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切り抜き詳細

発行日時
2015-2-15 8:52
見出し
台湾の旅 ②
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4148 台湾の旅 ②への外部リンク
記事詳細
 八十七歳という地元ガイド氏のお迎えから始まった旅、 まずは台湾の新幹線である台湾高速鉄道に乗り、 最南端の港町高雄 (カオシャン) へ向かう。 駅のプラットホームは 「月台」。 その昔、 月見のために設けた高い台に似ているのが語源、 風情のある命名だ。 エレベーターは 「電梯」 何となく意味で分かる。 笑ってしまったのは 「便当」、 日本では弁当。 歯医者は 「牙醫」 こうした漢字の微妙な違いはたくさんあり、 その度にガイド氏に由来を聞いたり、 メモしたりと興味が尽きない。 漢字の読み方はこちらが本場、 日本風の読みは台湾の人から見たら、 逆におかしいのかも。  台湾の南北を走る高速鉄道は日本の新幹線七百系と同じ。 このおかげで台北と高雄間の日帰りが可能になった。 台湾は九州より少し小さい島国で人口は二千三百万人、 正式名は中華民国。 中華人民共和国との関係は微妙で一言では言い尽くせない。 しかし大陸からの観光客が多いのは、 自由な雰囲気が好まれるからだろう。 かつて植民地として支配していたのにも関わらず、 親日的な人が今も多いことには申し訳ないが有難い気持ちになる。  高雄には日本が整備したという立派な港があり、 それを見下ろす高台に大正時代、 皇太子であった昭和天皇が訪問されたとき、 それを祝して名づけた 「寿山公園」 がある。 石段の横に昭和十六年十二月八日の日付で 「大東亜戦争完遂碑」 が今も残っている。 但し終戦後しばらくはセメントで塗りこめられていたとか。 あたたかな海風に吹かれながら、 国の盛衰や時の流れにしばし思いを馳せた。