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切り抜き詳細
発行日時
2014-12-11 8:59
見出し
築窯技術生かしパン窯 先祖の徳利モチーフに 今田町の「窯元のパン屋」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2154
記事詳細
篠山市今田町下立杭の丹波焼 「正元窯」 窯元の妻、 正元容子さんが切り盛りする 「丹波焼窯元のパン屋さん ルーンカフェ」 の店先に、 同窯の先祖がこしらえた徳利をモチーフにしたパン焼き窯がお目見えした。 「ルーンの壺」 と名付け、 丹波焼を焼くときに使う赤松の薪 (まき) でパンを焼き上げる。 正元さんは 「この窯で焼くとより一層、 香ばしさと甘みが増し、 外はパリッと中はもっちりとした食感に仕上がる。 温度管理など、 扱いは難しいけど、 パンと対話をしながら心を込めて焼いています」 とほほ笑んでいる。 写真・ 「ルーンカフェ」 の店先にお目見えしたパン焼き窯 「ルーンの壺」。先祖がこしらえた徳利がモチーフ=篠山市今田町下立杭で 「ルーンの壺」 の大きさは、 高さ約2・2㍍、 胴回りの直径は約1・2㍍で、 江戸時代後期に活躍した同窯の陶工、 直作氏が作陶した徳利がモチーフ。 正元さんの夫で窯元の豊一さんが、 丹波焼の築窯技術を随所に生かして、 今夏から5カ月ほどかけて制作した。 先月下旬から稼働を始めたルーンの壺。 現在、 フルーツやナッツが入ったパン (400円から) と、 全粒粉を使った薪焼きパン (700円から) を主力に焼いているが、 「工夫を凝らす楽しさと、 予期せぬ仕上がりのおもしろさがある」 と、 日々、 新作パンを生み出すための試行錯誤に励んでいる。 客からも 「初めての味だけど、 どこか懐かしさも感じる」 と評判は上々。 2012年のオープン以来、 自家製の自然酵母と国産の全粒粉など上質の粉にこだわってパンを作っている。 店内の石窯で惣菜パンからハード系まで、 数多くの種類を焼き、 日替わりで楽しめる。 店内にはテーブル席があり、 パンやセットメニューが食べられる。 この時期限定 (11―3月末まで) のスープセット (850円。 スープ、 パン、 飲み物) も好評という。 パンの販売のほかにも、 アートクラフト体験や、 店名にもなっているルーン文字 (北欧の古代文字) を用いた占いも楽しめる。 営業日時は、 金―日曜日と祝日の午前11時半―午後4時。 電079・597・3211、 ホームページ http://www.runecafe.net/。