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発行日時
2015-2-8 8:55
見出し
ピアノ全国大会で3位 曲の世界観に浸る 丹南中の吉田大介君
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 丹南中学校3年の吉田大介君 (野中) がこのほど、 大阪府高槻市で開かれた 「日本クラシック音楽コンクール」 のピアノ部門中学校男子の部で全国3位に輝いた。 吉田君は、 「僕の演奏が他人に評価されたことが何よりうれしい」 と喜び、 「わずかなミスタッチによって順位を落としてしまった。 審査員から 『緻密さに欠ける』 との指摘もあったので、 その課題を克服し、 次は1位をとりたい」 と話していた。  過去の実績から予選は免除。 兵庫県内の本選から出場し、 全国大会に進んだ。 全国大会では、 5人の審査員が90点満点で採点。 吉田君は、 メトネル作曲の 「フェアリーテイルOp.26―3」 と、 プロコフィエフ作曲の 「ピアノソナタ第1番」 の2曲を演奏し88点をマークした。 2位とはわずか1点差で、 1位の該当者はなかった。  曲の世界観にどっぷりと浸りながら演奏するのが吉田流。 「曲の世界観を自分なりにイメージし、 その物語を頭の中で展開させながら演奏していると集中力が高まる。 全国大会の大舞台でも緊張することなく、 普段通りに弾けた」 と笑顔で振り返った。  吉田君は3歳からピアノを始めた。 丹波市柏原町出身のピアニスト、 多川響子さんや、 多川さんの恩師、 馬場和世さんから指導を受けているほか、 アメリカ建国200年祭でアメリカを代表する10人の若手ピアニストに選ばれた田崎悦子さんからも習った。   「小学生のころは何度もピアノを辞めようと思った。 上達しないし、 練習はきついし」 と当時の心境を話す吉田君。 「でも中学2年のとき、 リスト作曲の 『森のささやき』 と出会った。 聴いた瞬間、 今まで感じたことのない不思議な感覚にとらわれ、 音楽の素晴らしさに気づいた」。 平日でも4時間以上の練習をこなし、 休日は指導者からレッスンを受けるほか、 時間が許す限りピアノに向かっている。  現在、 受験生の吉田君。 志望校は篠山鳳鳴高校という。4月には、本大会3位以内の入賞者による入賞者披露演奏会 「ガラコンサート」 が控えている。