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切り抜き詳細
発行日時
2015-3-22 8:28
見出し
4年目の思い
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4188
記事詳細
朝、 手に取った朝刊に、 何気なくスイッチを押したテレビに、 あの日の姿があった。 先日、 東日本大震災、 福島原発事故の発生から4度目の3月11日を迎えた。 発生来、 東北に赴き、 丹波地域の人々と被災地のつながりを報じてきたが、 率直な気持ちとして、 耳と目を塞ぎたくなる一日だった。 1年目、 2年目は改めて当時を思い、 あの惨状とそこから立ち上がる人々に思いをはせた。 3年目、 風化が叫ばれ始め、 食い止めようと様々な記事を書いた。 そして、 4年目。 また記事を書いてきた。 そうして迎えた節目の日。 まったく頭が働かず、 むしろ拒否反応を起こしていた。 冷静になって、 今思う。 これが本当の意味で震災と向き合うということではないかと。 見たくない、 聞きたくない。 でも、 伝えなければならない。 東北の人々は今も、 震災を伝え続けている。 その心労は察するに余りある。 どこまで行っても、 私は被災者の方々と同じ気持ちにはなれない。 少しだけ力になれればいい。 そのことだけは、 また肝に銘じようと思う4年目だった。(森田靖久)