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切り抜き詳細

発行日時
2014-11-30 9:21
見出し
たくましく生きる
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4067 たくましく生きるへの外部リンク
記事詳細
 またも地震が起きた。 長野県北部で震度6弱の地震。 あと1カ月となった2014年だが、 今年も自然災害が多発した1年だった。 丹波地方でもこの夏、 豪雨災害があった。 ▼地震や津波は、 地球規模からみると 「変動」 の表出の一つに過ぎないと、 脚本家の倉本聰氏はいう。 「その変動をヒトは人類にとって 『災害』 という呼び方で表現した」 ( 『ヒトに問う』)。 今も変動を繰り返している地球。 温暖化などの人為的な要素はあるものの、 地球が変動している限り、 人は災害から免れ得ない。 ▼ 「地球上に生物として生まれてくることは残酷なこと」。 遺伝学者の柳澤桂子氏はそう書いた (『露の身ながら』)。 生物には当然、 人間も含まれる。 地球上に生まれ、 生きている人は宿命として残酷な場面に遭遇せざるを得ない。 災害もその一つと言える。 ▼残酷は、 人に 「悲しみ」 を呼び起こす。 しかし、 悲しみの淵に沈んでばかりいないのも、 人である。 日本では古く、「かなし」を「悲し」とも「愛し」とも書いた。 悲と愛は根本においてつながっていた。 悲しみの髄を味わい、 いとおしみ、 懐を深くして、 生きる力に転化させるたくましさがあった。 ▼ 「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」。この一節が広く愛誦されてきたのも、 泣いてばかりいずに、 たくましく生きようと願う人の証左だろう。(Y)