のあり方を再考するきっかけにもなったのではと思う。
子どもの頃住んでいた家は西市庭に面していたので、見世物小屋の声が響き、厄神さんの間中賑やかだった。厄除け甘酒饅頭が朝から晩まで家の前で湯気を立てていた。祖母が泊りがけで、従兄妹たちも来るので一番楽しみな祭だった。
財布を握りしめて買いたいものを探す。必ず買ったのが、金柑と生姜糖だった。金柑は生で赤いネット入り。生姜糖は薄切りの生姜を煮て砂糖をまぶしたもの。そして鯛焼きに綿菓子。おもちゃを買えるほどの小遣いはなく、大体これだけ買うと財布の底は尽きた。その頃の味覚の名残か、今年はやたらに金柑を食べている。昔みたいに生のままではない。まずはヘタを切り十字の切り込みを入れ二度茹でこぼしたあと、砂糖だけで煮詰める。義母の好物で「これを食べるとあと口がすっきりする」とよく言っていた。確かにその通りだ。近くのコンビニに野菜と果物を置いていて、金柑が時々並ぶ。一袋に三十個入って三百円。見つけると必ず三袋買う。甘露煮がまだあっても、冷蔵庫の野菜室にキープしておく。こういうところは母に似てきた。夫のタイ土産の甘くて辛い生姜茶を飲むたび、生姜糖を懐かしむ。どちらも厄神さんにつながる味で、どうやら幼児帰りしているらしい。
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2017年3月5日18:00
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大雪時の除雪費助成 住宅敷地に接す市道...
丹波市は、1月に降った22年ぶりの大雪を踏まえ、自治会らが市道の除雪や道路をふさぐ竹や倒木の撤去を業者や自治会の誰かに委ねて実施した場合や自治会自身が機械を借り作業した場合に助成金を交付する新たな制度を設けた。市の災害警戒本部か災害対策本部が、被害が発生していると認めた地区(校区)に限るなどの要件がある。柏原で20㌢、青垣で40㌢など、本部が設置される特別な大雪時の備えで、通常の積雪では要件を満たさず対象にならない。
住宅の敷地に接続する集落内の市道が対象。里道や農道、林道、個人の敷地内などは対象外。また、市が定める除雪計画に盛り込まれている路線(氷上24、柏原5、山南12、春日16、市島9、青垣278)も対象外。
大雪警報が発令され、本部が設置され、本部が大雪被害と認めた時に補助対象となる。本部が大雪被害が出ていると認めた地区で、自治会らの責任で除雪や倒木の撤去作業を業者に発注するか、自治会内の誰かに委託、住民や業者から重機を借りて作業を実施した自治会らに費用を助成する。
対象経費は、業者が請求した経費のうち、除雪、撤去費と処分費、車両や重機の賃借料。自治会らが重機を借りた場合は借用料など。助成額は、市長が適正と認める額。
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2017年3月5日18:00
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ハム、ソーセージなど食肉の加工販売篠山...
