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切り抜き詳細
発行日時
2015-2-19 11:28
見出し
日本の原風景として
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4152
記事詳細
岡山県美作市 (旧英田町) 上山地区の千枚棚田を訪ねた。 50年前は830枚の棚田に美しく稲穂がなびいて、 その様子を先人達は 「耕して天に至る」 と天地と共に生きる言葉で表現した。 棚田は山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田のことで、 日本にある水田の8%が棚田だといわれている。 しかし、 現在では中山間地域の過疎・高齢化に伴い40%以上の棚田が消え、 日本の原風景のひとつが今や風前の灯となっている。 同地区も1970年代までは、 米どころとして栄えたが、 国の減反政策と工業化、 若者の流出による後継者不足で荒れ果て、 近年はどこに棚田があるのかもわからない状態が続いていたという。 そこに近畿圏を中心とした都市住民が棚田再生、 耕作放棄地再生に関わるようになり、 古民家を再生した地域の交流の場やカフェ、 イベントスペース、 買い物支援の拠点で活動している。 今では 「NPO法人英田上山棚田団」 として法人化され、 4年間で延べ3500人の都市住民が上山を訪れ、 農業体験や棚田再生の活動に参加しているという。 再生された棚田を見るため、 小雪のちらつく空に向かって、 急な山の斜面を登る。 上に行くほど、 一つひとつの田が小さくなる。 ここを手入れしていくことは大変な作業だろう。 大地より人を介して天に至る棚田は、 耕す住人が少なくなったことを知り山に還りたがっているのか、 それとも水をたたえた棚田が美しく天を映していた頃に戻りたいのか、 聞いてみたいと思った。 (土性里花・グループPEN代表)