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切り抜き詳細

発行日時
2014-11-20 9:13
見出し
そして、「その前(さき)へ」。
リンクURL
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記事詳細
 11月16日、 真っ青な空が広がった日曜日。 丹波市市島町前山地区で開催された、 前山復興祈念祭 「その前へ」 に参加した。 会場は、 3カ月前の集中豪雨災害で前山地区のボランティアセンターとなった、 前山コミュニティセンターだ。 9時過ぎには会場周辺は準備する人、 車や徒歩で来る人、 停まっている車やバスもありで、 すでに大賑わいだ。  空の青と、 飲食ブーステントの白、 舞台の紅白の垂れ幕、 軽快な音楽、 そして何よりも、 地域住民の方たちに楽しんでもらおうと今日まで一生懸命この祈念祭を企画し準備してきた実行委員さんたちの笑顔と元気が、 会場に明るい雰囲気を添えていた。  10時に祈念祭が始まり、 11時には亡くなられた方のご冥福をお祈りし、 復旧・復興への思いをひとつに、 来場者全員で黙祷をささげた。 会場には、 何種類もの食べ物、 飲み物のブースが並んだ。 丹波産の新米がぴかぴか光る鯛めしや母ちゃんたちが作ったカレー、 丹波の大納言小豆がたっぷり入ったぜんざい、 手渡してくれる地元の中学生や高校生の可愛い笑顔も加わって、 どれもこれも美味しそうだ。 住民の方たちもにこにこと良いお顔で、 この時間を楽しまれているようだった。  以前、 被災された家に行かせてもらった方とも再会できた。 別の住民の方は、 「みんなの顔を見ているとな、 悲しくなってきて呑まな、 やってられんのよ」 と話されていた。 「がんばれ前山」 と力強く書かれた前山地区を応援するTシャツの言葉が、 心に残った。 (土性里花・グループPEN代表)