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切り抜き詳細

発行日時
2014-12-21 9:13
見出し
さよなら健さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4092 さよなら健さんへの外部リンク
記事詳細
 えーっ、 誰もがそのニュースに耳を疑った。  「俳優高倉健さんが十一月十日、 悪性リンパ腫で亡くなりました。 享年八十三歳でした」。  映画 「あなたへ」 を観て涙したのは、 ついこの間のような気がするのに、 もう二年も前になるのだ。 この映画が健さんの最後の作品となった。 映画公開と同時期、 NHKで高倉健の生き方と映画への情熱を取材した 「プロフェッショナル 仕事の流儀」 が放映された。 不器用と言いつつ、 実はとても繊細な気づかい、 優しさ、 そして何より謙虚で真摯な生き方に感動した。 この時健さんは八十一歳、 役柄は六十歳くらいの設定なので、 少しギャップは感じた。 亡き妻の遺言である故郷の海への散骨を果たすために、 キャンピングカーで旅をする主人公。 途中、 和田山の竹田城址が登場。 亡き妻との思い出の場所でもある。 この映画で、 竹田城址は急に有名になったようだ。  さて、 二百を超える健さんの出演映画の中で、 私が一番好きなのは、 一九八一年の 「駅・STATION」 だ。 冒頭の雪の駅での妻子との別れの場面でまず涙。 北海道でもあまりメジャーでなかった増毛(ましけ)、 雄冬(おふゆ)、 銭函などという小さな町、 そしてそこで暮らす人々の姿。 犯人を追う警察官の苦悩が相まって、 独特の雰囲気のある映画だった。 中でもたまたま立ち寄った小さな飲み屋の女性と親しくなってゆくシーンは、 八代亜紀の歌う 「舟唄」 とともに、 何度見ても胸にしみる。 辛いことも嬉しいことも色々あるのが人生。 健さんの映画はたくさんの人々に生きる勇気を与えてくれた。 有難う健さん。