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切り抜き詳細

発行日時
2015-1-15 10:26
見出し
味耜高(あじすきたか)神社 (丹波市氷上町本郷)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4108 味耜高(あじすきたか)神社 (丹波市氷上町本郷)への外部リンク
記事詳細
 過去、 度々の風水害で神社が被害を受けた様子が覗 (うかが) われる。 平成16年と18年の被害の際に社殿全部を重厚な建物で覆い、 遠方から見れば、 全体が立派な社殿に見える景観を演出している。 ほかには例を見ないものだ。  創建時不詳。祭神は大国主命の第一子、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)で、 由緒ある出雲系の神である。 大正4年(1915)の再建の際に中井一統の彫り物も同時にしつらえられたのだろう。 保存状態は極めて良く、 地域の人の信仰心の深さが偲ばれる。 彫刻は8代目、 中井権次橘正胤の61歳ごろの作。 向拝の竜、 木鼻の阿吽の呼吸の唐獅子と獏、 さらに周りに施された鶴、 鳳凰、 鷹、 そして唐獅子等々、 すべて垢抜けしたものだ。 中でも応神天皇の土蜘蛛退治は特筆もので、 正胤の注目すべきテーマの1つである。 墨書きされた原図が中井家の古文書の中に現存しているのを、 先だって発見したところである。 元高校教諭 岸名経夫