おいしい味へ熟練の技
〈本社・工場所在地〉篠山市野中522
tel 079・590・2200
www.sasayamaham.co.jp/
食肉を加工してハムやソーセージなどを製造し、直売所も併設する。ハム製造工程では、カットした原材料を10日間調味液に漬け込む。漬け込んだ肉は、1時間程度吊り下げて乾燥させ、蒸煮と呼ばれる工程で熱処理し、スモーク状にする。出来上がった製品を真空パックにし、さらに90度の熱で二次殺菌をして出荷している。
旨みを出すために、漬けこみの時間を長く取っているほか、季節によって異なる乾燥温度の見極めに熟練の技が発揮されている。先月末には、生ハム、生ベーコンの冷風乾燥機を導入した。夏ごろには、新しい乾燥機を使った製品が直売所に並ぶ予定で、おいしい商品づくりを目指す。
安心、安全面にも気を配る。「工場内への入室、製品の取り扱いなどについて社内マニュアルを設け、衛生管理には万全を期している。添加物も極力抑えている」と島根能哉工場長は力を込める。
月産16㌧、40種類以上の商品を生産する。おいしいと評判の高いスペインから原材料を輸入したイベリコ豚のソーセージが人気商品。篠山牛を使ったローストビーフや焼き豚は丹波地域の食肉店、飲食店にも納入している。「黒大豆入りソーセージ、ハムなど丹波らしい商品も開発し、地域のお役に立ちたい」と島根工場長。鹿肉や合鴨肉など大手メーカーが手がけない品物も生産。百貨店や全国展開のレストランチェーン店にも商品を納め、小ロット生産にも応じている。今後は、直売所の食遊館を観光スポットにしていきたいという。
【設立】2000年(平成12)【社長】岡邉博昭【資本金】1000万円【売り上げ】2億4000万円(2016年5月期)【従業員】22人【本社・工場】篠山市野中【直売所・食遊館】同【業務】牛肉、豚肉、鶏肉をはじめ、合鴨肉、猪肉、鹿肉、ラム肉などの加工品の製造・販売
写真・熱処理するソーセージ=篠山市野中の篠山ハムで
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2017年3月5日18:00
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男の自立と料理
「春は名のみの風の寒さや」という出だしの早春賦という歌が似合う季節。雪が多かっただけに、本格的な春が待ち遠しい。
そんな日曜日、男性の料理教室に参加した。土鍋を使った中華丼で、「男のええかげん料理」のタイトルどおり、15分で作れるメニュー。中華スープを使うので、調味料がいらず、野菜、豚肉などを入れて煮るだけなので、簡単。
指導した石蔵文信大阪樟蔭女子大学教授は、「男の自立には料理をすすめたい」と話した。ある日の料理教室で、「野菜を洗ってというと、洗剤で洗う人もあった」とエピソードを披露したが、経験のないことは大変。「材料とレシピを見ながらにらめっこ」という光景も浮かぶ。
「男性は競争社会の中で生きてきたので、定年になるとポシャル。おばちゃん化すれば、妻のストレスも減る」と石蔵さん。「夫源病」という妻のかかる病気もあるようだ。ゴミ出し、掃除と色々あるが、予防には、料理が手っ取り早い。春から家庭で何か一つ始めよう。濡れ落ち葉にならないためにも。「春キャベツ刻む音するトントンと」。(臼井 学)
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2017年3月5日18:00
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三遊亭楽団治さん招き講演と落語 3月10...
六代目三遊亭圓楽一門の三遊亭楽団治さんの講演と落語「笑う顔には福が来る!」が3月10日午後1時半からゆめタウンポップアップホール(丹波市氷上町本郷)で開かれる。入場無料。主催の市と市高齢者学級連絡会は、広く参加者を募っている。楽団治さんは朝来市出身。教職26年、「ひょうご笑いの会」事務局長を務めている。
午後1時15分からのTAMBAシニアカレッジ閉講式に続いておこなわれる。問い合わせは市市民活動課(0795・82・0409)。
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2017年3月5日18:00
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若手演奏家がクラシック音楽披露 3月11...
今春、音楽大学を卒業する若手演奏家が出演する「第41回丹波ささやま新人演奏会」(篠山音楽協会主催)が3月11日午後2時から、たんば田園交響ホール(篠山市北新町)で開かれる。丹波地域をはじめ、10人の演奏家がフレッシュなクラシック音楽を披露する。
篠山市からは、降矢有彩さん(ピアノ)と吉田唯那さん(同)が、丹波市からは木寺里穂さん(サクソホン)が演奏を披露。ほかに池田や三田、明石、神戸、和歌山からもピアノ奏者らが出演する。
入場料800円。小学生以下無料。
問い合わせは同ホール(079・552・3600)か、実行委員会の前田さん(079・594・3908)。