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切り抜き詳細
発行日時
2015-2-26 8:13
見出し
消えた「住民」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4162
記事詳細
2018年度の開院をめざす新しい県立病院の統合再編基本計画が、 県民意見の募集を経てまとまった。 20人から39件の意見が集まった。 「今後検討する」 と県が回答したのが10件。 交通安全、 浸水対策が多く、 跡地利用の活用に関する意見もあった。 開院に間に合うよう早急に関係部局と調整が必要だ。 51ページある計画に 「住民」 が数回しか出て来ない点が気になっている。 患者だけでない、 病気になる前の 「住民」 が、 窮地に陥った地域医療を支えたのが丹波地域だ。 県立柏原と柏原赤十字の統合再編を提言した 「あり方検討会」 では、 議論の中で、 「住民の支えは丹波地域の特長だから強く打ち出した方がいい」 と学識経験者委員から意見が出され、 最終報告書に 「医療を大切にする地域住民の取り組み」 と項目を立てて盛り込まれた経緯がある。 住民、 医療者、 行政が手を携え、 良い地域医療提供体制が構築されるよう、 県には聞く耳を持ってもらいたい。 適正受診は必要だし、 若手医師の教育への協力など、 住民、 地域の支えは、 今に増して必要になるのだから。(足立智和)